JP2676792B2 - セリンプロテアーゼまたはセリンプロテアーゼインヒビターの活性測定法 - Google Patents

セリンプロテアーゼまたはセリンプロテアーゼインヒビターの活性測定法

Info

Publication number
JP2676792B2
JP2676792B2 JP63162748A JP16274888A JP2676792B2 JP 2676792 B2 JP2676792 B2 JP 2676792B2 JP 63162748 A JP63162748 A JP 63162748A JP 16274888 A JP16274888 A JP 16274888A JP 2676792 B2 JP2676792 B2 JP 2676792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasminogen activator
plasminogen
sample
substrate
plasma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63162748A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6430599A (en
Inventor
トーマス・シュテイーフ
ノベルト・ハイムブルガー
Original Assignee
ベーリングヴェルケ・アクチエンゲゼルシヤフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ベーリングヴェルケ・アクチエンゲゼルシヤフト filed Critical ベーリングヴェルケ・アクチエンゲゼルシヤフト
Publication of JPS6430599A publication Critical patent/JPS6430599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2676792B2 publication Critical patent/JP2676792B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/34Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving hydrolase
    • C12Q1/37Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving hydrolase involving peptidase or proteinase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/56Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving blood clotting factors, e.g. involving thrombin, thromboplastin, fibrinogen
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/81Protease inhibitors
    • G01N2333/8107Endopeptidase (E.C. 3.4.21-99) inhibitors
    • G01N2333/811Serine protease (E.C. 3.4.21) inhibitors
    • G01N2333/8121Serpins
    • G01N2333/8132Plasminogen activator inhibitors

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は血漿またはその他の生物学的液体中のセリン
プロテアーゼまたはセリンプロテアーゼインヒビターの
活性を測定する方法に関する。
身体は血液の損失および血栓症から自身を防御するた
めに平衡状態にある2つのシステムすなわち凝固系およ
び繊維素溶解系を有する。この両者間の相互作用によ
り、はじめに止血のための不溶性フイブリン重合体が形
成され、これが創傷が治癒する間に繊維素溶解による溶
解過程により分解される。
トロンビンおよびプラスミンはこの両システムにおけ
る中心的酵素である。生理学的条件下においては、凝固
系と繊維素溶解系との間の動的な平衡はトロンビンの血
栓形成性とプラスミンの血栓溶解活性の制御の下にあ
る。この平衡にはそれぞれの阻害剤が寄与している。
プラスミンはフイブリンの溶解に加え他の生理学的お
よび病態生理学的機能もあげられる比較的非特異的なト
リプシン様のセリンプロテアーゼである。多くの凝固酵
素と同様にプラスミンは不活性な前駆物質であるプラス
ミノーゲンの形態で血液中を循環しており、そしてある
種の刺激に応答してはじめて活性化される。プラスミノ
ーゲンのプラスミンへの変換はプラスミノーゲンアクチ
ベーターにより接触される。
プラスミノーゲンは4種の異なるプラスミノーゲンア
クチベーター系により活性化されうる、すなわち (1)第XII因子依存系、 (2)連鎖球菌から単離されたプラスミノーゲンアクチ
ベーターであるストレプトキナーゼ、 (3)組織プラスミノーゲンアクチベーター(以下t−
PAと略記する)、および (4)尿のプラスミノーゲンアクチベーター(u−PAま
たはウロキナーゼ)。
後二者のプラスミノーゲンアクチベーター、すなわち
t−PAおよびu−PAのみが生理学的に重要である。
プラスミノーゲンアクチベーターおよびプラスミンは
代表的なセリンプロテアーゼである。利用しうる量の活
性プラスミンおよび活性プラスミノーゲンアクチベータ
ーは身体中でなかんずく非特異的および特異的インヒビ
ターにより調節される。従って例えばプラスミンはα
−マクログロブリン、インター−α−インヒビター、C1
−エステラーゼインヒビターおよびα−アンチトリプ
シンにより非特異的に阻害され、さらにα−アンチプ
ラスミンにより特異的に阻害される。プラスミノーゲン
アクチベーターはとりわけアンチトロンビンIIIおよび
α−アンチプラスミンにより非特異的に阻害され、さ
らにプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PA
I)により特異的に阻害される。
これらプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター
は免疫学的方法により少なくとも3種類に分類されう
る。
a) 内皮性インヒビター:これには内皮および血小板
から放出されるインヒビターが包含される(以下PAI1と
称す)。
b) 胎盤性インヒビター:これには胎盤および白血球
から放出されるインヒビターが包含される(以下PAI2と
称す)。
c) ヘパリン依存性インヒビター:これには例えばタ
ンパク質C−インヒビターが包含される(以下PAI3と称
す)。
身体の瞬間的な必要に際して繊維素溶解系の成分間の
平衡が良好に速やかに適合することが極度に重要であ
る。繊維素溶解活性の機能過剰または機能低下は致命的
な結果、すなわち出血または血栓症を招来しうる。その
場合プラスミノーゲンアクチベーターのインヒビターが
臨床上特に大きな重要性を有すると思われる、何故なら
特に強度の濃度上昇は生命を脅かす合併症を招来しうる
からである。
かかる関連に関してはすでに、深部足静脈血栓症、急
性心筋梗塞、菌血病、肝臓疾患、膵臓炎症および癌の患
者、ならびに妊娠後期の婦人、および妊娠中毒症の婦人
ですでに記載されている。
それゆえ、繊維素溶解の調節が障害された患者の血
漿、血清またはその他の生物学的液体中における繊維素
溶解系の種々の成分の信頼しうる迅速な測定法を提供す
ることは臨床上非常に大きな意義があった。しかしなが
ら特異的または非特異的なセリンプロテアーゼインヒビ
ターが常に存在するゆえに例えばプラスミノーゲンアク
チベーターまたはプラスミノーゲンアクチベーターイン
ヒビターの迅速でかつ正確な測定はこれまでできなかっ
た。
これまでに知られているPAI測定法は、プラスミノー
ゲンアクチベーター、大抵の場合はt−PA、の所定量を
添加したのち、プラスミノーゲン、および最終的にその
変換が検出できる色原体性プラスミン基質を供給してt
−PAの残余活性を測定することによりインヒビターの活
性を測定するという共通した原理に基づくものであっ
た。
プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターのこの
機械的な測定の精度は、前記した反応経過に関与する可
能性のあるすべての他のインヒビターが排除されるか否
かの如何による。例えばプラスミンは前記したように少
なくとも5種の詳細に記載された血漿タンパク質により
阻害される。それゆえ従来法に記載されるプラスミノー
ゲンアクチベーターインヒビターの測定法は例えば真正
グロブリン沈澱のような付加的な血漿分離工程を必要と
するか、あるいは酸性化し次に検体を高度希釈すること
により中和することを必要とする(Speiser氏他、Throm
b.Res.44,503〜515,1986;Chmielewska氏他、Clin.Chem.
32,482〜485,1986)。いずれの方法も比較的時間がかか
りそして方法としてむずかしい。
それゆえ本発明の目的は血漿、血清またはその他の生
物学的液体中におけるセリンプロテアーゼおよびセリン
プロテアーゼインヒビターの濃度を迅速かつ確実に測定
できる方法を提供することである。
この目的は本発明に従いセリンプロテアーゼまたはセ
リンプロテアーゼインヒビターの含量について検査すべ
き検体に、少なくとも1種類の酸化剤および少なくとも
1種類の界面活性剤を添加することにより達成された。
驚くべきことに、適当な酸化剤を検査条件の如何に応
じ界面活性剤と一緒に添加することにより、プラスミノ
ーゲンアクチベーターインヒビター、組織および尿プラ
スミノーゲンアクチベーター、トロンビン、エラスター
ゼまたはプラスミノーゲンの活性を妨害されることなく
測定できることか見出された。前記したタンパク質の正
確な測定には特異的および非特異的なプラスミンインヒ
ビターが定量的に不活化されることが必要である。驚く
べきことに本発明による条件下ではα−アンチプラス
ミンもほとんど完全に不活化され、一方例えばプラスミ
ノーゲンアクチベーターインヒビター、プラスミノーゲ
ンアクチベーターおよびプラスミンは活性を保持したま
まである。この結果は全く驚くべきことである。何故な
ら従来技術においてLawrence氏他(Biochemistry 25,63
51〜6355(1986))は、彼らのアツセイ条件下に約10mM
濃度の過酸化水素および約10μM濃度のクロラミンTに
よりプラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの不
活化が観察されることを報告しているからである。この
不活化作用はその限りでは予想通りである、というのは
プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターはその代
表物すなわちα−プロテアーゼインヒビターが活性中
心に酸化可能なメチオニンを含有するセリンプロテアー
ゼインヒビター(Serpins)群に属するからである。こ
のメチオニンを酸化するとメチオニンスルホキシドが生
じ、その生成により阻害機能が失われてゆく。Lawrence
氏他はα−プロテアーゼインヒビターでもプラスミノ
ーゲンアクチベーターインヒビターでもジチオトレイト
ールおよびメチオニンスルキホシドペプチド還元酵素で
の処理により不活化が可逆可能であることを示してい
る。すなわちそこに記載される条件下ではプラスミノー
ゲンアクチベーターインヒビターは検出可能な様式で酸
化により不活化されることを示している。それだけに一
層、プラスミノーゲンアクチベーターおよびプラスミノ
ーゲンアクチベーターインヒビターからなる、反応で形
成される複合物が本発明による酸化条件下でも完全無欠
のままに保持されることが予想されなかった。このイン
ヒビターは酸化抵抗性であることが最近証明された(J.
