JP2705542B2 - 周波数誤差検出装置 - Google Patents

周波数誤差検出装置

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JP2705542B2
JP2705542B2 JP29162693A JP29162693A JP2705542B2 JP 2705542 B2 JP2705542 B2 JP 2705542B2 JP 29162693 A JP29162693 A JP 29162693A JP 29162693 A JP29162693 A JP 29162693A JP 2705542 B2 JP2705542 B2 JP 2705542B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直交検波器において搬送
波と基準波との周波数誤差を検出する周波数誤差検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、直交検波器では搬送波の再生を
行うことなく発振器からの基準波を用いて直交検波を行
うようにしたものが知られている。つまり、この種の直
交検波器では搬送波と基準波との周波数誤差差を得てこ
の周波数誤差によって基準波周波数を補正して補正後基
準波によって直交検波を行うようにしている(例えば、
特開平3−128550号公報)。
【0003】上述の周波数誤差検出にあたっては、1シ
ンボル時間の信号ベクトルの位相変化が常に等しくなる
ような信号系列で変調された変調信号が受信側において
周波数誤差検出用信号として受信され、この周波数誤差
検出用信号を発振器からの基準波で直交検波して信号ベ
クトルを得る(ここではこの信号ベクトルを第1の信号
ベクトルと呼ぶことにする)。そして、この第1の信号
ベクトルの位相変化と予め定められた信号系列の信号ベ
クトル(ここでは第2の信号ベクトルと呼ぶ)の位相変
化とを比較して周波数誤差を検出している(例えば、第
2の信号ベクトルとしては周波数誤差検出用信号を搬送
波で直交検波したと仮定した際の信号ベクトルが用いら
れる)。
【0004】ここで、図2乃至図4を参照して、従来の
周波数誤差検出装置について説明する。
【0005】図2において、直交検波器31はA/D変
換器34及び35を介してデジタルシグナルプロセッサ
38に接続されている。受信側において、上述した周波
数誤差検出用信号30が受信され、直交検波器31で直
交検波され、同相成分としてI(t)信号32が出力さ
れ、直交成分としてQ(t)信号33が出力される(ス
テップ101)。これらI(t)信号32及びQ(t)
信号33はそれぞれA/D変換器34及び35でシンボ
ルレートと等しいサンプリングレートでサンプルされ、
信号ベクトル(I(kT),Q(kT))36及び37
とされる(ステップ102、なお、k=1〜(N−1)
であり、Nはシンボル数を表し、Tはシンボル周期を表
す)。そして、信号ベクトル(I(kT),Q(k
T))はデジタルシグナルプロセッサ38に与えられ
る。
【0006】ここで、図3を参照して、デジタルシグナ
ルプロセッサ38では、信号ベクトル(I(kT),Q
(kT))(図3においては一括して参照番号21で示
す)を予め定められた信号ベクトル(I0 (kT),Q
0 (kT))22の位相角(kT)だけ反対方向に回転
させて信号ベクトル(IR (kT),QR (kT))2
3とする(なお、信号ベクトル(I0 (kT),Q
0 (kT))は周波数誤差検出信号を搬送波で直交検波
したと仮定した際得られる信号ベクトルである)。
【0007】ここで、信号ベクトル(I(kT),Q
(kT))の位相角φ(kT)24、(I0 (kT),
0 (kT))の位相角φ0 (kT)25、及び(IR
(kT),QR (kT))の位相角φ0 (kT)26は
それぞれ数1、数2、及び数3で定義される。
【0008】
【数1】
【0009】
【数2】
【0010】
【数3】
【0011】なお、|r(kT)|、|r0 (kT)
|、|rR (kT)|はそれぞれベクトルの長さであ
り、|r(kT)|=|rR (kT)|である。そし
て、信号ベクトル(IR (kT),QR (kT))は数
4によって算出される(ステップ103)。
【0012】
【数4】
【0013】ここで、搬送波と基準波との周波数が完全
に一致していると、信号ベクトル(I(kT),Q(k
T))の位相と信号ベクトル(I0 (kT),Q0 (k
T))の位相とはサンプリング毎に同一量だけ変化す
る。このため、ベクトル(IR(kT),QR (k
T))の位相はまったく変化しない。一方、搬送波と基
準波との間に周波数の差があると、ベクトル(IR (k
T),QR (kT))は位相が変化することになる。時
間tが(k−1)TからkTに変化した際の位相変化量
θk は数5で表わされる。
【0014】
【数5】
