JP2700382B2 - 成形装置 - Google Patents

成形装置

Info

Publication number
JP2700382B2
JP2700382B2 JP6202449A JP20244994A JP2700382B2 JP 2700382 B2 JP2700382 B2 JP 2700382B2 JP 6202449 A JP6202449 A JP 6202449A JP 20244994 A JP20244994 A JP 20244994A JP 2700382 B2 JP2700382 B2 JP 2700382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold member
step groove
aluminum foil
wall
pillar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6202449A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0857553A (ja
Inventor
健作 門脇
正弘 野津
Original Assignee
有限会社門脇紙器工業所
東洋アルミホイルプロダクツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社門脇紙器工業所, 東洋アルミホイルプロダクツ株式会社 filed Critical 有限会社門脇紙器工業所
Priority to JP6202449A priority Critical patent/JP2700382B2/ja
Publication of JPH0857553A publication Critical patent/JPH0857553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2700382B2 publication Critical patent/JP2700382B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は成形装置に関し、特に
アルミ箔等のシート状物から容器状物を成形する際に用
いられる成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の成形装置で形成されたア
ルミ箔製容器の外観斜視図である。
【0003】図を参照して、アルミ箔製容器45は、底
部43と、底部43の周縁から立上がる側壁部41とか
ら形成されている。側壁部41には、その全周に複数の
襞39が形成されている。この襞部39の形成によっ
て、円形のアルミニウム箔シートからこのような容器形
状とすることができるのである。
【0004】図16は図15で示されたアルミ箔製容器
45を成形するための成形装置の概略構造を示す分解斜
視図である。
【0005】図を参照して、成形装置は、第1の型部材
29と、被成形物であるアルミニウム箔シート(図示せ
ず)を介して第1の型部材29に対向する第2の型部材
17とから構成される。
【0006】第1の型部材29は、中空柱体の1つであ
る円筒体形状を有しており、その上壁は円筒体61の内
部方向に傾斜し、かつその表面には、円筒体61の中心
軸から放射状に広がる第1の段溝19が形成されてい
る。また、円筒体61の内壁21には、第2の段溝22
が形成されており、第1の段溝19と第2の段溝22と
は、相互に接続されている。また、第1の段溝19の外
縁には、縁部63が円筒体61の上に固着されている。
【0007】一方、第2の型部材17は、円柱形状を有
する杵状押棒49と、杵状押棒49がその中心部に形成
された開口57に対して出し入れ自在となっている、円
錐体55とから構成される。杵状押棒49の先端は、先
細りとなるテーパ部53が形成されており、その軸方向
に平行にその周壁に歯車状の溝51が形成されている。
また、円錐体55の側壁には、傘歯車状溝59が形成さ
れている。歯車状溝51および傘歯車状溝59の各々
は、第1の型部材29の第1の段溝19の凸部分の数と
位置とに対応したように設けられている。
【0008】図17から図19の各々は、図12のXV
II−XVIIラインに対応する断面構造図である。図
17は押型成形に入る前の第1段階を示しており、図1
8は成形途中の第2段階を示しており、図19は成形の
最終段階を示している。以下これらの図を参照して、従
