JP2689595B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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JP2689595B2
JP2689595B2 JP10410589A JP10410589A JP2689595B2 JP 2689595 B2 JP2689595 B2 JP 2689595B2 JP 10410589 A JP10410589 A JP 10410589A JP 10410589 A JP10410589 A JP 10410589A JP 2689595 B2 JP2689595 B2 JP 2689595B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車の車体前部構造、とりわけ、サイドシ
ルインナとダッシュロアとの接合部周りの構造に関す
る。
従来の技術 第6〜9図は従来の構造を示すもので、1はサイドシ
ルアウタ2とサイドシルインナ3とで閉断面に形成した
サイドシルで、サイドシル3は縦壁4と上壁5とで断面
略鉤形に形成してあって、上壁5の上縁フランジ5aとサ
イドシルアウタ2の上縁フランジ2aとを、中間にシルレ
インフォース6の上縁部を挾んでスポット接合し、縦壁
4の下縁部とサイドシルアウタ2の下縁フランジ2bと
を、中間にシルレインフォース6の下縁部を挾んでスポ
ット接合してある。前記サイドシルインナ3の前端部分
は、上壁5と上縁フランジ5aとがフロントピラー10との
接続部分で漸次縦壁4と面一となるように曲折成形し
て、該サイドシルインナ3の前端部をフラットパネル状
としてダッシュロアパネル7の前壁8の側縁フランジ7a
と、フロントピラーインナ12のサイドシル1前端に廻り
込んだ前壁12aの側縁フランジ12bとの間に挾んでスポッ
ト接合してある。フロントピラー10はフロントピラーア
ウタ11とフロントピラーインナ12とで閉断面に形成して
ある。フロントピラーアウタ11はその下端部をサイドシ
ルアウタ2に外嵌してスポット接合してある一方、フロ
ントピラーインナ12はその側壁下縁部をサイドシルイン
ナ4の上壁5,上縁フランジ5aの曲折変化に合わせて形状
変化させて、該上縁フランジ5aにスポット接合し、か
つ、該フロントピラーインナ12の前端壁の下縁フランジ
12cをサイドシルアウタ2上にスポット接合してある。
フロアパネル13はその側縁に下向きに側縁フランジ14
を曲折成形し、この側縁フランジ14をサイドシルインナ
3の縦壁4に、サイドシルアウタ2の下縁フランジ2bと
の接合部よりも上方にオフセットした位置でスポット接
合して、接合強度上不利なスポット4枚板打ちを避けて
いる。また、ダッシュロアパネル7は、その前壁8の側
縁フランジ7aを前述のようにサイドシルインナ3の縦壁
4にスポット接合すると共に、下壁9の側縁フランジ7a
を前記フロアパネル13の側縁フランジ14と同一高さ位置
で縦壁4に直接、およびフランジ後縁はフロアパネル13
の側縁フランジ14上に重ねて縦壁4にスポット接合し、
そして、該下壁9後縁部をフロアパネル13前縁部の下側
に重ねてスポット接合してある。この類似構造は、例え
ば実開昭60−81176号公報に示されている。
発明が解決しようとする課題 サイドシルインナ3の上壁5および上縁フランジ5aが
フロントピラー10との接続部分で曲折変化し、そして、
前端側でフラットパネル状に縦壁4と面一に成形されて
いて、このサイドシルインナ3の形状変化したフロント
ピラー10との接続部分から座屈し易い傾向にあるため、
該サイドシルインナ3の板厚を増大して剛性を確保する
必要があり、コスト的におよび重量的に不利となってし
まう。また、ダッシュロアパネル7はダッシュロアパネ
ル7が図外のパワーユニットから突上げ力を受けても、
その側縁フランジ7aがサイドシルインナ3の縦壁4から
剥離することのないようにサイドシル3の縦壁4との接
合スポット打点数を多くして接合強度を十分に確保する
必要があって、作業工数が嵩んでしまう不具合がある。
そこで、本発明はサイドシルインナの板厚増加やスポッ
ト接合工数の増加を伴うことなくサイドシルの座屈強
度、およびダッシュロアパネルとサイドシルインナとの
結合剛性を高められて、車体前部の全体剛性を高めるこ
とができる自動車の車体前部構造を提供するものであ
る。
課題を解決するための手段 サイドシルインナを縦壁と上,下壁とを有する断面ハ
ット形に形成して、このサイドシルインナの前端をダッ
シュロアパネルの前壁側縁部に突当てて接合すると共
に、このサイドシルインナの下壁の前側部を漸次上方に
