JP2696074B2 - ロボットのアーム構造 - Google Patents

ロボットのアーム構造

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JP2696074B2
JP2696074B2 JP7002267A JP226795A JP2696074B2 JP 2696074 B2 JP2696074 B2 JP 2696074B2 JP 7002267 A JP7002267 A JP 7002267A JP 226795 A JP226795 A JP 226795A JP 2696074 B2 JP2696074 B2 JP 2696074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエハ搬送装置等に適
用される、旋回しかつ所定の旋回位置で先端部が直進運
動を行うように屈伸するロボットのアーム構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリの原料であるウエハを所定
の加工セクションに搬送するための搬送装置に適用され
るものとして、従来図8に示すようなロボットのアーム
構造が知られている(電子材料1991年8月号)。
【0003】図8に示すロボットのアーム構造は、先端
でウエハを搬送する伸縮可能のアーム10と、このアー
ム10を支持するベース部20とからなる基本構成を有
し、アーム10は、基部アーム110と、中間アーム1
20と先端アーム130とが基端側から順次屈伸可能に
接続されて形成されている。アーム10はベース部20
の上に配設され、2個の電動モータ(後述するドラム用
モータ40および軸用モータ50)によって伸縮可能に
構成されており、特に先端部(詳細は図示せず)にウエ
ハを載せ、あるいは把持して搬送する先端アーム130
は正逆の直線運動が行われるようになっている。
【0004】上記ベース部20の略中央部には支持軸4
40が立設され、この支持軸440回りに回転自在に縦
長のプーリ430が設けられている。このプーリ430
の上端部にはベースドラム310が支持軸440の軸心
回りに回転可能に固設されている。また、ベース部20
には上記ドラム用モータ40が固定され、このドラム用
モータ40の駆動軸410には駆動プーリ420が固設
されている。また、ベース部20には他の支持軸450
が立設され、この支持軸450回りにプーリ460およ
びプーリ470が軸心回りに回転自在に設けられてい
る。そして、上記駆動プーリ420とプーリ460との
間には動力ベルト60が張設されているとともに、プー
リ470および縦長プーリ430間にはベルト610が
張設されている。
【0005】上記ベースドラム310の外周面には軸用
モータ50が取り付けられ、この軸用モータ50の駆動
軸510に駆動プーリ520が固設されている。また、
ベースドラム310の外周面上で上記軸用モータ50に
対向する位置にはブラケット580が突設されており、
このブラケット580に軸心回りに回転自在に支持軸5
50が設けられ、さらにこの支持軸550にプーリ56
0およびプーリ570が取り付けられている。
【0006】一方、ベースドラム310の内部には上記
支持軸440と同心の基部アーム軸340がベースドラ
ム310と一体に設けられており、その上部はベースド
ラム310の天井部を貫通して上部に突出している。こ
の基部アーム軸340の下端部には上記プーリ570に
対応したプーリ530が設けられており、ベースドラム
310の周面における両プーリ530,570に対する
対向部分には貫通窓590が穿設されている。上記駆動
プーリ520とプーリ560間には動力ベルト70が張
設されているとともに、上記プーリ570とプーリ53
0間には貫通窓590を介してベルト710が張設され
ている。
【0007】上記基部アーム軸340はそのベースドラ
ム310から上部に露出した部分にベースドラム310
と一体に回転する第1プーリ360が設けられていると
ともに、頂部に基部アーム110の基端側が固定されて
いる。また、基部アーム110の先端側には上記基部ア
ーム軸340と平行な中間アーム軸350が基部アーム
110を回転自在に貫通して設けられ、この中間アーム
軸350の下端部に第2プーリ370が一体に設けられ
ているとともに、中間アーム軸350の基部アーム11
0よりも上方側に第3プーリ380が一体に設けられて
いる。上記基部アーム110の有効長(軸間距離)は、
上記中間アーム120有効長と同じに設定されている。
【0008】さらに中間アーム軸350の上端部には中
間アーム120の基端側が固定され、その先端部に上記
中間アーム軸350に平行な先端アーム軸330が中間
アーム120を回転自在に貫通して設けられている。上
記先端アーム軸330の下端部には第4プーリ390が
一体に設けられているとともに、頂部には先端アーム1
30が一体に取り付けられている。
【0009】そして、上記第1プーリ360と第2プー
リ370間には第1ベルト3670が張設されていると
ともに、上記第3プーリ380と第4プーリ390間に
は第2ベルト3890が張設されている。
【0010】上記アーム構造において、ドラム用モータ
40および軸用モータ50を同一速度で回転駆動させれ
ば、プーリ430とプーリ530とが同一速度で回転す
るように、プーリ470およびプーリ430それぞれの
径寸法比、並びに駆動プーリ520、プーリ560、プ
ーリ570およびプーリ530それぞれの径寸法比が適
切に設定されている。
【0011】そして、上記第1プーリ360と第2プー
リ370との径寸法比は2:1に設定されているととも
に、上記第3プーリ380と第4プーリ390との径寸
法比は1:2に設定されている。
【0012】図8に示す従来のロボットのアーム構造は
以上のように構成されているので、ドラム用モータ40
および軸用モータ50を互いに逆方向に同一回転速度で
回転駆動させると、ドラム用モータ40の回転は、駆動
軸410、動力ベルト60、プーリ460、支持軸45
0、プーリ470およびベルト610を介してプーリ4
30に伝達され、このプーリ430と一体のベースドラ
ム310を回転させるとともに、軸用モータ50の回転
は、駆動軸510、駆動プーリ520、動力ベルト7
0、プーリ560、支持軸550、プーリ570、ベル
ト710、プーリ530、および基部アーム軸340を
介して基部アーム110に伝達される。
【0013】上記基部アーム110の一方向への旋回に
よって、第1プーリ360に第1ベルト3670が巻き
付き、その結果、第2プーリ370は他方向に回転し、
この第2プーリ370の他方向への回転によって中間ア
ーム120が他方向に旋回する。この中間アーム120
の他方向への旋回によって第2ベルト3890が第3プ
