JP2672994B2 - レーザ加工ヘッド - Google Patents

レーザ加工ヘッド

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JP2672994B2
JP2672994B2 JP63331785A JP33178588A JP2672994B2 JP 2672994 B2 JP2672994 B2 JP 2672994B2 JP 63331785 A JP63331785 A JP 63331785A JP 33178588 A JP33178588 A JP 33178588A JP 2672994 B2 JP2672994 B2 JP 2672994B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レーザ加工ヘッドに関し、特に多関節型の
レーザ加工ヘッドにおいて、その先端の回転2軸を駆動
するための装置に関する。
[従来技術] 従来、この種の多関節型のレーザ加工ヘッドについて
は、X、Y、Zの3軸制御の他、ワーク表面に対し常に
レーザ光の照射光軸を例えば法線方向に保持することに
より適正な加工状態が得られることから、立体ワークの
レーザ加工にはレーザ加工ノズルの姿勢をワーク表面形
状に従って変化させながら加工が行なわれる。このノズ
ルの姿勢を変更するための機構として、ヘッド本体に対
し回転第1軸を中心に回転制御される第1回転ブラケッ
ト、この第1回転ブラケットに回転自在に支持され、上
記回転第1軸と異なる方向の回転第2軸を中心に回転制
御される第2回転ブラケットとで構成し、それぞれの制
御信号のもとにそれぞれの駆動モータにて上記2軸の回
転制御を行っている。
一般に、第1軸の駆動モータはヘッド本体に設けら
れ、ギヤ等を介して第1軸に回転駆動伝達しているが、
第2軸の駆動モータは上記第1回転ブラケットに取付け
られているのが常であった。
しかし、このような回転部に駆動モータを設けたので
は、ヘッド自体が重くなり、また、先端部が大型化して
しまい、しかも配線構造も加工位置に近いヘッド先端部
に複雑にからみ合い、回転第1軸および回転第2軸のそ
れぞれの360゜前後の回転運動を許容するためには、長
いコードを要し、運動時に、コードのよじれや他の機構
への巻き付き、さらにワークとの干渉も避け得ず、外観
的にもすっきりできなかった。
[発明が解決しようとする問題点] このため、第2軸の駆動モータを第1軸の駆動モータ
と同様にヘッド本体側に設け、第1軸内部または外部よ
り伝動手段を介して第2軸を回転駆動するようにすれ
ば、上記配線上と外観上の問題は解決する。しかし、単
に各モータとそれぞれの軸間の連結だけでは第1軸が回
転すると、それにつれて第1主軸と上記伝動手段との間
に相対回転が生じ、第2軸も第1軸に対し回転してしま
うことになり、両軸の回転運動は互いに関連し合う状態
となる。したがって、それぞれの制御信号によりそれぞ
れの軸を独立して駆動制御させるには、第1軸の回転運
動によって第2軸が共回りされる方向に対し逆回転方向
の回転を付与することにより、一方の軸の回転による他
方の軸の回転を打ち消すような構成とすればよい。
このため、従来のロボットにおいても、種々の差動歯
車機構、或はソフトウエアでの補償方法による解決方法
が考えられている。たとえば、ソフトウエアによる打ち
消し方法を実施しようとした場合、両駆動系の加速や減
速特性までも第2軸の停止状態に影響を与えるため非常
にこの制御が困難である等、いずれも駆動系や制御系等
が複雑となり、レーザ加工ロボットのような回転軸内に
光を通過させ、しかも高精度加工用の加工ヘッドの運動
制御には適当な手段ではなかった。
そこで、本発明は各駆動モータを共に基部側に設ける
とともに、より単純化した伝動機構のもとで、回転2軸
の運動制御を行わせるようにしたものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、第1中空軸および第2中空軸の各駆動手段
をいずれも基部側のヘッド本体に取り付け、第2駆動手
段から第1中空軸と同心的に設けた回転伝達筒を介して
第2中空軸に回転伝達するようにし、このとき、第1中
空軸の回転に伴う第2中空軸の回転運動を防止するた
め、第1中空軸への回転駆動力を上記回転伝達筒へも第
1中空軸と同位相で伝えるようにすることにより、各中
空軸それぞれに対し独自の駆動手段で同時制御が可能と
なるようにしている。
このための具体的実施例を以下に記述する。
[実施例1] 第1図において、レーザ加工ヘッドのヘッド本体1
は、所定の加工プログラムに基づき、図示しないX、
Y、Zの3軸方向に送り制御されるようになっている。
さらに、このヘッド本体1は、第1中空軸2、第1回転
ブラケット3、第2中空軸4、第2回転ブラケット5お
よびレンズホルダー6から構成される加工ヘッド7を保
持している。
第1中空軸2は、ヘッド本体1に対し上下の軸受8、
8を介して回転第1軸Aを中心に回転自在に支持され、
内部はヘッド本体1上方より入射されたレーザ光を通過
させるように中空状に形成されている。
第1回転ブラケット3は、例えばV字形の所定の形状
で、中空状に形成され、その上端部分で第1中空軸2の
下端部分に図示しないねじによって一体的に固定されて
いる。
第2中空軸4は、第1回転ブラケット3の先端部分に
軸受9、9を介して回転第2軸Bを中心に回転自在に支
持され、内部はレーザ光が通過可能に中空状に形成され
ている。
第2回転ブラケット5は、例えばV字形の所定の形状
で中空状に形成され、その一端部で、第2中空軸4の下
端部分に図示しないねじによって一体的に固定されてい
る。さらに、この第2回転ブラケット5の他端部分でレ
ンズホルダー6を保持している。
このレンズホルダー6は内部に集光レンズ10、先端部
にノズル11を保持し、これらの集光手段によってレーザ
光を上記回転第1軸Aと回転第2軸Bとの交点Fに向け
て照射するようになっている。すなわち、一点指向型の
ヘッド構造となっている。
上記第1回転ブラケット3には第1中空軸2の下方に
位置する反射鏡12が固定されている。この反射鏡12は回
転第1軸Aに対し、例えば45゜の傾斜角で取付けられて
いる。また、第1回転ブラケット3の第2中空軸4への
レーザ光の入射側に位置する箇所には、反射鏡13が上記
反射鏡12と対向して固定されている。
さらに、第2回転ブラケット5には第2中空軸4から
のレーザ光の照射側に位置する箇所に反射鏡14がレーザ
光の光軸に対し例えば45゜の傾斜角度で固定されてお
り、かつ集光レンズ10への入射側に位置する箇所には、
反射鏡15が上記反射鏡14と対向して固定されている。
なお、第1図では、第1回転ブラケット3と第2回転
ブラケット5が同一平面上にある場合を示しており、集
光レンズ10およびノズル11の中心線Cは、回転第1軸A
と一致している。
この加工ヘッド7の場合、レーザ光は第1中空軸2の
上方から、回転第1軸Aに沿って入射し、反射鏡12で反
射され、第1回転ブラケット3の反射鏡13側に進行し、
この反射鏡13によって反射されて回転第2軸Bに沿って
進行する。そして、この回転第2軸B上で、第2回転ブ
ラケット5に取付けられた反射鏡14に導かれ、この反射
鏡14によって反射されて反射鏡15側に進行し、さらにこ
の反射鏡15によって集光レンズ10に導かれ、ノズル11よ
り加工点Fに向けて照射されるようになっている。
すなわち、この加工ヘッド7によれば、被加工物の照
射面の方向が変わっても、第1回転ブラケット3と第2
回転ブラケット5をそれぞれ回転第1軸Aと回転第2軸
Bの回りを回転させてノズル11の姿勢を変化させるだけ
で、その照射点Fは移動することがない。
次に、この第1中空軸2と第2中空軸4の回転駆動構
造について説明する。
ヘッド本体1には、第1駆動手段としての第1駆動モ
ータ16および第2駆動手段としての第2駆動モータ17が
それぞれモータ軸を上方に向けて設けられている。そし
て、それぞれの駆動モータ16、17はハーモニックドライ
ブ(登録商標、以下同じ)減速機18、19を介して、その
駆動力を加工ヘッド7の第1中空軸2および第2中空軸
4にそれぞれ伝達するようになっている。
一方、第1中空軸2の内周にはこの第1中空軸2と同
心的に中空状の回転伝達筒20が軸受21、21を介して回転
自在に支持され、この回転伝達筒20の下端には第1回転
ブラケット3の内部でベベルギヤ23を一体に有してい
る。さらに、第1回転ブラケット2内において上記回転
伝達筒20と第2中空軸4との間で中空状の連結筒24が軸
受25、25を介して回転自在に支持され、この連結筒24の
両端にはベベルギヤ26、27を一体に有し、一端のベベル
ギヤ26は上記回転伝達筒20のベベルギヤ23に噛合し、他
端のベベルギヤ27は上記第2中空軸4に一体に形成した
ベベルギヤ28に噛合している。
また、第1中空軸2と回転伝達筒20のそれぞれの上端
には歯付プーリ29、30が一体に設けられている。
第1駆動モータ16はヘッド本体1に固定され、そのモ
ータ軸を上記ハーモニックドライブ減速機18のウェブジ
ェネレータ31に連結し、サーキュラスプライン32はブラ
ケット33を介してモータ16のケーシングに固定とし、ブ
ラケット33内でフレクスプライン34aと一体結合された
軸34を軸受35、35を介して回転自在に支持している。す
なわち、この軸34を出力軸としている。そして、この軸
34の上端には、上記第1中空軸2の歯付プーリ29と対向
する歯付プーリ36が一体に設けられている。
一方、第2駆動モータ17はそのケーシングを連動筒37
に一体に支持し、ヘッド本体1に対し軸受38、38を介し
て回転自在に支持されている。また、この第2駆動モー
タ17のモータ軸は上記ハーモニックドライブ減速機19の
ウェブジェネレータ39に連結し、サーキュラスプライン
40は上記連動筒37に固定とし、この連動筒37内でフレク
スプライン41aと一体結合された軸41を軸受42、42を介
して回転自在に支持している。すなわち、この軸41を出
力軸としている、そして、この軸41の上端には上記回転
伝達筒20の歯付プーリ30と対向する歯付プーリ43が一体
に設けられ、第2図にも示すように、この両歯付プーリ
30、43間にタイミングベルト44を巻回し、たがいに回転
伝達可能としている。
また、上記ブラケット37にも上記歯付プーリ29、36に
対向する歯付プーリ45が一体に設けられ、第2図にも示
すように、これら3つのプーリ29、36、45間にタイミン
グベルト46を巻回し、たがいに回転伝達可能としてい
る。
なお、上記プーリ29とプーリ45との間の回転変速比す
なわち歯数比は上記プーリ30とプーリ43との間の回転変
速比すなわち歯数比と等しく設定している。
さらに、上記各軸34、41の上端にはそれぞれリミット
スイッチ等の回動限を検出する検出手段47、48が設けら
れ、第1中空軸2および第2中空軸4の回転をそれぞれ
所定角度(例えば360゜)以内に規制している。
[実施例の作用] 次に作用を説明する。
この加工ヘッド7は回転第1軸Aを中心とした第1中
空軸2の回転運動と、回転第2軸Bを中心とした第2中
空軸4の回転運動とをそれぞれ第1駆動モータ16および
第2駆動モータ17によって独自に回転運動を与えるよう
になっている。
すなわち、第1駆動モータ16が制御装置からの信号等
によって駆動されると、ハーモニックドライブ減速機18
による減速のもとでフレクスプライン36aと一体の軸36
に出力される。これにより、プーリ36、ベルト46、プー
リ29を介して、第1中空軸2へ回転が伝達され、これと
一体の第1回転ブラケット3が回転第1軸Aを中心とし
て所定量回転される。
このとき仮に、回転伝達筒20が停止していた場合、第
1回転ブラケット3の回転運動によって回転伝達筒20に
対する連結筒24の公転によりギヤ23、26を介して連結筒
24が回転し、これによってギヤ27、28を介して第2中空
軸4が回転し、これと一体の第2回転ブラケット5も回
転第2軸Bを中心に回転されてしまう。
このような共回りの現象を防ぐため、上記プーリ36か
らベルト46を介してプーリ29とともに、プーリ45も回転
させ、連動筒37に回転を伝達している。これにより連動
筒37と一体のモータ17のケーシングが回転される。この
モータ17自体の回転により、固定状態のウェブジェネレ
ータ39とサーキュラスプライン40に挟まれたフレクスプ
ライン41aも一体に回転され、軸41のプーリ43からベル
ト44を介してプーリ30を回転し、回転伝達筒20に回転を
伝達する。この場合の変速比は、各プーリ29、45、43、
30の歯数比の関係から第1中空軸2と回転伝達筒20とが
同一方向同一角度、すなわち同位相で等速回転されるよ
うになっている。
すなわち、第1中空軸2に対しプーリ29、45の歯数比
からモータ17自体は所定の割合で減速されて回転し、さ
らにこの減速された分プーリ43、30の歯数比から回転伝
達筒20が増速される。したがって、プーリ29と30へはた
がいに同位相の等速回転が伝達される。
このように、第1回転ブラケット3が回動してもこれ
に伴う連結筒24および第2中空軸4の回転はなく、よっ
て第2回転ブラケット5に回転運動は生じない。
一方、第2駆動モータ17が制御装置からの信号等によ
って駆動されると、ハーモニックドライブ減速機19によ
る減速のもとでフレクスプライン41aと一体の軸41に出
力される。そして、そのプーリ43からベルト44を介して
プーリ30が回転され、回転伝達筒20に回転伝達される。
これにより、ギヤ23、26を介して連結筒24が回転され、
さらにギヤ27、28を介して第2主軸4が回転され、この
第2中空軸4と一体の回転第2軸Bを中心に第2回転ブ
ラケット5が所定量回転される。
このようにして、第1駆動モータ16により第1中空軸
2が第2駆動モータ17により第2中空軸4がそれぞれ独
自に回転駆動される。
ここで、第1中空軸2の回動限は、約360゜と設定し
ておけば、これによりプーリ45を介して回動されるモー
タ17のケーシングは減速されて例えば約1/2回転以内に
とどめることができるため、コードの巻き付き等の心配
もなくなる。
なお、本実施例では、各駆動手段に対しハーモニック
減速機を用いたが、これに限定されず、他の減速手段で
もよく、モータ軸或はこれに連動する軸に対し、それぞ
れに回転伝達手段を設けてもよい。
また、回転伝達手段は歯付プーリとタイミングベルト
に限らず、ギヤ結合によるものでもよい。
[実施例2] 次に、他の実施例を第3図に基づき説明する。
ヘッド本体1、第1中空軸2、第1回転ブラケット
3、第2中空軸4、第2回転ブラケット5およびレンズ
ホルダー6の各構造およびそれらの連結構造は全て上記
第1実施例と同一のため、図面に同一符号を付してその
説明を省略する。
以下、駆動構造について説明する。
ヘッド本体1には、第1駆動手段としての第1駆動モ
ータ56および第2駆動手段としての第2駆動モータ57が
それぞれモータ軸を水平にして取付けられている。
第1駆動モータ56の駆動力はそのモータ軸に設けられ
たウォームギヤ58と第1中空軸2に一体に設けられたウ
ォームホイール59との噛合によって第1中空軸2に伝達
されるようになっている。
また、第1中空軸2には、上記ウォームホイール59と
同心的な下向きの第1ベベルギヤ60が一体に設けられて
いる。
さらに、このベベルギヤ60より下方において、上記第
1中空軸2の外側において同心的に第1回転筒61、第2
回転筒62および回転伝達筒としての第3回転筒63がヘッ
ド本体1に対し、軸受64、65、66を介してそれぞれ回転
自在に支持されている。
第2駆動モータ57の駆動力は、そのモータ軸に設けた
ウォームギヤ67と第1回転筒61に一体に設けたウォーム
ホイール68との噛合によって第1回転筒61に伝達される
ようになっている。
また、第1回転筒61には、この第1回転筒61に設けら
れた半径方向の軸61aに遊星ギヤ69が回転自在に支持さ
れ、この遊星ギヤ69が上記第1ベベルギヤ60に噛合され
ている。第2回転筒62には、上向きの第2ベベルギヤ70
および反対側に下向きの第3ベベルギヤ71が一体に設け
られている。そして、第2ベベルギヤ70は上記遊星ギヤ
69に噛合されている。
さらに、第3回転筒63には上記第3ベベルギヤ71に対
し遊星ギヤとしての第4ベベルギヤ72を介して連結され
る第5ベベルギヤ73が一体に設けられ、この第5ベベル
ギヤ73の歯数は上記第1ベベルギヤ60の歯数と等しくし
ている。
なお、上記第4ベベルギヤ72は第1主軸2の半径方向
のヘッド本体1に固定した支軸74に回転自在に支持され
ている。以上のように、差動歯車機構84が構成されてい
る。
また、第3回転筒63の下端外周には、第6ベベルギヤ
75が一体に設けられている。
一方、第1回転ブラケット2の外部に一体に設けられ
たブラケット76に連結軸78が軸受79、80を介して回転自
在に支持されている。この連結軸78の上端には上記第6
ベベルギヤ75と噛合する第7ベベルギヤ81が一体に設け
られ、下端にはウォームギヤ82が一体に設けられてい
る。このウォームギヤ82は、第1回転ブラケット2の一
側面に形成した図示しない開口部から第1回転ブラケッ
ト2内に面し、上記第2中空軸4に一体に形成したウォ
ームホイール83に噛合している。
以上の構成により、第1駆動モータ56が駆動される
と、ウォームギヤ58、ウォームホイール59を介して第1
中空軸2へ回転が伝達され、これと一体の第1回転ブラ
ケット3が回転第1軸Aを中心として回転駆動される。
これと同時に、第1中空軸2と一体の第1ベベルギヤ60
より第1回転筒61に設けた遊星ギヤ69が軸61aを中心に
回転され、この遊星ギヤ69から第2ベベルギヤ70を介し
て第2回転筒62が回転第1軸Aを中心に第1主軸2と反
対方向に回転され、この第2回転筒62から第3ベベルギ
ヤ71を介して第4ベベルギヤ72が軸74を中心に回転さ
れ、この第4ベベルギヤ72から第5ベベルギヤ73を介し
て第3回転筒63が回転第1軸Aを中心に第1主軸2と同
一方向同一角度すなわち同位相に回転される。
したがって、第1中空軸2が回転しても、これと同時
に第3回転筒63も同位相で回転されるため、両者間に相
対回転はなく、よって第1回転ブラケット3が回動して
もこれに伴う連結軸78および第2中空軸4の回転はな
く、第2回転ブラケット5に回転運動は生じない。
一方、第2駆動モータ57が駆動されるとウォームギヤ
67、ウォームホイール68を介して第1回転筒61が回転さ
れ、これに伴い、遊星ギヤ69が第1中空軸2の回りを公
転するため第1ベベルギヤ60に沿って自転される。
遊星ギヤ69の自転および公転によって第2ベベルギヤ
70を介して第2回転筒62が第1回転筒61と同一方向に回
転され、さらに第3ベベルギヤ71を介して第4ベベルギ
ヤ72が軸74を中心に回転され、これによって第5ベベル
ギヤ73を介して第3回転筒63を第2回転筒62と反対方向
に回転させる。これにより、第6ベベルギヤ75、第7ベ
ベルギヤ81を介して連結軸78が回転され、その先端のウ
ォームギヤ82と第2中空軸4のウォームホイール83を介
して第2中空軸4が回転され、この第2中空軸4と一体
の回転第2軸Bを中心に第2回転ブラケット5が回転さ
れる。
このようにして、第1駆動モータ56により第1中空軸
2が第2駆動モータ57により第2中空軸4がそれぞれ独
自に回転駆動される。
[発明の効果] 本発明によれば、第1回転ブラケットとこの第1回転
ブラケットに回転自在に支持された第2回転ブラケット
のそれぞれの回転軸となる第1中空軸および第2中空軸
