JP2668536B2 - 新規な金属粉顔料 - Google Patents

新規な金属粉顔料

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JP2668536B2 JP62285168A JP28516887A JP2668536B2 JP 2668536 B2 JP2668536 B2 JP 2668536B2 JP 62285168 A JP62285168 A JP 62285168A JP 28516887 A JP28516887 A JP 28516887A JP 2668536 B2 JP2668536 B2 JP 2668536B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な金属粉顔料、特に、自動車、家電製
品等の外装に利用される水性メタリック塗料の顔料成分
として有用な新規な金属粉顔料に関するものであり、更
に詳しくは、金属粉自体、及び塗料として極めて優れた
貯蔵安定性を有し、かつ、極めて優れた付着性、耐水
性、耐温水性、耐薬品性を有する塗膜を与え得る水性メ
タリック塗料の顔料成分として極めて好適な新規な金属
粉顔料に関するものである。 〔従来の技術〕 近年、塗料分野においては、省資源、無公害対策とし
て、有機溶剤を極めて小量しか含まないか全く含まない
水性塗料を使用することが益々多くなっている。又、水
性塗料用樹脂の目覚ましい技術的進歩により、従来、溶
剤型塗料でしか達成できなかった高級な仕上り感を凌駕
し得る水性塗料も開発されており、この点からも水性塗
料への指向が益々強まっている。 従来、水性塗料に用いる金属粉顔料は、ステアリン酸
やオレイン酸などの飽和もしくは不飽和脂肪酸、又はそ
の誘導体を表面処理剤とし、これに界面活性剤を添加し
て水分散性を付与した金属粉組成物が使用されてきた。
しかし、これらの水分散性金属粉顔料は、特に水性塗料
中での貯蔵安定性が低いと言う欠点があり、このため貯
蔵中に顔料の分散度が低下したり、多量のガスが発生し
たりすることによって、塗料の性状が著しく損なわれる
ものであった。 その後、特に金属粉顔料の貯蔵安定性を改良したもの
として、米国特許第3,839,254号明細書のポリアミド、
脂肪族アミド、フッ素、シリコーン等の湿潤剤を用いる
方法や米国特許第3,926,874号明細書の過フッ化アルキ
ル系の湿潤剤を用いる方法、米国特許第4,138,270号明
細書の脂肪酸又は脂肪酸のアルカノールアミドと非イオ
ン性湿潤剤を用いる方法等が開示されているが、何れも
貯蔵安定性に十分な改良効果が認められず、かつ、金属
粉顔料と水との濡れが悪いと言う問題があった。更に、
特開昭61−29607号公報には、金属粉顔料と水との反応
を抑制し、貯蔵安定性を向上する目的でカプロラクトン
の燐酸エステルを用いる方法が、又、特開昭60−15466
号公報には、同様の目的で、燐酸二水素アクチルフェニ
ル及び燐酸水素ビス(オクチルフェニル)のジエチルア
ミン付加物を用いる方法が、又、特開昭61−47771号公
報には、オルト燐酸又は燐酸モノエステルとエポキシ化
合物との反応生成物を用いる方法が、更に特開昭61−29
166号公報には、スチレン−アリルアルコールの共重合
物とp−tert−アミルフェノールとオルト燐酸又は五酸
化燐との反応生成物を用いる方法が開示されているが、
何れも目的とする改良効果が不十分であったり、比較的
改良効果の認められるものであっても、水性塗料に使用
した場合、得られた塗膜の性能、例えば、付着性、耐水
性、耐温水性、耐薬品性等に問題があり、実用に供し得
るものでない。 一方、本出願人は、特公昭60−8057号公報において、
特定の有機燐酸エステルを用いることにより、金属粉末
と水との反応を抑制する極めて有効な方法を開示した
が、その後の検討において、この金属粉末を水性塗料の
顔料として応用した場合に、得られた塗膜の性能、例え
ば、付着性、耐水性、耐温水性において必ずしも十分な
ものとは言えなくなってきた。その理由は、水性塗料の
用途拡大に伴い、ユーザーからの要求が一段と厳しいも
のになって来たためである。又、この用途拡大の背景に
は、前記したように、従来までは達成し得なかった溶剤
型塗料並み又はそれ以上の仕上り感が水性塗料で可能に
