JP2675974B2 - 静電荷像現像用磁性トナー - Google Patents

静電荷像現像用磁性トナー

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JP2675974B2
JP2675974B2 JP6057298A JP5729894A JP2675974B2 JP 2675974 B2 JP2675974 B2 JP 2675974B2 JP 6057298 A JP6057298 A JP 6057298A JP 5729894 A JP5729894 A JP 5729894A JP 2675974 B2 JP2675974 B2 JP 2675974B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は電子写真、静電記録等に
用いる新規な静電荷像現像用磁性トナーに関する。 【0002】 【従来の技術】電子写真法においては、硫化カドミウ
ム、ポリビニルカルバゾール、セレン、酸化亜鉛等の光
導電体の性質を利用して、まず静電潜像を形成する。例
えば光導電体層上に一様に電荷を付与し、画像露光を施
して静電潜像を形成し、ついで前記静電潜像の電荷とは
逆極性に荷電したトナー粉末で現像し、さらに必要に応
じて転写シートに転写して定着する。このうち、転写工
程を有する装置の場合には、転写シートに転写されなか
った感光体上の残余のトナーを除去し、感光体を繰り返
し使用するのが通常である。感光体上の残余のトナーを
除去する方法としては、ブレードクリーニング方式、フ
ァーブラシクリーニング方式、磁気ブラシクリーニング
方式など感光体にクリーニング部材を接続させて行うの
が一般的である。この場合、クリーニング部材は適当な
圧力で感光体に圧接しているので、繰り返し使用してい
る間に感光体に傷がついたり、トナーが固着する現象が
発生する場合がある。例えば、特開昭48−47345
号公報において、このトナーが感光体に固着する現象を
回避するために、トナー中に摩擦減少物質と研磨物質の
双方を添加することが提案されている。この方法は、確
かにトナー固着現象を回避するには有効であるが、次の
問題点を有している。 【0003】すなわち、トナー固着現象を回避しうる程
度に摩擦減少物質を添加すると、繰り返しの使用によっ
て感光体表面に生成もしくは付着する紙粉、オゾン付加
物などの低電気抵抗物質の除去が行われにくくなり、特
に高温高湿の環境下において感光体上の潜像が低電気抵
抗物質によって著しく損なわれるという問題点がある。
また、摩擦減少物質と研磨物質それぞれの添加量が微妙
であり、安定した特性を有するトナーを得るのが難しい
という問題点がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
状況に鑑み鋭意研究した結果達成されたものである。 【0005】本発明の目的は感光体に傷をつけにくい静
電荷像現像用磁性トナーを提供することにある。 【0006】本発明の他の目的は、高温高湿環境下にお
いても潜像の乱れを生じない静電荷像現像用磁性トナー
を提供することにある。 【0007】さらに、本発明の他の目的は感光体上の転
写残存磁性トナーの清掃が容易で研磨能を有する静電荷
像現像用磁性トナーを提供することにある。 【0008】また、本発明の目的は、感光体への磁性ト
ナーの付着および融着を防止し、複写画像へのスジ状ま
たは点状の汚染を生じない静電荷像現像用磁性トナーを
提供することにある。 【0009】さらに、本発明の他の目的は、現像スリー
ブの汚染を防止し、耐久時の画像濃度の低下を生じない
静電荷像現像用磁性トナーを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段及び作用】すなわち、本発
明は、重量平均分子量が3000〜80000であり、
且つ、5〜60重量%の沸点n−ヘキサン抽出分を含む
ポリアルキレンを樹脂成分100重量部に対して1〜1
0重量部含有し、且つ、磁性粉を10〜70重量%(ト
ナー重量基準)含有している磁性トナー粒子と、側鎖に
アミンを有するシリコーンオイルで処理されているシリ
カ微粉体とを有し、動摩擦係数0.20〜0.50を有
することを特徴とする静電荷像現像用磁性トナーに関す
る。 【0011】本発明の磁性トナーは、その動摩擦係数が
示すように磁性トナー粒子自体が適度な研磨性を有して
いるので、それ自体の研磨能力により適度な表面硬度を
有する感光体に画像に影響をあたえる様な傷をつけるこ
となく感光体上の転写後の残存磁性トナー、低抵抗物質
及び紙粉等を除去することができる。 【0012】さらに、本発明の磁性トナーの動摩擦係数
と感光体の表面硬度とを適切に調整することにより、感
光体と磁性トナーとの相互作用における適当な非接着性
が実現され、感光体に傷をつけずに転写残存の磁性トナ
ーを十分に除去することが可能であり、したがって感光
体上への強固な磁性トナーの付着及び磁性トナーの融着
が防止されていると推察される。 【0013】さらに、この特定な表面硬度を有する感光
体と特定な動摩擦係数を有する磁性トナーとの組み合わ
せは、研磨性あるいは潤滑性を補助する為に添加される
添加剤の量を実質的にゼロないしは微少量にすることが
でき、また感光体上に生ずる磁性トナーあるいは添加物
のフィルミング防止にも有効な効果をもたらす。そし
て、本発明の研磨性を有する磁性トナーは現像スリーブ
との接触においてスリーブ汚染を防止し、耐久画像濃度
を安定化させる効果をも有する。 【0014】本発明の磁性トナーは以下に示す測定方法
で測定した場合0.20〜0.50、好ましくは0.2
0〜0.45の動摩擦係数を有するのが良い。このよう
な特定な摩擦係数を有する本発明の磁性トナーは感光体
に損傷をあたえることなく、磁性トナー粒子自体に賦与
されている研磨能力を十分に発揮する。したがってクリ
ーナーブレードにおいて感光体上の低抵抗物質や付着ト
ナーが容易に除去されるので汚染物質に起因する潜像の
乱れや、クリーニング不良を防止できる。摩擦係数が大
きすぎる場合は、感光体表面に傷をつけやすくなり、ま
た感光体との接着性が増加して十分なクリーニングが達
成されない。一方小さすぎる場合は研磨する効果が不充
分である。 【0015】磁性トナーが上記の摩擦係数の場合、磁性
トナーと現像スリーブとの接触が適度であり、磁性トナ
ーによるスリーブの汚染がおこらず、耐久時、特に高温
高湿環境下においても耐久画像濃度が安定化する。 【0016】本発明の係る摩擦係数は以下のような測定
方法によって測定された値であると定義する。即ち、例
えば、HEIDON14型表面性測定機(新東化学製)
のサンプル台に、OPC感光体の表面層に相当する硬度
20gのスチレン−メチルメタクリレート樹脂製の平膜
を固定する。この平膜に45°の角度に保ったポリウレ
タンゴム製ブレード(厚さ2mm×幅10mm×長さ5
0mm)に上方より100g荷重をかけ、サンプル台を
50mm/minの速度で動かし、平膜上に置いた0.
50gの磁性トナーを平膜上に均一に塗布する。 【0017】次いで、上記の磁性トナー層に石英製の直
径15mmの円盤を介して、垂直荷重100gをかけ、
サンプル台を50mm/minの速度で動かして、この
時に発生する静・動摩擦抵抗力を測定し、静・動摩擦係
数を算出する。 【0018】上記の範囲の摩擦係数を与える磁性トナー
の構成成分として特に磁性粉とポリアルキレンが重要で
ある。 【0019】本発明者等は以下に述べるように特定の範
囲の重量平均分子量を持ち、且つ沸点n−ヘキサン抽出
分をある範囲で含有しているポリアルキレンが好ましい
ことを知見した。特に、沸点n−ヘキサン抽出分の値が
本発明の磁性トナーの摩擦係数と強い相関があり、この
沸点n−ヘキサン抽出分をコントロールすることによっ
てクリーニングにかかわる種々の問題点を排除し得るこ
とを見出し、本発明に到達したものである。 【0020】本発明の磁性トナーに含有せしめるポリア
ルキレンとしては、重量平均分子量Mwが3000〜8
0000で、且つ沸点n−ヘキサン抽出分を5〜60%
含有しているものが使用され、特に前述の効果をより発
揮せしめるためには、重量平均分子量Mwが5000〜
60000であり、且つ沸点n−ヘキサン抽出分が10
〜45%含有されているものが良い。 【0021】上記のポリアルキレンとしては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリヘキセンなど
のホモポリマー、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−ブデン共重合体などのコポリマー、これらとヘキ
センなどの三元共重合体、さらにこれらの熱変成物等を
例示し得る。特に、ポリプロピレンおよびその熱変成物
が好ましい。これらのポリアルキレンを樹脂成分100
重量部に対して、1〜20重量部、好ましくは1〜10
重量部添加するのが良い。何故ならば、このようなポリ
アルキレンが含有されることによって、磁性トナー粒子
表面の凹凸および硬度が適度になり、且つ、適度な研磨
性を磁性トナーに保持せしめることができるからであ
る。その結果、本発明の磁性トナーは感光体に損傷を与
えることなく、前述のような潜像の乱れや、感光体上の
付着物による画像汚染を防止できるからである。 【0022】重量平均分子量Mwの測定は種々の方法が
あり、それにより若干値の相異が生じる。従って本発明
においては以下の測定法によって測定した値であると定
義する。 【0023】即ち、ゲル・パーミエーション・クロマト
グラフィー(GPC)により、温度135℃、溶媒o−
ジクロルベンゼン(0.1%アイオノール添加)、測定
流量1.0ml/minで濃度0.1wt%のものを4
00μl注入する。試料の分子量測定にあたり、単分散
ポリスチレン標準試料により作成した検量線を使用す
る。測定に際し、カラムはなんら限定するものではない
が、例えばショーデックス製A−80M等を例示し得
る。 【0024】また、本発明での沸点n−ヘキサン抽出分
とは、沸点n−ヘキサンに対して可溶なポリマー部分の
割合であり、以下のように測定する。 【0025】即ち、ポリマーの一定重量(W1g)を秤
り取り、ソックスレー抽出器等の抽出手段を用いて、そ
のポリマー中の沸点n−ヘキサン可溶性成分を取り除
き、次に抽出されずに残った試料を乾燥後、秤量する
(W2g)。抽出分の量は、式(W1 −W2 /W1 )×
100(%)を用いて計算される。 【0026】本発明の磁性トナーには、側鎖にアミンを
有するシリコーンオイルで処理されたシリカ微粉体が外
添されている。これにより、感光体の表面がさらに良好
な状態で耐久中においても維持される。 【0027】本発明の磁性トナーに、窒素吸着法による
BET比表面積が0.5〜500m /g、特に50
〜400m /gのシリカ微粉体を添加するのが良
い。何故なら、このようなシリカ微粉体の添加により、
先述の潜像の乱れが軽減されるからである。それはこの
ようなシリカ微粉体は大きな比表面積を持っているため
に、前述のドラム上に付着する低抵抗物質をその表面に
吸着もしくは付着せしめて除去するためと思われる。 【0028】ここで言うシリカ微粉体はSi−O−Si
結合を有する微粉体であって、乾式法で製造されたもの
及び湿式法で製造されたもののいずれも含まれる。シリ
カ微粉体を湿式法で製造する方法は、従来公知である種
々の方法が適用できる。例えば、ケイ酸ナトリウムの酸
による分解、一般反応式で示せば、 Na2 O・xSiO2 +HCl+H2 O→SiO2 ・n
2 O+NaCl その他(以下反応式は略す)、ケイ酸ナトリウムのアン
モニア塩類またはアルカリ塩類による分解、ケイ酸ナト
リウムよりアルカリ土類金属ケイ酸塩を生成せしめた
後、酸で分解しケイ酸とする方法、ケイ酸ナトリウム溶
液をイオン交換樹脂によりケイ酸とする方法、天然ケイ
酸またはケイ酸塩を利用する方法などがある。 【0029】ここでいうシリカ微粉体には、無水二酸化
ケイ素(シリカ)、その他、ケイ酸アルミニウム、ケイ
酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウム、
ケイ酸亜鉛などのケイ酸塩をいずれも適用できる。その
粒径は平均の一次粒径として、0.01〜2μの範囲内
である事が好ましい。又、85重量パーセント以上のS
iO2 を含むものが好ましい。 【0030】乾式法によるシリカ微粉体は、いわゆる乾
式法シリカ、又はヒュームドシリカと称されるもので、
従来公知の技術によって製造されるものである。例え
ば、四塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における熱分解酸化
反応を利用する方法で、基礎となる反応式は次の様なも
のである。 【0031】 SiCl4 +2H2 +O2 →SiO2 +4HCl 又、この製造工程において、例えば塩化アルミニウム、
又は塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハ
ロゲン化合物と共に用いる事によってシリカと他の金属
酸化物の複合微粉体を得る事も可能であり、本発明では
それらも包含する。 【0032】その粒径は平均の一次粒径として、0.0
01〜2μの範囲内である事が好ましく、特に好ましく
は0.002〜0.2μの範囲内のシリカ微粉体を使用
するのが良い。 【0033】これらシリカ微粉体は、測鎖にアミンを有
するシリコーンオイルで処理されているが、特に磁性ト
ナーが正帯電性の磁性トナーの場合には、正帯電性のシ
リカ微粉体を用いることが好ましく、負帯電性の磁性ト
ナーの場合には、負帯電性のシリカ微粉体を用いること
が好ましい。さらに該正または負帯電性のシリカ微粉体
は、そのトリボ電荷量の絶対値が下記の測定により、|
10|μc/g以上が好ましく、特に|30|μc/g
以上が良い。以下一例として正帯電性シリカについて説
明する。 【0034】ここで正帯電性のシリカ微粉体とは以下の
ように定義される。即ち25℃ 50〜60%RHの環
境下に1晩放置されたシリカ微粉体2gと200〜30
0メッシュに主体粒度を持つ、樹脂で被覆されていない
キャリア鉄粉(例えば日本鉄粉社製EFV200/30
0)98gとを前記環境下でおよそ200ccの容積を
持つアルミニウム製ポット中で十分に(手に持って上下
におよそ50回振とうする)混合し、400メッシュス
クリーンを有するアルミニウム製のセルを用いて通常の
ブローオフ法によるシリカ微粉体のトリボ電荷量を測定
する。この方法によって測られたトリボ電荷が正になる
シリカ微粉体を正電荷性のシリカ微粉体と定義する。 【0035】このような正帯電性のシリカ微粉体を得る
ためには、アミンを含有するシリコーンオイルで処理す
るのが良い。そのような処理剤としては、例えば、次式
の側鎖にアミンを有する変性シリコーンオイルなどが用
いられる。 【0036】 【外1】 (式中、R1 は水素、アルキル基、アリール基又はアル
コキシ基を表し、R2 はアルキレン基、又はフェニレン
基を表し、R3 、R4 は水素、アルキル基或いはアリー
ル基を表す。ただし、上記アルキル基、アリール基、ア
ルキレン基、フェニレン基はアミンを含有していても良
いし、また帯電性を損ねない範囲でハロゲン等の置換基
を有していても良い。) そのようなシリコーンオイルとしては、例えば以下のも
のがある。 【0037】 【外2】【0038】なお、本発明におけるアミン当量とは、ア
ミン1個あたりの当量(g/eqiv)で、分子量を1
分子あたりのアミンの数で割った値である。 【0039】好ましい正帯電性あるいは負帯電性シリカ
微粉体は、メタノール滴定試験によって測定された疎水
化度が30〜80の範囲の値を示すものが良い。 【0040】メタノール滴定試験は疎水化された表面を
有するシリカ微粉体の疎水化度の程度を確認する実験的
試験である。 【0041】処理されたシリカ微粉体に疎水化度を評価
するために本明細書において規定される“メタノール滴
定試験”は次の如く行なう。供試シリカ微粉体0.2g
を容量250mlの三角フラスコ中の水50mlに添加
する。メタノールをビューレットからシリカの全量が湿
潤されるまで滴定する。この際、フラスコ内の溶液はマ
グネチックスターラーで常時攪拌する。その終点はシリ
カ微粉体の全量が液体中に懸濁されることによって観察
され、疎水化度は終点に達した際のメタノールおよび水
の液状混合物中のメタノールの百分率として表わされ
る。 【0042】また、これらのシリカ微粉体の適用量は磁
性トナー重量に対して、0.01〜20重量%のときが
好ましく、特に好ましくは0.1〜3重量%添加した際
に優れた安定性を有する正あるいは負の帯電性を示す。
添加形態について好ましい態様を述べれば、磁性トナー
重量に対して0.01〜3重量%の処理されたシリカ微
粉体が磁性トナー粒子表面に付着している状態にあるの
が良い。 【0043】本発明の磁性トナーの結着樹脂としては、
ポリスチレン、ポリp−クロルスチレン、ポリビニルト
ルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチ
レン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピ
レン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、ス
チレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重
合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタアクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル
共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−αクロルメタアクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニル
メチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエー
テル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン
共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合
体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ
アマイド、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、
テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化
水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラ
フィンワックス、カルナバワックスなどが単独或いは混
合して使用できる。 【0044】磁性トナーには必要に応じて、潤滑剤、導
電性付与剤、定着助剤などの例えば、ポリテトラフルオ
ロエチレン粉、ポリフッ化ビニリデン粉、高級脂肪酸の
金属塩、カーボンブラック、導電性酸化錫などが添加さ
れても良い。 【0045】さらに本発明の磁性トナーは体積固有抵抗
が1010Ωcm以上、特に1012Ωcm以上であるのが
良い。ここで言う体積固有抵抗は、磁性トナーを100
kg/cm2 の圧で成型し、これに100V/cmの電
界を印加して、印加後1分を経た後の電流値から換算し
た値として定義される。 【0046】また、本発明の磁性トナーは、磁性粉を含
有している。その磁性粉としては、磁場の中に置かれて
磁化される物質が用いられ、鉄、コバルト、ニッケルな
どの強磁性金属の粉末もしくはマグネタイト、γ−Fe
23 、フェライトなどの化合物やそれらの合金があ
る。特に前述のクリーニング効果および良好な現像性を
発揮せしめるためには好ましくは窒素吸着法によるBE
T比表面積が2〜20m2 /g、特に2.5〜12m2
/g、さらにモース硬度が5〜7の磁性粉であることが
好ましい。磁性粉は、磁性トナー重量に対して10〜7
0重量%含有される。 【0047】磁性トナーの製造にあたっては、熱ロー
ル、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機によって
構成材料を良く混練した後、機械的な粉砕、分級によっ
て得る方法、あるいは結着樹脂溶液中に材料を分散した
後、噴霧乾燥することにより得る方法、あるいは、結着
樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混合して乳化懸濁
液とした後に重合させてトナーを得る重合法トナー製造
法等、それぞれの方法が応用出来る。 【0048】本発明の磁性トナーを使用する場合の感光
体の表面硬度は、以下に示す方法で測定して8g以上、
好ましくは10〜100gの範囲が良い。硬度が小さい
場合は感光体に傷がつきやすくなり、その傷の部分から
高湿時における潜像の乱れが発生したり、クリーニング
されない磁性トナーが発現したりする。また、硬度が大
きすぎる場合は感光板表面に生成する低抵抗物質を除去
できなくなり、高湿時に潜像の乱れを生ずる。 【0049】上記硬度は以下のようにして測定される。 【0050】一例としてOPC感光体を測定する場合に
ついて述べる。 【0051】OPC感光体を、例えばHEIDON14
型表面性測定機(新東化学製)のサンプル台に固定し、
OPC感光体にダイヤモンド製針(円錐形で、円錐角が
90°である。但し先端が直径0.01mmの半球状に
なっている。)を介して、垂直荷重xgをかけ、サンプ
ル台を50mm/minの速度で動かし、OPC感光体
表面に傷をつける。この傷の幅を、例えば微小硬度計M
VK−F(明石製作所製)付属の顕微鏡を用いて測る。 【0052】上記の操作を、荷重xgを例えば10g、
15g、20g、25g、30g、35g、40g、…
と換えてくり返し行ない、傷幅と荷重との直線回帰の関
係より、50μの傷をつける荷重を算出し、OPC感光
体の硬度とする。ここでOPC感光体がドラムの場合に
は、ドラムの軸方向に傷がつけられるように、OPC感
光体をサンプル上にセットすることが必要である。 【0053】本発明の磁性トナーを使用した場合、クリ
ーニング方法としてはブレードクリーニング方式、ファ
ーブラシクリーニング方式、磁気ブラシクリーニング方
式等が用いられるが、本発明においては、本発明のトナ
ー及び感光体との優れた組合せを考慮した場合、ブレー
ドクリーニング方式が好ましい。また、クリーニング工
程に至る直前において必要に応じてトナークリーニング
を容易にするために除電工程等を設けても良い。 【0054】添付図面の図1および図2にクリーニング
装置の一例を示す。 【0055】図面中、1は感光体を示し、この感光体は
図中に矢印で示す方向に回転されるようになっている。
装置の動作中、感光体1の上に周知の方法で静電潜像が
形成され、トナーを使用することにより該潜像は顕画化
され、この顕画像は転写材に転写される。転写後に感光
体1上に残留するトナー2を除去するために、クリーニ
ング装置7が設けられている。 【0056】図1および図2に示すクリーニング装置は
感光体1上のトナー2を擦り落とすように感光体の表面
に当接しているクリーニング部材8と、該クリーニング
部材8により感光体1から脱離したトナーを捕集するた
めの捕集部材9を備えている。一般に、捕集部材9は感
光体の表面に当接するように配置されていて、クリーニ
ング部材8によって擦り落とされたトナーがクリーニン
グ装置の外に飛散するのを防止する。 【0057】クリーニング部材8はウレタンゴムの如き
JIS−A硬度60°〜80°の弾性ゴムブレードが好
ましく、感光体1とは図1および図2に示される如く角
度をかえて当接することができる。この場合の当接する
圧力は図1のような場合は5〜20g/cmの線圧が好
ましく、図2のような場合は30〜40g/cmの線圧
が好ましい。 【0058】 【実施例】以上本発明の基本的な構成とは特色について
述べたが以下実施例に基づいて具体的に本発明について
説明する。しかしながら、これによって本発明の実施の
態様がなんら限定されるものではない。実施例中の部数
は重量部である。 【0059】(実施例1)スチレン−ブチルメタクリレ
ート−ジメチルアミノエチルメタクリレート(重量比
7:2.5:0.5)共重合体100重量部、BET比
表面積5m2 /gでモース硬度5.5のマグネタイト4
0重量部、および重量平均分子量15000で沸点n−
ヘキサン抽出分20重量パーセントのポリプロピレン3
重量部を混合し、ロールミルにて160℃で溶融混練し
た。冷却後ハンマーミルにて粗粉砕した後、ジェット粉
砕機にて微粉砕した。次いで、風力分級機を用いて分級
し、体積平均粒径がおよそ13μmの黒色微粉体を黒色
磁性トナーとして得た。この未外添の磁性トナーの動摩
擦係数は0.28であった。 【0060】一方、乾式法で合成されたシリカ微粉体
(比表面積およそ130m2 /g)100重量部を攪拌
しながら側鎖にアミンを有するシリコーンオイル(25
℃における粘度70cps、アミン当量830)12重
量部を噴霧し、温度をおよそ250℃に保持して60分
間処理した。生成した処理シリカのトリボ電荷量は+1
30μc/gだった。このシリカの硬度はモース硬度で
6.0であった。 【0061】磁性トナー100重量部に上記の側鎖にア
ミンを有するシリコーンオイルで処理したシリカ微粉体
0.4重量部を外添して磁性トナーとした。この磁性ト
ナーの動摩擦係数は0.30であった。 【0062】一方、DSCによって測定したTgが80
℃以上のメタクリル酸メチル−スチレン(重量比9:
1)共重合体からなる電荷輸送層を有する積層型OPC
感光体を導電性シリンダー上に作成し感光ドラムを得
た。この感光ドラムの硬度は21gであった。 【0063】得られた感光ドラムと磁性トナーを市販の
PC−10(キヤノン(株)製)に適用した。 【0064】この時、ドラム上の転写残留の磁性トナー
は図1に示すような装置を用いてクリーニングをした。
その際ブレードはJIS−A硬度65°のウレタンゴム
を用い、感光ドラムとは線圧15g/cmの圧力で当接
させた。 【0065】通常の環境下で1万枚のランニングテスト
を行なったが画像濃度の安定した像乱れのない鮮明なト
ナー画像が得られた。 【0066】さらに、1万枚のランニングテストを行な
ったところ、画像濃度の安定した、像乱れのない良好な
画像が得られた。同様な実験を30℃ 90%RH、1
5℃10%RHの環境下で実施したがやはり同様に良好
な結果を得た。テスト後の積層型OPC感光ドラムは新
品とほぼ同じように損傷のないきれいな状態であった。 【0067】(比較例1)実施例1で使用したポリプロ
ピレンを加えずに実施例1と同様にして未外添の磁性ト
ナーを調製した。未外添の磁性トナーの動摩擦係数は
0.12であった。 【0068】高温高湿下でランニングテストを行なった
ところ著しい像の乱れが発生した。 【0069】(比較例2)重量平均分子量2800、沸
点n−ヘキサン抽出分60%のポリエチレンを用いるこ
とを除いて、実施例1と同様に行なった。 【0070】高温高湿下でランニングテストを行なった
ところ著しい像の乱れが発生した。この磁性トナーの動
摩擦係数は0.14であった。 【0071】(比較例3)重量平均分子量45000、
沸点n−ヘキサン抽出分3.0%のポリプロピレン8重
量部を用いる事を除いて、実施例1と同様に実験を行な
った。トナーの動摩擦係数は0.67であった。高温高
湿下のランニングテストにおいて、感光体に多数傷が発
生し、画像に乱れを生じた。 【0072】(比較例4)側鎖にアミンを有するシリコ
ーンオイルで処理したシリカ微粉体を外添していない磁
性トナーを使用することを除いて、実施例1と同様にし
て画出し試験をおこなった。 【0073】通常の環境下で1万枚のランニングテスト
を行ったが画像濃度の安定した像乱れのない良好な画像
が得られたが、ランニングテスト終了後積層型OPC感
光体をとり出し表面を観察したところ損傷及びフイルミ
ングは実質的に認められなかったが、実施例1の場合と
比較して表面が若干荒れていた。 【0074】 【発明の効果】本発明の磁性トナーは、適度な研磨性を
有し、シリコーンオイルで処理された非磁性無機体が磁
性トナー粒子表面に外添されているので、クリーニング
性に優れ、さらに、環境安定性及び多数枚耐久性に優れ
ているものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】カウンター方向に設置されたクリーニングブレ
ードを有するクリーニング装置の説明図である。 【図2】順方向に設置されたクリーニングブレードを有
するクリーニング装置の説明図である。 【符号の説明】 1 感光体 2 磁性トナー 8 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 誠一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−189649(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.重量平均分子量が3000〜80000であり、且
    つ、5〜60重量%の沸点n−ヘキサン抽出分を含むポ
    リアルキレンを樹脂成分100重量部に対して1〜10
    重量部含有し、且つ、磁性粉を10〜70重量%(トナ
    ー重量基準)含有している磁性トナー粒子と、側鎖にア
    ミンを有するシリコーンオイルで処理されているシリカ
    微粉体とを有し、動摩擦係数0.20〜0.50を有す
    ることを特徴とする静電荷像現像用磁性トナー。 2.シリカ微粉体が、乾式シリカ微粉体である請求項1
    に記載の静電荷像現像用磁性トナー。 3.シリカ微粉体が0.01〜20重量%(磁性トナー
    基準)含有されている請求項1又は2に記載の静電荷像
    現像用磁性トナー。 4.シリカ微粉体が0.1〜3重量%(磁性トナー基
    準)含有されている請求項3に記載の静電荷像現像用磁
    性トナー。 5.ポリアルキレンは、沸点n−ヘキサン抽出分10〜
    45重量%含有している請求項1乃至4のいずれかに記
    載の静電荷像現像用磁性トナー。 6.ポリアルキレンは、重量平均分子量5000〜60
    000を有する請求項1〜5のいずれかに記載の静電荷
    像現像用磁性トナー。
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