Bio1.Chem.262,6055〜6059,1987)が、それにしても本
発明による条件下でα−アンチプラスミンの不活化を
生じることは驚くべきことである。その上、阻害されな
かったプラスミノーゲンアクチベーターとその基質であ
る天然または合成プラスミノーゲンとの反応、ならびに
それに依存する酵素反応が酸化過程期間中妨害を受けず
に進行することは注目に値する。
本発明により添加される酸化剤は好ましくはpH7.5〜p
H8.8でメチオニンをメチオニンスルホキシドに酸化する
ものが好ましい。Schechter氏他(Biochem.14,4497〜45
03,1975)によればこれにはハロゲノ−アミンおよび−
イミドが包含される。しかしながら反応性ハロゲン誘導
体例えばそれらの塩を含めたハロゲノ−アミド、−イミ
ンまたは−ヒドロキシルからなる群から選択される物質
も適当であろう。本発明による酸化剤をあげれば過酸化
水素、ペルオキソモノ硫酸またはペルオキソジ硫酸の
塩、酸化型グルタチオン、クロラミンT、クロラミン
B、HOCl、HOClの塩またはN−クロロスクシンイミドで
ある。特に好ましいのは活性化されたマクロフアージま
たは多形核好中球の天然の分泌生成物に相当するクロラ
ミン、HOCl、あるいはHOClの塩である。(Weiss氏他、S
cience 222,625〜628,1983)。
メチオニンスルホキシド、のメチオニンの変換に適当
なものは、Savige氏他(Methods in Enzymology 47,435
〜459,1977)によれば色素(例えばメチレンブルー、エ
オシン、リボフラビンおよび特に(詳細にはpH7より下
でのヘマトポルフイリン)により促進される光酸化、な
らびに陽性ハロゲンを含有する物質例えばN−ブロモス
クシンイミド、N−クロロスクシンイミド、2,4,6−ト
リブロモ−4−メチルシクロヘキサジエノン、BNPS−Sk
atole(2−(ニトロフエニルスルホニル)−3−メチ
ル−3−ブロモインドールアミン)、クロラミンT、次
亜塩素酸第三ブチル、トリクロロメタンスルホニルクロ
ライド、さらに1−クロロベンゾトリアゾール、水性ピ
リジン中のヨードベンゼンジクロライド、ピリジンブロ
マイド錯化合物、キノリン類および特に水性酢酸中の1,
4−ジアゾビシクロ〔2.2.2〕オクタン類である。
酸化にはクロラミンTが、詳細には濃度0.1mM〜25mM
で使用されるのが好都合である。0.5〜4.5mMのクロラミ
ンTの使用が特に好ましいことが判明した。
クロラミンTの酸化作用の範囲は添加される界面活性
剤の性質の如何による。ポリオキシエチレンエーテル例
えばトリトン(Triton )×100の使用が特に好都合で
あることが判った。トリトンを添加する場合、一方では
妨害性のインヒビター例えばα−アンチプラスミンお
よびアンチトロンビンIIIをそれらの反応性中心が酸化
を受けうる程度に変性させることを意図するが他方では
検出に関与する酵素すなわちプラスミノーゲンアクチベ
ーターおよびプラスミンの活性は保持されねばならな
い。それゆえトリトンの濃度は、0.005〜0.5重量%、好
ましくは0.03〜0.15重量%であらねばならない。
本発明により添加されるオメガ(ω)−アミノカルボ
ン酸は、一方ではプラスミンがα−アンチプラスミン
により非常に徐々に阻害されるように作用するのでα
−アンチプラスミンが酸化によりより効果的に不活化さ
れうるし、他方ではω−アミノカルボン酸好ましくはリ
ジン、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸またはこ
れらω−アミノカルボン酸の誘導体の使用により、ウロ
キナーゼの活性が刺激されると思われる。従って酸化剤
を使用することなくそのプラスミノーゲンアクチベータ
ーインヒビター含量を測定すべき検体にリジンを添加す
るとω−アミノカルボン酸を含有しない検体に比較して
吸光が100%以上増大する(比較実験1および2参
照)。
ω−アミノカルボン酸の添加は用いられるプラスミノ
ーゲンアクチベーターの性質の如何による。ω−アミノ
カルボン酸は天然に存在する組織プラスミノーゲンアク
チベーターによるそのプラスミノーゲン活性化を遮断す
るが、しかし尿プラスミノーゲンアクチベーターあるい
は合成または遺伝子操作により調製された組織プラスミ
ノーゲンアクチベーターのある種の誘導体のプラスミノ
ーゲン活性化能には何の影響も及ぼさない。
本発明方法を実施するには2〜500mM好ましくは10〜5
0mM濃度のε−アミノカプロン酸、あるいは0.1〜50mM好
ましくは1〜5mM濃度のトラネキサム酸の使用と正しく
同様に、反応混合物中10〜3000mM特に好都合には20〜10
0mMの濃度のリジンの使用が好ましいと判明した。これ
らの濃度でω−アミノカルボン酸を使用するとプラスミ
ンとα−アンチプラスミンとの間の反応が再現可能な
様式で少なくとも10倍遅くなる。
プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの活性
を測定するには、初めに検体に所定量のプラスミノーゲ
ンアクチベーターを添加して、この所定量のプラスミノ
ーゲンアクチベーターの量と、プラスミノーゲンアクチ
ベーターインヒビターとの反応後もなお検出されるプラ
スミノーゲンアクチベーター量との間の差からインヒビ
ター濃度が測定されうるようにする必要がある。同様に
プラスミノーゲンの測定にはプラスミノーゲンの活性化
を制限しないために過剰のプラスミノーゲンアクチベー
ターを必要とする。その際組織プラスミノーゲンアクチ
ベーターのみならず尿プラスミノーゲンアクチベータ
ー、あるいはこれらプラスミノーゲンアクチベーターの
天然および/または合成誘導体あるいはまたプラスミノ
ーゲンアクチベーター活性を有する2種またはそれ以上
のタンパク質の組み合わせさえも用いられうる。ただ一
つの前提条件は用いられるプラスミノーゲンアクチベー
ターが測定すべきプラスミノーゲンアクチベーターイン
ヒビターまたはプラスミノーゲンと反応しうるというこ
とである。天然の組織プラスミノーゲンアクチベーター
を使用する場合は何らω−アミノカルボン酸を添加しな
いことが好都合である。何故ならこれらはt−PАのプ
ラスミノーゲン分解活性を阻害するからである。しかし
ながらこの場合、組織プラスミノーゲンアクチベーター
活性は溶性フイブリンまたはフイブリノゲンフラグメン
ト、ポリリジンあるいはポリ硫酸化多糖類の添加により
刺激される必要がある。
プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターおよび
プラスミノーゲンアクチベーターの活性測定に同様に用
いられうるプラスミノーゲンアクチベーター用基質は天
然のプラスミノーゲンあるいはその天然または合成誘導
体であることができる。ただ、用いられるプラスミノー
ゲンはその活性化後に後続の反応で色原体性プラスミン
用基質を変換させうるような活性プラスミンとなるか、
あるいはそれ自体がプラスミノーゲンアクチベーターに
よる活性化後に測定可能な変換生成物を生じなければな
らない。α−アンチプラスミン結合部位を有しないプ
ラスミノーゲン例えばミニプラスミノーゲンを使用する
のが好ましい。
セリンプロテアーゼおよびセリンプロテアーゼインヒ
ビターの活性を測定するために本発明による方法を用い
る場合、その変換が測定可能であるような基質の変換を
2種の異なるレベルで行うことができる。
A. 好ましい方法においてはプラスミノーゲンアクチベ
ーターインヒビターおよびプラスミノーゲンアクチベー
ターの活性を測定するには非色原体性プラスミノーゲン
アクチベーター用基質すなわちプラスミノーゲンあるい
は任意のその天然または合成誘導体を用いることがで
き、このものが残存するプラスミノーゲンアクチベータ
ーにより活性化されたのち第2の基質の変換を触媒す
る。アツセイには、好都合には50〜150mMのトリス−HCl
(pH7.5〜9.5)、100mMまでの塩化ナトリウム、1重量
%の架橋ポリペプチド、0.2重量%までのトリトン×100
および場合により少量(約10μg/ml)のα−アンチプ
ラスミンを含有する緩衝溶液中にプラスミノーゲン濃度
2.5〜20CTA−U/ml(1CTA−U=プラスミノーゲン278p
M)、好ましくは5〜10CTA−U/mlを有する溶液が使用さ
れるべきである。α−アンチプラスミンはとりわけ溶
液の貯蔵期間中に自然発生的に形成されるプラスミンを
中和するのに役立つ。これは後に続くアツセイを妨害す
ることはない、何故なら内因性α−アンチプラスミン
と同様にこのものは酸化剤の添加により不活化されるか
らである。好ましい方法では酸化剤として0.5〜15mM濃
度のクロラミンTが用いられる。そのプラスミノーゲン
分解活性がω−アミノカルボン酸の添加によっては阻害
されないものであるプラスミノーゲンアクチベーターを
用いる場合は、さらに少なくとも1種類のω−アミノカ
ルボン酸好ましくは0.2〜5mM濃度のトラネキサム酸を添
加することもできる。さらに、検体に色原体性プラスミ
ン用基質の溶液好ましくは蒸留水中におけるかあるいは
直線動力学における測定には例えば200〜2000mMのNaCl
またはKCl、100〜1000mMのCsClあるいは10〜100mMのNa2
SO3のような、プラスミン活性に影響を及ぼすことなくP
A活性を抑制する溶液中における2〜20mMのH−D−Val
−Leu−Lys−p−ニトロアニリド(pNA).2HCl、H−D
−Phe−Tyr−Arg−ANBA.2HCl(ANBA=−NH−C6H3−p−
NO2−m−COOH)またはH−D−Nva−CHA−Lys−pNA 2
HClを添加せねばならない。
B. 組織プラスミノーゲンアクチベーターを用いる場合
はA.項記載のようにして操作する。プラスミノーゲン分
解活性はフイブリン、ポリ硫酸化多糖類、ポリリジン、
溶性フイブリンあるいはフイブリノゲンフラグメントの
添加により刺激される。
C. プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターを測
定するための本発明による方法のもう一つの態様では、
色原体性プラスミノーゲンアクチベーター用基質、好ま
しくは、ウロキナーゼを用いる測定ではピロ−Glu−Gly
−Arg−p−ニトロアニリドを、あるいは組織プラスミ
ノーゲンアクチベーターを用いる測定ではH−D−Ile
−Pro−Arg−p−ニトロアニリドが使用される。合目的
々には、例えば50〜150mMのトリス−HCl(pH7.5〜9.
