JP2693382B2 - 複合拡散窒化方法及び装置並びに窒化物の生産方法 - Google Patents

複合拡散窒化方法及び装置並びに窒化物の生産方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性を必要とする
工具(一般工具、金型)全般の窒化や、オーステナイト
系ステンレス鋼のような難窒化性素材からなる機械部
品、金型等の窒化に特に好適に適用可能な複合拡散窒化
方法及び装置並びに窒化物の生産方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属部材の表面硬化法として、窒化法が
一般に知られている。この窒化法は、浸炭による硬化法
に比べて処理温度が低いため変形やひずみの発生が少な
く、また、得られる硬化層が極めてかたいため耐摩耗性
や耐蝕性に優れるといった利点を有している。
【0003】ところで、かかる窒化法としては、ガス窒
化法、塩浴窒化法およびイオン窒化法が従来から周知で
ある。しかし、塩浴窒化法は、シアン塩を使用するため
作業環境が悪く、かつ廃液処理のために多額の費用を要
するという欠点があり実用的でない。また、真空中での
放電現象を利用したイオン窒化法は、将来有望な可能性
を秘めてはいるものの、現時点においては形状等制約が
ある。これらに対し、ガス窒化法は現在すでに実用的な
手法として確立されており、将来的にも窒化の中心的地
位を占めていくことが予想される。この手法は、加熱さ
れた鋼の表面にアンモニアガスを接触させ、触媒作用に
よりそのアンモニアガスを分解して活性な原子状窒素に
し、それを鋼の表面に吸収させて鋼中の鉄との窒化物を
生成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかるガス
窒化法においても、以下に述べる不具合がある。
【0005】まず、オーステナイト系ステンレスのよう
な難窒化性の素材に対しては、窒化自体が困難であると
いう問題がある。
【0006】また、特殊形状の被窒化物に対しては、脆
化層(白層、ε層とも称される)の発生や、不完全な窒
化を招き易いという問題がある。具体例を挙げて説明す
ると、シャープなエッジを持つ工具や金型などの特殊形
状被窒化物に対しては、エッジ部の窒化効果が質量の大
きい他の部分よりも促進されるため、そのエッジ部に脆
化層が発生し易い。この脆化層は硬化層の厚みに比例し
て厚くなる性質がある。そのため、硬化層を厚くすると
逆にエッジが欠け易くなり、耐摩耗性も低下するという
ジレンマに陥ることになる。また、これを避けるため
に、脆化層を予め研磨代として設計しておくことも考え
られるが、このようにすると窒化処理後の研磨加工に多
大な労力と時間を費やすことになり、母材や窒化ガスの
無駄も増大する。一方、長軸に細孔を持つ機械部品のよ
うな特殊形状被窒化物に対しては、細孔内部における窒
化ガスの流通が悪いため、その細孔部分の窒化が不十分
になり易いという問題がある。特にその細孔の内方端が
非貫通になっている場合には尚更である。
【0007】さらにまた、上述した特殊形状のみなら
ず、一般形状の被窒化物に対しても、次のような解決す
べき課題がある。先ず、ガス窒化自体は元来、窒化に長
時間を要するものであるため、処理効率が悪く、炉の稼
働効率や製品のコストパフォーマンスを向上させること
が困難な状況にある。また、これに伴い窒化ガスの使用
量が多く無駄であり、さらには窒化に係る各種条件設定
の僅かな誤差も長時間の間に累積されて大きな誤差に発
展し、脆化層を抑制するための調整に困難を来たしてい
る。
【0008】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、難窒化性材質や特殊形状からなる被
窒化物に対して有効に窒化を進行させることができ、ま
