JP2706820B2 - 自動零点調整装置を有する組合せ秤 - Google Patents

自動零点調整装置を有する組合せ秤

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JP2706820B2 JP17492189A JP17492189A JP2706820B2 JP 2706820 B2 JP2706820 B2 JP 2706820B2 JP 17492189 A JP17492189 A JP 17492189A JP 17492189 A JP17492189 A JP 17492189A JP 2706820 B2 JP2706820 B2 JP 2706820B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動零点調整装置を備える組合せ秤に関
し、特に計量槽が複数の物品収容部を有する組合せ秤に
関するものである。
[従来の技術] 従来、計量槽が複数の物品収容部を備える組合せ秤
は、特開昭59−10815号公報等により公知である。この
ような組合せ秤では、計量槽は、複数設けられ、これら
計量槽には、それぞれ2個の物品収容部が設けられてい
る。各計量槽では、2個とも空である物品収容部の一方
に物品が供給されたとき、その計量槽に設けられている
1台の計重手段の出力を、一方の物品収容部に対応して
設けた重量記憶手段に記憶させ、他方の物品収容部にも
物品が供給されたとき、そのときの計重手段の出力から
上記一方の物品収容部に対応する重量記憶手段の記憶値
を減算して、他方の物品収容槽の物品の重量を算出し、
これを他方の物品収容槽に対応させて設けた重量記憶手
段に記憶させる。そして、各重量記憶手段の記憶値を組
合せ演算して、合計値が目標重量に等しいか近い組合せ
選択し、選択された組合せを構成している物品を収容し
ている物品収容槽から物品を排出させるものである。
このように複数の物品収容部を計量槽が備えた組合せ
秤においても、温度変化によるドリフトや物品収容部に
物品の残渣が付着し、計重手段の零点が変動するので、
零点調整を行なう必要がある。この零点調整装置につい
ては、例えば特開昭63−30722号、同63−168515号、同6
3−168516号公報に開示されている。即ち、計量槽の2
つの物品収容部の物品が同時に排出されたとき、そのと
きの計重手段の出力を零点記憶手段に記憶させ、以後計
重手段の出力から零点記憶手段の記憶値を減算するもの
である。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記のような零点調整装置で、零点を調整す
るためには、同じ計量槽の2つの物品収容部が同時に物
品を排出する必要がある。ところで、同じ計量槽の2つ
の物品収容部から同時に物品が排出される確率は、2つ
の物品収容部いずれかから物品が排出される確率よりも
低い。しかも、零点調整は、そう頻繁に行なうものでは
ないので、例えば一定時間が経過するごとに零点調整を
行なうように指令を与えるが、その指令時点において、
計重槽の2つの物品収容部が同時に物品を排出している
ものの数は非常に少ない。従って、何度も零点調整指令
が与えられているにも拘らず、かなり長時間にわたって
零点調整が行なわれない計重槽が出現する可能性が高く
なるという問題点があった。また、各物品収容部の物品
が万遍なく選択されやすいように、目標重量を考慮して
定めた重量にほぼ等しい重量ずつ各物品収容部に物品を
供給しようとしたのに、ある計量槽の一方の物品収容部
に上記定めた重量よりもかなり重い物品が収容されてい
る場合には、合計重量が目標重量に等しいか近い組合せ
に、この物品収容部の物品が含まれる確率は非常に小さ
くなる。このような場合、この計量槽に対しては、この
重い物品を人手によってでも取り除かない限り零点調整
を行なえないという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、物品収容部のいずれかから物品が排出されると、
自動的に零点調整をすることができる組合せ秤を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明では、少なくとも
2つの物品収容部を有すると共に、1台の計重手段を備
える計量槽と、計重手段の出力から零点記憶手段に記憶