5)、1μMのアプロチニン、1重量%の架橋ポリペプ
チド(Haemaccel )および0.05%までのトリトン×100
を含有する緩衝溶液中の1〜20mM好ましくは2〜5mMの
これら色原体性プラスミノーゲンアクチベーター用基質
が用いられる。
本発明による方法の最も重要な用途は疑いなくプラス
ミノーゲンアクチベーターインヒビターの活性測定であ
る。この目的には検査すべき検体に、プラスミノーゲン
アクチベーター、その変換が検出されうるものであるプ
ラスミノーゲンアクチベーター用基質、少なくとも1種
類の酸化剤および場合により少なくとも1種類の界面活
性剤、さらに場合により少なくとも1種類のω−アミノ
カルボン酸を添加するか、あるいはまたプラスミノーゲ
ンアクチベーター、プラスミノーゲンアクチベーターの
ための第1の基質、第1の基質の変換生成物のためのも
のである第2の、そしてその変換が検出されうるもので
ある基質、少なくとも1種類の酸化剤および場合により
少なくとも1種類の界面活性剤、さらに場合により少な
くとも1種類のω−アミノカルボン酸または場合により
溶性フイブリンまたはフイブリノゲン分解産物を添加
し、そして検体中に含有されるプラスミノーゲンアクチ
ベーターインヒビターの量を、添加され、阻害されなか
ったプラスミノーゲンアクチベーターの量の函数として
測定する。
種々のプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター
は酸化剤に対し異なる感度を有する。それによりPAI2の
ような酸化抵抗性のプラスミノーゲンアクチベーターイ
ンヒビターの選択的測定が可能となる。同様に、同じ検
体を1回は前記した方法に従い測定し、もう1回は酸化
抵抗性プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターを
測定するための以下に記載する方法に従い測定すると、
検体中のプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター
の総含量と酸化抵抗性プラスミノーゲンアクチベーター
インヒビターの含量との差を測定することにより酸化感
受性のプラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの
測定ができる。PAI2のような酸化抵抗性のプラスミノー
ゲンアクチベーターインヒビターを測定するには、検体
にはじめに少なくとも1種類の酸化剤および場合により
少なくとも1種類の界面活性剤、さらに場合により少な
くとも1種類のω−アミノカルボン酸あるいはt−PA刺
激性物質を添加し、次にプラスミノーゲンアクチベータ
ーおよびその変換が検出されうるものであるプラスミノ
ーゲンアクチベーター用基質を添加するかあるいはま
た、プラスミノーゲンアクチベーター、プラスミノーゲ
ンアクチベーターに対する第一の基質、第1の基質の変
換反応生成物のための第2のかつその変換が検出されう
るものである基質を加え、そして検体中に含有される酸
化抵抗性プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター
の量を、添加されかつ阻害されなかったプラスミノーゲ
ンアクチベーターの量の函数として測定する。
本発明方法に従いPAを含有する検体をu−PAの場合は
ω−アミノカルボン、あるいはt−PA刺激剤、酸化剤お
よび場合により界面活性剤、ならびに所定量のプラスミ
ノーゲンおよびその変換が検出されうるものであるプラ
スミン用基質とインキユベーシヨンすることにより、血
漿中に存在する一本鎖尿プラスミノーゲンアクチベータ
ー(scu−PA)、二本鎖u−PAならびに一本鎖および二
本鎖t−PAを定量できる。scu−PAを検出するにはこれ
をより活性な二本鎖形に変換するのが好都合である。こ
れは血漿を予め酸化したのちカリクレインを加えるかま
たは表面活性剤(例えばエラグ酸またはスルフアチド)
を添加してそれを生成させることにより行われうる。こ
のカリクレインはプラスミンと同様にウロキナーゼの一
本鎖を二本鎖形に変換しうる。
プラスミノーゲンの測定はPA測定と同様にして実施さ
れる。この場合プラスミノーゲンを含有する生物学的液
体を同様に酸化剤例えばクロラミンTおよび界面活性剤
で処理し、さらに、反応混合物中にプラスミノーゲンア
クチベーター、およびその変換が検出されうるプラスミ
ン用基質を加える。すべての特異的および非特異的プラ
スミンインヒビターを不活化したのち測定すべきプラス
ミノーゲン量を活性化すると検出可能なプラスミン用基
質が変換を受ける。
添付図面について以下に説明する。
第1図:血漿系におけるα−アンチプラスミン作用の
排除を示す。この図面は色原体性プラスミン用基質の変
換に及ぼす酸化剤および/またはω−アミノカルボン酸
の影響を示す。この図面のもとになる実験は比較実検1
に記載される。
第2図:緩衝系におけるα−アンチプラスミン作用の
排除を示す。この図面は本発明による物質を添加後の、
生理的に存在する量の0〜100%なる量の所定量のα
−アンチプラスミンの存在下における色原体基質の変換
の依存性を示す。この図面のもとになっている実験は比
較実検2に記載される。
第3図:PAI/u−PA複合物の安定性のクロラミンT濃度へ
の依存について示す。この図面は2ミリモル/より高
いクロラミンT濃度におけるPAI/u−PA複合物の安定性
を示す。この図面のもととなっている実験は比較実験3
に記載される。
第4図:添加されたω−アミノカルボン酸の濃度へのプ
ラスミン活性の依存を示す。この図面はプラスミンの活
性に及ぼす本発明によるアツセイ系の種々のω−アミノ
カルボン酸の影響について示す。詳細には、 第4a図はリジンの影響、 第4b図はε−アミノカプロン酸の影響、そして 第4c図はトラネキサム酸の影響、 について示す。これら図面と関連する実験は比較実験4a
〜cに記載される。
第5図:血漿中における一本鎖尿プラスミノーゲンアク
チベーターの測定について示す。この図面は色原体基質
の変換により生成された光学濃度とscu−PAを補給され
た正常血漿のscu−PA含量との間の相関を示す。この実
験操作は実施例7に記載される。
第6図:血漿中におけるプラスミノーゲン濃度の測定に
ついて示す。この図面は未処置血漿検体と、プラスミノ
ーゲン含量が異なりかつ本発明によりクロラミンT、ト
ラネキサム酸および界面活性剤で処理された血漿検体と
の比較を示す。もとになっている実験は実施例8に記載
される。
第7図:本発明によるPAI(PA)測定のアツセイ原理を
示す。反応混合物に添加される物質を枠囲いにより示
す。
以下の実施例および比較実験により本発明をより詳細
に説明する。実施例および比較実験において使用される
溶液を説明すれば次のとおりである。ここで%は別に断
りなければ重量%による。
(A)基本緩衝液 トリス−HCl pH8.5 50mM 塩化ナトリウム 100mM 架橋ポリペプチド 1% トリトン×100 0.05% NaN3 0.01% (B)酸化試薬 クロラミンT 40mM (C)プラスミノーゲンアクチベーター試薬 ウロキナーゼ 51U/ml トリス−HCl pH8.8 50mM 塩化ナトリウム 100mM 架橋ポリペプチド 1% トリトン×100 0.1% NaN3 0.01% (D)プラスミノーゲンアクチベーター用基質試薬 トリス−HCl pH8.5 50mM アプロチニン 1μM 架橋ポリペプチド 1% トリトン×100 0.05% ピロ−Glu−Gly−Arg−p−ニトロアニリド 2mM 組織プラスミノーゲンアクチベーターを用いる場合は
ピロ−Glu−Gly−Arg−p−ニトロアニリドをH−D−I
le−Pro−Arg−p−ニトロアニリドによって置換でき
る。
(E)プラスミン用基質試薬 トリス−HCl pH8.5 50mM 架橋ポリペプチド 1% トリトン×100 0.05% H−D−Phe−Tyr−Arg−ANBA.2HCl 2mM H−D−Phe−Tyr−Arg−ANBA.2HClは他の色原体プラ
スミン基質(例えばH−D−Nva−CHA−Lys−pNA)によ
り選択的に置換できる。
(F)プラスミノーゲン試薬 トリス−HCl pH8.5 50mM 架橋ポリペプチド 1% トリトン×100 0.05% トラネキサム酸 15mM プラスミノーゲン 20CTA−U/ml 組織プラスミノーゲンアクチベーターを使用または検
出する場合はトラネキサム酸をt−PA刺激剤(1mg/ml)
で置換する。
(G)基本緩衝液U トリス−HCl pH8.4 100mM 架橋ポリペプチド 1% NaCl 100mM トリトン×100 0.1% NaN3 0.01% 比較実験 1 免疫吸着により調製されたα−アンチプラスミン欠
乏血漿50μ、ならびにこの欠乏血漿と正常血漿との1:
2、1:4および1:8混合物を溶液C(プラスミノーゲンア
クチベーター試薬)200μと混合した。平行して同じ
検体を以下の表に示されるように酸化剤および/または
ω−アミノカルボン酸と混合した。
検体に溶液A中のH−D−Phe−Tyr−Arg−ANBA・2HC
lの3mM溶液200μおよび溶液A中のプラスミノーゲン
溶液(2CTA−U/ml)500μを加え、この混合物を37℃
で20分間インキユベートし、次に8.5M酢酸100μを用
いて停止させそして405nmでの吸光を測定した。第1図
は種々の検体の吸光を比較して示す。リジンの添加によ
りウロキナーゼの活性が100%以上上昇することが明ら
かである。同時にこれらの検体を比較すると、ペルオキ
ソジ硫酸アンモニウムが添加されると、色原体性プラス
ミン用基質の変換は血漿中に含有されるα−アンチプ
ラスミンの量とはかかわりないことが示される。
比較実験 2 緩衝系中におけるα−アンチプラスミン作用の排除 溶液A(基本緩衝液)中の70mg/のα−アンチプ
ラスミンの、生理学的濃度に相当する溶液を1:1、1:2、
1:4および1:8に希釈した。各希釈物50μずつを溶液C
(プラスミノーゲンアクチベーター試薬)200μと混
合し、そして比較実験1におけると同様にして処理し
た。
この比較実験結果を第2図に示す。
比較実験 3 PAI/u−PA複合物の安定性の、クロラミンT濃度への依
存性 種々の検体すなわち基本緩衝液A(1)あるいはPAI