来の成形装置によるアルミ箔製容器の成形動作について
説明する。
【0009】図17に示されているように、第1の型部
材29の円筒体61の上壁に形成されている段溝19の
上に、複数枚積層された円形状のアルミニウム箔シート
35が載置されており、縁部63において水平方向の位
置決めがされている。この状態では、第2の型部材17
の、杵状押棒49の先端に形成されたテーパ部53の歯
車状溝51と、円錐体55の側壁に形成された傘歯車状
溝59とは各々段溝19に対向した位置に位置してい
る。
【0010】次に図18に示されているように、第2の
型部材17は徐々に下降し、円錐体55の側壁に形成さ
れた傘歯車状溝59は、アルミニウム箔シート35を挟
んだ状態で、段溝19に接触し、アルミ箔製容器45の
側壁部41となる部分に段状の襞を形成する。一方、杵
状押棒49の先端部54は、アルミ箔シート35を押圧
し、そこにアルミ箔製容器45の底部43を形成する。
【0011】図19は図18の状態から、杵状押棒49
と円錐体55とがさらに下降した状態を示している。こ
の状態では、円錐体55の側壁に形成されている傘歯車
状溝59と、円筒体61に形成されている段溝19とは
完全に係合し、その状態で、杵状押棒49は円筒体61
の内壁21に沿ってさらに下降する。これによって、円
形積層アルミ箔シート35は、図15で示されたような
形状、すなわち底部43と、底部43から周辺に立上が
る襞39が形成された側壁部41とからなる容器状のア
ルミ箔製容器に成形され、円筒体61の下部に押し出さ
れる。アルミ箔シート35が積層されたアルミ箔製容器
となって押し出されると、第2の型部材17は上方に持
ち上げられて図17の状態に戻り、第1の型部材29の
段溝19の上に新たな円形積層アルミ箔シート35が載
置された後、上記の動作を繰返す。このようにして、円
形積層アルミ箔シート35から、所望のアルミ箔製容器
が次々と形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の成
形装置では、次々とアルミ箔製容器を成形していくもの
の、成形されたアルミ箔製容器の品質という意味では、
不十分な成形となっていた。すなわち、図15で示され
ているように、アルミ箔製容器45の側壁部41には、
襞39が形成されているとともに、その下部には、多く
の皺47が発生しており、美観上の品質を低下してい
た。この皺47は、図18で示されている、成形途中の
段階で生じると考えられる。すなわち、この状態では、
円形積層アルミ箔シート35の側壁部41には、襞が形
成され始めているが、この状態で杵状押棒49が下降す
るため、アルミ箔製容器の側壁部41の一部65がしご
かれてしまい、これが、図15で示されている皺47と
なって残るのである。
【0013】この皺の発生を防止するために、杵状押棒
49を、円筒体61の内壁部21まで下降させずに、成
形されたアルミ箔製容器を円筒体61の上部から取り除
くようにすればよいが、このような方式にすると、成形
されたアルミ箔製容器の取り出す手間を必要とし、大量
にアルミ箔製容器を次々と成形していくためには、効率
的な成形装置とはならない。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、アルミ箔製容器の大量成形にも適
しており、かつ成形されたアルミ箔製容器の美観を向上
し得る成形装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る成形装置
は、第1の型部材と第2の型部材との間にシートを挟み
込み、第1の型部材と、第2の型部材とを圧着すること
によって、シートからその側壁部の少なくとも1部に襞
が形成された容器状物を成形するための成形装置であっ
て、第1の型部材は、第1の中空柱体からなり、第1の
中空柱体の上壁は第1の中空柱体の内部方向に下がるよ
うに傾斜し、かつ上壁の少なくとも1部の表面に第1の
中空柱体の中心軸から放射状に広がる第1の段溝が形成
されており、第1の段溝は第1の中空柱体の内壁に形成
された軸方向に平行な第2の段溝に接続されており、第
2の型部材は、中実柱体または第2の中空柱体と、第1
の型部材の第1の段溝の各々に対向するように中実柱体
または第2の中空柱体の端部から放射状に設けられ、対
向した位置から中実柱体または第2の中空柱体の周壁の
少なくとも1部に沿う位置まで回動自在の複数の板状部
材とからなり、第2の型部材の中実柱体または第2の中
