JP2672512B2 - 被覆材取付用スペーサ - Google Patents

被覆材取付用スペーサ

Info

Publication number
JP2672512B2
JP2672512B2 JP62194378A JP19437887A JP2672512B2 JP 2672512 B2 JP2672512 B2 JP 2672512B2 JP 62194378 A JP62194378 A JP 62194378A JP 19437887 A JP19437887 A JP 19437887A JP 2672512 B2 JP2672512 B2 JP 2672512B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
steel frame
main constituent
lath
covering material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62194378A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6439446A (en
Inventor
民男 川島
Original Assignee
株式会社 三和クリ−ン
株式会社 東邦建材
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 三和クリ−ン, 株式会社 東邦建材 filed Critical 株式会社 三和クリ−ン
Priority to JP62194378A priority Critical patent/JP2672512B2/ja
Publication of JPS6439446A publication Critical patent/JPS6439446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2672512B2 publication Critical patent/JP2672512B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鉄骨構造物、鉄骨鉄筋構造物等の梁や柱の芯
材として利用される横断面H形状鉄骨やI形状鉄骨等の
側面凹部を有する梁や柱の主構成材、あるいは高層建築
物の柱と柱との間に配設される側面凹部を有する耐震用
の壁ユニット主構成材等に被覆材を形成する際に、主構
成材と被覆材との間に介在させて使用するスペーサに関
する。 〔従来技術〕 鉄骨構造物の梁や柱としてはH形鋼やI形鋼鉄骨が、
あるいは大型鉄骨構造物では鋼材を溶接して横断面形状
H形やI形とした鉄骨が広く利用されており、建築基準
法によって鉄骨と外壁との隙間を塞ぐように義務づけら
れている。そのため従来では、第19図に示されるよう
に、梁の主構成材として使用している鉄骨2の下面に長
手方向所定間隔に丸棒4を溶接して取付け、この丸棒4
に耐火被覆下地としての金網(以下、これをラスとい
う)6を針金や点付溶接により取付けして壁5との隙間
7を塞ぐようにし、下方から耐火材をラス6および鉄骨
2に向かって吹き付けて鉄骨2の外周面に耐火被覆材層
Wを形成するとともに、隙間7をこの耐火被覆材層Wで
塞ぐようになっていた。なお符号4aは溶接部である。 しかし現場において丸棒4等を溶接することは火災発
生の恐れがあることや主要構造物の精度を狂わせる等の
問題点があるため、第20図に示されるような金具9を使
ってラス6を鉄骨に取付固定するようになっている。こ
の金具9は、鉄骨2のフランジ部をクランプできるよう
にされたコの字形状の金具本体9aに、ラス6を固定する
ための爪9bが突設された構造となっている。そして第21
図に示されるように、鉄骨2のフランジ部3aにこの金具
9を装着し、ラス6を被せ、ラス6の網目を貫通してい
る爪9bを折り曲げれば、隙間7等の所定位置にラス6を
配置固定することができ、このラス6および鉄骨2に向
かって耐火材を吹き付けて鉄骨2周りに耐火被覆材層W
を形成するようになっている。 また、鉄骨の外周囲に石膏ボード等の耐火材を貼付け
ることが一般に行われるが、従来では第22図,第23図に
示されるように、鉄骨2の側面凹部2a,2bに丁度係合で
きる係合部材100を鉄骨長手方向所定間隔に装着してフ
ランジ部3aと3b;3cと3dが係合部材100を介してそれぞれ
面一状となるようにし、側面凹部2a,2bおよび鉄骨底面2
cに石膏ボード等の耐火材140を配し、釘150を打ちつけ
