JP2668618B2 - 寸法変化傾向追従式自動計測補正方法 - Google Patents

寸法変化傾向追従式自動計測補正方法

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JP2668618B2 JP28395992A JP28395992A JP2668618B2 JP 2668618 B2 JP2668618 B2 JP 2668618B2 JP 28395992 A JP28395992 A JP 28395992A JP 28395992 A JP28395992 A JP 28395992A JP 2668618 B2 JP2668618 B2 JP 2668618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は旋盤又は研削盤等におい
て連続加工するワークの径を計って寸法誤差が常時寸法
公差内に入るように寸法補正する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば旋盤でワークを自動加工す
る場合の寸法管理の方法は、機上又は本機近くでワーク
Wを測定し、測定値が寸法公差の上・下限値近くになっ
た時点で寸法補正を行うようになっている。この補正方
法は図3,図4に示すように例えばφ50±0.01m
mの製品寸法の場合、寸法公差の中央値50.00mm
を挟んで補正の必要のない0.01mm幅のOK領域、
補正の対称となるそれぞれ0.005mm幅の±OK領
域、公差から外れた±NG領域の5段階の領域を設定
し、測定値が±OK領域に入ったとき図3の場合は、一
定値例えば0.005mm、図4の場合は測定値と寸法
公差の中央値との差をそれぞれ補正値としてX軸補正を
行っていた。
【0003】図5のブロック線図は図4の場合の制御シ
ステムを表すもので、計測センサ101により測定した
測定値aを設定データ記憶部102に記憶する公差の中
央値bと比較して寸法誤差算出部103で演算(a−
b)より誤差cを求め、この求めた誤差が±OK領域に
入ったとき補正判定部104より誤差cを補正値として
X軸サーボシステムに入力して補正を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた寸
法管理方法は、工具摩耗,熱変化等による経時変化が原
因で、例えば寸法が次第に大きくなる傾向の寸法変化が
続いている場合にも常に公差の1/2の幅内で管理を行
うことになり、寸法公差の小さいワークの場合の寸法管
理が困難であるという問題点を有していた。本発明は従
来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、寸法変化の傾向が同
一方向の場合、従来の補正量に傾向補正量を加算して寸
法公差の幅を有効に利用し、精度の厳しいワークの製品
精度の安定値を実現することのできる自動計測補正方法
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、連続加工するワークの径を順次計測した測定値が予
め記憶する寸法公差の上・下限近くの補正対称領域内に
入ったとき補正値を出力してほぼ前記寸法公差の中央値
になるよう寸法補正を行う自動計測補正方法において、
前記測定値の新しい所定個数の測定データを記憶し、前
記測定値が前記補正対称領域内に入った時点において、
前記測定データの寸法変化の傾向が同一方向のときのみ
前記補正対称領域に入らない範囲で予め記憶する傾向補
正値を前記補正値に加算して寸法補正を行うものであ
る。
【0006】
【作用】連続加工したワークの径を順次計測して、測定
値が補正対称領域に入ったとき、直前の所定個数の寸法
誤差が同一傾向であるかを確認し、同一傾向のときのみ
予め記憶する傾向補正値を、寸法誤差と公差の中央値と
の差の補正値に加算して寸法補正を行う。
【0007】
【実施例】以下本実施例について図面を参照して説明す
る。図1のNC旋盤の構成図において、主軸台1に主軸
2が回転可能に軸承されており、主軸2の先端にチャッ
ク3が同心に嵌着されている。図示しないベッド上に設
けられた一方のZ軸案内上に心押台4が位置移動可能に
固着されており、心押台4の心押軸5の先端に回転セン
タ6が着脱可能に装着されている。更に図示しないベッ
ド1上の他方のZ軸案内上にサドル7が移動可能に載置
されており、サドル7はZ軸サーボモータ8によりボー
ルねじ9を介して移動位置決めされ、Z軸サーボモータ
8に位置検出器11が同心に取付けられている。サドル
7上にはX軸方向の案内が設けられており、このX軸案
内上に刃物台12が移動可能に載置されている。
【0008】刃物台12はX軸サーボモータ13により
ボールねじ14を介して移動位置決めされ、X軸サーボ
モータ13に位置検出器16が同心に固着されている。
刃物台12にタレット15がZ軸方向の旋回中心軸のま
わりで旋回割出可能に設けられており、タレット15は
外周に複数の工具取付ステーションを有し、この工具取
付ステーションの一つに計測センサ17が着脱可能に取
付けられている。そして計測センサ17がワークWの外
周に当接したときの信号で、位置検出器16のX軸位置
信号を読み取って計測部18より測定値aを出力するよ
うになっている。
【0009】図1のブロック線図部分は本実施例の制御
システムである。プログラム保存部21は、加工プログ
ラムを保存しておく部分。プログラム解釈部22は、読
み取ったプログラムを解釈して必要個所に仕分けする部
分である。制御位置算出部23は、プログラム座標値に
従って制御位置を算出する部分。制御軸演算部24は、
各制御軸に対する制御位置を求める部分である。Z軸サ
ーボ制御部25は、Z軸サーボモータ11の回転を制御
する部分。X軸サーボ制御部26は、X軸サーボモータ
13の回転を制御する部分である。そして以上21〜2
6は通常のNCサーボシステムと異なるところはない。
【0010】設定データ記憶部27は、寸法公差を中央
値b,上・下限値,及び補正の対称とする上・下限値寄
りの±OK領域を記憶しておく部分。寸法誤差算出部2
8は、測定値aと公差の中央値bから寸法誤差cを求め
る部分。合格・不合格判定部29は、寸法誤差が公差の
上・下限値内のとき合格、また上・下限値を越えたとき
不合格と判定をする部分。CRT30は合格・不合格を
表示する部分である。補正判定部31は、寸法誤差が±
OK領域内にあるときこの寸法誤差の値を補正量Cとす
る補正指令を出力する部分。誤差データ記憶部32は、
新しい所定個数の寸法誤差のデータを記憶する部分で、
新しい寸法誤差が入力されて所定個数をオーバすると最
も古い寸法誤差を放出し、常時新しい所定個数の誤差デ
ータを記憶する。
【0011】傾向解析・加算判定部33は、誤差データ
の変化の傾向を確認して加算するかどうかを判定する部
分で、所定個数の誤差の変化がすべて+又は−傾向のと
きのみ加算信号を出力する部分。傾向補正値記憶部35
は、予め入力された傾向補正値αを記憶する部分。総合
補正値算出部は、補正判定部31から補正値Cが出力さ
れると、傾向解析・加算判定部33から加算信号が出力
されているかを確認し、加算信号が出ているとき傾向補
正値記憶部35より傾向補正値αを呼び出し、補正値C
にこれを加算して総合補正値を求め、加算指令が出ない
ときは補正値Cをそのまま総合補正値として補正信号を
出力する部分である。
【0012】続いて本実施例の作用について、例えば製
品寸法がφ50±0.01mmで、OK領域の幅を0.
01mm、±OK領域の幅をそれぞれ0.005mmと
し、傾向補正値αを0.003mmとし、所定個数を4
個とした場合の図2に示す寸法管理データのグラフを例
として説明する。連続加工が行われて4個目のワークの
寸法測定値aが50.007mmとなって、+OK領域
に入ると、補正判定部31から−0.007の補正値C
が総合補正値算出部36に出力される。そして総合補正
値算出部36では傾向解析・加算判定部33から加算指
令が出ているかを確認する。この場合すべて+側に寸法
変化しているため加算信号が出力されており、傾向補正
値記憶部より補正値αが読み込まれ、演算C+αにより
求めた−0.01mmの総合補正値によりX軸補正が行
われる。
【0013】次いで補正後6個目の測定値が50.00
7mmとなって+OK領域に入ると、この場合も誤差デ
ータは4個ともすべて+側に寸法変化しているため補正
値Cと傾向補正値αの和の−0.01mmX軸補正が行
われる。尚、図2には表れていないが、記憶する4個の
誤差データが1個でも−側(反対側)に寸法変化してい
る場合、又は補正後の所定個数4個に満たない場合には
傾向補正値αの加算は行われない。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で次に記載する効果を奏する。連続加工の終わったワー
クを順次計測して、測定値が予め記憶する補正対称領域
に入ったとき、所定個数の測定データの寸法変化の傾向
が同一方向の場合のみ補正値に予め記憶する傾向補正値
を加算して寸法補正を行うようにし、従来寸法公差の1
/2の幅内で行っていた寸法管理の幅を広くしたので、
寸法公差の厳しいワークの製品寸法の安定化が可能とな
り寸法管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のNC旋盤の構成図と制御システムの
ブロック線図である。
【図2】傾向補正値を加算した寸法管理データのグラフ
図である。
【図3】従来の技術の補正量を一定とした寸法管理デー
タのグラフ図である。
【図4】従来の技術の補正量を測定値−寸法公差の中央
値とした寸法管理データのグラフ図である。
【図5】従来の技術のNC旋盤の構成図と制御システム
のブロック線図である。
【符号の説明】
1 主軸台 2 主軸 3 チャック 4 心押台 8 Z軸サーボモータ 11,16 位置
検出器 13 X軸サーボモータ 15 タレット 17 計測センサ 32 誤差データ
記憶部 33 傾向解析・加算判定部 35 傾向補正値
記憶部 36 総合補正値算出部 W ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続加工するワークの径を順次計測した
    測定値が予め記憶する寸法公差の上・下限近くの補正対
    称領域内に入ったとき補正値を出力してほぼ前記寸法公
    差の中央値になるよう寸法補正を行う自動計測補正方法
    において、前記測定値の新しい所定個数の測定データを
    記憶し、前記測定値が前記補正対称領域内に入った時点
    において、前記測定データの寸法変化の傾向が同一方向
    のときのみ前記補正対称領域に入らない範囲で予め記憶
    する傾向補正値を前記補正値に加算して寸法補正を行う
    ことを特徴とする寸法変化傾向追従式自動計測補正方
    法。
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