欠乏血漿(2)およびPAIに富んだ血漿(3)50μず
つを溶液C(プラスミノーゲンアクチベーター試薬)20
0μと23℃で10分間インキユベートした。溶液A(基
本緩衝液)500μ、種々の濃度のクロラミンT50μ、
溶液E(プラスミン用基質試薬)300μおよび溶液F
(プラスミノーゲン試薬)100μを添加したのちこの
混合物を37℃で15分間インキユベートした。8.5M酢酸10
0μを添加することにより基質の変換を停止させそし
て405nmでの吸光を測定した。この実験で用いられた酸
化剤クロラミンTは溶液中下記の濃度で用いられた。
この比較実験結果を第3図に示す。第3図中、 曲線1は基本緩衝液、 曲線2はPAI欠乏血漿、そして 曲線3はPAIに富んだ血漿 に相当する。
この図面から、2mMより高いクロラミンT濃度でもPAI
/u−PA複合物は分解されないことが明らかである。PAI
欠乏血漿について得られる曲線はPAIに富んだ血漿につ
いての曲線と常に比例する。しかしながらウロキナーゼ
の安定性はメチオニン含有血漿タンパク質の存在の如何
による。純粋な緩衝系中におけるウロキナーゼは1mMの
少量のクロラミンTによっても作用を受ける。
比較実験 4 プラスミン活性の、添加されたω−アミノカルボン酸濃
度への依存性 種々のω−アミノカルボン酸が本発明によりその作用
を示す濃度範囲を測定するために、単一の様式に従い、 a) リジン b) ε−アミノカプロン酸、および c) トラネキサム酸 を用いて種々の比較実験を行った。この目的には検体、
すなわち溶液A(基本緩衝液)あるいはクエン酸塩処理
血漿それぞれ50μを、溶液C(プラスミノーゲンアク
チベーター試薬)200μ、溶液A(基本緩衝液)500μ
、溶液E(プラスミン用基質試薬)200μ、何らω
−アミノカルボン酸を含有しない変性された溶液F(プ
ラスミノーゲン試薬)100μおよび次に後記実施例記
載の種々のω−アミノカルボン酸100μと混合した。
この混合物を37℃で20分間インキユベートしそして次に
8.5M酢酸100μを添加することにより反応を停止させ
そして405nmでの吸光を測定した。
a) リジンに関する比較実験 b) ε−アミノカプロン酸に関する比較実験 b) トラネキサム酸に関する比較実験 第4a〜第4c図にこれら比較実験の結果を示す。図面中
曲線1は緩衝液検体に関して得られた値を示し、一方曲
線2はクエン酸塩処理された血漿で得られた値を示す。
これら比較実験で測定されたω−アミノカルボン酸の
最適濃度を本発明による方法において使用した。
実施例 1 色原体性ウロキナーゼ用基質を用いる、血漿または血清
またはその他の生物学的液体中におけるプラスミノーゲ
ンアクチベーターインヒビターの測定 血漿50μを溶液C(プラスミノーゲンアクチベータ
ー試薬)200μと23℃で10分間インキユベートした。
溶液A(基本緩衝液)500μ、溶液B(酸化試薬)50
μおよび溶液D(プラスミノーゲンアクチベーター用
基質試薬)200μを添加したのち37℃で200分間インキ
ユベートした。8.5M酢酸100μを添加することにより
基質の変換を停止させそして405nmでの吸光を測定し
た。
実施例 2 色原体性プラスミン用基質およびプラスミノーゲンを用
いる、血漿または血清またはその他の生物学的液体中に
おけるプラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの
測定 血漿50μを溶液C(プラスミノーゲンアクチベータ
ー試薬)200μと23℃で10分間インキユベートした。
溶液A(基本緩衝液)500μ、溶液B(酸化試薬)50
μ、溶液E(プラスミン用基質試薬)200μおよび
溶液F(プラスミノーゲン試薬)100μを添加したの
ち37℃で15分間または23℃で30分間インキユベートし
た。8.5M酢酸100μを添加することにより基質の変換
を停止させそして405nmでの吸光を測定した。
実施例 3 血漿または血清またはその他の生物学的液体中における
プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの動力学
的測定 検体50μを変化された溶液C(基本緩衝液U中に溶
解されたプラスミノーゲンアクチベーター)200μと3
7℃で5分間インキユベーシヨンしたのち反応混合物
に、100mMのトリス−HCl pH8.4、架橋ポリペプチド1
%、トリトン×100 0.1%、トラネキサム酸なしの100m
M NaCl、NaN30.01%(基本緩衝液U)に10 CTA−U/ml
のプラスミノーゲンを含有する変化されたプラスミノー
ゲン試薬(F)200μおよび10mMのクロラミンTおよ
び3mMのトラネキサム酸を含有する蒸留水200μを加え
た。この混合物を37℃で5分間インキユベーシヨンしそ
して480mMのNaCl(または代替として200mM CsCl)中の
0.6mMの色原体性プラスミン用基質HD−Nva−CHA−Lys−
pNA500μを添加した。生成する直線状吸光変化デルタ
(δ)Α/分を405nmで追跡した。正常血清では約0.2/
分なる値が得られた。
動力学的測定の代りに、8.5M酢酸100μの添加によ
り色原体基質の変換を4分後(37℃)に停止させること
もでき、そこで直線状の反応力学に基づき終末点測定が
得られた。
実施例 4a 色原体性プラスミノーゲンアクチベーター用基質を使用
しての胎盤型プラスミノーゲンアクチベーターインヒビ
ター(PAI2)の測定 検体50μを溶液A(基本緩衝液)500μおよび溶
液B(酸化試薬)50μと37℃で10分間インキユベーシ
ヨンし、続いて反応混合物に溶液C(プラスミノーゲン
アクチベーター用基質試薬)200μを加え37℃で5分
間インキユベーシヨンした。溶液D(プラスミノーゲン
アクチベーター用基質試薬)200μを添加することに
より基質の変換を開始させそしてこの混合物を37℃で20
0分間インキユベーシヨンした。8.5M酢酸100μを添加
することにより反応を停止させたのち405nmでの吸光を
測定した。
実施例 4 色原体性プラスミン基質を使用しての胎盤型プラスミノ
ーゲンアクチベーターインヒビター(PAI2)の測定 検体50μを溶液A(基本緩衝液)500μおよび溶
液B(酸化試薬)50μと37℃で10分間インキユベーシ
ヨンした。反応混合物に溶液C(プラスミノーゲンアク
チベーター試薬)200μを加え37℃で5分間インキユ
ベーシヨンした。溶液E(プラスミン用基質試薬)200
μならびに溶液F(プラスミノーゲン試薬)100μ
を添加することにより基質の変換を開始させそして37℃
で15分間インキユベーシヨンした。8.5M酢酸100μを
添加したのち405nmでの吸光を測定した。
この実験の値から、プラスミノーゲンアクチベーター
試薬の添加に先立ち酸化を行うとPAIlがほぼ完全に不活
化されることが示される。これに対しPAI 2は酸化に対
する感受性がより低く、それゆえ選択的に測定されう
る。
実施例 5a ポリカチオン含有PA試薬と予めインキユベーシヨンする
ことによるPAI 2の測定 実施例3と同様にしてアツセイを実施した。ただしプ
ラスミノーゲンアクチベーター試薬中のプロタミンクロ
ライド(100U/ml)またはポリリジン(500μg/ml)の含
量が相違し、従ってPAI 2(PAI 1でない)のみが測定さ
れた。
実施例 5 一本鎖組織プラスミノーゲンアクチベーターと予めイン
キユベーシヨンすることによる胎盤型プラスミノーゲン
アクチベーターインヒビター(PAI 2)の測定 検体50μを溶液A(基本緩衝液)中の100IEの一本
鎖組織プラスミノーゲンアクチベーターの溶液100μ
と混合し、この混合物を37℃で15分間インキユベーシヨ
ンした。溶液C(プラスミノーゲンアクチベーター試
薬)200μを添加したのち実施例1または2と同様に
操作した。1本鎖t−PAはPAI 1と対照的にPAI 2と非常
に徐々に反応し、従って二本鎖PAの添加によりPAI(=P
AI 2)の残存含量を測定できる。
実施例 6 組織プラスミノーゲンアクチベーターおよび色原体性プ
ラスミン用基質を使用しての内皮型プラスミノーゲンア
クチベーターインヒビター(PAI 1)の測定および血漿
中の組織プラスミノーゲンアクチベーター活性の検出 検体50μを、ウロキナーゼの代りに25単位/mlの一
本鎖組織プラスミノーゲンアクチベーターを含有する変
性された溶液C(プラスミノーゲンアクチベーター試
薬)200μと23℃で15分間インキユベーシヨンした。
溶液A(基本緩衝液)500μ、溶液B(酸化試薬)20
μ、溶液E(プラスミン用基質試薬)200μ、およ
び変性された溶液F(これは一方ではトラネキサム酸を
含有せず、他方5mMのEDTAの存在下におけるプラスミン
分解により形成されたフイブリノゲンフラグメントを溶
液F1ml当り1200μgの濃度で含有する)100μを添加
したのち37℃で15分間インキユベーシヨンした。基質に
8.5M酢酸100μを添加することにより反応を停止させ
たのち405nmでの吸光を測定した。
ウロキナーゼ(実施例1〜5)または一本鎖組織プラ
スミノーゲンアクチベーターをインヒビター欠乏血漿に
添加することにより得られた検量曲線を用いて、実施例
1〜6で得られた測定結果を評価した。後者は標準ヒト
血漿に一本鎖測定プラスミノーゲンアクチベーターを添
加(血漿1ml当り40IU(国際単位))し、23℃で1時間
インキユベーシヨンし、そして次に抗−組織プラスミノ
ーゲンアクチベーター−セフアロースに免疫吸着させる
ことにより調製された。測定されたプラスミノーゲンア
クチベーター濃度はプラスミノーゲンアクチベーターイ
ンヒビター濃度に逆比例した。
実施例 7a 血漿中の組織プラスミノーゲンアクチベーターの測定 10〜160IUの一本鎖t−PAを補充されたヒト血漿の検
体50μをt−PA刺激剤(例えば5mM EDTAの存在下にプ
ラスミンを作用させることにより得られるフイブリノゲ
ン分解産物)100μgおよびプラスミノーゲン1CTA−U
およびゼロ点調整のため基本緩衝液U500μ中の0.06ミ
リモル(純)NaClおよび10mMのクロラミンT200μと37
℃で5分間インキユベーシヨンした。次に1.2M NaClま
たは蒸留水(ゼロ点調整)中の3mM H−D−Nva−CHA−L
ys−pNA100μを添加した。37℃で60分間インキユベー
シヨンしたのち8.5M酢酸100μを添加することにより
基質の変換を停止させ、405nmでの吸光を測定した。 第7表 検体 プラスミン活性吸光/h(mE) 正常血漿 0± 2 正常血漿+ 10IU t−PA/ml 12± 1 正常血漿+ 20IU t−PA/ml 20± 1 正常血漿+ 40IU t−PA/ml 28± 2 正常血漿+ 80IU t−PA/ml 60± 7 正常血漿+160IU t−PA/ml 221±12 検体中のα−アンチプラスミンを酸化的に除去する
ことにより血漿中の活性な組織プラスミノーゲンアクチ
ベーターが定量的に測定されうる。
実施例 7 血漿中の一本鎖尿プラスミノーゲンアクチベーター(sc
u−PA)の測定 この実験には、クエン酸塩処理された標準ヒト血漿1m
l中に100u−PA単位(=1000ng)のscu−PAをとった。ク
エン酸塩処理された標準ヒト血漿で希釈することにより
100、10、1、0.1および0.01単位/mlのu−PAを含有す
る検体を調製した。各検体50μずつを30mMクロラミン
T溶液50μおよび溶液A500μと37℃で10分間インキ
ユベートした。
色原体性プラスミン用基質100μおよびプラスミノ
ーゲン溶液(標準処方物と異なり10mMのトラネキサム酸
を含有する変性された溶液F200μ当り2CTA−Uのプラ
スミノーゲン含有)200μを添加したのち、この検体
を37℃で40分間インキユベーシヨンした。8.5M酢酸100
μを添加したのち405nmでの吸光を測定した。
この実検結果を第5図に示す。
実施例 8 血漿中のプラスミノーゲン濃度の測定 この実施例では、抗プラスミノーゲン−セフアロース
(Sepharose )4Bに免疫吸着させて欠乏させることに
より調製されたプラスミノーゲン欠乏血漿、3.5CTA−U/
mlのプラスミノーゲンを含有するクエン酸塩処理標準ヒ
ト血漿、これにプラスミノーゲンを添加することにより
調製されたプラスミノーゲン含量23.5CTA−U/mlを有す
るプラスミノーゲン含量の高い血漿、ならびに種々の血
漿と混合物(最終濃度1.75CTA−U/ml、4.13CTA−U/ml、
4.75CTA−U/ml、6CTA−U/ml、8.5CTA−U/mlおよび13.5C
TA−U/ml)を平行してアツセイした。この目的には各検
体それぞれ50μを溶液A(基本緩衝液)500μ、H2O
中の30mMクロラミンT溶液50μ、H2O中の40mMトラネ
キサム酸溶液50μ、123単位/mlのウロキナーゼを含有
する溶液C(プラスミノーゲンアクチベーター試薬)50
μおよび溶液E(プラスミン用基質試薬)200μと3
7℃で12分間インキユベーシヨンした。これと平行して
同じ検体50μずつを溶液A(基本緩衝液)500μ、
蒸留水100μ、ウロキナーゼ123単位/mlを含有する溶
液C(プラスミノーゲンアクチベーター試薬)50μお
よび溶液E(プラスミン用基質試薬)200μと37℃で
同様にインキユベーシヨンした。次に8.5M酢酸100μ
を添加することによりすべての検体の反応を停止させ、
405nmでの吸光を測定した。
水で処理した血漿についての値を本発明により処理さ
れた血漿の値と比較すると、本発明による物質を添加し
ない場合は実際上何ら吸光変化が観察されない、すなわ
ち何らプラスミン活性が検出されないことが観察され
る。これに対し本発明により処理された検体から形成さ
れるプロツトは検体中のプラスミノーゲン濃度と405nm
での吸光との間に直線的な関係を有する。このことから
血漿中のプラスミノーゲン濃度は本発明によるアツセイ
系を用いて確実に測定されうることが判る。
比較実験 5 機能的PAI(PA)測定におけるクロラミン濃度の最適化 a) クロラミンTについて: 実施例3記載の測定法においては、添加されるクロラ
ミンT濃度は反応混合物1当り0〜9mMであった。検
査されたのは(a)機能的PAIが欠乏した検体(=PAI欠
乏血漿)および(b)機能的PAIに富んだ検体、であ
る。1〜4mM/のクロラミンTを添加すると生成される
プラスミン活性が最適となる。全範囲にわたり2種の血
漿プロツトは平行である、すなわちu−PA/PAI複合物は
反応混合物(650μ)中少くともクロラミンT9mMまで
安定である。
b) クロラミンBについて: クロラミンTの代りにクロラミンBを用いてもクロラ
ミンTにおけると同じ結果が得られる。
比較実験 6 機能的PAI(PA)測定におけるトラネキサム酸濃度の最
適化 基本緩衝液(A)および検体としてのPAI欠乏血漿を
実施例3と同様にして種々のトラネキサム酸濃度の下に
機能的PAI含量について検査した。反応混合物中1〜4mM
のトラネキサム酸で最高であった。
比較実験 7 機能的PAI(PA)測定におけるアツセイpHの最適化 基本緩衝液UのpH値を7.5〜9.5まで変動させかつPAI
欠乏血漿およびPAIに富んだ血漿の機能的なPAI含量を実
施例3と同様にして測定することにより、最適pHが8.3
〜9であることが判明した。しかしながらpH8.7より上
では2つのプロツトが平行ではなく、このことはu−PA
/PAI複合体の不安定性を示しており、従ってアツセイpH
としてはpH8.4が最適であると見做される。
比較実験 8 機能的PAI(PA)測定におけるプラスミノーゲン濃度の
最適化 プラスミノーゲン濃度を変動させてPAI欠乏血漿を実
施例3と同様に検査した。反応混合物中Glu−プラスミ
ノーゲン濃度少くとも0.9μMで飽和状態に達する。
比較実験 9 予備インキユベーシヨン時間の最適化 PAI欠乏血漿、正常血漿およびPAIに富んだ血漿を実施
例3と同様にして、予備インキユベーシヨン時間を変動
させて検べた。正常血漿の場合PAIとu−PAとを完全に
反応させるのに少くとも2分間必要であり、PAIに富ん
だ血漿の場合は必要な反応時間は5分間に高まる。
比較実験 10 PAI回収実験 PAIに富んだ血漿(u−PA阻害単位22.5/ml含有)をPA
I欠乏血漿で希釈し、実施例3におけると同様にして分
析した。PAI/mlをu−PA阻害単位14/mlより下となるま
で希釈するとプラスミン活性測定値は正比例して直線状
に上昇し、従ってPAI活性が正比例して直線状に低下し
た。14単位/mlより高いPAIを含有する血漿は既知の、PA
I含量の低い血漿で希釈する必要がある。用いられたu
−PAの残存活性が30%より低い場合(PAIが14単位/mlよ
り高い場合)は検量曲線は直線状とならずそしてX軸に
漸近的に接近した。
比較実験 11 PAI測定のための機能的アツセイに及ぼすクロラミンT
および/またはトラネキサム酸の影響 本発明による原理に基づくPAI測定が血漿α−アン
チプラスミンとは関係ないことを示すために、クロラミ
ンTおよび/またはトラネキサム酸を反応混合物に加え
そしてPAI標準血漿、すなわち既知PAI含量を有する血
漿、およびα−アンチプラスミン欠乏血漿を実施例3
におけると同様にして機能的PAI含量について検べた。
クロラミンTを添加しないで検体を測定すると検体のα
−アンチプラスミン含量の如何に応じたプラスミン活
性が生成することが示される。クロラミンTもトラネキ
サム酸も添加せずにアツセイを行うとプラスミンの生成
が完全に阻害される。吸光変化は事実上何ら検出され得
ない。
しかしながらα−アンチプラスミンが欠乏した血漿
ではプラスミン活性が観察された。トラネキサム酸のみ
の添加によりプラスミン活性が測定可能となる。しかし
ながらこの活性はα−アンチプラスミン欠乏血漿では
正常血漿におけるより約70%高いので、このことは検体
中のα−アンチプラスミンへの依存性が存在すること
を意味している。クロラミンTのみが添加される場合
は、正常血漿に比較してプラスミン活性が20%高まる。
この所見は、PAIの測定が事実上検体中のα−アンチ
プラスミンとは関わりないことを示している。トラネキ
サム酸とクロラミンTとを組み合せると一般にプラスミ
ン活性が高まり(トラネキサム酸の作用)そしてα
アンチプラスミン欠乏血漿ではプラスミン活性が5%し
か上昇しない(クロラミンTの作用)。これらの条件下
における機能的PAI測定は血漿のα−アンチプラスミ
ン濃度には依存しない。このことは酸化剤とω−アミノ
カルボン酸の相剰作用が存在することを意味している。
比較実験 12 方法の比較、変動係数 実施例3b記載の酸化剤の存在下におけるPAIの本発明
による測定を、酸性化法に基づく商業的に入手しうる機
能的PAIアツセイ(スウエーデン国UmeaのBiopool社のSp
ectrolyse TM/PL)と比較した。自発的供血者20人から
の検体をこの2種の方法で測定した。これらの方法は相
関係数r=0.91で良く相関していた。アツセイ内および
アツセイ間の変動係数は本発明による方法では5%より
低かった。
比較実験 13 アンチトロンビンIII(AT III)の酸化的不活化、トロ
ンビンの酸化抵抗性 50mMのトリス、100mM NaCl、0.1%(w/v)トリトン×
100を含有するpH8.8の緩衝液50μ中の50pMのAT IIIを
蒸留水50μ中の漸増量のクロラミンTまたは過酸化水
素と37℃で15分間予備インキユベーシヨンする。次に10
0mMのトリスおよび150mM NaClを含有するpH8.2の緩衝液
500μ中の3pMのヒトα−トロンビン、2.5IUのヘパリ
ンおよび2KIUのアプロチニンを加えて37℃で5分間イン
キユベーシヨンする。0.4mMのH−D−CHA−But−Arg−
pNA 500μを添加したのちさらに3分間(37℃)イン
キユベーシヨンした。8.5M酢酸100μを添加すること
により反応を停止させて405nmでの吸光変化を測定し
た。
結果:500nMのクロラミンTまたは500倍量のH2O2の添加
により、トロンビンの活性が損われることなく50pMのAT
IIIが不活化される。
比較実験 14 セリンプロテアーゼ/セリンプロテアーゼインヒビター
複合物の安定性 a) u−PA/AT III複合物 50pMのAT IIIおよび対照緩衝液を基本緩衝液A175μ
中の5IU/mlのヘパリンの存在下に1IUのウロキナーゼと3
7℃で30分間インキユベーシヨンする。次に漸増濃度の
クロラミンT50μおよび基本緩衝液A500μを添加す
る。30分(37℃)後、2.5mM色原体性プラスミン用基質
