JP2679917B2 - 射出成形機における型締装置 - Google Patents

射出成形機における型締装置

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JP2679917B2
JP2679917B2 JP4181807A JP18180792A JP2679917B2 JP 2679917 B2 JP2679917 B2 JP 2679917B2 JP 4181807 A JP4181807 A JP 4181807A JP 18180792 A JP18180792 A JP 18180792A JP 2679917 B2 JP2679917 B2 JP 2679917B2
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screw
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操 藤川
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/68Mould opening, closing or clamping devices hydro-mechanical

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機における型
締装置に係り、詳しくは回転モータと油圧アクチュエー
タを用いるハイブリットタイプの型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電動モータと油圧アクチュエータ
を用いたハイブリットタイプの型締装置として、例えば
特開平2−45111号公報、特開平2−121807
号公報及び特開平2−143812号公報にて示される
ものが提案されている。
【0003】該ハイブリットタイプの型締装置は、伝動
モータにて駆動されるボールネジ及びナットと、油圧に
より型締力を発生する型締ラムと、該型締ラムの当接に
より前記ボールナットの回転を停止する摩擦クラッチ部
と、を有している。
【0004】そして、型開及び型閉時は、電動モータに
基づきボールナットを回転し、これによりボールネジを
進退して該ネジ先端に連結されている可動盤を移動す
る。また、型締時は、油圧により型締ラムを移動し、該
ラムの摩擦クラッチ部がボールナットに当接することに
よりボールナットがボールネジのリードに沿って自転す
ることを阻止して、該型締ラムが、ナットと共にボール
ネジを移動して可動盤に大きな締付力を発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述型締装
置は、型締時に摩擦クラッチ部によりボールナットの自
転を阻止する関係上、ボールナットを回転してボールネ
ジを移動する型開及び型閉時に上記摩擦クラッチ部を開
放する必要がある。このため、型締ラムは、油圧による
型締ストロークに加えて摩擦クラッチ部の係脱ストロー
ク分移動する必要があり、該クラッチ係脱ストローク用
として特別な圧油室(特開平2−45111号公報、)
及びスプリング(特開平2−121807号公報、特開
平2−14381号公報)を設けている。
【0006】従って、上述型締装置は、構造が複雑にな
ると共に、締付ラムの移動制御が複雑になっている。
【0007】また、上述型締装置にあっては、大きな力
を必要とする型締時には油圧を用い、大きな力を必要と
しない型開・型閉時には電動モータを用いているが、型
開開始時、即ち成形樹脂から金型を離す離型時は、樹脂
の接着力に抗して金型を移動するため比較的大きな力を
要する。しかし、上述型締装置は、該離型時においても
電動モータにて可動盤を移動するので、比較的大きな電
動モータを必要とし、イナーシャの大きなボールネジ装
置の採用と相俟って、型締装置を大型化するとともにコ
ストアップの原因となっている。
【0008】そこで、本発明は、上述クラッチ部をなく
して型締ラムの移動を単純化し、かつ離型時、油圧によ