させた零点重量を減算する演算手段と、各物品収容部に
それぞれ対応して設けられた複数の重量記憶手段と、こ
れら重量記憶手段それぞれに対応する物品収容部の物品
の重量を、演算手段の出力から他の重量記憶手段の記憶
値を減算して算出して記憶させる重量記憶制御手段と
で、1組を構成し、この組を複数組有し、組合せの対象
となる各組の各重量記憶手段の記憶値を種々に組合せ、
これら各組合せの中から合計値が予め定めた目標重量値
に等しいか近い組合せを選択し、選択された組合せを構
成する物品を収容している各物品収容部から物品を排出
させる組合せ秤において、物品を排出した物品収容部が
属する組の演算手段の出力からその組の物品を排出した
物品収容部に対応する重量記憶手段以外の重量記憶手段
の記憶値を減算し、その減算値をその組の零点記憶手段
の記憶値に加算させる零点記憶制御手段を、備えるもの
である。
また、零点記憶制御手段は、上記の構成に代えて、物
品を排出した物品収容部が属する組の計重手段手段の出
力からその組の物品を排出した物品収容部に対応する重
量記憶手段以外の重量記憶手段の記憶値を減算し、その
減算値をその組の零点記憶手段に記憶させる構成とする
こともできる。
[作用] 本発明によれば、第1図に示すように、例えば物品収
容部がA、B2つであり、ドリフトの影響を無視すると、
零点記憶手段には計量槽の重量Wtareが記憶されてい
る。ここで同図(a)に示すように物品収容部Aに物品
が収容され、その重量をWAとすると、計重手段はWtare
+WAの出力を生じ、演算手段は、WAの出力を生じる。こ
れが重量記憶制御手段に供給され、WAから他の重量記憶
手段である記憶手段Bの記憶値(今、物品収容部Bは空
であるので0)が減算され、その減算値WAが物品収容部
Aに対応する重量記憶手段Aに記憶される。次に、同図
(b)に示すように物品収容部Bにも、重量WBの物品が
供給されると、計重手段の出力は、Wtare+WA+WBとな
り、演算手段の出力は、WA+WBとなる。重量記憶制御手
段は、WA+WBから他の重量記憶手段Aの記憶値WAを減算
して、WBを算出し、これを重量記憶手段Bに記憶させ
る。
このようにして、各組の重量記憶手段に、対応する物
品収容部に収容された物品の重量が記憶され、組合せ演
算が行なわれ、例えば同図(c)に示すように或る組の
物品収容部Aから物品が排出された際に、物品収容部A
に残渣が付着し、その重量がWCであったとすると、計重
手段の出力は、Wtare+WB+WCに、演算手段の出力は、W
B+WCに、それぞれなる。そして、零点記憶制御手段が
演算手段の出力WB+WCから物品が排出されなかった物品
収容部Bに対応する重量記憶手段Bの記憶値WBを減算
し、残渣の重量WCを算出し、これを零点記憶手段の記憶
値Wtareに加算し、零点記憶手段の記憶値をWtare+WC
する。次に、物品収容部AにWDの物品が収容されたと
き、計重手段の出力はWtare+WB+WC+WDとなるが、零
点記憶手段にWtare+WCが記憶されているので、演算手
段の出力はWB+WDとなり、重量記憶制御手段は演算手段
の出力WB+WDから重量記憶手段Bの記憶値WBを減算し
て、これを重量記憶手段Aに記憶させる。従って、物品
収容部に残渣が付着しても、それによる零点の変動に起
因する計重誤差を除去できる。また、零点記憶制御手段
が、計重手段の出力Wtare+WB+WCから重量記憶手段B
の記憶値WBを減算した場合、その減算値はWtare+WC
なり、新たな零点値となる。従って、これを零点記憶手
段に記憶させてもよい。上記の説明では残渣についての
み説明したが、温度変化によって計重手段の出力にドリ
フトが生じて、零点が変動した場合にも同様にして零点
調整することができる。
[実施例] この実施例は、第2図に示すように、計量槽2を有
し、これは2つの物品収容部2a、2bに区画壁4によって
仕切られている。これら物品収容部2a、2bには、それぞ
れ排出ゲート6a、6bが設けられ、物品収容部2a、2bから
個別に物品を排出することができるように構成されてい
る。また、このような計量槽2には、それぞれ計重手段
として例えばロードセル8が1台づつ設けられている。
これら計量槽2は、各ロードセル8が支持枠体10内に位
置するように、一列に支持枠体10の長さ方向に沿ってn
