JP2703109B2 - 画像観察眼鏡装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録媒体より映像信号を再生する映像信号
再生装置と共に使用され、ポータブルに適した画像観察
眼鏡装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の画像観察眼鏡装置は、例えば特開昭63−280216
号公報に記載されているものが知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来に技術は、画像観察時においては
視覚が完全に装置に奪われてしまうため、常に装着者
に、危険に対する不安感や、外部情報が得られない不安
感を与えるという問題があった。

本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的は、装着者に不安感を与えぬよ
う、外部情報も容易に得ることができる画像観察眼鏡装
置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明では、装着者の前
方の風景を撮影するカメラを設けると共に、映像信号再
生装置からの映像信号とカメラからの映像信号とを切り
替えて、いずれか一方を画像表示部に供給し得るスイッ
チ手段を設けるようにした。

〔作用〕

カメラは常に装着者の眼となって前方の風景をとらえ
ており、画像表示部には、映像信号再生装置からの再生
画像とカメラからの外部風景の何れかを、スイッチ手段
によって切り替えて表示することができる。また、スイ
ッチ手段の切り替えは、マイクまたは振動検出器（加速
度計等）からの検出信号に従って行うか、または装着者
が手動によって行うことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図は、本発明に係る画像観察眼鏡装置の一実施例
を示す図であり、同装置を上方から見た図である。

第１図において、１は画像観察眼鏡装置,2R,2Lは画像
パネルである。ここで、Ｒは右用,Lは左用であることを
示しており、以下も同様である。画像パネル2R,2Lは、
画像観察眼鏡装置１を軽快なものにするためにも、小形
で軽量のものが望ましく、例えば、液晶表示パネルによ
り構成される。また、3R,3Lは光学レンズであり、画像
パネル2R,2Lに表示した画像を拡大して、視近距離を長
くするためのものである。９は小形のカメラであり、装
着者の前方を観察できるものである。

第２図は、第１図で説明した本発明の実施例において
用いられるスイッチと制御回路を示すブロック図であ
る。

第２図において、10は再生映像信号入力部であり、映
像信号再生装置（図示せず）からの映像信号を入力する
所である。11はカメラ映像信号入力部であり、カメラ９
で撮影して得られた映像信号を入力する所である。

また、12は検出信号入力部であり、画像観察眼鏡装置
１に取り付けたマイク（図示せず）または加速度計（図
示せず）から検出信号を入力する所である。即ち、例え
ば、音声を検出するためにマイクを使用する場合は、そ
の検出信号として音声信号が得られ、また、振動を検出
するために加速度計を使用する場合は、その検出信号と
して振動検出信号が得られる。

また、13はスイッチであり、再生映像信号入力部10か
らの映像信号とカメラ映像信号入力部11からの映像信号
とを入力し、いずれか一方を選択して、画像表示用映像
信号出力部15を介して、画像パネル2R,2Lに供給する。

また、14は制御回路であり、検出信号入力部12からの
検出信号を入力し、その検出信号のレベルを或る決めら
れた基準レベルと比較して、検出信号のレベルが基準レ
ベルより小さい時には、再生映像信号入力部10からの映
像信号を選択するようスイッチ13を制御し、大きい時ま
たは案内情報発生時には、カメラ映像信号入力部11から
の映像信号を選択するようスイッチ13を制御する。

以上により、画像パネル2R,2Lには、通常、映像信号
再生装置からの映像信号が表示されるが、危険状態の時
（振動が大きい時又は周囲の音が大きい時〔騒音発生
時〕及び案内情報発生時）には、カメラ９からの映像信
号が表示される。

なお、スイッチ13は制御回路14だけでなく、手動によ
っても切り替え可能となっている。

従って、本実施例によれば、装着者は、外部情報とし
てカメラ９でとらえた画像が欲しい時には、自動的にま
たは手動によって、その画像を得ることができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、装着者の頭部の前方の風景を撮影す
るカメラを設けることにより、外部の異常状態をすぐに
察知できる事や、外部の案内情報を漏れなく得られるの
で、装着者が安心して再生信号を視聴できるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る画像観察眼鏡装置の一実施例を示
す図、第２図は第１図で説明した本発明の実施例におい
て用いられるスイッチと制御回路を示すブロック図、で
ある。 符号の説明 １…画像観察眼鏡装置 2R,2L…画像パネル ３…光学レンズ ９…カメラ、13…スイッチ 14…制御回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 昌之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所横浜工場内 (56)参考文献 特開 昭63−280216（ＪＰ，Ａ) 実願 昭58−79756号（実開 昭59− 184121号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ)

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入力映像信号に基づいて左眼用画像を表示
   する左眼用画像表示部と、入力映像信号に基づいて右眼
   用画像を表示する右眼用画像表示部と、前記左眼用画像
   表示部で表示された左眼用画像を拡大する左眼用光学レ
   ンズと、前記右眼用画像表示部で表示された右眼用画像
   を拡大する右眼用光学レンズとが筐体に取り付けられ、
   前記左眼用光学レンズによって拡大された左眼用画像を
   左眼に導くと共に、前記右眼用光学レンズによって拡大
   された右眼用画像を右眼に導くように構成された画像観
   察眼鏡装置において、 前記筐体に設置され、該筐体前方の風景を撮影してその
   映像信号を出力するカメラと、他の映像信号出力源から
   の映像信号と前記カメラからの映像信号のいずれか一方
   を選択して出力するスイッチ手段とを有し、該スイッチ
   手段から出力された映像信号を前記左眼用画像表示部及
   び右眼用画像表示部に入力することを特徴とする画像観
   察眼鏡装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の画像観察眼鏡装置におい
   て、外部の音声を検出するマイクと、該マイクの検出し
   た音声が所定のレベル以上であるときは、前記スイッチ
   手段を制御して前記カメラから出力された映像信号を選
   択させる制御手段を設けたことを特徴とする画像観察眼
   鏡装置。
3. 【請求項３】請求項１に記載の画像観察眼鏡装置におい
   て、振動を検出する検出手段と、該検出手段により検出
   された振動が所定のレベル以上であるときは、前記スイ
   ッチ手段を制御して前記カメラから出力された映像信号
   を選択させる制御手段を設けたことを特徴とする画像観
   察眼鏡装置。