JP2671605B2 - 汎用ボディサイド組立治具 - Google Patents

汎用ボディサイド組立治具

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JP2671605B2
JP2671605B2 JP2412726A JP41272690A JP2671605B2 JP 2671605 B2 JP2671605 B2 JP 2671605B2 JP 2412726 A JP2412726 A JP 2412726A JP 41272690 A JP41272690 A JP 41272690A JP 2671605 B2 JP2671605 B2 JP 2671605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車体側部を構成する
左右ボディサイドを組み立てるために、それらのボディ
サイドをそれぞれ構成する複数のワークを所定配置で組
み合わせて位置決めし、保持するボディサイド組立治具
に関し、特には、複数種類のボディサイドの組立を安価
な設備コストと少ない準備工数とで行い得る汎用ボディ
サイド組立治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボディサイドの組立は、例えば図
6に示す如きボディサイド組立ラインにおいて行われて
いる。ここで、図中LHは左ボディサイドの組立ライン、
RHは右ボディサイドの組立ラインをそれぞれ示し、各ボ
ディサイド組立ラインLH, RHにおいて、#10はワーク搬
入および仮付けステーション、#20はスポット溶接増し
打ちステーション、#30はもう一つのワーク搬入および
仮付けステーション、#40はもう一つのスポット溶接増
し打ちステーション、#50は組み立てが完了したボディ
サイドの計測ステーション、そして#60は組み立てたボ
ディサイドの搬出ステーションとされている。また、図
中1は作業者、2は溶接ロボット、3はリフトアンドキ
ャリー式のトランスファ型搬送装置をそれぞれ示す。
【0003】このボディサイド組立ラインにおいて、ワ
ーク投入および仮付けステーション#10, #30およびス
ポット溶接増し打ちステーション#20, #40には、左ボ
ディサイド組立ラインLHでは左ボディサイド組立治具4
が、また右ボディサイド組立ラインRHでは右ボディサイ
ド組立治具5が設置されている。そして、それらのボデ
ィサイド組立治具4,5は各々、床面上に横置きに設置
された基台上に、ボディサイドを構成する複数のワーク
に複数の方向から密接してそれらのワークをそれぞれ位
置決めする複数のワーク位置決め部材と、前記複数のワ
ークをそれぞれ挟持する複数のワーククランプ機構と
が、それらによって位置決めされ保持されたワークが所
定配置で組み合わされるような配置でそれぞれ立設され
固定されて構成されているため、一種類のボディサイド
にのみ対応する専用のものとなっている。
【0004】かかるボディサイド組立ラインにあって
は、左ボディサイド組立ラインLHおよび右ボディサイド
組立ラインRHにおいてそれぞれ、先ずワーク搬入および
仮付けステーション#10で、作業者1が、複数のワーク
をボディサイド組立治具4,5上の所定場所にそれぞれ
載置し、それらの組立治具4,5で所定位置に位置決め
してからスポット溶接ガンで仮付けして、ボディサイド
を仮組みし、次いでスポット溶接増し打ちステーション
#20で、溶接ロボット2が、その仮組みしたボディサイ
ドにボディサイド組立治具4,5で位置決めした状態で
スポット溶接の増し打ちを施してワークの結合強度を高
め、さらに、もう一つのワーク搬入および仮付けステー
ション#30およびもう一つのスポット溶接増し打ちステ
ーション#40で、上記と同様にしてボディサイドにさら
に他のワークを組付け、その後、計測ステーション#50
で、組み立てが完了したボディサイドの寸法および形状
を計測して組立精度を確認し、搬出ステーション#60で
そのボディサイドをライン外に搬出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のボディサイド組立治具4,5にあっては、一種類の
ボディサイドにのみ対応する専用のものとなっているた
め、組み立てるボディサイドの種類が変更された場合
に、新たにそれらのボディサイド組立治具を製作する必
要があって設備コストが嵩むとともに、それらの新たな
ボディサイド組立治具をライン上に既に設置されている
従来のものと交換する必要があって準備に工数が嵩むと
いう問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
有利に解決するためになされたもので、車体側部を構成
する左ボディサイドと右ボディサイドとを組み立てるた
めに、それらのボディサイドをそれぞれ構成する複数の
ワークを所定配置で組み合わせて位置決めし、保持する
ボディサイド組立治具において、前記複数のワークに複
数の方向から密接してそれらのワークをそれぞれ位置決
めする複数のワーク位置決め部材と、前記複数のワーク
をそれぞれ挟持する複数のワーククランプ機構と、前記
複数のワーク位置決め部材で位置決めされた前記複数の
ワークが所定配置で組み合わされるような配置で、前記
複数のワーク位置決め部材および複数のワーククランプ
機構を支持し、かつそれらのワーク位置決め部材および
ワーククランプ機構を、組み立てるボディサイドの種類
に応じてそれぞれ移動させる複数のワーク位置決めロボ
ットと、を具え、組み立てる左ボディサイドと右ボディ
サイドとが垂直面を間に挟んで互いに面対称に位置する
ように、前記複数のワーク位置決めロボットの各々が、
前記組み立てる左ボディサイドと右ボディサイドとの間
に位置して、それら左ボディサイドと右ボディサイドと
の互いに対応する部位のそれぞれの位置決め保持のため
のワーク位置決め部材およびワーククランプ機構を支持
し、移動させることにて、汎用化したことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】かかる汎用ボディサイド組立治具にあっては、
複数のワーク位置決めロボットにそれぞれ支持された複
数のワーク位置決め部材と複数のワーククランプ機構と
が、複数のワークをボディサイドの種類に応じて所定配
置で組み合わせるようにそれぞれ位置決めし、保持して
ボディサイドの組立を可能ならしめる。そして、組み立
てるボディサイドの種類が変更になると、複数のワーク
位置決めロボットが、それらのワーク位置決め部材およ
びワーククランプ機構をその変更後のボディサイドの種
類に対応させてそれぞれ適宜移動させ、配置変更する。
しかもこの汎用ボディサイド組立治具にあっては、左ボ
ディサイドと右ボディサイドとの互いに対応する部位の
それぞれの位置決め保持のためのワーク位置決め部材お
よびワーククランプ機構を、別個のでなく共通のワーク
位置決めロボットが支持し、移動させる。
【0008】従って、この発明の汎用ボディサイド組立
治具によれば、一台で複数種類のボディサイドの組立に
対応できるので、ボディサイドの種類変更の度毎にボデ
ィサイド組立治具を新たに製作して従来のものと交換す
る必要をなくし得て、設備コストと種類変更の準備工数
とを削減することができる。しかもこの汎用ボディサイ
ド組立治具によれば、各ワーク位置決めロボットを左右
ボディサイドの対応部位について共用するので、一台で
左右ボディサイドを組み立て得る組立治具を、安価な設
備コストで、かつコンパクトに構成することができる。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1は、この発明の汎用ボディサイド組
立治具をボディサイド組立ラインに適用した一実施例を
示す斜視図であり、図中11は左ボディサイド、12は右ボ
ディサイド、13は左ボディサイド組立治具、そして14は
右ボディサイド組立治具をそれぞれ示す。
【0010】ところで、一般に左ボディサイド組立治具
と右ボディサイド組立治具とは、車体中心を前後方向に
通る垂直面に関し対称な形状を持つ左右ボディサイドを
組み立てるためのものであることから、互いに同一の構
成を具えるとともに、各部の配置が、ワークを載置する
側から見て互いに左右対称となる。このため、ここにお
ける左ボディサイド組立治具13と右ボディサイド組立治
具14とは、互いに背中合わせの状態で縦置きされて一体
的に構成されている。
【0011】すなわち左右ボディサイド組立治具13,14
は、図2に示すように、床面上に設置された支持台15上
に互いに平行となるように立設された二枚の板状フレー
ム16に沿ってそれぞれ構成されており、それらの板状フ
レーム16の間には、それらを一体的に結合する繋ぎ板17
が複数段、各々水平に設けられ、またそれらの板状フレ
ーム16には、組み立てる左右ボディサイド11,12の輪郭
に沿って複数の貫通孔16a が、両板状フレーム16に設け
られた貫通孔同士でその板状フレーム16と直交する水平
方向に互いに整列するように形成されている。そして上
記繋ぎ板17上には、図3(b)に示すように、上記板状
フレーム16に沿って延在する二本のガイドレール18と、
それらのガイドレール18に沿って延在する図示しないボ
ール雄ねじ軸とが固定されており、それらガイドレール
18およびボール雄ねじ軸を用いてここでは、板状フレー
ム16の各貫通孔16a に対応するように、左右ボディサイ
ド組立治具13,14で共用するワーク位置決めロボット19
が複数配設されている。
【0012】上記複数のワーク位置決めロボット19は各
々、図3(a),(b)に示すように、両板状フレーム
16の外方にそれぞれ位置する手首部としての二つのブラ
ケット20を具えるとともに、それら二つのブラケット20
を板状フレーム16と平行な水平方向であるY軸方向へ移
動させるY軸方向移動機構21と、二つのブラケット20を
板状フレーム16と直交する水平方向であるX軸方向へ移
動させるX軸方向移動機構22と、二つのブラケット20を
垂直方向であるZ軸方向へ移動させるZ軸方向移動機構
23とを具えており、ここで、Y軸方向移動機構21は、ケ
ーシング24の下面に固定されたボール循環式のスライダ
25が上記ガイドレール18に沿って移動可能にそのガイド
レール18に嵌まり合うことにより、ケーシング24のY軸
方向への移動を案内することができ、そのケーシング24
内に枢支されて上記ボール雄ねじ軸と螺合する図示しな
いボール循環式のナットをこれもケーシング24内に設け
られた図示しないサーボモータが任意の角度だけ回動さ
せることにより、ケーシング24を板状フレーム16に対し
上記Y軸方向へ任意の位置に移動させることができる。
【0013】またここで、X軸方向移動機構22は、両板
状フレーム16の互いに整列する貫通孔16a をそれぞれ貫
通するようにケーシング20の上面に固定された細長いブ
ラケット26上に、二本づつ二組敷設されたガイドレール
27を有し、そして、両板状フレーム16の外方にそれぞれ
貫通孔16a 内から突出するよう配置された二本の腕部材
28の下面に固定されたボール循環式のスライダ29が上記
ガイドレール27に沿って移動可能にそのガイドレール27
に嵌まり合うことにより、二本の腕部材28のX軸方向へ
の移動を案内することができ、それらの腕部材28の側面
にそれぞれ固定されたボール循環式のナット30に対し両
側の互いに逆方向のねじ部で螺合するボール雄ねじ軸31
を、ブラケット26の中央部に固定された軸受部32が枢支
するとともに同じくブラケット26の中央部に設けられた
サーボモータ33が歯付きベルト34を介し任意の角度だけ
回動させることにより、二本の腕部材28をケーシング24
に対し、上記X軸方向の互いに反対の方向へ等距離づつ
同時に任意の位置に移動させることができる。
【0014】そしてZ軸方向移動機構23は、上記二本の
腕部材28の各々の先端部に固定されたケーシング35に設
けられた、上記Y軸方向移動機構21およびX軸方向移動
機構22と同様に構成された図示しない通常のボールねじ
式直線移動機構によって、二つのブラケット20を各々二
本の腕部材28に対し上記Z軸方向へ任意の位置に移動さ
せることができる。
【0015】さらに、二つのブラケット20にはそれぞ
れ、左右ボディサイド11,12を構成すべきワークであっ
て、そのワーク位置決めロボット19が位置するボディサ
イドの部位に対応するものを位置決めする、ワーク位置
決め部材としてのゲージ板36を複数種類のワークに対応
させて複数枚有して、それらのゲージ板36のうち所要の
一つを小型シリンダで駆動して図3中仮想線で示す如く
選択的に所定使用位置まで突出させる通常のゲージ板選
択機構37が設けられ、もしくは、複数種類のワークに共
用できるゲージ板36が設けられるとともに、図2および
図3では省略したが図1に示すように、例えばピストン
ロッドを進退移動および回動させる通常のスイングシリ
ンダのそのピストンロッドの先端部にクランプ部材が固
定されて構成された、あるいはクランプ部材の一端部に
シリンダのピストンロッドの先端部がクランク機構やト
グル機構等を介し連結されて構成された通常のワークク
ランプ機構38が所要に応じて適宜設けられ、加えて、ワ
ークのロケート孔に嵌まり合ってワークを位置決めする
図示しないロケートピンも所要に応じて適宜設けられて
いる。
【0016】従って上記各ワーク位置決めロボット19に
よれば、両板状フレーム16の外側に位置するゲージ板36
およびワーククランプ機構38をそれらの板状フレーム16
に対し、腕部材28が貫通孔16a の周壁と干渉しない範囲
で、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向へ任意の位置に
移動させることができ、しかもY軸方向移動機構21およ
びX軸方向移動機構22を、左右ボディサイド組立治具1
3,14について共用し得て、設備コストを低減すること
ができる。
【0017】なお、上記ワークとしては、左右ボディサ
イド11,12の各々につき、例えば、サイドシルアウタパ
ネル、フロントピラーアッセンブリ、サイドルーフレー
ル、リヤフェンダアッセンブリ、センタピラー等があ
り、上記ゲージ板36はそれらのワークを、例えば単一の
ゲージ板36の、ワークに嵌まり合う凹部の各面を複数方
向からワークに密接させることによって、あるいは複数
のゲージ板36の端面を互いに異なる方向からワークに密
接させることによって、位置決めすることができる。そ
して上記ワーククランプ機構38はそのクランプ部材をシ
リンダで移動させることにより、クランプ部材をワーク
に当接させてゲージ板36との間にワークを挟持し、また
クランプ部材をワークから離間させてワークを解放する
ことができる。
【0018】かかる左右ボディサイド組立治具13,14に
あっては、左右ボディサイド11,12を各々構成する上記
複数のワークが、左ボディサイド11用は左ボディサイド
組立治具13の、複数のワーク位置決めロボット19にそれ
ぞれ支持された複数のゲージ板36上に、また右ボディサ
イド12用は右ボディサイド組立治具14の、複数のワーク
位置決めロボット19にそれぞれ支持された複数のゲージ
板36上に、それぞれ載置されると、それら複数のゲージ
板36と複数のワーククランプ機構38とが、上記複数のワ
ークをボディサイドの種類に応じて所定配置で組み合わ
せるようにそれぞれ位置決めして保持し、これにより、
左右ボディサイド11,12をそれぞれ縦置き状態で組み立
てることが可能となる。
【0019】そして、組み立てる左右ボディサイド11,
12の種類が変更になると、複数のワーク位置決めロボッ
ト19が、それらのゲージ板36とワーククランプ機構38と
をその変更後の左右ボディサイド11,12の種類に対応さ
せてそれぞれ適宜移動させ、配置変更するとともに、所
要に応じてゲージ板選択機構37により、使用位置に配置
するゲージ板36を交換する。
【0020】従って、この実施例の左右ボディサイド組
立治具13, 14によれば、一台で複数種類の左右ボディサ
イド11,12の組立に対応できるので、ボディサイドの種
類変更の度毎にボディサイド組立治具を新たに製作して
従来のものと交換する必要をなくし得て、設備コストと
種類変更の準備工数とを削減することができる。
【0021】さらにこの実施例の左右ボディサイド組立
治具13, 14によれば、左ボディサイド組立治具13と右ボ
ディサイド組立治具14とを互いに背中合わせの状態で縦
置きして一体的に構成しているので、それらのボディサ
イド組立治具13, 14を全体としてコンパクトに構成し得
るとともに、ワーク位置決めロボット19の共用化を計っ
て設備コストを削減することができる。
【0022】図4は、上記実施例の左右ボディサイド組
立治具13, 14を適用した、一つのラインで左ボディサイ
ド11と右ボディサイド12とを同時に組み立てることがで
きるボディサイド組立ラインを示す平面構成図であり、
このラインにおいて、#1はワーク搬入および仮付けス
テーション、#2はスポット溶接増し打ちステーショ
ン、#3はアイドルステーション、#4はもう一つのワ
ーク搬入および仮付けステーション、#5はもう一つの
スポット溶接増し打ちステーション、#6は組み立てが
完了したボディサイドの計測ステーション、そして#7
は組み立てたボディサイドの搬出ステーションとされて
いる。また、図中1は作業者、2は溶接ロボット、39は
オーバーヘッドコンベヤ、40はそのオーバーヘッドコン
ベヤ39を支持するとともにその走行を案内するガイドレ
ールをそれぞれ示す。
【0023】このボディサイド組立ラインにおいて、上
記実施例の左右ボディサイド組立治具13, 14は、図1に