ーリ380に巻き付き、この第3プーリ390の他方向
への回転によって先端アーム130は他方向に旋回す
る。一方上記ベースドラム310の回転によって、同ド
ラム310に搭載されているアーム10は、その時々の
屈伸姿勢のまま他方向に旋回する。
【0014】そして、基部アーム110の有効長と中間
アーム120の有効長とが等しく設定されていること、
並びに第1プーリ360と第2プーリ370との径寸法
比は2:1に設定されているとともに、上記第3プーリ
380と第4プーリ390との径寸法比は1:2に設定
されていることから、ドラム用モータ40および軸用モ
ータ50を互いに逆方向に同一速度で正逆回転駆動させ
ることにより、先端アーム130は直線的に進退するこ
とになる。また、軸用モータ50を停止した状態でドラ
ム用モータ40を正逆回転駆動させることによって、屈
伸姿勢が維持された状態でアーム10をベースドラム3
10の軸心回りに旋回させることが可能になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
従来のアーム構造においては、アーム10の屈伸操作
は、上記軸用モータ50によってのみ行われるようにな
っており、しかも中間アーム120と先端アーム130
とは第1ベルト3670と第2ベルト3890とによっ
て回転するようになっているとともに、第2プーリ37
0の径を第1プーリ360の径の半分にすることによっ
て中間アーム120を基部アーム110の2倍の角速度
で旋回させるようにしている。
【0016】従って、第2プーリ120は、先端アーム
130が付設され、大きなトルクが必要であるにも拘ら
ず、第1プーリ360の径と第2プーリ370の径とが
等しい場合、あるいは第2プーリ370の径が第1プー
リ360の径よりも大きい場合に比べて、大きな旋回力
を得ることができない。そこで第2プーリ370の径を
大きくすることが考えられるが、そうすると先端アーム
130が直進しなくなる。従って、第2プーリ370を
大きなトルクで旋回させようとすれば、軸用モータ50
を高出力の高価なものに取り換える以外に方策はなく、
製造コストが増大するという問題点を有していた。
【0017】また、第2プーリ370の径は第1プーリ
360の径よりも小さく寸法設定されているため、第2
プーリ370の第1ベルト3670に対する接触面積
が、第1プーリ360に対する接触面積に比べて小さい
ため、第1ベルト3670と第2プーリ370との間で
スリップが起こり易く、回転力の伝達が良好に行われな
くなる可能性が大きいという問題点を有していた。
【0018】また、先端アームの径方向への直線的な移
動は、アーム10と、上記各軸と、上記各プーリとの幾
何学的な結合によって達成されているため、これらの内
のいずれかに寸法上の誤差が存在した場合には、先端ア
ームに径方向への直進運動をさせることができなくな
る。また、各部品を完全に理論的に要求される寸法にす
ることは不可能である。従って、上記誤差を許容する
か、部品の交換を行う他に方策はない。また、ロボット
を長期間に亘って使用した結果、上記誤差は増加する。
従って、当業者によってこの問題点の解決が嘱望されて
いた。
【0019】また、このようなロボットにおいては、ア
ーム10は、ドラム用モータ40のみによって回転され
る、アーム10および軸用モータ50を搭載したベース
ドラム310によって周方向に旋回されるようになって
いるため、大きな負荷に対応するためにドラム用モータ
40のトルクを大きなものにしなければならず、製造コ
ストが嵩むという問題点を有していた。
【0020】また、他のロボットのアーム構造が、実開
昭62−150087号公報に記載されている。基本的
には図8に示すアーム構造と同様であるが、アームの周
方向への旋回は、ベースドラム310の回転のみによる
のではなく、基部アーム、および先端アームの付設され
た中間アームの双方の回転との関係で実行されるように
なっている点が異なっている。特にアームの駆動機構に
は、中間アーム駆動機構が設けられている。アームの屈
伸運動は、図8に示すアーム構造が、主に軸用モータ5
0(アーム駆動モータ)および基部アーム110の固定
された基部アーム軸340の存在によって行われるよう
に構成されているのと実質的に同様である。
【0021】上記中間アームの駆動機構は、中間アーム
用モータ、モータの出力軸、この出力軸に固定された第
1出力プーリ、この第1出力プーリにベルトで連結され
た第1伝達プーリ、および中間アームプーリにベルトで
連結された第2伝達プーリを有している。
【0022】上記第2伝達プーリは、上記第1プーリ3
60と同等である。上記第2伝達プーリは上記第1伝達
プーリに固定されている。伝達プーリーの軸は上記基部
アーム軸340に一致する。第1および第2伝達プーリ
の径は、中間アームプーリおよび出力プーリの2倍の径
に寸法設定されている。
【0023】さらに、中間アーム用モータの出力軸は、
第2出力プーリに固定されている。一方、上記基部アー
ム用モータの出力軸に第3伝達プーリが固定されてい
る。また第2出力プーリは、第3伝達プーリに連結され
ている。第2出力プーリは、第1出力プーリと同径であ
るとともに、第3伝達プーリは第1および第2伝達プー
リと同径である。従って、第2出力プーリと第3伝達プ
ーリの径の比は1:2になっている。
【0024】このロボットのアーム構造において、全体
のアームが周方向に回転するときは、アーム駆動モータ
が停止された状態で、中間アーム用モータが駆動され
る。中間アーム用モータのトルクは、出力軸の一方、第
2出力プーリおよびアーム駆動軸によって基部アームに
伝達される。このトルクの伝達によって、中間アームお
よび先端アームを備えた基部アームが中間アーム用モー
タと同一方向に半分の角速度で回転する。
【0025】また、中間アーム用モータのトルクは、出
力軸、第1出力プーリ、第1および第2伝達プーリ、並
びに中間アームプーリを介して中間アームに伝達され
る。このトルクの伝達によって、先端アームを有する中
間アームが中間アーム用モータと同じ方向に回転する。
この場合、中間アームプーリは、その旋回速度の2倍の
角速度で回転するトルクを受ける。しかしながら、基部
アームの半分の角速度は、ベルトとの関連において反対
方向への回転の原因になるため、中間アームは基部アー
ムに対して回転しないことになる。そして、アームは屈
伸しない状態で周方向に旋回する。
【0026】このロボットのアーム構造は、先の従来例
のロボットのアーム構造と比較して、アームを周方向に
旋回させるためのモータへの負荷の点で改善されてい
る。特に、軸用モータ50および基部アーム10を備え
たベースドラム310を回転させる機構が、基部アーム
および先端アームを備えた中間アームの回転機構に置き
換えられている点が特徴的である。いいかえれば、ドラ