【0015】そして、θk の正弦sinθk は数6で表
わされる。
【0016】
【数6】
【0017】|rR ((k−1)T)|は|rR (k
T)|にほぼ等しいとみなせ、また、θk が小さいとき
にはθk はsinθk にほぼ等しいとみなせるから、位
相変化量θk は数7で表わすことができる。デジタルシ
グナルプロセッサ38では、数7を用いて位相変化量θ
k を算出する(ステップ104)。
【0018】
【数7】
【0019】また、位相の基準である1シンボルあたり
の回転量の平均θAVG は数8で表わされ、デジタルシグ
ナルプロセッサ38では数8を用いてθAVG を求める
(ステップ105)。
【0020】
【数8】
【0021】そして、デジタルシグナルプロセッサ38
ではθAVG /2π[rad/2π]をT(1シンボル時
間)[sec]で除算して搬送波と基準波との周波数誤
差を求めて(ステップ106)、周波数誤差信号(図
2)として出力する。
【0022】前述のように、周波数誤差検出用信号とし
ては1シンボル時間における信号ベクトルの位相変化が
常に等しくなるような信号系列で変調された変調信号が
用いられる。このような信号系列を用いることによって
シンボルに対してサンプリングクロックの同期をとる必
要がない。例えば、MSK変調波の場合、全て「1」又
は「0」である信号系列であり、この際の位相変化Δφ
0 は各々π/2又は−π/2となる。なお、GMSK変
調波についても同様である。そして、上述の一連の処理
は直交検波器で得られる検波信号を復号する際に用いら
れるデジタルシグナルプロセッサ38によって行われ
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にして周波数誤差を検出する場合、信号ベクトルを量子
化するA/D変換器にオフセットがあると、A/D変換
器でサンプルされた信号ベクトルに基づいて計算される
位相変化にはオフセットによる誤差が含まれることにな
る。加えて、伝送路に雑音が存在する場合には、送信側
において位相変化がシンボル毎に常に一定である変調波
は受信側で位相変化がシンボル毎に一定とはならず、こ
の結果、受信側における位相変化には誤差が含まれるこ
とになる。そして、雑音が極めて大きい場合には、受信
側における位相変化には理想的な位相変化に対して18
0度程度の誤差が生じることがある。
【0024】例えば、GMSK変調方式において、シン
ボルレートと等しいサンプリングレートでサンプルして
得られたk番目の信号ベクトル(I(kT),Q(k
T))は、0番目の信号ベクトルを(I(0),Q
(0))、A/D変換器によるオフセットベクトルを
(I,Q)、雑音ベクトルを(nIi,nQi)、1シ
ンボルあたりの位相オフセットをθとすると、数9で表
わすことができる。
【0025】
【数9】
【0026】つまり、A/D変換器にオフセットがあっ
て、伝送路における雑音が大きくなると、搬送波と基準
波との周波数誤差を正確に検出することができないとい
う問題点がある。
【0027】本発明の目的は常に搬送波と基準波との周
波数誤差を正確に検出することのできる周波数誤差検出
装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、デジタ
ル角度変調によって変調された変調信号を伝送路を介し
て受け、該変調信号を基準波を用いて直交検波を行う直
交検波器とともに用いられ、前記変調信号の搬送波と前
記基準波との周波数誤差を検出するための周波数誤差検
出装置であって、前記変調信号として1シンボル時間あ
たりの信号ベクトルの位相変化が等しい信号系列で変調
された周波数差検出用信号が用いられ、前記基準波で前
記周波数差検出用信号を直交検波して得られる第1の信
号ベクトルを予め定められたサンプリングレートでサン
プリング量子化して量子化信号ベクトルを得るA/D変
換手段と、該量子化信号ベクトルを予め定められた個数
合成して合成ベクトルを得る合成手段と、該合成ベクト
ルの位相変化と予め定められた第2の信号ベクトルの位
相変化との差を求め、該位相変化の差に基づいて前記周
波数誤差を求める周波数誤差検出手段とを有することを
特徴とする周波数誤差検出装置が得られる。
【0029】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。なお、この実施例では図2に示す構成要素と同様の
構成要素を備えるが、デジタルシグナルプロセッサ38
の機能が異なる。
【0030】まず、本発明の検出原理について説明する
と、信号ベクトルが1シンボル毎にΔφづつ回転する変
調方式において、シンボルレートと等しいサンプリング
レートでサンプルして得られたk番目の信号ベクトル
(I(kT),Q(kT))は、0番目の信号ベクトル
(I(0),Q(0))、A/D変換器によるオフセッ
トベクトルを(I,Q)、雑音ベクトルを(nIi
Qi)、1シンボルあたりの位相オフセットをθとする
