JP2675931B2 - ワイヤカット放電加工制御方法 - Google Patents

ワイヤカット放電加工制御方法

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JP2675931B2
JP2675931B2 JP20837891A JP20837891A JP2675931B2 JP 2675931 B2 JP2675931 B2 JP 2675931B2 JP 20837891 A JP20837891 A JP 20837891A JP 20837891 A JP20837891 A JP 20837891A JP 2675931 B2 JP2675931 B2 JP 2675931B2
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cutting
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照生 倍田
和彦 村川
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワークに対し放電加工を
施して部品を切り取り、ワークから自動的に抜き取るワ
イヤカット放電加工制御方法に関し、特に上下の形状が
異なる部品を加工したときの抜き取りを自動的に行える
ようにしたワイヤカット放電加工制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤカット放電加工機はワイヤとワー
クとの間でパルス放電を発生させ、ワークの一部を溶解
し、その溶解した部分をノズル等で吹き飛ばしていき、
これを連続動作させてワークを所望の形状に仕上げるも
のである。
【0003】ところで、このワイヤカット放電加工機を
用いて上下の形状が異なる部品をワーク(素材)から切
り出した場合、上下形状が異なっているためにその部品
をそのままではワークから抜き取ることはできない場合
がある。このような場合に部品をワークから抜き取るに
は、部品形状に応じて部品の周りのワークを切り取り、
ワークから切り離してやる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部品の周りの
ワークを切り取るこの最後の工程は、部品形状が複雑な
ために自動化ができず、作業者が手動で指示して行って
いた。このため、部品加工をその切断開始から最後工程
の部品抜き取りまでを一貫した自動運転で行うことがで
きないという問題点を有していた。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、上下形状の異なる部品の切断加工開始から抜
き取りまでの全工程を自動化し、無人運転を可能にする
ことができるワイヤカット放電加工制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ワークに対し放電加工を施して部品を切
り取り、前記ワークから自動的に抜き取るワイヤカット
放電加工制御方法において、ワークに対して切断加工を
施して上下の形状が異なる部品を切り取り、前記切断加
工での、前記部品のX軸方向及びY軸方向それぞれの最
大点及び最小点を記憶し、前記切断加工が一旦終了した
時点で、前記X軸方向及びY軸方向それぞれの最大点及
び最小点の各点にワイヤを移動させ、前記各点で前記ワ
イヤの姿勢が垂直になるまで前記各点を基準にして切断
加工を行い、さらに、前記各点を通る直線に沿って前記
部品全体を被うように切断加工を行い、前記部品を前記
ワークから抜き取ることを特徴とするワイヤカット放電
加工制御方法が、提供される。
【0007】
【作用】ワークに対して切断加工を施して上下の形状が
異なる部品を切り取り、その切断加工時における、部品
のX軸方向及びY軸方向それぞれの最大点及び最小点を
記憶する。切断加工が一旦終了した時点で、そのX軸方
向及びY軸方向それぞれの最大点及び最小点の各点にワ
イヤを移動させる。この移動は、例えば、既に加工され
た加工経路に沿って行われる。ワイヤが順次各点に戻る
度にワイヤの姿勢が垂直になるまでその点を基準に固定
して切断加工を行う。さらに、各点を通る直線に沿って
部品全体を被うように切断加工を行う。この切断加工が
終了すると、部品はワークから抜き取れる状態になって
