JP2677564B2 - 色素の転写法 - Google Patents
色素の転写法Info
- Publication number
- JP2677564B2 JP2677564B2 JP62213189A JP21318987A JP2677564B2 JP 2677564 B2 JP2677564 B2 JP 2677564B2 JP 62213189 A JP62213189 A JP 62213189A JP 21318987 A JP21318987 A JP 21318987A JP 2677564 B2 JP2677564 B2 JP 2677564B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- alkyl
- alkoxy
- hydrogen atom
- alkyl group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/385—Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/385—Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
- B41M5/3854—Dyes containing one or more acyclic carbon-to-carbon double bonds, e.g., di- or tri-cyanovinyl, methine
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/385—Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
- B41M5/388—Azo dyes
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S8/00—Bleaching and dyeing; fluid treatment and chemical modification of textiles and fibers
- Y10S8/92—Synthetic fiber dyeing
- Y10S8/922—Polyester fiber
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、色素がその上に存在する支持体を使用し
て、支持体上の色素をサーマルヘツドによる昇華及び/
又は気化により、合成樹脂を塗被した紙の上に転写する
方法に関する。 昇華転写法においては、支持体上に昇華可能な色素を
場合により結合剤と一緒に含有する転写床をサーマルヘ
ツドを用いて裏面から短時間(1秒の瞬間的部分)加熱
し、その際色素は昇華又は気化して受容媒体上に転写さ
れる。この方法の本質的利点は、転移される色素量の制
御(したがつて段階付け)が、サーマルヘツドに与えら
れるエネルギーの調整によつて容易に可能であることで
ある。 一般に色の表示は、3種の基本色である黄、マゼンタ
及びシアン(そして場合により黒)を使用して行われ
る。最適の色表示を可能にするためには、色素が次の性
質を有することが必要である。 a)容易に昇華し又は気化しうること;一般にこの要求
はシアン染料においては充足困難である。 b)熱的及び物理化学的安定性、ならびに水分及び化学
物質に対する抵抗性。 c)基本の色混合のため適当な色調を有すること。 d)高い分子吸収常数を有すること。 e)工業上容易に入手しうること。 既知の熱による転写印刷に用いられる色素の多くはこ
の要求をよく満足しない。この目的のために従来は次の
色素が知られている。 特開昭60−159091号公報には次式 の色素が記載され、この式中Rはアルキル基、アルアル
キル基、アリール基又は5〜6員の炭素環残基を意味す
る。特開昭60−30392号公報には次式 の色素が記載され、この式中R、R1及びR2はアリル基、
アルキル基、アルコキシアルキル基、XはH基又はメチ
ル基を意味する。特開昭60−229786号公報には次式 の色素が記載され、この式中R及びR1はメチル基、エチ
ル基、プロピル基又はブチル基、XはH又又はメチル基
を意味する。特開昭60−239292号公報には次式 の転写染料が記載され、この式中R1はC1〜C8−アルキル
基、R2はH又はメチル基、Dは次式の基を意味する。 さらに特開昭60−229786号公報には、次式 のキノン誘導体(R及びR1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基又はブチル基を意味する)が、同じ目的のために
記載されている。そのほか***特許出願公開3524519号
明細書には、次式 のインドアニリン染料がこの目的に用いられることが記
載されている。 本発明の課題は、サーマルヘツドの条件下で容易に昇
華し又は気化し、熱的にも物理化学的にも分解を受ける
ことなく、印刷インキに加工することができ、そして色
彩上の要求も満足する色素を開発することであつた。 本発明はこの課題を解決するもので、一般式 (式中、AはD−N=N−又は を意味し、R1及びR2は互いに無関係に水素原子、C1〜C4
−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、C1〜C4−アルキ
ルチオ基又はハロゲン原子を意味し、あるいはR1はRと
一緒になつて5員又は6員の複素環を形成してもよく、
R及びR′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−アルキ
ル基、C1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基、C1〜C4−
フルオロアルキル基、C5〜C6−シクロアルキル基又はベ
ンジル基を意味するか、あるいは が5員又は6員の複素環を意味し、Dは次式 の基であり、R3はシアノ基、R4はC1〜C4−アルキル基、
フェニル基、ベンジル基又はシアノ基、R5はC1〜C4−ア
ルキル基、C1〜C4−アルキルチオ基、C1〜C4−アルコキ
シ基、C5〜C6−シクロアルキル基、ベンジル基、C5〜C6
−シクロアルキルチオ基、C5〜C6−シクロアルキル基、
ベンジルオキシ基又はベンジルチオ基、R6はシアノ基又
は基−CHO、R7はC1〜C4−アルコキシ基、C1〜C4−アル
キルチオ基又は塩素原子、そしてR8は基−CHO又はシア
ノ基を意味し、ただしAが でR5がアルキルチオ基である場合又はAが である場合はR1及びR2は同時に水素原子でなく、R及び
R′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−アルキル基又
はC1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基を意味する)で
表わされる色素がその上に存在する支持体を使用するこ
とを特徴とする、支持体上の色素をサーマルヘツドによ
る昇華及び/又は気化により、合成樹脂を塗被した紙の
上に転写する方法である。 既知の方法で用いられる色素と比較して、本発明で使
用する色素は、より良好な昇華性、一部はより高い光堅
牢性及び化学物質に対するより高い安定性において優れ
ている。 本発明の方法では、一般式 で表わされる色素が用いられる。この式中AはD−N=
N−又は である。 R1及びR2は水素原子のほか例えば次の基又は原子であ
る。C1〜C4−アルキル例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、三級ブ
チル;C1〜C4−アルコキシ例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、イソ
ブチルオキシ、三級ブチルオキシ;C1〜C4−アルキルチ
オ例えばメチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ;及びハ
