JP2694768B2 - 反射型ホログラムシート及びその読み取り方法 - Google Patents

反射型ホログラムシート及びその読み取り方法

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JP2694768B2 JP62039220A JP3922087A JP2694768B2 JP 2694768 B2 JP2694768 B2 JP 2694768B2 JP 62039220 A JP62039220 A JP 62039220A JP 3922087 A JP3922087 A JP 3922087A JP 2694768 B2 JP2694768 B2 JP 2694768B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は反射型ホログラムシートに関し、更に詳しく
は各種カード等の各種物品の装飾に有用であるととも
に、これらの装飾物品の偽造及び不正使用を困難或いは
不可能にすることができる反射型ホログラムシートと該
ホログラムシートの情報読み取り方法に関する。 (従来の技術) 従来各種のホログラムは公知であり、これらのホログ
ラムはその優れた情報記録性(及び再生性)や優れた立
体的美感を有することから、各種の情報記録媒体や装飾
材料として使用されつつある。 (発明が解決しようとしている問題点) ホログラムは大別すると、透過した回折光を読み取り
或いは観察する透過型ホログラムと、反射した回折光を
読み取り或いは観察する反射型ホログラムに分けられ
る。 従来の透過型ホログラムは、透過光を読み取り或いは
観察する方式であるため、各種物品の装飾材として使用
する場合には、被装飾物品、例えば、キャッシュカード
等に窓開部を設ける必要があり、そのため装飾材として
は汎用性に欠ける欠点がある。また情報記録再生におい
ては、その情報再生光は透過した回折光であることか
ら、照合光線源と透過回折光の読み取り装置とは該物品
の反対側に設置することが必要であり、必然的に読み取
り装置が大型化及び複雑化して、例えば、小型の自動販
売機等には不向きであるという欠点がある。 一方、反射型ホログラムシートの場合には、その反射
回折光を読み取り或いは観察するものであるため、被装
飾物品に窓開部を形成する必要はなく、いずれの物品へ
でも貼着によって容易に付与することができ、従って装
飾材として適しており、広く利用されるようになってい
る。 また、これらの反射型ホログラムシートがエンボス複
製型である場合には、画像や情報の記録、エンボス原版
の作成及び転写複製等は種々の高価な装置を必要とする
が、一旦原版を作成すれば大量複製が可能であるという
利点を有している。従って装飾材として有用であるとと
もに、他人が同一の画像又は情報を記録したホログラム
シートを作成することは殆ど不可能であることから、装
飾材とともに、例えば、キャッシュカード等の偽造防止
或いは不正使用防止の手段としても有用である。 しかしながら、これらの反射型ホログラムシートの場
合には、肉眼ではその正偽が容易の判別可能であるもの
の、人間の目を利用しない場所、例えば、自動販売機等
で使用される場合には不正防止手段としては現在までの
ところ有効ではなかった。 勿論、自動販売機等にこれらのホログラムシートの正
偽を判別する検知手段を設けることは理論的には可能で
あるが、従来使用されている装飾用のホログラムシート
の場合には、複雑且つ精巧な画像等が記録されているた
め、かえってその読み取りには高価で大型の装置を必要
とし、実際には実現不可能であった。 従って各種物品の装飾材としても有用であり、且つ肉
眼は勿論、簡単な装置でも機械的に正偽を容易に判別可
能な反射型ホログラムシートが要望されている。 (問題点を解決するための手段) 本発明者は上記の如き従来技術の要望に応えるべく鋭
意研究の結果、従来公知の装飾用の反射型ホログラムシ
ート中に比較的単純な特定情報記録部分を組み込むこと
によって、上記従来技術の欠点が容易に解決されること
を見い出して本発明を完成した。 すなわち、本発明は、反射回折光により発現する肉眼
で判別可能な装飾画像が記録されている装飾画像記録部
分と、少なくとも1個の特定情報記録部分とを、これら
の記録部分が重ならない位置に同時に有し、該特定情報
記録部分が、該部分に対する特定角度の照合光線の反射
回折光の強度が、同一角度で照射される同一照合光線の
乱反射面の反射光強度よりも大である回折格子からなる