と、数10で表わされる。
【0031】
【数10】
【0032】そして、信号ベクトルの位相変化が合計で
πラジアンとなるシンボル数Mは、数11で示される。
【0033】
【数11】
【0034】信号ベクトル(IR (kT),QR (kT))は信
号ベクトル(I(kT),Q(kT))を搬送波で直交検波した
と仮定した際得られるベクトルの位相角φ0 (kT)だけ反
対方向に回転させたベクトルであり、数11aで表すこ
とができる。
【数11a】
【0035】合成ベクトル(Xk (θ),Yk (θ))
は信号ベクトル(I(kT),Q(kT))を搬送波で直交検波
したと仮定した際得られるベクトルの位相角だけ反対方
向に回転させたベクトル(IR (kT),QR (kT))を合成
して得られ、数11bを用いて求めることができる。
【数11b】 数11bは数10及び数11aを用いて数12で表すこ
とができる。
【数12】
【0036】但し、数12の右辺の第2項は数13で示
すようになる。
【数13】
【0037】従って、数13を用いると、数12は数1
4で示すようになる。
【数14】
【0038】数14から明らかなように、A/D変換器
によるオフセットの影響が除去され、数15で示す関係
から雑音の影響が低減されることになる。
【0039】
【数15】
【0040】ここで、理解を容易にするため、GMSK
変調方式を例にあげて説明する。
【0041】GMSK変調波の信号ベクトルは1シンボ
ル毎にπ/2づつ回転する。シンボルレートと等しいサ
ンプリングレートでサンプルして得られたk番目の信号
ベクトル(I(kT),Q(kT))は、0番目の信号
ベクトル(I(0),Q(0))、A/D変換器による
オフセットベクトルを(I,Q)、雑音ベクトルを
(nIi,nQi)、1シンボルあたりの位相オフセットを
θとすると、数16で表わされる。
【0042】
【数16】
【0043】信号ベクトルの位相変化が合計でπラジア
ンとなるシンボル数Mは2であるので、信号ベクトル
(I(kT),Q(kT))を搬送波で直交検波したと仮定した
際得られるベクトルの位相角だけ反対方向に回転させた
ベクトルの連続する4個の平均を求めると、下記の数1
7で表されることになる。
【0044】合成ベクトル(Xk (θ),Yk (θ))
は信号ベクトル(I(kT),Q(kT))を搬送波で直交検波
したと仮定した際得られるベクトルの位相角だけ反対方
向に回転させたベクトル(IR (kT),QR (kT))を合成
して得られ、数16aで表すことができる。
【数16a】 数16aは数10及び数11aを用いて数17で表すこ
とができる。
【数17】
【0045】但し、数17の右辺の第2項は数18で示
すようになる。
【数18】
【0046】従って、数18を用いると、数17は数1
9で示すようになる。
【数19】
【0047】数19から明らかなように、A/D変換器
によるオフセットの影響が除去され、数20で示す関係
から雑音の影響が低減されることになる。
【0048】
【数20】
【0049】搬送波と基準波との間には周波数誤差があ
ると合成ベクトル(xk (θ),yk (θ))は位相が
変化するので、この位相変化を推定することによって周
波数誤差を正確に検出することができる。
【0050】ここで、図1及び図5を参照して、受信側
において、上述した周波数誤差検出用信号30が受信さ
れ、直交検波器31で直交検波され、I(t)信号32
及びQ(t)信号33が出力される(ステップ1)。こ
れらI(t)信号32及びQ(t)信号33はそれぞれ
A/D変換器34及び35でシンボルレートと等しいサ
ンプリングレートでサンプルされ、信号ベクトル(I
(kT),Q(kT))36及び37とされる(ステッ
プ2、なお、k=1〜(N−1)である)。そして、信
号ベクトル(I(kT),Q(kT))はデジタルシグ
ナルプロセッサ40に与えられる。
【0051】デジタルシグナルプロセッサ40はベクト
ル回転部41及び平均ベクトル算出部42を備えてい
る。図3に示すように、ベクトル回転部41では信号ベ
クトル(I(kT),Q(kT))(図3においては一
括して参照番号21で示す)を予め定められた信号ベク
トル(I0 (kT),Q0 (kT))22の位相角(k
T)だけ反対方向に回転させて信号ベクトル(IR (k
T),QR (kT))23とする(なお、信号ベクトル
(I0 (kT),Q0 (kT))は信号ベクトル(I
(kT),Q(kT))を搬送波で直交検波したと仮定
した際得られる信号ベクトルである)。
【0052】ここで、信号ベクトル(I(kT),Q
(kT))の位相角φ(kT)24、(I0 (kT),
0 (kT))の位相角φ0 (kT)25、及び(IR
(kT),QR (kT))の位相角φ0 (kT)26は
それぞれ数21、数22、及び数23で定義される。
【0053】
【数21】
【0054】
【数22】
【0055】
