JP2678380B2 - 改良されたシリカ系被膜形成用塗布液の製造方法 - Google Patents

改良されたシリカ系被膜形成用塗布液の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は厚膜でもクラツクの生じなく、Na+イオン等
の溶出防止に効果のあるシリカ系被膜形成用塗布液の製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
シリカ系被膜を形成させる方法としては、気相成長
法、真空蒸着法、スパツター法や塗布方法が知られてい
る。気相成長法、真空蒸着法及びスパツター法は特殊な
装置を必要とし、被膜を形成させる基板の大きさに制限
があり、且つ量産が難しいという欠点がある。そこで近
年塗布による方法が注目され、電子材料部品の絶縁膜や
液晶表示素子材料の表面安定化膜(パツシベーション
膜)等に使用されている。これらに加えて最近はより膜
厚での用途が種々提案されており、厚膜でクラツクが生
じないシリカ系被膜が要求されている。
従来用途に使用されているシリカ系塗布液に関して
は、既に多くの製造方法が提案されている。例えば、特
公昭48−24665号公報、同52−16488号公報、同56−3423
4号公報、特開昭54−24831号公報、同55−34258号公
報、同56−38362号公報、同56−119774号公報、同57−7
4370号公報、同57−94057号公報、同62−230828号公報
等があり、アルコキシシランを有機溶剤中で水や酢酸を
用いて加水分解してシリカ系被膜形成用塗布液を得る製
造方法が一般的であつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これら従来技術で得られる塗布液を石
英ガラス、或いはシリコンウエハー上に塗布し、500℃
以上の焼成を行うと、膜厚が0.5μm以上で気泡の生成
やクラツクの発生が生じる。
本発明は、かかる欠点を克服し、反応工程が極めて簡
単で且つ500℃以上の焼成においても膜厚が0.5μmを越
えてもクラツクや気泡の生じないシリカ被膜を形成し得
る塗布液の製造方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明は、一般式R′nSi(OR)4-n(ここに
R′はメチル基、エチル基又はフエニル基を表わし、R
はメチル基、エチル基、n−プロピル基又はi−プロピ
ル基を表わし、n=0、1又は2である。)で表わされ
る化合物及びこれらの部分縮合物であるアルコキシシラ
ンの内少なくとも1種と、一般式 {ここに、YはOH又はOR(ここにRはメチル基、エチル
基又はn−プロピル基又はi−プロピル基を表わす。以
下同じ。)を表わし、MはB、P、As、Sb、又はGaを表
わし、XはR′(ここにR′はメチル基、エチル基又は
フエニル基を表わす。以下同じ。)、OR、OH又はOTを表
わし、ZはH又はRを表わし、X′はR′、OR、OH又は
OT′を表わし、前記TはZ又は を表わし、前記T′はZ又は を表わし、前記k、l、i及びjは各々1〜100の整数
を表わし、前記X、Y及びZのうち少なくとも1つはX
がOH、YがOH及びZがHである。} で表わされる無機酸の少なくとも1種とを予め反応溶媒
中で反応させておき、次いで前記アルコキシシランと前
記無機酸のうち少なくとも該アルコキシシランの中に残
存するアルコキシル基を加水分解・縮合させ、前記あら
かじめの反応の後又は前記加水分解・縮合の後前記無機
酸の固体が残つているときは、該反応の後又は該加水分
解・縮合の後該固体を除去し、所望により、前記反応溶
媒の一部を除去し又は有機溶媒を前記反応生成液に加え
ることによりシリカ系被膜形成用塗布液を製造する方法
を要旨とする。
本発明者らは、反応の初期段階においてSi−O−Mの
結合を生成させておくことがクラツク防止、更にはNa+
イオン等の溶出防止に効果があることを見い出し、本発
明を完全したのである。
本発明に用いるアルコキシシランとしては、Si(OM