をそれぞれ駆動する第1駆動手段および第2駆動手段
を、基部側のヘッドの本体に設けたことにより、例えば
駆動モータの配線等が固定側と先端の回転部との間に掛
け渡されるようなことがなく、回転体の回転によってコ
ードがよじれたり巻き付いたり、またワーク等に干渉し
たりするおそれがなくなり、ヘッドの動作がスムーズに
行えるとともに、外観上もすっきりさせることができ
る。
また、第1中空軸と同心的に回転伝達筒を回転自在に
設けて、この回転伝達筒を介して第2中空軸を回転させ
るようにし、さらに第1駆動手段の回転駆動力を上記回
転伝達筒へも伝達し第1中空軸の回転と同時に回転伝達
筒も第1中空軸と同位相で回転させるようにしたので、
第1中空軸の回転に伴う第1回転ブラケットと第2中空
軸間の相対回転が防止され、これにより、第2中空軸も
第2駆動手段によって独自に回転駆動できるため、回転
2軸の制御が複雑な補正手段を介することなく、簡単に
行える。
しかも、第1中空軸と第2駆動モータのケーシングと
の間の回転変速比と、第2駆動モータの出力軸と回転伝
達筒との間の回転変速比を等しく設定するだけで、第1
駆動モータによる第1中空軸の回転に伴う第2中空軸の
共回りを打ち消す方向に回転伝達されるので、伝達系或
は制御系に両駆動の加速減速特性までも合わせるような
複雑な補償回路を必要とせず、製作が容易である。
このため、モータからの減速手段に、例えばハーモニ
ックドライブ減速機を用いたとしても、2つの減速機の
出力形態の違いやモータの回転数、減速比等に関係な
く、第1駆動モータから第1中空軸と回転伝達筒とに同
位相の回転運動を与えることができる。また、回転伝達
の構造も極めて単純でギヤ数も最少限にできるので、各
ギヤ間のバックラッシュによる伝達誤差も減少される。
一方、第1中空軸の外周に差動歯車機構を用いて、例
えば複数個の回転筒を連設して配設し、第1駆動手段で
回転される第1中空軸にベベルギヤを一体に形成し、こ
のベベルギヤより第1回転筒に設けた遊星ギヤ、第2回
転筒、遊星ギヤ、そして回転伝達筒と回転伝達し、この
回転伝達筒より回転伝達手段を介して第2中空軸を回転
させるようにしたことにより、第1中空軸の回転に伴う
第1中空軸と回転伝達筒間の相対回転がなくなるため、
第2中空軸を回転させることがなく、第2中空軸は第2
駆動手段によって、上記第2回転筒、遊星ギヤ、回転伝
達筒、そして回転伝達手段を介して、独自に回転駆動さ
せることができる。
このように、簡単な差動歯車機構によって回転2軸の
回転駆動を複雑な制御を要せず、確実にスムーズに行う
ことができる。
さらに、内部にレーザ光を通過させる空間を必要とす
る第1中空軸や第2中空軸の構造上、複数のギヤを各軸
の外周にコンパクトに収納することができるため、ヘッ
ド部分もすっきりする他、ヘッド本体も大型化すること
なく、コンパクトとなる。特に、一点指向型の加工ヘッ
ドにおいては、各回転軸に対するそれぞれの制御信号が
そのまま回転角信号となるため、制御系での複雑な演算
処理時間を要せず、このため高速駆動に適用し、プログ
ラム通りの照射位置を維持したまま常に適正なノズル姿
勢に制御でき、よって高精度なレーザ加工が行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のレーザ加工ヘッドの一実施例を示すヘ
ッド部の断面図、第2図は同上回転伝達部の平面図、第
3図は他の実施例を示すヘッド部の断面図である。 1……ヘッド本体、2……第1中空軸、3……第1回転
ブラケット、4……第2中空軸、5……第2回転ブラケ
ット、7……加工ヘッド、16……第1駆動手段としての
第1駆動モータ、17……第2駆動手段としての第2駆動
モータ、20……回転伝達筒、34、41……出力軸としての
軸、56……第1駆動手段としての第1駆動モータ、57…
…第2駆動手段としての第2駆動モータ、60……第1ベ
ベルギヤ、61……第1回転筒、61a……軸、62……第2
回転筒、63……回転伝達筒としての第3回転筒、69……
遊星ギヤ、70……第2ベベルギヤ、71……第3ベベルギ
ヤ、72……遊星ギヤとしての第4ベベルギヤ、73……第
5ベベルギヤ、74……第5ベベルギヤ、84……差動歯車
機構。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッド本体に第1中空軸を介してこの第1
    中空軸と一体の第1回転ブラケットを回転自在に支持す
    るとともに、この第1回転ブラケットに第2中空軸を介
    してこの第2中空軸と一体の第2回転ブラケットを回転
    自在に支持し、この第2回転ブラケットの先端にレンズ
    ホルダーを支持してなるレーザ加工ヘッドにおいて、上
    記第1中空軸を回転駆動する第1駆動手段を上記ヘッド
    本体に取り付けるとともに上記第2中空軸を回転駆動す
    る第2駆動手段のケーシングをヘッド本体に対し回転自
    在に取り付け、第1駆動手段の出力軸と第1中空軸と第
    2駆動手段のケーシングとをたがいに回転伝達可能に連
    結し、上記第2中空軸に回転伝達可能に連結した回転伝
    達筒を上記第1中空軸と同心的にヘッド本体に回転自在
    に支持するとともにこの回転伝達筒と第2駆動手段の出
    力軸とをたがいに回転伝達可能に連結し、かつ、上記第
    1中空軸と第2駆動手段のケーシングとの間の回転変速
    比と、上記伝達筒と第2駆動手段の出力軸との間の回転
    変速比とを等しくしたことを特徴とするレーザ加工ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】ヘッド本体に第1中空軸を介してこの第1
    中空軸と一体の第1回転ブラケットを回転自在に支持す
    るとともに、この第1回転ブラケットに第2中空軸を介
    してこの第2中空軸と一体の第2回転ブラケットを回転
    自在に支持し、この第2回転ブラケットの先端にレンズ
    ホルダーを支持してなるレーザ加工ヘッドにおいて、上
    記第1中空軸を回転駆動する第1駆動手段および上記第
    2中空軸を回転駆動する第2駆動手段をそれぞれ上記ヘ
    ッド本体に取り付け、上記第1中空軸と同心的に回転伝
    達筒を上記ヘッド本体に対し回転自在に支持し、上記第
    2駆動手段より上記回転伝達筒を介して上記第2中空軸
    へ回転を伝達するようにするとともに、上記第1駆動手
    段の回転駆動力を差動歯車機構を介して上記回転伝達筒
    へも第1中空軸と同位相で伝達するようにしたことを特
    徴とするレーザ加工ヘッド。
  3. 【請求項3】差動歯車機構を、第1中空軸の外側に上記
    回転伝達筒と並設して第1中空軸と同心的に第1回転筒
    および第2回転筒をそれぞれヘッド本体に回転自在に支
    持するとともに、上記第1回転筒を第2駆動手段に回転
    伝達可能に連結し、第1中空軸の外周に第1ベベルギヤ
    を一体に設け、第1回転筒に設けた半径方向の軸に上記
    第1ベベルギヤと噛合する遊星ギヤを回転自在に支持
    し、さらに上記第2回転筒の一面側に上記遊星ギヤと噛
    合する第2ベベルギヤを一体に設けるとともに、第1回
    転筒の他面側に第3ベベルギヤを一体に設け、上記回転
    伝達筒の一面側に上記第3ベベルギヤに対し第4ベベル
    ギヤを介して噛合される第5ベベルギヤを一体に設け、
    かつこの第5ベベルギヤは第1ベベルギヤと歯数を等し
    くし、さらに上記第4ベベルギヤを、ヘッド本体に固定
    した上記第1中空軸の半径方向の支軸に回転自在に支持
    して構成したことを特徴とする請求項2記載のレーザ加
    工ヘッド。
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