H−D−Phe−Tyr−Arg−ANBA 200μ、および基本緩
衝液A200μ中のプラスミノーゲン120pMを添加するこ
とにより基質反応を開始させる。15分(37℃)後8.5M酢
酸100μを添加することにより反応を停止させそして4
05nmでの吸光変化を測定した。
結果:対照緩衝液に比較して、AT IIIおよびu−PAを含
有する検体においては添加されたCTと無関係にu−PA複
合物により惹起される一定した活性損失が見られた、す
なわちu−PA/AT III複合物は酸化抵抗性である。
b) プラスミン/アンチプラスミン複合物 30pMのα−アンチプラスミンおよび基本緩衝液A
(対照混合物)を基本緩衝液A175μ中の50pMのプラス
ミンと5分間(37℃)インキユベーシヨンする。基本緩
衝液A中の種々の濃度のクロラミンT500μを添加した
のち30分間(37℃)インキユベーシヨンし、そして基本
緩衝液A中の2.5mM色原体性プラスミン用基質H−D−P
he−Tyr−Arg−ANBA 200μを添加することにより検出
反応を開始させた。3分(37℃)後8.5M酢酸100μを
添加することにより反応を停止させそして405nmでの吸
光変化を測定した。反応混合物中の5mM/以上の濃度の
クロラミンTによっても何ら付加的なプラスミン活性が
生成されない、すなわちプラスミン/アンチプラスミン
複合物は酸化抵抗性である。
以上本発明を詳細に説明したが、それを要約すると下
記のとおりである。
1)検査すべき検体に、α−アンチプラスミンの作用
を排除する少なくとも1種類の酸化剤および場合により
少なくとも1種類の界面活性剤を添加し、その酸化剤の
存在下でセリンプロテアーゼ活性を測定することからな
る、血漿またはその他の生物学的液体の試料中における
セリンプロテアーゼ活性の測定法。
2)セリンプロテアーゼがプラスミノーゲンアクチベー
ター、プラスミンまたはトロンビンである前記1項記載
の方法。
3)用いられる酸化剤が、好ましくはpH7.5〜8.8でメチ
オニンをメチオニンスルホキシドに酸化する剤である前
記1項記載の方法。
4)用いられる酸化剤が、反応性のハロゲン誘導体好ま
しくはハロアミン、ハロイミン、ハロアミド、ハロイミ
ドまたはハロヒドロキシルおよびそれらの塩からなる群
より選択される物質、好ましくはクロラミンT、クロラ
ミンBまたはNaOClである前記1項記載の方法。
5)過酸化水素、ぺルオキソモノ硫酸もしくはペルオキ
ソジ硫酸の塩、酸化型グルタチオン、クロラミンTまた
はN−クロロスクシンイミドが酸化剤として添加される
ことからなる前記1項記載の方法。
6)測定反応および酸化が同時に行われる前記1項記載
の方法。
7)少なくとも1種類のω−アミノカルボン酸が付加的
に添加される前記1項記載の方法。
8)プラスミノーゲンアクチベーター、および場合によ
り、このアクチベーターにとっての基質であってかつこ
の基質の変換が場合により検出され得るものである基質
を検体に添加することからなる前記1項記載の方法。
9)添加されるプラスミノーゲンアクチベーター用の基
質がプラスミノーゲンあるいはその天然または合成誘導
体の1種、好ましくはミニプラスミノーゲンである前記
8項記載の方法。
10)プラスミノーゲンアクチベーターのための第1の基
質、および第1の基質の変換生成物のための第2の基質
が添加され、ここで第2の基質の変換が検出されうるも
のである前記8項記載の方法。
11)プラスミノーゲンアクチベーターの含量について検
査すべき検体に、その変換が検出されうるものであるプ
ラスミノーゲンアクチベーター用基質、少なくとも1種
類の酸化剤および場合により少なくとも1種類の界面活
性剤を添加し、そして検体中に含有されるプラスミノー
ゲンアクチベーターの量を、変換を受けかつ検出可能で
ある基質の量の函数として測定することからなる、尿ま
たは組織プラスミノーゲンアクチベーターを測定するた
めの前記1項記載の方法。
12)プラスミノーゲンアクチベーターの含量について検
査すべき検体に、プラスミノーゲンアクチベーターのた
めの第1の基質、その変換が検出されうるものでありか
つ第1の基質の変換生成物のための第2の基質、少なく
とも1種類の酸化剤および場合により少なくとも1種類
の界面活性剤を添加し、そして検体中に含有されるプラ
スミノーゲンアクチベーターの量を、変換を受けかつ検
出可能である基質の量の函数として測定することからな
る、尿または組織プラスミノーゲンアクチベーターを測
定するための前記1項記載の方法。
13)カリクレインまたは表面(接触)活性剤がアッセイ
混合物に添加されることからなる、尿プラスミノーゲン
アクチベーターの1本鎖形を測定するための前記1項記
載の方法。
14)検査すべき検体を一定量のセリンプロテアーゼとと
もにインキュベートし、次いで阻害されなかったセリン
プロテアーゼの活性を、α−アンチプラスミンの作用
を排除する少なくとも1種類の酸化剤および場合により
少なくとも1種類の界面活性剤をその検体に添加するこ
とからなる方法により測定することからなる、血漿また
は別の生物学的液体の検体中におけるセリンプロテアー
ゼインヒビター活性の測定法。
15)プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの含
量について検査すべき検体に、プラスミノーゲンアクチ
ベーター、その変換が検出されうるものであるプラスミ
ノーゲンアクチベーター用の基質、少なくとも1種類の
酸化剤および場合により少なくとも1種類の界面活性剤
を添加し、そして検体中に含有されるプラスミノーゲン
アクチベーターインヒビターの量を、添加され阻害され
なかったプラスミノーゲンアクチベーターの量の函数と
して測定することからなる、プラスミノーゲンアクチベ
ーターインヒビターを測定するための前記14項記載の方
法。
16)プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの含
量について検査すべき検体に、プラスミノーゲンアクチ
ベーター、プラスミノーゲンアクチベーターのための第
1の基質、その変換が検出されうるものでありかつ第1
の基質の変換生成物のための第2の基質、少なくとも1
種類の酸化剤および場合により少なくとも1種類の界面
活性剤を添加し、そして検体中に含有されるプラスミノ
ーゲンアクチベーターインヒビターの量を、添加され阻
害されなかったプラスミノーゲンアクチベーターの量の
函数として測定することからなる、プラスミノーゲンア
クチベーターインヒビターを測定するための前記14項記
載の方法。
17)酸化抵抗性のプラスミノーゲンアクチベーターイン
ヒビターの含量について検査すべき検体に、はじめに少
なくとも1種類の酸化剤および場合により少なくとも1
種類の界面活性剤を添加し、そして次にプラスミノーゲ
ンアクチベーター、およびその変換が検出されうるもの
であるプラスミノーゲンアクチベーター用の基質を添加
し、そして検体中に含有される酸化抵抗性プラスミノー
ゲンアクチベーターインヒビターの量を、添加され阻害
されなかったプラスミノーゲンアクチベーターの量の函
数として測定することからなる、酸化抵抗性プラスミノ
ーゲンアクチベーターインヒビターを測定するための前
記14項記載の方法。
18)酸化抵抗性のプラスミノーゲンアクチベーターイン
ヒビターの含量について検査すべき検体に、はじめに少
なくとも1種類の酸化剤および場合により少なくとも1
種類の界面活性剤を添加し、そして次にプラスミノーゲ
ンアクチベーター、プラスミノーゲンアクチベーターに
対する第1の基質、その変換が検出されうるものであり
かつ第1の基質の変換生成物のための第2の基質を添加
し、そして検体中に含有される酸化抵抗性プラスミノー
ゲンアクチベーターインヒビターの量を、添加され阻害
されなかったプラスミノーゲンアクチベーターの量の函
数として測定することからなる、酸化抵抗性プラスミノ
ーゲンアクチベーターインヒビターを測定するための前
記14項記載の方法。
19)予備インキュベーション混合物中にポリカチオン、
好ましくはプロタミンクロライドが含有されることから
なる、胎盤性プラスミノーゲンアクチベーターインヒビ
ターを測定するための前記14項記載の方法。
20)酸化剤クロラミンTが0.1〜25mmol/の濃度で用い
られる前記1項または14項記載の方法。
21)下記物質群: (I)ω−アミノカルボン酸 (II)NaCl、KCl、CsClおよびNa2SO3 の1種から選択される少なくとも1つの化合物を付加的
に検体に添加することからなる前記1〜20項のいずれか
1項に記載の方法。
22)群(I)からのリジンおよび群(II)からのCsClが
使用され、検体添加後の混合物中のリジン濃度が好まし
くは10〜3000、特に好ましくは20〜100mmol/でありそ
してCsCl濃度が好ましくは100〜1000mmol/である前記
21項記載の方法。
23)群(I)からのトラネキサム酸および群(II)から
のCsClが使用され、そしてそのトラネキサム酸の濃度が
好ましくは0.1〜50mmol/である前記21項記載の方法。
24)プラスミノーゲンの含量について検査すべき検体
に、プラスミノーゲンアクチベーターを添加し、そして
生成するプラスミンを前記1項記載の方法により測定す
ることからなるプラスミノーゲンの測定法。
【図面の簡単な説明】
第1図:色原体性プラスミン用基質の変換に及ぼす酸化
剤および/またはω−アミノカルボン酸の影響を示す。 第2図:本発明による物質を添加後の、生理的に存在す
る量の0〜100%なる量の所定のα−アンチプラスミ
ンの存在下における色原体性基質の変換の依存性を示
す。 第3図:2ミリモル/より高いクロラミンT濃度におけ
るPAI/u−PA複合物の安定性を示す。 第4a、4b、4c図:プラスミンの活性に及ぼす種々のω−
アミノカルボン酸の影響について示す。詳細には、 第4a図はリジンの影響、 第4b図はε−アミノカプロン酸の影響、そして 第4c図はトラネキサム酸の影響 について示す。 第5図:scu−PAを補給された正常血漿のscu−PA含量と
色原体性基質の変換により生成された光学濃度との間の
相関を示す。 第6図:未処置血漿検体と、プラスミノーゲン含量が異
なりかつ本発明によりクロラミンT、トラネキサム酸お
