JP2677248B2 - アクティブマトリクス液晶表示パネル - Google Patents

アクティブマトリクス液晶表示パネル

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JP2677248B2
JP2677248B2 JP12764195A JP12764195A JP2677248B2 JP 2677248 B2 JP2677248 B2 JP 2677248B2 JP 12764195 A JP12764195 A JP 12764195A JP 12764195 A JP12764195 A JP 12764195A JP 2677248 B2 JP2677248 B2 JP 2677248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス
液晶表示パネルに関し、更に詳しくは、薄膜電界効果型
トランジスタのチャネル部を遮光する遮光層を備える形
式のアクティブマトリクス液晶表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス液晶表示パネル
(AMLCD)は、薄膜電界効果型トランジスタ(TF
T)を画素電極のためのスイッチング素子として用いる
形式の表示デバイスであり、高品位の画質を有すること
から、携帯型コンピュータの表示部や投射型表示デバイ
スのライトバルブなどに幅広く応用されている。
【0003】AMLCDは、一般に、TFT基板および
対向基板とよばれる2枚の基板を有する。TFT基板
は、透明絶縁基板上に、走査線及び信号線を格子状に配
設し、各格子部に薄膜トランジスタ(TFT)及びこの
TFTに駆動される画素電極を設け、これらを基板上に
マトリックス状に配設し、更に表面に配向膜15を形成
した構造を有する。また、対向基板は透明電極を全面に
形成し、更に表面に配向膜15を有する透明絶縁基板か
ら成る。これら双方の基板の間に液晶を挟み込み、外部
信号で電位を制御した画素電極と所定電位に維持される
対向電極との間の電圧により、各画素における光の透過
光量を制御することで表示を行う。
【0004】図7は直視型のディスプレイとして構成し
た従来のAMLCDの断面図である。この形式のAML
CDでは、一般に、液晶パネルの背後にバックライトを
設け、TFT基板20をバックライト側に、対向基板2
1を表示側に配置する。バックライトの照射光18は、
画素間の境界を分離しコントラストを向上させるため対
向基板上に設けられたブラックマトリクス16で反射
し、液晶層19を透過してTFTの上方から照射され
る。
【0005】図7に示した逆スタガード型TFTでは、
ゲート電極4がTFT基板20の透明絶縁基板7側にあ
るので、バックライトの照射光18が直接にチャネル1
0に入射することはないが、前記の如くブラックマトリ
クス16で反射した光が、チャネル10に入射し、ゲー
ト電極4をオフさせたときのリーク電流を増大させる。
一般に、この反射光はそれほど強くはないので、これに
起因するオフ電流の増大は表示性能に特に大きな影響を
与える程ではない。しかし、バックライト光を通常より
強くする場合や、或いは、走査線の本数が増大してTF
TのON時間に比べてOFF時間が特に長くなるような
場合には、その影響が表示上で顕在化して表示コントラ
ストの低下などの画質劣化を引き起こす。このことは、
携帯型パーソナルコンピュータの表示部に限らず、投射
型表示デバイスのライトバルブとして用いる場合でも同
様である。
【0006】上記のような表示コントラストの低下を避
けるために、図7に示した構造では、逆スタガート型T
FTの上部に不透明な遮光層11を設け、チャネルに入
射する光を抑制する。しかし、この遮光層11は、それ
自体が静電気的に帯電して、場合によって、TFTのチ
ャネル10をいわゆるバックチャネルとする影響を与
え、オフ時のリーク電流を増大させるという問題があ
る。この問題を避けるために、遮光層11を走査線、信
号線又は画素電極5に接続し、遮光層11の電位を安定
化させることにより、遮光層11の帯電によるリーク電
流の増大を抑制する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記提案された方法に
おいて、遮光層を、走査線、信号線又は画素電極のいず
れに接続する場合には、夫々以下にあげる欠点がある。
まず、遮光層11を信号線に接続する場合には、TFT
のドレイン電極9は画素電極5に接続されているので、
電荷保持期間に遮光層11の電位がソース電位もしくは
ドレイン電位のどちらか低い方の電位よりも最大で10
V程度高くなることがある。この影響がバックチャネル
10にまで及ぶと、そのバックゲート効果によりオフ時
のリーク電流が増大し、所期の効果が得られない。従っ
て、この場合には、遮光層11とバックチャネル10と
の距離が十分に長くなるように、保護絶縁膜13の膜厚
を例えば1μm程度以上に厚くする必要がある。このこ
とは、遮光層11を画素電極5に接続する場合でも同様
である。しかし、このように厚い保護絶縁膜13を設け
ることは、コンタクトホール形成のためのエッチング
や、そのコンタクトホール内における配線形成等におい
て、工程の複雑化や歩留りの低下を招き、高コスト化の
要因となる。
【0008】一方、遮光層11を走査線(ゲート電極
4)に接続する場合には次のような問題がある。電荷保
持期間内では、遮光層11の電位はTFTのソースもし
くはドレイン電圧のいずれか低い方の電位に対して十分
低く保たれている。従って、バックゲート効果はリーク
電流を低減させる方向に作用するので、保護絶縁膜13
は薄くともよい。しかし、この構成を採用する場合に
は、遮光層11と走査線との間には、ゲート絶縁膜8と
保護絶縁膜13とが介在しており、これらの膜厚の合計
は例えば700nm程度になる。全画素において、この
大きな厚みの絶縁膜を貫通してコンタクトホールを形成
し、遮光層と走査線とを配線層で接続することには大き
な困難が伴い、この接続部で不良が発生する確率はかな
り高い。接続不良を有する画素では、ゲート電圧がオン
からオフに変化する際に、ゲート電極4とドレイン電極
9との間の静電容量により画素電位が変動する、いわゆ
るフィードスルー量が、正常な画素とは異なることにな
り、明かな異常点として視認される。従って、このよう
な構成を採用する液晶表示パネルは、欠陥を含む確率が
高く、製造歩留まりを低下させ、高コスト化の要因とな
る。
【0009】上記に鑑み、本発明の目的は、アクティブ
マトリクス液晶表示パネルにおいて、バックゲート効果
によるリーク電流の増大を抑制することが出来る遮光層
を簡素な工程で且つ歩留り高く形成することで、低コス
トで製造可能なアクティブマトリクス液晶表示パネルを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のアクティブマトリクス液晶表示パネルは、
複数の走査線と複数の信号線とで形成される各格子部分
に画素電極および薄膜電界効果トランジスタをマトリク
ス状に形成した第1の透明絶縁基板と、該第1の透明絶
縁基板と対向して配置され、前記各画素電極と対向する
位置に透明電極を有する第2の透明絶縁基板と、該双方
の透明絶縁基板間に封入された液晶層と、少なくとも前
記薄膜電界効果トランジスタのチャネル部を覆って形成
される不透明な導電性の遮光層とを有するアクティブマ
トリクス液晶表示パネルにおいて、絶縁層を介して前記
走査線と対向して配設され、前記走査線との間で静電容
量部を形成する導電性の補助層を備え、前記遮光層の一
部が絶縁層を介して前記補助層と対向して配設されてお
り、前記遮光層と補助層とがコンタクトホールを介して
接続されることを特徴とする。
【0011】ここで、本発明のアクティブマトリクス液
晶表示パネルの好ましい態様では、補助層が画素電極と
同レベルの導電層として形成され且つ画素電極と絶縁さ
れる。この場合、補助層を形成するための工程を特別に
設ける必要がなく、全体の製造工程が簡素化される。補
助層は、各画素毎に形成してもよく、或いは、1つの走
査線毎に1つ設けて各行の画素群に共通に設けてもよ
い。
【0012】また、補助層を、薄膜電界効果トランジス
タのソース電極およびドレイン電極と同レベルの導電層
として形成し、且つ、ソース電極およびドレイン電極か
ら絶縁することも出来る。同様に製造工程が簡素化され
る。更に、この場合、遮光層を信号線と同レベルの導電
層として形成し、信号線とソース電極とをコンタクトホ
ールにより接続することが好ましい。
【0013】
【作用】本発明のアクティブマトリクス液晶表示パネル