ことを特徴とする反射型ホログラムシート、及びその読
み取り方法である。 (好ましい実施態様) 次に本発明を本発明の好ましい一実施態様を示す添付
図面を参照して更に詳しく説明する。 第1図は本発明の1例の反射型ホログラムシート10の
断面を図解的に示す図であり、本発明の反射型ホログラ
ムシート10は、第1図示の如く1個のホログラムシート
中に、装飾画像記録部分Aと少なくとも1個の特定情報
記録部分Bとを同時に有することを主たる特徴とするも
のである。 すなわち、上記装飾画像記録部分Aは従来のホログラ
ムシートと同様に装飾のため或いは肉眼による正偽の判
別が可能である装飾画像記録部分であり、これらの装飾
画像記録部分Aは従来と同様に装飾を目的としたもので
あるから、いかに複雑且つ精巧でもよく、例えば、自動
販売機における正偽判別装置の簡便性等を考慮する必要
はないものである。 一方、上記装飾画像記録部分Aに組み込まれた特定情
報記録部分Bは、上記装飾画像記録部分Aに比較して単
純な干渉縞で構成されたホログラム回折格子が記録さ
れ、簡便な読み取り装置でも容易に読み取れるようにし
たものである。 第2図は第1図の本発明の反射型ホログラムシート10
の平面を図解的に示すものであり、領域Aは装飾画像記
録部分を示し、領域Bは特定情報記録部分を示し、これ
らの領域にはレーザー光等の干渉縞を細線によって図解
的に示している。 上述のように領域Aは装飾画像記録部分であるので、
記録された干渉縞は複雑であって、これを簡便な装置で
読み取りその正偽を判別するのは容易ではないが、領域
Bは比較的単純な干渉縞であるので簡便な装置によって
読み取り可能である。 以上の如き構成とすることによって、領域Aによって
物品の装飾及び人間の肉眼による正偽の判断が可能であ
り、またこの装飾画像記録部分Aに隣接する特定情報記
録部分Bによって、例えば、自動販売機の如き簡便な装
置によっても容易に正偽を判別することができる。 上記の本発明の反射型ホログラムシート10の構成は第
1〜2図のものに限定されず、第1〜2図示の如く特定
情報記録部分Bは装飾画像記録部分Aの両辺にある例に
限定されず、装飾画像記録部分Aの周囲に存在する例、
装飾画像記録部分Aの一辺に存在する例、装飾画像記録
部分A中に島状に存在する例、特定情報記録部分Bが1
個所である例、複数個所である例等いずれの例も包含す
る。 本発明の第二の発明である読み取り方法は、上記の本
発明の反射型ホログラムシート10の特定情報記録部分B
に記録された情報を読み取る方法であり、第3図aに図
解的に示すように上記の本発明の反射型ホログラムシー
ト10の特定情報記録部分Bに対して特定角度の照合光線
6を照射し、ホログラムによって回折された反射回折光
7をセンサー8が受光して読み取るものである。 照合光線源9から出射された照合光線6は特定情報記
録部分Bにより回折及び反射されて数次の反射回折光例
えば7a(0次),7b(一次),7c(二次),7d(三次)…
として反射される。これらの反射回折光7のうちのいず
れかの回折光、例えば、7b(一次回折光)をセンサー8
で受光して、その光強度を記録及び照合して、当該ホロ
グラムシート10が本物であるが偽物であるかを判別する
ことができる。 しかしながら、好ましい実施態様の1例としては、こ
れらの照合光線6の角度が一定である場合には、回折反
射光7bの角度及び強度は比較的容易に他人によって確認
することができるので、例えば、特定情報記録部分Bの
代わりに例えば第3図の破線で示すような反射率の乱反
射面を形成することにより、センサー8は一次回折光7b
と同じ方向の反射光を受光できるため、偽造は比較的簡
単である。 これらを防止するためには、照合光線源を2個所以上
の複数9,9′とし、且つそれらの照射方向や角度を変え
ることにより、複数の照合を行うことが好ましい。例え
ば、1個の照合光線6では反射回折光7bは特定の強度で
センサー8に受光されるため乱反射光と判別できない
が、他の照合光線6′は、例えば、回折反射光が生じな
い(格子方向に沿って入射する場合)ような位置及び角
度とすることによって、すなわち、ホログラムの特性を
利用することによって、別のセンサー8′によっては受
光されず、一方、乱反射光はセンサー8′によっても受
光されるので、上記の乱反射による偽造に対して十分に
対抗することが可能である。 しかしながら、このように複数の照合光線源9,9′及
び複数のセンサー8,8′を使用することは、装置上高価
となったり、複雑となったりする点をまぬがれない。 従ってこのような問題を解決するためには、ホログラ
ムの回折格子のピッチを工夫して、数次の反射回折光
(7a,7b,7c,7d……)等のうち、最も強度の大な一次回
折光(7b)がセンサー8に入射するようにし、いずれの
乱反射面の反射光よりもそれらの強度を大にすることが
好ましい。このようにすれば乱反射面を利用する偽造や
不正使用に十分対抗できる。 また更に好ましい実施態様では、読み取り装置を一層
簡便にするためには、照合光線源9とセンサー8″を第
3図(b)に示す如く隣接且つ一体化し、一次の反射回
折光7bが照合光線源9の近傍のセンサー8″に戻るよう
にすることができる。すなわち、特定情報記録部分Bの
ホログラム形成に際して、反射回折光7bが、このような
位置で一次回折光となり、乱反射光より強度を大になる
ように特定情報記録部分Bの回折格子のピッチ巾等を変
化させることによって装置の簡便化ができ、又乱反射に
よる偽造も防止することによって可能である。 次に上記の如き本発明のホログラムシート10の形成方
法を説明する。 第1図示の例を代表例として説明すると、本発明のホ
ログラムシート10は、まず基材1の表面に必要に応じて
接着剤層2を設け、更にその表面に熱成形性を有する紫
外線又は電子線硬化性樹脂或いは熱成形性を有する熱硬
化性樹脂4を設けて、ホログラム形成層とする。 上記樹脂のうち、特に硬化前に常温で固体であり熱成
形性を有する紫外線又は電子線硬化性樹脂が好ましい。 次いで、得られたホログラム形成層4と微少凹凸形状
が形成されたホログラム原版(図示なし)とを、該形成
層4がホログラム原版に接するようにして加熱圧接さ
せ、前記形成層表面に微少凹凸形状を転写しつつ、又は
その後紫外線又は電子線を照射するか熱を更に加えて前
記樹脂を硬化させる。 尚、上記ホログラム原版は、前記の様に装飾画像記録
部分Aと特定情報記録部分Bとを同時に有するホログラ
ム原版でもよいし、またこれらの記録部分を夫々別々に
有する2個以上のホログラム原版を並列的に使用しても
よいし、更に装飾画像記録部分Aを有するホログラムシ
ート及び特定情報記録部分Bを有するホログラムシート
を別々に作成して、その後に両者を任意に組合せて使用
してもよい。 ホログラム原版とホログラム形成層とを加熱圧接する
に際しては、加熱ロール等の加熱圧接手段を用いること
ができ、この際加熱ロールの温度は、用いられるべき樹
脂の種類、ベースフィルム1の材料、厚み等によって大
きく変化するが、一般的には、100〜200℃であることが
適当である。また、ホログラム原版とホログラム形成層
とは0.1kg/cm2以上、望ましくは1kg/cm2以上の圧力下に
圧接することが好ましい。 この際に、紫外線又は電子線を照射してもよい。また
ホログラム原版のホログラムの微少凹凸形状を転写した
ホログラム形成層4をホログラム原版より剥離した後に
再度照射してもよく、照射強度は樹脂を十分に硬化させ
ることが好ましい。紫外線又は電子線の照射は、使用す
る樹脂に応じて適宜決めることが必要である。 次に、反射性金属薄膜層又はホログラム効果層3を被
着させる。この反射性金属薄膜層又はホログラム効果層
3は、スパッタリング法、イオンプレーティング法、真
空蒸着法、その他の方法によってホログラム形成層4上
に設けることができる。更にその表面に保護層等(図示
なし)を形成してもよい。 以上は本発明のホログラムシート10の製造の一例であ
り、本発明のホログラムシート10は上記の例に限定され
ず、装飾記録部分Aと特定画像記録部分Bとを同時に有
する限りいずれの他の構成でもよいものである。 例えば、第4図示の例は、本発明のホログラムシート
10を転写シート型にして使い易くした例であり、11は剥
離性基材であり、12は離形層兼保護層であり、13はホロ
グラム形成層であり、14は反射性金属薄膜又はホログラ
ム効果層であり、15は感熱接着剤層である。 このタイプのホログラムシートを用いれば、その層15
を被装飾物品20に対向させ、加熱して基材11を剥離する
ことによって、ホログラムシートを容易に被装飾物品20
に貼合することが可能である。 又、第5図の例は貼着ラベル型のホログラムシート10
であり、基材11を透明とし、そのまま被装飾物品20に貼
合できるものである。 尚、本発明にいう反射性ホログラムの「反射性」と
は、入射光側からホログラム像が観察できることを意味
し、完全に下地を隠蔽するものの他に、ホログラムの反
射性層3をホログラム効果層3とし、この層をホログラ
ム形成層との屈折率の差が0.1以上、好ましくは1.0以上
とすれば、ホログラムシートは透明となるのでホログラ
ム像を入射光側から観察できるとともに、ホログラムシ
ート10を物品20に貼着した時に下地である物品の絵柄等
が見えるものも包含する。 以上の如き本発明のホログラムシート10を貼着して装
飾する被装飾物品は、従来装飾用ホログラムシート10が
貼合されているような物品であり、物品は特に限定され
ないが、例えば、自動販売機や銀行等の現金自動引き出
し機、電話ボックスや駅の切符販売機等で使用するよう
なプレペイカード、事務所その他で使用する身分証明書
等のカード或いは銀行の通帳、株券、商品券等の金券等
の如く、偽造されたり不正使用が為されるような物品、
更には時計等の高価な物品等の装飾に特に有用である。 上記各種物品に本発明のホログラムシート10を貼合す
る方法は特に限定されず、例えば、第1図示の如くホロ
グラムシート10の裏面に予め接着剤層5を形成しておく
ことによる貼合、接着剤を要しない加熱融着貼合、第4
図示の如く転写方法による貼合、第5図示の如きラベル
形式による貼合、ラミネート法による貼合等いずれの方
法でもよい。 (作用・効果) 以上の如き本発明によれば、種々の物品に対して装飾
効果が大であるとともに、それらの物品の本物及び偽物
の判別が、比較的簡便な装置であっても可能であるホロ
グラムシート10が提供され、且つ本発明の方法によれ
ば、上記ホログラムシート又はその貼合物品の正偽の判
別が容易に実現される。 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、文中、部とあるのは重量基準である。 実施例1 基材として厚み50μmのポリエステルフィルムに、下
記の配合の保護層兼剥離層用組成物をグラビアリバース
法により、乾燥塗布厚み0.5μmで塗布して保護層兼剥
離層を形成した。 保護層兼剥離層形成用組成物 酢酸セルロース樹脂 5部 メタノール 25部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 25部 メチロール化メラミン樹脂 0.5部 パラトルエンスルフォン酸 0.05部 次に、上記保護層兼剥離層上に、下記の配合の紫外線
硬化型ホログラム形成用組成物をグラビアリバース法に
より、乾燥塗布厚み2μmで塗布してホログラム形成層
を形成してホログラム形成用シートを得た。 紫外線硬化型ホログラム形成層用組成物 アクリル樹脂 40部 メラミン樹脂 10部 シクロヘキサノン 50部 メチルエチルケトン 50部 次に、ホログラムの微小凹凸を形成するためのエンボ
ス用金型を以下の要領で作成した。 まず、フォトレジスト用感光性基板に、鳥の立体物像
をレインボーホログラムとして撮影して記録した後、更
にこの立体物像の両端の部分に回折格子からなる情報記
録部分を多重露光により記録した。 この情報記録部分の記録は、第6図に示すような光学
系で行い、フォトレジスト用感光性基板31の法線に対し
て、Arレーザー源(488nm)32から出且つハーフミラー3
4で2分割した2つの光束33,33′をそれぞれ相対して±
20度の角度で入射させて、回折格子のピッチを0.7μm
で記録した。 上記のようにして得た鳥の物体像がレインボーホログ
ラムで記録され、情報記録部分が0.7μmのピッチの回
折格子で記録されているホログラム原版のホログラム面
にメッキを行いエンボス用金型を作成した。 次いで、得られたホログラム形成用シートのホログラ
ム形成層とエンボス用金型を接するようにして、加熱加
圧(温度;150℃、圧力;10kg/cm2)し、ホログラム形成
層に微小凹凸を形成し、その直後にシートを紫外線強度
80W/cmの水銀灯下10cmの位置を10cm/分の速度で通過さ
せてホログラム形成層を完全に硬化させた。 次に、上記微小凹凸面にアルミニウムを真空蒸着によ
り、厚み300オングストロームに形成して、反射性金属
薄膜層を形成して、本発明のホログラムシートを得た。 次に、反射性金属薄膜層上に、下記配合の接着用組成
物をグラビア法により、乾燥厚み5μmで塗布して接着
剤層を形成して第4図示の如きホログラム転写シートを
作成した。 接着層用組成物 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 20部 アクリル樹脂 10部 酢酸エチル 20部 トルエン 50部 次に得られたホログラム転写シートの接着剤層の面
と、厚み250μmのポリエステル製のプリペイドカード
の表面とを重ね合せ、その両者を温度150℃、圧力10kg/
cm2の条件で1〜3秒間加熱加圧し、転写シートの基材
を剥離してホログラムをカードのコーナー上に1cm2の正
方形のサイズに転写した。 次にこのカードを以下のようにして読み取った。 まず、得られたホログラム付カードのホログラムの情
報記録部分の面の法線方向に対して、30度の角度で波長
660nmのコリメートされたLED光源の光をホログラムの情
報記録部分の回折格子に格子と直角に照射し、このLED
光源に隣接して法線方向に対して28度の角度で設けられ
ているフォトセンサーにて反射回折光を測定したとこ
ろ、入射光の25%に当たる1次回折光を検知することが
できた。 これに対して、情報記録部分のない白色乱反射面に同
様な照射及び読み取り装置にて反射光を検知したが、そ
の値は入射光の10%であり、反射光強度の違いにより本
物と偽物の判別をすることができた。 また、情報記録部分の間にある装飾用の鳥の物体像の
ホログラムは良好に再現され、美麗なものであった。 実施例2 実施例1と同様にして、ポリエステルフィルム上に、
保護層兼剥離層を形成した。 次に保護層兼剥離層上に、下記配合の電子線硬化型ホ
ログラム形成用組成物をグラビアリバース法により、乾
燥厚み2μmで塗布し、その後3Mradの強度の電子線を
照射してプレキュアしてホログラム形成層を形成した。 電子線硬化型ホログラム形成用組成物 ウレタンアクリレート樹脂 100部 イルガギュア 184 4部 メチルエチルケトン 300部 次に、上記プレキュアしたホログラム形成層上に、ア
ルミニウムを真空蒸着法により厚み300オングストロー
ムで蒸着し、反射性金属薄膜層を形成した。次に、ホロ
グラムの微小凹凸を形成するためのエンボス用金型を、
Arレーザー(488nm)から2つの光束をそれぞれ相対し
て±10度の角度で入射して、回折格子ピッチを1.4μm
で形成した以外は実施例1と同様にして作成した。 次に、実施例1と同様にして、ホログラム形成層に微
小凹凸を形成した後に、175KV、10Mradの強度の電子線
を照射してホログラム形成層を完全に硬化して本発明の
ホログラムシートを得た。次に実施例1と同様にして接
着剤層を形成して第4図示の如きホログラム転写シート
を作成した。 次に得られたホログラム転写シートの接着剤層の面
と、厚み0.76mmの塩化ビニル製磁気カードを表面とを重
ね合せ、その両者を温度150度、圧力10kg/cm2の条件で
1〜3秒間加熱加圧し、転写シートの基材を剥離してホ
ログラムをカードのコーナー上に直径1cmの円形に転写
した。 次に、このカードを以下のようにして読み取った。 まず、得られたホログラム付カードのホログラムの情
報記録部分の面の法線方向に対して、25度の角度で波長
660nmのコリメートされた2つのLED光源から2つの光を
ホログラムの情報記録部分の回折格子に格子と直角およ
び並行に照射し、各々のLED光源に隣接して法線方向に
対して28度の角度で設けられているフォトセンサーにて
反射光を測定したところ、格子と直角に入射した光の回
折光は入射光の15%に当たる2次回折光を検知すること
ができたが、回折格子と平行に入射した光の反射回折光
は全く検知されなかった。 これに対して、情報記録部分のないホログラム面に同
様な照射及び読み取り装置にて反射光を検知したが、2
つのセンサーに検知された値は各々の入射光の10%であ
り、反射光強度の違いにより本物と偽物の判別をするこ
とができた。 また、情報記録部分の間にある装飾用の鳥の物体像の
ホログラムは良好に再現され、美麗なものであった。 実施例3 実施例1と同様にして、ポリエステルフィルム上に、
ホログラム形成層まで形成してホログラム形成用シート
を得た。 次に、実施例1と同様に、エンボス用金型を作成し、
これを用いて実施例1と同様にホログラム形成層に微小
凹凸を形成した。 次に、上記微小凹凸面にSb2S3を真空蒸着法により厚
み300オングストロームに蒸着し、ホログラム効果層を
形成して本発明の透明型ホログラムシートを得た。 次に、実施例1と同様にして接着剤層を形成して第4
図示の如きホログラム転写シートを作成した。 次に得られたホログラム転写シートの接着剤層の面
と、紙製の株券の表面とを重ね合せ、その両者を温度12
0℃及び圧力10kg/cm2の条件で1〜3秒間加熱加圧し、
転写シートの基材を剥離してホログラムを株券の周辺の
1個所上に1×2cmのサイズで転写した。 次に、この株券のホログラムの情報記録部分を実施例
1と同様な方法で読み取ったところ同様な強度の入射光
の25%に当たる1次回折光を検知することができた。 これに対して、ホログラムを設けてない株券の表面を
同様な方法で反射光を検知したが、その値は10%以下で
あり、反射強度の違いより本物と偽物の判別をすること
ができた。 またホログラムを設けた部分の株券の社印はホログラ
ムを通して確認することができると共に、鳥の物体像の
ホログラムは良好に再現されていた。 実施例4 基材として厚み50μmのポリエステルフイルムに実施
例1で用いたと同じ紫外線硬化型ホログラム形成用組成
物をグラビアリバース法により、乾燥塗布厚み2μmで
塗布して、ホログラム形成層を形成してホログラム形成
用シートを得た。 次に、実施例1と同様に、エンボス用金型を作成し、
これを用いて実施例1と同様にホログラム形成層に微小
凹凸を形成した。 次に、上記微小凹凸面に実施例1と同様にして、反射
性金属薄膜層を形成して本発明のホログラムシートを得
た。 次に、実施例1と同様にして反射性金属薄膜層上に粘
着剤層を形成して第5図示の如きホログラムラベルを作
成した。 次に得られたホログラムラベルの剥離紙を剥離して、
紙製の銀行通帳の表面とを重ね合せ、その両者を加圧し
てホログラムをハートマーク状に貼り合わせた。 次に、この銀行通帳のホログラムの情報記録部分を実
施例1と同様な方法で読み取ったところ同様な強度の入
射光の25%に当たる1次回折光を検知することができ
た。 これに対して、情報記録部分の無いホログラム面に同
様な照射及び読み取り方法にて反射光を検知したが、そ
の値は10%以下であり、反射光強度の違いより本物と偽
物の判別をすることができた。 また情報記録部分の間にある装飾用に鳥の物体像のホ
ログラムは良好に再現され、美麗なものであった。
【図面の簡単な説明】 第1図、第4図及び第5図は本発明のホログラムシート
の断面を図解的に示す図であり、第2図は第1図の平面
を図解的に示す図であり、第3図は本発明の方法を図解
的に示す図であり、第6図はホログラムの撮影方法を図
解的に示す図である。 1,11:基材 2,5,15:接着剤層 3,14:反射性金属層・ホログラム効果層 4,13:ホログラム形成層 6,6′:照合光線 7:反射回折光 8,8′,8″:センサー 9,9′:光源 10:ホログラムシート 20:被装飾物品 A:装飾画像記録部分 B:情報記録部分

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.反射回折光により発現する肉眼で判別可能な装飾画
    像が記録されている装飾画像記録部分と、少なくとも1
    個の特定情報記録部分とを、これらの記録部分が重なら
    ない位置に同時に有し、該特定情報記録部分が、該部分
    に対する特定角度の照合光線の反射回折光の強度が、同
    一角度で照射される同一照合光線の乱反射面の反射光強
    度よりも大である回折格子からなることを特徴とする反
    射型ホログラムシート。 2.エンボス複製型である特許請求の範囲第(1)項に
    記載の反射型ホログラムシート。 3.反射回折光により発現する肉眼で判別可能な装飾画
    像が記録されている装飾画像記録部分と、少なくとも1
    個の特定情報記録部分とを、これらの記録部分が重なら
    ない位置に同時に有し、該特定情報記録部分が、該部分
    に対する特定角度の照合光線の反射回折光の強度が、同
    一角度で照射される同一照合光線の乱反射面の反射光強
    度よりも大である回折格子からなる反射型ホログラムシ
    ートの特定情報記録部分に、1個又は複数個の特定角度
    の照合光線を照射し、上記特定情報部分により回折され
    た反射回折光を読み取ることを特徴とする上記反射型ホ
    ログラムシートの読み取り方法。 4.ホログラムシートがエンボス複製型である特許請求
    の範囲第(3)項に記載の読み取り方法。 5.照合光線が複数の角度から照射される複数の光線で
    ある特許請求の範囲第(3)項に記載の読み取り方法。 6.照合光線が1個の角度から照射される1個の光線で
    ある特許請求の範囲第(3)項に記載の読み取り方法。 7.照合光線源部と反射回折光センサーとが、実質的に
    同一方向に設けられている特許請求の範囲第(3)項に
    記載の読み取り方法。
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