ロゲン例えば臭素、特に塩素及び弗素。R1はRと一緒に
なつて複素環を形成することもでき、その場合 は次式に相当する。 式I及びII aないしII dにおいて、R及びR′は互い
に無関係に水素原子、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−ア
ルコキシ−C2−アルキル基、C1〜C4−フルオロアルキル
基、C5〜C6−シクロアルキル基又はベンジル基を意味す
る。 C1〜C4−アルキル基の例は次の基である。 メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、三級ブチル。 C1〜C4−アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、
n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ及びイ
ソブトキシである。 C1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基の例は、メトキ
シエチル、エトキシエチル、n−プロポキシエチル、イ
ソプロポキシエチル、n−ブトキシエチル及びイソブト
キシエチルである。 そのほか は次式の複素環残基であつてもよい。 R3は水素原子又はシアノ基である。 Dは次式の残基を意味する。 この式中、R4はC1〜C4−アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、三級ブチル基、フエニル基、
ベンジル基又はシアノ基、R5はC1〜C4−アルキル基例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、三級ブチル基、C1〜
C4−アルコキシ基例えばメトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブ
トキシ基、三級ブトキシ基、C1〜C4−アルキルチオ基、
ベンジル基、C5〜C6−シクロアルキル基、C5〜C6−シク
ロアルキルチオ基、C5〜C6−シクロアルコキシ基、ベン
ジルオキシ基又はベンジルチオ基、R6はCN又は−CHO、R
7はC1〜C4−アルコキシ基例えばメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、イソブトキシ基、三級ブトキシ基、C1〜C4−アルキ
ルチオ基又はCl、R8は−CHO又はCNを意味する。 式Iの色素においてR1及びR2が同時にHであるとき
は、Aが でR5がアルキルチオ基である場合又はAが である場合又はAが であり、R及びR′が水素原子、C1〜C4−アルキル基又
はC1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基である場合は除
かれる。 次の色素を使用する場合に本方法は特に好ましい。 a)式Iの色素において、R及びR′が水素原子、C1〜
C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキ
ル基又はC1〜C4−フルオロアルキル基、R1及びR2が水素
原子、メチル基、メトキシ基、n−プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基又は三
級ブトキシ基、Aが D−N=N−又は を意味し、その式中Dは次式 の基であり、R4はメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、三
級ブチル基、シアノ基、R5はメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、三級ブチル基、メチルチオ基、エチルチオ基、n
−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチ
オ基、イソブチルチオ基、三級ブチルチオ基であるも
の。 b)次式の色素 の基であり、R4はメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、三
級ブチル基又はシアノ基、R5はメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、三級ブチル基、メチルチオ基、エチルチオ基、
n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチル
チオ基、イソブチルチオ基又は三級ブチルチオ基、そし
てRは水素原子、メチル基、エチル基、n−又はi−プ
ロピル基、n−又はi−ブチル基又は三級ブチル基であ
る。 特に好ましい色素は次式(式中R9は水素原子、C1〜C4−アルコキシ基例えばメト
キシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキ
シ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、三級ブトキシ
基、R10及びR11は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−ア
ルキル基例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、又は三
級ブチル基を意味する)で表わされるもの、ならびに式
III a、III b、III c及びIII dにおいて、Dが次式 の基で、Rが水素原子、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基
又は三級ブチル基を意味するものである。 さらに特に好ましい式は次式 (式中R及びR′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−
アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、三
級ブチル基又はベンジル基R1及びR2は互いに無関係に水
素原子、C1〜C4−アルキル基例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、三級ブチル基、C1〜C4−アルコキシ基例
えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基及び三
級ブトキシ基又はC1〜C4−チオアルキル基、R4はC1〜C4
−アルキル基例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基又は
三級ブチル基又はフエニル基を意味する)で表わされる
ものである。 式Iの色素の合成は既知の方法又は常法により行われ
る。 R、R′、R1、R2及びR4が前記の意味を有する一般式
(V)のアゾ色素は、***特許出願公開3207290号の方
法により製造される。次式 のジアゾ成分(R4=CN)は***特許出願公開3402024号
により公知である。 Dが でありR5がアルキルチオ基であるアゾ色素(I)は、西
独特許1544391号の方法により合成される。R5がアルキ
ル基であるジアゾ成分はChem.Ber.87巻57頁(1954)に
記載の合成法により製造される。 であるアゾ色素(I)は、***特許出願公開3108077号
又は3529831号の方法により合成される。 次式 の型の色素は、J.A.C.S.80巻(1958)2806頁に記載の方
法により、対応するアニリン誘導体をテトラシアノエチ
レンと反応させることにより製造される。 Aが である色素(I)は既知方法により、対応するp−ホル
ミルアニリンをマロンジニトリルと反応させることによ
り得られる。 本方法に必要な色素支持体を製造するためには、まず
色素を適当な溶剤例えばクロルベンゾール又はイソブタ
ノールの中で、結合剤と共に加工して印刷インキにす
る。これは色素を溶解され又は分散された形で含有す
る。この印刷インキをドクターナイフにより不活性支持
体上に塗布し、着色物を空気乾燥する。結合剤として
は、例えばエチルセルロース、ポリスルホン又はポリエ
ーテルスルホンが用いられる。不活性支持体は、例えば
薄葉紙、吸取紙又は透明紙、ならびに良好な耐熱性を有
する合成樹脂フイルム、例えば場合により金属被覆した
ポリエステル、ポリアミド又はポリイミドである。支持
体の厚さは好ましくは3〜30μmである。そのほか本発
明の方法に適する支持体材料、結合剤、ならびに印刷イ
ンキの製造用溶剤に関しては、***特許出願公開352451
9号明細書の記載が参照される。 色素受容層としては、原則として転移される色素に対
する親和性を有するすべての熱安定性合成樹脂層、例え
ばポリエステルが用いられる。 転写は、充分に熱負荷をでき、それによつて1秒の千
分の1以下の間に色素を転移できるサーマルヘツドを用
いて行われる。 本発明は次の実施例によりさらに詳しく説明される。 色素の転写性を定量的かつ簡単に試験するため、熱伝
達をサーマルヘツドの代わりに大きい表面の加熱壁を使
用して行い、供試色素支持体を製造する場合に結合剤を
省略する。 A)支持体に色素を塗布するための一般的指示: A I)エチレングリコール1g、フエノール+ホルムアル
デヒド+重亜硫酸ソーダからの縮合生成物を基礎とする
分散剤1g、水7.5g及び色素0.5gを、ガラス球(2mm直
径)10gと共に容器に入れ、閉鎖したのち、振動装置
(レツド・デビル)上で、色素の平均粒径が1μm以下
になるまで(色素により8〜12時間を要する)振動す
る。次いでガラス球を別し、得られた色素分散液(場
合により水で2倍容量に希釈する)を、6μmのドクタ
ーナイフにより紙に塗布し、空気乾燥する。 A II)色素を溶剤(例えばクロルベンゾール、テトラヒ
ドロフラン、メチルエチルケトン、イソブタノール又は
これらの混合物)中の約90%飽和溶液の形で、スピンコ
ーテイング法により支持体紙上に1回ないし数回遠心塗
布する。遠心塗布される色素の量は、厚さ80μmのポリ
エステルフイルム(受容体)への転写が完了したとき、
少なくとも2の消光が得られるように定められる。 B)昇華/気化性の試験: 使用色素を次のようにして試験する。供試色素で被覆
した紙(供与体)を、色素層の面で厚さ80μmのポリエ
ステルフイルム(受容体)の上に重ねて圧搾する。供与
体及び受容体を一緒にアルミニウム箔で包み、2個の加
熱板の間で30秒間加熱する。ポリエステルフイルム中に
移行した色素の量を、光度計により測定する。種々の温
度(100℃ないし200℃の範囲)で測定した染色ポリエス
テルフイルムの消光Aの対数を、関連する相反絶対温度
に対し図示すると直線が得られ、これから転移実験のた
めの活性化エネルギーΔETの勾配が算出される(添付図
面参照)。 完全に特性化するため、染色ポリエステルフイルムの
消光Aが値1に達したときの温度T*(℃)を、さらに
この曲線から取り出す。 実施例1〜27 下記の第1〜6表に示す色素を、A I又はA IIの方法
により加工し、得られた色素を塗布された支持体につい
て、B)により昇華性を試験した。ポリエステルの色調
及び熱転写因子T*及びΔETを表中に示す。 実施例23の色素の場合は、試料をB)によりそれぞれ
30秒間第7表に示す温度に加熱し、次いでPES上の着色
の消光を測定した。6個の測定点における消光及び温度
を第7表に示す。
て、支持体上の色素をサーマルヘツドによる昇華及び/
又は気化により、合成樹脂を塗被した紙の上に転写する
方法に関する。 昇華転写法においては、支持体上に昇華可能な色素を
場合により結合剤と一緒に含有する転写床をサーマルヘ
ツドを用いて裏面から短時間(1秒の瞬間的部分)加熱
し、その際色素は昇華又は気化して受容媒体上に転写さ
れる。この方法の本質的利点は、転移される色素量の制
御(したがつて段階付け)が、サーマルヘツドに与えら
れるエネルギーの調整によつて容易に可能であることで
ある。 一般に色の表示は、3種の基本色である黄、マゼンタ
及びシアン(そして場合により黒)を使用して行われ
る。最適の色表示を可能にするためには、色素が次の性
質を有することが必要である。 a)容易に昇華し又は気化しうること;一般にこの要求
はシアン染料においては充足困難である。 b)熱的及び物理化学的安定性、ならびに水分及び化学
物質に対する抵抗性。 c)基本の色混合のため適当な色調を有すること。 d)高い分子吸収常数を有すること。 e)工業上容易に入手しうること。 既知の熱による転写印刷に用いられる色素の多くはこ
の要求をよく満足しない。この目的のために従来は次の
色素が知られている。 特開昭60−159091号公報には次式 の色素が記載され、この式中Rはアルキル基、アルアル
キル基、アリール基又は5〜6員の炭素環残基を意味す
る。特開昭60−30392号公報には次式 の色素が記載され、この式中R、R1及びR2はアリル基、
アルキル基、アルコキシアルキル基、XはH基又はメチ
ル基を意味する。特開昭60−229786号公報には次式 の色素が記載され、この式中R及びR1はメチル基、エチ
ル基、プロピル基又はブチル基、XはH又又はメチル基
を意味する。特開昭60−239292号公報には次式 の転写染料が記載され、この式中R1はC1〜C8−アルキル
基、R2はH又はメチル基、Dは次式の基を意味する。 さらに特開昭60−229786号公報には、次式 のキノン誘導体(R及びR1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基又はブチル基を意味する)が、同じ目的のために
記載されている。そのほか***特許出願公開3524519号
明細書には、次式 のインドアニリン染料がこの目的に用いられることが記
載されている。 本発明の課題は、サーマルヘツドの条件下で容易に昇
華し又は気化し、熱的にも物理化学的にも分解を受ける
ことなく、印刷インキに加工することができ、そして色
彩上の要求も満足する色素を開発することであつた。 本発明はこの課題を解決するもので、一般式 (式中、AはD−N=N−又は を意味し、R1及びR2は互いに無関係に水素原子、C1〜C4
−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、C1〜C4−アルキ
ルチオ基又はハロゲン原子を意味し、あるいはR1はRと
一緒になつて5員又は6員の複素環を形成してもよく、
R及びR′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−アルキ
ル基、C1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基、C1〜C4−
フルオロアルキル基、C5〜C6−シクロアルキル基又はベ
ンジル基を意味するか、あるいは が5員又は6員の複素環を意味し、Dは次式 の基であり、R3はシアノ基、R4はC1〜C4−アルキル基、
フェニル基、ベンジル基又はシアノ基、R5はC1〜C4−ア
ルキル基、C1〜C4−アルキルチオ基、C1〜C4−アルコキ
シ基、C5〜C6−シクロアルキル基、ベンジル基、C5〜C6
−シクロアルキルチオ基、C5〜C6−シクロアルキル基、
ベンジルオキシ基又はベンジルチオ基、R6はシアノ基又
は基−CHO、R7はC1〜C4−アルコキシ基、C1〜C4−アル
キルチオ基又は塩素原子、そしてR8は基−CHO又はシア
ノ基を意味し、ただしAが でR5がアルキルチオ基である場合又はAが である場合はR1及びR2は同時に水素原子でなく、R及び
R′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−アルキル基又
はC1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基を意味する)で
表わされる色素がその上に存在する支持体を使用するこ
とを特徴とする、支持体上の色素をサーマルヘツドによ
る昇華及び/又は気化により、合成樹脂を塗被した紙の
上に転写する方法である。 既知の方法で用いられる色素と比較して、本発明で使