ム用モータ40が中間アーム用モータに置き換えられて
いるのである。
【0027】しかしながら、このロボットのアーム構造
においては、中間アームプーリの径は、第2伝達プーリ
の径の半分に寸法設定されており、しかも径方向へのア
ームの運動は、アーム用モータの駆動のみで行われるよ
うになっている。従って、先に述べた従来のロボットの
アーム構造の問題点は解決されていない。
【0028】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、動力の伝達に無駄がなく、確実にア
ームに屈伸運動を行わせることができ、かつ、アームを
構成する部材の寸法誤差を容易に補償して確実に直進運
動を行い得るようにすることができるロボットのアーム
構造を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ロボットのアーム構造は、基部アーム、中間アームおよ
び先端アームからなる屈伸可能なアーム部材と、基部ア
ームの基端側に固定されたベース輪と、このベース輪に
同軸でかつベース輪とは独立して回転する伝達輪と、基
部アームの先端側に基部アームの旋回とは独立して設け
られかつ中間アームの基端側に固定されたアーム輪と、
アーム輪に同軸でかつ基部アームに固定された固定輪
と、中間アームの先端側に設けられ、中間アームの旋回
とは独立して回転し、先端アームに固定され、かつ、上
記固定輪の2倍の径を有した動手輪と、ベース輪を回転
する第1モータと、アーム輪を回転する第2モータと、
上記伝達輪とアーム輪との間に介在された第1伝達手段
と、上記固定輪と動手輪との間に介在された第2伝達手
段と、上記第1モータおよび第2モータの回転駆動を制
御する制御装置とから構成され、上記動手輪と固定輪と
の間の軸間距離は、固定輪とベース輪との間の軸間距離
と同一寸法に設定され、上記ベース輪は、筒状体によっ
て形成され、この筒状体はベアリングを介してベース部
に取り付けられているとともに、第1モータの駆動によ
って回転するように接続され、上記筒状体と同軸の駆動
軸が設けられ、この駆動軸は上記筒状体の内壁面に支持
されて回転可能に設けられ、駆動軸の頂部に伝達輪が固
定されているとともに、ベース部に固定された第2モー
タの駆動によって回転するように接続され、上記制御装
置は、上記アーム部材を旋回させるために、第1モータ
および第2モータを同一方向に回転駆動させるように制
御するとともに、上記先端アームを径方向に直進させる
ために、基部アームの旋回に応じて伝達輪および第1伝
達手段を介して回転するアーム輪が、ベース輪に対して
2倍の角速度で反対方向に回転するように第1モータお
よび第2モータの角速度を制御するように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0030】本発明の請求項2記載のロボットのアーム
構造は、請求項1記載のロボットのアーム構造におい
て、上記伝達輪とアーム輪とは同一径であることを特徴
とするものである。
【0031】本発明の請求項3記載のロボットのアーム
構造は、請求項1または2記載のロボットのアーム構造
において、上記ベース輪、伝達輪、アーム輪、固定輪お
よび動手輪はプーリを有しているとともに、上記第1伝
達手段および第2伝達手段は無端ベルトからなることを
特徴とするものである。
【0032】本発明の請求項4記載のロボットのアーム
構造は、請求項1乃至3のいずれかに記載のロボットの
アーム構造において、上記基部アームおよび中間アーム
は、それぞれ箱状のハウジングを有し、上記伝達輪およ
びアーム輪は上記基部アームのハウジングに内装され、
上記固定輪および動手輪は中間アームのハウジングに内
装されていることを特徴とするものである。
【0033】本発明の請求項5記載のロボットのアーム
構造は、請求項1乃至4のいずれかに記載のロボットの
アーム構造において、上記第1モータ、第2モータおよ
びベース輪は箱状のモータ用ハウジングに内装されてい
ることを特徴とするものである。
【0034】本発明の請求項6記載のロボットのアーム
構造は、請求項5記載のロボットのアーム構造におい
て、上記ベース輪は筒状体によって形成され、この筒状
体はベアリングを介して上記モータ用ハウジングに取り
付けられているとともに、第1モータにその駆動によっ
て回転するように接続され、上記筒状体と同軸の駆動軸
が設けられ、この駆動軸は上記筒状体の内壁面に支持さ
れて回転可能に設けられ、駆動軸の頂部に伝達輪が固定
されているとともに、第2モータにその駆動によって回
転するように接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0035】本発明の請求項7記載のロボットのアーム
構造は、請求項1乃至6のいずれかに記載のロボットの
アーム構造において、上記制御装置は、パルス電流によ
って第1モータおよび第2モータを制御するように構成
されていることを特徴とするものである。
【0036】
【作用】上記請求項1記載のロボットのアーム構造によ
れば、先端アームをアーム部材の旋回中心から径方向に
移動させるために、2台のモータ(第1モータおよび第
2モータ)が駆動される。第1モータは基部アームを旋
回中心回りに回動させるように駆動され、同時に第2モ
ータは、互いに接続状態で回転するアーム輪と伝達輪の
うちのアーム輪を伝達輪の2倍の角速度で回転させるよ
うに回転駆動される。すなわち、基部アームの旋回速度
の2倍の旋回速度で中間アームが旋回するように第2モ
ータの角速度が設定される。従って、アーム部材を製造
するとき、組み立てるとき、あるいはアーム部材が老朽
化したときに生じるアーム部材の寸法上の誤差を、ただ
単に第2モータの角速度を変更することで補償すること
ができる。
【0037】さらに、2台のモータを使用することによ
って、アーム輪の径を伝達輪の径に影響されることな
く、自由に設定することが可能になる。従って、アーム
輪の径を伝達輪の径よりも大きく寸法設定することによ
って、アーム輪により大きなトルクが与えられる。
【0038】上記請求項2記載のロボットのアーム構造
によれば、伝達輪とアーム輪とは同一径に寸法設定され
ているため、基部アームおよび中間アームを駆動させる
第1モータおよび第2モータの駆動制御が簡単になる。
【0039】上記請求項3記載のロボットのアーム構造
によれば、ベース輪、伝達輪、アーム輪、固定輪および
動手輪はプーリを有しているとともに、上記第1伝達手
段および第2伝達手段は無端ベルトが適用されているた
め、アーム構造が軽量になるとともに、製造コストが低
減する。
【0040】上記請求項4記載のロボットのアーム構造
によれば、基部アームおよび中間アームは、それぞれ箱
状のハウジングを有し、上記伝達輪およびアーム輪は上
記基部アームのハウジングに内装され、上記固定輪およ