り可動盤を作動することにより、上述課題を解決した射
出成形機における型締装置を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、可動盤(3)に固定された雄
ネジ(9)と、回転モータ(M)に連動しかつ該雄ネジ
に螺合しているナット部材(13)と、該ナット部材を
回転自在に支持すると共にバック盤(5)に軸方向に所
定量移動自在に支持されている型締ラム(12)と、を
備えてなる、射出成形機における型締装置において、型
締時、油圧が供給されて前記型締ラム(12)を型閉方
向に移動する型締用油圧室(B)と、離型時、油圧が供
給されて前記型締ラム(12)を型開方向に移動する離
型用油圧室(A)と、型締時及び離型時に、前記ナット
部材(13)が前記雄ネジ(9)との間で回転すること
を阻止する回転防止手段(27,27´)(M,9)
と、前記ナット部材の側面(13a)と前記型締ラムの
平面部(40)とで構成され、型開及び型閉時、前記回
転モータ(M)に基づく前記ナット部材(13)の回転
を滑りにより許容し、かつ型締時、前記型締ラム(1
2)の移動を前記ナット部材(13)に伝達する滑り当
接面(S)と、を備えてなることを特徴とする。
【0010】一例として、前記回転防止手段が、前記回
転モータ(M)から前記ナット部材(13)への伝達経
路に作用して該ナット部材の回転を停止するブレーキ
(27,27´)である。
【0011】他の例として、前記雄ネジ(9)及びナッ
ト部材(13)が、角ネジ又は台形ネジ等の送りネジで
あり、かつ前記回転防止手段が、停止保持状態にある前
記回転モータ自体(M)及び/又は前記リード角を小さ
く設定した前記送りネジ自体(9,13)である。
【0012】
【作用】以上構成に基づき、型閉時、回転モータ(M)
を正方向に回転してナット部材(13)を回転する。す
ると、該ナット部材(13)に螺合している雄ネジ
(9)は矢印C方向に移動して型閉位置に至る。この
際、滑り当接面(S)は当接状態にあるが、型閉時の押
圧力は小さいので、ナット部材(13)の回転支持(2
0)と相俟って、該滑り当接面(S)は滑りによりナッ
ト部材(13)のなめらかな回転を許容する。
【0013】型締時、ブレーキ(27)等の回転防止手
段によりナット部材(13)の回転を阻止した状態で、
型締用油圧室(B)に油圧を供給する。すると、型締ラ
ム(12)は、滑り当接面(S)の当接によりナット部
材(13)を矢印C方向に移動し、油圧に基づく大きな
力にて雄ネジ(9)及び可動盤(3)を移動する。そし
て、射出成形工程にあっては、該大きな締付力にて、可
動盤(3)を該型締位置に保持する。
【0014】離型時、回転防止手段によりナット部材
(13)の回転を阻止したままで、型締用油圧室(B)
の油圧をドレーンすると共に、離型用油圧室(A)に油
圧を供給する。すると、型締ラム(12)はナット部材
(13)と共に矢印D方向に移動し、これにより油圧に
よる比較的大きな力にて、可動盤(3)を離型位置に移
動する。
【0015】型開時、回転防止手段を解除すると共に、
回転モータ(M)を逆転方向に回転し、ナット部材(1
3)を回転する。これにより、雄ネジ(9)は矢印D方
向に移動して、可動盤(3)は型開位置となる。この
際、型閉時と同様に、滑り当接面(S)は滑って、ナッ
ト部材(13)の自由な回転を阻害することはない。
【0016】なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものではあるが、何等本発明の構成を限定す
るものではない。
【0017】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例について
説明する。
【0018】射出成形機の型締装置1は、図1に示すよ
うに、固定盤2、可動盤3及びバック盤5を有してお
り、固定盤2とバック盤5との間に複数のタイバー6が
延びており、該タイバー6に前記可動盤3が往復動自在
に案内されている。そして、固定盤2及び可動盤3には
それぞれ金型7a,7bが装着されており、これら金型
