JP2699039B2 - サクランボ園における防霜管理装置 - Google Patents
サクランボ園における防霜管理装置Info
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- JP2699039B2 JP2699039B2 JP4133075A JP13307592A JP2699039B2 JP 2699039 B2 JP2699039 B2 JP 2699039B2 JP 4133075 A JP4133075 A JP 4133075A JP 13307592 A JP13307592 A JP 13307592A JP 2699039 B2 JP2699039 B2 JP 2699039B2
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- Japan
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- house
- frost
- cherry
- fan
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Classifications
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、雨除けハウス内にある
サクランボの防霜管理装置に関する。
サクランボの防霜管理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種凍霜害防止装置は、凍霜害
の原因が夜間冷い大気が地表近くに沈滞するため起るも
のとされている。このため、高さ約８ｍのコンクリート
や鉄柱をハウスとは別に立設して、その先端にフアンを
取付けて、上方の暖かい空気と下方の冷い空気とに対流
を起して凍霜害を防止していた。しかし、この装置は施
工上専門的な技術と多大な設備費を要し、さらにコンク
リート柱や金属柱は電気絶縁体である基礎コンクリート
によって設置されているため、それぞれに避雷器を設け
る必要があり、また柱の撤去やフアンの取外しが不可能
なため風雨に晒されたままとなり、フアンの首振り機構
やその他の機能の保守に大きな経費を要していた。さら
に夜間は放射冷却現象によって地表の温度が急激に下が
り若い果樹に対して霜枯れ等の弊害があった。
の原因が夜間冷い大気が地表近くに沈滞するため起るも
のとされている。このため、高さ約８ｍのコンクリート
や鉄柱をハウスとは別に立設して、その先端にフアンを
取付けて、上方の暖かい空気と下方の冷い空気とに対流
を起して凍霜害を防止していた。しかし、この装置は施
工上専門的な技術と多大な設備費を要し、さらにコンク
リート柱や金属柱は電気絶縁体である基礎コンクリート
によって設置されているため、それぞれに避雷器を設け
る必要があり、また柱の撤去やフアンの取外しが不可能
なため風雨に晒されたままとなり、フアンの首振り機構
やその他の機能の保守に大きな経費を要していた。さら
に夜間は放射冷却現象によって地表の温度が急激に下が
り若い果樹に対して霜枯れ等の弊害があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、雨除けハウ
スをかけたサクランボを対象とした凍霜害防止装置であ
って、ハウス鉄骨の高さを利用し、このハウスの頂上部
にフアンを取外し自在に設けることによって、従来のよ
うな架設柱をなくし、ハウス鉄筋の良導体を利用して落
雷の危険をアースするものである。
スをかけたサクランボを対象とした凍霜害防止装置であ
って、ハウス鉄骨の高さを利用し、このハウスの頂上部
にフアンを取外し自在に設けることによって、従来のよ
うな架設柱をなくし、ハウス鉄筋の良導体を利用して落
雷の危険をアースするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】一般にサクランボ用のハ
ウスは、花が結果して収穫期に入る前にビニールシート
を準備しておき天気予報で雨の予報が出るシートを張り
果実が雨に当るのを防ぐものが普通である。これは、収
穫期に入って雨に当ると実割れが生じて商品価値がなく
なるのを防ぐためである。
ウスは、花が結果して収穫期に入る前にビニールシート
を準備しておき天気予報で雨の予報が出るシートを張り
果実が雨に当るのを防ぐものが普通である。これは、収
穫期に入って雨に当ると実割れが生じて商品価値がなく
なるのを防ぐためである。
【０００５】本発明においては、遅霜の起る４月下旬か
ら５月中旬、即ちサクランボの開化期から結果期にかけ
ての防霜管理装置で、通常はシートのかかっていないハ
ウス（鉄骨のみ）を利用して防霜管理を行うもので、こ
のため本発明においては、ハウス鉄骨の棟上にフアンの
シヤフトを上向き、あるいは下向に取外し自在に取付
け、フアンを下方に向けることによって地表近くの大気
を撹拌して気温を上げると共に、スプリンクラーを地上
に設けて散水し続け地表の温度を０℃以下に下げないよ
うにしたものである。
ら５月中旬、即ちサクランボの開化期から結果期にかけ
ての防霜管理装置で、通常はシートのかかっていないハ
ウス（鉄骨のみ）を利用して防霜管理を行うもので、こ
のため本発明においては、ハウス鉄骨の棟上にフアンの
シヤフトを上向き、あるいは下向に取外し自在に取付
け、フアンを下方に向けることによって地表近くの大気
を撹拌して気温を上げると共に、スプリンクラーを地上
に設けて散水し続け地表の温度を０℃以下に下げないよ
うにしたものである。
【０００６】
【作用】凍霜害が誘発される気象条件は、放射冷却によ
って大地が冷え大気の温度が地表の温度より高くなった
時に発生する。したがってこれを防ぐには地表の温度を
０℃以上に保持できれば防止できる。
って大地が冷え大気の温度が地表の温度より高くなった
時に発生する。したがってこれを防ぐには地表の温度を
０℃以上に保持できれば防止できる。
【０００７】これまでの気象データーによると、霜発生
時地表温度が−３℃であったとき８ｍ高さの大気の温度
は＋３℃となっている。本発明は、ハウス上にフアンを