び動手輪は中間アームのハウジングに内装されているた
め、アーム構造のアーム部材に関する駆動部分が外部か
ら遮断され、駆動部分への埃の付着等が抑止される。
【0041】上記請求項5記載のロボットのアーム構造
によれば、第1モータ、第2モータおよびベース輪は箱
状のモータ用ハウジングに内装されているため、上記両
モータは外部から遮断され、モータの駆動によって生じ
る微細な粉塵の外気への飛散が抑止される。
【0042】上記請求項6記載のロボットのアーム構造
によれば、ベース輪は筒状体によって形成され、この筒
状体はベアリングを介して上記モータ用ハウジングに取
り付けられているとともに、第1モータにその駆動によ
って回転するように接続され、上記筒状体と同軸の駆動
軸が設けられ、この駆動軸は上記筒状体の内壁面に支持
されて回転可能に設けられ、駆動軸の頂部に伝達輪が固
定されているとともに、第2モータにその駆動によって
回転するように接続されているため、回転駆動を伝達す
る構造がハウジングによって封じ込まれた状態になって
おり、アーム部材等の駆動によって生じる微細な粉塵の
外気への飛散が抑止される。
【0043】上記請求項7記載のロボットのアーム構造
によれば、制御装置は、パルス電流によって第1モータ
および第2モータを制御するように構成されているた
め、各モータの回転駆動の角速度が確実に制御される。
【0044】
【実施例】図1は、本発明に係るロボットのアーム構造
の一例を示す一部切欠き斜視図であり、図2はその側面
断面視の説明図である。本実施例においてはロボットの
アーム構造として半導体製造工場におけるウエハの搬送
装置に用いられるものを例示している。これらの図に示
すように、ロボットのアーム構造は、ウエハを保持する
先端部が直線運動するように伸縮するウエハ搬送用のア
ーム1と、このアーム1を支持するベース部2とからな
る基本構成を有している。
【0045】まず上記アーム1は、ベース部2に回転可
能に基端側が接続された基部アーム11と、この基部ア
ーム11の先端側に基端側が屈伸可能に接続され、基部
アーム11と等しい有効長を有する中間アーム12と、
この中間アーム12の先端側に基端側が屈伸可能に接続
された先端アーム13とから構成されている。なお、有
効長とは各アーム11,12の軸間距離をいい、具体的
には基部アーム11の場合は後述する基部アーム軸34
の軸心と中間アーム軸35の軸心との間の距離であり、
中間アーム12の場合は中間アーム軸35の軸心と後述
する先端アーム軸33の軸心との間の距離である。
【0046】また、上記ベース部2は中空箱状に形成さ
れ、この中空部分に密閉状態のベース室21が設定され
ている。このベース室21内には後述する駆動手段とし
てのドラム用モータ(第1モータ)4および軸用モータ
(第2モータ)5が内装されている。またベース部2の
天井部22の略中央部には貫通穴23が穿設され、この
貫通穴23にベアリング24を介して軸心回りに回転自
在に円筒状のベースドラム(ベース輪)31がその上部
をベース部2から外部に突出させた状態で嵌装されてい
る。
【0047】このベースドラム31の先端には基部アー
ム11が固定されている。この基部アーム11は横長の
箱体によって構成され、内部に基部アーム室14が形成
されている。上記ベースドラム31の先端面には基部ア
ーム11の基端側の下面部がネジ止めその他で固定され
ている。従って、基部アーム11はベースドラム31の
軸心回りに上記ベアリング24を介してベースドラム3
1と共回り可能になっている。
【0048】また、基部アーム11の先端側には軸心回
りに回転自在であって、上記ベースドラム31と平行に
設定された円筒状のアームドラム(アーム輪)32が設
けられている。具体的には、基部アーム室14先端側の
天井部に貫通穴11aが穿設され、この貫通穴11aに
ベアリング11bを介して軸心回りに回転自在にアーム
ドラム32がその上部を外部に突出させた状態で嵌装さ
れている。
【0049】そして、このアームドラム32の上端に中
間アーム12が固定されている。この中間アーム12も
上記基部アーム11と同様に内部に中間アーム室15を
有する箱体で形成され、その基端側下面部がアームドラ
ム32の上面部にネジ止めその他で固定され、アームド
ラム32と中間アーム12とが一体に結合された状態に
なっている。従って、中間アーム12はアームドラム3
2の軸心回りにベアリング11bを介して回転可能にな
っている。
【0050】さらに、中間アーム12の先端側には軸心
回りに回転自在であって、上記アームドラム31と平行
に設定された先端アーム軸33が設けられている。この
先端アーム軸33は中間アーム12の先端側天井部に穿
設された貫通穴12aにベアリング12bを介して嵌装
され、その上部が外部に突出されている。
【0051】上記先端アーム軸33の上部には径方向に
向けて横長平板状の先端アーム13がその基端側でネジ
止めあるいは溶接止めで固定されている。この先端アー
ム13の先端部にウエハWを載置あるいは把持可能な構
造が形成されており(詳細は図示せず)、ウエハWの搬
送を行い得るようになっている。
【0052】以上のように各ドラムや軸の回転支持部分
にベアリング24,11b,12bが適用されているの
で、軸心回りに基部アーム11、中間アーム12および
先端アーム13を円滑に回転させることが可能になる。
【0053】上記ベースドラム31には、同心状で基部
アーム軸34が軸心回りに回転自在に貫装され、上端は
基部アーム室14内に密封されている。また、上記アー
ムドラム32には同心の中間アーム軸35が貫装され、
上端は中間アーム室15内に突出している。中間アーム
軸35の下端部は基部アーム11の先端側に固定されて
いる。そして、上記基部アーム軸34の先端部には第1
プーリ(伝達輪)36が固設されている。また、上記ア
ームドラム32の下端部には第2プーリ37が固設さ
れ、中間アーム軸35回りにアームドラム32と一体で
回転可能になっている。中間アーム軸35の上端部には
第3プーリ(固定輪)38が固設され、さらに、先端ア
ーム軸33の下端部には第4プーリ(動手輪)39が固
設されている。
【0054】そして、第1プーリ36と第2プーリ37
との間に第1ベルト(第1伝達手段)367が張設さ
れ、第3プーリ38と第4プーリ39との間に第2ベル
ト(第2伝達手段)389が張設されている。従って、
まずベースドラム31が一方向に回転すると、これと一
体の基部アーム11が一方向に回転し、第1ベルト36
7は第1プーリ36に巻き付くことになる。見方を変え
れば、第1プーリ36は基部アーム11に対して他方向
に相対回転することになる。そして第1プーリ36が他
方向に回転すると、この回転は第1ベルト367を介し
て第2プーリ37に伝達され、この第2プーリ37と一
体のアームドラム32を回転させることになる。そして