空柱体の、第1の型部材の第1の中空柱体の内壁への進
行に伴って、板状部材は第1の段溝に接触し、さらに中
実柱体または第2の中空柱体の進行に伴って、板状部材
の各々は第1の段溝に沿いながら中実柱体または第2の
中空柱体の周壁の少なくとも1部に向かって徐々に回動
し、板状部材の各々は完全に中実柱体または第2の中空
柱体の周壁の少なくとも1部に沿った状態で、第1の中
空柱体の内壁であってかつ第2の段溝に対応した位置に
収納されるものである。
【0016】
【作用】この発明においては、板状部材は、第2の型部
材の、第1の型部材の内壁への進行に伴い第1の段溝か
ら第2の段溝に沿いながら徐々に第2の型部材の中実柱
体または第2の中空柱体の周壁に向かって回動する。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の一実施例による成形装置の
概略構造を示す分解斜視図である。
【0018】図を参照して、成形装置は、円形積層アル
ミ箔シート(図示せず)を挟んで対向する1対の第1の
型部材29と第2の型部材17とから構成される。
【0019】第1の型部材29は、円筒体18と、円筒
体18の周壁に固定されているリング状のストッパ27
と、ストッパ27の上にスプリング25を介して緩衝自
在に取り付けられているリング状の外枠23とから構成
される。円筒体18の上壁には、円筒体18の内部方向
に傾斜し、かつその表面に円筒体18の中心軸から放射
状に広がる第1の段溝19と、円筒体18の内壁21に
は、第1の段溝19に接続する円筒体18の軸方向に平
行に形成された第2の段溝22が形成されている。
【0020】一方、第2の型部材17は、円柱形状の杵
状押棒1を中心として構成される。杵状押棒1の上壁に
は、外部の装置に接続するためのねじ穴15が形成され
ており、またその他方端部には、複数の襞付け用板状部
材3が放射状に取り付けられている。さらに、板状部材
3の各々の先端には回動自在の1対のローラ4が取り付
けられている。板状部材3の各々に対応する位置の杵状
押棒1の周壁には、成形段階において、板状部材3が収
納される複数の収納溝5が杵状押棒1の軸方向と平行
に、ローラ対4が収納される環状溝6が杵状押棒1の軸
方向と直角に、各々形成されている。また、杵状押棒1
の上部には、杵状押棒1が自在に上下することができる
円形の開口14がその中央部に形成された円板状のガイ
ド板蓋体13が位置する。そして、ガイド板蓋体13の
下部には、ガイド板支持筒体11が備えられており、そ
の内壁から、中央に向かって、その表面が曲面を有する
ガイド板9が板状部材3の数と同数だけ形成されてい
る。なお、ガイド板蓋体13とガイド板支持筒体11と
は実際には一体となっているが、ここでは各々の構造を
明確とするために、あえて上下に分解している。ガイド
板支持筒体11に形成されているガイド板9の各々の間
隔は、板状部材3の板厚より若干大きくなっており、板
状部材3の回動動作を阻害することなく、その動作をガ
イドするようにその間隔が規定されている。
【0021】図2、図4、図6および図8の各々は、図
1のII−IIラインに対応する断面構造図である。こ
こで、図2は押形成形に入る前の第1段階を示してお
り、図4は成形途中の前半の第2段階を示しており、図
6は成形途中の後半の第3段階を示しており、図8は成
形の最終段階を示している。
【0022】なお、各断面構造図は図1と異なり、各部
材を実際の使用状態に合わせて結合した状態を示してお
り、また第1の型部材と第2の型部材との間に、円形積
層アルミ箔シート35を載置した状態として描かれてい
る。以下、これらの図を参照して、アルミ箔製容器の成
形動作について説明する。
【0023】図2に示されているように、円柱体7で構
成される杵状押棒1の下部には、底押え31が取り付け
られており、円柱体7と、底押え31とで形成される空
間に、リング33が装着されている。一方、板状部材3
の一方部には、リング33がそこを貫通できるような開
口34が形成されており、これによって、板状部材3
は、リング33を中心として、回動自在に杵状押棒1に
取り付けられる。また、板部材3の他方部には1対のロ
ーラ4が回動自在に取り付けられており、ローラ4はガ
イド板9の上面で支持されている。なお、杵状押棒1の
側壁に形成される収納溝5は、板状部材3が回動して円
柱体7の周壁に沿ったときに、その半分程度が、円柱体
7に収納される程度の深さに形成されている。環状溝6
は、板状部材3の先端部とローラ4の半分程度が収納さ
れる程度の深さに形成されている。
【0024】このように、板状部材3は、リング33を
中心に、回動自在であるが、その外方部には、ガイド板
支持筒体11が取り付けられているため、板状部材3は
水平レベルに対して角度θ1 で静止する。一方、第1の
型部材を構成する円筒体18に形成される第1の段溝1
9は、水平レベルに対して、角度θ2 で形成されてい
る。ここで、この側面透視角度θ1 ,θ2 は、0〜45
°の範囲で使用することができるが、最も好ましい角度
としては、20〜25°である。また、角度θ2は、角
度θ1 より若干大きくても構わないが、これらの角度は
同一の方が成形上はより好ましい。
【0025】ここで、図3は図2のIII−IIIライ
ンの断面図である。図を参照して、円柱体7の下部に取
り付けられている板状部材3は円柱体7を中心として放
射状に整列されて配置されており、またガイド板9は、
その各々の間で板状部材3が回動自在となるように、ガ
イド板支持筒体11に対して円柱体7の方向に向かって
取り付けられている。また板状部材3は、その一部が円
柱体7に形成された収納溝5に収納されている。さら
に、ローラ4がガイド板支持筒体11の内側面に接して
静止している。
【0026】図4は、図2の状態から第2の型部材17
が下降して、板状部材3と第1の段溝19とがアルミ箔
シート35を介して係合した状態を示す断面構造図であ
り、図5は図4のV−Vラインの断面図である。
【0027】これらの図を参照して、第2の型部材17
が下降すると、板状部材3は、アルミ箔シート35を介
して第1の段溝19の凹部に係合する。したがって、円
形積層アルミ箔シート35は、折曲げ部37の位置より
外方の部分が側壁部41となって襞39が形成され始め
る。このとき、板状部材3の広がりを阻止していたガイ
ド板支持筒体11は、外枠23にあたり、これを下降さ
せる。スプリング25の弾性力に抗して下降した外枠2
3は、ストッパ27によって所定の位置において下降が
停止する。これによって、ガイド板支持筒体11は、ガ
イド板蓋体13とともにこれ以上は下降しないことにな
る。
【0028】図6は図4の状態から、さらに杵状押棒1
が下降した状態を示した断面構造図であり、図7は図6
のVII−VIIラインの断面図である。
【0029】これらの図を参照して、板状部材3が、第
1の段溝19の凹部に係合した状態で杵状押棒1がさら
に下降すると、板状部材3は、リング33を中心として
回動自在であるため、第1の段溝19から第2の段溝2
2の接続点の形状に沿って、徐々に杵状押棒1の周壁側
に回動しようとする。一方、ガイド板蓋体13の厚みは
図のように中心方向にいくにつれて厚くなっており、ロ
ーラ4はガイド板蓋体13の下面に沿って回転しながら
移動する。したがって、板状部材3は積層アルミ箔35
に対して、ガイド板蓋体13の自重とスプリング25の
反発力に基づいた押圧力を保持しながら、杵状押棒1側
へ回動する。そのため、円形積層アルミ箔シート35の
側壁部41は、襞39が形成された状態で板状部材3の
移動に伴ってスムーズに立上がることになる。したがっ
て、側壁部41は、従来例で示した成形装置による成形
のようにしごかれることはなく、側壁部における皺の発
生が防止される。なおこの状態では、先に説明したよう
に、ガイド板支持筒体11およびガイド板蓋体13は、
外枠23によって下降が阻止されているため、板状部材
の杵状押棒1側への回動動作を邪魔することはない。
【0030】図8は図6の状態から、さらに杵状押棒1
が円筒体18の内壁部21に押し込まれた成形の最終状
態を示す断面構造図であり、図9は図8のIX−IXラ
インの断面図である。
【0031】これらの図を参照して、杵状押棒1がさら
に円筒体18の内壁部21に対して下降すると、板状部
材3およびローラ4はさらに杵状押棒1側の周壁に向か
って回動し、最終的には、杵状押棒1の周壁に形成され
た収納溝5および環状溝6の各々に収納された状態とな
って杵状押棒1は下降する。このとき、板状部材3は、
第2の段溝22の凹部に対応した位置となっているた
め、先の成形段階で形成された円形積層アルミ箔シート
35の側壁部41の襞39は、その形状を保持された状
態で杵状押棒1とともに下降することになる。そしてこ
の状態では、襞39に横方向から加えられる力は発生し
ないため皺の発生は全く起こらず、アルミ箔製容器とし
て完成した状態でアルミ箔シートは、円筒体18の下部