【数23】
【0056】なお、|r(kT)|、|r0 (kT)
|、|rR (kT)|はそれぞれベクトルの長さであ
り、|r(kT)|=|rR (kT)|である。そし
て、信号ベクトル(IR (kT),QR (kT))は数
24によって算出される(ステップ103)。そして、
この信号ベクトル(IR (kT),QR (kT))はベ
クトル算出部42に与えられる(同相成分IR (kT)
及び直交成分QR (kT)としてベクトル算出部42に
与えられる)。
【0057】
【数24】
【0058】平均ベクトル算出部42では、信号ベクト
ル(IR (kT),QR (kT))の位相変化が合計で
πラジアンとなるシンボル数M(整数)の2倍の数のベ
クトルの平均を求める。なお、シンボル数Mは数25で
与えられる。
【0059】
【数25】
【0060】つまり、平均ベクトル算出部42では連続
する2M個のベクトル(IR (kT),QR (kT))
(k=k〜k+2M−1)の平均を計算して、合成ベク
トル(xk (θ),yk (θ))(k=0〜N−2M)
とする(ステップ4)。このこの合成ベクトル(x
k (θ),yk (θ))は数26で表わされる。
【0061】
【数26】
【0062】
【0063】
【0064】ところで、搬送波と基準波の周波数が完全
に一致していると、合成ベクトル(xk (θ),y
k (θ))の位相はまったく変化せず、搬送波と基準波
との間に位相差があると、合成ベクトル(xk (θ),
k (θ))はその位相が変化する。時間tが(k−
1)TからkTに変化した際の位相変化の正弦sinθ
k は数28で表わされる。なお、|rk |は数29で表
わされる。
【0065】
【数28】
【0066】
【数29】
【0067】|rk-1 |は|rk |にほぼ等しいとみな
せ、θk が小さいときはθk はsinθk にほぼ等しい
とみなせるから、したがって、位相変化θk は数30で
表わされる。
【0068】
【数30】
【0069】再び図5を参照して、上記の合成ベクトル
は同相成分xk (θ)及び直交成分yk (θ)を備えて
おり、同相成分xk (θ)は第1の遅延器43、第1の
二乗器44、及び第1の乗算器45に与えられる。一
方、直交成分yk (θ)は第2遅延器46、第2の二乗
器47、及び第2の乗算器48に与えられる。第1及び
第2の遅延器43及び46は入力信号に対して予め定め
られた時間の遅延(例えば、シンボル周期Tの遅延)を
与える。この結果、第1及び第2の遅延器43及び46
はそれぞれ遅延同相成分xk-1 (θ)及び遅延直交成分
k-1 (θ)を出力する。そして、これら遅延同相成分
k-1 (θ)及び遅延直交成分yk-1 (θ)はそれぞれ
第2の乗算器48及び第1の乗算器45に与えられる。
【0070】第1の乗算器45では同相成分xk (θ)
と遅延直交成分yk-1 (θ)とを乗算して第1の乗算成
分xk (θ)yk-1 (θ)を得る。第2の乗算器48で
は直交成分yk (θ)と遅延同相成分xk-1 (θ)とを
乗算して第2の乗算成分xk-1 (θ)yk (θ)を得
る。第1の二乗器44は同相成分xk (θ)を二乗して
第1の二乗成分xk 2 (θ)を求める。同様にして、第
2の二乗器47では直交成分yk (θ)を二乗して第2
の二乗成分yk 2 (θ)を求める。
【0071】減算器49は第2の乗算成分xk-1 (θ)
k (θ)から第1の乗算成分xk(θ)yk-1 (θ)
を減算して減算成分{xk-1 (θ)yk (θ)−x
k (θ)yk-1 (θ)}を求める。一方、加算器50で
は第1の二乗成分xk 2 (θ)と第2の二乗成分yk 2
(θ)とを加算して加算成分{xk 2 (θ)+y
k 2 (θ)}を求める。そして、これら減算成分及び加
算成分は位相変化算出部51に与えられる。
【0072】位相変化算出部51では数30に基づいて
位相変化θk を求める(ステップ5)。この位相変化θ
k は平均値算出部52に与えられ、平均値算出部52で
は位相基準の1シンボルあたりの回転量の平均θAVG
数31に基づいて求める(ステップ6)。
【0073】
【数31】
【0074】この平均θAVG は周波数誤差算出部53に
与えられ、周波数誤差算出部53ではθAVG /2π[r
ad/2π]をT(1シンボル時間)[sec]で除算
することによって搬送波と基準波との周波数誤差を求め
られる(ステップ7)。そして、この周波数誤差は周波
数誤差信号として出力される。
【0075】上述の実施例では、合成ベクトルを求める
際、回転後のベクトル成分を平均して合成ベクトルを求
めるようにしたが、回転後のベクトル成分の加算のみを
行って(サンプル数で除算しないで)合成ベクトルを求
めるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では受信側
で周波数誤差検出用信号を受信してこの周波数誤差検出
用信号を基準波で直交検波して得られる信号ベクトルを
そのシンボルレートに等しいサンプリングレートでサン
プリング量子化して信号ベクトルの位相変化が合計で2
πラジアンとなるシンボル数の信号ベクトルを用い合成
ベクトルを得、この合成ベクトルを用いて搬送波と基準
波との周波数誤差を検出するようにしたから、A/D変
換器のオフセットを除去できるばかりでなく雑音の影響
を低減することができる。その結果、周波数誤差を正確
に検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周波数誤差検出装置の一実施例を
説明するための流れ図である。
【図2】周波数誤差検出に用いられる装置を示すブロッ
ク図である。
【図3】信号ベクトルの回転を説明するための図であ
る。
【図4】従来の周波数誤差検出装置を説明するため流れ
図である。
【図5】本発明による周波数誤差検出装置の一実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】 31 直交検波器 34,35 A/D変換器 38 デジタルシグナルプロセッサ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル角度変調によって変調された変
    調信号を伝送路を介して受け、該変調信号を基準波を用
    いて直交検波を行う直交検波器とともに用いられ、前記
    変調信号の搬送波と前記基準波との周波数誤差を検出す
    るための周波数誤差検出装置であって、前記変調信号と
    して1シンボル時間あたりの信号ベクトルの位相変化が
    等しい信号系列で変調された周波数差検出用信号が用い
    られ、前記基準波で前記周波数差検出用信号を直交検波
    して得られる第1の信号ベクトルを予め定められたサン
    プリングレートでサンプリング量子化して量子化信号ベ
    クトルを得るA/D変換手段と、該量子化信号ベクトル
    を予め定められた個数合成して合成ベクトルを得る合成
    手段と、該合成ベクトルの位相変化と予め定められた第
    2の信号ベクトルの位相変化との差を求め、該位相変化
    の差に基づいて前記周波数誤差を求める周波数誤差検出
    手段とを有することを特徴とする周波数誤差検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された周波数誤差検出装
    置において、前記予め定められたサンプリングレートは
    前記周波数差検出用信号のシンボルレートと等しいこと
    を特徴とする周波数誤差検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された周波数誤差検出装
    置において、前記第2の信号ベクトルは前記搬送波で前
    記周波数差検出用信号を直交検波したと仮定して得られ
    る信号であることを特徴とする周波数誤差検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載された周波数誤差検出装
    置において、前記合成手段は、前記量子化信号ベクトル
    を前記第2の信号ベクトルの位相分だけ時計回りに回転
    させ回転ベクトルを得る回転手段と、該回転ベクトルを
    前記予め定められた個数で平均して前記合成ベクトルと
    する平均手段とを有することを特徴とする周波数誤差検
    出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された周波数誤差検出装
    置において、前記周波数誤差検出手段は、前記合成ベク
    トルと前記第2の信号ベクトルとの位相変化差を検出し
    て位相変化差検出信号を送出する位相変化差検出手段
    と、該位相変化差検出信号に基づいて前記合成ベクトル
    と前記第2の信号ベクトルとの位相差を算出する位相差
    算出手段と、該位相差に基づいて前記周波数誤差を算出
    する周波数誤差算出手段とを有することを特徴とする周
    波数誤差検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載された周波数誤差検出装
    置において、前記周波数差検出用信号として1シンボル
    時間の位相変化がπ/2又は−π/2である信号系列で
    変調された信号が用いられ、前記予め定められた個数は
    4シンボル毎であることを特徴とする周波数誤差検出装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された周波数誤差検出装
    置において、前記デジタル角度変調としてGMSK変調
    を用いることを特徴とする周波数誤差検出装置。
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