JP2683717B2 - 閉じ方向への自動回動機能を備えた蝶番 - Google Patents

閉じ方向への自動回動機能を備えた蝶番

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JP2683717B2
JP2683717B2 JP6035407A JP3540794A JP2683717B2 JP 2683717 B2 JP2683717 B2 JP 2683717B2 JP 6035407 A JP6035407 A JP 6035407A JP 3540794 A JP3540794 A JP 3540794A JP 2683717 B2 JP2683717 B2 JP 2683717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉じ方向への自動回動
機能を備えた蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、閉じ方向への自動回動機能を
備えた蝶番としては、種々のものが知られている。しか
し、これら従来の蝶番は、部品点数が多く、構造が複雑
であるため高価な欠点を有している。したがって、部品
点数が少なく、構造が簡単で安価に提供できる閉じ方向
への自動回動機能を備えた蝶番の開発が要求されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来周知の閉じ方向への自動回動機能を備えた蝶
番は、部品点数が多く、構造が複雑であるため高価な点
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に所定
の間隔を有して複数の軸挿通部が形成された1対の翼片
と、軸方向に齟齬して同心に対応する一方の翼片の軸挿
通部と他方の翼片の軸挿通部に対して軸まわりの相対回
動可能に挿通した支軸とを備えた蝶番において、コイル
スプリングが前記支軸を挿通して該支軸に形成した段部
と、この段部に対向する位置で支軸に対して軸まわりの
相対回動および軸方向の相対移動を可能に取付けられた
可動片の軸方向一端面とで挟まれ、該可動片の延出端が
一方の翼片の開き側の面に当接しているとともに、この
可動片の軸方向他端面と、該他端面が前記コイルスプリ
ングの付勢により当接する他方の翼片の軸挿通部の軸方
向一端面とを、1対の翼片の開き方向の相対回動を前記
可動片の回動および軸方向の後退運動に変換して、可動
片の軸方向一端面により前記コイルスプリングを前記段
部側に押圧して圧縮させるとともに、該コイルスプリン
グの弾性復帰に伴う伸長を前記可動片の逆回動と軸方向
の前進運動および1対の翼片の閉じ方向の相対回動に変
換させる螺旋状に形成し、前記支軸が、基端部に角形頭
部を有し先端部に雄ねじ部を備える雄形支軸と、基端部
に角形頭部を有し前記雄形支軸の前記雄ねじ部に螺合さ
れた雌ねじ部を備える雌形支軸とによってなり、かつ、
前記雌ねじ部と前記雄ねじ部の螺合量の加減ができるよ
うにし、その雌形支軸の先端面を前記段部として機能す
るようにしてあることを特徴とし、部品点数の削減と構
造の簡略化を図ることで安価な蝶番を提供する目的を達
成した。
【0005】
【作用】本発明によれば、たとえば一方の翼片をドアー
側に取付け、他方の翼片をドアー枠側に取付けた状態で
ドアーを開放して、1対の翼片に開き方向の相対回動が
生じると、可動片の螺旋状の軸方向他端面と他方の翼片
の軸挿通部における螺旋状の軸方向一端面が互いに摺動
して、前記可動片を支軸の軸まわりに回動させながら軸
方向に後退させ、その軸方向一端面によりコイルスプリ
ングを段部側に押圧して圧縮する。この状態でドアーの
開放力を解除すれば、コイルスプリングの弾性復帰に伴
う伸長により、可動片が逆回動しながら軸方向に前進
し、可動片の螺旋状の軸方向他端面と他方の翼片の軸挿
通部における螺旋状の軸方向一端面が互いに逆方向に摺
動して、1対の翼片に閉じ方向の相対回動を生じさせ
て、ドアーを自動的に閉成させる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は開放状態を示す正面図、図2は閉じ状態
を示す正面図、図3は分解して示す正面図であり、これ
らの図において、1は一方の翼片、2は他方の翼片、3
は支軸、4はコイルスプリング、5は可動片を示す。
【0007】一方の翼片1における基端側の軸方向両端
部には、軸挿通部1A,1Bが形成され、他方の翼片2
における基端側の軸方向両端部付近には、軸挿通部2
A,2Bが形成されており、これら軸挿通部1A,1