なりつつあることと、溶剤規制及び省資源と言う社会的
ニーズに応え得る塗料として、水性塗料が最も至近距離
にあることの2点がある。特に、高級な仕上り感が要求
され、又、塗料中の溶剤含有量が極めて高い自動車、家
電製品等の外装用として使用されている溶剤型メタリッ
ク塗料にあっては、水性化が強く求められつつある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 叙述のとおり、水性塗料に使用することを目的とした
金属粉顔料について多くの技術が公開されているが、顔
料及びその顔料を用いた水性塗料の貯蔵安定性と仕上り
感を大きく左右する塗膜性能の両面において共に満足し
得る金属粉顔料には見い出されていない。 本発明の目的は、このような従来技術の欠点を排除し
た新規な金属粉顔料を提供することである。更には貯蔵
安定性に優れ、かつ、塗膜性能、例えば付着性、耐水
性、耐温水性、耐薬品性等に優れた新規な金属粉顔料を
提供することである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、表面被覆層を有する粒子からなる金属粉
であり、該表面被覆層が、正燐酸又は有機燐酸化合物が
吸着された吸着層と該吸着層を被覆する後述する特定の
樹脂被覆層からなることを特徴とする本発明の新規な金
属粉顔料によって達成される。 以下に、本発明を説明する。 該吸着層は、金属粉顔料の表面にあって、意図的又は
不可避的に存在する水と金属粉顔料との反応を抑制する
ことにより、単独に存在する金属粉顔料自体又は該金属
粉顔料を含有してなる塗料の貯蔵安定性を向上する役割
を果たす。 他方、この吸着層を被覆する樹脂被覆層は、機械的な
シアーから吸着層を保護する役割を果たすと共に、水性
塗料中に含まれる樹脂との親和性を高め、塗料中ひいて
は塗膜中における金属粉顔料の分散性を向上せしめる役
割も果たす。この分散性の向上によって均一で構造的欠
陥を極めて少ない塗膜が得られ、更に従来この分散性を
付与する目的で金属粉顔料や塗料中に添加していた分散
剤、潤滑剤等の塗膜性能に悪影響を及ぼす添加剤が削減
できるため、付着性、耐水性、耐温水性等の塗膜性能が
大幅に向上する。 本発明に用いられる金属粉は、展性を備えた金属、例
えば、アルミニウム、銅、亜鉛、真鍮等及びそれらの合
金からなる1種又は2種以上の混合物である。 本発明における金属粉顔料を得るためには、上記の金
属粉を出発原料として、金属粉の表面に粉砕助剤及び水
素ガスの生成反応を抑制する物質からなる吸着層と、前
記吸着層を包む樹脂被覆層を形成することによって得ら
れる。但し、水素ガスの生成反応を抑制する物質が同時
に粉砕助剤の役割を兼ねる場合は、粉砕助剤の使用を省
略することもできる。 前記吸着層及び樹脂被覆層を形成する方法は、特に限
定されるものではないが、一般に吸着層を形成するに
は、公知の粉砕法によるのが好ましい。例えば、ボール
ミル法、ローラーミル法、高速回転式粉砕法、媒体撹拌
ミル法、気流粉砕法等の湿式及び乾式粉砕法が使用され
る。 吸着層を形成する物質、即ち、粉砕助剤及び水素ガス
の生成反応を抑制する物質の内、少なくとも粉砕助剤は
粉砕工程で投入されるべきであるが、水素の生成反応を
抑制する物質は、粉砕工程で投入してもよく、粉砕工程
以降の工程で投入しても良く、更に必要に応じて複数の
工程で投入しても良い。ここで、粉砕工程以降の工程と
は、粉砕法によって異なるが、例えば湿式ボールミル法
を用いた場合は、粉砕工程に続く分級工程、濾過工程、
混合工程等が該当する。又、本発明では、吸着層を包む
樹脂被覆層を形成するに当っては、特にその方法は限定
されるものではないが、例えば公知の重合法(溶液重合
法、懸濁重合法、乳化重合法等)によるのが好ましい。 本発明に係る金属粉顔料は、主に水性塗料に使用され
ることを目的としたものであるが、該金属粉顔料中に揮
発分を存在せしめる場合、この揮発分は水性であっても
油性であっても良い。例えば、油性であっても、公知の
分散技術によって、水性塗料への分散は可能であり、こ
のような金属粉顔料を得るには、溶液重合が有利であ
る。一方、揮発分が水性である場合には、乳化重合法や
懸濁重合法を用いるのが有利であり、目的に応じて適切
な重合法を選択すれば良い。但し、本発明に係る金属粉