このアームドラム32の回転によってそれと一体の中間
アーム12が他方向に回転する。ところで、中間アーム
軸35は基部アーム11と一体であるため、基部アーム
11の一方向への回転によって、中間アーム12が他方
向に回転すると、この回転によって第4プーリ39は第
2ベルト389に巻き付き、この第2ベルト389の循
環移動によって一方向に回転しようとする。しかし、第
4プーリ39は、中間アーム12の他方向への回転によ
って他方向へも回転するため、結局上記第2ベルト38
9による一方向への回転量と、中間アーム12の旋回に
よる他方向への回転量との差し引きの回転量だけいずれ
かの方向に回転することになる。
【0055】そして、本発明においては、上記第1プー
リ36の径寸法と第2プーリ37の径寸法との比が1:
1に設定されているとともに、上記第3プーリ38の径
寸法と第4プーリ39の径寸法とが1:2に設定されて
いる。従って、後に詳述するように、アーム1が屈伸運
動を行うと、先端アーム軸33の軸心が、常にこの軸心
と基部アーム軸34の軸心とを結ぶ直線上、またはこの
直線の延長線上を通るようになるとともに、先端アーム
13は常に同一の径方向に延びた状態になる。
【0056】上記ベース部2のベース室21内には、上
記ベースドラム31を回転させるためのドラム用モータ
4と、上記基部アーム軸34を回転させるための軸用モ
ータ5とが内設されている。具体的には、ドラム用モー
タ4および軸用モータ5の双方がベースドラム31を挟
んで互いに対向するようにベース室21の床面に据付け
られている。
【0057】そして、上記ドラム用モータ4には第1駆
動軸41が設けられ、この第1駆動軸41には第1駆動
プーリ42が固設されている。この第1駆動プーリ42
に対応して上記ベースドラム31の下端側に第5プーリ
43が固設されている。第1駆動プーリ42と第5プー
リ43との間には第1動力ベルト6が張設されている。
また、上記軸用モータ5には第2駆動軸51が設けら
れ、この第2駆動軸51には第2駆動プーリ52が固設
され、この第2駆動プーリ52に対応して上記基部アー
ム軸34の下端側に第6プーリ53が設けられている。
これら第2駆動プーリ52と第6プーリ53との間に第
2動力ベルト7が張設されている。
【0058】そして、第1駆動プーリ42の径寸法と第
5プーリ43の径寸法との比は、第2駆動プーリ52の
径寸法と第6プーリ53の径寸法との比と等しく設定さ
れているため、ドラム用モータ4および軸用モータ5を
同一角速度で回転駆動させることによって、ベースドラ
ム31および基部アーム軸34は同じ角速度で回転す
る。
【0059】本実施例においては、上記第1ベルト36
7、第2ベルト389、第1動力ベルト6および第2動
力ベルト7として内周面に歯面が形成された同期ベルト
が適用されている。また、上記第1プーリ36、第2プ
ーリ37、第3プーリ38、第1駆動プーリ42および
第2駆動プーリ52のいずれについても外周面には上記
ベルトの歯面に対応した歯面が形成されている。従っ
て、ドラム用モータ4および軸用モータ5の回転駆動
を、上記ベルトを介して上記各プーリに確実に伝達する
ことが可能になる。
【0060】また、ドラム用モータ4および軸用モータ
5として、パルス電流が供給されることによってパルス
周期に比例した回転駆動を行ういわゆるパルス制御モー
タが適用されている。かかるパルス制御モータを適用す
ることにより、電流値そのものを制御しなくても、パル
ス電流のパルス周期を制御するだけで所望の正逆回転数
を確実に得ることが可能になる。すなわち、パルス制御
モータを適用することにより、先端アーム13の直進退
の移動量、移動速度を容易に得ることが可能になると共
に、各モータ4,5の回転方向を変えるだけでアーム1
の伸縮およびアーム1の旋回のいずれかに切り換え可能
であり、アーム1を自動制御する上で極めて有効であ
る。
【0061】そして、ベース部2の近傍には制御装置9
が設けられており、この制御装置9から、所定のパルス
周期を有するパルス電流が、ドラム用モータ4および軸
用モータ5に出力されるようになっている。本実施例に
おいては、アーム1に屈伸運動をさせるときは、ドラム
用モータ4および軸用モータ5に、それらが互いに逆方
向に回転するための同一パルス数の電流が供給され、ア
ーム1を旋回させるときは、上記両モータ4,5に、そ
れらが同一方向に回転するための同一パルス数の信号が
出力されるようになっている。
【0062】本発明のロボットのアーム構造は以上のよ
うに構成されているので、ドラム用モータ4を一方向
に、軸用モータ5を他方向に回転させれば、まずドラム
用モータ4の回転駆動は、第1駆動軸41、第1駆動プ
ーリ42、第1動力ベルト6および第5プーリ43を介
してベースドラム31に伝達される。また、軸用モータ
5の回転駆動は、第2駆動軸51、第2駆動プーリ5
2、第2動力ベルト7および第6プーリ53を介して基
部アーム軸34に伝達される。そしてこの場合、第1駆
動プーリ42の径寸法と第5プーリ43の径寸法との比
は、第2駆動プーリ52の径寸法と第6プーリ53の径
寸法との比と等しくなるように設定されているため、ド
ラム用モータ4および軸用モータ5に同一速度の正逆回
転力を与え、ベースドラム31および基部アーム軸34
の角速度の絶対値は常に同じになる。
【0063】そして、ドラム用モータ4の一方向への回
転駆動による基部アーム11の回転によって第1ベルト
367は第1プーリ36に巻き付くため、この巻き付き
によって第1ベルト367は他方向に第1プーリ36と
第2プーリ37間を循環移動しこの循環移動によって第
2プーリ37は他方向に回転することになる。
【0064】同時に軸用モータ5は他方向へ同一の角速
度で回転駆動するため、その回転は基部アーム軸34を
介して第1プーリ36に伝達され、結局第2プーリ37
の回転角度はドラム用モータ4による基部アーム11の
回転角度と軸用モータ5による第1プーリ36の回転角
度との合計角度になる。
【0065】そして、ベースドラム31を回転させるド
ラム用モータ4と、基部アーム軸34を回転させる軸用
モータ5とは、ベースドラム31および基部アーム軸3
4の回転角度の絶対値が同じになるように設定されてい
るため、上記合計角度は基部アーム11の一方向への回
転角度に対し他方向へ2倍となる。
【0066】しかも、基部アーム11の有効長(基部ア
ーム軸34の軸心と第2プーリ37の軸心との間の距
離)と中間アーム12の有効長(第2プーリ37の軸心
と先端アーム軸33の軸心との間の距離)とは同じに設
定されているため、先端アーム軸33は、基部アーム軸
34の軸心の径方向に対する1本の放射線上を移動する
ことになる。
【0067】また、上記アームドラム32の他方向への
回転は、中間アーム軸35を介して基部アーム11と一