た一般形状の被窒化物に対しても厳しい条件を課されず
に簡単かつ高い効率で安定した窒化層を形成できるよう
にした複合拡散窒化方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0010】すなわち、本発明に係る複合拡散窒化方法
又は窒化物の生産方法は、被窒化物を、充填した粒状固
体中に埋設し、その粒状固体中に窒化ガスを流通させ
て、粒状固体の表面に一旦窒化ガスを吸着させ、その窒
化ガスを徐々に吐き出させながら原子状の窒素を加熱下
に持続的に接触させることにより前記被窒化物の窒化を
進行させることを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る複合拡散窒化装置は、
粒状固体を充填した密閉箱と、この密閉箱を収容する炉
と、前記密閉箱内および炉内を排気する排気系路と、前
記密閉箱内に窒化ガスを導入する窒化ガス導入系路とか
ら構成され、粒状固体の表面に一旦窒化ガスを吸着さ
せ、その窒化ガスを徐々に吐き出させながら原子状の窒
素を加熱下に被窒化物に持続的に接触させることを特徴
とする。
【0012】好ましい実施の態様としては、窒化ガス導
入系路が、密閉箱上の互いに隔たった複数箇所に接続さ
れ、異なる位置から選択的に密閉箱内に窒化ガスを導入
するものや、排気系路が、密閉箱上の互いに隔たった複
数箇所に接続され、異なる位置から選択的に密閉箱内を
排気するものが挙げられる。
【0013】密閉箱の耐圧性を高めるためには、炉内に
不活性ガスを導入する不活性ガス導入系路を備えている
ことが有効になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0015】図1に、本実施例における複合拡散窒化装
置の概略的な構成を示す。この装置は、加熱炉1に装入
された密閉箱2に、窒化ガス供給系路および排気系路と
しての機能を担う第1、第2のガス導出入管3、4を接
続するとともに、加熱炉1の炉体11に、他の排気系路
としてのガス導出管5、不活性ガス導入系路としてのガ
ス導入管6をそれぞれ接続して構成されている。
【0016】詳述すると、加熱炉1は、断熱性の炉体1
1の少なくとも一部に設けた開口部に扉12を蝶着し、
この扉12の開成時に炉体11内を開放して密閉箱2の
挿脱を可能にするとともに、扉12の閉止時に炉体11
内を気密に閉止し得るようになっている。炉体11内で
あって密閉箱2を囲繞する位置には、熱源たるヒータ1
3が配設され、このヒータ13が、炉外に配置した温度
制御装置14から給電を受けて、前記密閉箱2を加熱す
る。温度制御装置14は、検出部を炉体1内に挿入した
温度センサ14aと、この温度センサ14aからの検出
信号を入力し当該検出温度が予め定めた設定温度に保持
されるように前記ヒータ13をフィードバック制御する
温度制御盤14bとを具備してなる。
【0017】密閉箱2は、図1および図2に示すよう
に、上端に開口フランジ21aを有する箱本体21と、
この箱本体21の開口フランジ21aに着脱可能に装着
される蓋22とからなる。箱本体21の底板21bの幅
方向中心部には逃げ溝21b1が一定長さに亘って形成
され、その逃げ溝21b1 に肉厚方向に貫通する多数の
細孔が穿設されている。この箱本体21の底板21bは
加熱炉1の下方に周回状に形成した炉床たる突条15の
上に載置されるが、そのとき突条15の内周が逃げ溝2
1b以外の底板部分で蓋封され、内部に偏平な第1のガ
ス導出入空間S1が閉成される。このガス導出入空間S
1 は前記細孔を介して密閉箱2の内部と連通する。一
方、蓋22は、蓋本体22aと、この蓋本体22aに装
着された補助蓋22bとからなり、蓋本体22aおよび
補助蓋22bの間に偏平な第2のガス導出入空間S2
閉成されている。蓋本体22aには肉厚方向に多数の細
孔が穿設されており、この細孔を介して前記第2のガス
導出入空間S2 が密閉箱2の内部と連通する。
【0018】第1のガス導出入管3は、一端3aを前記
密閉箱本体21の底板21bに沿って底板21bと干渉
することなく前記第1のガス導出入空間S1 内に挿入さ
れ、他端側を炉体11を気密に貫通して加熱炉1の外に
引き出されている。第2のガス導出入管4は、一端4a
を前記補助蓋22bに接続してその内部の第2のガス導
出入空間S2 と連通され、他端側を炉体11を気密に貫
通して加熱炉1の外に引き出されている。そして、各ガ
ス導出入管3、4の他端側をそれぞれ分岐させ、一方を
バルブ31、41を介して窒化ガス源たるNH3 充填ボ
ンベ71に接続するとともに、他方をバルブ32、42
を介して真空ポンプ8に接続している。
【0019】ガス導出管5は、一端を炉体11内に挿入
し、他端を分岐させて、その一方をバルブ51を介して
前記真空ポンプ8に接続するとともに、他方をバルブ5
2およびガス排出管53を介して大気に開放している。
【0020】ガス導入管6は、一端を炉体11内に挿入
し、他端をバルブ61を介して不活性ガス源たるN2
填ボンベ72に接続している。密閉箱2内には前記ガス
導入管6から分岐させた別異のガス管が接続されてお
り、そのガス管にバルブ100が介設されている。
【0021】なお、前記密閉箱2の側壁には、窒化ガス
排気管9の一端が接続され、この窒化ガス排出管9の他
端を炉体11を貫通しバルブ91を介して炉外の窒化ガ
ス保護装置92に接続している。この窒化ガス保護装置
92は、密閉箱2から排気される窒化ガスを水中に放出
せしめ、そのガス状アンモニアを吸着した後に大気中に
放出するものである。7はガス制御盤であり、所定分解
率が得られるように前記ボンベ71からのガス供給量等
をコントロールする。
【0022】以下に、本実施例における窒化手順につい
て説明する。先ず、炉外において前記密閉箱2に粒状固
体aを充填する。粒度に応じて窒化効果が異なる場合に
は、その粒度調整も行っておく。すなわち、通常は直径
数百ミクロン、空隙率を20%前後としておくことが望
ましいが、これらの数値は目的や用途に応じて適宜の値
に調節する。そして、その中に被窒化物W1 〜W3 を埋
設する。W1 はSUS304ステンレス鋼、W2 はSK
D61熱間工具鋼、W3 は粉末高速度工具鋼である。W
3 は、図4に示すように、先端に直径2mmの孔Xが非
貫通状態で開口しているものである。これらの被窒化物
1 〜W3 を収容し、その密閉箱2を炉1内に挿入し、
炉床たる突条14上に載設して、扉12を閉める。
【0023】そして、ガス導出入管3、4のバルブ3
1、41をOFF、バルブ32、42をON、ガス導出
管5のバルブ52をOFF、バルブ51をONに保持し
た状態で、真空ポンプ8を作動させ、ガス導入管6のバ
ルブ61をOFFにする。これにより、密閉箱2内の残
留空気がガス導出入管3、4やガス導出管5を介して引
かれる。真空状態を確認後、バルブ32、42をOF
F、バルブ61、100をONにし、N2 ガスを流入さ
せる。その結果、炉1内および密閉箱2内が不活性ガス
で置換される。なお、炉1内を直接排気する経路を設け
ておいてもよい。
【0024】以上のような不活性ガスによる置換を行っ
た後、温度制御盤14bによりヒータ13をONにし、
加熱炉1内の温度を上げて、窒化条件により定められる
所定温度にコントロールする。この実施例では、炉内温
度を400〜600℃の範囲で調節する。そして、被窒
化物W1 〜W3 が所定温度に均一加熱された頃、ガス導
出入管3、4のバルブ32、41をON、バルブ100
をOFF、バルブ31、42をOFF、ガス導入管6の
バルブ61をON、ガス排出管53のバルブ52をOF
F、窒化ガス排気管9のバルブ91をONに保持する。
