JP2706295B2 - 絵画用支持体 - Google Patents

絵画用支持体

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JP2706295B2
JP2706295B2 JP1022588A JP2258889A JP2706295B2 JP 2706295 B2 JP2706295 B2 JP 2706295B2 JP 1022588 A JP1022588 A JP 1022588A JP 2258889 A JP2258889 A JP 2258889A JP 2706295 B2 JP2706295 B2 JP 2706295B2
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青史 小作
正博 辻
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Nippon Mining and Metals Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/22Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
    • B21B1/227Surface roughening or texturing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の発明は、油絵や日本画等を描くときに使用
する銅箔を基底材とした絵画用支持体に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
通常油絵を描く場合、木枠に張った麻製のキャンバス
(画布)が使用されている。このキャンバスの材料は木
綿製のものもあるし、また板や石などにも描いてはいけ
ないという制約があるわけでもないので、ベニヤ板に描
き上げて展覧会等に出品する例も多く見かけられる。
しかしながら、多くは布製のキャンバスが用いられて
いる。それは布には生地目があり、絵具ののりが良く、
比較的書いた時の絵具の置き具合が良いという長所があ
るためと考えられる。
油絵は明治時代に西洋から導入されたものであるが、
簡単に言えばヤニ分で絵具を固めたものと言える。
画用液として、水彩画は水で日本画はニカワで溶くよ
うに、油絵(油彩画)は油が非常に大切な役割をもって
いる。
この油は大きく分けると油絵具をそれぞれの技法に合
わせて溶く役目の溶き油と、絵そのものに油絵本来のつ
やを与える役目の油と、また絵を大切に保存するための
油とがある。
通常、市販されている油絵具自体はすでに使いやすい
ように練りあげられている。
油絵を簡単に紹介すると上記のようなことであるが、
他方日本画の方は従来、麻紙に顔料をしみ込ませ、多く
は巻き物として保存しておくことが多かった。このため
巻回することのできないほど絵具を厚くぬることはでき
なかった。
しかしながら、上記の油絵が普及するに従い、日本画
も額に入れるようになり、絵具を厚くする傾向に変って
きている。すなわち、麻紙の上に「どうさ」(ニカワ)
を塗って絵具がしみ込まないようにし、その上に絵具を
厚く盛り上げるように変ってきたのである。このため日
本画独自の画法と並行して油絵的な日本画も発生した。
このように油絵や日本画から出発した種々の技法を発
達せしめ、すぐれた絵画が数多く生まれることとなった
が、作成された絵画に非常に大きな問題を有している。
それは、絵画のひび割れ(クラック)であり、場合に
よっては剥落の危険すらある。特に乾湿のはげしい日本
では気候の変動でよりもろくなり、破損し易すい状況に
あると言える。
乾燥し安定した気候である西欧においてすらも過去の
有名絵画に、近づいて観察すると無数のひび割れが見ら
れる。ひび割れにごみがたまって製作時における鮮烈な
絵画が維持できず長年のうちに絵画が変質してくるのみ
ならず、剥落による絵画の消失になるおそれもあり、無
念の情を禁じ得ない人も多いと思われる。
このような絵画のひび割れは絵画や地塗りなども原因
するところもあるが、キャンパスなどの基底材の乾湿の
変化や温度変化による伸縮が原因となるところが大き
い。
上記のような絵画におけるひび割れは、厚塗りをする
絵画のみならず、油絵的傾向をもつ日本画などにもみら
れている。
このような問題をかかえながら、高級絵画においては
それを保有するために、修復のための研究すら行われて
いるのが実情である。また、古い絵画においては金属
板、特に腐食に強い銅板が基底材として用いられたこと
がある。
これは主として宗教改革後、カトリック側が新世界へ
の布教の地を求めて宣教師たちを送り出すと同時に、聖
像を銅板に描いた油彩画を携帯させたものである。
これは板より軽く、かさがなく、布よりもはるかに剥
落やひび割れの心配がなく、また多少の雨や、熱にも強
いという特徴があったためと考えられる。
しかしながら、銅そのものが高価であり、平面さを得
ることができず、また絵画ののりが悪く、非常に特殊な
技法でのみ製作が可能であったために、18世紀以降殆ど
姿をみせなくなり現在に至っている。
〔課題を解決するための手段〕
以上のような絵画用支持体の問題を解決するために、
本発明者らは金属板に着目し改善を試みた。すなわち、
ひび割れ防止に有効であり、その他虫、環境等による腐
食の問題もなく、下塗りしなくてよい。又形も自由に塑
性加工でき強度も強いという長所がある事から金属板に
着目した。そして、唯一の欠点である絵具の密着性、の
りの悪さの改善を行ったものである。すなわち、銅また
は銅合金製基底材の表面に、バフ研磨,ショットブラス
ト加工,エンボス加工,重ね圧延加工,ダル加工のいず
れか1種以上の機械的処理によって得られる機械的凹凸
が設けられ、かつその凹凸表面は圧潰された圧延面を形
造り、さらにその圧延表面には銅もしくは銅合金,錫も
しくは錫合金,インジウムもしくはインジウム合金,亜
鉛もしくは亜鉛合金,クロムもしくはクロム合金,ニッ
ケルもしくはニッケル合金,鉄もしくは鉄合金,コバル
トもしくはコバルト合金および、上記各金属の酸化物ま
たは上記各金属と前記酸化物との複合物のうちから選ば
れる少なくとも一種以上のものからなる表面被覆層によ
って覆われ、そして、この基底材の裏面は、麻,木綿,
ベニヤ,木材板,紙,石膏,樹脂およびタイルのいずれ
か一種の裏材が設けられていることを特徴とする絵画用
支持体を提供するものである。
これによって絵画がひび割れや剥離することを抑制
し、絵画製作当時の鮮烈さを維持するとともに、絵具の
のりを良好にし、密着性を高め安定した品質の保持可能
とするものである。
〔発明の具体的説明〕
金属製の基底材を使用することは、乾湿や温度変化に
よるひび割れや剥落を防止する大きな役割をになうので
あるが、この場合の大きな欠点である絵具の密着性、の
りの良さを改善することは極めて重要なことであり、こ
の出願の発明の金属において初めて達成されたものであ
る。
すなわち、金属製基底材の表面に機械的凹凸をつける
ことにより、絵具ののりや密着性が著しく向上するもの
であり、特に、バフ等による研摩や、ショットブラス
ト、エンボス加工、ダルロールによる圧延、重ね圧延に
よる重ね面などが、量産性もあり極めて有効である。さ
らに機械的凹凸をつけたものの表面をさらに圧延して押
し潰した圧延面は、第1図(ロ)に示すような表面にな
るため、密着性はさらに改善される。また、機械的凹凸
をつけた表面に各種被覆層を施すことにより、被覆層の
電着粒子が凸部に集中し、さらに凹凸を強調するととも
に、絵具の密着性も向上する。
金属の種類としてはあらゆるものが適用できるが、特
に銅及び銅合金の場合、微生物等に対する殺菌作用があ
り、保存という観点から極めて優れた材料であるといえ
る。
さらにこれらの工程の後、キャンバス等の絵画用支持
体の使用時に、手で引剥しできる保護シートを被覆する
ことができる。この保護シートは手の脂等が金属のつか
ないように汚染防止の役目をもっている。
このようにして得られた金属製基底材は在来の木や布
と比較するとさらにいくつかの長所をもっている。それ
は、絵具の密着性を保有していると同時に平坦性に優
れ、なめらかであり、気孔や表面の起伏を地塗りで充填
する必要もないことである(もちろん地塗りをすること
はさしつかえなく、本願発明はこれを包含してい
る。)。そして金属の色調や被覆材の色調は同時に下塗
りとして使用することもできるからである。金属材料の
選択により赤、白、シルバー色、さらに黄銅色から黄金
色、黒色、茶褐色まで多種多様に変えることができる。
さらに、強度があるとともに、塑性加工できるため自
由な形に加工できる長所を持ち合わせている。
裏材には麻、木綿などの従来のキャンバス材の他、ベ
ニヤ、木材板、紙、石膏、樹脂、タイルなどが使用でき
る。また、裏材を用いず使用することもできる。
これは絵画人の好みによって選択できるが、金属を用
いた特徴は失われることがない。
また、金属製基底材としてカッター等で簡単に切断で
きる薄板を用いる事により、キャンバス・ボード、ピン
ナップ、さらには壁画用支持体とすることができる。ま
たこれらは、一般建造物への接着が可能であるから内
装、外装品、ドア、棚などのインテリア品として使用で
きるとともに、交換や保管も容易にできるという特徴を
有している。
キャンバスとする場合には、適度な強度と弾力性を保
有しているので、布などの裏材を張り合わせて木枠に緊
張させ、絵筆をキャンバス地にあてたときに感じられる
心地よい弾力を感じとることができる。
なお、ここでいう絵画用とは、商業用としてレタリン
グ、ポスター、イラストレーション、レイアウトといっ
たグラフィックデザインを包含するものである。
絵としての手法は油彩画(油絵)、アクリルペイント
画、日本画、パステル画、水墨画などに適しているが、
他の画法に適用することはなんらさしつかえない。
いずれも絵具との密着性に優れており、また、ひび割
れの発生、剥離は大きく改善され、絵画の鮮烈さの維持
と保存性に優れており、さらに絵筆のタッチに快感を強
く与えるものである。
〔発明の効果〕
以上で述べたように、本願発明の金属を基底材とする
ことにより、金属特有の色感を得、平坦性に優れ、ある
いは故意に部分的に塑性加工させ立体感も出せるととも
に、強度に優れしかも絵筆のタッチに優れた快感を得る
ことができ、また、保存、修復の観点から見ると半永久
的に保存できるとともに、金属のもつ大きな欠点であっ
た絵具との密着性を著しく改善したものであり、従来の
絵画用支持体として極めて優れたものである。
しかも従来の絵画特にキャンバス使用において著しか
ったひび割れの発生を防ぐことができる著しい特性を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、機械的凹凸をつけた後、圧延を行った時の金
属表面を示す概念図である。 (イ):機械的凹凸をつけた金属表面 (ロ):圧延を行った後の金属表面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅または銅合金製基底材の表面に、バフ研
    磨,ショットブラスト加工,エンボス加工,重ね圧延加
    工,ダル加工のいずれか1種以上の機械的処理によって
    得られる機械的凹凸が設けられ、かつその凹凸表面は圧
    潰された圧延面を形造り、さらにその圧延面の表面には
    銅もしくは銅合金,錫もしくは錫合金,インジウムもし
    くはインジウム合金,亜鉛もしくは亜鉛合金,クロムも
    しくはクロム合金,ニッケルもしくはニッケル合金,鉄
    もしくは鉄合金,コバルトもしくはコバルト合金およ
    び、上記各金属の酸化物または上記各金属と前記酸化物
    との複合物のうちから選ばれる少なくとも一種以上のも
    のからなる表面被覆層によって覆われ、そして、この基
    底材の裏面は、麻,木綿,ベニヤ,木材板,紙,石膏,
    樹脂およびタイルのいずれか一種の裏材が設けられてい
    ることを特徴とする絵画用支持体。
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JP2021123787A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 株式会社原田伸銅所 抗菌性を有する表面をダルロールにて粗面化し光沢度の減少〈低光沢或いは艶なし〉と、抗菌性の顕著な増幅が見られるリン青銅合金及びそれを用いた物品

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