取付けて大気を撹拌して地表附近の大気温を上げると共
に、地表に散水することによって地表の温度を０℃以下
になることを防ぐことによって、このようなサクランボ
の凍霜害を防止できるものである。
時地表温度が−３℃であったとき８ｍ高さの大気の温度
は＋３℃となっている。本発明は、ハウス上にフアンを
取付けて大気を撹拌して地表附近の大気温を上げると共
に、地表に散水することによって地表の温度を０℃以下
になることを防ぐことによって、このようなサクランボ
の凍霜害を防止できるものである。
【０００８】また、収穫時において雨除けのため屋根面
が密閉されているので気温が上昇し、果実に対して高温
障害（収穫後日もちしなく腐敗する。）が多発する。更
にハウス内の作業環境が悪化する。この環境をフアンの
働きにより外気との交換が容易に出来、これまで屋根の
ビニールの移動の作業が完全に除外することができる。
が密閉されているので気温が上昇し、果実に対して高温
障害（収穫後日もちしなく腐敗する。）が多発する。更
にハウス内の作業環境が悪化する。この環境をフアンの
働きにより外気との交換が容易に出来、これまで屋根の
ビニールの移動の作業が完全に除外することができる。
【０００９】
【実施例】添付図面により本発明のサクランボにおける
防霜管理装置を説明すると、図１は請求項１の実施例図
であり、図２は請求項２の実施例図を示す。また図３は
スプリンクラーの実施例図を示すものである。
防霜管理装置を説明すると、図１は請求項１の実施例図
であり、図２は請求項２の実施例図を示す。また図３は
スプリンクラーの実施例図を示すものである。
【００１０】図において、（１）はサクランボ栽培用の
ハウスの鉄筋を示し、（４）（５）はハウス頂上のパイ
プを示している。（３）はフアン（２）取付け用の金属
製シヤフトであって、このシャフト内には図示していな
いがフアン（３）駆動用の電源が内蔵されている。また
符号（６）はスプリンクラーを示す。したがって、図１
にあってはフアン（３）はハウス頂上のパイプ（４），
（５）で示す稜線上にシヤフト（２）を上方に向けて取
付け、フアン（３）を下方に向けて旋回するように設置
したもので、ハウス（１）の上方から大気を撹拌する。
ハウスの鉄筋を示し、（４）（５）はハウス頂上のパイ
プを示している。（３）はフアン（２）取付け用の金属
製シヤフトであって、このシャフト内には図示していな
いがフアン（３）駆動用の電源が内蔵されている。また
符号（６）はスプリンクラーを示す。したがって、図１
にあってはフアン（３）はハウス頂上のパイプ（４），
（５）で示す稜線上にシヤフト（２）を上方に向けて取
付け、フアン（３）を下方に向けて旋回するように設置
したもので、ハウス（１）の上方から大気を撹拌する。
【００１１】また、図２に示す実施例は図１の実施例と
は逆にハウス頂上のパイプ（４）に金属製シヤフト
（２）を下方に向けて取付けたものであって、フアン
（３）によってハウス（１）内の空気を撹拌する。
は逆にハウス頂上のパイプ（４）に金属製シヤフト
（２）を下方に向けて取付けたものであって、フアン
（３）によってハウス（１）内の空気を撹拌する。
【００１２】さらに図３の実施例は、図１、図２に示す
実施例に加えて地上にスプリンクラー（６）を設けて地
表に散水するものであって、地表近くの空気を撹拌する
と共に、地表の温度が０℃以下にさがるのを防止するも
のである。図においてはフアン（３）を上下に別々に取
付ける実施例が示されているが、別々に取付ける必要は
なく、反転するようにして上下に変えることもできる。
実施例に加えて地上にスプリンクラー（６）を設けて地
表に散水するものであって、地表近くの空気を撹拌する
と共に、地表の温度が０℃以下にさがるのを防止するも
のである。図においてはフアン（３）を上下に別々に取
付ける実施例が示されているが、別々に取付ける必要は
なく、反転するようにして上下に変えることもできる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、遅霜の起き易い時期に未だシ
ートをかけていない鉄骨のみのハウス棟上にフアンを設
けて上方の暖かい空気と下方に沈滞している冷い空気を
撹拌して地表近くの空気の温度を上昇させ凍霜害の防止
を図り、またフアンの取付け取外しを自在にすることに
よって器具の保守点検を容易にし、またフアンがハウス
上に突出していてもハウス鉄筋がアースされているため
落雷の危険もない。そして、スプリンクラーを地表に設
けて散水することによって地表の温度が０℃以下になる
ことを防ぐもので、サクランボの凍霜害防止にきわめて
効果的であって、花芽の時期や結果期待の大切な時期の
サクランボの保護に有効に利用できるばかりか、経済的
に設置でき多目的に利用できる効果を奏する。
ートをかけていない鉄骨のみのハウス棟上にフアンを設
けて上方の暖かい空気と下方に沈滞している冷い空気を
撹拌して地表近くの空気の温度を上昇させ凍霜害の防止
を図り、またフアンの取付け取外しを自在にすることに
よって器具の保守点検を容易にし、またフアンがハウス
上に突出していてもハウス鉄筋がアースされているため
落雷の危険もない。そして、スプリンクラーを地表に設
けて散水することによって地表の温度が０℃以下になる
ことを防ぐもので、サクランボの凍霜害防止にきわめて
効果的であって、花芽の時期や結果期待の大切な時期の
サクランボの保護に有効に利用できるばかりか、経済的
に設置でき多目的に利用できる効果を奏する。
【図１】請求項１の実施例図。
【図２】請求項２の実施例図。
【図３】スプリンクラーの実施例図。
（１）…サクランボ用ハウス（鉄骨のみ） （２）…フアンのシヤフト （３）…フアン （６）…スプリンクラー
Claims (2)
- 【請求項１】シートをかけていない骨組だけのサクラン
ボ用雨除けハウス（１）の頂上部に金属製シャフト
（２）に保持されたフアン（３）をハウス頂上稜線
（４），（５）上に上方に向けて着脱可能に取付け、フ
アン（３）を下方に向けて設置し、ハウス（１）内下面
にスプリンクラー（６）を設けたことを特徴としたサク
