JP2702538B2 - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの制御装置

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JP2702538B2
JP2702538B2 JP1022123A JP2212389A JP2702538B2 JP 2702538 B2 JP2702538 B2 JP 2702538B2 JP 1022123 A JP1022123 A JP 1022123A JP 2212389 A JP2212389 A JP 2212389A JP 2702538 B2 JP2702538 B2 JP 2702538B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複数の過給機を並列に配設した過給機付エン
ジンの制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、実開昭60-178329号公報,特開昭60-259722号公
報等に記載されているように、エンジンにプライマリと
セカンダリとの二つのターボ過給機を並設し、セカンダ
リ側のターボ過給機のタービン入口側及びブロア出口側
に排気カット弁及び吸気カット弁をそれぞれ設けて、こ
れらカット弁を開閉することにより、吸入空気量の低流
量領域ではプライマリ側のターボ過給機のみで過給を行
い、高流量領域ではセカンダリ側のターボ過給機を作動
させるようにしたツインターボ式あるいはシーケンシャ
ルターボ式と呼ばれるエンジンが知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このようなシーケンシャルターボにおい
て、セカンダリ側のブロアが介設される吸気通路を開閉
する吸気カット弁は、所定の高流量領域で、しかも、吸
気カット弁上下流の差圧が所定値以上となったときに確
実に開き、また、吸入空気量の低流量領域では確実に閉
じることが要求される。しかしながら、従来のもので
は、プライマリ側の過給機のみを作動させる低流量領域
において吸気カット弁を確実に閉作動させるための対策
が特になされていないため、プライマリ側の過給機によ
って加圧された吸気の逆流を確実に防ぐことができなか
った。その対策として、例えば吸気カット弁前後の差圧
を確実に検知するためには差圧弁を用いればよいが、単
に差圧弁だけを用いると、減速時などの運転状態で吸気
カット弁が開いてしまうことがあるため、次の加速時に
前記逆流が発生することが考えられる。
また、例えば上記特開昭60-259722号公報記載のもの
では、吸気カット弁が逆止弁によって構成されており、
プライマリ側の過給機のみが作動する領域で過給圧によ
って吸気カット弁が閉じられるため、逆流の恐れは少な
いといえるが、このような逆止弁を用いた場合には吸気
抵抗の増大が避けられないという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、
シーケンシャルターボにおいて、高流量側の過給機のブ
ロアが介設される吸気通路を開閉する吸気カット弁を、
低流量側過給機のみを作動させる領域では確実に閉作動
させることができる過給機付エンジンの制御装置を得る
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、請求項1の発明の解決手段
は、少なくとも吸入空気量の低流量領域で作動させる第
1の過給機と高流量領域で作動させる第2の過給機とを
並列に配設した過給機付エンジンにおいて、前記第1の
過給機が介設される第1吸気通路と、前記第2の過給機
が介設される第2吸気通路と、該第2吸気通路の前記第
2の過給機よりも下流側に配置され、配置個所の上下流
の圧力状態を検知して開閉作動する差圧式吸気カット弁
とを備える。さらに、エンジンの運転状態を検出する運
転状態検出手段と、該運転状態検出手段の出力を受け、
高流量領域において前記吸気カット弁を開いて第2の過
給機を不作動状態から作動状態へ切り換える切換制御手
段と、前記運転状態検出手段の出力を受け、低流量領域
において前記吸気カット弁上下流の差圧に拘らず吸気カ
ット弁を強制的に閉作動させる制御手段とを備えたもの
とする。
ここで、請求項2の発明では、前記請求項1における
制御手段は、第1の過給機のみを作動させる低流量領域
でスロットル弁下流の吸気負圧によって吸気カット弁を
閉作動させるように構成されているものとする。また、
請求項3の発明では、前記請求項2においてスロットル
弁下流の吸気負圧は所定容積室に蓄圧されるものとす
る。さらに、請求項4の発明では、前記請求項1におけ
る制御手段は、吸気カット弁の作動を制御するアクチュ
エータへの圧力の導入を制御する制御弁であるものとす
る。
また、請求項5の発明の解決手段は、少なくとも吸入
空気量の低流量領域で作動させる排気ターボ式の第1の
過給機と高流量領域で作動させる排気ターボ式の第2の
過給機とを並列に配設した過給機付エンジンにおいて、
前記第1の過給機のタービンが介設される第1排気通路
と、前記第2の過給機のタービンが介設される第2排気
通路と、前記第1の過給機上流の第1排気通路と前記第
2の過給機上流の第2排気通路とを互いに連通する連通
路と、該連通路下流の第2排気通路を開閉する排気カッ
ト弁と、前記第1の過給機のブロアが介設される第1吸
気通路と、前記第2の過給機のブロアが介設される第2
吸気通路と、該第2吸気通路の前記第2の過給機よりも
下流側に配置され、配置個所の上下流の圧力状態を検知
して開閉作動する差圧式吸気カット弁とを備える。さら
に、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
と、該運転状態検出手段の出力を受け、高流量領域にお
いて前記排気カット弁および吸気カット弁を開いて第2
の過給機を不作動状態から作動状態へ切り換える切換制
御手段と、前記運転状態検出手段の出力を受け、低流量
領域において前記吸気カット弁上下流の差圧に拘らず吸
気カット弁を強制的に閉作動させる制御手段とを備えた
ものとする。
(作用) これにより、請求項1〜5の発明では、第1の過給機
は少なくともエンジンが低流量領域にあるときに作動
し、また、第2の過給機はエンジンが高流量領域にある
ときに作動する。そして、この第2の過給機を作動させ
る高流量領域では、吸気カット弁(及び排気カット弁)
が開かれて第2の過給機による過給が行われる。また、
第2の過給機を不作動とし第1の過給機のみによって過
給を行う低流量領域では、吸気カット弁はその上下流の
差圧に拘らずに強制的に閉じられる。
この吸気カット弁の強制的な閉作動は、例えばスロッ
トル弁下流の吸気負圧によって行うことができる。
(実施例) 以下、実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を全体システム図である。
この実施例において、エンジン101はレシプロの2気
筒エンジンであって、排気通路102,103は各気筒に対応
して互いに独立して設けられている。そして、それら二
つの排気通路102,103の一方の第1排気通路102には第1
の過給機としてのプライマリターボ過給機104のタービ
ン105が、また、他方の第2排気通路103には第2の過給
機としてのセンダリターボ過給機106のタービン107がそ
れぞれ配設されている。第1及び第2の二つの排気通路
102,103は、両タービン105,107の下流において一本に合
流し、図示しないサイレンサに接続されている。また、
吸気通路109は図示しないエアクリーナの下流で二つに
分かれ、その第1の分岐通路(第1吸気通路)110の途
中にはプライマリターボ過給機104のブロア111が、ま
た、第2の分岐通路(第2吸気通路)112の途中にはセ
ンダリターボ過給機106のブロア113が配設されている。
これら分岐通路110,112は、分岐部において互いに対向
し、両側に略一直線に延びるよう形成されている。ま
た、二つの分岐通路110,112は各ブロア111,113の下流で
再び合流する。そして、再び一本になった吸気通路109
にはインタークーラ114が配設され、その下流にはサー
ジタンク115が、また、インタークーラ114とサージタン
ク115の間に位置してスロットル弁116が配設されてい
る。また、吸気通路109の下流端は分岐してエンジン101
の各気筒に対応した二つの独立吸気通路117,118とな
り、図示しない各吸気オートに接続されている。そし
て、これら各独立吸気通路117,118にはそれぞれ燃料噴
射弁119,120が配設されている。
吸気通路109の上流側には、上記第1及び第2の分岐
通路110,112の分岐部上流に位置して、吸入空気量を検
出する運転状態検出手段としてのエアフローメータ121
が設けられている。
二つの排気通路102,103は、プライマリ及びセカンダ
リの両ターボ過給機104,105の上流において、比較的小
径の連通路122によって互いに連通されている。そし
て、セカンダリ側のタービン107が配設された第2排気
通路103には、上記連通路122の開口位置直下流に排気カ
ット弁123が設けられている。また、上記連通路122の途
中から延びてタービン105,107下流の合流排気通路124に
連通するバイパス通路125が設けられ、該バイパス通路1
25には、ダイアフラム式のアクチュエータ126にリンク
結合されたウエストゲート弁127が配設されている。そ
して、上記バイパス通路125のウエストゲート弁127上流
部分とセカンダリ側タービン107につながる排気通路103
の排気カット弁123下流とを連通させる洩らし通路128が
設けられ、該洩らす通路128には、ダイアフラム式のア
クチュエータ129にリンク連結された排気洩らし弁130が
設けられている。
排気カット弁123はダイアフラム式のアクチュエータ1
31にリンク連結されている。一方、セカンダリターボ過
給機106のブロア113が配設された分岐通路112には、ブ
ロア113下流に吸気カット弁132が配設されている。この
吸気カット弁132はバタフライ弁で構成され、やはりダ
イアフラム式のアクチュエータ133にリンク結合されて
いる。また、同セカンダリ側の同分岐通路112には、ブ
ロア113をバイパスするようにリリーフ通路134が形成さ
れ、該リリーブ通路134にはダイアフラム式の吸気リリ
ーフ弁135が配設されている。
排気洩らし弁130を操作する前記アクチュエータ129の
圧力室は、導管136を介して、プライマリターボ過給機1
04のブロア111が配設された分岐通路110のブロア111下
流側に連通されている。このブロア111下流の圧力が所
定値以上となったとき、アクチュエータ129が作動して
排気洩らし弁130が開き、それによって、排気カット弁1
23が閉じられているときに少量の排気ガスがバイパス通
路128を流れてセカンダリ側のタービン107に供給され
る。したがって、セカンダリターボ過給機106は、排気
カット弁123が開く前に予め回転を開始する。この間、
後述のように吸気リリーフ弁135が開かれていることに
より、センダリターボ過給機106の回転は上がり、排気
カット弁123が開いたときの過渡応答性が向上し、トル
クショックが緩和される。
吸気カット弁132を操作する前記アクチュエータ133の
圧力室は、導管137により電磁ソレノイド式三方弁138の
出力ポートに接続されている。また、排気カット弁123
を操作する前記アクチュエータ131は、導管139により電
磁ソレノイド式の別の三方弁140の出力ポートに接続さ
れている。さらに、吸気リリーフ弁135を操作するアク
チュエータ141の圧力室は、導管142により電磁ソレノイ
ド式の別の三方弁143の出力ポートに接続されている。
吸気リリーフ弁135は、後述のように、排気カット弁123
及び吸気カット弁132が開く前の所定の時期までリリー
フ通路134を開いておく。そして、それにより、洩らし
通路128を流れる排気ガスによってセンダリターボ過給
機106が予回転する際に、吸気カット弁132上流の圧力が
上昇してサージング領域に入るのを抑え、また、ブロア
113の回転を上げさせる。
ウエストゲート弁127を操作する前記アクチュエータ1
26は、導管144により電磁ソレノイド式の別の三方弁145
の出力ポートに接続されている。
上記4個の電磁ソレノイド式三方弁138,140,143,145
は、マイクロコンピュータを利用して構成されたコント
ロールユニット146によって制御される。コントロール
ユニット146にはエンジン回転数R,吸入空気量Qのほ
か、スロットル開度TVO、プライマリ側ブロア111下流の
過給圧P1等が入力され、それらに基づいて後述のような
制御が行われる。
吸気カット弁132制御用の上記電磁ソレノイド式三方
弁138の一方の入力ポートは、導管147を介して負圧タン
ク148に接続され、他方の入力ポートは導管149を介して
後述の差圧検出弁150の出力ポート170に接続されてい
る。負圧タンク148には、スロットル弁116下流の吸気負
圧がチェック弁151を介して導入されている。また、排
気カット弁123制御用の前記三方弁140の一方の入力ポー
トは大気に解放されており、他方の入力ポートは、導管
152を介して、前記負圧タンク148に接続された前記導管
147に接続されている。一方、吸気リリーフ弁135制御用
の三方弁143の一方の入力ポートは前記負圧タンク148に
接続され、他方の入力ポートは大気に解放されている。
また、ウエストゲート弁127制御用の三方弁145の一方の
入力ポートは大気に解放されており、他方の入力ポート
は、導管154によって、プライマリ側のブロア111下流側
に連通する前記導管136に接続されている。
第2図に示すように、上記差圧検出弁150は、そのケ
ーシング161内が第1及び第2の二つのダイアフラム16
2,163によって三つの室164,165,166に区画されている。
そして、その一端側の第1の室164には、第1の入力ポ
ート167が開口され、また、ケーシング161端部内面と第
1のダイアフラム162との間に圧縮スプリング168が配設
されている。また、真中の第2の室165には第2の入力
ポート169が開口され、他端側の第3の室166には、ケー
シング161端壁部中央に出力ポート170が、また、側壁部
に大気解放ポート171が開口されている。そして、第1
のダイアフラム162には、第2のダイアフラム163を貫通
し第3の室166の上記出力ポート170に向けて延びる弁体
172が固設されている。
第1の入力ポート167は、導管173によって、第1図に
示すように吸気カット弁132の下流側に接続され、プラ
イマリ側ブロア111下流側の過給圧P1を上記第1の室164
に導入する。また、第2の入力オート169は、導管174に
よって吸気カット弁132上流に接続され、したがって、
吸気カット弁132が閉じているときの吸気カット弁132上
流側の圧力P2を導入するようになっている。この両入力
ポート167,169から導入される圧力P1,P2の差圧が所定値
以上のときは、弁体172が出力ポート170を開く。この出
力ポート170は、導管149を介して、吸気カット弁132制
御用の三方弁138の入力ポートの一つに接続されてい
る。したがって、該三方弁138が吸気カット弁132操作用
のアクチュエータ133の圧力室につながる導管137を差圧
検出弁150の出力ポートにつながる上記導管149に連通さ
せている状態で、差圧P2-P1が所定値よりも大きくなる
と、該アクチュエータ133には大気が導入され、吸気カ
ット弁132が開かれる。また、三方弁138がアクチュエー
タ133側の前記導管137を負圧タンク148につながる導管1
47に連通させたときには、該アクチュエータ133に負圧
が供給され、前記差圧に拘らず吸気カット弁132が強制
的に閉じられる。
一方、排気カット弁123は、排気カット弁123制御用の
三方弁140が排気カット弁123操作用アクチュエータ131
の圧力室につながる導管139を負圧タンク148側の前記導
管152に連通させたとき、該アクチュエータ131に負圧が
供給されることによって閉じられる。また、三方弁140
が出力側の前記導管139を大気に解放すると、排気カッ
ト弁123は開かれ、セカンダリターボ過給機106による過
給が行われる。
以上のコントロールユニット146による制御により、
高流量領域において前記排気カット123及び吸気カット
弁132を開いてセンダリターボ過給機106を不作動状態か
ら作動状態へ切り換える切換制御手段を構成していると
ともに、低流量領域において前記吸気カット弁132上下
流の差圧に拘らず吸気カット弁132を強制的に閉作動さ
せる制御手段を構成している。
第3図は、吸気カット弁132,排気カット弁123,吸気リ
リーフ弁135及びウエストゲート弁127の開閉状態を、排
気洩らし弁130の開閉状態とともに示す制御マップであ
る。このマップはコントロールユニット146内に格納さ
れており、これをベースに上記4個の電磁ソレノイド式
三方弁138,140,143,145の制御が行われる。
エンジン回転数Rが低く、あるいは吸入空気量Qが少
ない領域においては、吸気リリーフ弁135は開かれてお
り、排気洩らし弁130が開くことによってセカンダリタ
ーボ過給機106の予回転が行われる。そして、エンジン
回転数がR2あるいは吸入空気量がQ2のラインに達する
と、吸気リリーフ弁135は閉じられ、その後、排気カッ
ト弁123が開くまでの間、セカンダリ側ブロア113下流の
圧力が上昇する。そして、Q4-R4のラインに達すると排
気カット弁123が開き、次いで、Q6-R6ラインに達して吸
気カット弁132が開くことによりセンダリターボ過給機1
06による過給が始まり、このQ6-R6ラインを境にしてプ
ライマリとセカンダリの両過給機による過給領域に入
る。
吸気カット弁132,排気カット弁123及び吸気リリーフ
弁135は、高流量側から低流量側へは若干のヒステリシ
スをもって、すなわち、第3図に破線で示すQ5-R5,Q3-R
3,Q1-R1の各ラインで切り換わる。
尚、これら各ラインの折れた部分は、所謂ノーロード
ラインもしくはロードロードライン上にある。
ウエストゲート弁127は、エンジン回転数Rおよびス
ロットル開度TVOが所定値以上でかつプライマリ側ブロ
ア下流の過給圧1が所定値以上となったとき開かれる。
第4図及び第5図は、この実施例における吸気カット
弁123,排気カット弁132及び吸気リリーフ弁135の上記制
御を実行するフローチャートである。尚、Sは各ステッ
プを示す。また、Fはフラグであって、このフラグの状
態(F−1〜6)が意味するところは、第3図に示すと
おりであり、それぞれ、前回の移行が、それぞれ、Q1-R
1ラインの高流量側から低流量側への移行であること
(F−1),Q2-R2ラインの低流量側から高流量側への移
行であること(F=2),Q3-R3ラインの高流量側から低
流量側への移行であること(F=3),Q4-R4ラインの低
流量側から高流量側への移行であること(F=4),Q5-
R5ラインの高流量側から低流量側への移行であること
(F=5),Q6-R6ラインの低流量側から高流量側への移
行であること(F=6)、という各状態に対応する。以
下、ステップを追って説明する。
先ず、第4図において、スタートし、S1でイニシャラ
イズ(初期化)を行う。このとき、フラグは1とする。
次に、S2で、吸入空気量Qとエンジン回転数Rとを入
力する。そして、S3でマップ値Q1〜Q6,R1〜R6を読み出
す。
次にS4でフラグFが1であるかどうか、つまり、前回
の移行がQ1-R1ラインの高流量側から低流量側への移行
であったかどうかを見る。尚、当初はF=1であり、し
たがって、この判定はYESとなる。
そして、F=1であれば、次に、S5へ行って、今回Q
がQ2より大きいかどうかを判定し、NOであれば、次に、
S6で今回RがR2より大きいかどうかを見る。そして、S5
でYESあるいはS6でYESであれば、S7へ行ってフラグFを
2にセットし、S8で吸気リリーフ弁を閉じる制御をする
(アクチュエータに正圧を導入する)。また、S5および
S6の判定がいずれもNOであれば、そのままリターンす
る。
S4での判定がNOであるときは、S9へ行って、フラグF
が偶数であるかどうか、つまり、前回の移行が低流量側
から高流量側へのいずれかのラインでの移行であったか
どうかを見る。
そして、S9でYESのときは、S10へ行き、F=2かどう
か、つまり、前回の移行がQ2-R2ラインの低流量側から
高流量側への移行であっかどうかを判定し、F=2であ
れば、S11へ行く。
S11では、今回QがQ4より大きいかどうかを判定し、N
Oであれば、次に、S12で今回RがR4より大きいかどうか
を見る。そして、S11あるいはS12のいずれかがYESであ
るときは、S13へ行ってフラグFを4に設定し、S14で排
気カット弁を開く制御を行う(アクチュエータに負圧を
導入する)。
また、S11及びS12のいずれも判定もNOであるときは、
S15へ行って、今回QがQ1より小さいかどうかを見る。
S15でYESであれば、S16で今回RがR1より小さいかど
うかを見る。そして、YESであれば、S17へ行ってフラグ
Fを1に設定し、S18で吸気リリーフ弁を開く制御する
(アクチュエータに負圧を導入する)。また、S15及びS
16の判定がいずれもNOであるときは、そのままリターン
する。
S10の判定がNOのときは、S19へ行って、フラグFが4
であるかどうか、つまり、前回の移行がQ4-R4ラインの
低流量側から高流量側への移行であったかどうかを判定
する。
S19でYESであれば、S20で今回QがQ6より大きいかど
うかを見て、NOであれば、次に、S21で今回RがR6より
大きいかどうかを見る。そして、S20あるいはS21のいず
れかでYESであれば、S22へ行ってフラグFを6にセット
し、S23で吸気カット弁を開く制御する(アクチュエー
タを差圧検出弁側に連通させる)。
また、S21でNOであれば、S24へ行き、QがQ3より小さ
いかどうかを判定し、YESであれば、S25でRがR3より小
さいかどうかを判定する。そして、S25でYESであれば、
S26へ行ってフラグFを3にセットし、S27で排気カット
弁を閉じる制御をする(アクチュエータに大気を導入す
る)。
S19の判定でNOのときは、F=6、つまり前回の移行
がQ6-R6ラインの低流量側から高流量側はへの移行であ
るということであって、このときは、S28へ行って今回
QがQ5より小さいかどうかを判定し、YESであれば、次
いで、S29で今回RがR5より小さいかどうかを判定す
る。そして、YESであれば、S30へ行って、フラグFを5
に設定し、S31で吸気カット弁を閉じる制御する(アク
チュエータに負圧を導入する)。また、S28あるいはS29
のいずれかでNOのときは、そのままリターンする。
次に、S9の判定でNOのときのフローを第5図で説明す
る。
S9でNOのときは、S41へ行ってフラグFが3かどう
か、つまり、前回の移行がQ3-R3ラインの高流量側から
低流量側への移行であったかどうかを判定する。そし
て、YESであれば、次いで、S42で今回QがQ1より小さい
かどうかを判定し、YESであれば、S43で今回RがR1より
小さいかどうかを判定する。そして、YESであれば、S44
へ行ってフラグFを1に設定し、次いで、S45で排気カ
ット弁を開く制御をする。
S42あるいはS43のいずれかでNOであれば、S46へ行
き、QがQ4より大きいかどうかを見て、NOであれば、S4
7でRがR4より大きいかどうかを判定する。そして、S46
あるいはS47のいずれかでYESであれば、S48に行ってフ
ラグFを4に設定し、次いで、S49で排気カット弁を開
く制御をする。また、S47でNOであればそのままリター
ンする。
S41でNOのときは、F=5ということであって、この
ときはS50へ行ってQがQ3より小さいかどうかを判定
し、YESであれば、S51でRがR3より小さいかどうかを判
定する。そして、S51でYESであれば、S52でフラグFを
3に設定し、次いで、S53で排気カット弁を閉じる制御
をする。
S50あるいはS51のいずれかでNOであれば、S54へ行っ
てQがQ6より大きいかどうかを判定し、NOであれば、次
いで、S55でRがR6より大きいかどうかを見る。そし
て、S54あるいはS55のいずれかでYESであれば、S56へ行
ってフラグFを6に設定し、次いで、S57で吸気カット
弁を開く制御をする。
また、S55でNOのときそのままリターンする。
次に、第6図及び第7図によって本発明の他の実施例
を説明する。
この実施例は、第6図に示すように吸気カット弁132
のアクチュエータ133にプライマリ側の過給圧P1とセカ
ンダリ側の過給圧P2を直接導入するようにしたものであ
る。その吸気カット弁132及びこれを操作するアクチュ
エータ133の詳細な構造は第7図に示すとおりであっ
て、バタフライ弁式の吸気カット弁132の弁軸175がロッ
ド176によってアクチュエータ133のダイアフラム177に
連結され、このダイアフラム177の両側には、ケーシン
グ178及びカバー179との間に第1の圧力室180及び第2
の圧力室181が形成されている。上記ロッド176は第1の
圧力室180を貫通して延び、一方、第2の圧力室181に
は、上記ロッド176を押圧する方向にダイアフラム177を
付勢するスプリング182が装着されている。そして、ケ
ーシング178には、プライマリ側の過給圧P1を上記第1
の圧力室180に導入する導入口183が形成され、カバー17
9には、電磁ソレノイド式三方弁138の出力ポートに導管
137を介して接続される第2の圧力室181の導入口184が
形成されている。
第6図に示すように、上記三方弁138の一方の入力ポ
ートは、導管147を介して先の実施例と同様負圧タンク
(図示せず)に接続され、他方の入力ポートは導管185
を介して吸気カット弁132の上流側に直接接続されてい
る。したがって、この三方弁138が上記アクチュエータ1
33の第2の圧力室181につながる導管137を吸気カット弁
132上流につながる導管185に接続すると、アクチュエー
タ133の第2の圧力室181にはセカンダリ側の過給圧P2が
導入される。第1の圧力室180には導管186を介してプラ
イマリ側の過給圧P1が導入されている。この状態で吸気
カット弁132の前後差圧P1-P2が小さくなると、スプリン
グ182の付勢力によってダイアフラム177が押され、ロッ
ド176が移動して吸気カット弁132を開く。また、三方弁
138が第2の圧力室181につながる上記導管137を負圧タ
ンクにつながる導管147に連通させたときには、第2の
圧力室181に負圧タンク148内に蓄圧されたスロットル弁
下流の負圧が導入され、それによってダイアフラム177
が吸引され、吸気カット弁132が強制的に閉じられる。
尚、この実施例のその他の部分の構成及び機能を第1
図〜第5図で説明した先の実施例のものと差異がない。
第6図及び第7図において先の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付した。
(発明の効果) 請求項1〜5の発明は以上のように構成されているの
で、シーケンシャルターボにおいて、第1の過給機のみ
を作動させる低流量領域で高流量領域で作動させる第2
の過給機のブロアが介設される吸気通路を開閉する吸気
カット弁を確実に閉作動させることができ、加圧された
吸気の逆流を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体システム図、第2図は
同実施例における差圧検出弁の断面図、第3図は同実施
例の制御特性図、第4図及び第5図は同実施例の制御を
実行するフローチャート図、第6図は本発明の他の実施
例の要部構成図、第7図は同実施例における吸気カット
弁及びそのアクチュエータの構造図である。 101……エンジン、102,103……排気通路、104……プラ
イマリターボ過給機、106……セカンダリターボ過給
機、110……第1の分岐通路、112……第2の分岐通路、
121……エアフローメータ、122……連通路、123……排
気カット弁、132……吸気カット弁、133……アクチュエ
ータ、138……三方弁、146……コントロールユニット、
148……負圧タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−169630(JP,A) 特開 昭60−259722(JP,A) 実開 昭63−60023(JP,U) 実開 昭60−178329(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも吸入空気量の低流量領域で作動
    させる第1の過給機と高流量領域で作動させる第2の過
    給機とを並列に配設した過給機付エンジンにおいて、 前記第1の過給機が介設される第1吸気通路と、 前記第2の過給機が介設される第2吸気通路と、 該第2吸気通路の前記第2の過給機よりも下流側に配置
    され、配置個所の上下流の圧力状態を検知して開閉作動
    する差圧式吸気カット弁と、 エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 該運転状態検出手段の出力を受け、高流量領域において
    前記吸気カット弁を開いて第2の過給機を不作動状態か
    ら作動状態へ切り換える切換制御手段と、 前記運転状態検出手段の出力を受け、低流量領域におい
    て前記吸気カット弁上下流の差圧に拘らず吸気カット弁
    を強制的に閉作動させる制御手段と を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの制御装
    置。
  2. 【請求項2】制御手段は、第1の過給機のみを作動させ
    る低流量領域でスロットル弁下流の吸気負圧によって吸
    気カット弁を閉作動させるように構成されている請求項
    1記載の過給機付エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】スロットル弁下流の吸気負圧は所定容積室
    に蓄圧されることを特徴とする請求項2記載の過給機付
    エンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】制御手段は、吸気カット弁の作動を制御す
    るアクチュエータへの圧力の導入を制御する制御弁であ
    る請求項1記載の過給機付エンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】少なくとも吸入空気量の低流量領域で作動
    させる排気ターボ式の第1の過給機と高流量領域で作動
    させる排気ターボ式の第2の過給機とを並列に配設した
    過給機付エンジンにおいて、 前記第1の過給機のタービンが介設される第1排気通路
    と、 前記第2の過給機のタービンが介設される第2排気通路
    と、 前記第1の過給機上流の第1排気通路と前記第2の過給
    機上流の第2排気通路とを互いに連通する連通路と、 該連通路下流の第2排気通路を開閉する排気カット弁
    と、 前記第1の過給機のブロアが介設される第1吸気通路
    と、 前記第2の過給機のブロアが介設される第2吸気通路
    と、 該第2吸気通路の前記第2の過給機よりも下流側に配置
    され、配置個所の上下流の圧力状態を検知して開閉作動
    する差圧式吸気カット弁と、 エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 該運転状態検出手段の出力を受け、高流量領域において
    前記排気カット弁及び吸気カット弁を開いて第2の過給
    機を不作動状態から作動状態へ切り換える切換制御手段
    と、 前記運転状態検出手段の出力を受け、低流量領域におい
    て前記吸気カット弁上下流の差圧に拘らず吸気カット弁
    を強制的に閉作動させる制御手段と を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの制御装
    置。
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