B、2A,2Bは、軸方向に齟齬して同心に対応し、軸
まわりの相対回動可能かつ軸方向の相対移動を不能に支
軸3が挿通されている。
【0008】支軸3は、長寸の雄形支軸30と短寸の雌
形支軸31によってなり、雄形支軸30は、その基端部
に角形(たとえば六角形)頭部30Aを有し、先端部に
雄ねじ部30Bを備えている。雌形支軸31は、基端部
に角形(たとえば六角形)頭部31Aを有し、前記雄ね
じ部30Bの螺合可能な雌ねじ部31Bを備えた筒状に
形成されている。したがって、長寸の雄形支軸30の雄
ねじ部30Bと短寸の雌形支軸31の雌ねじ部31Bを
螺合して、両者30,31を連結することにより、所定
範囲内において軸方向寸法の伸縮調整を可能にした一連
の支軸3が形成されるとともに、雌形支軸31の先端面
を段部31Cとして機能するようにしてある。
【0009】コイルスプリング4は圧縮型のもので、雄
形支軸30を挿通した状態で支軸3に取付けられてお
り、この取付けによって、下端が段部31Cに支持さ
れ、上端に可動片5が当接している。すなわち、可動片
5は、基端側に軸挿通部5Aを有し、この軸挿通部5A
から一方の翼片1の開き側の面1aに向かって延出する
延出部5Bを備えた構造になっている。したがって、軸
挿通部5Aに雄形支軸30を挿通することで、可動片5
は支軸3に対して軸まわりの相対回動および軸方向の相
対移動を可能に取付けられて、延出部5Bの延出端5b
が一方の翼片1の開き側の面1aに当接するとともに、
軸挿通部5Aの軸方向下端面5Dがコイルスプリング4
の上端に当接している。
【0010】一方、可動片5における軸挿通部の軸方向
上端面5Cと、この上端面5Cがコイルスプリング4の
付勢により当接する他方の翼片2における軸挿通部2A
の軸方向下端面2aは、図面で右上がりに傾斜(左上が
りの傾斜でもよい)する螺旋状に形成されて両者5C,
2aが互いに当接している。なお、傾斜角θは35度か
ら50度の範囲(好ましくは45度)に設定されてい
る。その結果、コイルスプリング4の付勢によって生じ
る可動片5の軸方向の上昇運動(前進運動)が1対の翼
片1、2の閉じ方向の相対回動に変換され、自然状態で
は図4に示すように、1対の翼片1、2が閉じられた状
態に保持される。図中6、6……は複数の取付孔、7,
7は規制ピン挿通孔を示し、蝶番の取付け前には、図5
に示すように、両翼片1、2をコイルスプリング4の付
勢に抗して開き方向に少し回動させ、一方の翼片1に形
成されている規制ピン挿通孔7と可動片5の延出部5B
に形成されている規制ピン挿通孔7とを連通させたの
ち、規制ピン8を規制ピン挿通孔7,7に挿通すること
によって、可動片5の軸方向の移動を規制し、両翼片1
2の閉じ方向への回動を抑制して、蝶番の取付時におけ
るドアー側およびドアー枠側への取付け作業の容易化を
図るように工夫している。
【0011】このような構成であれば、たとえば一方の
翼片1を図5の二点鎖線で示すドアー9側に取付け、他
方の翼片2を二点鎖線で示すドアー枠10側に取付けた
のち、規制ピン8を抜き取る。これにより、コイルスプ
リング4の付勢によって図6に示すように、1対の翼片
1、2およびドアー9が閉じられた状態に保持される。
この状態でドアー9を一点鎖線または二点鎖線で示すよ
うに開放すると、1対の翼片1,2に開き方向の相対回
動が生じ、可動片5の螺旋状の軸方向上端面5Cと他方
の翼片2の軸挿通部2Aにおける螺旋状の軸方向下端面
2aが互いに摺動して、可動片5を回動させながら軸方
向に下降(後退)させ、その軸挿通部5Aの軸方向下端
面5Dでコイルスプリング4を押圧して圧縮する。前記
一点鎖線または二点鎖線で示す開放位置において、ドア
ー9の開放力を解除すれば、コイルスプリング4の弾性
復帰に伴う伸長で可動片5が逆回動しながら軸方向に上
昇(前進)し、可動片5の軸方向上端面5Cと他方の翼
片2の軸挿通部2Aにおける軸方向下端面2aが互いに
逆方向に摺動して、1対の翼片1,2に閉じ方向の相対
回動を生じさせて、ドアー9を実線で示す位置まで自動
的に閉成させる。
【0012】本発明は、長寸の雄形支軸30と短寸の雌
形支軸31によってなる支軸3と、コイルスプリング4
および可動片5の三点の部品により、閉じ方向への自動
回動機能を確保できるように構成されているので、従来
周知の閉じ方向への自動回動機能を備えた蝶番と比較し
て、部品点数が少なく、構造が簡単であるため安価に提
供できる。しかも、閉じ方向のトルクは、前述の傾斜角
θを加減することにより調整できる。すなわち、傾斜角
θを大きくすることで大きい閉じ方向のトルクが得ら
