JP2683857B2 - 柔軟板体と金属板体との接着用プライマー - Google Patents

柔軟板体と金属板体との接着用プライマー

Info

Publication number
JP2683857B2
JP2683857B2 JP16209392A JP16209392A JP2683857B2 JP 2683857 B2 JP2683857 B2 JP 2683857B2 JP 16209392 A JP16209392 A JP 16209392A JP 16209392 A JP16209392 A JP 16209392A JP 2683857 B2 JP2683857 B2 JP 2683857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primer
adhesive
urethane
emulsion
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16209392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05320585A (ja
Inventor
孝則 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Onkyo Corp
Original Assignee
Onkyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Onkyo Corp filed Critical Onkyo Corp
Priority to JP16209392A priority Critical patent/JP2683857B2/ja
Publication of JPH05320585A publication Critical patent/JPH05320585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2683857B2 publication Critical patent/JP2683857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着工程に於ける被接
着物の表面処理に使用する接着用プライマーに関し、特
にウレタンエラストマーの様な柔軟板体と金属板体との
接着に用いるプライマーに関する。
【0002】
【従来の技術】発泡ウレタンやウレタンエラストマー等
を成形加工した柔軟板体は、成形時の離形剤が表面に残
留していることもあって濡れ性が極端に悪く、柔軟板体
と接着剤との間で界面剥離を起こすことが多かった。こ
の状態を解決するために、従来から種々の接着剤や接着
用プライマーが開発されてきたが殆どが有機溶剤型であ
って、毒性や引火性に注意を払う必要があるのみなら
ず、例えば前記発泡ウレタンやウレタンエラストマー等
に用いた場合に有機溶剤のために膨潤し、変形して作業
性が極めて悪くなると言う欠点があった。
【0003】このような欠点を有する有機溶剤を使用し
た接着剤に代って、アクリルエマルジョン接着剤のよう
な水系溶媒の接着剤が開発され実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記水系溶媒のエマル
ジョン型の接着剤は、有機溶剤を使用した接着剤のごと
き欠点はないが、有機溶剤系プライマーに対しては濡れ
性が悪いので十分な接着力が得られなかった。この欠点
を解消するために水系溶媒によるウレタンエマルジョン
プライマーが開発されているが、従来のウレタンエマル
ジョンプライマーは分子鎖が短いために塗布したときに
凝集し、結果としてプライマー層にムラを生じて十分な
機能を果たし得ず、又、分子鎖を長くしようとして分子
伸長剤を大量に用いると堅い樹脂が生成されてプライマ
ー層にひび割れが発生し、発泡ウレタンやウレタンエラ
ストマーの柔軟な動きに追随し得ず、プライマー層の破
壊によって接着不良が発生するという解決すべき課題を
抱えていた。
【0005】そこで本発明は、前記従来例プライマーに
付する欠点を解消し、水系溶媒の接着剤に対しても接着
性が良好で作業性に優れ、その上に適当な長さの分子鎖
を有して、従来は濡れ性が悪くて均一な塗布が困難であ
った被接着体でも均一塗布が可能で且つ乾燥後も柔軟性
を保持している水系溶媒のプライマーを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る接着用プライマーは、過剰のイソシアネ
ート基を有するウレタンプレポリマーAに界面活性剤を
加えて水中で乳化分散させ、これに1級又は2級のアミ
ノ基を2個以上有する物質を混合して得たエマルジョン
Bと、アミノ基と反応性を有する基を1分子中に2個以
上有する物質Cとを反応させて得た、分子量が20万〜
30万のウレタンエマルジョンからなることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】そして、この様な構成の接着用プライマーは、
分子鎖の中に極性基を多く含むので、水系溶媒に分散し
ているエマルジョンとは親和力が大きく、従って金属や