体の第3プーリ38と、第2ベルト389とによって第
4プーリ39を回転させるため、先端アーム13を中間
アーム12に対して一方向に回転させることになる。そ
してこの場合、第3プーリ38の径寸法と第4プーリ3
9の径寸法とは1:2に設定されているため、第4プー
リ39は中間アーム12の回転角の1/2になる。一
方、中間アーム12の他方向への回転によって先端アー
ム軸33は他方向に回転するため、上記第4プーリ39
の一方向への回転との間で相殺され、先端アーム13は
その姿勢方向が前述した1本の放射線上に維持された状
態で移動することになる。
【0068】一方、ドラム用モータ4および軸用モータ
5の双方を同じ方向に回転駆動させれば、ベースドラム
31の回転方向と同じ方向に基部アーム軸34も軸心回
りに回転するため、ベースドラム31と共回りしている
基部アーム11に対して基部アーム軸34は相対回転せ
ず、従って第1ベルト367の第1プーリ36および中
間アーム軸35間の循環移動は起こらず、アームドラム
32は基部アーム11に対して回転せず、その結果基部
アーム11および中間アーム12間の屈伸並びに中間ア
ーム12および先端アーム13間の屈伸は起こらず、ア
ーム1はその屈伸姿勢が保持された状態でドラム用モー
タ4および軸用モータ5の回転方向に応じて基部アーム
軸34の軸心回りに正逆旋回することになる。
【0069】また、ベース部2のベース室21内にドラ
ム用モータ4、軸用モータ5およびベースドラム31の
下端側が内設され、基部アーム11の基部アーム室14
内に第1プーリ36、第2プーリ37およびアームドラ
ム32の下端側が内設され、中間アーム12の中間アー
ム室15内に第3プーリ38、第4プーリ39および先
端アーム軸33の基端側が内設され、すべての可動部分
が密封状態になっているため、可動部分において発生す
る微細な粉塵や潤滑オイルの外部への飛散を有効に防止
することが可能になる。
【0070】図7は、中間アームの先端部が直線運動を
する幾何学的原理を説明するための説明図である。この
図においては、三角形OABのOが基部アーム軸34の
軸心を表し、線分OAが基部アーム11の有効長、線分
ABが中間アーム12の有効長をそれぞれ表している。
点Bが中間アーム12の先端アーム軸33の軸心であ
る。また、先端アーム軸33の軸心が紙面の上方に延ば
された状態を三角形OA′B′で表している。この場合
線分OA′が基部アーム11の有効長であり、線分A′
B′が中間アーム12の有効長である。また、点C、
C′およびC″は、先端アーム13のウエハWの位置を
表している。
【0071】そして、本発明は、基部アーム11が基部
アーム軸34(点O)回りに例えば反時計方向に角αだ
け回動したときには、中間アーム12(線分AB)はア
ームドラム32(点A)回りに角2αだけ時計方向に回
動するように構成されているのである。従って、もし中
間アーム12がアームドラム32(点A)回りに回動し
ない状態で基部アーム11が基部アーム軸34(点O)
回りに角αだけ回動した場合の破線で示す中間アーム1
2(線分A′B″)と、中間アーム12をアームドラム
32回りに回動させたときの中間アーム12(線分A′
B′)とでつくる角xが2αになっていることが証明さ
れれば、先端アーム軸33の軸心はどのように基部アー
ム11を基部アーム軸34回りに回動させても、一点鎖
線で示す直線上を移動することになる。それを証明すれ
ば以下の通りとなる。
【0072】すなわち、三角形OA′B′において、 角B′OA′+角OA′B′+角A′B′O=180° 故に β+(180°−2(α+β))+x+β=180° これを解いて x=2α となる。
【0073】また、先端アーム13は、中間アーム12
に対して反時計方向に角αだけ回転しなければならな
い。もし、先端アーム13が反時計方向に角αだけ回転
しないのであれば、先端アーム13は、伸長した状態の
三角形OA′B′における線分B′C″で表される位置
にくる。しかし実際には基部アーム11は、反時計方向
に角αだけ旋回するため、結局先端アーム13は周方向
に姿勢変更せずに線分OAの延長線上の線分B′C′の
位置にくる。
【0074】以上の作用について、図3〜図6を用いて
具体的に説明する。まず図3は、アームの平面視の説明
図であり、先端アームが基準位置にある状態を例示して
いる。図3に示す状態では、紙面において基部アーム1
1は基部アーム軸34から右斜め上に向けて45°で傾
斜し、それに続く中間アーム12は基部アーム11の延
長線に対して左斜め上に向けて90°で傾斜し、さらに
先端アーム13は中間アーム12の延長線に対して右4
5°、すなわちまっすぐに上方に向いている。
【0075】この状態において図1および図2に示すド
ラム用モータ4を反時計方向に回転駆動させるととも
に、軸用モータ5を時計方向に回転駆動させて、ベース
ドラム31を基部アーム軸34回りに反時計方向に45
°回転させ、かつ、第1プーリ36を基部アーム軸34
の軸心回りに時計方向に45°回転させたとする。
【0076】そうすると、ベースドラム31の反時計方
向の回動によって第2プーリ37は基部アーム11に対
して45°の時計方向の回動を行うとともに、軸用モー
タ5による積極的な第1プーリ36の時計方向への45
°回動によって、それらが加算されて第2プーリ37は
基部アーム11に対して90°時計方向に相対回動し、
図4に示すように基部アーム11と中間アーム12とは
紙面上方に向かって一直線上に並んだ状態になる。
【0077】図5は、先端アームが基準位置から後方に
直退した状態を例示している。この場合は、基部アーム
11が時計方向に90°回動した例であるが、上記と同
様の作用で先端アーム13は直線的に後退する。
【0078】図6は、アームが図3に示す基準姿勢を維
持した状態で基部アーム軸回りに時計方向に90°回動
した状態を示している。この例の場合は、ドラム用モー
タ4および軸用モータ5の双方は基部アーム軸34の軸
心回りに時計方向に回転させられる。そうすることによ
って、ベースドラム31と基部アーム軸34とは共に時
計方向に同じ回転速度で回転するため、両者の間で回転
速度の差が得られず、従って第1プーリ36は基部アー
ム11に対して相対回動せず、その結果アームドラム3
2および先端アーム軸33も回動せず、結局基部アーム
11、中間アーム12および先端アーム13の屈曲姿勢
が保持された状態でアーム1は旋回し、図6に示すよう
な状態になる。
【0079】また、上記ドラム用モータ4および軸用モ
ータ5は、上記制御装置9から供給される制御信号によ
って回転制御されるようになっているため、制御装置9
からの制御信号がドラム用モータ4および軸用モータ5
にそれぞれ出力され、それらはそれぞれ所定の方向に回
転する。そして、ドラム用モータ4および軸用モータ5
の回転速度は、制御信号(パルス電流)によって制御さ