では、走査電極との間で静電容量部を形成する補助層を
設け、遮光層と補助層とを接続する構成を採用すること
により、遮光層の電位が安定的に走査線の電位とほぼ同
電位に保たれるので、遮光層によるバックゲート効果が
リーク電流を抑制する方向に作用し、電荷保持期間中に
おけるTFTのリーク電流を小さく抑えることが出来
る。また、遮光層によるバックゲート効果が生じないの
で絶縁層を薄く形成でき、コンタクトホール形成のため
のエッチング工程での歩留りが向上する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の好適な実施例
に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明
の第1の実施例のアクティブマトリクス液晶表示パネル
(AMLCD)を示す平面図、図2(a)及び(b)
は、夫々、図1のA−A’及びB−B’断面図である。
図1および図2を参照して本実施例を説明する。
【0015】ガラス板などから成る第1の透光性絶縁基
板7の主面上で、多数の走査線1と多数の信号線2とを
相互に交差させて、第1の透光性絶縁基板7の主面を格
子状に区画する。各格子内には、走査線1と信号線2の
交点近傍に配置されるTFTと、このTFTで駆動され
る画素電極5とから構成される1組のアクティブ画素エ
レメントが夫々配置される。TFTは、ゲート電極4
と、ゲート電極4上に絶縁膜8を介して設けられた島状
非晶質シリコン膜10から成るチャネル部と、非晶質シ
リコン膜10の表面上および絶縁膜8の表面上に設けら
れたソース電極3およびドレイン電極9とから成る。こ
こで、TFTのゲート電極4は走査線1と一体に形成さ
れ、また、ソース電極3は信号線2と一体に形成されて
いる。
【0016】画素電極5は、ドレイン電極9と接続され
ており、対応するゲート電極4と隣接する走査線1の上
部には、画素電極5と同一層で形成された導電性の遮光
補助層(補助層)12が設けられている。遮光補助層1
2は、走査線1の幅よりもやや小さな幅の略長方形状を
なし、走査線1とは絶縁膜8によって隔てられる。画素
電極5の中央部14および周辺端子部を除いてTFTア
レイ全体を覆って保護絶縁膜13が設けられている。更
に、この保護絶縁膜13上には導電性の遮光層11が形
成されており、該遮光層11は、非晶質シリコン膜10
から成るチャネル部を覆う略長方形部分と、この略長方
形部分から遮光補助層12の上方に延びる突出部とから
成る。遮光層11と遮光補助層12とは、保護絶縁膜1
3内に形成されたコンタクトホール6を介して接続され
ている。ここで、遮光層11及び遮光補助層12は、金
属配線によってはいずれの電位にも固定されていない。
【0017】図1に示す構造において、遮光補助層12
と走査線1とが平面的に重なる部分の面積をS、ゲート
絶縁膜8の実効的誘電率及び実効的膜厚を夫々ε及びd
とすると、遮光補助層12と走査線1との間には、CHG
=εS/dの静電容量がある。即ち、遮光補助層12と
走査線1とは静電容量部を構成する。ここで、遮光層1
1とソース電極3との間の静電容量をCLS、遮光層11
とドレイン電極9との間の静電容量をCLD、遮光層11
とTFTのバックチャネル10との間の静電容量をCLB
とする。このとき、遮光層11および遮光補助層12の
帯電量をQとすると、遮光層11の電位VLとソース電
位VS、ドレイン電位VD、ゲート電位VG、バックチャ
ネル電位VBとの間には、次式で表される関係がある。 VL=(Q+CHGG+CLSS+CLDD+CLBB)/(CHG+CLS+CLD+CLB) ・・(1)
【0018】上式中で、静電容量CHGを他の静電容量に
比して十分に大きくとれば、遮光層11全体に正の電荷
が帯電した場合でも、遮光層の電位VLをゲート電位VG
に十分に近づけることができる。本実施例の構造では、
遮光補助層12と走査線1との間の静電容量CHGを容易
に大きくとることが出来るので、この条件を満たすこと
ができる。従って、遮光層11は走査線1と略同電位に
維持・固定することができる。
【0019】ゲート電位VGは、電荷保持の期間中は、
ドレイン電圧およびソース電圧に対して十分に負になっ
ているので、VL<VBとなり、バックゲート効果は、リ
ーク電流を低減させる方向に作用する。このため、バッ
クチャネル10と遮光層11との間の保護絶縁膜13の
厚さを200nm程度に薄くしても、リーク電流が増大
することはない。また保護絶縁膜13を薄くすることに
より、全画素における遮光層11と遮光補助層12との
接続は、欠陥の発生を誘発することなく確実に行うこと
ができ、そのプロセスが容易なものになる。また、この
構造によると、遮光層11を信号線2、画素電極5、も
しくは、走査線1のいずれにもコンタクトホールによっ
て接続していないので、それぞれに接続した場合に発生
する従来技術の問題を回避することが出来る。
【0020】なお、上記構造に代えて、TFTのソース
電極3及びドレイン電極9並びに遮光補助層12を、画
素電極5と同じ層の透明金属層で一度に形成することも
出来る。この場合には、透明金属層の形成後に、遮光層
11と信号線2とを十分に抵抗の低い同じ層の金属層で
一度に形成し、保護絶縁膜13に形成したコンタクトホ
ールを介して、信号線2とソース電極3、並びに、遮光
層11と遮光補助層12をそれぞれ接続する。このよう
に構成すると、遮光層を有しないTFT基板の製造工程
に比べても、その工程数を増やすことなく、電位が安定
した遮光層を有するTFT基板を作製することができ
る。
【0021】図3(a)〜(c)は、上記第1の実施例
のAMLCDの製造方法における、AMLCDの各工程
段階を順次に示す平面図である。まず、透光性の絶縁基
板の上に、クロム膜をスパッタ法で100nmの厚さに
堆積してこれをパターニングする。これにより、ゲート
電極4および走査線1を得る。次いで、表面全体を覆っ
てゲート絶縁膜8となる窒化シリコン膜を400nmの
厚さに堆積する。更に、厚さ250nmのノンドープ非
晶質シリコン膜および厚さ20nmのN型非晶質シリコ
ン膜を順次に堆積し、これらをパターニングすることに
より、ゲート電極4上に島状の非晶質シリコン膜10を
形成する。次いで、更にクロム膜を100nmの厚さに
堆積してこれをパターニングし、信号線2およびこれと
一体に形成されるソース電極3とドレイン電極9とを形
成し、図3(a)に示す構造を得る。
【0022】次に、ITO膜を100nm厚に堆積して
これをパターニングし、ドレイン電極9に接続された画
素電極5と、走査線1の上方に絶縁膜8を介して走査線
1から絶縁される略長方形状の遮光補助層12とを形成
する。次いで、表面全体に厚さ200nmの保護絶縁膜
13を堆積し、画素電極5上の符号14に示す領域でこ
の保護絶縁膜13をエッチングにより除去すると同時
に、遮光補助層12上の一部にコンタクトホール6を形
成し、図3(b)に示す構造を得る。
【0023】更に、クロム膜200nmを堆積してこれ
をパターニングし、TFTのチャネル部の上方およびこ
れから遮光補助層12の上方に延びる遮光層11を得
る。このように形成されることで、遮光層11は、コン
タクトホール6を介して遮光補助層12に接続されてい
る。これにより図3(c)に示す構造が得られる。
【0024】以上の作製プロセスにおいて、遮光層11
と遮光補助層12とを接続する際の段差は、保護絶縁膜
13の厚さに等しく略200nmである。この段差を接
続するための厚さとして、前記クロム膜の厚さ200n
mは十分であり、従って、コンタクトホールを介しての
接続形成は高い確率で成功する。このため、遮光層11
と遮光補助層12との接続不良に起因する欠陥の発生は
無視できる。
【0025】上記実施例において形成される各パタンの
サイズは、例えば適用する液晶パネルの規格によって異
なる。一例として、対角20cm程度の640×480画
素数のカラーディスプレイに適用する場合について述べ
ると、1画素の大きさは、図1における横方向の長さが
100μm程度、縦方向の長さが300μm程度であ
る。この場合、TFTのチャネル長を4μm、チャネル
幅を12μmで設計することが出来る。更に、TFTの
ドレイン電極9、ソース電極3およびバックチャネルと
遮光層11との重なりの面積は、ソース電極3およびド
レイン電極9と遮光層11とがオーバーラップする長さ
を夫々2μmとし、また、島状非晶質シリコン膜10の
ソース電極3およびドレイン電極9からの縦方向へのは
み出し長さを2μmとすると、128μm2程度とな
る。
【0026】一方、走査線1の幅を14μm程度とする
と、遮光補助層12の幅は12μm程度、走査線1の延
長方向の長さを32μm程度とすることが出来る。この
場合、遮光補助層の面積は384μm2となる。このよ
うにすると、遮光層11とソース電極3、ドレイン電極
9およびバックチャネルとの各静電容量の和128μm
2に対して、遮光補助層12と走査線1との静電容量は
約1.5倍になる。この条件では、式(1)から容易に
理解できるように、正の静電気が遮光層に帯電しても、
走査線1と遮光補助層12の重なり面積Sによる静電容
量が十分に大きいため、電荷保持期間内において、遮光
層11の電位はソース電極3、ドレイン電極9およびチ
ャネル10の電位に比べて低くなり、バックチャネル効
果によりオフ電流が増大する現象は避けられる。
【0027】次に本発明の第2の実施例のAMLCDに
ついて述べる。図4は本実施例のAMLCDの平面図、
図5(a)および(b)は夫々、図4のA−A’および
B−B’断面図である。
【0028】ガラス板などから成る第1の透光性絶縁基
板7の上に、ゲート電極4を含む走査線1と信号線2と
を相互に交差させて格子状に配置し、各格子内に画素を
形成する。各格子内には、走査線1と信号線2の交点近
傍に配置されるTFTと、このTFTで駆動される画素
電極5とが配置される。TFTは、走査線1と一体に形
成されるゲート電極4と、ゲート電極4上に絶縁膜8を
介して設けられた島状非晶質シリコン膜10から成るチ
ャネル部と、非晶質シリコン膜10の一部表面を含み絶
縁膜8表面上に設けられたソース電極3およびドレイン
電極9とから成る。
【0029】ここで、TFTのソース電極3およびドレ
イン電極9と、ドレイン電極9と一体に形成される画素
電極5と、走査線1上方の一部で絶縁膜8を介して走査
線1から絶縁される遮光補助層12とが、いずれも同じ
層から成る金属層として構成されている。画素電極5の
中央部14および周辺の端子部を除いて全体を覆うよう
に護絶縁膜13が設けられている。遮光補助層12上お
よびソース電極3上の保護絶縁膜13内にはコンタクト
ホールが形成されている。この保護絶縁膜13上には、
TFTのチャネル部を覆う遮光層11およびこれと同じ
層で形成する信号線2が形成され、遮光層11と遮光補
助層12、および、信号線2とソース電極3はそれぞれ
コンタクトホール6を介して接続されている。
【0030】図6(a)〜(c)は、上記第2の実施例
のAMLCDの製造方法におけるAMLCDの各工程段
階を順次に示す平面図である。まず、透光性の絶縁基板
の上にクロム膜をスパッタ法で100nmの厚さに堆積
してこれをパターニングする。これにより、ゲート電極
4を含む走査線1を得る。次いで、表面にゲート絶縁膜
となる窒化シリコン膜を400nmの厚さに堆積し、更
にその上に、厚さ250nmのノンドープ非晶質シリコ
ン膜および厚さ20nmのN型非晶質シリコン膜を順次
に堆積してこれをパターニングすることで、ゲート電極
4上に島状非晶質シリコン膜10を形成する。引き続
き、ITO膜を100nm積層してこれをパターニング
し、ソース電極3、ドレイン電極9、これと一体に形成
される画素電極5、および、走査線1の上方の一部で絶
縁膜を介してこれから絶縁される遮光補助層12を同じ
層の金属層で形成する。これにより、図6(a)に示す
構造を得る。
【0031】次いで、表面に厚さ200nmの保護絶縁
膜13を堆積し、画素電極5上の符号14に示す領域で
この保護絶縁膜13をエッチングにより除去すると同時
に、遮光補助層12上の一部およびソース電極の一部に
コンタクトホール6を形成し、図6(b)に示す構造を
得る。
【0032】その後、更にクロム膜200nmを堆積し
てこれをパターニングし、遮光層11および信号線2を
同じ層で形成する。このようにして形成した遮光層11
はコンタクトホール6を通して遮光補助層12に接続さ
れている。また、同様に信号線2はコンタクトホールを
介してソース電極3に接続されている。これにより図6
(c)に示す構造を得る。
【0033】以上の作製プロセスにおいて、遮光層11
と遮光補助層12、および、信号線2とソース電極3を
夫々コンタクトホールを通して接続するときの段差は、
保護絶縁膜13の厚さに等しく略200nmである。こ
の段差を接続するための厚さとして、クロム膜の前記厚
さ200nmは十分であり、これらのコンタクトホール
を通しての接続は高い確率で成功するので、接続不良に
起因する画素の欠陥はほとんど発生しない。
【0034】また、上記第2の実施例によれば、信号線
と遮光層とを同じ層で形成できるため、第1の実施例と
性能的にはほとんど同じ構造を、成膜、露光、エッチン
グの工程数を第1の実施例に比べて各1回削減すること
ができる。このため第1の実施例に比して製造コストを
大幅に削減することができる。
【0035】なお、上記各実施例の記述では、本発明の
好適な態様について説明したが、本発明は上記実施例の
構成から種々の修正および変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のアクテ
ィブマトリクス液晶表示パネルによれば、電位的に安定
な遮光層を有するTFT基板を少ない工程数で且つ歩留
りが高く形成できるので、本発明は、良好な表示特性を
有する低コストの液晶パネルを実現した顕著な効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のAMLCDの構造を示
す平面図。
【図2】(a)および(b)は夫々、図1のA−A’お
よびB−B’断面図。
【図3】(a)〜(c)は夫々、図1のAMLCDの製
造方法における、AMLCDの各工程段階毎の平面図。
【図4】本発明の第2の実施例のAMLCDの構造を示
す平面図。
【図5】(a)および(b)は夫々、図4のA−A’お
よびB−B’断面図。
【図6】(a)〜(c)は夫々、図4のAMLCDの製
造方法における、AMLCDの各工程段階毎の平面図。
【図7】従来のAMLCDの断面図。
【符号の説明】
1 走査線 2 信号線 3 ソース電極 4 ゲート電極 5 画素電極 6 コンタクトホール 7 絶縁基板 8 絶縁膜 9 ドレイン電極 10 非晶質シリコン膜 11 遮光層 12 遮光補助層 13 保護絶縁膜 14 画素電極上の保護絶縁膜を除去する領域 15 配向膜 16 ブラックマトリクス 17 透明電極 18 照明光 19 液晶層 20 TFT基板 21 対向基板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査線と複数の信号線とで形成さ
    れる各格子部分に画素電極および薄膜電界効果トランジ
    スタをマトリクス状に形成した第1の透明絶縁基板と、
    該第1の透明絶縁基板と対向して配置され、前記各画素
    電極と対向する位置に透明電極を有する第2の透明絶縁
    基板と、該双方の透明絶縁基板間に封入された液晶層
    と、少なくとも前記薄膜電界効果トランジスタのチャネ
    ル部を覆って形成される不透明な導電性の遮光層とを有
    するアクティブマトリクス液晶表示パネルにおいて、 絶縁層を介して前記走査線と対向して配設され、前記走
    査線との間で静電容量部を形成する導電性の補助層を備
    え、 前記遮光層の一部が絶縁層を介して前記補助層と対向し
    て配設されており、前記遮光層と補助層とがコンタクト
    ホールを介して接続されることを特徴とするアクティブ
    マトリクス液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 前記補助層が前記画素電極と同レベルの
    導電層として形成され且つ該画素電極と絶縁される、請
    求項1に記載のアクティブマトリクス液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 前記補助層が、前記薄膜電界効果トラン
    ジスタのソース電極およびドレイン電極と同レベルの導
    電層として形成され、且つ、該ソース電極およびドレイ
    ン電極から絶縁される、請求項1に記載のアクティブマ
    トリクス液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 前記遮光層が前記信号線と同レベルの導
    電層として形成されており、前記信号線と前記ソース電
    極とがコンタクトホールを介して接続される、請求項3
    に記載のアクティブマトリクス液晶表示パネル。
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