JP2686181B2 - 逆作動ディスクブレーキ装置 - Google Patents
逆作動ディスクブレーキ装置Info
- Publication number
- JP2686181B2 JP2686181B2 JP3017629A JP1762991A JP2686181B2 JP 2686181 B2 JP2686181 B2 JP 2686181B2 JP 3017629 A JP3017629 A JP 3017629A JP 1762991 A JP1762991 A JP 1762991A JP 2686181 B2 JP2686181 B2 JP 2686181B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- bolt
- pad
- cam
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、摩擦パッド(以下単
にパッドと云う)の交換を容易化するためのキャリヤ位
置復元機構を付加した逆作動ディスクブレーキ装置に関
する。
にパッドと云う)の交換を容易化するためのキャリヤ位
置復元機構を付加した逆作動ディスクブレーキ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトトラック等に使用されて
いる機械式逆作動ディスクブレーキ装置の中に下記する
もの、即ち、図3及び図4に示すように、ディスクDを
挾みつける対のパッド3、3を一端のヒンジ点を支点に
して開閉可能な対のキャリヤ2、2で支持し、そのキャ
リヤの他端側には対のキャリヤに常時閉じ力を加える加
圧手段4(図はスプリング)とこの手段の力に抗して対
のキャリヤを押し広げるカム5を設けたものがある。カ
ム5は、復帰スプリング7をもつレバー6を引いて回転
させる。1はキャリヤを支持するブラケットである。
いる機械式逆作動ディスクブレーキ装置の中に下記する
もの、即ち、図3及び図4に示すように、ディスクDを
挾みつける対のパッド3、3を一端のヒンジ点を支点に
して開閉可能な対のキャリヤ2、2で支持し、そのキャ
リヤの他端側には対のキャリヤに常時閉じ力を加える加
圧手段4(図はスプリング)とこの手段の力に抗して対
のキャリヤを押し広げるカム5を設けたものがある。カ
ム5は、復帰スプリング7をもつレバー6を引いて回転
させる。1はキャリヤを支持するブラケットである。
【0003】この装置は、既に本出願人が特願平2−3
08240号で提案したように、パッド3が摩耗しても
後述するパッド摩耗自動調整機構10の働きにより、ブ
レーキを解除するためのレバー6のストロークが常時一
定に保たれるようにした逆作動ディスクブレーキ装置で
ある。
08240号で提案したように、パッド3が摩耗しても
後述するパッド摩耗自動調整機構10の働きにより、ブ
レーキを解除するためのレバー6のストロークが常時一
定に保たれるようにした逆作動ディスクブレーキ装置で
ある。
【0004】その機構10は、図2に示すように、キャ
リヤ2にハウジング11を固定してこのハウジングに多
条ねじのアジャストボルト12を螺合し、このボルトと
カム5の軸部5aとの間にプッシュロッド13と、その
プッシュロッド13を摺動自在に挿通したフランジ14
を介在し、さらに、フランジ14とボルト12との間に
フランジ14がカム5に押されたとき(この状態を図5
に拡大して示す)、即ちブレーキ解除時に係合してボル
ト12の回転を止めるクラッチ15を設けたものであっ
て、カム5がブレーキ作動位置にあるとき(この状態を
図6に拡大して示す)にはボルト12のディスク側への
移動がプッシュロッド13を介してカム5のカム面のな
い軸部5aに規制され、カム5による押し付けが解除さ
れているフランジ14がアジャストボルト12から離れ
てクラッチ15が解除される。従って、パッドが摩耗す
ればボルト12が回転してキャリヤ2が常に摩耗量を補
償する位置まで動く。
リヤ2にハウジング11を固定してこのハウジングに多
条ねじのアジャストボルト12を螺合し、このボルトと
カム5の軸部5aとの間にプッシュロッド13と、その
プッシュロッド13を摺動自在に挿通したフランジ14
を介在し、さらに、フランジ14とボルト12との間に
フランジ14がカム5に押されたとき(この状態を図5
に拡大して示す)、即ちブレーキ解除時に係合してボル
ト12の回転を止めるクラッチ15を設けたものであっ
て、カム5がブレーキ作動位置にあるとき(この状態を
図6に拡大して示す)にはボルト12のディスク側への
移動がプッシュロッド13を介してカム5のカム面のな
い軸部5aに規制され、カム5による押し付けが解除さ
れているフランジ14がアジャストボルト12から離れ
てクラッチ15が解除される。従って、パッドが摩耗す
ればボルト12が回転してキャリヤ2が常に摩耗量を補
償する位置まで動く。
【0005】一方、ブレーキ解除のためにカムを回転さ
せるとクラッチ15がかかってボルト12の回転が止ま
り、カムの押し戻し力がそのままキャリヤに伝わってキ
ャリヤ2がブレーキ作動位置から一定量押し戻される。
せるとクラッチ15がかかってボルト12の回転が止ま
り、カムの押し戻し力がそのままキャリヤに伝わってキ
ャリヤ2がブレーキ作動位置から一定量押し戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した逆作動ディス
クブレーキ装置は、ナット8を緩めて加圧手段4による
キャリヤの閉じ力を完全に解除しなければパッド3を交
換することができない。フル摩耗したパッドはカム5で
ブレーキを解除して取外すことができるが、新品パッド
はキャリヤ2を原位置まで戻してそのキャリア2とディ
スクDとの間に新品パッドの厚み以上のスペースを確保
しないと取付けることができないからである。
クブレーキ装置は、ナット8を緩めて加圧手段4による
キャリヤの閉じ力を完全に解除しなければパッド3を交
換することができない。フル摩耗したパッドはカム5で
ブレーキを解除して取外すことができるが、新品パッド
はキャリヤ2を原位置まで戻してそのキャリア2とディ
スクDとの間に新品パッドの厚み以上のスペースを確保
しないと取付けることができないからである。
【0007】この発明は、かかる課題を解決してパッド
の交換作業を容易化することを目的としている。
の交換作業を容易化することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の逆作動ディス
クブレーキ装置は、キャリヤに固定するパッド摩耗自動
調整機構のハウジングにねじ孔を設け、このねじ孔にア
ジャストボルトの後端に点接触する戻し用ボルトを螺合
してキャリヤ位置の復元機構を構成し、この機構でキャ
リヤを原位置に復帰させる際にアジャストボルトも同時
に復帰させるようにしたところに特徴を有する。
クブレーキ装置は、キャリヤに固定するパッド摩耗自動
調整機構のハウジングにねじ孔を設け、このねじ孔にア
ジャストボルトの後端に点接触する戻し用ボルトを螺合
してキャリヤ位置の復元機構を構成し、この機構でキャ
リヤを原位置に復帰させる際にアジャストボルトも同時
に復帰させるようにしたところに特徴を有する。
【0009】
【作用】アジャストボルトがプッシュロッドを介してカ
ムの軸部に受け止められている状態で戻し用ボルトをね
じ込み方向に回転させるとアジャストボルトが反力受け
部材、ハウジングが推力伝達部材となってキャリヤにこ
れを加圧手段の力に抗して引き戻す力が働く。このと
き、アジャストボルトの回転を規制するクラッチは外れ
ている。そのため、戻し用ボルトを回転させるとキャリ
ヤに加わった力でアジャストボルトも回転し、これによ
りキャリヤが徐々に押し広げられて原位置に戻る。ま
た、アジャストボルトはこの間も原位置にとどまってい
るのでキャリヤとの相対位置が変わり、これによってア
ジャストボルトの復帰も同時に完了する。
ムの軸部に受け止められている状態で戻し用ボルトをね
じ込み方向に回転させるとアジャストボルトが反力受け
部材、ハウジングが推力伝達部材となってキャリヤにこ
れを加圧手段の力に抗して引き戻す力が働く。このと
き、アジャストボルトの回転を規制するクラッチは外れ
ている。そのため、戻し用ボルトを回転させるとキャリ
ヤに加わった力でアジャストボルトも回転し、これによ
りキャリヤが徐々に押し広げられて原位置に戻る。ま
た、アジャストボルトはこの間も原位置にとどまってい
るのでキャリヤとの相対位置が変わり、これによってア
ジャストボルトの復帰も同時に完了する。
【0010】
【実施例】図1に、実施例のブレーキ装置の要部を示
す。図2と同一符号は同一要素を示しているので再説明
を省く。図のように、ハウジング11の後部にはねじ孔
17を設けてある。この孔のねじは、操作力が小さくて
済む細目のねじが好ましい。また、この孔17の入口
は、普段は塵埃や水分の侵入を防止するために図2に示
すようなゴムキャップ16で封止しておくのが望まし
い。
す。図2と同一符号は同一要素を示しているので再説明
を省く。図のように、ハウジング11の後部にはねじ孔
17を設けてある。この孔のねじは、操作力が小さくて
済む細目のねじが好ましい。また、この孔17の入口
は、普段は塵埃や水分の侵入を防止するために図2に示
すようなゴムキャップ16で封止しておくのが望まし
い。
【0011】パッド交換時は、そのゴムキャップを抜き
取ってねじ孔17に先端を丸くした戻し用ボルト18を
ねじ込み、図のように先端がアジャストボルト12の後
端に接した位置でボルト18をねじ込み方向に更に回転
させていく。アジャストボルト12はプッシュロッド1
3を介してカム5の軸部5aに受けられてこれ以上はカ
ム側へは移動しない。但し、この状態ではプッシュロッ
ド3とフランジ14間に相対変位が生じてクラッチ15
が外れているのでアジャストボルト12の回転は許容さ
れる。そのため、戻し用ボルト18を図の位置から更に
回転させるとハウジング11がアジャストボルト12を
回転させて徐々にカムから離れ、キャリヤ2を原位置に
向けて押し広げる。
取ってねじ孔17に先端を丸くした戻し用ボルト18を
ねじ込み、図のように先端がアジャストボルト12の後
端に接した位置でボルト18をねじ込み方向に更に回転
させていく。アジャストボルト12はプッシュロッド1
3を介してカム5の軸部5aに受けられてこれ以上はカ
ム側へは移動しない。但し、この状態ではプッシュロッ
ド3とフランジ14間に相対変位が生じてクラッチ15
が外れているのでアジャストボルト12の回転は許容さ
れる。そのため、戻し用ボルト18を図の位置から更に
回転させるとハウジング11がアジャストボルト12を
回転させて徐々にカムから離れ、キャリヤ2を原位置に
向けて押し広げる。
【0012】このようにしてキャリヤ2をディスクとほ
ぼ平行になるまで押し広げたら、摩耗したパッド3を抜
き取り、新しいパッドをセットする。この後、戻し用ボ
ルト18を緩めて抜き取ると、キャリヤ2とアジャスト
ボルト12の位置関係もキャリヤ復帰により元の状態に
戻っているためパッド摩耗自動調整機構が正常に働いて
パッド3が未解除になっている加圧手段(図3の4)の
