JP2693008B2 - ガス絶縁機器の部分放電検出装置 - Google Patents

ガス絶縁機器の部分放電検出装置

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JP2693008B2 JP2047805A JP4780590A JP2693008B2 JP 2693008 B2 JP2693008 B2 JP 2693008B2 JP 2047805 A JP2047805 A JP 2047805A JP 4780590 A JP4780590 A JP 4780590A JP 2693008 B2 JP2693008 B2 JP 2693008B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はSF6ガス等の絶縁ガス媒体により高電圧導体
を絶縁するようにしたガス絶縁機器の部分放電検出装置
に関する。
(従来の技術) 近年、変電所等においては接地電位にある金属容器内
に高電圧導体を配設すると共に絶縁性能の優れたガス、
例えばSF6ガスを圧縮充填して高電圧導体を絶縁する構
成のガス絶縁開閉装置が採用されている。このガス絶縁
開閉装置に使用されているSF6ガスは、平等電界のもと
では非常に優れた絶縁特性を示すが、不平等電界のもと
では極端に絶縁性能が低下する性質がある。
ところで、ガス絶縁機器内の電界分布を乱す要因とし
ては種々考えられるが、主なものとして高電圧導体表面
の打痕等の欠陥及び組立時あるいは輸送時に内部に混入
する金属異物が挙げられる。勿論この他にも組立ミスに
よる高電圧部の接触不良、更にはボイド等の絶縁スペー
サの欠陥等も考えられる。
このような欠陥によりガス絶縁機器内に不平等電界が
形成されると、運転状態において部分放電が発生し、つ
いては全路破壊という重大事態に至る可能性がある。し
たがって、全路破壊に至る前の部分放電を確実に検出
し、絶縁破壊を未然に防ぐ必要がある。このため、ガス
絶縁機器は通常工場試験で念入りな部分放電試験を行な
い、内部の欠陥を予め検出できるように工夫されてい
る。
一般にかかる工場試験はユニット毎に行なわれるた
め、当該ユニットの欠陥については工場での部分放電試
験により確実に検出することができる。しかしながら、
ガス絶縁機器は工場試験後分解されてユニット毎に現地
に輸送され、そこで多数のユニットの組立が行なわれる
ため、工場試験合格後のこのような過程、すなわち輸送
時あるいは現地組立中に当該ユニットに欠陥が生じる可
能性がある。したがって、ガス絶縁機器の信頼性を向上
させるためには、このような欠陥を現地にて運転開始前
に事前に見つける必要があることから、通常は現地組立
後に部分放電試験が実施されている。しかし、現地では
工場内とは異なり、様々な電気的および機械的雑音(ノ
イズ)があるため、感度の高い部分放電試験は難しい。
そこで、従来このような欠点を除くため種々の部分放
電検出手段が提案されており、その一例を第2図を用い
て説明する。即ち、第2図に示すように接地電位の互い
に対向する一対の金属容器1,2内には高電圧導体3が配
設されると共にSF6ガスのような絶縁性能の優れた絶縁
ガス媒体4が所定のガス圧力で圧縮充てんされている。
金属容器1と金属容器2の端フランジ1a,2a間には絶縁
スペーサ5が挾まれ、高電圧導体3を絶縁支持すると共
に金属容器1,2をガス区分して図示しないボルト等によ
り結合している。そして、この絶縁スペーサ5により互
いに絶縁された金属容器1,2間の電圧をモニターするた
めのケーブル6が金属容器1,2に夫々接続されている。
このような部分放電検出装置においては、金属容器1ま
たは2の内部、例えば高電圧導体3の表面で部分放電が
発生した場合、それに起因してパルス電圧が金属容器1
と2の間に発生する。このパルス電圧はケーブル6によ
り監視装置に伝送してモニターされ、パルス電圧の発生
により部分放電を検出するようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、変電所等においては、送電線等を伝搬して外
部から種々の周波数のノイズ電圧が高電圧導体に侵入し
てきており、これらのノイズ電圧が重畳したモニタ波形
から部分放電によるパルス電圧だけを正確に取り出すこ
とは非常に難しい。特に第2図のように絶縁スペーサ5
により絶縁された2つの金属容器1,2間の電圧をモニタ
ーする部分放電検出装置では、このような周波数選別機
能を持たないため部分放電によるパルス信号だけをS/N
比よく検出することができない。
本発明は以上の欠点を除去してガス絶縁機器間で発生
する部分放電を高感度で検出することができ、構成が簡
単で、且つ安価なガス絶縁機器の部分放電検出装置を提
供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、フランジ間に絶
縁スペーサを挾んで互いに結合された金属容器内に高電
圧導体と共に絶縁ガスを内部に圧縮封入したガス絶縁機
器の部分放電検出装置において、前記絶縁スペーサの絶
縁フランジ部に絶縁部分の長さを調整できるスリット導
体と強磁性体カバーを設ける構成としたものである。
(作 用) このようにすると、絶縁スペーサの絶縁フランジ部を
囲むスリット導体のスリット部がスリットアンテナとし
て作用し、このスリットアンテナの共振周波数をスリッ
トの幅を調整することにより変更することができる。ま
た、部分放電に起因して金属容器に流れる電流がスリッ
トアンテナの近傍へ集中して流れるように強磁性体を配
置し、かつスリットアンテナの共振周波数を部分放電に
よる信号の周波数に調整しておくことにより、ノイズの
重畳したモニタ波形の中からS/N比よく部分放電による
起因したパルス信号を検出することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明によるガス絶縁機器の部分放電検出装置
の構成を示すものである。第1図において、1,2は基礎
上に対向して配置され、且つ図示しない支持部材により
支持された接地電位の金属容器で、この金属容器1,2の
内部には高電圧導体3が配設されるとともに、絶縁性能
の優れた、例えばSF6ガス等の絶縁ガス媒体4が所定の
圧力で圧縮充てんされている。また、金属容器1と2の
端フランジ1a,2aの間には絶縁スペーサ5か挾まれ、高
電圧導体3を絶縁支持すると共に金属容器1,2をガス区
分し図示しないボルト等により結合している。更に、こ
の絶縁スペーサ5の周囲には、スリット7aが形成されこ
のスリット7aの絶縁スペーサ5の絶縁フランジ5aに沿っ
た円周方向の長さdが可変なカバー7が取り付けられて
いる。このカバー7のスリット7aから離れた反対側部分
は強磁性体8により構成されており、スリット7a周辺の
み導体9で構成されている。
この様な構成のガス絶縁機器の部分放電検出装置にお
いて、例えば金属容器1内に部分放電が発生すると立ち
上り時間が数nsという極めて高い周波数の高周波電流が
発生する。この様な高周波電流は高電圧導体3を流れる
と同時に金属容器1の内面を流れる。従って、カバー7
のスリット7aとケーブル6で構成されるスリットアンテ
ナの共振周波数を部分放電による高周波電流に一致させ
ておけばスリットアンテナにより高周波電流を検出し、
部分放電の発生を検出することができる。このように部
分放電による信号を検出する際スリットアンテナ周辺で
の部分放電による高周波電流の密度が大きいほどS/N比
よく部分放電を検出することができる。カバー7のスリ
ット7aから離れた部分が強磁性体8で構成されている
と、高周波電流に対する強磁性体8のインピーダンスが
大きいため、高周波電流は導体9の部分に矢印で示すよ
うに集中する。これにより、スリットアンテナのS/N比
がよくなり、部分放電による信号をノイズの影響が少く
検出することができる。部分放電による高周波電流の周
波数は変電所の構成により変化する可能性があるが、ス
リットの長さを可変とすれば各変電所に応じてスリット
アンテナの共振周波数を調整することができる。
なお、上記実施例では、金属容器1,2の外側にカバー
7を取り付けたが、第3図に示すように金属容器1,2の
内面側にスリットを形成した内側カバー7を設けるよう
にしてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、絶縁スペーサ
を挾んで結合された接地電位の金属容器内に高電圧導体
と共に絶縁ガスが圧縮封入されたガス絶縁機器の部分放
電検出装置において、前記絶縁スペーサの周辺に部分放
電に起因する高周波電流を検出するスリットアンテナを
構成するスリットを形成し、スリットから離れた部分が
強磁性体で構成されるカバーを取り付けるようにしたの
で、ガス絶縁機器内で発生する部分放電を高感度で検出
することができ、構成が簡単で且つ安価なガス絶縁機器
の部分放電検出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図で、(a)は正
面図、(b)は側面図、第2図は従来の部分放電検出装
置を示す断面図、第3図は本発明の他の実施例を示す断
面図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 1,2……金属容器、3……高電圧導体、4……絶縁ガス
媒体、5……絶縁スペーサ、6……ケーブル、7……カ
バー、7a……スリット、8……強磁性体、9……導体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁スペーサを挾んで結合された接地電位
    の金属容器内に高電圧導体と共に絶縁ガスが圧縮封入さ
    れたガス絶縁機器の部分放電検出装置において、前記絶
    縁スペーサの周辺に部分放電に起因する高周波電流を検
    出するスリットアンテナを構成するスリットを形成し、
    スリットから離れた部分が強磁性体で構成されるカバー
    を取り付けたことを特徴とするガス絶縁機器の部分放電
    検出装置。
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