顔料においては、揮発分の存在、不存在は必ずしも必須
条件ではない。 本発明に使用される粉砕助剤としては、通常使用され
るもので良く、特に限定されるものではないが、例え
ば、ステアリン酸、オレイン酸等の飽和又は不飽和脂肪
酸及びその誘導体の1種又は2種以上の混合物が好まし
い。これらの粉砕助剤は、例えば、粉砕工程において単
独又は水素ガスの生成反応を抑制する物質と併せて使用
されるが、水素ガスの生成反応を抑制する物質が、目的
とする粉砕助剤としての役割を十分に果たせる場合に
は、全く使用されなくても良い。 又、本発明に使用される水素ガスの生成反応を抑制す
る物質としては、分子中に を含有する化合物又はかかる基と構造的に均等な化合
物、有機燐酸エステル化合物が挙げられる。分子中に基 を含有する化合物又はかかる基と構造的に均等な化合物
としては、正燐酸、五酸化燐等が挙げられる。 有機燐酸エステル化合物としては、下記の一般式
(1)で示される化合物及びその塩、分子中に基 を含有する化合物を反応させて誘導される燐酸エステル
化合物等が挙げられる。 ここで、Rは、炭素数6〜24のアルキル基、アルケニ
ル基、又は炭素数6〜24のアルキル置換基もしくはアル
ケニル置換基を一つ以上含むアリール基を表し、Aは炭
素数2〜4のアルキレン基を表し、mは0〜20であり、
R1及びR2は同じであっても異なっていても良く、水素、
アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はR−(O
A)(ここに、R、A及びmは、上記で示されるも
の)を表す。 R、R1、R2におけるアルキル基又はアルケニル基とし
ては、例えば、オクチル、デシル、トリデシル、ラウリ
ル、セチル、ステアリル、オレイル、ヘキサデシル、オ
クタデシル等が好ましい。又、R、R1、R2におけるアリ
ール基としては、例えばオクチルフェニル、ノニルフェ
ニル、ドデシルフェニル、ジノニルフェニル等が好まし
い。Aとしては、エチレン、プロピレンなどが好まし
い。 具体的な化合物としては、燐酸の前記アルキル、アル
ケニル、アリールエステルやアルキル、アルケニル、ア
リール基にエチレンオキシドを付加したもののエステル
が好ましい。燐酸エステルは、モノ、ジ、トリエステル
の何れであっても良く、これらの混合物であっても良
い。又、種類の異なる燐酸エステルの混合物であっても
良い。更に、これらの有機燐酸エステル化合物は、水溶
液中で酸性を示すため、これにアンモニウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、ジブチルアミン、ジエチル
アミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン及びモルフォ
リン等の無機及び有機の塩基性物質で中和して用いるこ
とができる。 分子中にを含有する化合物を反応させ誘導される燐酸エステル物
質としては、正燐酸又はそのモノエステル化合物と、少
なくとも一つのエポキシド基を含有する化合物との反応
生成物、正燐酸又はそのモノエステル化合物と官能性ヒ
ドロキシル基を有する付加重合体及び/又は1価アルコ
ール又は1価フェノールとの反応生成物などが挙げられ
る。 有機燐酸エステル化合物は、金属粉顔料中の金属粉純
分に対し、0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量%、
更に好ましくは1〜25重量%の範囲で使用される。ここ
で、有機燐酸エステル化合物の使用量が0.1重量%未満
では、水素ガスの生成反応を抑制する効果が乏しく、50
重量%よりも多くなると、金属粉顔料を含有してなる水
性塗料から得られる塗膜の性能を低下させるため好まし
くない。 本発明における樹脂被覆層は、前記吸着層を機械的シ
アーから保護すると共に水性塗料中に使用される樹脂と
の親和性を向上せしめることによって、得られる塗膜の
性能、例えば、付着性、耐水性、耐温水性、耐薬品性を
向上する効果のあるものであり、1分子中にラジカル重
合性二重結合を2個以上有する単量体(a)とラジカル
重合性不飽和カルボン酸(b)及び/又は1分子中に少
なくとも1個のラジカル重合性二重結合を有する燐酸エ
ステル単量体(c)、更に、前記単量体(a)、
(b)、(c)と共重合可能なラジカル重合性不飽和単
量体(d)とから得られる重合体〔(a)+(b)、
(a)+(c)、(a)+(b)+(c)、(a)+
(b)+(d)、(a)+(c)+(d)、(a)+
(b)+(c)+(d)の重合体〕である。 本発明に使用される1分子中にラジカル重合性二重結
合を2個以上有する単量体(a)の例としては、トリメ
チロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、トリメチロールプロパンジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、テトラメチロールメタンジアクリレート、テトラメ
チロールメタントリアクリレート、テトラメチロールメ
タンジメタクリレート、テトラメチロールメタントリメ
タクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリリ
レート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート
等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物が使
用される。その使用量は、金属粉顔料100重量部に対し
て2重量部から50重量部の間であることが好ましい。2
重量部未満では、本発明の効果、即ち、吸着層の保護や
塗膜性能の向上が十分でなく、50重量部を超えると、上
記効果の増加は期待されず、逆に塗膜の外観が低下す
る。 本発明におけるラジカル重合性不飽和カルボン酸
(b)とは、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、フマル酸等であり、その1種又は2種以上の混
合物が使用される。その使用量は、本発明で言う金属粉
顔料中の金属の種類と特性、特に表面積によって異なる
が、一般に金属粉100重量部に対して0.01重量部から10
重量部の間であることが好ましい。0.01重量部未満で
は、本発明の効果、即ち、吸着層の保護や塗膜性能の向
上が十分でなく、10重量部を超えると、塗膜の耐水性、
耐温水性が低下する。 本発明における1分子中に少なくとも1個のラジカル
重合性二重結合を有する燐酸エステル単量体(c)と
は、例えば、2−メタクリロイロキシエチルホスフェー
ト、ジ−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、
トリ−2−メタクリロイロキシエチルホスフェート、2
−アクリロイロキシエチルホスフェート、ジ−2−アク
リロイロキシエチルホスフェート、トリ−2−アクリロ
イロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタク
リロイロキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−ア
クリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−メ
タクリロイロキシエチルホスフェート、ジブチル−2−
アクリロイロキシエチルホスフェート、ジオクチル−2
−メタクリロイロキシエチルホスフェート、ジオクチル
−2−アクリロイロキシエチルホスフェート、2−メタ
クリロイロキシプロピルホスフェート、ビス(2−クロ
ロエチル)ビニルホスホネート、ジアリルブチルホスホ
ノサクシネート等であり、その1種又は2種以上の混合
物が使用されることが好ましい。中でも、燐酸モノエス
テルが好ましい。これは燐酸基の持つOH基が1分子中に
2個有ることにより、金属粉顔料の表面に、より強固な
吸着が起こり、安定な吸着状態を作るためと推定され
る。 好ましい燐酸モノエステルとしては、メタクロイロキ
シ基及びアクリロイロキシ基を含有したモノエステルが
挙げられ、例えば、2−メタクロイロキシメチルホスフ
ェート、2−アクロイロキシエチルホスフェートが好ま
しい。 1分子中に少なくとも1個のラジカル重合性二重結合
を有する燐酸エステル単量体(c)を使用する場合、そ
の使用量は全金属粉顔料の種類と特性、特に表面積によ
って異なるが、一般に金属粉顔料100重量部に対して、
0.01重量部から30重量部の間が好ましい。0.01重量部未
満では、本発明の効果、即ち、吸着層の保護や塗膜性能
