JP2671458B2 - 2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐オキソピペリジンの製造方法 - Google Patents

2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐オキソピペリジンの製造方法

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JP2671458B2
JP2671458B2 JP63300314A JP30031488A JP2671458B2 JP 2671458 B2 JP2671458 B2 JP 2671458B2 JP 63300314 A JP63300314 A JP 63300314A JP 30031488 A JP30031488 A JP 30031488A JP 2671458 B2 JP2671458 B2 JP 2671458B2
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三井石油化学工業株式会社
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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アセトンおよび/またはアセトンの縮合物
とアンモニアとから2,2,6,6−テトラメチル−4−オキ
ソピペリジンを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジ
ン(別名トリアセトンアミン)の製造方法として、アセ
トンとアンモニアを酸触媒の存在下で、5〜35℃の温度
で反応させ、次にアセトンとアンモニアのモル比が1.6:
1以上になるように追加のアセトンを加え、40〜60℃に
加熱して反応を完結させる方法がある(特公昭59−2958
9号)。この方法では、塩化アンモニウム、硫酸などが
好適な触媒であるとされているが、このうち塩化アンモ
ニウムには応力腐食性があるため、反応器に耐ハライド
性の材質を使用しなければならないという問題点があ
る。また、硫酸を触媒として使用した場合、反応系が強
酸性となるため、アンモニアで中和されるまでにアセト
ン、メタノールなどが消費されて損失するという問題点
がある。さらに、市販の硫酸アンモニウムを用いた場合
には、目的物である2,2,6,6−テトラメチル−4−オキ
ソピペリジンの収率が極めて低いという欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記問題点を解決するため、応力腐
食性や原料の無駄な消費がなく、かつ高収率で2,2,6,6
−テトラメチル−4−オキソピペリジンを製造すること
ができる方法を提案することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、アセトンおよび/またはアセトンの縮合物
とアンモニアとを反応させて2,2,6,6−テトラメチル−
4−オキソピペリジンを製造するにあたり、硫酸水素ア
ンモニウムを触媒として用いる2,2,6,6−テトラメチル
−4−オキソピペリジンの製造方法である。
本発明で使用するアセトンおよび/またはアセトンの
縮合物としては、たとえばアセトン、メシチルオキシ
ド、ジアセトンアルコール、ホロンなどを例示できる。
これらは単独で使用してもよいし、2種以上を混合して
使用してもよい。
本発明において、反応の出発原料となるアセトンおよ
び/またはアセトンの縮合物とアンモニアは、アセトン
/アンモニア(モル比)で2〜20、好ましくは3〜7の
割合で使用するのが好ましい。この場合アセトンの縮合
物はアセトンに換算してモル比を決める。
本発明で使用する触媒は硫酸水素アンモニウム(NH4H
SO4)であり、市販のものが使用できる。触媒の使用量
は、反応系全重量に対して0.5〜20重量%、好ましくは
2〜10重量%である。触媒は水溶液として用いることも
できるが、反応液中にそのまま添加して不均一系(懸濁
状態)で使用するのが好ましい。
反応は過剰のアセトンを溶媒として用いて行うのが好
ましいが、他の溶媒を使用することもできる。溶媒とし
ては、例えばメタノール、エタノールなどの脂肪族低級
アルコールを例示できる。このような溶媒は、(アセト
ンおよび/またはアセトンの縮合物)/溶媒の重量比で
1〜20、好ましくは2〜10の割合で使用するのが好まし
い。
反応は、アセトンおよび/またはアセトンの縮合物、
触媒としての硫酸水素アンモニウム、および必要に応じ
て溶媒を加えた反応液中にアンモニアを吹き込みアセト
ニンを合成する第1段反応と、アンモニアの吹き込みを
止め、第1段反応で生成したアセトニンを分離精製する
ことなく、第1段反応に続いて加熱撹拌して2,2,6,6−
テトラメチル−4−オキソピペリジンを合成する第2段
反応に分けて行うのが好ましい。第1段反応では、上記
の混合物にアンモニアを吹き込む方法の代わりに、アセ
トンおよび/またはアセトンの縮合物、触媒、溶媒を一
定の割合で連続的にフィードすると同時に、アセトンに
対して前記割合のアンモニアを吹き込んで反応させても
よい。
第1段反応の反応温度は0〜70℃、好ましくは20〜60
℃、反応時間は1〜10時間、好ましくは2〜6時間、反
応圧力は1〜10気圧、好ましくは1〜5気圧である。
第2段反応の反応温度は55〜100℃、好ましくは60〜8
0℃の第1段より高い温度、反応時間は1〜20時間、好
ましくは2〜6時間である。第2段反応の反応圧力は特
に限定されない。
上記反応の反応器の形式は特に限定されず、槽型、管
型など任意のものが使用できる。また、上記反応は、バ
ッチ式、連続式のいずれの反応方式でもよく、液相反応
とするのが好ましい。
上記の方法によれば、消費されたアセトン基準で約70
モル%の高い収率で2,2,6,6−テトラメチル−4−オキ
ソピペリジンを得ることができる。
以上のようにして得られた2,2,6,6−テトラメチル−
4−オキソピペリジンは、例えば蒸留精製などの方法に
より反応混合物から精製することができる。
このようにして単離された2,2,6,6−テトラメチル−
4−オキソピペリジンは、高分子安定剤、漂白剤の原料
などに使用される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、硫酸水素アンモニウム触媒の存在下
で、アセトンおよび/またはアセトンの縮合物とアンモ
ニアとを反応させるようにしたので、工業的に有利な方
法で、しかも高収率で2,2,6,6−テトラメチル−4−オ
キソピペリジンを製造できる。
また、硫酸水素アンモニウムを触媒として使用してい
るため、塩化アンモニウムを触媒として使用する場合の
ように耐ハライド性材質の反応器を使用する必要がな
く、また硫酸を触媒として使用した場合に生じるメタノ
ール、アセトンなどの損失を防止することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 アセトン261.4g(4.5モル)、メタノール61.8gおよび
硫酸水素アンモニウム17.3g(0.15モル)からなる混合
物に、45℃でアンモニア19.3g(1.13モル)を3時間に
わたって吹き込んだ。アンモニアの吹き込みを止めて昇
温し、3時間加熱還流した。反応液に硫酸水素アンモニ
ウムの2倍モル量の水酸化ナトリウムを水溶液として加
えて中和し、ガスクロマトグラフィーで分析した。その
結果、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジン
が70.7g生成していることが判った。使用したアンモニ
ア基準の収率は40.3モル%、消費されたアセトン基準の
収率は68.4モル%であった。
実施例2 1オートクレーブ中にアセトン261.4g(4.5モ
ル)、メタノール61.8gおよび硫酸水素アンモニウム17.
3g(0.15モル)を入れ、この混合物に50℃でアンモニア
14.0g(0.822モル)を3時間にわたって吹き込んだ。ア
ンモニアの吹き込みを止めて昇温し、60℃で3時間加熱
撹拌した。反応液に硫酸水素アンモニウムの2倍モル量
の水酸化ナトリウムを水溶液として加えて中和し、ガス
クロマトグラフィーで分析した。その結果、2,2,6,6−
テトラメチル−4−オキソピペリジンが79.3g生成して
いることが判った。使用したアンモニア基準の収率は6
2.1モル%、消費されたアセトン基準の収率は63.4モル
%であった。
実施例3 温度を50℃に保った反応容積150mlの第1槽に、アセ
トン−メタノール溶液(重量比4.2:1)を1時間あたり5
0ml〔アセトン32.3g(0.556モル)/hr〕、アンモニアを
1時間あたり2.5g(0.147モル)および硫酸水素アンモ
ニウムを1時間あたり2.1g(0.018モル)の割合でフィ
ードし、溢流液を反応容積150mlの第2槽に導き、加熱
還流した。ガスクロマトグラフィー分析の結果、フィー
ド開始12時間後の第1槽からの溢流液には、アセトニン
が16.9重量%、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
ペリジンが6.0重量%含まれており、また第2槽からの
溢流液には、アセトニンが3.2重量%、2,2,6,6−テトラ
メチル−4−オキソピペリジンが18.2重量%含まれてい
ることが判った。2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ
ピペリジンの収率は使用したアンモニア基準で35.6モル
%、消費されたアセトン基準で63.5モル%であった。
実施例4 実施例1において、アセトン261.4gに代えて、アセト
ン174.2g(3.0モル)およびメシチルオキシド73.6g(0.
75モル)を用いた以外は実施例1と同様に反応を行っ
た。その結果、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
ペリジンが67.5g生成した。使用したアンモニア基準の
収率は38.4モル%であった。
比較例1 実施例1において、硫酸水素アンモニウムに代えて硫
酸アンモニウム19.8g(0.15モル)を用いた以外は実施
例1と同様に反応を行った。その結果、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−オキソピペリジンは使用したアンモニア
基準で0.2モル%生成したのみで、アセトニンが主生成
物(使用したアンモニア基準収率48.1モル%)であっ
た。
比較例2 実施例1において、硫酸水素アンモニウムに代えて塩
化アンモニウム8.0g(0.15モル)を用いた以外は実施例
1と同様に反応を行った。その結果、2,2,6,6−テトラ
メチル−4−オキソピペリジンが68.0g生成した。使用
したアンモニア基準の収率は38.7モル%、消費されさア
セトン基準の収率は64.2モル%であった。
比較例3 実施例1において、硫酸水素アンモニウムに代えて濃
硫酸7.5g(0.075モル)を用い、アンモニアを21.8g(1.
28モル)吹き込んだ以外は実施例1と同様に反応を行っ
た。その結果、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピ
ペリジンが66.1g生成した。使用したアンモニア基準の
収率は33.3モル%、消費されたアセトン基準の収率は6
3.5モル%であった。この場合、メタノール回収率は91.
3重量%であった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセトンおよび/またはアセトンの縮合物
    とアンモニアとを反応させて2,2,6,6−テトラメチル−
    4−オキソピペリジンを製造するにあたり、硫酸水素ア
    ンモニウムを触媒として用いることを特徴とする2,2,6,
    6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法。
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