は協働して、固定盤2方向から射出される樹脂を充填す
るキャビィティを構成する。また、可動盤3の背面には
雄ネジ9が固定されており、該雄ネジ9はバック盤5を
貫通して延び、該バック盤5に装備されたナット部材及
び油圧室等と相俟って、電気・油圧ハイブリットタイプ
の型締駆動装置10を構成している。更に、バック盤5
にはリニアスケール11が固定されており、該スケール
11は可動盤3に固定されているバー部材11aを検知
して、可動盤3の位置を電気的に検知し得る。また、バ
ック盤5には1個のACモータ等の電気モータMが設置
されている。
【0019】そして、ハイブリットタイプの型締駆動装
置10は、図2に示すように、雄ネジ9、型締ラム12
及びナット部材13を備えており、型締ラム12はバッ
ク盤5の中央部分に成形された段付き孔5aに軸方向所
定量移動自在に嵌合されている。該型締ラム12は内側
部に環状切欠き12aが形成されており、かつ該切欠き
12aに嵌合するリング板15が前記バック盤5に固定
されている。そして、該切欠き12aを囲むように複数
のOリングが装着されて油密状に構成され、これにより
離型用油圧室Aを構成している。
【0020】一方、型締ラム12の外側部は段付き状に
構成されており、該段付き部は前記バック盤5の段付き
孔部と相俟って型締用油圧室Bを構成している。該型締
用油圧室BはOリングにより油密状に構成され、かつ前
記離型用油圧室Aに比して大きな受圧面積を有してい
る。更に、該型締ラム12の小径環状部12bには外方
に突出したピン16が植設されており、該ピン16は、
バック盤5から延びているブラケット17に形成された
孔17aに嵌挿して、型締ラム12が回転することを阻
止している。
【0021】また、型締ラム12の中心部にも段付き孔
19が形成されている。そして、該段付き孔19の大径
部19aにはボールベアリング20が装着されており、
該ベアリング20にてナット部材13が回転自在に支持
されている。該ナット部材13は前述した可動盤3に固
定されている雄ネジ9に螺合しており、かつ該雄ネジ9
及びナット部材13は角ネジ又は台形ネジ等の送りネジ
からなる。また、ナット部材13にはタイミングプーリ
21が固定されており、また前記電動モータMの出力軸
22にもプーリ23がスプライン係合されており、これ
ら両プーリ21,23にタイミングベルト25が巻き掛
けられている。また電動モータMの出力軸22にはパル
スエンコーダ26が連結されており、モータMの回転
数、従ってナット部材13の回転数から可動盤3の位置
を検出し得る。更に、プーリ23に臨んで油圧ブレーキ
27が配設されており、該ブレーキ27はプーリ23を
挟んで、プーリ23及びナット部材13の回転を停止し
得る。なお、ブレーキは油圧キャリパーブレーキに限ら
ず、モータMに一体に組み込まれた電磁ブレーキ27´
又は他の油圧ブレーキでもよいことは勿論である。
【0022】一方、前記段付き孔19の小径部19bに
は前記雄ネジ9を覆うように円筒状のケース29が固定
されており、また大径部19aの開放部にはオイルシー
ル30が装着されており、該ケース29及びオイルシー
ル30にてオイル溜り28が形成されている。更に、ナ
ット部材13の内端側にはネジシール31が装着されて
おり、また該ナット部材13の内端側面に環状のオイル
ハネ板32(またシール)が固定されている。更に、型
締ラム12からブラケット33を介してオイル受け35
が設けられており、該オイル受け35はオイルハネ板3
2を囲むように、かつ雄ネジ9に臨んで配置されてい
る。そして、該オイル受け35の底部から油路36がフ
ィルタ37及びポンプ39に向けて延びており、更に該
ポンプ39から前記オイル溜り28に延びている。これ
により、雄ネジ9及びナット部材13の接合面に常に潤
滑オイルが介在する潤滑装置を構成している。なお、図
中29aはオイル溜り28のエアー通路である。
【0023】そして、前記段付き孔19の段部19cに
は焼入ワッシャ40が固定されており、またナット部材
13は黄銅等の潤滑性能の高い材料からなり、かつ該ナ
ット部材の外方側面13aには環状のオイル溝aが形成
されている。また、ナット部材13に型開閉に伴う通常
の軸方向力が作用している状態にあっては、ボールベア
リング20は焼入ワッシャ40とナット部材側面13a
とが軽く接触するように設定されており、従って該ワッ
シャ40と側面13aはその間にオイル溜り28のオイ
ルを油膜として介在して滑り当接面Sを構成している。
【0024】ついで、上述実施例の作用を、図3に沿っ
て説明する。
【0025】型開位置において、成形品のエジェクトが
終了する等によりスタート信号が入力すると(S1)、
まず電動モータMが正転する(S2)。すると、プーリ
23、タイミングベルト25及びプーリ21を介してナ
ット部材13が図2右方からみて反時計方向に回転して
雄ネジ9及び可動盤3を矢印C方向に移動する。この
際、雄ネジ9の矢印C方向の移動に基づきナット部材1
3に矢印D方向の反力が作用するが、該型閉作動時にあ
っては該反力は小さく、該反力は、ボールベアリング2
0にて受けられると共に、ワッシャ40とナット部材側
面13aとの間に油膜を介在した滑り当接面Sにて受け
られる。これにより、ナット部材13は、自由な回転を
保証されつつ、上記反力によるスラスト力が型締ラム1
2にて担持され、更に該型締ラム12が矢印D方向の移
動端にあることに基づきバック盤5にて担持される。
【0026】そして、リニアスケール11又はパルスエ
ンコーダ26により、可動盤3が所定型閉位置になった
ことを検知すると(S3)、モータMを停止すると共に
(S4)、ブレーキ27(27´)を作動して(S
5)、ナット部材13の回転を停止状態に保持する。こ
の状態で、図示しない切換えバルブを操作して、型締用
油圧室Bに圧油を供給する(S6)。すると、型締ラム
12は油圧による大きな型締力にて矢印C方向に移動
し、また金型7a,7bから雄ネジ9に大きな反力が作
用する。この際、ボールベアリング20は、すきま及び
静負荷容量内の弾性変形に基づき、ナット部材13が僅
かに軸方向に移動することを許容し、これにより型締ラ
ム12からの大きな力がベアリング20を経由すること
なく、ワッシャ40及び側面13aの滑り当接面Sを介
して直接ナット部材13に伝達される。従って、型締ラ
ム12の矢印C方向の移動はナット部材13そして停止
保持状態にある雄ネジ9を介して可動盤3に伝達され、
該可動盤は型締位置となる(S7)。
【0027】この状態で、図示しない射出装置により金
型7a,7bのキャビィティ内に樹脂が射出されて成形
され(S8)、また該射出成形工程が終了するまで、型
締用油圧室Bには圧油が保持され(S9)、可動盤3及
び金型は型締状態に保持される。そして、射出工程が終
了すると、切換えバルブが切換えられて、型締用油圧室
Bの油圧がドレーンされ(S11)、かつ離型用油圧室
Aに圧油が供給される(S12)。これにより、型締ラ
ム12は矢印D方向に移動し、更にボールベアリング2
0を介してナット部材13も同方向に移動し、そしてブ
レーキ27(27´)にて停止状態にある雄ネジ9を介
して可動盤3を矢印D方向に移動する。この際、金型の
形状によっては離型時に比較的大きな力を必要とするが
(型締時の約20%)、該離型作動時は、ナット部材1
3の回転を阻止して油圧により行うので、上記大きな力
に対応する軸方向力を得ることができる。
【0028】なお、型締時及び離型時にあっては、型締
ラム12の移動に基づきナット部材13は軸方向に移動
し、これによりナット部材13に設けられたプーリ21
も移動して、モータ側のプーリ23との間での整列状態
がくずれるが、型締(離型)ストロークは僅かであっ
て、かつこの際ナット部材13に回転が伝達されていな
いことが相俟って、一般にはタイミングベルト25によ
り吸収される。また、型締ストロークが大きい場合、入
力軸22のスプライン又はナット部材側プーリ21をス
プライン係合して吸収し得る。
【0029】そして、型締ラム12が矢印D方向の移動
端まで移動した離型位置(図2参照)になると(S1
3)、離型用油圧室Aは油圧が保持された保持状態とな
り(S14)、そしてブレーキ27(27´)が解放さ
れる(S15)。なお、該離型位置は前記型閉位置と同
じであって、型締ラム12が矢印D方向に移動してバッ
ク盤5に当接した位置である。この状態で、電動モータ
Mは逆方向に回転し、タイミングベルト25を介してナ
ット部材13を図2の右方向からみて時計方向に回転し
て(S16)、雄ネジ9を矢印D方向に移動する。この
際、ナット部材13には矢印C方向の反力が生じ、該反
力はベアリング20を介して型締ラム12に伝わるが、
該ラムは離型用油圧室Aの保持圧が作用して図2の位置
に保持されているので、該ナット部材13の反力は型締
ラム12に更にバック盤5にて担持される。
【0030】そして、型開位置になると(S17)、離
型用油圧室Aの保持圧がドレーンされ、かつ電動モータ
Mが停止され(S19)、一行程が終了する(S2
0)。そして、この状態で、成形品が金型からエジェク
トされ、再び型閉信号が入ると、型閉作動が開始される
(S1)。
【0031】また、ナット部材13の回転により雄ネジ
9が移動する際、ナット部材13と雄ネジ9との摺接面
にはオイル溜り28のオイルが介在し、充分な潤滑状態
にて螺合する。また、雄ネジ9が矢印C方向に移動する
際、雄ネジに付着しているオイルはネジシール31によ
り大部分が拭き取られるが、一部は雄ネジ9に付いたま
まナット部材13から突出する。そして、雄ネジ9が矢
印D方向に移動すると、該ナット部材から突出した部分
に付着しているオイルは、ネジシール31に入る際に該
シールにより掻取られ、ナット部材13と一体に回転す
るオイルハネ板32の回転により、該掻取られた付着オ
イルは、オイル受け35に回収され、更に油路36、フ
ィルタ37及びポンプ39によりオイル溜り28に戻さ
れる。
【0032】なお、上述実施例は、雄ネジ9及びナット
部材13に角ネジ又は台形ネジ等の送りネジを用いてい
るが、これはボールネジでもよく、またオイル溜り28
による潤滑に限らず、ネジ摺動面に強制的に潤滑オイル
を供給する静圧軸受け方式としてもよい。更に、電動モ
ータは、パルスモータ、サーボモータ等の他の電動モー
タでもよく、また電動に限らず、油圧モータ等の他の回
転モータ等でもよい。
【0033】ついで、一部変更した実施例について説明
する。
【0034】上記実施例にあっては、送りネジからなる
雄ネジ9及びナット部材13のリード角を、雄ネジ9の
軸方向力によりナット部材13が自転するように設定し
ているが、本実施例にあっては、リード角を小さく設定
し、例えば所定摩擦係数において、雄ネジ9の軸方向力
によってはナット部材が自転しない自己係止角以下又は
その近傍に設定する。そして、上記実施例におけるブレ
ーキ27(27´)を省略する。
【0035】本実施例にあっては、図3のステップS6
及びS15において、型締用油圧室B及び離型用油圧室
Aへの圧油の供給により型締ラム12を移動して可動盤
5を移動する際、電動モータMの停止のみによって、自
動的にナット部材13の自転を阻止し、ナット部材13
は型締ラム12と一体に雄ネジ9を移動する。この際、
送りネジのリード角は、自己係止角よりいくらか大きく
設定しても、電動モータMの停止による停止保持力に基
づき、ナット部材13の自転は阻止される。
【0036】従って、本実施例にあっては、ナット部材
13の回転を阻止する回転防止手段として、電動モータ
Mの停止保持力及び送りネジの小さいリード角に起因す
る摩擦力、又はそのいずれか一方を利用することとな
る。また、図3に示すステップS5,S15のような特
別なブレーキ操作を必要とせず制御が更に簡単となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
型締ラムとナット部材は、滑り当接面等により、相対回
転を許容しつつ軸方向に対しては一体的な関係になって
いるので、型締ラムは、型締ストロークだけ移動可能に
すれば足り、型締ラムの移動作動及び制御が簡単になる
と共に、回転モータからナット部材への動力伝達も簡単
な構造で足りる。
【0038】また、型締ラムの側面とナット部材の平面
部にて構成される滑り当接面は、型開時及び型閉時にあ
ってはナット部材の回転を阻害することなく、かつ油圧
による大きな型締力が作用する型締時にあっては、該大
きな力を直接ナット部材に作用するので、ボールベアリ
ング等のナット部材の回転支持部材に過度な負荷を与え
ることを防止して、型締装置の寿命及び信頼性を向上す
ることができる。
【0039】また、型締時には、型締用油圧室に圧油を
供給して大きな型締力を作用し、かつ離型時には、離型
用油圧室に圧油を供給して油圧により離型するので、大
きな型締力により確実に型締作動及びその保持を行うこ
とができると共に、比較的大きな力を必要とする離型作
動を確実に行うことができる。
【0040】更に、該離型時に回転モータによる駆動を
必要としないので、回転モータは、大きな力を必要とし
ない型閉時及び型開時のみに対応する小型のものを用い
ることができ、かつ前記滑り当接面による型締力の直接
担持に基づき、ナット部材の回転支持部材の容量を低下
して小型なものを用いることができることと相俟って、
型締装置の小型化を図ることができる。
【0041】また、ナット部材の回転防止手段として、
ブレーキを用いると、ナット部材の回転防止を適時にか
つ確実に行うことができ、信頼性を向上することができ
る。
【0042】また、該回転防止手段として、回転モータ
自体及び/又はリード角を小さく設定した送りネジ自体
とすると、ブレーキ等の特別な回転防止手段を必要とせ
ず、構造が簡単となり、また必要時に自動的にナット部
材の回転が阻止されるので、該回転防止のための特別な
制御を必要とせず、型締装置の制御を一層簡単にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機における型締装置を示
す全体正面図。
【図2】その要部を示す縦断面図。
【図3】該型締装置の作用を示すフロー図。
【符号の説明】
1 型締装置 2 固定盤 3 可動盤 5 バック盤 7a,7b 金型 9 雄ネジ 10 型締駆動装置 12 型締ラム 13 ナット部材 13a (外方)側面 20 回転支持部材(ボールベアリング) 40 平面部(焼入ワッシャ) A 離型用油圧室 B 型締用油圧室 M 回転(電動)モータ S 滑り当接面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動盤に固定された雄ネジと、回転モー
    タに連動しかつ該雄ネジに螺合しているナット部材と、
    該ナット部材を回転自在に支持すると共にバック盤に軸
    方向に所定量移動自在に支持されている型締ラムと、を
    備えてなる、射出成形機における型締装置において、 型締時、油圧が供給されて前記型締ラムを型閉方向に移
    動する型締用油圧室と、 離型時、油圧が供給されて前記型締ラムを型開方向に移
    動する離型用油圧室と、 型締時及び離型時に、前記ナット部材が前記雄ネジとの
    間で回転することを阻止する回転防止手段と、 前記ナット部材の側面と前記型締ラムの平面部とで構成
    され、型開及び型閉時、前記回転モータに基づく前記ナ
    ット部材の回転を滑りにより許容し、かつ型締時、前記
    型締ラムの移動を前記ナット部材に伝達する滑り当接面
    と、 を備えてなることを特徴とする射出成形機における型締
    装置。
  2. 【請求項2】 前記回転防止手段が、前記回転モータか
    ら前記ナット部材への伝達経路に作用して該ナット部材
    の回転を停止するブレーキである、 請求項1記載の射出成形機における型締装置。
  3. 【請求項3】 前記雄ネジ及びナット部材が、角ネジ又
    は台形ネジ等の送りネジであり、 かつ前記回転防止手段が、停止保持状態にある前記回転
    モータ自体及び/又は前記リード角を小さく設定した前
    記送りネジ自体である、 請求項1記載の射出成形機における型締装置。
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