用する色素は、より良好な昇華性、一部はより高い光堅
牢性及び化学物質に対するより高い安定性において優れ
ている。 本発明の方法では、一般式 で表わされる色素が用いられる。この式中AはD−N=
N−又は である。 R1及びR2は水素原子のほか例えば次の基又は原子であ
る。C1〜C4−アルキル例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、三級ブ
チル;C1〜C4−アルコキシ例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、イソ
ブチルオキシ、三級ブチルオキシ;C1〜C4−アルキルチ
オ例えばメチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ;及びハ
ロゲン例えば臭素、特に塩素及び弗素。R1はRと一緒に
なつて複素環を形成することもでき、その場合 は次式に相当する。 式I及びII aないしII dにおいて、R及びR′は互い
に無関係に水素原子、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−ア
ルコキシ−C2−アルキル基、C1〜C4−フルオロアルキル
基、C5〜C6−シクロアルキル基又はベンジル基を意味す
る。 C1〜C4−アルキル基の例は次の基である。 メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、三級ブチル。 C1〜C4−アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、
n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ及びイ
ソブトキシである。 C1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基の例は、メトキ
シエチル、エトキシエチル、n−プロポキシエチル、イ
ソプロポキシエチル、n−ブトキシエチル及びイソブト
キシエチルである。 そのほか は次式の複素環残基であつてもよい。 R3は水素原子又はシアノ基である。 Dは次式の残基を意味する。 この式中、R4はC1〜C4−アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、三級ブチル基、フエニル基、
ベンジル基又はシアノ基、R5はC1〜C4−アルキル基例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、三級ブチル基、C1〜
C4−アルコキシ基例えばメトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブ
トキシ基、三級ブトキシ基、C1〜C4−アルキルチオ基、
ベンジル基、C5〜C6−シクロアルキル基、C5〜C6−シク
ロアルキルチオ基、C5〜C6−シクロアルコキシ基、ベン
ジルオキシ基又はベンジルチオ基、R6はCN又は−CHO、R
7はC1〜C4−アルコキシ基例えばメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、イソブトキシ基、三級ブトキシ基、C1〜C4−アルキ
ルチオ基又はCl、R8は−CHO又はCNを意味する。 式Iの色素においてR1及びR2が同時にHであるとき
は、Aが でR5がアルキルチオ基である場合又はAが である場合又はAが であり、R及びR′が水素原子、C1〜C4−アルキル基又
はC1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基である場合は除
かれる。 次の色素を使用する場合に本方法は特に好ましい。 a)式Iの色素において、R及びR′が水素原子、C1〜
C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−アルキ
ル基又はC1〜C4−フルオロアルキル基、R1及びR2が水素
原子、メチル基、メトキシ基、n−プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基又は三
級ブトキシ基、Aが D−N=N−又は を意味し、その式中Dは次式 の基であり、R4はメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、三
級ブチル基、シアノ基、R5はメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、三級ブチル基、メチルチオ基、エチルチオ基、n
−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチ
オ基、イソブチルチオ基、三級ブチルチオ基であるも
の。 b)次式の色素 の基であり、R4はメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、三
級ブチル基又はシアノ基、R5はメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、三級ブチル基、メチルチオ基、エチルチオ基、
n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチル
チオ基、イソブチルチオ基又は三級ブチルチオ基、そし
てRは水素原子、メチル基、エチル基、n−又はi−プ
ロピル基、n−又はi−ブチル基又は三級ブチル基であ
る。 特に好ましい色素は次式(式中R9は水素原子、C1〜C4−アルコキシ基例えばメト
キシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキ
シ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、三級ブトキシ
基、R10及びR11は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−ア
ルキル基例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、又は三
級ブチル基を意味する)で表わされるもの、ならびに式
III a、III b、III c及びIII dにおいて、Dが次式 の基で、Rが水素原子、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基
又は三級ブチル基を意味するものである。 さらに特に好ましい式は次式 (式中R及びR′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−
アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、三
級ブチル基又はベンジル基R1及びR2は互いに無関係に水
素原子、C1〜C4−アルキル基例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、三級ブチル基、C1〜C4−アルコキシ基例
えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基及び三
級ブトキシ基又はC1〜C4−チオアルキル基、R4はC1〜C4
−アルキル基例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基又は
三級ブチル基又はフエニル基を意味する)で表わされる
ものである。 式Iの色素の合成は既知の方法又は常法により行われ
る。 R、R′、R1、R2及びR4が前記の意味を有する一般式
(V)のアゾ色素は、***特許出願公開3207290号の方
法により製造される。次式 のジアゾ成分(R4=CN)は***特許出願公開3402024号
により公知である。 Dが でありR5がアルキルチオ基であるアゾ色素(I)は、西
独特許1544391号の方法により合成される。R5がアルキ
ル基であるジアゾ成分はChem.Ber.87巻57頁(1954)に