れ、傾斜角θを小さくすることで小さい閉じ方向のトル
クが得られる。また、バネ定数の異なるコイルスプリン
グ4を使用することによっても閉じ方向のトルクを調整
できる。つまり、バネ定数の大きいコイルスプリング4
を使用することによって大きい閉じ方向のトルクが得ら
れ、バネ定数の小さいコイルスプリング4を使用するこ
とによって小さい閉じ方向のトルクが得られる。さら
に、所定のバネ定数をもつコイルスプリング4の使用状
態において、短寸の雌形支軸31における雌ねじ部31
Bと、長寸の雄形支軸30における雄ねじ部30Bの螺
合量を加減するによって、閉じ方向のトルクを調整する
こともできる。具体的には、前記螺合量を大きくして、
段部31Cと可動片5における軸挿通部5Aの軸方向下
端面との間隔を小さくし、コイルスプリング4の圧縮量
を大きくすることで大きい閉じ方向のトルクが得られ、
前記螺合量を小さくして、段部31Cと可動片5におけ
る軸挿通部5Aの軸方向下端面との間隔を大きくし、コ
イルスプリング4の圧縮量を小さくすることで小さい閉
じ方向のトルクが得られる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、支軸
と、コイルスプリングおよび可動片の三点の部品によ
り、閉じ方向への自動回動機能を確保できるように構成
されているので、従来周知の閉じ方向への自動回動機能
を備えた蝶番と比較して、部品点数が少なく、構造が簡
単であるため安価に提供することができる。また、本発
明によれば、雄形支軸の雄ねじ部と雌形支軸の雌ねじ部
の螺合量を加減することによって、閉じ方向のトルクを
調整することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例の開放状態を示す正面図であ
る。
【図2】 閉じ状態を示す正面図である。
【図3】 分解して示す正面図である。
【図4】 1対の翼片の全閉状態を示す平面図である。
【図5】 使用前段の状態を示す平面図である。
【図6】 使用時の作動を示す平面図である。
【符号の説明】
1 一方の翼片 1A 軸挿通部 1B 軸挿通部 1a 開き側の面 2 他方の翼片 2A 軸挿通部 2B 軸挿通部 2a 軸挿通部2Aの下端面(一端面) 3 支軸 4 コイルスプリング 5 可動片 5C 可動片の軸方向上端面(他端面) 5D 可動片の軸方向下端面(一端面) 5b 可動片の延出端30 雄形支軸 30B 雄ねじ部 31 雌形支軸 31B 雌ねじ部 31C 支軸の段部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に所定の間隔を有して複数の軸挿
    通部が形成された1対の翼片と、軸方向に齟齬して同心
    に対応する一方の翼片の軸挿通部と他方の翼片の軸挿通
    部に対して軸まわりの相対回動可能に挿通した支軸とを
    備えた蝶番において、コイルスプリングが前記支軸を挿
    通して該支軸に形成した段部と、この段部に対向する位
    置で支軸に対して軸まわりの相対回動および軸方向の相
    対移動を可能に取付けられた可動片の軸方向一端面とで
    挟まれ、該可動片の延出端が一方の翼片の開き側の面に
    当接しているとともに、この可動片の軸方向他端面と、
    該他端面が前記コイルスプリングの付勢により当接する
    他方の翼片の軸挿通部の軸方向一端面とを、1対の翼片
    の開き方向の相対回動を前記可動片の回動および軸方向
    の後退運動に変換して、可動片の軸方向一端面により前
    記コイルスプリングを前記段部側に押圧して圧縮させる
    とともに、該コイルスプリングの弾性復帰に伴う伸長を
    前記可動片の逆回動と軸方向の前進運動および1対の翼
    片の閉じ方向の相対回動に変換させる螺旋状に形成し、
    前記支軸が、基端部に角形頭部を有し先端部に雄ねじ部
    を備える雄形支軸と、基端部に角形頭部を有し前記雄形
    支軸の前記雄ねじ部に螺合された雌ねじ部を備える雌形
    支軸とによってなり、かつ、前記雌ねじ部と前記雄ねじ
    部の螺合量の加減ができるようにし、その雌形支軸の先
    端面を前記段部として機能するようにしてあることを特
    徴とする閉じ方向への自動回動機能を備えた蝶番。
JP6035407A 1994-02-07 1994-02-07 閉じ方向への自動回動機能を備えた蝶番 Expired - Lifetime JP2683717B2 (ja)

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