オフセットして有段成形して、前記ダッシュロアパネル
の下壁側縁部をこの下壁オフセット部に廻り込んで接合
し、かつ、該ダッシュロアパネル下壁の側縁フランジを
サイドシルインナ,サイドシルアウタの下縁フランジの
接合部よりも上方にオフセットした位置で、該サイドシ
ルインナの下縁フランジに続くフランジ拡大部に接合す
る一方、フロアパネルの側縁フランジを上方に曲折成形
して、該側縁フランジをサイドシルインナの縦壁に接合
し、かつ、該フロアパネルの前縁部をダッシュロアパネ
ルの下壁後縁部上に重合して接合してある。
作用 サイドシルはサイドシルインナのハット形断面によっ
て閉断面積が拡大され、全体的な座屈強度が高められ
る。ダッシュロアパネルの下壁に作用する衝突入力は、
その側縁部とサイドシルインナの下壁オフセット部との
接合部、および側縁フランジとサイドシルインナのフラ
ンジ拡大部との接合部にそれぞれ剪断力として分散され
る。ダッシュロアパネルの前壁側縁部から下壁側縁部
は、サイドシルインナの前端から下壁オフセット部に亘
って係合し、車室側へのめくれ上がりが抑制される。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面と共に前記従来の構成
と同一部分に同一符号を付して詳述する。
第1〜5図において、サイドシル1のサイドシルイン
ナ15は、縦壁16と上,下壁17,18とを有する断面ハット
形に形成してあり、このサイドシルインナ15の上,下縁
フランジ17a,18aをサイドシルアウタ2の上,下縁フラ
ンジ2a,2bに、それぞれの間にシルレインフォース6の
上,下縁部を挾んでスポット接合し、以って、該サイド
シル1を閉断面に形成している。サイドシルインナ15の
下壁18の前側部は、漸次上方にオフセットして有段成形
して下壁オフセット部19としてあると共に、該下壁オフ
セット部19を領域の下縁フランジ18aを、前記下壁18の
上方へのオフセット分だけ拡大されたフランジ拡大部20
としてある。サイドシルインナ15の縦壁16の前端にはフ
ランジ21を曲折成形してあって、このフランジ21をダッ
シュロアパネル7の前壁8の側縁部に突当ててスポット
接合してある。フロントピラー10は、本実施例ではフロ
ントピラーアウタ11の側壁を前方に延長すると共に、下
側部にサイドシルアウタ2前端に廻り込んだ前壁11aを
形成して、該サイドシルアウタ11の前縁フランジ11b
と、ダッシュロアパネル7の前壁8の側縁フランジ8aと
をスポット接合すると共に、サイドシルアウタ2の前縁
フランジ2cと該前壁8の側縁フランジ7aとの間にシルレ
インフォース6の前端を延在させてスポット接合してあ
る。そして、ダッシュロアパネル7の下壁9の側縁部
を、前記サイドシルインナ15の下壁オフセット部19に廻
り込んで重合しスポット接合してあると共に、該下壁9
の側縁フランジ7aをサイドシルインナ15,サイドシルア
ウタ2の下縁フランジ18a,2bの接合部よりも上方にオフ
セットした位置でフランジ拡大部20にシルレインフォー
ス6と共にスポット接合してある。一方、フロアパネル
13は、その側縁に上方に向けて側縁フランジ14aを曲折
成形してあり、該フロアパネル13はサイドシルインナ15
の縦壁16と下壁18との稜線に沿って配置して、該側縁フ
ランジ14aを縦壁16にスポット接合し、かつ、前縁部を
ダッシュロアパネル7の下壁9の後縁部上に重合してス
ポット接合してある。
以上の実施例構造によれば、サイドシル1はサイドシ
ルインナ15をハット形断面に形成することによって閉断
面積が拡大され、しかも、フロントピラー10との接続部
分となるシル上側部に曲折変化部がないため全体的な座
屈強度を高められる。また、サイドシルインナ15の下壁
18の前側部には下壁オフセット部19が存在するが、その
オフセット量は、ダッシュロアパネル7の下壁9の側縁
フランジ7aが、サイドシルアウタ2,サイドシルインナ15
の下縁フランジ2a,18aの接合部とラップしないで接合代
を確保できる程度でよいから、サイドシル1の閉断面積
を著しく減少させることはなく、また、この下壁オフセ
ット部19と下壁18の一般部とは、第1図に示すようにス
ロープ状になだらかに連続して成形することができるの
で応力集中を極力小さくとどめることができ、サイドシ
ルインナ15をハット形断面にした効果を損なうことはな
い。一方、前述のように下壁オフセット部19の形成に伴
って、下縁フランジ18aにはフランジ拡大部20が形成さ
れ、このフランジ拡大部20にダッシュロアパネル7の下
壁9の側縁フランジ7aを、前述の如くサイドシルアウタ
2,サイドシルインナ15の下縁フランジ2b,18aの接合部と
ラップしないでシルレインフォース6と共にスポット接
合でき、技術的に、および接合強度的に不利なスポット
4枚板打ちを避けて接合強度を確保できる。しかも、こ
の下壁オフセット部19の形成によって、該下壁オフセッ
ト部19にダッシュロアパネル7の下壁9の側縁部をスポ
ット接合できるため、ダッシュロアパネル7の下壁9に
衝突入力が作用した場合に、前記側縁フランジ7aと、下
壁9側縁部の各接合部分に剪断力として分散させること
ができるため、より一層接合強度を高められる。また、
車両衝突時に図外のパワーユニットの後退移動によっ
て、ダッシュロアパネル7は突上げ力を受けるが、ダッ
シュロアパネル7の前壁8側縁部から下壁9側縁部は、
サイドシルインナ15の前端から下壁オフセット部19に亘
って係合しているため、これら側縁部が車室側へめくれ
上がるのを抑制でき、前記ダッシュロアパネル7とサイ
ドシル1との接合強度、およびサイドシル1の座屈強度
が高められることと相俟って、ダッシュロアパネル7周
辺の車室側への変形量を小さく抑えることができる。ま
た、フロアパネル13についても、その側縁フランジ14a
を上方に曲折成形してサイドシルインナ15の縦壁16にス
ポット接合しているため、前記下縁フランジ2b,18a部分
でのスポット4枚板打ちを避けることができて車体前部
の全体剛性を高めることができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、サイドシルインナをハ
ット形断面に形成してサイドシルの閉断面積を拡大でき
るためサイドシルの座屈強度を高められることは勿論、
サイドシルインナの前端をダッシュロアパネルの前壁側
縁部に接合し、かつ、ダッシュロアパネルの下壁側縁部
をサイドシルインナの下壁オフセット部に接合すると共
に、該ダッシュロアパネル下壁の側縁フランジをフラン
ジ拡大部に接合してあるため、ダッシュロアパネルの前
壁から下壁に亘る側縁部の車室側へのめくれ上がりを、
これらサイドシルインナの前端および下壁オフセット部
で受けて抑制することができる。しかも、前述のように
ダッシュロアパネルの下壁側縁部と、その側縁フランジ
とをサイドシルインナの下壁オフセット部,フランジ拡
大部に接合してあるので、衝突入力をこれら接合部分に
剪断力として分散でき、従って、接合強度を一段と高め
ることができる。この結果、衝突時におけるダッシュロ
アパネルの車室側への変形を極力小さく抑えることがで
きて安全性を高めることができるという実用上多大な効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2図,第3
図,第4図,第5図は第1図のII−II線,III−III線,IV
−IV線,V−V線に沿う断面図、第6図は従来の構造を示
す斜視図、第7図,第8図,第9図は第6図のVII−VII
線,VIII−VIII線,IX−IX線に沿う断面図である。 1……サイドシル、2……サイドシルアウタ、2b……下
縁フランジ、7……ダッシュロアパネル、7a……側縁フ
ランジ、8……ダッシュロアパネル前壁、9……ダッシ
ュロアパネル下壁、13……フロアパネル、14a……フロ
アパネルの側縁フランジ、15……サイドシルインナ、16
……サイドシルインナの縦壁、17……サイドシルインナ
の上壁、17a……上縁フランジ、18……サイドシルイン
ナの下壁、18a……下縁フランジ、19……下壁オフセッ
ト部、20……フランジ拡大部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイドシルインナを縦壁と上,下壁とを有
    する断面ハット形に形成して、このサイドシルインナの
    前端をダッシュロアパネルの前壁側縁部に突当てて接合
    すると共に、このサイドシルインナの下壁の前側部を漸
    次上方にオフセットして有段成形して、前記ダッシュロ
    アパネルの下壁側縁部をこの下壁オフセット部に廻り込
    んで接合し、かつ、該ダッシュロアパネル下壁の側縁フ
    ランジをサイドシルインナ,サイドシルアウタの下縁フ
    ランジの接合部よりも上方にオフセットした位置で、該
    サイドシルインナの下縁フランジに続くフランジ拡大部
    に接合する一方、フロアパネルの側縁フランジを上方に
    曲折成形して、該側縁フランジをサイドシルインナの縦
    壁に接合し、かつ、該フロアパネルの前縁部をダッシュ
    ロアパネルの下壁後縁部に重合して接合したことを特徴
    とする自動車の車体前部構造。
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