記載の合成法により製造される。 であるアゾ色素(I)は、***特許出願公開3108077号
又は3529831号の方法により合成される。 次式 の型の色素は、J.A.C.S.80巻(1958)2806頁に記載の方
法により、対応するアニリン誘導体をテトラシアノエチ
レンと反応させることにより製造される。 Aが である色素(I)は既知方法により、対応するp−ホル
ミルアニリンをマロンジニトリルと反応させることによ
り得られる。 本方法に必要な色素支持体を製造するためには、まず
色素を適当な溶剤例えばクロルベンゾール又はイソブタ
ノールの中で、結合剤と共に加工して印刷インキにす
る。これは色素を溶解され又は分散された形で含有す
る。この印刷インキをドクターナイフにより不活性支持
体上に塗布し、着色物を空気乾燥する。結合剤として
は、例えばエチルセルロース、ポリスルホン又はポリエ
ーテルスルホンが用いられる。不活性支持体は、例えば
薄葉紙、吸取紙又は透明紙、ならびに良好な耐熱性を有
する合成樹脂フイルム、例えば場合により金属被覆した
ポリエステル、ポリアミド又はポリイミドである。支持
体の厚さは好ましくは3〜30μmである。そのほか本発
明の方法に適する支持体材料、結合剤、ならびに印刷イ
ンキの製造用溶剤に関しては、***特許出願公開352451
9号明細書の記載が参照される。 色素受容層としては、原則として転移される色素に対
する親和性を有するすべての熱安定性合成樹脂層、例え
ばポリエステルが用いられる。 転写は、充分に熱負荷をでき、それによつて1秒の千
分の1以下の間に色素を転移できるサーマルヘツドを用
いて行われる。 本発明は次の実施例によりさらに詳しく説明される。 色素の転写性を定量的かつ簡単に試験するため、熱伝
達をサーマルヘツドの代わりに大きい表面の加熱壁を使
用して行い、供試色素支持体を製造する場合に結合剤を
省略する。 A)支持体に色素を塗布するための一般的指示: A I)エチレングリコール1g、フエノール+ホルムアル
デヒド+重亜硫酸ソーダからの縮合生成物を基礎とする
分散剤1g、水7.5g及び色素0.5gを、ガラス球(2mm直
径)10gと共に容器に入れ、閉鎖したのち、振動装置
(レツド・デビル)上で、色素の平均粒径が1μm以下
になるまで(色素により8〜12時間を要する)振動す
る。次いでガラス球を別し、得られた色素分散液(場
合により水で2倍容量に希釈する)を、6μmのドクタ
ーナイフにより紙に塗布し、空気乾燥する。 A II)色素を溶剤(例えばクロルベンゾール、テトラヒ
ドロフラン、メチルエチルケトン、イソブタノール又は
これらの混合物)中の約90%飽和溶液の形で、スピンコ
ーテイング法により支持体紙上に1回ないし数回遠心塗
布する。遠心塗布される色素の量は、厚さ80μmのポリ
エステルフイルム(受容体)への転写が完了したとき、
少なくとも2の消光が得られるように定められる。 B)昇華/気化性の試験: 使用色素を次のようにして試験する。供試色素で被覆
した紙(供与体)を、色素層の面で厚さ80μmのポリエ
ステルフイルム(受容体)の上に重ねて圧搾する。供与
体及び受容体を一緒にアルミニウム箔で包み、2個の加
熱板の間で30秒間加熱する。ポリエステルフイルム中に
移行した色素の量を、光度計により測定する。種々の温
度(100℃ないし200℃の範囲)で測定した染色ポリエス
テルフイルムの消光Aの対数を、関連する相反絶対温度
に対し図示すると直線が得られ、これから転移実験のた
めの活性化エネルギーΔETの勾配が算出される(添付図
面参照)。 完全に特性化するため、染色ポリエステルフイルムの
消光Aが値1に達したときの温度T*(℃)を、さらに
この曲線から取り出す。 実施例1〜27 下記の第1〜6表に示す色素を、A I又はA IIの方法
により加工し、得られた色素を塗布された支持体につい
て、B)により昇華性を試験した。ポリエステルの色調
及び熱転写因子T*及びΔETを表中に示す。 実施例23の色素の場合は、試料をB)によりそれぞれ
30秒間第7表に示す温度に加熱し、次いでPES上の着色
の消光を測定した。6個の測定点における消光及び温度
を第7表に示す。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明により色素を転写されたポリエステルフイ
ルムの消光の対数と絶対温度との関係を示すグラフであ
る。log Aの形で与えられる の値がグラフにより示される。グラフによれば であるとき Δlog A=1.14で、 これからΔETは次のように算出される。 すなわち そのほかグラフから次のことが与えられる。 したがってT=438゜K≒165℃
ルムの消光の対数と絶対温度との関係を示すグラフであ
る。log Aの形で与えられる の値がグラフにより示される。グラフによれば であるとき Δlog A=1.14で、 これからΔETは次のように算出される。 すなわち そのほかグラフから次のことが与えられる。 したがってT=438゜K≒165℃
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−55194(JP,A)
特開 昭60−179463(JP,A)
特開 昭62−196186(JP,A)
特開 昭62−294593(JP,A)
特開 昭61−266466(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.一般式 (式中、AはD−N=N−又は を意味し、R1及びR2は互いに無関係に水素原子、C1〜C4
−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、C1〜C4−アルキ
ルチオ基又はハロゲン原子を意味し、あるいはR1はRと
一緒になって5員又は6員の複素環を形成してもよく、
R及びR′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−アルキ
ル基、C1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基、C1〜C4−
フルオロアルキル基、C5〜C6−シクロアルキル基又はベ
ンジル基を意味するか、あるいは が5員又は6員の複素環を意味し、Dは次式 の基であり、R3はシアノ基、R4はC1〜C4−アルキル基、
フェニル基、ベンジル基又はシアノ基、R5はC1〜C4−ア
ルキル基、C1〜C4−アルキルチオ基、C1〜C4−アルコキ
シ基、C5〜C6−シクロアルキル基、ベンジル基、C5〜C6
−シクロアルキルチオ基、C5〜C6−シクロアルコキシ
基、ベンジルオキシ基又はベンジルチオ基、R6はシアノ
基又は基−CHO、R7はC1〜C4−アルコキシ基、C1〜C4−
アルキルチオ基又は塩素原子、そしてR8は基−CHO又は
シアノ基を意味し、ただしAが でR5がアルキルチオ基である場合又はAが である場合は、R1及びR2は同時に水素原子でなく、R及
びR′は互いに無関係に水素原子、C1〜C4−アルキル基
又はC1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基を意味する)
で表わされる色素がその上に存在する支持体を使用する
ことを特徴とする、支持体上の色素をサーマルヘッドに
よる昇華及び/又は気化により、合成樹脂を塗被した紙
の上に転写する方法。 2.R及びR′が互いに無関係に水素原子、C1〜C4−ア
ルキル基、C1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基又はC1
〜C4−フルオロアルキル基、R1及びR2が互いに無関係に
水素原子、C1〜C4−アルキル基又はC1〜C4−アルコキシ
基、そしてAがD−N=N−又は であることを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載
の方法。 3.AがD−N=N−で、このDが次式 の基であり、R4がC1〜C4−アルキル基、フェニル基、ベ
ンジル基又はシアノ基、そしてR5がC1〜C4−アルキル
基、C1〜C4−アルキルチオ基、ベンジル基、C5〜C6−シ
クロアルキル基、ベンジルチオ基又はC5〜C6−シクロア
ルキルチオ基であることを特徴とする、特許請求の範囲
第1項又は第2項に記載の方法。 4.一般式 (式中、Dは次式 の基、Rは水素原子、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−ア
ルコキシ−C2−アルキル基、C1〜C4−フルオロアルキル
基、C5〜C6−シクロアルキル基又はベンジル基、R4はC1
〜C4−アルキル基、フェニル基、ベンジル基又はシアノ
基、そしてR5はC1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルキル
チオ基、ベンジル基、C5〜C6−シクロアルキル基、ベン
ジルチオ基又はC5〜C6−シクロアルキルチオ基を意味す
る)で表わされる色素を使用することを特徴とする、特
許請求の範囲第1項に記載の方法。 5.一般式 (式中、R9は水素原子又はC1〜C4−アルコキシ基、R10
及びR11は互いに無関係に水素原子、又はC1〜C4−アル
キル基を意味する)で表わされる色素を使用することを
特徴とする、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 6.Dが である色素を使用することを特徴とする、特許請求の範
囲第4項に記載の方法。 7.一般式(R、R′、R1、R2及びR4は特許請求の範囲第1項に記
載の意味を有する)で表わされる色素を使用することを
特徴とする、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 8.R及びR′が互いに無関係に水素原子、C1〜C4−ア
ルキル基、C1〜C4−アルコキシ−C2−アルキル基又はC1
〜C4−フルオロアルキル基、R1及びR2が互いに無関係に
水素原子、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基
又はC1〜C4−アルキルチオ基、そしてR4はC1〜C4−アル
キル基、フェニル基、ベンジル基又はシアノ基であるこ
とを特徴とする、特許請求の範囲第7項に記載の方法。 9.R及びR′が互いに無関係に水素原子、C1〜C4−ア
ルキル基又はベンジル基、R1及びR2が互いに無関係に水
素原子、C1〜C4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基又
はC1〜C4−アルキルチオ基、そしてR4はC1〜C4−アルキ
ル基又はフェニル基であることを特徴とする、特許請求
の範囲第7項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19863630279 DE3630279A1 (de) | 1986-09-05 | 1986-09-05 | Verfahren zur uebertragung von farbstoffen |
DE3630279.1 | 1986-09-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6369693A JPS6369693A (ja) | 1988-03-29 |
JP2677564B2 true JP2677564B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=6308996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62213189A Expired - Lifetime JP2677564B2 (ja) | 1986-09-05 | 1987-08-28 | 色素の転写法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4999026A (ja) |
EP (1) | EP0258856B2 (ja) |
JP (1) | JP2677564B2 (ja) |
DE (2) | DE3630279A1 (ja) |
Families Citing this family (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5162045A (en) * | 1986-09-05 | 1992-11-10 | Basf Aktiengesellschaft | Transferring dyes for thermal printing |
EP0301752B1 (en) * | 1987-07-30 | 1993-12-29 | Zeneca Limited | Thermal transfer printing |
GB8718431D0 (en) * | 1987-08-04 | 1987-09-09 | Ici Plc | Thermal transfer printing |
DE3818404A1 (de) * | 1988-05-31 | 1989-12-07 | Basf Ag | Verfahren zur uebertragung von azofarbstoffen |
DE3820313A1 (de) * | 1988-06-15 | 1989-12-21 | Basf Ag | Verfahren zur uebertragung von azofarbstoffen mit einer pyridin-kupplungskomponente |
GB8817220D0 (en) * | 1988-07-20 | 1988-08-24 | Ici Plc | Thermal transfer printing |
JPH06104388B2 (ja) * | 1988-09-21 | 1994-12-21 | 株式会社日立製作所 | 熱転写シート、その製造方法並びに熱転写方法 |
EP0441396A1 (en) * | 1990-02-09 | 1991-08-14 | Mitsubishi Kasei Corporation | Thermal transfer recording sheet and ink composition for producing the same |
DE4004600A1 (de) * | 1990-02-15 | 1991-08-22 | Basf Ag | Verfahren zur uebertragung von azofarbstoffen |
EP0453020B1 (en) * | 1990-04-20 | 1995-01-18 | Agfa-Gevaert N.V. | Black colored thermal dye sublimation transfer donor element |
DE4018067A1 (de) * | 1990-06-06 | 1991-12-12 | Basf Ag | Verwendung von azofarbstoffen fuer den thermotransferdruck |
US5081101A (en) * | 1990-10-31 | 1992-01-14 | Eastman Kodak Company | Yellow dye mixture for thermal color proofing |
US5041412A (en) * | 1990-12-14 | 1991-08-20 | Eastman Kodak Company | Yellow dye mixture for thermal color proofing |
US5043317A (en) * | 1990-12-14 | 1991-08-27 | Eastman Kodak Company | Yellow dye mixture for thermal color proofing |
DE4112654A1 (de) * | 1991-04-18 | 1992-10-22 | Basf Ag | Verfahren zur uebertragung von methinfarbstoffen |
US5155088A (en) * | 1991-04-30 | 1992-10-13 | Eastman Kodak Company | Magenta thiopheneazoaniline dye-donor element for thermal dye transfer |
US5369078A (en) * | 1991-11-14 | 1994-11-29 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer sheet |
US5550098A (en) * | 1991-11-14 | 1996-08-27 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Thermal transfer sheet |
DE69307042T2 (de) * | 1992-07-14 | 1997-06-26 | Agfa Gevaert Nv | Farbstoffdonorelement zur Anwendung in der thermischen Farbstoffsublimationsübertragung |
EP0593817A1 (en) * | 1992-10-20 | 1994-04-27 | Agfa-Gevaert N.V. | Dye-donor element comprising tricyanovinylaniline dyes |
EP0594239B1 (en) * | 1992-10-20 | 1996-08-07 | Agfa-Gevaert N.V. | Dye-donor element comprising magenta tricyanovinylaniline dyes |
EP0673320B2 (en) * | 1992-10-21 | 2000-12-27 | Imperial Chemical Industries Plc | Dye diffusion thermal transfer printing |
EP0701907A1 (en) | 1994-09-13 | 1996-03-20 | Agfa-Gevaert N.V. | A dye donor element for use in a thermal dye transfer process |
EP0733487B1 (en) | 1995-01-30 | 2000-05-24 | Agfa-Gevaert N.V. | Method for making a lithographic printing plate requiring no wet processing |
US5521142A (en) * | 1995-09-14 | 1996-05-28 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Thermal transfer dye donor element |
DE19549852B4 (de) | 1995-11-29 | 2009-06-04 | Novartis Ag | Cyclosporin enthaltende Präparate |
EP0792757B1 (en) | 1996-02-27 | 2001-06-06 | Agfa-Gevaert N.V. | Dye donor element for use in thermal transfer printing |
CN111144530A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-05-12 | 白复华 | 彩色防伪码布标的制备方法 |
Family Cites Families (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1544391A1 (de) * | 1965-12-03 | 1970-10-08 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung wasserunloeslicher Monoazofarbstoffe |
GB1380104A (en) * | 1971-03-01 | 1975-01-08 | Ici Ltd | Basic monoazo dyestuffs |
GB1379233A (en) * | 1971-03-01 | 1975-01-02 | Ici Ltd | Disperse monoazo dyestuffs |
CH647253A5 (de) | 1980-03-13 | 1985-01-15 | Sandoz Ag | Azoverbindungen mit einer diazokomponente der thiazolreihe. |
EP0042817A1 (de) * | 1980-06-20 | 1981-12-30 | Ciba-Geigy Ag | Umdruckträger |
DE3207290A1 (de) | 1981-03-24 | 1982-10-14 | E.C.H. Will (Gmbh & Co), 2000 Hamburg | Vorrichtung zum aendern der foerderrichtung einzelner gegenstaende |
JPS5978896A (ja) * | 1982-10-28 | 1984-05-07 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 感熱転写記録用色素 |
JPH0230665B2 (ja) * | 1983-05-31 | 1990-07-09 | Denka Seiken Kk | Shinkinakogenteiryoho |
JPS59225995A (ja) * | 1983-06-08 | 1984-12-19 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 感熱転写記録媒体 |
JPS6028453A (ja) * | 1983-07-27 | 1985-02-13 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | スチリル系感熱転写記録用色素及び感熱転写シート |
JPS6030392A (ja) * | 1983-07-28 | 1985-02-15 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | チアジアゾ−ル系感熱転写記録用色素 |
DE3400364A1 (de) * | 1984-01-07 | 1985-07-18 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Isothiazolazofarbstoffe |
DE3402024A1 (de) | 1984-01-21 | 1985-07-25 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Aminoisothiazolverbindungen |
JPS60159091A (ja) * | 1984-01-30 | 1985-08-20 | Sumitomo Chem Co Ltd | 昇華転写体 |
JPS60223878A (ja) * | 1984-04-23 | 1985-11-08 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | インキ組成物及び感熱転写シート |
JPH0613642B2 (ja) * | 1984-04-23 | 1994-02-23 | 三菱化成株式会社 | 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート |
JPS60229787A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 感熱記録用転写体 |
JPS60229788A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インキ組成物 |
JPS60229794A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 転写型感熱記録方法 |
JPS60229786A (ja) | 1984-04-27 | 1985-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 転写型感熱記録方法 |
JPS60229791A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 染料転写体 |
JPS60239290A (ja) * | 1984-05-11 | 1985-11-28 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 感熱転写用色素及び感熱転写用シート |
JPS60239291A (ja) * | 1984-05-11 | 1985-11-28 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 感熱記録用色素及び感熱記録用シート |
JPS60239292A (ja) * | 1984-05-11 | 1985-11-28 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 感熱転写記録用色素 |
US4614521A (en) * | 1984-06-06 | 1986-09-30 | Mitsubishi Chemical Industries Limited | Transfer recording method using reactive sublimable dyes |
DE3524519A1 (de) | 1984-07-11 | 1986-01-16 | Mitsubishi Chemical Industries Ltd., Tokio/Tokyo | Farbstoffe fuer die waermeempfindliche sublimations-transferaufzeichnung |
JPS6141596A (ja) * | 1984-08-02 | 1986-02-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 感熱記録転写体用インキ組成物 |
CH664762A5 (de) * | 1984-08-30 | 1988-03-31 | Sandoz Ag | Thiophen-azofarbstoffe. |
GB8521327D0 (en) * | 1985-08-27 | 1985-10-02 | Ici Plc | Thermal transfer printing |
US4698651A (en) * | 1985-12-24 | 1987-10-06 | Eastman Kodak Company | Magenta dye-donor element used in thermal dye transfer |
US4701439A (en) * | 1985-12-24 | 1987-10-20 | Eastman Kodak Company | Yellow dye-donor element used in thermal dye transfer |
-
1986
- 1986-09-05 DE DE19863630279 patent/DE3630279A1/de not_active Withdrawn
-
1987
- 1987-08-28 JP JP62213189A patent/JP2677564B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1987-08-29 DE DE8787112630T patent/DE3766194D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1987-08-29 EP EP87112630A patent/EP0258856B2/de not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-07-24 US US07/384,095 patent/US4999026A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0258856B2 (de) | 1994-12-07 |
JPS6369693A (ja) | 1988-03-29 |
EP0258856B1 (de) | 1990-11-14 |
US4999026A (en) | 1991-03-12 |
EP0258856A3 (en) | 1988-08-24 |
DE3766194D1 (de) | 1990-12-20 |
EP0258856A2 (de) | 1988-03-09 |
DE3630279A1 (de) | 1988-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2677564B2 (ja) | 色素の転写法 | |
JP3117712B2 (ja) | N−アミノピリドン染料及び該染料の転写法 | |
JPH04226393A (ja) | 黒色着色熱染料昇華転写供与体材料 | |
JP2749378B2 (ja) | ピリジン―カツプリング成分を有するアゾ染料の転写法 | |
JPH0462277B2 (ja) | ||
JP2574338B2 (ja) | 染料の転写法 | |
JPH0513077B2 (ja) | ||
JPH0692045A (ja) | 熱染料昇華転写に使用するためのチアゾリルアゾアニリン染料 | |
JP3043487B2 (ja) | ピリドン染料 | |
JPH05584A (ja) | アゾ染料の転写法 | |
JP2746656B2 (ja) | アゾ染料の転写法 | |
JP3171884B2 (ja) | トランスファーからプラスチック−コーティング紙シートへインドアニリン染料を転写する方法 | |
US5225548A (en) | Indophenol dyes and thermal transfer thereof | |
JPS60239292A (ja) | 感熱転写記録用色素 | |
JP3635933B2 (ja) | 感熱転写用ピリドンアゾ系色素、及びそれを用いた感熱転写用シート並びに感熱転写用インク | |
JPS63189289A (ja) | 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート | |
US5204312A (en) | Azo dyes for thermal transfer printing | |
US5218120A (en) | Quinolinemethine dyes | |
JP3272393B2 (ja) | メチン染料の転写法 | |
JPS60239290A (ja) | 感熱転写用色素及び感熱転写用シート | |
JPS6149893A (ja) | 感熱転写記録用色素及び感熱転写記録用シート | |
JPH051154B2 (ja) | ||
JPS635992A (ja) | 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート | |
JPH0351188A (ja) | 感熱転写材料 | |
JPH07214928A (ja) | 改良された光堅牢度を有する熱色素転写像 |