JP2708865B2 - 連続記録用紙 - Google Patents

連続記録用紙

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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は連続記録用紙に関するものであり、さらに詳
細には、加熱印字後あるいは高湿度にさらされた後、連
続的に折りたたみ積層した用紙の斜傾現象が少なく、印
字装置のスタッカー(排紙部)における紙づまり等のト
ラブルが少ない、連続記録用紙に関するものである。
〔従来の技術〕
最近コンピューターの出力装置として、従来のインパ
クト方式の印字装置に代わり、高速印字が可能で騒音の
発生がない利点を有する、加熱定着式のノンインパクト
方式の印字装置が増加しつつある。この種の印字装置で
は、約200度に加熱したドラムに紙を押し付けることに
より、印字したトナーの定着が行われるため、紙の含有
水分は減少し収縮する。この際、紙の2つの対角線方向
の変形量が異なると、印字後連続的に折りたたまれた用
紙は斜傾状に積層し、スタッカーでのトラブルの原因と
なる。
また一方では、計測機器の自動化に伴なって無人運転
で長期間計測データーを記録する装置が増えつつある。
これらの装置は高温、高湿度の環境で使われることが多
い。その際、紙は一旦高湿度の環境にさらされた後、ス
タッカーで連続的に折りたたまれる。ノンインパクト方
式の印字装置の場合とは逆に紙は吸湿して膨張するが、
2つの対角線方向の変形量が異なると、同様に斜傾現象
を生じ、スタッカーでのトラブルとなる。
これらの斜傾現象には、紙中の繊維配向の主軸と抄紙
方向との偏差が関与していることが知られている。繊維
の配向方向を整えた紙を製造する方法として、特公昭59
−28677号公報にはストックインレットから吐出される
原料の表面に糸状物をなびかせ、原料の射出方向を調節
する方法が開示されている。また、特開昭59−31186号
公報には、抄速、スラリージェットと抄網の速度比率
(ジェット比)、シェーキングの強化、フォーミングボ
ードの位置、ダンディーロール使用条件等、マシン操作
条件の適性化により、音速法で測定した紙中の繊維配向
の主軸と抄紙方向とのなす角度を±5.5度以下にするこ
とを特徴にした印字加熱定着方式の連続伝票用紙が開示
されている。しかし、これらいずれの方法も、抄網上で
の調節のみであり、ドライヤーでの調節には全く注意を
払っておらず、十分満足のゆく結果は得られなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
加熱印字後あるいは高湿度にさらされた後、連続的に
折りたたみ積層した用紙の斜傾現象が少ない連続記録用
紙を得るためには、紙中における繊維配向の主軸と抄造
方向との偏差を少なくする必要がある。しかし、これの
みでの調節には限界があるため、紙の寸法安定性を改良
し、湿度変化に対する紙の変形を少なくすることが重要
であると考えられる。
すなわち、本発明の目的は繊維の配向角のみでなく、
紙の寸法安定性をも改良することにより、加熱印字後あ
るいは高湿度にさらされた後、連続的に折りたたみ積層
した用紙の斜傾現象が少ない、連続記録用紙を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成するために斜傾現象と
相関のある寸法安定性の評価方法とその改良方法につい
て検討した結果、抄造方向とそれに直交方向の超音波伝
播速度の比(MD/CD)で表される紙の縦横比の、再湿
潤、自由乾燥後の変化率が寸法安定性の指標として適当
であることを見いだした。さらに、再湿潤前の紙の縦横
比を1.4以上とし、その再湿潤による変化率が紙の幅方
向全ての位置において、7%以下になるようにドライヤ
ーでの乾燥条件を調節することにより、加熱印字後ある
いは高湿度にさらされた後、連続的に折りたたみ積層し
た用紙の斜傾現象が少ない、連続記録用紙の得られるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明における紙の縦横比とは、紙面上で一定の距離
に設置した送信機と受信機間を超音波が伝播する速度
を、紙の抄造方向(MD)とそれに直交する方向(CD)に
ついて測定し、(MD/CD)比を算出することにより得ら
れる。抄造方向には多くの繊維が配向しているため、通
常は抄造方向の伝播速度が直交方向に比べて大きい。斜
傾現象の少ない連続伝票用紙を得るためには、縦横比は
1.4以上であることが必要である。
本発明の超音波伝播速度の測定は、ASTM F89−68に
規定されている装置、紙パルプ技術協会誌1986年7月号
40頁に記載のソニック・シートテスター等を使用するこ
とが出来る。
本発明における紙の再湿潤と自由乾燥は、抄紙機で紙
が拘束乾燥された時に生じた乾燥応力を緩和するため行
う処理であり、20℃の純水中に試料を3時間浸せきした
後、20℃、60%の環境中で24時間風乾することにより行
った。この処理についての詳細は、1987年TAPPI“紙物
性会議予稿集"161頁あるいはTappi誌1982年4月号67頁
に記載されている。
本発明の縦横比の変化率とは、元の試料の縦横比に対
する、再湿潤して自由乾燥後の縦横比変化の比率であ
る。乾燥時に生じた応力が大きいほど、超音波伝播速度
の再湿潤後の変化率は大きくなる傾向にあるが、縦横比
の変化率はそれと同時に、乾燥時に生じた応力の異方性
に応じて変化する。したがって、出来るだけ均一に湿紙
を乾燥することが本発明の縦横比の変化率を小さくする
ためには必要である。
本発明の連続記録用紙を製造する抄紙機としては、長
網抄紙機、ハイブリッドフォーマー、ツインワイヤーフ
ォーマーなど種々のタイプの抄紙機を使用できる。
本発明の縦横比は、抄網上でのジェット比、抄紙機各
パートでの紙匹の張力等を変化させることにより調節で
きる。また、縦横比の変化率を調節する手段としては、 (1)初期乾燥ゾーン(1群)ドライヤーの温度勾配を
急なものとする。
(2)ドライヤーカンバスの張力を高くする。
等を単独で、あるいは組み合せて使用することが出来
る。
本発明の連続記録用紙には、填料、染料、サイズ剤、
乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、定着剤、歩留まり向
上剤等、通常抄紙で用いられる添加剤を必要に応じて含
むものとする。澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアク
リルアミド、ゼラチン等による表面処理を必要に応じて
行うことも可能である。
本発明の連続記録用紙は、加熱定着式のノンインパク
ト方式の印字装置の用紙、計測記録器の印字装置の用紙
等に使用することが出来る。
本発明の連続記録用紙の斜傾現象の評価は、フォーム
印刷機により紙幅380mm、折り長さ280mmとなるようにミ
シン目加工をした用紙から30mm高さの試料を採取し、速
度10m/分で150℃、長さ1500mmの熱風乾燥機を連続的に
通過させ、再び折り重ねた試料について第1図に示す斜
傾係数(L/T)を測定することにより行った。加湿時の
変化を見る場合には試料を30℃、80%R.Hの条件下に24
時間放置後再び折り重ねた試料について斜傾係数を求め
た。スタッカーでのトラブルを防止するためには、斜傾
係数は0.6以下であることが必要である。
〔作用〕
抄造方向(MD)とそれに直交方向(CD)の超音波伝播
速度の比(MD/CD)で表される紙の縦横比を1.4以上と
し、かつ縦横比の再湿潤、自由乾燥後の変化率が、幅方
向全ての位置において、7%以下であるように調節する
ことにより、加熱印字後あるいは高湿度にさらされた
後、連続的に折りたたみ積層した用紙の斜傾現象が幅方
向全ての位置わたって少ない、連続記録用紙が得られ
る。ここで、紙の縦横比が1.4以上であることは、繊維
配向の主軸と抄紙方向とのなす角度を小さくすることに
寄与し、また寸法安定性の向上は湿度変化時の変形量を
小さくすることに寄与すると考えられる。
〔実施例〕
以下に、本発明を実施例により詳細に説明する。な
お、本発明は実施例に限定されるものではない。以下に
おける、部、%は全て重量によるものである。
実施例1 ろ水度350mlまで叩解したLBKPとNBKPの重量比で7:3の
混合物100部に、紙中の含有量が7%に成る量の沈降性
炭酸カルシウム、アルキルケテンダイマーサイズ剤を0.
1部、カチオン澱粉を0.7部含むスラリーを用い、抄幅25
00mm、抄網速度500m/分の長網抄紙機により坪量64g/m2
の連続記録用紙を製造した。その際、ジェット比はやや
大きめの0.97とし、1群ドライヤー表面の温度は、1本
目から100℃として急速乾燥の条件で抄造を行った。な
お、カンバスの張力は通常条件の1.1Kg/cmであった。
この試料を幅方向500mmずつに分割した5カ所につい
てソニックシート・テスター(SST210、野村商事社製)
で測定した超音波伝播速度の縦横比、再湿潤後自由乾燥
した試料における縦横比の変化率および斜傾係数を第1
表に示す。
実施例2 1群ドライヤー表面の温度を1本目70℃、2本目80
℃、3本目90℃、4本目から100℃とし、カンバスの張
力を通常条件より高い1.8Kg/cmとして製造する以外は、
実施例1と同一の条件で連続記録用紙を製造した。この
試料の結果を第2表に示す。
比較例1 カンバスの張力を1.1Kg/cmとする以外は、実施例2と
同一の条件で連続記録用紙を製造した。この試料の結果
を第3表に示す。
比較例2 ジェット比を1.01とする以外は、実施例1と同一の条
件で連続記録用紙を製造した。この試料の結果を第4表
に示す。
〔発明の効果〕 第1表から第3表までの結果から、抄造方向(MD)と
それに直交方向(CD)の超音波伝播速度の比(MD/CD)
で表される紙の縦横比の、再湿潤、自由乾燥後の変化率
が、紙の幅方向全ての位置において、7%以下であるよ
うに調節することにより、加熱印字後あるいは高湿度に
さらされた後、連続的に折りたたみ積層した用紙の斜傾
現象が、幅方向全ての位置において小さい連続記録用紙
の得られることが明らかである。また第1表と第4表か
ら、その際、紙の縦横比を1.4以上にする必要のあるこ
とが明かである。
【図面の簡単な説明】
第1図には、斜傾現象の形態を表す斜視図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抄造方向(MD)とそれに直交方向(CD)の
    超音波伝播速度の比(MD/CD)で表される紙の縦横比が
    1.4以上であり、かつ再湿潤、自由乾燥後の変化率が、
    幅方向全ての位置において、7%以下であることを特徴
    とする連続記録用紙。
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