ランボ園における防霜管理装置。 - 【請求項２】シートをかけていない骨組だけのサクラン
ボ用雨除けハウス（１）の頂上部に金属シヤフト（２）
によって保持されたフアン（３）をハウス（１）内頂上
稜線（４），（５）下に下方に向けて着脱可能に設置
し、ハウス（１）内下面にスプリンクラー（６）を設け
たことを特徴としたサクランボ園における防霜管理装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4133075A JP2699039B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | サクランボ園における防霜管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4133075A JP2699039B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | サクランボ園における防霜管理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05284861A JPH05284861A (ja) | 1993-11-02 |
| JP2699039B2 true JP2699039B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=15096264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4133075A Expired - Lifetime JP2699039B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | サクランボ園における防霜管理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2699039B2 (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55146390A (en) * | 1979-04-27 | 1980-11-14 | Yukio Zama | Heater for a hot-house |
| JPS5739137A (en) * | 1980-08-15 | 1982-03-04 | Nippon Steel Corp | Cooling apparatus of metal band |
| JPS57182109A (en) * | 1981-05-04 | 1982-11-09 | Shigeru Kuroyanagi | Discovery of idle machines among electric fans for preventing frozen-frost damage |
| JPS6054623A (ja) * | 1983-09-06 | 1985-03-29 | 三共有機株式会社 | ハウス栽培における土壌表層への塩類集積防止方法 |
| JPS6336865A (ja) * | 1986-07-28 | 1988-02-17 | Toshiba Electric Equip Corp | 防霜散水装置 |
| JPS6317896B2 (ja) * | 1984-04-17 | 1988-04-15 | Mitsubishi Jukogyo Kk | |
| JPH01291729A (ja) * | 1988-05-20 | 1989-11-24 | Ikuo Kuroiwa | 茶園等の凍霜害防止法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6317896U (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-05 | ||
| JPH01146845U (ja) * | 1988-03-30 | 1989-10-11 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP4133075A patent/JP2699039B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55146390A (en) * | 1979-04-27 | 1980-11-14 | Yukio Zama | Heater for a hot-house |
| JPS5739137A (en) * | 1980-08-15 | 1982-03-04 | Nippon Steel Corp | Cooling apparatus of metal band |
| JPS57182109A (en) * | 1981-05-04 | 1982-11-09 | Shigeru Kuroyanagi | Discovery of idle machines among electric fans for preventing frozen-frost damage |
| JPS6054623A (ja) * | 1983-09-06 | 1985-03-29 | 三共有機株式会社 | ハウス栽培における土壌表層への塩類集積防止方法 |
| JPS6317896B2 (ja) * | 1984-04-17 | 1988-04-15 | Mitsubishi Jukogyo Kk | |
| JPS6336865A (ja) * | 1986-07-28 | 1988-02-17 | Toshiba Electric Equip Corp | 防霜散水装置 |
| JPH01291729A (ja) * | 1988-05-20 | 1989-11-24 | Ikuo Kuroiwa | 茶園等の凍霜害防止法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05284861A (ja) | 1993-11-02 |
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