よび界面活性剤で処理された血漿検体との比較を示す。 第7図:本発明によるPAI(PA)測定のアツセイ原理を
示す。反応混合物に添加される物質を枠囲いにより示
す。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査すべき検体に、α−アンチプラスミ
    ンの作用を排除する少なくとも1種類の酸化剤および少
    なくとも1種類の界面活性剤を添加し、その酸化剤の存
    在下でセリンプロテアーゼ活性を測定することからな
    る、血漿またはその他の生物学的液体の試料中における
    セリンプロテアーゼ活性の測定法。
  2. 【請求項2】用いられる酸化剤が、好ましくはpH7.5〜
    8.8でメチオニンをメチオニンスルホキシドに酸化する
    剤である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】用いられる酸化剤が、反応性のハロゲン誘
    導体好ましくはハロアミン、ハロイミン、ハロアミド、
    ハロイミドまたはハロヒドロキシルおよびそれらの塩か
    らなる群より選択される物質、好ましくはクロラミン
    T、クロラミンBまたはNaOClである請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】過酸化水素、ペルオキソモノ硫酸もしくは
    ペオキソジ硫酸の塩、酸化型グルタチオン、クロラミン
    TまたはN−クロロスクシンイミドが酸化剤として添加
    されることからなる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】少なくとも1種類のω−アミノカルボン酸
    が付加的に添加される請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】プラスミノーゲンアクチベーター、および
    場合により、このアクチベーターにとっての基質であっ
    てかつこの基質の変換が場合により検出され得るもので
    ある基質を検体に添加することからなる請求項1記載の
    方法。
  7. 【請求項7】プラスミノーゲンアクチベーターの含量に
    ついて検査すべき検体に、その変換が検出されうるもの
    であるプラスミノーゲンアクチベーター用基質、少なく
    とも1種類の酸化剤および少なくとも1種類の界面活性
    剤を添加し、そして検体中に含有されるプラスミノーゲ
    ンアクチベーターの量を、変換を受けかつ検出可能であ
    る基質の量の函数として測定することからなる、尿また
    は組織プラスミノーゲンアクチベーターを測定するため
    の請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】カリクレインまたは表面(接触)活性剤が
    アッセイ混合物に添加されることからなる、尿プラスミ
    ノーゲンアクチベーターの1本鎖形を測定するための請
    求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】検査すべき検体を一定量のセリンプロテア
    ーゼとともにインキュベートし、次いで阻害されなかっ
    たセリンプロテアーゼの活性を、α−アンチプラスミ
    ンの作用を排除する少なくとも1種類の酸化剤および少
    なくとも1種類の界面活性剤をその検体に添加すること
    からなる方法により測定することからなる、血漿または
    別の生物学的液体の検体中におけるセリンプロテアーゼ
    インヒビター活性の測定法。
  10. 【請求項10】プラスミノーゲンアクチベーターインヒ
    ビターの含量について検査すべき検体に、プラスミノー
    ゲンアクチベーター、その変換が検出されうるものであ
    るプラスミノーゲンアクチベーター用の基質、少なくと
    も1種類の酸化剤および少なくとも1種類の界面活性剤
    を添加し、そして検体中に含有されるプラスミノーゲン
    アクチベーターインヒビターの量を、添加され阻害され
    なかったプラスミノーゲンアクチベーターの量の函数と
    して測定することからなる、プラスミノーゲンアクチベ
    ーターインヒビターを測定するための請求項9記載の方
    法。
  11. 【請求項11】酸化抵抗性のプラスミノーゲンアクチベ
    ーターインヒビターの含量について検査すべき検体に、
    はじめに少なくとも1種類の酸化剤および少なくとも1
    種類の界面活性剤を添加し、そして次にプラスミノーゲ
    ンアクチベーター、およびその変換が検出されうるもの
    であるプラスミノーゲンアクチベーター用の基質を添加
    し、そして検体中に含有される酸化抵抗性プラスミノー
    ゲンアクチベーターインヒビターの量を、添加され阻害
    されなかったプラスミノーゲンアクチベーターの量の函
    数として測定することからなる、酸化抵抗性プラスミノ
    ーゲンアクチベーターインヒビターを測定するための請
    求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】予備インキュベーション混合物中にポリ
    カチオン、好ましくはプロタミンクロライドが含有され
    ることからなる、胎盤性プラスミノーゲンアクチベータ
    ーインヒビターを測定するための請求項9記載の方法。
  13. 【請求項13】下記物質群: (I)ω−アミノカルボン酸 (II)NaCl、KCl、CsClおよびNa2SO3 の1種から選択される少なくとも1つの化合物を付加的
    に検体に添加することからなる請求項1〜12のいずれか
    1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】プラスミノーゲンの含量について検査す
    べき検体に、プラスミノーゲンアクチベーターを添加
    し、そして生成するプラスミンを請求項1記載の方法に
    より測定することからなるプラスミノーゲンの測定法。
JP63162748A 1987-07-03 1988-07-01 セリンプロテアーゼまたはセリンプロテアーゼインヒビターの活性測定法 Expired - Fee Related JP2676792B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3722082.9 1987-07-03
DE19873722082 DE3722082A1 (de) 1987-07-03 1987-07-03 Verfahren zur bestimmung der aktivitaet von serinproteasen oder serinproteaseinhibitoren

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6430599A JPS6430599A (en) 1989-02-01
JP2676792B2 true JP2676792B2 (ja) 1997-11-17

Family

ID=6330890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63162748A Expired - Fee Related JP2676792B2 (ja) 1987-07-03 1988-07-01 セリンプロテアーゼまたはセリンプロテアーゼインヒビターの活性測定法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5057414A (ja)
EP (1) EP0297597B1 (ja)
JP (1) JP2676792B2 (ja)
AT (1) ATE129525T1 (ja)
AU (1) AU613053B2 (ja)
CA (1) CA1338681C (ja)
DE (2) DE3722082A1 (ja)
ES (1) ES2079350T3 (ja)
MX (1) MX169931B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3705744A1 (de) * 1987-02-23 1988-09-01 Behringwerke Ag Verfahren zur funktionellen bestimmung von protein c-inhibitor
US5248596A (en) * 1987-02-25 1993-09-28 Miles Inc. Method of detecting proteolytically modified antithrombin
DE3819923A1 (de) * 1988-06-11 1989-12-21 Behringwerke Ag Fibrin(ogen)derivate, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
DE3838529A1 (de) * 1988-11-14 1990-05-17 Behringwerke Ag Globaltest zur erfassung der hauptkomponenten des fibrinolysesystems
DE3843422A1 (de) * 1988-12-23 1990-06-28 Behringwerke Ag Verfahren zur bestimmung der plasminogenaktivator-aktivitaet in alpha-2-antiplasmin-haltigen proben
DE3929329A1 (de) * 1989-09-04 1991-03-07 Behringwerke Ag Stabilisierungsmittel zur verbesserung der wiederfindung von gerinnungsfaktoren in blutproben
DE4016978A1 (de) * 1990-05-25 1991-11-28 Behringwerke Ag Verfahren zum nachweis von plasminogen-aktivatoren, deren inhibitoren oder stimulatoren
CA2175203A1 (en) * 1993-11-03 1995-05-11 Thaddeus P. Pruss Hemostatic patch
US5639726A (en) * 1994-09-30 1997-06-17 The Regents Of The University Of Michigan Peptide mediated enhancement of thrombolysis methods and compositions
US6403092B1 (en) 1998-04-01 2002-06-11 Duke University Immune response modulator alpha-2 macroglobulin complex
WO2001016324A2 (en) * 1999-08-31 2001-03-08 Board Of Regents, The University Of Texas System Methods and compositions of a novel serine protease inhibitor
DE10116586B4 (de) * 2001-04-03 2005-07-21 Stief, Thomas, Dr.med. Testsystem zur Bestimmung der Hämostaseaktivierung von biologischen Flüssigkeiten
JP3990972B2 (ja) * 2001-11-20 2007-10-17 有限会社 キック 血管再狭窄防止薬及び該防止薬がコーティングされた血管内埋め込み器具
WO2005106012A2 (en) 2004-04-28 2005-11-10 Bayer Healthcare Ag Diagnostics and therapeutics for diseases associated with dipeptidyl-peptidase 1 (dpp1)
DE102004025780B4 (de) 2004-05-26 2008-04-03 Stief, Thomas, Dr.med. Verfahren zur Anti-Limulus-Faktoren-unabhängigen Bestimmung der Lipopolysaccharid- und/oder Lipid-A- und/oder Glukan-Reaktivität, dafür geeignetes Testsystem sowie dessen Verwendung
EP2484775A1 (de) * 2011-02-07 2012-08-08 Siemens Healthcare Diagnostics Products GmbH Heparin-insensitives Verfahren zur Bestimmung von direkten Gerinnungsfaktorinhibitoren

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4493891A (en) * 1982-07-27 1985-01-15 University Of Georgia Research Foundation, Inc. Determination of oxidized α-1-proteinase inhibitor in serum or plasma
DE3512909A1 (de) * 1985-04-11 1986-10-23 Behringwerke Ag, 3550 Marburg Verfahren zur bestimmung von plasminogenaktivatoren (pa)
DE3537708A1 (de) * 1985-10-23 1987-04-23 Boehringer Mannheim Gmbh Verfahren zur aktivierung von t-pa nach expression in prokaryonten
FI89634C (fi) * 1987-07-10 1993-10-25 Yamanouchi Pharma Co Ltd Foerfarande, anordning och kitt foer maetning av vaevnadsplasminogenaktivator-aktivitet

Also Published As

Publication number Publication date
DE3854611D1 (de) 1995-11-30
JPS6430599A (en) 1989-02-01
EP0297597A3 (en) 1990-10-03
CA1338681C (en) 1996-10-29
ES2079350T3 (es) 1996-01-16
AU613053B2 (en) 1991-07-25
AU1861588A (en) 1989-01-05
MX169931B (es) 1993-08-02
DE3722082A1 (de) 1989-01-12
ATE129525T1 (de) 1995-11-15
EP0297597A2 (de) 1989-01-04
EP0297597B1 (de) 1995-10-25
US5057414A (en) 1991-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2676792B2 (ja) セリンプロテアーゼまたはセリンプロテアーゼインヒビターの活性測定法
US5786137A (en) Method for assaying components in an enzyme-protein substrate system
Lange et al. Ecarin chromogenic assay–a new method for quantitative determination of direct thrombin inhibitors like hirudin
US9594042B2 (en) Electrochemical determination of factor XA inhibitors
Scott et al. Amidolytic assay of human factor XI in plasma: Comparison with a coagulant assay and a new rapid radioimmunoassay
JP4718833B2 (ja) 複合生物媒体における、一時的なタンパク質分解活性の濃度を決定するための診断試験
EP0094720B1 (en) Process for assaying the activity of tissue plasminogen activator, and kit suitable for use in said process
HU176068B (en) Process and reagent for the determination of biologically active heparine in blood
Stief et al. Determination of plasminogen activator inhibitor (PAI) capacity of human plasma in presence of oxidants: a novel principle
Coleman et al. [33] A coupled photometric assay for plasminogen activator
Ilich et al. Development and application of global assays of hyper‐and hypofibrinolysis
Abd-Rabboh et al. Electrochemical assay of protease activities based on polycation/polyanion complex as substrate and polyion sensitive membrane electrode detection
CA2137041C (en) Assay for determining sensitivity to activated protein c
CA1079166A (en) Process for the quantitative determination of antithrombin iii
JPH0767396B2 (ja) 線溶系測定法
Latallo et al. Assessment of plasma fibrinolytic system with use of chromogenic substrate
Schousboe Factor XIIa activation of plasminogen is enhanced by contact activating surfaces and Zn2+
CZ20013111A3 (cs) Způsob stanovení rozpustného fibrinu, souprava k provádění tohoto způsobu a pouľití
Schatteman et al. Fast homogeneous assay for plasma procarboxypeptidase U
JP3127263B2 (ja) 第▲VIII▼:Ca因子色素原アッセイ
US5529905A (en) Method of assaying plasma proteins with prothrombin fragments
US5627038A (en) Factor IX chromogenic assay
JPH0646898A (ja) フィブリノーゲンの分析方法およびそのための試薬
JP2966968B2 (ja) プラスミノーゲン活性化因子及びそのインヒビターの測定方法、並びにその測定用キット
JP2818673B2 (ja) 繊維素溶解系の主要成分を測定する包括的試験

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees