JP2669124B2 - アイロン装置 - Google Patents

アイロン装置

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JP2669124B2
JP2669124B2 JP2215334A JP21533490A JP2669124B2 JP 2669124 B2 JP2669124 B2 JP 2669124B2 JP 2215334 A JP2215334 A JP 2215334A JP 21533490 A JP21533490 A JP 21533490A JP 2669124 B2 JP2669124 B2 JP 2669124B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は衣類等のしわ伸ばしを行うアイロン装置に関
するものである。
従来の技術 従来、この種のアイロン装置は、例えば特開昭58−29
498号公報に示されているような構成を採っており、具
体的には第5図のような構造になっていた。
すなわち、スタンド1に水タンク2と載置部3を設
け、上記載置部3にアイロン本体4を載置することによ
って、同アイロン本体4内に水が供給されるようになっ
ていた。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような構造のものでは、長期間放置され
て水が腐敗した場合、水タンク2は洗浄可能であるが、
アイロン本体4内の水は腐敗したままとなり、異臭が発
生したり水を気化させるための途中水通路が詰まってし
まい、スチームが発生しなくなるという問題を有してい
た。
そこで、本発明は使用時に新鮮な水をアイロン本体に
供給するとともに、不注意により放置された場合にアイ
ロン本体内の水が取り除かれるようにすることを目的と
している。
課題を解決するための手段 そして、上記の目的を達成するために本発明は、ヒー
タによって加熱されるベース、このベースに形成した気
化室、この気化室に連結したタンク、このタンクに接続
した導入口を有するアイロン本体と、このアイロン本体
を載置する載置部、前記タンクに供給する水を貯える貯
水タンク、この貯水タンク内の水を前記アイロン本体の
タンクに供給する給水装置、前記アイロン本体の導入口
と接続される給水口を有するスタンドとを具備し、前記
アイロン本体が載置部上に不使用状態で所定時間放置さ
れたとき、前記ヒータへの通電を遮断するとともに、排
水装置によりアイロン本体のタンク内の水を貯水タンク
へ戻すようにしたものである。
作用 本発明のアイロン装置は、上記構成により、作業者の
不注意によりアイロン本体が放置された場合でも、アイ
ロン本体内に水が貯えられたまま放置されることがな
く、使用していない状態ではアイロン本体のタンクから
水をなくすことができるようになる。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。第1図〜第4図において、10はアイロン本体で、
蓋体11で覆われた気化室12を形成したベース13、このベ
ース13を加熱するヒータ14、前記ベース13の温度を検知
するサーミスタ等の温度検知手段15、前記気化室12に導
水路16を介して連結したタンク17、このタンク17に水を
供給するための導入口18、この導入口18を開閉する弁装
置19、前記温度検知手段15の出力信号を処理して、信号
端子20に出力する複数の電子部品により構成された温度
信号処理手段21、前記ヒータ14に接続された給電ピン22
を有している。23はスタンドで、アイロン本体10の信号
端子20および給電ピン22と各々接続される複数の給電端
子24、前記アイロン本体10の弁装置19と接続される給水
弁装置25、水を貯える貯水タンク26、この貯水タンク26
に貯えられた水を前記給水弁装置25、弁装置19を介して
前記タンクに供給及び排出するためのポンプ等で構成さ
れた給水装置27、前記温度信号処理手段21の出力信号
と、前記ベース13を任意の温度に設定するための温度設
定手段28の出力信号、およびタイマー回路、さらに、安
全回路の作動出力信号を受けて前記ヒータ14への通電
と、前記給水装置27の駆動を制御する複数の電子部品に
より構成された制御手段29、設定された温度の状態をLE
D等で表示する設定温度表示手段30、前記アイロン本体1
0を前記ベースを下向きにして傾斜載置する載置部31を
有している。
ここで、前記した弁装置19および給水弁装置25につい
て詳述する。第2図に示したように、弁装置19は開口32
を有した水路A33、この水路A33内を遊動自在に配置した
ボールA34、前記開口32を前記ボールA34によって閉塞す
るよう付勢するスプリングA35によって構成されてい
る。
また、給水弁装置25は前記水路A33との接続時にシー
ル結合をするためのパッキング36、小口37を有する水路
B38、この水路B38内を遊動自在に配置したボールB39、
前記小口37を前記ボールB38によって閉塞するよう付勢
するスプリングB40、開閉軸41、この開閉軸41を可動自
在に保持する軸ガイド42によって構成されている。前記
開閉軸41の外径は、前記水路B38の小口37の内径に対し
て細く、小口37内を遊動可能に構成されている。
この構成において、アイロン本体10がスタンド23より
取り外されているときは、前述のように、水路A33の開
口32はボールA34によって塞がれている。また、同様に
水路B38の小口37もボールB39によって塞がれている。こ
こで、アイロン本体10をスタンド23の載置部31に載せる
と前記開閉軸41が前記スプリングA35、スプリングB40の
抗力に打ち勝って各々ボールA34、ボールB39を開口32、
小口37より離し、その結果、水の通路が形成されるよう
になる。
上記構成において、次にその動作を説明する。
まず、アイロンがけを行うには、アイロン本体10をス
タンド23の載置部31に載置し電源を投入し、スタンド23
の温度設定手段28を操作して前記ベース13を任意の温度
に設定すると、前記温度検知手段15の出力に応じて温度
信号処理手段21が信号端子20を介して制御手段29に信号
を出力する。この信号に応じてヒータ14への通電が給電
ピン22、給電端子24を介して行われベース13は設定され
た温度まで上昇する。さらに、前記温度信号端子2より
温度信号が制御手段29に入力されることによって制御手
段29はアイロン本体10がスタンド23に載置されたことを
認識し、給水装置27を駆動し貯水タンク26内の水をアイ
ロン本体10内のタンク17に供給する。
次に、アイロン本体10をスタンド23の載置部31から取
り外してアイロンかけを行うと、信号端子20、給電ピン
22は各々給電端子24と接触していないため、温度信号は
制御手段29に入力されない。入力信号のないことによっ
て制御手段29はアイロン本体10がスタンド23上にないこ
とを検知し、給水装置27の駆動を停止する。再度、アイ
ロン本体10を傾斜した載置部31に載置すると、信号端子
20、給電ピン22が給電端子24と接続され、さらに、弁装
置19および給水弁装置25も同様に接続されるため、前述
のようにヒータ14への通電、タンク17への給水が行われ
るのである。
次に、アイロンがけが終了して、温度設定手段28を操
作して「切」にすると、ヒータ14への通電が停止される
とともに、所定時間前記給水装置27を逆転させ、タンク
17および導水路16の水を貯水タンク26へと排出し、アイ
ロン本体10には水がない状態となるのである。
そして、アイロンがけが終了した後、電源を切り忘れ
て放置した場合、制御手段29内のタイマー回路が作動
し、その出力信号を受けてヒータ14への通電が停止され
るとともに、所定時間前記給水装置27を逆転させ、タン
ク17および導水路16の水を貯水タンク26へと排出し、ア
イロン本体10には水がない状態となるのである。
さらに、アイロンがけ中、故障や異常が発生して、制
御手段29内の安全回路が作動し、その出力信号を受けて
ヒータ14への通電が停止されるとともに、所定時間前記
給水装置27を逆転させ、タンク17および導水路16の水を
貯水タンク26へと排出し、アイロン本体10には水がない
状態となるのである。
したがって、未使用状態や収納状態で長期間放置され
て、水が腐敗するようなことが生じても、洗浄不可能な
アイロン本体10には水がないので、導水路16等が詰まっ
てしまうことがなく、洗浄可能な貯水タンク26のみ洗浄
すれば再使用が可能となる。
発明の効果 以上のように本発明のアイロン装置は、ヒータによっ
て加熱されるべース、このベースに形成した気化室、こ
の気化室に連結したタンク、このタンクに接続した導入
口を有するアイロン本体と、このアイロン本体を載置す
る載置部、前記タンクに供給する水を貯える貯水タン
ク、この貯水タンク内の水を前記アイロン本体のタンク
に供給する給水装置、前記アイロン本体の導入口と接続
される給水口を有するスタンドとを具備し、前記アイロ
ン本体が載置部上に不使用状態で所定時間放置されたと
き、前記ヒータへの通電を遮断するとともに、排水装置
によりアイロン本体のタンク内の水を貯水タンクへ戻す
ようにしたから、アイロン本体が不使用状態で放置され
た場合でも、アイロン本体内に水が貯えられたまま放置
されることがなく、アイロン本体のタンクから水をなく
すことができるとともに、使用時は新鮮な水をアイロン
本体へ供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示したアイロン装置の要部
断面図、第2図は同弁装置および給水装置の詳細断面
図、第3図は同機能ブロック図、第4図は同タイミング
チャート図、第5図は従来のアイロン装置を示す要部断
面図である。 10……アイロン本体、12……気化室、13……ベース、14
……ヒータ、17……タンク、19……弁装置、22……給電
ピン、23……スタンド、24……給電端子、25……給水弁
装置、26……貯水タンク、27……給水装置、28……温度
設定手段、29……制御手段、31……載置部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータによって加熱されるベース、このベ
    ースに形成した気化室、この気化室に連結したタンク、
    このタンクに接続した導入口を有するアイロン本体と、
    このアイロン本体を載置する載置部、前記タンクに供給
    する水を貯える貯水タンク、この貯水タンク内の水を前
    記アイロン本体のタンクに供給する給水装置、前記アイ
    ロン本体の導入口と接続される給水口を有するスタンド
    とを具備し、前記アイロン本体が載置部上に不使用状態
    で所定時間放置されたとき、前記ヒータへの通電を遮断
    するとともに、排水装置によりアイロン本体のタンク内
    の水を貯水タンクへ戻すようにしたアイロン装置。
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