て鉄骨2の外周囲に耐火材140を形成するようになって
いる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし前記した金具9は、鉄骨のフランジ側縁部外周
に組付けることにより取付けるようになっているため、
第21図に示されるような天井壁5aと接しているフランジ
3bには金具9を取付ることができない。そのため鉄骨2
の側面凹部2aにラス6を取付けようとしてもできず、ラ
ス6の取付位置が制限されるという問題点があった。 また、第22図,第23図に示すように、鉄骨2に石膏ボ
ード等の耐火材140を貼付ける場合には、作業現場にお
いて耐火材140を所定寸法に切断して係合部材100とな
し、この係合部材100を有機性接着剤160等によって鉄骨
側面凹部2a,2bに固着させており、係合部材100の形成お
よび固着作業が面倒で、かつ長時間を要し、そのため作
業能率が非常に悪いという問題点があった。 本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は梁や柱や壁等の主構成材の側面凹部にス
ペーサを取付け可能とすることにより、取付位置の制約
が少なく、かつ主構成材への被覆材の形成を簡便に行い
得るようにした被覆材取付用のスペーサを提供すること
にある。 〔問題点を解決するための手段〕 次に、本発明の一実施例を示す図面(第1図〜第4
図)を参照して本発明を説明する。 本発明に係る被覆材取付用スペーサ20は、側面に凹部
の形成されている梁や柱等の主構成材(鉄骨10)に被覆
材を取付けるべく主構成材(鉄骨10)と被覆材との間に
介在させるスペーサであって、主構成材(鉄骨10)の側
面凹部10aを横切って配設されるスペーサ本体22に、側
面凹部10aを形成する対向壁(フランジ12a,12b)と係合
し、この対向壁(フランジ12a,12b)を互いに離間する
方向に押圧する係合押圧部材(板ばね24,押付け螺子2
6、圧縮コイルスプリング28によって付勢されている押
付けピン26a)を突設させた構成とする。 また被覆材が吹付によって形成される吹付被覆材であ
る場合には、スペーサ本体22にラス6固定用の爪30を突
設する。 更に、スペーサ本体22は、主構成材(鉄骨10)と外壁
5との間の隙間7を塞ぐための被覆材取付用スペーサ20
Dであって、スペーサ本体20Dが途中で直角に折り曲げら
れて全体がL字形状とされ、このL字形状を構成する縦
棒状部22aの裏面には、係合押圧部材(板ばね24,押付け
螺子26,圧縮コイルスプリング28によって付勢されてい
る押付けピン26a)を備えるとともに、L字形状を構成
する横棒状部22bの裏面には、被覆材が吹き付けられる
ラス6固定用の爪30を突設する。 〔作用〕 被覆材がスペーサ本体22に形成されるが、係合押圧部
材(板ばね24と押付け螺子26、又は板ばね24と圧縮コイ
ルスプリング28によって付勢されている押付けピン26
a)と対向壁(フランジ12a,12b)間に生じる面圧により
スペーサ本体22は主構成材(鉄骨10)の側面凹部10aに
確実に固定され、脱落するようなことはない。即ち、押
付け螺子26を回動することによりフランジ12bに押付け
螺子26の先端部を押し付けることにより、又は、付勢さ
れた押付けピン26aにより、板ばね24と協働して、フラ
ンジ対向面12a1、12b2を上下方向に押圧する。 〔実施例〕 次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図〜第4図は本発明の第1の実施例を示すもので
あり、第4図に示されるように、梁の主構成材である横
断面H形形状の鉄骨10の側面凹部10a,10bに耐火被覆材
を形成するためのスペーサとして本発明を適用した実施
例である。 これらの図において、スペーサ20は、鉄骨10の高さh
と略同一長さのスペーサ本体22と、このスペーサ本体22
に突設され、鉄骨10の側面凹部10aを形成するフランジ1
2a,12bの対向面12a1,12b1に係合可能な一対の係合押圧
部材である板ばね24および押付け螺子26と、スペーサ本
体22の係合押圧部材突設側と反対側に所定間隔をもって
突設されたラス固定用の爪30とから構成されている。 スペーサ本体22は、横断面帽子形状の金属製チャンネ
ル材で、裏面の長手方向一端部には板ばね24が溶接によ
り側縁枠23,23にまたがって固着され、他端部には押付
け螺子26の螺合支持体であるブラケット27が溶接により
側縁枠23,23にまたがって固着されている。板ばね24と