から搬出される。このように1つの円形積層アルミ箔シ
ート35の成形が終了すると、第2の型部材、すなわち
杵状押棒1と、ガイド板支持筒体11およびガイド板蓋
体13とは、上昇して図2の状態に戻り、そこで新たな
円形積層アルミ箔シート35が載置されて、以下同様の
成形動作を繰返すことになる。
【0032】このように板状部材は、1つの成形工程ご
とに、図2の状態から図8の状態にまで回動動作を繰返
すが、この回動動作は先に述べたように、ガイド板9に
よってガイドされているため左右のぶれはほとんどな
く、アルミ箔製容器の襞の成形をより正確に行なうこと
が可能となる。
【0033】図10はこの発明の一実施例による成形装
置によって成形されたアルミ箔製容器の外観斜視図であ
る。
【0034】図を参照して、アルミ箔製容器45は、そ
の底部43の周縁から立上がっている側壁部41に形成
されている襞39には、図15で示した従来例のような
皺の発生はなく、すっきりとした形状となっている。
【0035】図11はこの発明の第2の実施例による成
形装置の概略構造を示す分解斜視図であり、図12は図
11の成形装置で形成されたアルミ箔製容器の外観斜視
図である。
【0036】図12を参照して、長円型アルミ箔製容器
92は、その外縁が直線と円弧とから形成される底部9
3と、底部93の円弧状の外縁から立ち上がる襞状側壁
部95a,95bと底部93の直線状の外縁部から立ち
上がる平坦状側壁部97a,97bとから構成される。
【0037】図11を参照して、この成形装置は、矩形
状のシートと2つの半円状シートとを組み合わせた形状
の積層アルミ箔81に対応した形状の、第1の型部材7
1と第2の型部材83とから主に構成される。第1の型
部材71は、基本的には、先の第1の実施例による第1
の型部材29と同様の特徴を有している。しかし、中空
柱体72の上壁には全面に第1の段溝73が形成されて
いるわけではなく、その1部が平坦部77となってい
る。そして、中空柱体72の内壁の形状も、その上壁の
形状に対応したものとなっている。
【0038】一方、第2の型部材83の中実柱体84端
部の円弧状の外縁には、先の第1の実施例と同様の、そ
の先端にローラ87が取り付けられた襞付け用板状部材
85が複数回動自在に取り付けられている。しかし、中
実柱体84端部の直線状の外縁部には、このような板状
部材は設けられていない。また、襞付け用板状部材85
の取り付けに対応して、収納溝89および環状溝91が
図のように形成されている。
【0039】このように第1の型部材71および第2の
型部材83を準備し、第1の実施例と同様に、積層アル
ミ箔81をその間に挟んで、成形加工を行なうことによ
って、図12で示したように、襞状側壁部95a,95
bに皺が発生しない長円型アルミ箔製容器92を形成す
ることができる。なお、図11には第1の実施例で示し
たガイド板9、ガイド板支持筒体11およびガイド板蓋
体13に相当するものが示されていないが、実際には襞
付け用板状部材85に対応させてこれらに相当するもの
を設ければよい。
【0040】図13はこの発明の第3の実施例による成
形装置の概略構造を示す分解斜視図であり、図14は図
13の成形装置によって形成された四角型アルミ箔製容
器の外観斜視図である。
【0041】図14を参照し、四角型アルミ箔製容器1
21は、その外縁が直線と4つの円弧とを組み合わせて
形成される形状の底部127と、円弧状の外縁から立ち
上がる襞状側壁部123a〜123dと、直線状の外縁
から立ち上がる平坦状側壁部125a〜125dとから
構成される。
【0042】図13を参照して、この成形装置を構成す
る第1の型部材99に形成される第1の段溝101およ
び第2の型部材111に形成される襞付け用板状部材1
13は、図14のアルミ箔製容器121の襞状側壁部1
23a〜123dの位置と襞の数に対応しただけ各々形
成されている。このように成形装置を形成することによ
って積層アルミ箔109を押圧加工することによって、
上記の各実施例と同様に、図14に示すような、襞状側
壁部に皺が発生しない四角型アルミ箔製容器121を形
成することができる。なお、図13には第1の実施例で
示したガイド板9、ガイド板支持筒体11およびガイド
板蓋体13に相当するものが示されていないが、実際に
は襞付け用板状部材113に対応させてこれらに相当す
るものを設ければよい。
【0043】なお、上記各実施例では、被成形物とし
て、シートをアルミニウム箔としているが、これに代え