水系溶媒の接着剤に対して優れた接着力、付着力を有す
る。
【0008】また、その分子鎖は、アミノ基と反応性を
有する基を1分子中に2個以上有する物質Cとの結合に
よって分子量が20万〜30万であり、且つ適度の長さ
を有しているので塗布時に被接着面に対する濡れ性に優
れ、被接着面の隠蔽力が良好で一様な塗膜を形成し易
く、且つ乾燥後も適度の柔軟性を保持している。したが
って、柔軟な板状体の接着に適用した場合でも追随性に
優れた接着層が得られる。
【0009】
【実施例】実施例1:ポリプロピレングリコール237
部とトリレンジイソシアネート87部を反応容器中で反
応させ、イソシアネート基が過剰のウレタンプレポリマ
ーAを得る。
【0010】当該ウレタンプレポリマーA100部に、
ノニルフェノールにエチレンオキシド40モルを加えた
界面活性剤7部とヒマシ油にエチレンオキシド30モル
を加えた界面活性剤3部とを加えて掻き混ぜ、20℃1
00部の水中にて分散乳化し、これにエチレンジアミン
(1級アミン)の20%水溶液を8部加えて約40分攪
拌してエマルジョンBを得る。
【0011】この場合、本願のプライマーは以下に記載
する様な分子量を有し、その分子量に相応して適度に長
い分子鎖を形成する。そのために最初の原材料であるフ
レタンプレポリマーはイソシアネート基が過剰であるこ
とが望ましい。
【0012】当該エマルジョンB100部に、アミノ基
と反応性を有する基を1分子中に2個以上有する物質C
としてグリセリンジグリシジルエーテル2部を加え、2
0℃にて攪拌し、分子量20万〜30万であってイソシ
アネート基やアミノ基を多数有するウレタンエマルジョ
ンプライマーを得る。
【0013】実施例2:上記実施例1で得られる半製品
であるエマルジョンB100部に、同じくアミノ基と反
応性を有する基を1分子中に2個以上有する物質Cとし
て、グリセリンジグリシジルエーテルの代りにホルマリ
ンの37%水溶液2部を加え、20℃にて攪拌し、同じ
く分子量20万〜30万であってイソシアネート基やア
ミノ基を多数有するウレタンエマルジョンプライマーを
得る。
【0014】上記実施例1、並びに実施例2で得られた
プライマーを、振動板用ウレタンエラストマーエッジに
刷毛で塗布し、40℃の熱風乾燥機で10分間乾燥して
から、アクリルエマルジョン接着剤で鋼板フレームに貼
着し、168時間自然乾燥した後180度剥離試験を行
った。更に比較のために従来から使用されている有機溶
剤系のプライマー(クロロプレンゴムとウレタン樹脂を
トルエンに溶解希釈したもの)についても同様の試験を
行った。その結果を表1に示す。
【0015】又、同じく上記3種の試料について、膨潤
による変形性について調べた。厚さ1mm、幅10mmの発
泡ウレタンシートに夫々のプライマーを塗布し、膨潤に
より生じた変形量(見掛上の厚さの変化)を測定した。
その結果を表2に示す。
【0016】表1、表2の数値は各プライマー毎に5個
の試料について得られた数値の平均値である。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】 以上、本発明に係る接着用プライマーについて代表的と
思われる実施例を基に詳述したが、本発明によるプライ
マーの実施態様において、例えばウレタンプレポリマ
ー、アミン等原材料、並びに反応時間、反応温度等につ
いて上記実施例に記載された事例に限定されるものでは
なく、前記した特許請求の範囲に記載の構成要件を具備
し、本発明にいう作用を呈し、以下に述べる効果を有す
る限りにおいて、適宜改変して実施しうるものである。
【0019】
【効果】本発明に係る接着用プライマーは以下に述べる
効果を有する。 (1) 水系溶媒を使用し、分子内に極性基を多く含むの
で、同じく水系溶媒の接着剤、乃至金属に対して強固な
接着力を得る。表1の実験結果によって、十分に接着用
プライマーとしての機能を果たしていることがわかる。 (2) 又、水系溶媒を使用しているので、例えば発泡ウレ
タンやウレタンエラストマー等に適用しても表2に示す
ように従来例より被接着体の膨潤、変形は極めて少な
い。従って作業性が悪くなる事はない。 (3) 接着剤に於てもプライマーと同じく水系溶媒の接着
剤を使用することで接着作業に有機溶剤が一切不要とな
り、従って作業や管理上に於て毒性や引火性に注意を払
う必要が無い。 (4) 本願プライマーのウレタンエマルジョンは分子量が
約20万〜30万であって適度な長さの分子鎖を有し、
塗布時に被接着面に対し塗れ性、隠蔽力が良好で一様な
塗膜を形成し易く、接着力が安定している。 (5) 又、同じく適度な長さの分子鎖を有しているので、
乾燥後も適度の柔軟性を保持している。従って、柔軟な
板状体の接着に適用した場合でも追随性に優れた接着層
が得られる。従って、とくにスピーカにおける発泡ウレ
タンやウレタンエラストマー製のエッジの様な柔軟板体
とフレームの様な金属板体との接着に好適である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過剰のイソシアネート基を有するウレタ
    ンプレポリマーAに界面活性剤を加えて水中で乳化分散
    させ、これに1級又は2級のアミノ基を2個以上有する