れるようになっており、この制御はパルス数によって行
われる。ドラム用モータ4の回転速度は、要求されるア
ーム1の屈伸速度および旋回速度に応じて決定され、軸
用モータ5の回転速度は、各駆動軸、プーリ、ベルトお
よびドラムの機械的な結合に応じて決定される。
【0080】特に、実際の操業に先立って、アーム1
は、その先端アーム13の所定の径方向への屈伸の駆動
状態がテストされる。そして、先端アーム13が上記所
定の径方向に対し、機械的な結合上の狂いによって誤差
が生じるような屈伸運動をする場合には、軸用モータ5
に供給されるパルス電流のパルス数が変更され、軸用モ
ータ5の回転速度が調整される。この調整によって、基
部アーム11に対する中間アーム12の回転速度が2倍
の角速度になるように設定されるのである。
【0081】そして、本発明においては、上記のように
アーム1の旋回およびアーム1の屈伸の双方に関して基
部アーム11を旋回させるドラム用モータ4および中間
アーム12を旋回させる軸用モータ5が使用される。従
って、中間アーム12の回転速度を基部アーム11の回
転速度の2倍にするためにそれぞれのプーリの径の比を
2:1に設定することが要求される従来のロボットのア
ーム構造に比較して、本発明のアーム構造は、アーム1
を所定の径方向に沿うようにより正確に直進させること
ができる。その理由は、軸用モータ5の回転駆動の角速
度を調整することによって、中間アーム12の角速度を
基部アーム11の角速度の2倍になるように容易に速度
設定することができるからである。これによって、ベル
トやプーリの寸法上の製造誤差や組立て誤差、あるいは
長期間の使用によって生じた老朽化による摩耗誤差が補
償されるのである。
【0082】これに対して、従来のロボットのアーム構
造においては、一つのモータによってのみ先端アーム1
3の直進運動を賄うようになっているため、上記のよう
な寸法誤差を補償することは不可能である。
【0083】また、ドラム用モータ4および軸用モータ
5の双方を用いてアーム1に屈伸運動を行わせるように
したことによって、第2プーリ37の径および第1プー
リ36の径の比を所定の値に設定することに意を払う必
要はない。換言すれば、本発明のアーム構造において
は、従来のように第2プーリ37の径をあえて第1プー
リ36の径の半分にする必要はないのである。逆に、第
2プーリ37の径を第1プーリ36の径よりも大きくす
ることも可能である。
【0084】なお、上記の実施例においては、第1プー
リ36および第2プーリ37の径の比は、1:1に設定
されている。この1:1の比は、ドラム用モータ4およ
び軸用モータ5の駆動制御を容易にするために採用され
ている。
【0085】しかしながら、本発明は上記の比が1:1
であることに限定されるものではなく、中間アーム12
の回転に必要なトルクや、ドラム用モータ4および軸用
モータ5の出力、その他の条件を考慮して、2:1ある
いは1:2あるいはその他の比に設定することが可能で
ある。また、上記実施例においては、伝達機構としてベ
ルトとプーリが用いられているが、それらの代りにチエ
ンとスプロケットとを用いてもよい。
【0086】さらに、駆動機構や伝達機構はすべてベー
ス室21、基部アーム室14および中間アーム室15内
に設けられているため、モータやベルトやプーリの稼働
によって発生する微細な粉塵が外気に放出されるのが防
止される。
【0087】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のロボットのアー
ム構造によれば、基部アームの旋回速度の2倍の旋回速
度で中間アームが旋回するように第2モータの角速度を
設定すればよいため、アーム部材を製造するとき、組み
立てるとき、あるいはアーム部材が老朽化したときに生
じるアーム部材の寸法上の誤差を、ただ単に第2モータ
の角速度を変更することで補償することができ、常に正
常にアーム部材を屈伸させる上で極めて有効である。
【0088】また、2台のモータを使用することによっ
て、アーム軸の径を伝達輪の径に影響されることなく、
自由に設定することか可能になるため、例えば、アーム
軸の径を伝達輪の径よりも大きく寸法設定することによ
って、アーム輪により大きなトルクが与えられ、アーム
部材の屈伸動作をより確実に行う上で好都合である。
らには、第2モータはベース部に固定されて設けられて
おり、アーム部材の旋回時に、第1モータと第2モータ
を同期させて回転させることにより、アーム部材を旋回
させることができ、このアーム部材の旋回時に、第1モ
ータが第2モータを一緒に旋回させるような構成でない
ため、旋回部分の慣性モーメントを小さくすることがで
き、したがって、第1モータは小さな出力のものでも高
速で旋回させることができ、また、モータやそれに付随
するエンコーダ等の配線も揺動しないものとしているた
め、断線等の問題も起こらないし、可動部に配線が無い
ため同じ方向に何回でも回転させることが可能である。
さらにまた、ベース輪と駆動輪を互いに同じ回転角で逆
に回転させることで、先端アームを直線的に動かすこと
ができる。つまり、第1モータと第2モータの大きさを
同じにしておき、かつ、同じ減速比で各々ベース輪と駆
動輪が回転されるようしておくことにより、互いのモー
タの反動トルクが打ち消し合い、これにより、高速でア
ームを伸縮させても、アーム先端にぶれを生じることが
ない。
【0089】本発明の請求項2記載のロボットのアーム
構造によれば、伝達輪とアーム輪とは同一径に寸法設定
されているため、基部アームおよび中間アームを駆動さ
せる第1モータおよび第2モータの駆動制御が簡単にな
る。
【0090】本発明の請求項3記載のロボットのアーム
構造によれば、ベース輪、伝達輪、アーム輪、固定輪お
よび動手輪はプーリを有しているとともに、上記第1伝
達手段および第2伝達手段は無端ベルトが適用されてい
るため、アーム構造を軽量にし、かつ、製造コストを低
減する上で有効である。
【0091】本発明の請求項4記載のロボットのアーム
構造によれば、基部アームおよび中間アームは、それぞ
れ箱状のハウジングを有し、上記伝達輪およびアーム輪
は上記基部アームのハウジングに内装され、上記固定輪
および動手輪は中間アームのハウジングに内装されてい
るため、アーム構造のアーム部材に関する駆動部分が外
部から遮断され、駆動部分への埃の付着等が抑止され
る。
【0092】本発明の請求項5記載のロボットのアーム
構造によれば、第1モータ、第2モータおよびベース輪
は箱状のモータ用ハウジングに内装されているため、上
記両モータは外部から遮断され、モータの駆動によって
生じる微細な粉塵の外気への飛散が有効に抑止される。
【0093】本発明の請求項6記載のロボットのアーム
構造によれば、回転駆動を伝達する機構がハウジングに
よって封じ込まれた状態になっており、アーム部材等の
駆動によって生じる粉塵の外気への飛散が確実に抑止さ
れる。
【0094】本発明の請求項7記載のロボットのアーム
構造によれば、制御装置は、パルス電流によって第1モ
ータおよび第2モータを制御するように構成されている
ため、各モータの回転駆動の角速度が確実に制御され、
正確に先端アームに直進運動をさせる上で好都合であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロボットのアーム構造の一例を示
す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1に示すロボットのアーム構造の側面断面視
の説明図である。
【図3】本発明の作用を説明するためのアームの平面視
の説明図であり、先端アームが基準位置にある状態を例
示している。
【図4】本発明の作用を説明するためのアームの平面視
の説明図であり、先端アームが基準位置から前方に直進
した状態を例示している。
【図5】本発明の作用を説明するためのアームの平面視
の説明図であり、先端アームが基準位置から後方に直退
した状態を例示している。
【図6】本発明の作用を説明するためのアームの平面視
の説明図であり、アームが図3に示す基準姿勢を維持し
た状態で基部アーム軸回りに時計方向に90°回動した
状態を示している。
【図7】中間アームの先端部が直線運動をすることの幾
何学的原理を説明するための説明図である。
【図8】従来のロボットのアーム構造を例示する一部切
欠き斜視図である。
【符号の説明】 1 アーム1 11 基部アーム 12 中間アーム 13 先端アーム 14 基部アーム室 15 中間アーム室 2 ベース部 21 ベース室 22 天井部 31 ベースドラム(ベース輪) 32 アームドラム(アーム輪) 33 先端アーム軸 34 基部アーム軸 35 中間アーム軸 36 第1プーリ(伝達輪) 37 第2プーリ 38 第3プーリ(固定輪) 39 第4プーリ(動手輪) 367 第1ベルト(第1伝達手段) 389 第2ベルト(第2伝達手段) 4 ドラム用モータ(第1モータ) 41 第1駆動軸 42 第1駆動プーリ 43 第5プーリ 5 軸用モータ(第2モータ) 51 第2駆動軸 52 第2駆動プーリ 53 第6プーリ 6 第1動力ベルト 7 第2動力ベルト

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部アーム、中間アームおよび先端アー
    ムからなる屈伸可能なアーム部材と、基部アームの基端
    側に固定されたベース輪と、このベース輪に同軸でかつ
    ベース輪とは独立して回転する伝達輪と、基部アームの
    先端側に基部アームの旋回とは独立して設けられかつ中
    間アームの基端側に固定されたアーム輪と、アーム輪に
    同軸でかつ基部アームに固定された固定輪と、中間アー
    ムの先端側に設けられ、中間アームの旋回とは独立して
    回転し、先端アームに固定され、かつ、上記固定輪の2
    倍の径を有した動手輪と、ベース輪を回転する第1モー
    タと、アーム輪を回転する第2モータと、上記伝達輪と
    アーム輪との間に介在された第1伝達手段と、上記固定
    輪と動手輪との間に介在された第2伝達手段と、上記第
    1モータおよび第2モータの回転駆動を制御する制御装
    置とから構成され、上記動手輪と固定輪との間の軸間距
    離は、固定輪とベース輪との間の軸間距離と同一寸法に
    設定され、上記ベース輪は、筒状体によって形成され、
    この筒状体はベアリングを介してベース部に取り付けら
    れているとともに、第1モータの駆動によって回転する
    ように接続され、上記筒状体と同軸の駆動軸が設けら
    れ、この駆動軸は上記筒状体の内壁面に支持されて回転
    可能に設けられ、駆動軸の頂部に伝達輪が固定されてい
    るとともに、ベース部に固定された第2モータの駆動に
    よって回転するように接続され、上記制御装置は、上記
    アーム部材を旋回させるために、第1モータおよび第2
    モータを同一方向に回転駆動させるように制御するとと
    もに、上記先端アームを径方向に直進させるために、基
    部アームの旋回に応じて伝達輪および第1伝達手段を介
    して回転するアーム輪が、ベース輪に対して2倍の角速
    度で反対方向に回転するように第1モータおよび第2モ
    ータの角速度を制御するように構成されていることを特
    徴とするロボットのアーム構造。
  2. 【請求項2】 上記伝達輪とアーム輪とは同一径である
    ことを特徴とする請求項1記載のロボットのアーム構
    造。
  3. 【請求項3】 上記ベース輪、伝達輪、アーム輪、固定
    輪および動手輪はプーリを有しているとともに、上記第
    1伝達手段および第2伝達手段は無端ベルトからなるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のロボットのアー
    ム構造。
  4. 【請求項4】 上記基部アームおよび中間アームは、そ
    れぞれ箱状のハウジングを有し、上記伝達輪およびアー
    ム輪は上記基部アームのハウジングに内装され、上記固
    定輪および動手輪は中間アームのハウジングに内装され
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載のロボットのアーム構造。
  5. 【請求項5】 上記第1モータ、第2モータおよびベー
    ス輪は箱状のモータ用ハウジングに内装されていること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロボッ
    トのアーム構造。
  6. 【請求項6】 上記ベース輪は筒状体によって形成さ
    れ、この筒状体はベアリングを介して上記モータ用ハウ
    ジングに取り付けられているとともに、第1モータにそ
    の駆動によって回転するように接続され、上記筒状体と
    同軸の駆動軸が設けられ、この駆動軸は上記筒状体の内
    壁面に支持されて回転可能に設けられ、駆動軸の頂部に
    伝達輪が固定されているとともに、第2モータにその駆
    動によって回転するように接続されていることを特徴と
    する請求項5記載のロボットのアーム構造。
  7. 【請求項7】 上記制御装置は、パルス電流によって第
    1モータおよび第2モータを制御するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    のロボットのアーム構造。
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