e)、Si(OEt)、Si(OPr)、 MeSi(OMe)、Me2Si(OMe)、Me2Si(OEt)、Me2
Si(OEt)、MeSi(OPr)、MeSi(OPr)、PhSi(O
Me)、PhSi(OEt)、Ph2Si(OEt)等(但しここ
にMeはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Phは
フエニル基を表わす。以下同様とする。)及びこれらの
部分縮合物並びにこれらの2種以上の混合物を挙げるこ
とができる。
本発明に用いる無機酸としては、P(OH)、(RO)
R(OH)、(RO)2P(OH)、▲R ▼P(OH)、
R′P(OH)、PO(OH)、(RO)PO(OH)、(R
O)2PO(OH)、R′PO(OH)、▲R ▼PO(OH)、
(HO)B(OR)、(HO)(OR)、B(OH)、R′
B(OH)、R′B(OR)(OH)、As(OH)、Sb(O
H)、RGa(OH)等の化合物、P2O5とEtOHとの反応生
成物、B2O3とEtOHとの反応生成物及びこれらの2種以上
の混合物を挙げることができる。
前記無機酸は反応混合物中において液体であつても固
体であつてもよいが、液体であることが好ましい。前記
無機酸が反応混合物中において固体であるときは、前記
予めの反応の進行と共に徐々に溶解して行き、通常は完
全に溶解してしまう。しかし完全に溶解せず固体のまま
で残存することがある。この場合、この予めの反応が終
了した時点で別してもよいが、これを残存させたまま
次の加水分解・縮合を行なつてもよい。この加水分解・
縮合反応の進行中にも固体の無機酸は溶解して行く。こ
の加水分解・縮合が終了したときにも未だ固体の無機酸
が残存しているときは該固体を別する。この別を行
なわないと、最終的に塗布液として使用したとき、生成
する塗膜に凸部が生じて好ましくないからである。
従来技術においても、ガラス質形成剤(例えばP2O5
B3O3)を塗布液に混合する例があるが、単に塗布液に混
合するだけではSi−O−M結合の生成量が少なく、塗布
液焼成時にM−O−M結合のまま蒸発、揮散し、有効に
働かず、膜厚0.5μm以下でクラツクが発生したり、Na+
イオン等の溶出防止効果にとぼしいという欠点がある。
これに対し、本発明の製造方法に因れば、初期の段階で
Si−O−M結合が生成しているので500℃以上の焼成時
においても膜中に残存し、有効に働き、膜厚0.5μm以
上であつてもクラツク発生は生じない。又Na+イオン等
の溶出防止効果にすぐれている。
前記反応溶媒としては1価アルコール(例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル)、これらの混
合アルコール)、ジオキサン、酢酸エスエル(例えば酢
酸メチル、酢酸エチル)、又はこれらの混合物が好適
で、ケトン(例えばメチルエチルケトン、アセトン等)
も一部使用できる。
本発明の塗布液は次のようにして製造できる。第1段
階で前記反応溶媒中にアルコキシシランと無機酸とを好
ましくは〔無機酸のOH当量〕/〔アルコキシシランのア
ルコキシル基(モル)〕比が1以下となるように配合し
反応させる。第2段階で未反応のアルコキシシランを従
来法(例えば特開昭57−94057号公報)に従つて加水分
解・縮合させる。第1段階での反応速度は、溶液中のア
ルコキシル基及び無機酸の濃度、無機酸の酸強度及び反
応温度に比例する。溶液中の官能基濃度が大きすぎると
3次元化を起こす場合があるのでアルコキシシラン濃度
は好ましくは5モル/以下更に好ましくは4モル/
以下がよい。無機酸の酸強度が小さい場合は触媒(例え
ば強酸性イオン交換樹脂等)を少量加えることで反応時
間を短縮できる。一方該無機酸は、好ましくは0.5モル
/以上更に好ましくは0.7モル/以上がよい。反応
温度は20〜100℃、好ましくは20〜80℃がよい。反応時
間は30分〜30時間、好ましくは1〜10時間がよい。無機
酸の使用量はアルコキシシランに対し1〜20モル%、好
ましくは1〜10モル%がよい。用いるアルコキシシラン
のR′の量はSiに対し、R′/Si比(モル比)0〜1.0、
好ましくは0.2〜0.5である。第2段階は従来技術と同様
に第1段階で反応に関与しなかつたアルコキシル基を水
を加えて加水分解させ、縮合反応を進行させる。加える
水の量は第1段階で反応に関与しなかつたアルコキシル
基1当量に対して0.5〜1モルが好ましい。
以上のように第1段及び第2段の反応を行なうが、各
段階の反応終了時に固体の無機酸が残存しているとき
は、前述のようにいずれかの段階の反応終了時にこれを
過し除去する。尚、第2段の反応終了後は他の固体爽
雑物を除くためにも過を行うのが好ましい。そしてシ
リカ被膜形成用塗布液として保存し又は使用するに際し
て、前記第1・2段の反応生成物の濃度が低過ぎるとき
は、反応溶媒の一部を蒸発除去し、高過ぎるときは有機
溶媒を加える。この有機溶媒としては前記反応溶媒を使
用することができる。
このようにしてシリカ系被膜形成用塗布液が得られ
る。こうして得られた塗布液は高純度でCl-を含有しな
いので電子材料用として用いることができる。又この塗
布液の使用可能な時間は、シリカ濃度8wt%の時、室温
で3ケ月以上である。
次にこうして得られた塗布液を青板ガラス、硬値ガラ
ス又はシリコンウエハー等に浸漬又はスピンコーターで
塗布し、N2、空気、酸素ガス等の雰囲気中で500℃以上
に加熱して焼成する。こうして得られた焼成膜は0.5μ
m以上の膜厚であつてもクラツクは発生しない。又Na+
イオン等の溶出防止に効果がある。
本発明で製造した塗布液を用いれば表面に段差、凹凸
を有する基材に塗布・焼成した場合に、表面段差を埋
め、平滑化することができるので電子部品用の多層配線
の絶縁膜として好適に使用することができ、又従来用途
の表面安定化膜、液晶セル用配向膜等にも好適に使用で
きる。
〔実施例〕
以下に実施例に示すが、本発明はこれら実施例によつ
て限定されるものではない。
実施例1 攪拌機、冷却器及び温度計を付けた500mlの三つ口フ
ラスコにSi(OEt)4690g、MeSi(OEt)324g、ジオキサ
ン40g、ホウ酸32gを入れ、攪拌しつつ70℃で2時間反応
させる。次いでこれに強酸性イオン交換樹脂30mlとエタ
ノール137gを加え、70℃とし、この溶液に水16.3gを約
2時間で滴下し、更に70℃で5時間反応を継続した。そ
の後、この反応液を室温に冷却し、デカンテーシヨンで
イオン交換樹脂を分離し、溶液を0.2μmフイルターで
ろ過し、無色透明の液を得た。得られた溶液の固形分濃
度(150℃で3時間加熱後の重量%)は11.4%で、その
不純物濃度は表1に示す通りであつた。
次いでこの溶液を50mm×50mm×1mmの硬質ガラス板上
にスピンナーを用いて回転数を種々変えて塗布し、空気
中で150℃/30分、更に500℃/1時間焼成し、シリカ系被
膜を形成した。この種々の膜厚のシリカ系被膜を光学顕
微鏡で観察した所、膜厚0.7〜0.8μmのものにもピンホ
ール及びクラツクの発生は認められなかつた。
実施例2 実施例1と同様のフラスコにSi(OEt)467g、MeSi(O
Et)329g、エタノール186g及びリン酸4.2gを入れ、攪拌
しつつ60℃で2時間反応させた。次いでこの反応液中に
約2時間で水18.3gを適下し、更に5時間反応を継続し
た。その後、この反応液を室温に冷却し、溶液を0.2μ
mフイルターでろ過し、無色透明な液を得た。得られた
溶液の固形分濃度(実施例1と同じ方法による。)は1
2.8%であつた。
次いでこの溶液を実施例1と同様に硬質ガラス板上に
回転数を種々変えて塗布し、空気中で150℃/30分、更に
500℃/1時間焼成し、シリカ系被膜を形成した。これら
種々の膜厚のシリカ系被膜を光学顕微鏡で観察した所、
膜厚0.74〜0.84μmのものにもピンホール及びクラツク
の発生は認められなかつた。
尚、焼成膜中のP含量を螢光X線で測定した所、初期
に配合したPの78%が膜中に存在していることがわかつ
た。
比較例1 実施例1と同様のフラスコにSi(OEt)467g、MeSi(O
Et)329g、エタノール186g及びイオン交換樹脂30mlを入
れ、攪拌しつつ60℃とした。次にこの溶液に水18.3gを
約2時間で滴下し、更に60℃で5時間反応を継続した。
この反応液を室温に冷却し、デカンテーシヨンでイオン
交換樹脂を分離し、溶液を0.2μmフイルターでろ過
し、無色透明な液を得た。得られた溶液の固形分濃度は
120%であつた。次にこの溶液に、B2O32.5gをEtOH50gに
溶解させた溶液を加え、塗布液を調整した。
次いでこの液を実施例1と同様に種々の厚さに硬質ガ
ラス板上にスピン塗布し、空気中で150℃/30分、更に50
0℃/1時間焼成し、シリカ系被膜を形成した。この種々
の膜厚の被膜を光学顕微鏡で観察した所0.45μmでクラ
ツクが発生していた。
比較例2 比較例1と同じ溶液(12.0%固形分)にP2O53.0gをEt
OH30gに溶解して加え、塗布液を作成した。
次いでこの塗布液を比較例1と同様に塗布及び焼成し
形成した被膜を光学顕微鏡で観察した所、0.40μmの膜
厚のものにクラツクの発生が見られた。又、実施例2と
同様にこの被膜中のP含量を螢光X線で測定した所、塗
布液に添加したP含量の43%が焼成膜中に存在している
にすぎなかつた。
実施例3 実施例2と同じ溶液(12.8%固形分)100gにi−プロ
パノール38g及びエチルセロソルブ22gを加えて塗布液を
調整した。一方、Siウエハー上にポリシリサイドで巾1.
0μm、深さ1.0μmの段差を1.0μm間隙で形成し、先
に調整した塗布液をスピンナーを用いて塗布し、空気中
で150℃/30分、更に500℃/30分、更に900℃/30分焼成
し、シリカ系被膜を形成した。このウエハーを破断し、
溝の穴埋性及び平坦性をSEMで観察した所、溝は0.8μm
の厚みで埋まつており、ピンホール及びクラツクの発生
は認められなかつた。
実施例4 実施例1と同様の500mlの三つ口フラスコにSi(OEt)
4125g、エタノール131g及びP2O5の10重量%エタノール
溶液21gを入れ、攪拌しつつ60℃で2時間反応させた。
次いでこの反応液中に約2時間で水25gを滴下し、更に
5時間反応を継続した。その後、この反応液を室温に冷
却し、0.2μmフイルターでろ過し、無色透明な液を得
た。更にこの液にエタノールを加え、固形分濃度を4重
量%に調整した。次いでこの溶液を実施例1と同様にガ
ラス板上にスピン塗布し、空気中で150℃/30分、更に50
0℃/1時間焼成しシリカ系被膜を形成した。次にこの膜
のエツチング速度を測定した所260Å/分であつた。
尚、前記エツチング速度は、前記シリカ系被膜を形成
したガラス板の半分にアピエドンワツクス(商標)を塗
り乾燥させ、得られたガラス板の全体を、1モル%のHF
水溶液に1分間浸漬しエツチング処理した後引上げ、水
洗し、前記ワツクスをトルエンで溶解除去し、エツチン
グされた部分とされなかつた部分との段差を接触段差計
で測定することにより求めた。
比較例3 実施例1と同様の500mlの三つ口フラスコにSi(OEt)
4125g、エタノール131g及び強酸性イオン交換樹脂30ml
を入れ、攪拌しつつ60℃とした。次にこの溶液に水25g
を約2時間で滴下し、更に60℃で5時間反応を継続し
た。その後、この反応液を室温に冷却し、0.2μmフイ
ルターでろ過し、無色透明の液を得た。次にこの溶液に
P2O5の10重量%エタノール溶液21gを加え、更にエタノ
ールを加えて固形分濃度を4重量%に調整した。次い
で、この溶液を実施例4と同様にガラス板上に塗布、焼
成しシリカ系被膜を得た。次にこの膜のエツチング速度
を実施例4と同様にして測定した所450Å/minであつ
た。
実施例4と比較例3を比較すると実施例4の被膜の方
がはるかにエツチング速度が遅く、これは実施例4の被
膜中のアルカリイオンがはるかに少ないこと示してお
り、該膜がアルカリイオンのガラス板からの溶出防止効
果にすぐれていることを示している。
〔発明の効果〕
本発明の塗布液は、その製造方法が極めて簡単であ
り、ガラス、石英ガラス、シリコンウエハー等の上に塗
布し焼成して被膜を形成するとき、該被膜が0.5μmを
越えてもクラツクや気泡が生じないものであり、Na+
のイオンの溶出防止効果にすぐれ、産業上極めて有用で
ある。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式R′nSi(OR)4-n(ここにR′はメ
    チル基、エチル基又はフエニル基を表わし、Rはメチル
    基、エチル基、n−プロピル基又はi−プロピル基を表
    わし、n=0、1又は2である。)で表わされる化合物
    及びこれらの部分縮合物であるアルコキシシランの内少
    なくとも1種と、 一般式 {ここに、YはOH又はOR(ここにRはメチル基、エチル
    基又はn−プロピル基又はi−プロピル基を表わす。以
    下同じ。)を表わし、MはB、P、As、Sb又はGaを表わ
    し、XはR′(ここにR′はメチル基、エチル基又はフ
    エニル基を表わす。以下同じ。)、OR、OH又はOTを表わ
    し、ZはH又はRを表わし、X′はR′、OR、OH又OT′
    を表わし、前記TはZ又は を表わし、前記T′はZ又は を表わし、前記k、l、i及びjは各々1〜100の整数
    を表わし、前記X、Y及びZのうち少なくとも1つはX
    がOH、YがOH及びZがHである。} で表わされる無機酸の少なくとも1種とを予め反応溶媒
    中で反応させておき、次いで前記アルコキシシランと前
    記無機酸のうち少なくとも該アルコキシシランの中に残
    存するアルコキシル基を加水分解・縮合させ、前記あら
    かじめの反応の後又は前記加水分解・縮合の後前記無機
    酸の固体が残つているときは、該反応の後又は該加水分
    解・縮合の後該固体を除去し、所望により、前記反応溶
    媒の一部を除去し又は有機溶媒を前記反応生成溶液に加
    えることを特徴とするシリカ系被膜形成用塗布液の製造
    方法。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、用いるアルコキシ
    シランのR′の量がSiに対してR′/Siの比(モル)
    比)で、平均して0〜1であることを特徴とする前記方
    法。
  3. 【請求項3】請求項(2)において、用いるアルコキシ
    シランのR′の量がSiに対してR′/Siの比(モル)
    比)で、平均して0.2〜0.5であることを特徴とする前記
    方法。
  4. 【請求項4】請求項(1)、(2)又は(3)におい
    て、用いる無機酸の量が前記アルコキシシランに対して
    1〜20モル%であることを特徴とする前記方法。
  5. 【請求項5】請求項(4)において、用いる無機酸の量
    が前記アルコキシシランに対して1〜10モル%であるこ
    とを特徴とする前記方法。
  6. 【請求項6】請求項(1)ないし(5)のいずれかにお
    いて、前記アルコキシシランと無機酸とを反応させると
    きの反応温度を20〜100℃とすることを特徴とする前記
    方法。
  7. 【請求項7】請求項(6)において、前記反応温度を20
    〜80℃とすることを特徴とする前記方法。
  8. 【請求項8】請求項(1)ないし(7)のいずれかにお
    いて、前記アルコキシシランと無機酸とを反応させると
    きの反応時間を30分〜30時間とすることを特徴とする前
    記方法。
  9. 【請求項9】請求項(8)において、前記反応時間を1
    〜10時間とすることを特徴とする前記方法。
  10. 【請求項10】請求項(1)ないし(9)のいずれかに
    おいて、前記アルコキシシランと無機酸とを反応させる
    にあたつて、アルコキシシランの濃度を0.5〜5モル/
    とすることを特徴とする前記方法。
  11. 【請求項11】請求項(10)において、前記アルコキシ
    シランの濃度を0.7〜4モル%とすることを特徴とする
    前記方法。
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