    物質を混合して得たエマルジョンBと、アミノ基と反応
    性を有する基を1分子中に2個以上有する物質Cとを反
    応させて得た、分子量が20万〜30万のウレタンエマ
    ルジョンからなることを特徴とする接着用プライマー。
JP16209392A 1992-05-27 1992-05-27 柔軟板体と金属板体との接着用プライマー Expired - Fee Related JP2683857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16209392A JP2683857B2 (ja) 1992-05-27 1992-05-27 柔軟板体と金属板体との接着用プライマー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16209392A JP2683857B2 (ja) 1992-05-27 1992-05-27 柔軟板体と金属板体との接着用プライマー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05320585A JPH05320585A (ja) 1993-12-03
JP2683857B2 true JP2683857B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=15747945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16209392A Expired - Fee Related JP2683857B2 (ja) 1992-05-27 1992-05-27 柔軟板体と金属板体との接着用プライマー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2683857B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11351785A (ja) * 1998-06-04 1999-12-24 Denso Corp 熱交換器およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05320585A (ja) 1993-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002533511A (ja) 耐衝撃性エポキシ樹脂系接着剤
EP3375833B1 (en) Bonding method, bonded structure and bonding kit
CA1315796C (en) Adhesion promoters
MXPA04008494A (es) Adhesivos de fibras tipo fibras tipo fieltro, de baja viscosidad, con alto contenido de solidos, ambientalmente preferidos.
WO2023087854A1 (zh) 一种防污涂料及其使用方法和应用
CN106675459A (zh) 一种环保耐低温丙烯酸酯类胶黏剂
CA2056104A1 (en) Flock adhesive
JP2683857B2 (ja) 柔軟板体と金属板体との接着用プライマー
CN1261834C (zh) 刮刀
US3375299A (en) Latent amidopolyamine curing agents for epoxy resins and polyurethanes
JP7208973B2 (ja) 水性接着剤組成物およびその作製方法
JP3890179B2 (ja) 無溶剤接着剤
JPH06108031A (ja) 偏光板用粘着剤組成物
Rajalingam et al. Poly (chloroprene)‐castor oil based polyurethane semi‐interpenetrating polymer network as an adhesive
JP3367301B2 (ja) 電子線硬化型単官能ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー及びそれを含有する電子線硬化型接着剤組成物
GB2040185A (en) Primer system for FRP bonding
JPH07121993B2 (ja) フツ素樹脂成形品の処理液
JP5283349B2 (ja) 水系接着剤組成物
JPH05320572A (ja) 柔軟板体と金属板体の接着用プライマー
TWI814280B (zh) 黏著組成物及黏貼帶
JP3157603B2 (ja) プライマー組成物
JPH05239228A (ja) 接着層付シリコーンゴム部材
JPS62290781A (ja) 一液型クロロプレン系接着剤
JP2020125499A (ja) 接着方法
JP2004067915A (ja) ポリクロロプレンゴムラテックス接着剤用プライマー及びそれを用いた接着方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees