JP2676105B2 - 2,2,6,6―テトラメチル―4―オキソピペリジンの製造方法 - Google Patents

2,2,6,6―テトラメチル―4―オキソピペリジンの製造方法

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JP2676105B2
JP2676105B2 JP23845388A JP23845388A JP2676105B2 JP 2676105 B2 JP2676105 B2 JP 2676105B2 JP 23845388 A JP23845388 A JP 23845388A JP 23845388 A JP23845388 A JP 23845388A JP 2676105 B2 JP2676105 B2 JP 2676105B2
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紀之 廣渡
義人 蔵野
吉朗 古屋
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペ
リジンの製造方法に関する。
従来の技術 2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンはト
リアセトンアミンとよ呼ばれ、高分子材料安定剤や漂白
剤の製造中間体として有用である。
従来、この2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペ
リジンを製造する方法としては、特開昭63−10761号公
報に記載されているように、種々の触媒を用いる方法が
知られているが、いずれも、長時間にわたる反応時間を
必要としたり、樹脂状の副生物が生成するために、目的
生成物の単離が容易でない等のほか、反応収率も十分で
ない等の種々の問題を有する。
例えば、特公昭58−30308号公報には、塩化アンモニ
ウムのような触媒の存在下に2,2,4,4,6−ペンタメチル
−2,3,4,5−テトラヒドロピリミジンとアセトン及び/
又はジアセトンアルコールとを反応させる方法が記載さ
れている。また、例えば、特開昭62−132858号公報に
は、アセトン又はその酸性縮合物と2,2,4,4,6−ペンタ
メチル−2,3,4,5−テトラヒドロピリミジンとを反応さ
せて2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンを
製造する際に、触媒としてハロゲン化フエノール類を用
いる方法が記載されている。
塩化アンモニウムを触媒として用いる方法は、塩化ア
ンモニウムが低廉である利点を有するものの、工業的な
観点からは、塩素イオンによつて反応装置が腐食する重
大な欠点を有し、他方、ハロゲン化フエノールを用いる
方法では、依然として、消費アセトン基準の2,2,6,6−
テトラメチル−4−オキソピペリジンの収率が低い。
発明が解決しようとする課題 そこで、本発明者らは、従来の2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−オキソピペリジンの製造における上記した問題
を解決するために鋭意研究した結果、アセトン及び/又
はその縮合物とアンモニアとを反応させて2,2,6,6−テ
トラメチル−4−オキソピペリジンを製造する方法にお
いて、触媒としてニトロフエノール類又はニトロナフト
ール類を用いることによつて、反応装置の腐食の問題も
なく、更に、消費アセトン基準で高収率にて2,2,6,6−
テトラメチル−4−オキソピペリジンを得ることができ
る方法を見出して、本発明に至つたものである。
課題を解決するための手段 本発明による2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
ペリジンの製造方法は、アセトン及び/又はアセトンの
縮合物とアンモニアとを反応させて、2,2,6,6−テトラ
メチル−4−オキソピペリジンを製造する方法におい
て、ニトロフエノール類又はニトロナフトール類を触媒
として用いることを特徴とする。
本発明の方法における出発物質は、アセトン及び/又
はその縮合物であつて、この縮合物には、例えば、メシ
ルオキサイド、ジアセトンアルコール、ホロン等が含ま
れる。
本発明の方法は、詳しくは、前段の反応として、溶剤
中のアセトン及び/又はその縮合物に触媒の存在下にア
ンモニアを反応させて、2,2,4,4,6−ペンタメチル−2,
3,4,5−テトラヒドロピリミジンを生成させ、次いで、
後段の反応として、生成した2,2,4,4,6−ペンタメチル
−2,3,4,5−テトラヒドロピリミジンをアセトンと加熱
して、目的とする2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ
ピペリジンを得るものである。
先ず、前段の反応において、溶剤としては、アセトン
を過剰に用いて、これを溶剤とすることができるが、メ
タノール、エタノール等の低級脂肪族アルコールを溶剤
とすることもできる。アセトンとこれらアルコールとの
混合物を溶剤としてもよい。溶剤の量は、特に、限定さ
れるものではないが、アセトン又はその縮合物が溶剤に
対して、重量比にて1〜10、好ましくは3〜5となる範
囲である。
用いるアンモニアの量は、アセトン及び/又はその縮
合物がアンモニアに対して、3〜20倍モル、好ましくは
5〜10倍モルとなる範囲である。アンモニアは、通常、
アセトン及び/又はその縮合物中に吹き込まれる。
本発明の方法においては、触媒として、ニトロフエノ
ール類又はニトロナフトール類が用いられる。かかる触
媒としては、例えば、p−ニトロフエノール、o−ニト
ロフエノール、m−ニトロフエノール、4−ニトロ−m
−クレゾール、2,4−ジニトロフエノール、2,4−ジニト
ロナフトール等を挙げることができる。かかる触媒は、
出発物質であるアセトン及び/又はその縮合物に基づい
て、0.1〜30モル%、好ましくは1〜10モル%の範囲で
用いられる。
前段の反応は、通常、0〜100℃の温度にて1〜10時
間、好ましくは20〜60℃の温度にて2〜5時間、アセト
ン及び/又はその縮合物にアンモニアを吹き込むことに
よつて行なわれる。次いで、アンモニアの吹き込みをや
めた後、反応混合物を50〜120℃の温度にて1〜20時
間、好ましくは60〜100℃の温度にて2〜5時間加熱す
ることによつて、後段の反応が行なわれる。前後段の反
応とも、反応は、通常、常圧下で行なわれるが、必要に
応じて、10kg/cm2以下、好ましくは5kg/cm2までの加圧
下に行なつてもよい。
反応終了後、例えば、反応混合物を蒸留することによ
つて、高純度の2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
ペリジンを高収率にて得ることができる。
発明の効果 本発明の方法においては、触媒としてニトロフエノー
ル類又はニトロナフトール類を用いるので、塩化アンモ
ニウム等のようなハロゲン化物を用いる方法と異なり、
装置の腐食のおそれがなく、しかも、アセトン基準にて
一層高収率にて2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
ペリジンを得ることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 アセトン58.1g(1モル)、p−ニトロフエノール4.2
g(0.03モル)及びメタノール28.6gからなる混合物に25
℃にてアンモニア2.4g(0.14モル)を1時間にわたつて
吹き込んだ。この後、この反応混合物を昇温し、5時
間、加熱還流した。
反応混合物にp−ニトロフエノールと等モル量の水酸
化ナトリウムを水溶液として加えた後、ガスクロマトグ
ラフイーによる分析の結果、2,2,6,6−テトラメチル−
4−オキソピペリジンの生成量は14.6gであることがわ
かつた。用いたアンモニア基準での収率は67%、消費さ
れたアセトン基準での収率は68%であつた。
実施例2〜6 実施例1において、p−ニトロフエノールに代えて、
第1表に示すニトロフエノール類又はニトロナフトール
類を用いた以外は、実施例1と同様に反応を行なつて、
2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンを得
た。用いたアンモニア基準及び消費されたアセトン基準
での収率をそれぞれ第1表に示す。
比較例1 実施例1において、p−ニトロフエノールに代えて、
塩化アンモニウム1.6gを用いた以外は、実施例1と同様
に反応を行なつて、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキ
ソピペリジン13.1gを得た。用いたアンモニア基準での
収率は60%、消費されたアセトン基準での収率は59%で
あつた。
比較例2 実施例1において、p−ニトロフエノールに代えて、
ペンタクロロフエノール8.0gを用いた以外は、実施例1
と同様に反応を行なつて、2,2,6,6−テトラメチル−4
−オキソピペリジン12.3gを得た。用いたアンモニア基
準での収率は56%、消費されたアセトン基準での収率は
60%であつた。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセトン及び/又はアセトンの縮合物とア
    ンモニアとを反応させて2,2,6,6−テトラメチル−4−
    オキソピペリジンを製造する方法において、ニトロフエ
    ノール類又はニトロナフトール類を触媒として用いるこ
    とを特徴とする2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
    ペリジンの製造方法。
JP23845388A 1988-09-22 1988-09-22 2,2,6,6―テトラメチル―4―オキソピペリジンの製造方法 Expired - Fee Related JP2676105B2 (ja)

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