台配置されている。また、これら計量槽2の下方には、
これらから排出された物品を搬出するように、計量槽2
の配列方向に沿って搬送コンベヤ12が設けられている。
各計量槽2の上方には、それぞれ供給槽14が配置され
ている。即ち、合計n台の供給槽14が設けられている。
これら供給槽14は、物品収容部2aに物品を供給するため
の供給ゲート14aと、物品収容部2bに物品を供給するた
めの供給ゲート14bとを有し、これら供給槽14への物品
の供給は、支持枠体10の上部から各供給槽14の上方へ張
り出した上板16に各供給槽14に対応して穿設した各投入
口18を介して人手によって行なわれる。
これら1対の計量槽2と供給槽14の各ゲート、即ち排
出ゲート6a、6b、供給ゲート14a、14bを開閉するための
ゲート駆動回路20が、支持枠体10内に各対に対応させて
それぞれ設けられている。
第2図に示す22は制御部で、各ロードセル8からの計
重信号を入力し、これらに基いて各物品収容部2a、2bに
供給された物品の重量を算出し、この算出重量に基いて
合計重量が目標重量に等しいか近い組合せを選択し、選
択された組合せを構成する物品を収容している物品収容
部の排出ゲートを開いたり、物品を排出した物品収容部
2a、2bに物品を供給したりするもので、例えば第3図に
示すように構成されている。
即ち、この制御部22は、各ロードセル8からの計重信
号をディジタル重量値に変換するA/D変換器24を有し、
このディジタル重量値はCPU26に供給される。なお、図
には示していないが、各ロードセル8の計重信号は、一
旦マルチプレックサに供給され、これから順次A/D変換
器24に供給される。
CPU26には、これが実行するプログラムを記憶してい
るPROM28、物品を計量槽2に供給するタイミングになる
ごとに、及び零点調整を行なうタイミングになるごと
に、これをCPU26に報知するタイマ30、CPU26が演算を行
なうに際し、一時的にデータを記憶したりするために用
いるRAM32が設けられている。
なお、RAM32には、第4図に示すように各物品収容部2
a、2bに対応させて、各物品収容部2a、2bに収容された
物品の重量を記憶する重量記憶領域M1a乃至Mna、M1b
至Mnbが設けられている。さらにRAM32には、各ロードセ
ル8に対応して、零点重量記憶領域ZP1乃至ZPnが設けら
れている。これら零点重量記憶領域Zp1乃至Zpnには、対
応するロードセル8が結合されている計量槽2の重量、
物品収容部2a、2bに付着する残渣の重量及びロードセル
8のドリフト等による出力変動を、ロードセル8の出力
から減算するための零点重量が記憶される。また、RAM3
2には、物品を供給する物品収容部や、零点調整するロ
ードセル8を走査するのに用いるカウンタ領域mも設け
られている。
またCPU26は、各供給ゲート14a、14b、排出ゲート6
a、6bを開閉させるために、ゲート駆動回路20に制御信
号を供給したり、搬送コンベヤ12を作動させるために搬
送コンベヤ駆動回路34に制御信号を供給する駆動回路36
を制御している。
このように構成された組合せ秤の動作を第5図に示す
フローチャートに基いて説明する。今、各計量槽2の物
品収容部2a、2bのいくつかのものには、物品が収容され
ており、これら物品の重量は、対応する重量記憶領域に
記憶されており、また各零点記憶領域ZP1乃至ZPnにはそ
れぞれ対応するロードセル8の零点重量が記憶されてい
るとする。
この状態において、まず供給槽14から対応する計量槽
2の物品収容部に物品を供給する供給タイミングである
ことを報知する信号が、タイマ30から供給されたか判断
する(ステップS2)。この答がNOであると、組合せ秤を
停止させることを報知する信号がCPU26に付属させたキ
ーボード(図示せず)等から供給されているか判断する
(ステップS4)。この答がNOであると、ステップS2に戻
る。即ち、ステップS2、S4のループが繰返される。
このループを繰返している間に、供給タイミングとな
り、ステップS2の答がYESになると、各計量槽2及びロ
ードセル8を走査するためのカウンタ領域mの値が1と
される(ステップS8)。
そして、m番目の計量槽2の物品収容部2aが空である
か判断する(ステップS10)。これは、例えばm番目の
計量槽2の物品収容部2aに対応する重量記憶領域Mma
値が0であるか判断することによって行なえる。この答
がYESであると物品収容部2a側へ供給する(ステップS1
2)。即ち、m番目の供給槽14の供給ゲート14aを開放す
るように駆動回路36に制御信号を供給する。次に、m番
目のロードセル8の重量信号をA/D変換器24でディジタ
ル変換したディジタル重量値Wmを記憶させる(ステップ
S14)。これに続いて、ディジタル重量値Wmからm番目
の零点重量記憶領域Zpmの零点重量を減算して、風袋引
重量Wxを算出する(ステップS16)。そして、m番目の
計量槽2の物品収容部2bが空であるか判断する(ステッ
プS18)。これもm番目の計量槽2の物品収容部2bに対
応する重量記憶部Mmbの値が0であるか判断することに
よって行なえる。この答がYESであると、第1図(a)
に示すと同様に、風袋引重量Wxはm番目の計量槽2の物
品収容部2aに収容された物品の重量を表わしているの
で、重量記憶部Mmaに記憶させる(ステップS20)。ステ
ップS18の答がNOであると、即ち、物品収容部2b側に物
品が収容されていると、風袋引重量Wxはm番目の計量槽
2の物品収容部2a、2bに収容されている物品の合計重量
を記憶しているので、風袋引重量Wxから物品収容部2bに
収容されている物品の重量を記憶している重量記憶部M
mbの記憶値を減算して、物品収容部2aに収容されている
物品の重量を算出し、これを重量記憶部Mmaに記憶させ
る(ステップS22)。ステップS20またはS22に続いて、
次の計量槽2を走査するためにカウンタ領域mの値を1
進め(ステップS24)、全計量槽2について走査が終了
したか判断するために、このカウンタ領域mの値が計量
槽2の総数nより1大きい値に等しいか判断し(ステッ
プS26)、この答がNOであると、ステップS10に戻る。
一方、ステップS10の答がNOであり、m番目の計量槽
2の物品収容部2aに物品が収容されていないと、m番目
の計量槽2の物品収容部2bに物品が収容されているか判
断する。(ステップS28)。この答がNOであると、ステ
ップS10、S28共にNOであるので、m番目の計量槽2の物
品収容部2a、2bには共に物品が収容されているので、次
の計量槽2を走査するために、ステップS24を実行す
る。
ステップS28の答がYESであると、m番目の計量槽2の
物品収容部2bに物品が収容されているので、物品をm番
目の計量槽2の物品収容部2bに供給し(ステップS3
0)、m番目のロードセル8の計重信号をディジタル化
した重量値Wmを読み込む(ステップS32)。そして、デ
ィジタル重量値Wmからm番目の零点重量記憶領域ZPm
零点重量を減算して、風袋引重量Wxを算出する(ステッ
プS34)。次に、ステップS10がNOで、かつステップS28
がYESであるので、m番目の計量槽2の物品収容部2a、2
bには共に物品が収容されている。従って、第1図
(b)に示すと同様に、風袋引重量Wxは物品収容部2a、
2bの物品の合計重量を表わしているので、これから物品
収容部2aの物品の重量を記憶している重量記憶領域Mma
の記憶値を減算して、重量記憶領域Mmbに記憶させる
(ステップS36)。そして、次の計量槽2を走査するた
めにステップS24、S26を実行する。
ステップS26の答がYESになり、全計量槽2に対する走
査が終了すると、組合せ演算を行なう(ステップS3
8)。この組合せ演算は、重量値が記憶されている各重
量記憶領域の記憶値を種々に組合せ、これら組合せの中
から合計値が、目標重量値に等しいか最も近いものを選
択するもので、この演算方法は公知であるので詳細な説
明は省略する。
これに続いて、選択された物品を収容している物品収
容部2a、2bの排出ゲート6a、6bを開くように駆動回路36
に制御信号を供給し、併せて選択された物品の重量を記
憶している重量記憶領域の記憶値をリセットする(ステ
ップS40)。
続いて、零点調整タイミングであることを報知する信
号が、タイマ30から供給されているか判断する(ステッ
プS42)。この答がNOであると、ステップS4を実行し、
この答もNOであると、ステップS2に戻る。従って、零点
調整は、物品の供給・排出が行なわれる度に行なわれる
のではなく、何回かに1回の割合で行なわれる。ステッ
プS42の答がYESになると、各計量槽2を走査するための
カウンタ領域mの値が1とされ(ステップS44)、m番
目の計量槽2の物品収容部2aから物品が排出されたか判
断する(ステップS46)。これもm番目の計量槽2の物
品収容部2aに対応する重量記憶領域Mmaの値が0である
か判断することによって行なえる。この答がYESである
と、m番目のロードセル8の計重信号をディジタル化し
たディジタル重量値Wmを読み込み(ステップS48)、デ
ィジタル重量値Wmからm番目の零点重量記憶領域ZPm
零点重量を減算して、風袋引重量Wxを算出する(ステッ
プS50)。この風袋引重量Wxは、第1図(c)に示すの
と同様に物品収容部2aに残渣が付着していると、この残
渣と物品収容部2bに収容されている物品の重量とを合せ
たものとなる。この残渣分を算出し、零点重量に加算す
るために、風袋引重量Wxからm番目の計量槽2の物品収
容部2bの物品の重量を記憶している重量記憶領域Mmb
記憶値を減算し、その減算値を零点重量記憶領域ZPm
記憶値に加算する(ステップS52)。なお、m番目の重
量記憶領域Mmbの記憶値が0であった場合にも、即ちm
番目の計量槽2の物品収容部2bからも同時に物品が排出
されていても、ステップS52を行なうことによって残渣
分を検出し、これを零点重量に加算することができる。
また、今迄残渣分が付着していたのが、物品の排出の際
に同時に排出された場合には、零点重量の加算される値
の符号が負になるだけで同様に零点の変動を調整でき
る。また、残渣が付着しないで、ロードセル8の出力が
温度変化等によって変動している場合にも同様にして零
点を補正できるし、残渣分の付着とロードセル8の出力
変動とが同時に生じても、零点の変動を補正できる。
そして、次のロードセル8の零点調整をするために、
カウンタ領域mの値を1進め(ステップS54)、全ロー
ドセル8について走査が終了したか判断するために、カ
ウンタ領域mの値が全ロードセル8の総数nより1大き
いn+1に等しいか判断し(ステップS56)、この答がN
Oであると、ステップS46に戻る。
一方、ステップS46の答がNOであって、m番目の計量
槽2の物品収容部2aから物品が排出されていないと、m
番目の計量槽2の物品収容部2bから物品が排出されたか
判断する(ステップS58)。この判断も、m番目の計量
槽2の物品収容部2bに対応する重量記憶領域Mmbの記憶
値が0であるか判断することによって行なえる。この答
がNOであると、物品収容部2bから物品が排出されていな
いことになり、既にステップS46の答がNOで、物品収容
部2aから物品が排出されていないことが判明しているの
で、m番目の計量槽2のいずれの物品収容部2a、2bから
も物品が排出されてなく、零点調整は行なえないので、
次のロードセル8を走査するために、ステップS54を実
行する。
ステップS58の答がYESであると、m番目のロードセル
8の計重信号をディジタル化したディジタル重量値Wm
読み込み(ステップS60)、ディジタル重量値Wmからm
番目の零点重量記憶領域ZPmの零点重量を減算して、風
袋引重量Wxを算出する(ステップS62)。そして、風袋
引重量Wxからm番目の計量槽2の物品収容部2aの物品の
重量を記憶している重量記憶領域Mmaの記憶値を減算
し、その減算値を零点重量記憶領域ZPmの記憶値に加算
する(ステップS64)。ステップS60、S62、S64を実行す
る理由は、ステップS48、S50、S52を実行するのと同じ
理由であるので、説明は省略する。そして、次のロード
セル8を走査するために、ステップS54を実行する。こ
のようにして、各ロードセル8の走査が終了すると、ス
テップS56の答がYESになり、ステップS4を実行し、以
下、同様に動作する。
上記の実施例では、物品収容部2a、2bを、ロードセル
8が結合された計量槽2を区画壁4によって仕切ること
によって形成したが、例えば2つの計量槽を結合し、こ
れに1台のロードセルを結合することによって計量槽を
構成してもよい。また、上記の実施例では物品収容部の
数は2としたが、その数は更に増加させることができ
る。また、上記の実施例では供給槽を設けたが、場合に
よっては、これは不要で直接に計量槽の各物品収容部に
人手によって物品を供給するようにしてもよい。さら
に、上記の実施例では、人手によって物品を供給するよ
うにしたが、従来公知の様に分散フィーダや直進フィー
ダ等を用いて各供給槽に自動的に物品を供給するように
してもよい。上記の実施例では、物品が排出され、かつ
タイマ30が零点調整タイミングであることを報知する信
号を発生したときに、零点調整を行なったが、物品の排
出が行なわれるごとに行なってもよい。さらに、上記の
実施例では、零点調整は、風袋引重量Wxから同一の計量
槽の残りの物品収容部の物品の重量を減算し、その減算
値を零点重量に加算することによって行なったが、風袋
引前のディジタル重量値Wmから同一の計量槽の残りの物
品収容部の物品の重量を減算し、その減算値を零点重量
として零点重量記憶領域に記憶させてもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、計量槽のいずれかの
物品収容部から物品が排出されると、そのときの計重手
段の計重信号と、残りの物品収容部に収容されている物
品の重量との誤差に基いて零点重量を調整している。一
般に、計量槽のいずれかの物品収容部から物品が排出さ
れる確率は、同じ計量槽の複数の物品収容部から同時に
物品が排出される確率よりも高い。従って、この発明に
よれば、各計量槽に設けられている計重手段に対して短
時間のうちにくまなく零点調整を行なえる確率が非常に
高くなる。しかも、各計量槽の各物品収容部に目標重量
を考慮して定めた重量にほぼ等しい重量の物品が供給さ
れているのに、或る計量槽の一方の物品収容部にのみ大
きな重量の物品が供給されていて、この一方の物品収容
部から物品が排出されなくても、同じ計量槽の残りの物
品収容部の物品重量が予め定めた重量にほぼ等しい場
合、この残りの物品収容部から物品が排出される確率は
非常に高い。従って、このような場合にも、零点調整を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、第2図は本発明の1実施
例の構成を示す図、第3図は同実施例のブロック図、第
4図は同実施例に使用されるRAMの記憶内容を概略的に
示す図、第5図は同実施例のフローチャートである。 2……計量槽、2a、2b……物品収容部、8……ロードセ
ル(計重手段)、26……CPU(演算手段、重量記憶制御
手段、零点記憶制御手段)、M1a乃至Mnb、M1b乃至Mnb
…重量記憶手段、ZP1乃至ZPn……零点重量記憶手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの物品収容部を有すると共
    に1台の計重手段を備える計量槽と、上記計重手段の出
    力から零点記憶手段に記憶させた零点重量を減算する演
    算手段と、上記各物品収容部にそれぞれ対応して設けら
    れた複数の重量記憶手段と、これら重量記憶手段それぞ
    れに対応する物品収容部の物品の重量を上記演算手段の
    出力から他の上記重量記憶手段の記憶値を減算して算出
    して記憶させる重量記憶制御手段とで、1組を構成し、
    この組を複数組有し、組合せの対象となる上記各組の各
    重量記憶手段の記憶値を種々に組合せ、これら各組合せ
    の中から合計値が予め定めた目標重量値に等しいか近い
    組合せを選択し、選択された組合せを構成する物品を収
    容している上記各物品収容部から物品を排出させる組合
    せ秤において、 物品を排出した上記物品収容部が属する組の演算手段の
    出力からその組の物品を排出した上記物品収容部に対応
    する重量記憶手段以外の重量記憶手段の記憶値を減算
    し、その減算値をその組の上記零点記憶手段の記憶値に
    加算させる零点記憶制御手段を、備えることを特徴とす
    る自動零点調整装置を有する組合せ秤。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動零点調整装置を有する
    組合せ秤において、上記零点記憶制御手段が、上記請求
    項1記載の構成に代えて、物品を排出した上記物品収容
    部が属する組の計重手段の出力からその組の物品を排出
    した上記物品収容部に対応する重量記憶手段以外の重量
    記憶手段の記憶値を減算し、その減算値をその組の上記
    零点記憶手段に記憶させる構成であることを特徴とする
    自動零点調整装置を有する組合せ秤。
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