これにより、図2に示すように、ガス導出入管4から第
2のガス導出入空間S2 に流入したNH3 は、細孔を介
して密閉箱2内に均等に噴出した後、充填している粒状
固体a中を流れ、対面位置に存在する細孔を介して第1
のガス導出入空間S1 に至り、さらに第1のガス導出入
管3を介して真空ポンプ8により排出される。また、必
要であれば、一定時間後にバルブ32、41をOFF、
バルブ31、42をONに切換える。これにより、図3
に示すように、第1のガス導出入系路3→第1のガス導
出入空間S1 →容器2→第2のガス導出入空間S2 、第
2のガス導出入管4という前記とは逆のガスの流れが形
成される。以上のようなバルブの背反的な切換え操作を
行えば、ガスの流れをより一層均一化することができ
る。以上の過程中、ガス制御盤7によりガスの流れを調
整し、一定の分解率にコントロールして窒化ガス排気管
9から炉1外に放出する。炉1内のガス圧は大気圧より
僅か高圧とすることで空気の侵入を防ぐ。また、密閉箱
2内のNH3 ガスの圧力は外周部の不活性ガス圧より僅
か高圧として密閉箱2内部に他のガス或いは空気が侵入
することを防ぐ。
【0025】以上において、温度条件、ガス圧力条件、
時間条件等は、従来のガス窒化に準じた設定がされる
が、粒状固体の粒度、比重、空隙率等と微妙に関連し、
被窒化物W1 〜W3 の材質、形状、質量、窒化硬化層厚
み、硬さの要求度等に応じて適宜最適な値に設定する。
【0026】所定の窒化サイクルが完了したら、炉1内
および密閉箱2内を再びN2 ガスと置換して、炉体11
の扉12を開放し、所定温度にまで降温した密閉箱2を
炉1外に取り出した後、粒状固体a中から被窒化物W1
〜W3 を引き上げる。
【0027】図5は、本実施例において窒化した被窒化
物W1 (SUS304ステンレス鋼)の断層部における
金属顕微鏡写真(400倍)であり、図6は、同被窒化
物W1 の表面部における金属顕微鏡写真(ノマルスキー
微分干渉撮影;200倍)である。先ず、図5について
説明すると、いわゆる「シミ」の部分101が生じてお
り、硬度測定のために付与した圧痕102、103が示
すように、シミの部分101を境にして小さい方の圧痕
103が属する領域が硬化層104であり、大きい方の
圧痕102が属する領域がそれよりも柔らかい母材硬度
の層105である。硬化層104は表面深さ60μmに
まで及び、難窒化性の母材に対して本発明の窒化方法が
有効に働いたことを示している。また、図6を見ると、
硬化層104が斑状に形成されている。同図における圧
痕106は硬化層104と母材硬度の層105との中間
部分に付与されたものであり、硬化層104が形成され
た箇所は粒状固体aの粒が接触していた箇所、母材硬度
のままの箇所105はその粒が接触していなかった箇所
とも推測できるが、何れにしてもこのような斑模様は粒
状固体aの粒度調整を通じてコントロールできる事を確
認した。そして、このような斑模様は、全面が一様に硬
化層であるものに比べて平面方向への弾力性に富み、部
材に高い靭性と耐摩耗性を付与できることが明らかにな
った。
【0028】また、図7および図8は、本実施例におい
て窒化した被窒化物W2 (SKD61熱間工具鋼)の断
層部における金属顕微鏡写真(200倍)である。両写
真は密閉箱2内で同時処理した2つの被窒化物W2 にそ
れぞれ対応するものであり、異なる位置に配置しても均
一処理が可能であることを示している。これらの写真
は、本発明が脆化層(白層)の発生を完全に抑制するこ
とができる画期的な手法であることを実証している。図
9は横軸に表面からの深さ、縦軸に硬度(マイクロビッ
カーズ硬さ)をとって、図7の硬化層の分布状況をプロ
ットし、従来手法と比較したものである。この図に明ら
かなように、硬化層(一般に513マイクロビッカーズ