示すワーク投入および仮付けステーション#1, #4に
設置されている他、ゲージ板36およびワーククランプ機
構38の数が若干減らされて構成が簡略化されたものがス
ポット溶接増し打ちステーション#2, #5にそれぞれ
設置されており、各ステーションにおいて、それらの一
体化した左右ボディサイド組立治具13, 14は、図1およ
び図2に示すように、上記コンベヤ39のための二本のガ
イドレール40の下方で両板状フレーム16がそれらのガイ
ドレール40に沿って延在するように配置されている。
【0024】この一方、オーバーヘッドコンベヤ39は、
図1および図2に示すように、二本のガイドレール40上
に乗った車輪41を減速機付きモータ42で駆動してガイド
レール40上を走行する走行車両43を具えるとともに、走
行車両43の下方に配置された昇降台44を昇降させる、走
行車両43に設けられた例えばパンタグラフ式のリフタ機
構45を具え、さらにその昇降台44の下方に、各々エアシ
リンダ46によって揺動する複数のハンガ47を具えてお
り、そのハンガ47の下端部には、図5に拡大して示すよ
うに、エアシリンダ48でクランプ部材49を揺動させて、
ハンガ47の下端部とクランプ部材49とにそれぞれに取り
付けられたゴム状弾性体性パッド50で左右ボディサイド
11,12の上端ルーフレール部を挟持するクランプ機構51
が設けられている。なお、ここにおけるオーバーヘッド
コンベヤ39は、図4に示すようにガイドレール40上に六
台設けられ、各々同期して往復移動することにより、ト
ランスファ型搬送装置のように互いに隣接する二つのス
テーション間で左右ボディサイド11,12を搬送する。そ
して、それらのオーバーヘッドコンベヤ39のモータへの
給電およびエアシリンダへの圧縮空気供給は、図示しな
いケーブルおよびホースを介して行われる。
【0025】かかるボディサイド組立ラインにあって
は、先ずワーク搬入および仮付けステーション#1で、
溶接ロボット2が、スポット溶接ガンとともに持つハン
ドでワークを所定の供給場所から移送することにより、
複数のワークをボディサイド組立治具13,14上の所定場
所にそれぞれ載置し、それらの組立治具13,14で所定位
置に位置決めしてからスポット溶接ガンで仮付けして、
左右ボディサイド11, 12を仮組みし、次いでスポット溶
接増し打ちステーション#2で、溶接ロボット2が、そ
の仮組みしたボディサイドにボディサイド組立治具13,
14で位置決めした状態でスポット溶接の増し打ちを施し
てワークの結合強度を高め、アイドルステーション#3
を経た後、さらに、もう一つのワーク搬入および仮付け
ステーション#4およびもう一つのスポット溶接増し打
ちステーション#5で、上記と同様にして左右ボディサ
イド11, 12にさらに他のワークを組付け、その後、計測
ステーション#6で、作業者1が計測装置52により、組
み立てが完了した左右ボディサイド11, 12の寸法および
形状を計測して組立精度を確認し、搬出ステーション#
7でそれら左右ボディサイド11, 12をライン外に搬出す
る。
【0026】しかして、上記ワーク搬入および仮付けス
テーション#1,#4およびスポット溶接増し打ちステ
ーション#2,#5では、左右ボディサイド組立治具1
3,14が、図1および図2に示すように、組み立てた左
右ボディサイド11,12を縦置き状態で各々車体外方側を
板状フレーム16に向ける姿勢で保持しているので、ここ
におけるオーバーヘッドコンベヤ39は、先ずエアシリン
ダ46によってハンガ47を下方へ下げるとともにエアシリ
ンダ48でクランプ部材49をハンガ47の下端部から離間さ
せ、さらにリフタ機構45で昇降台44を上昇させた待機状
態で、それらのステーションの左右ボディサイド組立治
具13,14の上方に位置する。
【0027】次いでオーバーヘッドコンベヤ39は、その
位置でリフタ機構45により昇降台44ひいてはハンガ47を
下降させてから、エアシリンダ48でクランプ部材49をハ
ンガ47の下端部に接近させることにより、図5に示すよ
うに左右ボディサイド11,12の上端ルーフレール部を挟
持し、その後エアシリンダ46でハンガ47を図2に矢印で
示すように持ち上げることにより、それら左右ボディサ
イド11,12を起立姿勢のままボディサイド組立治具13,
14上から吊り上げる。そしてオーバーヘッドコンベヤ39
は、走行車両43によってそれら吊り上げた左右ボディサ
イド11,12とともに次のステーションへ移動し、そのス