ブラケット27とは、鉄骨の側面凹部10a内に余裕をもっ
て係合できる位置に突設されており、押付け螺子26を回
動して先端部をフランジ12bに押付けることにより、板
ばね24と螺子26とが協働してフランジ対向面12a1,12b1
を上下方向に押圧し、この押圧力によってスペーサ本体
22は脱落することなく鉄骨10の側面凹部10aに固定され
る。 スペーサ本体22の表面には所定間隔をもってV字形状
の切込み29が形成され、この切込み29で囲まれた部分が
折り曲げられて表面に突出し、ラス固定用の爪30となっ
ている。 次ぎに、本実施例に係るスペーサ20を用いて、天井壁
5aに接した梁の主構成材である横断面H形状の鉄骨10の
側面凹部10a,10bにラス6を取付け、さらにこのラス6
に耐火材を吹付けて、鉄骨10外周に耐火被覆材を形成す
る手順を第4図を参照して説明する。 先ず鉄骨10の側面凹部10a,10bに長手方向所定間隔に
スペーサ20を配設する。スペーサ20の側面凹部10a,10b
内への固定は押付け螺子26を使って行う。次いでスペー
サ本体22の上からラス6を被せるとともに、ラス6の網
目から突出した爪30をハンマ等で折り曲げてラス6をス
ペーサ本体22に固定する。その後、ラス6および鉄骨底
面10cに向かって耐火材を吹付けて鉄骨10の外周囲に所
定の厚さの耐火被覆材層Wを形成する。 このように本実施例によれば、従来では取付けること
のできなかった壁と接した位置にあるフランジ部12a,12
cにスペーサ20を取付けることができるので、従来配置
することのできなかった位置にラス6を配置できるとと
もに、側面凹部10a,10bを埋めることなく鉄骨10の周り
に耐火被覆材層Wを迅速に形成することができる。特に
鉄骨の側面凹部10a,10bをラス6で塞いで耐火材を吹付
けるので、耐火材の吹付総面積は側面凹部10a,10bが無
い分だけ小さくなり、耐火材の使用量を節約することが
できる。 第5図は本発明の第2の実施例を示すもので、前記第
1の実施例に示す押付け螺子26およびブラケット27に代
えて圧縮コイルスプリング28によって付勢されている押
付けピン26aおよびこの押付けピン26aを支持するブラケ
ット27aを用いるようにしたものである。その他は前記
第1の実施例と同様の構成のため、同一の符号を付すこ
とによりその説明は省略する。 この第2の実施例に係るスペーサ20Aを鉄骨10に組付
けるには、ピン26aを押込んだ状態で鉄骨の側面凹部10a
(10b)に組付ければ、ピン26aがスプリング28のばね力
によって下方に付勢されて自然と固定される。したがっ
てスペーサの組付けに前記第1の実施例のように螺子26
を回す必要がなく、スペーサの組付けが極めて簡単とな
る。 第6図は本発明の第3の実施例を示すもので、前記第
1の実施例の押付け螺子26およびブラケット27に代えて
板ばね24を用いるようにしたものである。その他は前記
第1の実施例と同様の構成のため、同一の符号を付すこ
とによりその説明は省略する。 この第3の実施例に係るスペーサ20Bを鉄骨10の側面
凹部10aに組付けるには、第6図矢印に示されるよう
に、スペーサ本体22を側面凹部10aに押し込むことによ
り行う。 第7図は本発明の第4の実施例を示すものである。 第7図において、スペーサ本体22の側縁枠23にV字形
状の切込み23aを設け、この切り込まれた部分を裏側に
折り曲げ、この折曲げ片23bに前記第3の実施例(第6
図参照)における板ばね24,24の機能をもたせるように
したものである。その他は前記第1の実施例と同様の構
成であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略
する。 本実施例に係るスペーサ20Cは、対称な二対の折曲げ
片23bによって係合押圧部材が構成されているので、ス
ペーサ20Cを鉄骨の側面凹部10aに組付けた場合にガタが
生じにくく、また四点で支持されるのでそれだけ大きな
面圧が得られて組付強度にも優れている。 第8図は本発明の第5の実施例を示すもので、このス
ペーサ20Dは、鉄骨10と外壁5との間に隙間7が形成さ
れているような場合に、この隙間7を防ぐに有効なもの
である。 スペーサ本体22は途中で直角に折り曲げられて全体が
L字形状とされ、L字縦棒状部22aとL字横棒状部22bと
から構成されている。L字縦棒状部22aの裏面には、鉄
骨10の側面凹部10bに組付るための板ばね24と押付け螺
子26とからなる係合押圧部材が突設されており、これら
を介してスペーサ20Dが側面凹部10bに組付けられた時、
第9図に示されるように、L字横棒状部22bが鉄骨10と
外壁5との隙間7を横切るようになっている。L字横棒
状部22bの側縁枠23にはV字形状の切り込みが設けら
れ、その切り込まれた部分が裏側に折り曲げられてラス
固定用の爪30aとなっている。なおスペーサ20Dを壁5と
鉄骨10との間に挿入するためには、スペーサ本体22の幅
dが隙間7の間隔d1より小さく形成されていることが条
件となる。 このスペーサ20Dは、L字横棒状部22b延在方向を鉄骨
10の延在方向と平行となるようにして鉄骨10と外壁5と
の隙間7から挿し込み、第9図に示されるように側面凹
部10bに組付ける。他方の側面凹部10aには第1の実施例
に示したスペーサ20を組付ける。そして鉄骨の側面凹部
10bおより壁5との隙間7を覆うようにラス6を被せ、
爪30,30aを折り曲げてラス6をスペーサ20,20Dに固定す
る。その後、鉄骨10の外周囲に耐火材を吹付けて耐火被
覆材層Wを形成する。 第10図は本発明の第6の実施例を示すもので、本実施
例に係るスペーサ20Eは、第3の実施例のスペーサ本体2
2の一端部が延長されて、延長部22cが外壁5との隙間7
を横切るように構成されている。その他は前記第3の実
施例と同様であり、同一の符号を付すことによりその説
明は省略する。 本実施例に係るスペーサ20Eは、第10図に示されるよ
うに、鉄骨10の側面凹部10aが下方向に開口しており、
この側面凹部10aに組付けてラス6をして側面凹部10aお
よび外壁5との隙間7を塞ぐに好適なスペーサである。 第11図は本発明の第7の実施例を示すもので、この第
7の実施例に係るスペーサ20Fが前記第1の実施例と異
なるところは、係合押圧部材を構成する押付け螺子26お
よびブラケット27に代えて断面コの字形状のクリップ34
を設けてフランジ12bをクランプするようにしたことで
ある。そのため板ばね24とクリップ34がフランジ対向面
12a1,12b1を押圧するとともに、クリップ34がフランジ1
2bをクランプするので、それだけスペーサ20Fの鉄骨10
への固定が確実となる。 第12図〜第14図は本発明の第8の実施例を示すもので
ある。 本実施例に係るスペーサ20Gは、石膏ボードや硅酸カ
ルシウム板や炭酸マグネシウム板等の耐火ボード40を鉄
鋼10にビス止めにより取付けるに好適なスペーサの例で
ある。 本実施例に係るスペーサ20Gと前記第1〜第7の実施
例に係るスペーサとの構成上の違いは、スペーサ本体22
にラス固定用の爪が形成されていないことと、スペーサ
本体22の巾方向中央部に強度増強用の屈曲溝36が形成さ
れていることであり、その他は前記した第3の実施例
(第6図参照)と同様であり、同一の符号を付すことに
よりその説明は省略する。 耐火ボード40はタッピングビス38によってスペーサ本
体22に直接固定されるため、前記して実施例に設けられ
ている爪30が不要である。また屈曲溝36を形成すること
によってスペーサ本体の断面係数を大きくし、タッピン
グビス38のねじ込み等によってスペーサ本体に作用する
荷重に充分耐え得るようになっている。 なお前記した第1〜第8の実施例では、いずれも鉄骨
10の横断面形状がH形となっている場合について説明し
たが、鉄骨の横断面形状がI字形やコの字形のような場
合についても同様である。 また前記実施例では、いずれの場合も梁を構成する鉄
骨10の外周囲に耐火被覆材を形成する場合について説明
したが、柱を構成する鉄骨に被覆材を形成する場合につ
いても同様に適用できることは言うまでもない。 第15図〜第17図は、複数の金属製縦横枠が組合わされ
て本箱状に一体化され、柱と柱との間に配設されて使用
される耐震用の壁ユニットUに、石膏ボード等の被覆材
を貼付ける場合に好適なスペーサを示している。 第15図に示されるスペーサ20Hは、壁ユニットUの高
さに等しい長さとされ、スペーサ本体長手方向に所定間
隔をもって板ばね24が突設されており、横枠50a〜50eに
よって形成される側面凹部52a〜52dに板ばね24が係合
し、側面凹部を形成する横枠50a〜50eの上下対向面をそ
れぞれの板ばね24が押圧してスペーサ本体22を壁ユニッ
トUに組付けるようになっている。その他は前記第12図
〜第14図に示す第8の実施例と同様であり、同一の符号
を付すことによりその説明は省略する。 また第16図に示すスペーサ20Iは、横枠50aの下面50
a1、横枠50eの上面50e1とそれぞれ係合し、かつこれら
の面50a1,50e1を押圧する板ばね24,24のみ一対設けられ
ており、第15図に示すスペーサ20Hに比べてスペーサ構
成部品点数が少なくてよいという利点がある。 第15図,第16図に示すスペーサ20H,20Iは、第17図に
示されるように、巾方向所定間隔をもって壁ユニットU
に縦方向に延在させて組付け、その上から耐火ボード40
をタッピングビス38により固着するようになっている。 これらの第15図〜第17図に示す実施例では、壁ユニッ
トUの側面凹部形成側に幅方向複数個(実施例では3
本)のスペーサ20H又は20Iを組付けるだけでよく、被覆
材の形成をスムーズに行うことができるという利点があ
る。 なお、第17図に示す場合は壁ユニット巾方向に複数個
のスペーサ20H(20I)を組付けるようになっているが、
水平に延在するスペーサを縦方向に複数個組付けるよう
にしてもよい。 第18図は本発明の第1の実施例に係るスペーサ20を使
用して鉄骨周りにコンクリート層を形成した鉄骨構造物
の柱の横断面図を示している。 この柱は、鉄骨10の周りにスペーサ20およびラス6aを
介してコンクリート層Cが形成されており、鉄骨側面凹
部10a,10bは空間部となっている。 この柱を作るには、まず上下に延びる鉄骨10の側面凹
部10a,10bに、スペーサ20を鉄骨長手方向所定間隔に配
置固定する。次にスペーサ20上にスペーサ20の長さより
大きい巾のコンクリート用のラス6aを張り渡し、爪30を
折り曲げてラス6aをスペーサ20に固定するとともに、ラ
ス6aの巾方向側縁部を折曲げて側面凹部10a,10bをラス6
aで塞ぐ。そして図示しないが、鉄骨10の長手方向所定
間隔位置に鉄筋(線材)を巻回し、その一部を鉄骨に溶
接固定する。次いでラス6aおよび鉄筋で覆われた鉄骨10
の周りを木枠60で囲い、木枠60内にコンクリートを流し
込み固化させる。木枠60内のコンクリートはラス6aによ
って鉄骨の側面凹部10a,10b内への流入が阻止されるの
で、鉄骨の側面凹部10a,10bに空間部が形成され、鉄骨1
0の周りにコンクリート層Cの形成された鉄骨構造の柱
となる。 本実施例では、鉄骨10の側縁凹部10a,10b内へのコン
クリートの流入がないので、鉄骨構造の柱におけるコン
クリート消費量が著しく節約され、大幅なコストの低減
を達成できる。 第18図(a),(b)は、さらに本発明の第11,12の
実施例を示すもので、第1の実施例(第1図〜第4図参
照)に改良を加えたものである。 これらのスペーサ20J,20Kが前記第1の実施例に係る
スペーサ20と異なるところは、スペーサ本体22の裏面に
本体補強用の補強板25が溶接により取付けられてスペー
サ本体22に一体化されていることである。 スペーサを鉄骨10に組付けた際に、スペーサ本体22に
は曲げモーメントや圧縮力が作用するが、これらの力に
対する充分な強度をもたせるためにスペーサ本体22の裏
面に補強板25を取付けるようにしたものである。 第18図(a)は、板ばね24とブラケット27との間に、
スペーサ本体22と同一巾の補強板25を溶接によりスペー
サ本体22の裏面に取付けた構造となっている。一方、第
18図(b)は、スペーサ本体22に取付ける補強板25の端
部を折曲げて板ばね部25aおよびブラケット部25bとな
し、前記第18図(a)に示すスペーサ20Jよりも部品点
数が少ない構造となっている。これらのスペーサ20J,20
Kのその他の構造は前記第1の実施例と同様であり、同
一の符号を付すことにより、その説明は省略する。 スペーサは300mmの短いものから1000mmを越える長尺
のものまで種々の長さのものが予定されており、長尺に
なる程、座屈が問題となるが、第18図(a),(b)に
示されるように、スペーサ本体22をパイプ形状とするこ
とにより座屈しにくい構造とすることができる。 なお前記第18図(a),(b)においては、第1実施
例の改良についてのみ説明したが、前記第2〜第10の実
施例(第5図〜第17図)に係るスペーサ20A〜20Iに、第
18図(a),(b)に示したと同様の改良(スペーサ本
体22の裏面に補強板25を取付けるという改良)を加える
ようにしてもよく、それぞれのスペーサ20A〜20Iよりも
構造強度に優れたものとなる。 〔発明の効果〕 以上の説明から明らかなように、本発明に係るスペー
サは、係合押圧部材と対向壁間に生じる面圧の調整が可
能なため、スペーサ本体は主構成材(鉄骨)の側面凹部
に確実に固定され、脱落するようなことはない。又、主
構成材(鉄骨)の側面凹部の幅の微妙な違いにも対応で
きる。更に、本発明に係るスペーサは、従来取付けるこ
とのできない位置、例えば、主構成材と外壁との間の隙
間等の従来取付けることのできない位置にも配置可能
で、梁や柱や壁等の主構成材に被覆材を効率良くかつス
ムーズに形成することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例に係るスペーサの斜視
図、第2図は第1の実施例に係るスペーサを梁の主構成
材である鉄骨に組付けた状態の断面図、第3図は第2図
に示す線III−IIIに沿う断面図、第4図は鉄骨周りに耐
火被覆材層を形成する手順を説明する断面図、第5図は
本発明の第2の実施例に係るスペーサの断面図、第6図
は本発明の第3の実施例に係るスペーサの断面図、第7
図は本発明の第4の実施例に係るスペーサの断面図、第
8図は本発明の第5の実施例に係るスペーサの断面図、
第9図は第5の実施例に係るスペーサを使って耐火被覆
材層を形成する手順を説明する断面図、第10図は本発明
の第6の実施例の係るスペーサを鉄骨に組付けた状態の
断面図、第11図は本発明の第7の実施例に係るスペーサ
を鉄骨に組付けた状態の断面図、第12図は本発明の第8
の実施例に係るスペーサの斜視図、第13図は第8の実施
例に係るスペーサを鉄骨に組付けた状態の断面図、第14
図は第13図に示す線XIV−XIVに沿う断面図、第15図は本
発明の第9の実施例に係るスペーサの側面図、第16図は
本発明の第10の実施例に係るスペーサの側面図、第17図
は第9又は第10の実施例に係るスペーサを壁ユニットに
組付けた状態の斜視図、第18図は第1の実施例に係るス
ペーサを用いて形成した鉄骨構造物の柱の横断面図、第
18図(a)は本発明の第11の実施例に係るスペーサであ
って第1の実施例を一部改良したスペーサの側面図、第
18図(b)は本発明の第12の実施例に係るスペーサであ
って第1の実施例を一部改良したさらに別のスペーサの
側面図、第19図は丸棒を使用して鉄骨に被覆材を形成し
た従来の梁の断面図、第20図は従来のラス取付用金具の
斜視図、第21図はラス取付用金具を使用して鉄骨に被覆
材を形成した従来の梁の断面図、第22図は鉄骨に被覆材
を貼付ける状態を説明する斜視図、第23図はその横断面
図である。 10……梁又は柱の主構成材である横断面H形形状の鉄
骨、20,20A〜20K……スペーサ、22……スペーサ本体、2
4……係合押圧部材である板ばね、26……係合押圧部材
である押付け螺子、26a……係合押圧部材である押付け
ピン、30,30a……ラス固定用爪、34……係合押圧部材で
あるクリップ、38……タッピングビス、40……耐火材、
W……耐火被覆材層、C……コンクリート層。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.側面に凹部の形成されている梁や柱や壁等の主構成
    材に被覆材を形成するべく主構成材と被覆材との間に介
    在させる被覆材取付用スペーサであって、前記スペーサ
    は、主構成材の側面凹部を横切って配設されるスペーサ
    本体と、このスペーサ本体に突設され、側面凹部を形成
    する主構成材対向壁に係合し、かつ互いに離間する方向
    に対向壁を押圧してスペーサ本体を主構成材に組付ける
    係合押圧部材と、を備えるとともに、前記被覆材は金網
    状の下地に吹付け形成される吹付け被覆材であって、ス
    ペーサ本体には金網状の下地を固定するための爪が突設
    され、前記係合押圧部材の一方が、スペーサ本体に固着
    されたブラケットと、このブラケットを螺合支持体とす
    る押付け螺子又は圧縮コイルスプリングによって付勢さ
    れる押付けピンと、からなることを特徴とする被覆材取
    付用スペーサ。 2.前記スペーサ本体は、主構成材と外壁との間の隙間
    を塞ぐための被覆材取付用スペーサであって、スペーサ
    本体が途中で直角に折り曲げられて全体がL字形状とさ
    れ、このL字形状を構成する縦棒状部の裏面には、前記
    係合押圧部材を備えるとともに、L字形状を構成する横
    棒状部の裏面には、被覆材が吹き付けられる金網状の下
    地を固定するための爪が突設されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の被覆材取付用スペーサ。
JP62194378A 1987-08-05 1987-08-05 被覆材取付用スペーサ Expired - Fee Related JP2672512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62194378A JP2672512B2 (ja) 1987-08-05 1987-08-05 被覆材取付用スペーサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62194378A JP2672512B2 (ja) 1987-08-05 1987-08-05 被覆材取付用スペーサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6439446A JPS6439446A (en) 1989-02-09
JP2672512B2 true JP2672512B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=16323599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62194378A Expired - Fee Related JP2672512B2 (ja) 1987-08-05 1987-08-05 被覆材取付用スペーサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2672512B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022004591A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 古河電気工業株式会社 耐火構造、耐火構造の施工方法及び固定金具

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7175683B2 (ja) * 2018-09-10 2022-11-21 Ihi運搬機械株式会社 耐火被覆下地、および、耐火被覆下地施工方法、並びに、耐火被覆施工方法
JP7358706B2 (ja) * 2019-09-13 2023-10-11 株式会社竹中工務店 鉄骨梁構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4119883Y1 (ja) * 1964-02-17 1966-09-19
JPS5141055Y2 (ja) * 1971-07-20 1976-10-06

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022004591A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06 古河電気工業株式会社 耐火構造、耐火構造の施工方法及び固定金具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6439446A (en) 1989-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2672512B2 (ja) 被覆材取付用スペーサ
JPH0613921Y2 (ja) 被覆材の下地取付用金具構造
JPH0138164Y2 (ja)
JP2591447Y2 (ja) 枠体の取付け装置
JPS6214250Y2 (ja)
JPH041206Y2 (ja)
JPH024961Y2 (ja)
JP3265371B2 (ja) 構築用スペーサー
JP2688304B2 (ja) 建物ユニット
JP3194515B2 (ja) 構築用鉄筋間隔保持具
JPH0319540Y2 (ja)
JPH046441Y2 (ja)
JP3103925B2 (ja) 耐火被覆材の取付装置
JPH09111875A (ja) 木造建築物における筋かい構造
JP2560412Y2 (ja) 木造梁に床パネルの取り付け構造
JPH0841985A (ja) プレキャスト梁と柱の緊結方法
JPH0324732Y2 (ja)
JPS6013954Y2 (ja) コ−ナ部壁構造
JPH0732787Y2 (ja) フエンス用止め金具
JP2733752B2 (ja) 建物用コンクリート基礎と、その施工方法
JPS63210330A (ja) 鉄骨耐火被覆構造
JPH05156734A (ja) 長尺外壁仕上げパネルを有する建築物の壁構造
JPH06146301A (ja) コンクリート基礎の鉄筋ユニットとその連結方法
JPS59102057A (ja) 構造用スリツト材の支持装置
JPH0425450Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees