JP2707851B2 - 電磁干渉フィルタ - Google Patents

電磁干渉フィルタ

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JP2707851B2
JP2707851B2 JP3033920A JP3392091A JP2707851B2 JP 2707851 B2 JP2707851 B2 JP 2707851B2 JP 3033920 A JP3033920 A JP 3033920A JP 3392091 A JP3392091 A JP 3392091A JP 2707851 B2 JP2707851 B2 JP 2707851B2
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capacitor
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幸夫 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波ノイズからデジ
タル機器等を保護するための電磁干渉フィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術と課題】この種の電磁干渉フィルタとして
は、例えば2個のコンデンサと1個のコイルとを備えた
π型フィルタがある。従来、このπ型フィルタは1つの
コンデンサ形成層と1つのコイル形成層を一体的に積層
し、1つのコンデンサ形成層に2個のコンデンサをまと
めて配置していた。即ち、2個のコンデンサは共通のグ
ランド側容量電極を有し、このグランド側容量電極はフ
ィルタの表面に設けた1つの外部グランド電極に電気的
に接続されていた。
【0003】図9はこのフィルタの等価電気回路図であ
って、各電極に発生する残留インダクタンスも表示され
ている。ここに、(A),(B)は外部入出力電極、
(C)は外部グランド電極、L(21)はコイルのイン
ダクタンス、C(21),C(22)はそれぞれコンデ
ンサのキャパシタンス、L(22),L(23)はそれ
ぞれコンデンサの信号側容量電極に発生する残留インダ
クタンス、L(24)はコンデンサのグランド側容量電
極に発生する残留インダクタンス、L(25)は外部グ
ランド電極(C)に発生する残留インダクタンスであ
る。
【0004】通常、外部入出力電極(A)からノイズ信
号が入ると、このノイズ信号は残留インダクタンスL
(22)、キャパシタンスC(21)、残留インダクタ
ンスL(24),L(25)を伝わって外部グランド電
極(C)からグランドに流れる。ところが、ノイズ信号
の周波数が高くなるに従って、残留インダクタンスL
(24),L(25)の影響によって、すなわち、残留
インダクタンスL(24),L(25)のインピーダン
スが高くなるため、当初設計した残留インダクタンスL
(24)及びL(25)の合計インピーダンスと、キャ
パシタンスC(22)及び残留インダクタンスL(2
3)の合計インピーダンスとの差が小さくなることによ
って、ノイズ信号がキャパシタンスC(22)、残留イ
ンダクタンスL(23)に回り込んで伝わって外部入出
力電極(B)から出力されるようになり、フィルタとし
ての特性が悪くなるという問題があった。
【0005】そこで、本発明の課題は、グランド側の容
量電極や外部電極に発生する残留インダクタンスの影響
を小さくすることによって、高周波領域でのノイズ除去
効果が優れた電磁干渉フィルタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係る電磁干渉フィルタは、コイル形
成層の両側にコンデンサ形成層を配置し、各コンデンサ
形成層が信号側容量電極及びグランド側容量電極を備え
たコンデンサを有し、前記グランド側容量電極が前記コ
ンデンサ毎に分割した外部グランド電極にそれぞれ電気
的に接続していることを特徴とする。
【0007】コンデンサ形成層は分割され、共通のグラ
ンド側容量電極を有する従来の構造から、コンデンサ毎
にグランド側容量電極を有する構造になる。
【0008】さらに、外部グランド電極を分割したた
め、外部グランド電極に発生する残留インダクタンス
コンデンサ毎に分離される。従って、外部入出力電極か
ら入ったノイズ信号は、コンデンサのグランド側の容量
電極や外部グランド電極に発生する残留インダクタンス
の影響を殆ど受けなくなり、ノイズ信号の回り込みがな
くなってグランドにノイズ信号が流れやすくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る電磁干渉フィルタの実施
例を添付図面を参照して説明する。 [第1実施例、図1〜図4]図1は、2個のコンデンサ
と1個のコイルを備えたπ型電磁干渉フィルタの分解斜
視図である。コンデンサ形成層1,2の間にコイル形成
層3が挟まれて積層される。
【0010】コンデンサ形成層1は、容量電極18,1
9をそれぞれ設けた誘電体シート4,5とこれらを上下
から挟む誘電体ダミーシート8とから構成されている。
容量電極18,19の引出し部18a,19aは、それ
ぞれ誘電体シート4の右辺及び誘電体シート5の手前側
と奥側の辺に露出している。積層されている状態では、
コンデンサ形成層1は、容量電極18−19間にキャパ
シタンスC(2)[図3参照]を有している。
【0011】同様にして、コンデンサ形成層2は、容量
電極20,21を設けた誘電体シート6,7とこれらを
上下から挟む誘電体ダミーシート8とから構成されてい
る。容量電極20,21の引出し部20a,21aは、
それぞれ誘電体シート6の手前側と奥側の辺及び誘電体
シート7の左辺に露出している。積層されている状態で
は、コンデンサ形成層2は、容量電極20−21間にキ
ャパシタンスC(1)[図3参照]を有している。
【0012】コイル形成層3は線コイルとして作用する
導体パターン22を設けた磁性体シート9とこれを上下
から挟む磁性体ダミーシート10とから構成されてい
る。導体パターン22の両端部の引出し部22a,22
aはそれぞれ磁性体シート9の左右の辺に露出してい
る。なお、容量電極18,19,20,21や導体パタ
ーン22は、Ag,Ag−Pd導電ペースト等を印刷等
の手段にて形成したものである。また、容量電極や導体
パターンを設けたシートを、必要によりさらに多数枚使
用して積層してもよい。
【0013】各シート4〜10は積み重ねられ、プレス
加工によって一体的に積層される。次に、図2に示すよ
うに、積層された電磁干渉フィルタ23は両端部及び中
央部にAg等の導電性ペーストを電極21a,22a、
電極18a,22a及び電極19a,20aと導通状態
に塗布し、これを焼き付けて外部入出力電極(A),
(B)及び外部グランド電極(C)とする。
【0014】図3はこうして得られたフィルタ23の等
価電気回路図である。ここに、L(1)はコイル形成層
3に形成されたコイルのインダクタンス、C(1),C
(2)はそれぞれコンデンサ形成層1,2に形成された
コンデンサのキャパシタンス、L(2),L(3)はそ
れぞれコンデンサの信号側容量電極21,18に発生す
る残留インダクタンス、L(4),L(5)はそれぞれ
コンデンサのグランド側容量電極20,19に発生する
残留インダクタンス、L(6)は外部グランド電極
(C)に発生する残留インダクタンスである。残留イン
ダクタンスL(4),L(5)はそれぞれコンデンサの
キャパシタンスC(1),C(2)と直列回路を構成し
ている。従って、外部入出力電極(A)[又は(B)]
から入ったノイズ信号をグランドに流しにくくする残留
インダクタンスは、従来の構造のフィルタと比較して、
コンデンサのグランド側容量電極に発生する残留インダ
クタンス分だけ小さくなる。その結果、ノイズ信号はグ
ランドに流れやすくなる。
【0015】図4はこうして得られたフィルタ23の挿
入損失特性を従来のものと比較して示すグラフである。
一点鎖線24はフィルタ23の挿入損失特性を示すもの
である。点線26は従来のフィルタの挿入損失特性を示
すものである。本実施例のフィルタは、高周波領域にお
いて従来のフィルタより挿入損失が大きくなっている。
即ち、本実施例のフィルタ23が高周波領域で優れたノ
イズ除去効果を発揮するものであることが示されてい
る。
【0016】[第2実施例、図5〜図8]本実施例のフ
ィルタは、第1実施例で示したπ型電磁干渉フィルタの
外部グランド電極を2分割したものである。誘電体シー
ト4,5の上面には容量電極28,30が設けられてい
る。この容量電極28,30の引出し部28a,30a
は、それぞれ誘電体シート4の右辺及び誘電体シート5
の手前側と奥側の辺の中央右寄りの位置に露出してい
る。積層されている状態ではコンデンサ形成層1は、容
量電極28−30間にキャパシタンスC(4)[図7参
照]を有している。同様にして、誘電体シート6,7の
上面には容量電極32,34が設けられ、この容量電極
32,34の引出し部32a,34aは、それぞれ誘電
体シート6の手前側と奥側の辺の中央左寄りの位置及び
誘電体シート7の左辺に露出している。積層されている
状態ではコンデンサ形成層2は、容量電極32−34間
にキャパシタンスC(3)を有している。
【0017】図6に示すように、積層された電磁干渉フ
ィルタ36は両端部及び中央部の左右に電極22a,3
4a、電極22a,28a、電極32a及び電極30a
と電気的に接続している外部入出力電極(A),(B)
及び外部グランド電極(C),(C’)を設けている。
図7はこうして得られたフィルタ36の等価電気回路図
である。ここに、L(1)はコイル形成層3に形成され
たコイルのインダクタンス、C(3),C(4)はそれ
ぞれコンデンサ形成層1,2に形成されたコンデンサの
キャパシタンス、L(7),L(8)はそれぞれコンデ
ンサの信号側容量電極34,28に発生する残留インダ
クタンス、L(9),L(10)はそれぞれコンデンサ
のグランド側容量電極32,30に発生する残留インダ
クタンス、L(11),L(12)はそれぞれ外部グラ
ンド電極(C),(C’)に発生する残留インダクタン
スである。残留インダクタンスL(9),L(11)及
び残留インダクタンスL(10),L(12)はそれぞ
れコンデンサのキャパシタンスC(3),C(4)と直
列回路を構成している。従って、例えば、外部入出力電
極(A)から入ったノイズ信号は、コンデンサのグラン
ド側の容量電極32や外部グランド電極(C)に発生す
る残留インダクタンスL(9),L(11)の影響を殆
ど受けなくなり、このために信号ノイズの回り込みが抑
えられ、フィルタ36は第1実施例で示したフィルタよ
りさらにノイズ信号がグランドに流れやすいものとな
る。
【0018】図8はこうして得られたフィルタ36の挿
入損失特性を従来のもの及び第1実施例と比較して示す
グラフである。実線38は本実施例のフィルタ36の挿
入損失を示すものである。点線26及び一点鎖線24は
それぞれ従来のフィルタ及び第1実施例のフィルタの挿
入損失特性を示すものである。図8において、本実施例
のフィルタ36が、より高周波領域で優れたノイズ除去
効果を発揮するものであることが示されている。
【0019】なお、本発明に係る電磁干渉フィルタは前
記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変形することができる。特に、シートを全て誘電
体シートあるいは磁性体シートにしたものであってもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、コンデンサのグランド側容量電極及び外部グラ
ンド電極をそれぞれコンデンサ毎に分割したため、各電
極に発生する残留インダクタンスが分割されて信号ノイ
ズの回り込みが抑えられ、高周波領域でのノイズ除去効
果が優れた電磁干渉フィルタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁干渉フィルタの第1実施例を
示す分解斜視図。
【図2】図1に示した電磁干渉フィルタの外観を示す斜
視図。
【図3】図1に示した電磁干渉フィルタの等価電気回路
図。
【図4】図1に示した電磁干渉フィルタの挿入損失特性
を示すグラフ。
【図5】本発明に係る電磁干渉フィルタの第2実施例を
示す分解斜視図。
【図6】図5に示した電磁干渉フィルタの外観を示す斜
視図。
【図7】図5に示した電磁干渉フィルタの等価電気回路
図。
【図8】図5に示した電磁干渉フィルタの挿入損失特性
を示すグラフ。
【図9】従来例を示す等価電気回路図。
【符号の説明】
1,2…コンデンサ形成層 3…コイル形成層 4,5…誘電体シート 9…磁性体シート 18,21…信号側容量電極 19,20…グランド側容量電極 22…導体パターン 23…電磁干渉フィルタ 28,34…信号側容量電極 30,32…グランド側容量電極 36…電磁干渉フィルタ (A),(B)…外部入出力電極 (C),(C’)…外部グランド電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル形成層とコンデンサ形成層とが一
    体積層構造物をなし、該一体積層構造物の表面に外部入
    出力電極と外部グランド電極とを設けた電磁干渉フィル
    タにおいて、 前記コイル形成層の両側にコンデンサ形成層を配置し、
    前記各コンデンサ形成層が信号側容量電極及びグランド
    側容量電極を備えたコンデンサを有し、前記グランド側
    容量電極が前記コンデンサ毎に分割した外部グランド電
    極にそれぞれ電気的に接続していることを特徴とする電
    磁干渉フィルタ。
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