力でディスクに押し付けられる。
ぼ平行になるまで押し広げたら、摩耗したパッド3を抜
き取り、新しいパッドをセットする。この後、戻し用ボ
ルト18を緩めて抜き取ると、キャリヤ2とアジャスト
ボルト12の位置関係もキャリヤ復帰により元の状態に
戻っているためパッド摩耗自動調整機構が正常に働いて
パッド3が未解除になっている加圧手段(図3の4)の
力でディスクに押し付けられる。
【0013】なお、パッドの摩耗に合わせて図3のナッ
ト8を締込んでいる場合には、そのナットを原位置から
の締込量相当分緩めて加圧手段の力を元の大きさに戻す
必要がある。
ト8を締込んでいる場合には、そのナットを原位置から
の締込量相当分緩めて加圧手段の力を元の大きさに戻す
必要がある。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ねじ孔と戻し用ボルトを追設して構成した復元機構によ
って、キャリヤに加えた閉じ力を解除せずにキャリヤと
アジャストボルトを同時に原位置に復帰させることがで
きるので、パッドの交換作業が容易になると云う効果が
得られる。
ねじ孔と戻し用ボルトを追設して構成した復元機構によ
って、キャリヤに加えた閉じ力を解除せずにキャリヤと
アジャストボルトを同時に原位置に復帰させることがで
きるので、パッドの交換作業が容易になると云う効果が
得られる。
【図1】実施例の要部を示す断面図
【図2】先に提案しているパッド摩耗自動調整機構の断
面図
面図
【図3】図2の摩耗調整機構を設けた逆作動ディスクブ
レーキの平面図
レーキの平面図
【図4】同上のブレーキの側面図
【図5】(a)パッド摩耗自動調整機構のブレーキ解除
時の状態を拡大して示す平面図 (b)パッド摩耗自動調整機構のブレーキ解除時の状態
を拡大して示す断面図
時の状態を拡大して示す平面図 (b)パッド摩耗自動調整機構のブレーキ解除時の状態
を拡大して示す断面図
【図6】(a)パッド摩耗自動調整機構のブレーキ作動
時の状態を拡大して示す平面図 (b)パッド摩耗自動調整機構のブレーキ作動時の状態
を拡大して示す断面図
時の状態を拡大して示す平面図 (b)パッド摩耗自動調整機構のブレーキ作動時の状態
を拡大して示す断面図
1 ブラケット 2 キャリヤ 3 パッド 4 加圧手段 5 カム5a 軸部 6 レバー 7 復帰スプリング 8 ナット 10 パッド摩耗自動調整機構 11 ハウジング 12 アジャストボルト 13 プッシュロッド 14 フランジ 15 クラッチ 16 ゴムキャップ 17 ねじ孔 18 戻し用ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクを挾む摩擦パッド、このパッド
を支持する対のキャリヤ、このキャリヤに常時閉じ力を
加える加圧手段、この加圧手段の力に抗して対のキャリ
ヤを押し広げるカムを有し、かつ、キャリヤに固定する
ハウジングと、このハウジングに螺合させてディスク側
への移動をプッシュロッドを介して上記カムの軸部で止
める多条ねじのアジャストボルトと、このアジャストボ
ルトと前記カムとの間に設けて前記プッシュロッドを摺
動自在に挿通したフランジと、このフランジと前記アジ
ャストボルトとの間に設けられ、前記フランジが前記カ
ムに押し動かされたときに係合してアジャストボルトの
回転を止めるクラッチとから成るパッド摩耗の自動調整
機構を有する逆作動ディスクブレーキ装置において、上
記ハウジングにねじ孔を設け、このねじ孔にアジャスト
ボルトの後端に点接触する戻し用ボルトを螺合してキャ
リヤ位置の復元機構を構成したことを特徴とする逆作動
ディスクブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3017629A JP2686181B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 逆作動ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3017629A JP2686181B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 逆作動ディスクブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04258535A JPH04258535A (ja) | 1992-09-14 |
JP2686181B2 true JP2686181B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=11949157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3017629A Expired - Lifetime JP2686181B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 逆作動ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2686181B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP3017629A patent/JP2686181B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04258535A (ja) | 1992-09-14 |
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