テーションで上記と逆の手順で待機状態へ戻ることによ
り、それら搬送してきた左右ボディサイド11,12を、そ
のステーションに設けられた左右ボディサイド組立治具
13,14や、各ワークの位置決めまでは行わない左右ボデ
ィサイド置き台上に引き渡し、しかる後、元のステーシ
ョンへ復帰する。
【0028】従って、この実施例のボディサイド組立ラ
インによれば、単一のラインで左右ボディサイド11,12
を組み立てることができるので、ラインの設置スペース
を削減し得て、スペース効率を高めることができる。
【0029】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、ボディ
サイド組立治具は、所要に応じて、左もしくは右ボディ
サイドを横置き状態で単独で組み立てるように構成して
も良い。
【0030】
【発明の効果】かくしてこの発明の汎用ボディサイド組
立治具によれば、一台で複数種類のボディサイドの組立
に対応できるので、ボディサイドの種類変更の度毎にボ
ディサイド組立治具を新たに製作して従来のものと交換
する必要をなくし得て、設備コストと種類変更の準備工
数とを削減することができる。しかもこの汎用ボディサ
イド組立治具によれば、各ワーク位置決めロボットを左
右ボディサイドの対応部位について共用するので、一台
で左右ボディサイドを組み立て得る組立治具を、安価な
設備コストで、かつコンパクトに構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の汎用ボディサイド組立治具をボディ
サイド組立ラインに適用した一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】上記実施例のボディサイド組立治具をライン上
流側から見た側面図である。
【図3】(a)は上記実施例のボディサイド組立治具に
おける位置決めロボットを示す平面図であり、(b)は
その位置決めロボットを示す側面図である。
【図4】上記実施例の左右ボディサイド組立治具13, 14
を適用したボディサイド組立ラインを示す平面構成図で
ある。
【図5】上記ボディサイド組立ラインにおけるオーバー
ヘッドコンベヤの一部を拡大して示す説明図である。
【図6】従来のボディサイド組立ラインを示す平面構成
図である。
【符号の説明】
11 左ボディサイド 12 右ボディサイド 13 左ボディサイド組立治具 14 右ボディサイド組立治具 19 ワーク位置決めロボット 36 ゲージ板 38 ワーククランプ機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部を構成する左ボディサイドと右
    ボディサイドを組み立てるために、それらのボディサ
    イドをそれぞれ構成する複数のワークを所定配置で組み
    合わせて位置決めし、保持するボディサイド組立治具に
    おいて、 前記複数のワークに複数の方向から密接してそれらのワ
    ークをそれぞれ位置決めする複数のワーク位置決め部材
    と、 前記複数のワークをそれぞれ挟持する複数のワーククラ
    ンプ機構と、 前記複数のワーク位置決め部材で位置決めされた前記複
    数のワークが所定配置で組み合わされるような配置で、
    前記複数のワーク位置決め部材および複数のワーククラ
    ンプ機構を支持し、かつそれらのワーク位置決め部材お
    よびワーククランプ機構を、組み立てるボディサイドの
    種類に応じてそれぞれ移動させる複数のワーク位置決め
    ロボットと、を具え 組み立てる左ボディサイドと右ボディサイドとが垂直面
    を間に挟んで互いに面対称に位置するように、前記複数
    のワーク位置決めロボットの各々が、前記組み立てる左
    ボディサイドと右ボディサイドとの間に位置して、それ
    ら左ボディサイドと右ボディサイドとの互いに対応する
    部位のそれぞれの位置決め保持のためのワーク位置決め
    部材およびワーククランプ機構を支持し、移動させ るこ
    とを特徴とする、汎用ボディサイド組立治具。
JP2412726A 1990-12-21 1990-12-21 汎用ボディサイド組立治具 Expired - Lifetime JP2671605B2 (ja)

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