て、他の金属箔、フィルム、紙等の被成形物であっても
同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0044】また、上記各実施例では、板状部材はリン
グを中心として回動自在としているが、他の構造を用い
て回動自在としてもよい。
【0045】さらに、上記各実施例では第2の型部材は
中実柱体を中心として構成されているが、中実柱体に代
えて中空柱体としても同様の効果を奏する。
【0046】上記の実施例から以下の項目のような発明
の保護が考えられる。 1.第1の型部材と第2の型部材との間にほぼ円形状の
シートを挟み込み、前記第1の型部材と前記第2の型部
材とを圧着することによって前記シートからその側壁部
に襞が形成された容器状物を成形するための成形装置で
あって、前記第1の型部材は、ほぼ第1の円筒体からな
り、前記第1の円筒体の上壁は前記第1の円筒体の内部
方向に傾斜し、かつその表面に前記第1の円筒体の中心
軸から放射状に広がる第1の段溝が形成されており、前
記第1の段溝は前記第1の円筒体の内壁に形成された軸
方向に平行な第2の段溝に接続されており、前記第2の
型部材は、ほぼ円柱体またはほぼ第2の円筒体と、前記
第1の型部材の前記第1の段溝の各々に対向するように
前記円柱体または前記第2の円筒体の端部から放射状に
設けられ、前記対向した位置から前記円柱体または第2
の円筒体の周壁に沿う位置まで回動自在の複数の板状部
材とからなり、前記第2の型部材の前記円柱体または第
2の円筒体の前記第1の型部材の内壁への進行に伴っ
て、前記板状部材は前記第1の段溝に接触し、さらに前
記円柱体または第2の円筒体の進行に伴って前記板状部
材の各々は前記第1の段溝に沿いながら前記円柱体また
は第2の円筒体の周壁に向かって徐々に回動し、前記板
状部材の各々は完全に前記円柱体または第2の円筒体の
周壁に沿った状態で、前記第1の円筒体の内壁であって
かつ前記第2の段溝に対応した位置に収納される、成形
装置。
【0047】(目的または効果)板状部材は第2の型部
材の第1の型部材の内壁への進行に伴い、第1の段溝か
ら第2の段溝に沿いながら徐々に第2の型部材の円柱体
または第2の円筒体の周壁に向かって回動するので、板
状部材と第1および第2の段溝との接触がスムーズとな
り、成形された容器状物の側壁部に不要な皺が形成され
ない。
【0048】2.前記板状部材の各々は、前記第1の段
溝に対して所定の押圧力を保持しながら回動する、項目
1記載の成形装置。
【0049】(目的または効果)シートの側壁部の襞が
より明瞭に形成される。
【0050】3.前記第2の型部材の前記円柱体または
第2の円筒体の周壁にはその軸方向に沿って複数の溝が
形成され、前記板状部材の一部は前記溝に収納されるこ
とができる、項目1または2記載の成形装置。
【0051】(目的または効果)板状部材は安定した状
態で第1の型部材の内壁を下降する。
【0052】4.前記第2の型部材は、前記板状部材が
回動する際に前記板状部材同士の間隔を保持するための
複数のガイド板を含む、項目1から3のいずれかに記載
の成形装置。
【0053】(目的または効果)板状部材の第1の段溝
に対する圧着位置が精度よく保持される。
【0054】5.前記シートは積層されたアルミニウム
箔シートを含む、項目1から4のいずれかに記載の成形
装置。
【0055】(目的または効果)成形加工が容易とな
り、かつ、1回の成形加工で多数の成形物が得られる。
【0056】
【発明の効果】板状部材は第2の型部材の第1の型部材
の内壁への進行に伴い、第1の段溝から第2の段溝に沿
いながら徐々に第2の型部材の中実柱体または第2の中
空柱体の周壁に向かって回動するので、板状部材と第1
および第2の段溝との接触がスムーズとなり、成形され
た容器状物の側壁部の襞に不要な皺が形成されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による成形装置の概略
構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1のII−IIラインの断面構造図に相当す
る図であって、装置として組立てた状態を示した図であ
る。
【図3】図2のIII−IIIラインの断面図である。
【図4】図2で示した状態から、第2の型部材が下降し
た状態を示した断面構造図である。
【図5】図4のV−Vラインの断面図である。
【図6】図4の状態から、さらに杵状押棒が下降した状
態を示した断面構造図である。
【図7】図6のVII−VIIラインの断面図である。
【図8】図6の状態から、杵状押棒の先端が円筒体の内
壁の位置まで下降した状態を示した断面構造図である。
【図9】図8のIX−IXラインの断面図である。
【図10】この発明の第1の実施例による成形装置によ
って成形されたアルミ箔製容器の外観形状を示した斜視
図である。
【図11】この発明の第2の実施例による成形装置の概
略構造を示す分解斜視図である。
【図12】図11の成形装置によって成形された長円型
アルミ箔製容器の外観形状を示した斜視図である。
【図13】この発明の第3の実施例による成形装置の概
略構造を示す分解斜視図である。
【図14】図13の成形装置によって成形された四角型
アルミ箔製容器の外観形状を示した斜視図である。
【図15】従来の成形装置によって成形されたアルミ箔
製容器の外観形状を示した斜視図である。
【図16】従来の成形装置の概略構造を示す分解斜視図
である。
【図17】図16のXVII−XVIIラインの断面構
造図に相当する図であって、装置として組立てた状態を
示した図である。
【図18】図17の状態から、第2の型部材を下降させ
た状態を示した断面構造図である。
【図19】図18の状態から、さらに杵状押棒を下降さ
せた状態を示した断面構造図である。
【符号の説明】
1 杵状押棒 3 板状部材 7 円柱体 17 第2の型部材 18 円筒体 19 第1の段溝 21 内壁 22 第2の段溝 29 第1の型部材 35 円形積層アルミ箔シート 71 第1の型部材 73 第1の段溝 75 内壁 81 積層アルミ箔 83 第2の型部材 85 襞付け用板状部材 99 第1の型部材 101 第1の段溝 103 内壁 109 積層アルミ箔 111 第2の型部材 113 襞付け用板状部材 なお、図において同一符号は同一または相当部分を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−16469(JP,A) 実開 昭58−117919(JP,U) 実開 昭61−127836(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の型部材と第2の型部材との間にシ
    ートを挟み込み、前記第1の型部材と前記第2の型部材
    とを圧着することによって、前記シートからその側壁部
    の少なくとも1部に襞が形成された容器状物を成形する
    ための成形装置であって、 前記第1の型部材は、第1の中空柱体からなり、前記第
    1の中空柱体の上壁は前記第1の中空柱体の内部方向に
    さがるように傾斜し、かつ前記上壁の少なくとも1部の
    表面に前記第1の中空柱体の中心軸から放射状に広がる
    第1の段溝が形成されており、前記第1の段溝は前記第
    1の中空柱体の内壁の少なくとも1部に形成された軸方
    向に平行な第2の段溝に接続されており、 前記第2の型部材は、中実柱体または第2の中空柱体
    と、前記第1の型部材の前記第1の段溝の各々に対向す
    るように前記中実柱体または前記第2の中空柱体の端部
    から放射状に設けられ、前記対向した位置から前記中実
    柱体または第2の中空柱体の周壁の少なくとも1部に沿
    う位置まで回動自在の複数の板状部材とからなり、 前記第2の型部材の前記中実柱体または第2の中空柱体
    の、前記第1の型部材の前記第1の中空柱体の内壁への
    進行に伴って、前記板状部材は前記第1の段溝に接触
    し、さらに前記中実柱体または第2の中空柱体の進行に
    伴って、前記板状部材の各々は前記第1の段溝に沿いな
    がら前記中実柱体または第2の中空柱体の周壁の少なく
    とも1部に向かって徐々に回動し、前記板状部材の各々
    は完全に前記中実柱体または第2の中空柱体の周壁の少
    なくとも1部に沿った状態で、前記第1の中空柱体の内
    壁であってかつ前記第2の段溝に対応した位置に収納さ
    れる、成形装置。
JP6202449A 1994-08-26 1994-08-26 成形装置 Expired - Lifetime JP2700382B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6202449A JP2700382B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6202449A JP2700382B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0857553A JPH0857553A (ja) 1996-03-05
JP2700382B2 true JP2700382B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=16457715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6202449A Expired - Lifetime JP2700382B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2700382B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4845453B2 (ja) * 2005-08-31 2011-12-28 武内プレス工業株式会社 チューブ容器の頭部閉鎖膜の製造方法及び頭部閉鎖膜
JP6046527B2 (ja) * 2013-03-12 2016-12-14 株式会社エムエーパッケージング 食品用ケース製造装置
JP7444545B2 (ja) * 2019-03-29 2024-03-06 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 容器の製造方法
CN112045085B (zh) * 2020-08-27 2021-04-20 宁波友邦铝箔制品有限公司 一种可加热铝箔包装餐盒制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0857553A (ja) 1996-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2522249C2 (ru) Портативный вальцовый пресс
JP2700382B2 (ja) 成形装置
KR102199123B1 (ko) 다단식 드로잉 성형장치 및 방법
WO2007054179A3 (en) Device for producing a stacking projection on a container wall and container with same
CN1121305C (zh) 带有组合的储存盒和支架的糕点切刀装置
US20010001937A1 (en) Die retention pallet for material cutting devices
CN212421566U (zh) 一种塑料薄膜打孔装置
JP3315326B2 (ja) 積層アルミ箔及びその製造方法
EP0031739B1 (fr) Outil de presse destiné au formage des têtes de bobines disposées de part et d'autre d'un stator, et têtes de bobines obtenues à l'aide d'un tel outil
CN218283345U (zh) 一种铁盒盒盖自动成型装置
CN109677969B (zh) 一种卷式膜压膜旋转换辊覆膜机构
KR200267033Y1 (ko) 포장용기 절단장치
CN220005625U (zh) 一种不锈钢底座的成型模具装置
US5282406A (en) Slicing machine
JPS6120429B2 (ja)
CN217862998U (zh) 一种食品包装盒冲压装置
CN218057726U (zh) 一种聚乙烯薄膜生产的打包设备
JPH0677782B2 (ja) 缶の成形装置
CN113460417B (zh) 一种覆膜盒拆膜倒料装置
JP3177267U (ja) 簡易容器
CN219617996U (zh) 一种手动薄膜打孔装置
JP3228056U (ja) 包装体及びそれに用いられる被包装品用台紙
JP3647521B2 (ja) 抜き型
JP2003225894A (ja) 紙器打ち抜き方法
CN218195413U (zh) 一种包装印刷纸废边切除装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970805

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 15