いるので、自動的に抜き取ることができる。すなわち、
部品の切断加工開始から抜き取り終了までの全工程を無
人運転で行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明が適用されるワイヤカット放電加
工機の概略構成を示す図である。図において、ワイヤカ
ット放電加工機は数値制御装置2と放電加工機本体30
とから構成される。
【0009】加工指令テープ1は加工プログラムがパン
チされたテープである。数値制御装置2はこの加工指令
テープ1から加工プログラムを読み取り、加工プログラ
ムを解読し、サーボモータ3,4,5及び6を駆動しX
Yテーブル7及び上部ワイヤガイド8の移動等、加工機
30全体を制御する。
【0010】XYテーブル7はサーボモータ3及び4に
よって直交2軸(X軸、Y軸)方向に移動可能になって
いる。このXYテーブル7の上には導電性の材料からな
るワーク9が設置される。
【0011】XYテーブル7の上方及び下方にはワイヤ
20を保持する上部ワイヤガイド8及び下部ワイヤガイ
ド10が設けられる。上部ワイヤガイド8はサーボモー
タ5及び6によって直交2軸(U軸、V軸)方向に移動
可能であり、一方の下部ワイヤガイド10は位置が固定
されている。このため、上部ワイヤガイド8の位置に応
じてワイヤ20が所望の傾きに制御可能となり、そのワ
イヤ20によって任意形状の部品加工を行えることにな
る。
【0012】ワイヤ20は送り出しリール(図示せず)
から連続的に送出され、ブレーキ11及び上部ワイヤガ
イド8を介して、ワーク9に達する。ワーク9を通過し
たワイヤ20はXYテーブル7を通過後、下部ワイヤガ
イド10及びワイヤ送り用ローラ12を介してワイヤ巻
き取りリール(ワイヤ回収箱)13に収納される。
【0013】加工電源14からワイヤ20への放電加工
電圧の供給は上部ワイヤガイド8とブレーキ11との間
に設けられた給電子15によって行われる。一方、加工
電源14の他端は放電制御装置17によって開閉される
スイッチ16を介してワーク9に電気的に接続されてい
る。放電制御装置17は放電電流のオン・オフの時間幅
を制御することによって加工特性を変化させる。ワーク
9とワイヤ20との間では、供給された放電加工電圧に
よって間欠放電が行われ、その間欠放電によってワーク
9の表面が気化、溶融して切断加工が行われる。なお、
ワーク9の加工部分には加工液処理槽(図示せず)から
の加工液が噴射ノズル(図示せず)を通して供給されて
いる。
【0014】図1は本発明のワイヤカット放電加工制御
方法を説明するための図であり、ワークを上方から見た
場合を示す。ここで、ワーク9から切り取られる部品4
0は、上面41が五角形で下面42が円形の柱状部品で
ある。ワーク9から部品40が切り取られた場合、部品
40の上下形状が異なるため、このままではワーク9か
ら部品40を抜き取ることはできない。この場合の部品
40の抜き取り方法について説明する。
【0015】まず、切断加工時における部品40のX軸
方向の最大点PX 及び最小点P-X、並びにY軸方向の最
大点PY 及び最小点P-Yを数値制御装置2内のメモリに
格納する。切断加工が一旦終了した時点で、ワイヤ20
をX軸方向の最大点PX に移動させる。この移動は、リ
トレース機能によって既に加工された加工経路に沿って
行われるので、瞬時で完了する。ワイヤ20が最大点P
X に達すると、その点PX を基準に固定して、ワイヤ2
0の姿勢が垂直になる方向に切断加工を行い、ワイヤ2
0が垂直になった時点で切断加工を停止し、再び姿勢を
元の状態に戻す。そこから順次、リトレース機能によっ
て点PY 、P-X及びP-Yに移動し、それぞれの点で点P
X における動作と同じ動作を繰り返す。その後、ワイヤ
20の姿勢を垂直に保持して、各点PX 、PY 、PY
-Yを通る直線LX 、LY 、L-X、L-Yに沿って切断加
工を行う。この切断加工が終了すると、部品40はワー
ク9から抜き取れる状態になっている。すなわち、部品
40は部品40を被う直方体によってワーク9から切り
離された状態にあり、さらに、その直方体と部品40と
は、各点PX 、PY 、P-X、P-Yで切り離されている。
したがって、部品40は上下形状が異なっていても自動
的に抜き取ることができる。すなわち、部品40の切断
加工開始から抜き取り終了までの全工程を無人運転で行
うことができる。
【0016】図3は本発明のワイヤカット放電加工制御
方法を実行するためのフローチャートを示す図である。
図において、Sに続く数値はステップ番号を示す。 〔S1〕上下形状が異なる部品の加工プログラムを実行
する。 〔S2〕切断加工時に、次の条件を満たす座標を加工終
了まで更新し続ける。
【0017】現在(移動中)のX座標PX >PX 現在(移動中)のX座標P-X<P-X 現在(移動中)のY座標PY >PY 現在(移動中)のY座標P-Y<P-Y 〔S3〕部品加工プログラム終了後点PX までリトレー
スで戻る。 〔S4〕点PX を基準に固定してワイヤ20の姿勢が垂
直になるまで切断加工を行う。 〔S5〕点PX でのワイヤ20の姿勢(垂直)をリトレ
ースで元に戻す。 〔S6〕点PY 、P-X、P-YでステップS4、ステップ
S5の動作を繰り返す。 〔S7〕ワイヤ20の姿勢を垂直に保持して、各点
X 、PY 、PY 、P-Yを通る直線LX 、LY 、L-X
-Yに沿って切断加工を行う。
【0018】この最終の切断加工によって、部品40は
部品40を被う直方体によってワーク9から切り離され
た状態になり、さらに、その直方体と部品40とは、各
点P X 、PY 、P-X、P-Yで切り離されているので、部
品40は自動的に抜き取られる。
【0019】上記の説明では、部品を直方体で被ってワ
ークから切り離すように構成したが、直方体に限らず、
必要に応じて任意の形状で被うようにすることもでき
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、上下形
状が異なる部品をワークから抜き取るときに、部品全体
を被うような形状で切断してワークから切り離すととも
に、その形状と部品との間も各部分毎に切り離されるよ
うに構成した。このため、上下形状が異なる部品であっ
てもワークから自動的に抜き取ることができる。したが
って、部品の切断加工開始から抜き取り終了までの全工
程を無人運転で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤカット放電加工制御方法を説明
するための図である。
【図2】本発明が適用されるワイヤカット放電加工機の
概略構成を示す図である。
【図3】本発明のワイヤカット放電加工制御方法を実行
するためのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
2 数値制御装置 3,4,5,6 サーボモータ 9 ワーク 30 加工機本体 40 部品

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに対し放電加工を施して切り取っ
    た部品を前記ワークから自動的に抜き取るワイヤカット
    放電加工制御方法において、 ワークに対して切断加工を施して上下の形状が異なる部
    品を切り取り、 前記切断加工での、前記部品のX軸方向及びY軸方向そ
    れぞれの最大点及び最小点を記憶し、 前記切断加工が一旦終了した時点で、前記X軸方向及び
    Y軸方向それぞれの最大点及び最小点の各点にワイヤを
    移動させ、 前記各点で前記ワイヤの姿勢が垂直になるまで前記各点
    を基準に固定して切断加工を行い、 さらに、前記各点を通る直線に沿って前記部品全体を被
    うように切断加工を行い、 前記部品を前記ワークから抜き取ることを特徴とするワ
    イヤカット放電加工制御方法。
  2. 【請求項2】 前記各点への前記ワイヤの移動は、既に
    加工された加工経路に沿って行われることを特徴とする
    請求項1記載のワイヤカット放電加工制御方法。
  3. 【請求項3】 前記各点を通る直線に沿って行う切断加
    工は、前記ワイヤを垂直な姿勢に保持して行われること
    を特徴とする請求項1記載のワイヤカット放電加工制御
    方法。
  4. 【請求項4】 前記部品の切断加工は4軸制御ワイヤカ
    ット放電加工機によって行われることを特徴とする請求
    項1記載のワイヤカット放電加工制御方法。
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