以上と定義される)は表面から200μmにまで及んで
おり、従来に比べて全般に高い硬度を得ることが可能と
なる。
【0029】図10および図11は、図7および図8と
同じ被窒化物W2 (SDK61熱間工具鋼)の断層部に
おける金属顕微鏡写真(図10は200倍、図11は4
00倍)である。図7および図8と異なるのは、本発明
が処理条件を変えることにより、熱間工具鋼に積極的に
極めて薄い脆化層(白層)を形成することも可能である
事を実証した点である。処理条件は、温度、ガス圧力、
時間、粒状固体の粒度、比重、空隙率、被処理物の材
質、形状、質量、窒化硬化層の厚みや硬さの要求度等の
要因全てに関わるが、特に温度、時間条件に大きく依存
する。但し、本発明によれば、全ての要因の条件設定を
することにより、脆化層の厚みは既知の技術によるより
も精密に制御できる特徴がある。図12は図9に対応し
て硬度分布をプロットしたものであり、2〜3μmの脆
化層(といっても強度は極めて高い)の下に最も硬質の
層があり、そこから表面深さ150μmにまで硬化層が
及んでいる。このような極薄の脆化層を形成すると、型
打ちした製品の仕上精度はやや落ちるものの、金型のラ
イフサイクルを延命できる効果がある事が実際の使用に
よって確かめられた。なお、図13は日を変えて同一対
象、同一条件にて窒化を行った際の図10に対応する断
層写真であるが、これらを比較しても明らかなように、
本発明がこのような脆化層を再現性よく形成し且つその
深さも自在にコントロールできるものである事を実証し
た。
【0030】図14は、本実施例において窒化した被窒
化物W3 の孔中心部における断層写真(50倍)であ
る。この図においても、図5に示したと同様の「シミ」
の部分301が孔X(図4参照)の内周に沿って一定深
さで均一に発生している。表面深さと硬度の関係は図1
5にプロットした通りである。これらからも明らかなよ
うに、本発明は細孔を有する部品等に対して、その細孔
がたとえ非貫通の内方端となっていても均一かつ効果的
に窒化を進行させることができる事を実証している。
【0031】以上をまとめると、本発明について次のよ
うな作用が推察される。
【0032】先ず、従来における窒化方法すなわち、密
閉箱中に単に被窒化物のみを配置して窒化ガスを流通さ
せたのでは、導入される窒化ガスは被窒化物の表面をな
めるように通過するだけであり、上流側と下流側、ある
いは流れに垂直な平面方向への流量分布などが不均一に
なり易い。しかも、このような構成では、熱源からの熱
を各部位に均等に伝達させることも難しい。そのため、
窒化の遅延や不均一化を招き易く、またガス消費量が増
大して無駄が多くなるなどの不都合を惹起する要因にな
る。
【0033】これに対し、密閉箱中に粒状固体を充填
し、その粒状固体中に被窒化物を埋没させた場合には、
粒状固体が窒化ガスの流れを分散、均一化して被窒化物
に均等に窒化ガスを接触させる媒体としての作用を営む
と考えられる。また、粒状固体であると、表面積が増え
るため、表面に一旦窒化ガスを吸着し、その窒化ガスを
徐々に吐き出しながら、窒化ガスを被窒化物の周囲に略
一定密度で残留させる作用を営むことが推察される。さ
らに、粒状固体は熱源からの熱を均熱化する作用も営
み、加熱後に各部を同じ時間に均等に略同じ温度に到達
させる。したがって、このような粒状固体の作用を通じ
て、難窒化性素材や特殊形状からなる被窒化物に対して
も原子状の窒素を加熱下に持続的に接触させることがで
き、窒化を促進する作用を営むと考えられる。
【0034】何れにしても、本実施例を通じて、本発明
が難窒化性の材質に対しても窒化の実効を図ることがで
き、特殊形状の被窒化物に対しても窒化の均一化や脆化
層の抑制及びコントロールを図ることができる優れた手
法であることを確認できた。また、この手法によると、
窒化が有効に進行するため窒化時間が従来に比べて確実
に短縮され、処理速度が大幅に向上して生産効率の向上
が図れるとともに、条件設定時の誤差が拡大する恐れも
低減化し、高品質な被窒化物を歩留まりよく生産するこ
とも可能なものとなる。
【0035】また、上記実施例では炉内にもN2 等の不
活性ガスを導入することで密閉箱の内外圧力差を僅少と
し、密閉箱の耐圧性、ひいては安全性を高める効果も奏
している。さらに、炉内の雰囲気を不活性ガスにより置
換すれば、密閉箱内に若しガスが侵入しても窒化効果に
影響が出ず、品質向上に奏効することになる。
【0036】さらに、上記実施例では場合によってガス
の流れを反転させ、パルス状に導入、排気できるように
もしているため、ガスが密閉箱内で撹拌、均一化し、窒
化の均一化、効率化に効果的に作用していると考えられ
る。特に、ガスの滞留し易い細孔を有する機械部品にお
いてこの手法は顕著に奏効している。
【0037】さらにまた、以上のようなものであれば、
NH3 等の窒化ガスの使用量を従来方法の1/10以下
にすることもでき、作業環境の汚染が少なくて済むとと
もに、危険なガスを扱う場合の安全性も高めることがで
きる。
【0038】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではない。例えば、充填物であるところの粒
状固体の粒度、炉温、NH3 ガスのガス圧・流量・分解
率、不活性ガスのガス圧・流量・保持時間等は窒化の目
的・仕様等に応じて適宜設定されるものであり、数値的
に特定される性質のものではない。また、チタン又はス
テンレス系の窒化目的に対しては、金属並びに耐熱性セ
ラミックスの焼結品の粒状固体を使用することが有効で
あることが判明した。さらに、上記実施例では、炉内に
不活性ガスを導入しており、既述した理由により望まし
い態様と言えるものではあるが、密閉箱の構造、耐圧性
によっては、不活性ガスの使用は本発明の必須要件とは
なり得ない。さらにまた、密閉箱内におけるガスの置
換、上下切換えについても同様である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、被窒化
物を、充填した粒状固体中に埋設し、その粒状固体中に
窒化ガスを流通させて、粒状固体の表面に一旦窒化ガス
を吸着させ、その窒化ガスを徐々に吐き出させながら原
子状の窒素を加熱下に持続的に接触させることにより前
記被窒化物の窒化を進行させるものである。そのため、
被窒化物に対して脆化層(白層)の発生を有効に抑える
ことができ、オーステナイトのような難窒化性の材質に
対して窒化の実効を図ることができ、エッジや細孔のよ
うな特殊形状を有する被窒化物に対しても均一かつ良好
な窒化層を形成することができる。そして、このような
効果を通じて、目減りしては困るような部分の表面に安
定した硬化層を作り、部材の信頼性を高めることができ
る。また、被窒化物の表面に高硬度の部分と母材硬度の
部分とを混在させ、かつ混在割合を任意にコントロール
することができるため、耐磨耗性に優れた特性も容易に
付与することができる。さらに、従来の塩浴窒化などに
比べて、作業環境が良好になり、装置の耐久性向上も図
れるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を模式的に示す図。
【図2】同実施例の要部を作用とともに示す図。
【図3】同実施例の要部を作用とともに示す図。
【図4】同実施例における被処理物W3 の斜視図。
【図5】同実施例における被窒化物W1 の断層部の金属
組織を示す金属顕微鏡写真(倍率400倍)。
【図6】同実施例における被窒化物W1 の表面部の金属
組織を示す金属顕微鏡写真(ノマルスキー微分干渉撮
影;倍率200倍)。
【図7】同実施例における被窒化物W2 の断層部の金属
組織を示す金属顕微鏡写真(倍率200倍)。
【図8】同実施例における被窒化物W2 の断層部の金属
組織を示す金属顕微鏡写真(倍率200倍)。
【図9】図7の被窒化物W2 の窒化層の特性を表面深さ
と硬度との関係でプロットしたグラフ。
【図10】同実施例における被窒化物W2 の断層部の金
属組織を示す金属顕微鏡写真(倍率200倍)
【図11】同実施例における被窒化物W2 の断層部の金
属組織を示す金属顕微鏡写真(倍率400倍)。
【図12】図10の被窒化物W2 の窒化層の特性を表面
深さと硬度との関係でプロットしたグラフ。
【図13】同実施例における被窒化物W2 の断層部の金
属組織を示す金属顕微鏡写真(倍率200倍)。
【図14】同実施例における被窒化物W3 の細孔中心に
おける断層部の金属組織を示す金属顕微鏡写真(倍率5
0倍)。
【図15】図14の被窒化物W3 の窒化層の特性を表面
深さと硬度との関係でプロットしたグラフ。
【符号の説明】
a…粒状固体 W1 …被窒化物(SUS304ステンレス鋼) W2 …被窒化物(SKD61熱間工具鋼) W3 …被窒化物{粉末高速度工具鋼(非貫通孔を有する
機械部品)} 1…炉 2…密閉箱 3…排気系路、窒化ガス導入系路(第1のガス導出入
管) 4…排気系路、窒化ガス導入系路(第2のガス導出入
管) 5…排気系路(排出管) 6…不活性ガス導入系路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤野良治 大津市月輪1丁目8番1号 島津メクテ ム株式会社内 (56)参考文献 特公 昭60−43410(JP,B1) 特公 平3−77847(JP,B2)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被窒化物を、充填した粒状固体中に埋設
    し、その粒状固体中に窒化ガスを流通させて、粒状固体
    の表面に一旦窒化ガスを吸着させ、その窒化ガスを徐々
    に吐き出させながら原子状の窒素を加熱下に持続的に接
    触させることにより前記被窒化物の窒化を進行させるこ
    とを特徴とする複合拡散窒化方法。
  2. 【請求項2】粒状固体を充填した密閉箱と、この密閉箱
    を収容する炉と、前記密閉箱内および炉内を排気する排
    気系路と、前記密閉箱内に窒化ガスを導入する窒化ガス
    導入系路とから構成され、粒状固体の表面に一旦窒化ガ
    スを吸着させ、その窒化ガスを徐々に吐き出させながら
    原子状の窒素を加熱下に被窒化物に持続的に接触させる
    ことを特徴とする複合拡散窒化装置。
  3. 【請求項3】窒化ガス導入系路が、密閉箱上の互いに隔
    たった複数箇所に接続され、異なる位置から選択的に密
    閉箱内に窒化ガスを導入し得るようにしていることを特
    徴とする請求項2記載の複合拡散窒化装置。
  4. 【請求項4】排気系路が、密閉箱上の互いに隔たった複
    数箇所に接続され、異なる位置から選択的に密閉箱内を
    排気し得るようにしていることを特徴とする請求項2又
    は3記載の複合拡散窒化装置。
  5. 【請求項5】炉内に不活性ガスを導入する不活性ガス導
    入系路を備えていることを特徴とする請求項2記載の複
    合拡散窒化装置。
  6. 【請求項6】被窒化物を、充填した粒状固体中に埋設
    し、その粒状固体中に窒化ガスを流通させて、粒状固体
    の表面に一旦窒化ガスを吸着させ、その窒化ガスを徐々
    に吐き出させながら原子状の窒素を加熱下に持続的に接
    触させることにより前記被窒化物の窒化を進行させるこ
    とを特徴とする窒化物の生産方法。
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