の向上が十分でなく、30重量部を超えても、前記効果の
増加が期待できない。 前記ラジカル重合性不飽和カルボン酸(b)と1分子
中に少なくとも1個のラジカル重合性二重結合を有する
燐酸エステル単量体(c)とは、それぞれ単独又は混合
物として使用される。 本発明における1分子中にラジカル重合性二重結合を
2個以上有する単量体(a)、ラジカル重合性不飽和カ
ルボン酸(b)及び/又は1分子中に少なくとも1個の
ラジカル重合性二重結合を有する燐酸エステル単量体
(c)の1種又は2種以上と共重合可能のラジカル重合
性不飽和単量体(d)とは、例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、アクリル酸メチル等のアクリル酸エステ
ル類、メタクリル酸メタル等のメタクリル酸エステル
類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、エチレングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレ
ングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、ジビニルベンゼン等が挙げられ、こ
れらの1種又は2種以上が使用される。又、その使用量
は、金属粉100重量部に対して0重量部から10重量部の
範囲が好ましい。使用量が10重量部を超えると、本発明
の効果、即ち、本発明における金属粉顔料を用いてなる
水性メタリック塗膜の性能が低下するため好ましくな
い。 本発明における金属粉顔料は、その金属粉の表面に、
水と反応して水素を発生する反応を抑制する効果に優れ
た吸着層と、この吸着層を機械的シアーから保護すると
共に、水性塗料用顔料として用いられる場合、上記塗料
中の樹脂との親和性を高めることによって、塗料中ひい
ては塗膜中における金属粉顔料の分散性を向上させるた
めの樹脂被覆層を有することを特徴とする。 なお、上記の機械的シアーとは、金属粉顔料の製造時
或いは該金属粉顔料を含有してなる塗料の製造時又は送
液時などにおけるミキサー、撹拌機、ポンプ、管壁面等
から受ける応力(シアー)である。 更に、前記したように、樹脂被覆層は、水性塗料中或
いは該塗料から得られる塗膜中における金属粉顔料の分
散性を大幅に向上させる効果があることから、従来、分
散性を改良する目的で使用されていた分散剤や潤滑剤等
の界面活性剤を削減することができ、この結果、得られ
る塗膜の付着性、耐水性、耐温水性等の性能が大幅に向
上する。これは金属粉顔料の均一分散効果と、塗膜性能
に悪影響を及ぼし得る分散剤や湿潤剤等の削減効果の相
乗効果によるものと推定される。 尚、上記分散剤や湿潤剤等を更に積極的に削減する方
法として、樹脂皮膚層の性質をより新水性のものとする
と良い。この具体的な方法としては、本発明における共
重合性のあるラジカル重合性不飽和単量体として、例え
ば、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートの如き新水性の高い水酸基を含有す
る単量体を用いても良い。又、これ以外にも新水性を付
与し得る官能基、例えば、カルボキシル基、スルホン酸
基等の官能基を有する単量体を用いても良い。但し、本
発明の効果を損なわない程度の使用量に止めることが必
要である。 本発明における金属粉顔料を含有してなる水性メタリ
ック塗料とは、通常当該分野において採用される塗料化
技術により塗料化されたものであって、本発明における
金属粉顔料と水性塗料用樹脂とを必須成分とし、これ以
外に目的・用途に応じて必要な各種の添加剤や上記金属
粉顔料以外の有機又は無機の顔料を添加し、又は添加せ
ずに得られるものである。 ここで、水性塗料用樹脂とは、水溶性樹脂又は水分散
性樹脂であって、これらの単独又は混合物であっても良
い。その種類は目的・用途により千差万別であり、特に
限定するものではないが、一般には、アクリル系、アク
リル−メラミン系、ポリエステル系、ポリウレタン系等
が挙げられ、中でもアクリル−メラミン系が最も汎用的
に使用されている。 上記の各種添加剤としては、例えば、分散剤、潤滑
剤、レベリング剤、チキソトロピー性付与剤、増粘剤、
タレ防止剤、防カビ剤、紫外線吸収剤、成膜助剤、その
他の有機溶剤等々、当該分野において通常使用され得る
ものであって、本発明における効果を損なわないもの及
び量であれば、添加しても差支えない。 又、上記の無機又は有機顔料としては、チタン白、亜
鉛華、紺青、ベンガラ、炭酸カルシウム、カドミウムイ
エロー、カドミウムレッド、硫酸バリウム、硫酸鉛、ケ
イ酸カルシウム、群青、コバルトバイオレット、マンガ
ン紫、パールマイカ等のパールエッセンス等の無機顔料
や建染染料系、イソインドリノン系、キナクリドン系、
縮合アゾ系、不溶性アゾ顔料、銅フタロシァニン系、塩
基性染め付けレーキ、酸性染付けレーキ、媒染染料レー
キ等の有機顔料の中から、目的・用途に応じて選ばれる
ことが好ましい。但し、この場合、本発明の効果を損な
わない種類及び量の適切な選択が必要である。 〔実施例〕 本発明の実施に当たって、その実施態様は、無数の組
合せが考えられるが、以下にその代表的なもの数種につ
いて実施例をもって説明する。 まず、用いる試験方法及び測定方法を述べる。 金属粉分100重量部に対する被覆樹脂量 本発明の樹脂被覆金属粉顔料を含むペースト10gをク
ロロホルム(試薬)100mlによく分散し、可溶分を抽出
する。次いで、抽出残渣の樹脂被覆金属粉顔料を80℃で
1時間真空乾燥して粉末化し、1.0gをとり、6N−HCl
(試薬)200mlで金属粉部分を少しずつ溶解する。残っ
た不溶樹脂分を濾過し、80℃で14時間真空乾燥後、重量
を測定し、金属分100重量部に対する樹脂分を算出す
る。 得られた水分散性金属粉ペーストについて、金属粉ペ
ースト特性として、水分散性、水安定性、及び長期貯蔵
安定性を調べ、更に水性塗料に用いた時の塗料及び塗膜
性状を調べた。行った試験法は次の通りである。 金属粉ペーストの性状 (1)水分散性 試料3gを50mlネスラー管に採取し、一部水を加え予備
分散する。その後50ml標線まで水を追加し、良く振り混
ぜた後静置し5分経過後の金属粉粒子の分散状態から目
視判定する。 (2)水安定性 200ml三角フラスコに金属粉ペースト20g(加熱残分65
%)を採取し、純水100mlを加え激しく振って試料を分
散する。ゴム栓付きメスウピペットを取り付け60℃恒温
槽に浸漬し、24時間放置後のガス発生状態を観察する。 (3)貯蔵安定性 金属粉ペーストを500mlガラス容器に入れ、室温で6
カ月貯蔵後の性状を調べる。 塗料及び塗膜性状 下記配合により水溶性アクリルメラミン樹脂塗料を作
成し、供試金属粉ペーストの(1)ガス発生、(2)塗
膜外観、(3)付着性、(4)耐温水性を評価した。 供試金属粉ペースト(加熱残分65%) 13.0重量部 水溶性アクリル樹脂(加熱残分50%) 370.0重量部 水溶性メラミン樹脂(加熱残分50%) 100.0重量部純水 490.8重量部 合計 973.8重量部 (1)塗料のガス発生 200mlの三角フラスコに供試試料100mlを入れ、ゴム栓
付きメスピペットを取り付け、50℃で20時間放置後のガ
ス発生状態を観察する。 (2)塗膜外観 塗料配合後、直ちに塗装した塗膜と3カ月間室温で放
置された塗料を用いて塗装した塗膜とを比較観察する。 (3)付着性 塗板を80℃の水温に1時間浸漬後、室温で8時間放置
乾燥後、クロスカット付きセロテープ剥離テストを行
い、塗膜の剥離状態を比較観察する。 (4)耐温水性 塗板を40℃の温水に10日間浸漬後、塗膜外観及びメタ
リック感を比較観察する。 実施例1 粒状アルミニウム粉末 1.0kg ミネラルスピリット 2.5 ステアリルアミン 50.0g をボールミル中で8時間粉砕した。粉砕終了後、スラリ
ーをミネラルスピリット10で洗い出し、325メッシュ
のスクリーンを通した。その後、フイルタープレスにて
濾過し、金属分80重量%からなるフイルターケーキ
(1)を得た。このフィルターケーキ(I)125重量部
に対して、第1表に示すような所定の水素ガス生成抑制
剤を所定量加え、60℃で1時間混合し、ペースト状物
(II)を得た。 次いで、このペースト状物(II)を金属分で100重量
部とミネラルスピリット400重量部を三っ口フラスコの
中に入れ、窒素ガスを導入しながら撹拌し、系内の温度
を80℃に昇温した。次いで、アクリル酸(試薬)を0.5
重量部添加し、80℃で30分撹拌を続けた。その後で、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート(試薬)とア
ゾビスイソブチロニトリル(試薬)を、第1表に示す所
定量を添加し、80℃で5時間重合した。 重合終了後、常温まで放冷し、このスラリーを濾過
し、樹脂被覆アルミニウム顔料フィルターケーキ(II
I)を得た。このフィルターケーキ(III)のアルミニウ
ム金属分100重量部に対する被覆樹脂量は、第1表に示
す。 このフィルターケーキ(III)100重量部に対して、第
1表に示すように所定の非イオン界面活性剤を所定量加
え、加熱残分が65%になるように純水を加えた後、混練
し、水分散性アルミニウムペーストを調製した。 得られた水分散性アルミニウムペーストについて、ペ
ースト特性として、水分散性、水安定性、及び長期貯蔵
安定性を調べ、更に水性塗料に用いた時の塗料のガス発
生、塗膜にした時の外観、付着性及び耐温水性を調べ、
その結果を第1表に示す。 実施例2 実施例1のトリメチロールプロパントリメタクリレー
トをトリメチロールプロパントリアクリレートに代える
以外同様にして、水分散性アルミニウムペーストを調製
した。得られたアルミニウムペーストについて実施例1
と同様にしてペースト性状と塗料及び塗膜物性を調べ
た。結果を第1表に示す。 比較例1 実施例1の粉砕で得られたフィルターケーキ(I)を
使用し、下記の組成で混練し、水分散性アルミニウムペ
ーストを得た。 フィルターケーキ(I) 100重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 4 〃 純水 25 〃 合計 129 〃 比較例3 実施例1、試料No.4で得られたペースト状物(II)を
使用し、下記の組成で混練し、水分散性アルミニウムペ
ーストを得た。 ペースト状物(II) 100重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 4 〃 純水 27 〃 合計 131 〃 比較例2 実施例1の粉砕で得られたフィルターケーキ(I)12
5重量部とミネラルスピリット400重量部を三っ口フラス
コの中へ入れ、窒素ガスを導入しながら撹拌し、系内の
温度を80℃に昇温した。次いで、アクリル酸(試薬)0.
5重量部を添加し、80℃で30分撹拌を続けた。次いで、
トリメチロールプロパントリメタクリレート(試薬)5.
0重量部、アゾビスイソブチロニトリル(試薬)0.5重量
部を添加し、80℃で5時間重合した。重合終了後、常温
まで放冷し、このスラリーを濾過し、樹脂被覆アルミニ
ウム顔料フィルターケーキ(III)を得た。このフィル
タープレスケーキの不揮発分(JIS K−5910による)
は、70重量%であった。アルミニウム金属分100重量部
に対する被覆樹脂量は5.6重量部であった。 この樹脂被覆アルミニウム顔料フィルターケーキ(II
I)を用いて下記の組成で30分混練し、水分散性アルミ
ニウム顔料ペーストを得た。 樹脂被覆アルミニウム顔料フィルターケーキ(III) 100重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 4 〃 純水 9 〃 合計 113 〃 実施例3 実施例1の粉砕後、得られたフィルターケーキ(I)
125重量部に対して、第2表に示すような所定の水素ガ
ス生成抑制剤を所定量加え、60℃で1時間混合し、ペー
スト状物(II)を得た。 次いで、このペースト状物(II)を金属分で100重量
部とミネラルスピリット400重量部を三っ口フラスコの
中に入れ、窒素ガスを導入しながら撹拌し、系内の温度
を80℃に昇温した。次いで、メタクリロイロキシエチル
ホスフェート(試薬)0.5重量部添加し、80℃で30分撹
拌し続けた。その後で、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート(試薬)とアゾビスイソブチロニトリル
(試薬)を、第2表に示す所定量添加し、80℃で5時間
重合した。 重合終了後、常温まで放冷し、このスラリーを濾過
し、樹脂被覆アルミニウム顔料フィルターケーキ(II
I)を得た。このフィルターケーキ(III)のアルミニウ
ム金属分100重量部に対する被覆樹脂量は、第2表に示
す。 このフィルターケーキ(III)100重量部に対して、第
2表に示すように所定の非イオン界面活性剤を所定量加
え、加熱残分が65%になるように水を加えた後、混練
し、水分散性アルミニウムペーストを調製した。 得られた水分散性アルミニウムペーストについて、ペ
ースト特性として、水分散性、水安定性、及び長期貯蔵
安定性を調べ、更に水性塗料に用いた時の塗料のガス発
生、塗膜にした時の外観、付着性、及び耐温水性を調
べ、その結果を第2表に示す。 実施例4 粒状アルミニウム粉末 1.0Kg ミネラルスピリット 2.5 オレイン酸 50.0g をボールミル中で8時間粉砕した。粉砕終了後、スラリ
ーをミネラルスピリット10で洗い出し、325メッシュ
のスクリーンを通した。その後、フィルタープレスにて
濾過し、金属分77重量%からなるフィルターケーキ
(I)を得た。 このフィルターケーキ(I)130重量部に対して、ト
リデシルホスフェート8重量部加え、60℃で1時間混合
し、ペースト状物(II)を得た。 次いで、このペースト状物(II)を金属分で100重量
部とミネラルスピリット400重量部を三っ口フラスコの
中に入れ、窒素ガスを導入しながら撹拌し、系内の温度
を80℃に昇温した。次いで、アクリル酸(試薬)を0.5
重量部添加し、80℃で30分撹拌を続けた。その後、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート(試薬)5重量
部とアゾビスイソブチロニトリル(試薬)0.5重量部を
添加し、80℃で5時間重合した。 重合終了後、常温まで放例し、このスラリーを濾過
し、樹脂被覆アルミニウム顔料ケーキ(III)を得た。
このフィルターケーキ(III)のアルミニウム金属分100
重量部に対する被覆樹脂量は、5.7重量部であった。 このフィルターケーキ(III)100重量部に対して、第
3表に示すように所定の非イオン界面活性剤を所定量加
え、加熱残分が65%になるように水を加えた後混練し、
水分散性アルミニウムペーストを調製した。 得られた水分散性アルミニウムペーストについて、ペ
ースト特性として、水分散性、水安定性、及び長期貯蔵
安定性を調べ、更に水性塗料に用いた時の塗料のガス発
生、塗膜にした時の外観、付着性、及び耐温水性を調
べ、その結果を第3表に示す。 比較例4 実施例4において、フィルターケーキ(I)にトリデ
シルホスフェートを加えてペースト状物(II)を作る操
作を除いた以外同様の操作によって第3表に示すような
水分散性アルミニウムペーストを調製した。 実施例5 粒状アルミニウム粉末1.0Kg、ミネラルスピリット2.5
及び第4表に示す所定の粉砕助剤を所定量ボールミル
に入れ、8時間粉砕した。粉砕終了後、スラリーをミネ
ラルスピリット10で洗い出し、325メッシュのスクリ
ーンを通した。その後、フィルタープレスにて濾過し、
フィルターケーキ(I)を得た。 次いで、このフィルターケーキ(I)を、金属分で10
0重量部とミネラルスピリット400重量部を、三っ口フラ
スコの中に入れ、窒素ガスを導入しながら撹拌し、系内
の温度を80℃に昇温した。次いで、アクリル酸(試薬)
を0.5重量部添加し、80℃で30分撹拌を続けた。その
後、トリメチロールプロパントリメタクリレート(試
薬)とアゾビスイソブチロニトリル(試薬)を、第4表
に示す所定量添加し、80℃で5時間重合した。 重合終了後、常温まで放冷し、このスラリーを濾過
し、樹脂被覆アルミニウム顔料フィルターケーキ(II
I)を得た。このフィルターケーキ(III)のアルミニウ
ム金属分100重量部に対する被覆樹脂量は、第4表に示
す。 このフィルターケーキ(III)100重量部に対して、第
4表に示すように所定の非イオン界面活性剤を所定量加
え、加熱残分が65%になるように水を加えた後混練し、
水分散性アルミニウムペーストを調製した。 得られた水分散性アルミニウムペーストについて、ペ
ースト特性として、水分散性、水安定性、及び長期貯蔵
安定性を調べ、更に水性塗料に用いた時の塗料のガス発
生、塗膜にした時の外観、付着性、及び耐温水性を調
べ、その結果を第4表に示す。 比較例5 実施例5、試料No.23の粉砕で得られたフィルターケ
ーキ(I)100重量部に対して、第4表に示すように所
定の非イオン界面活性剤を所定量加え、加熱残分が65%
になるように水を加えた後、混練して水分散性アルミニ
ウムペーストを調製した。 実施例6、比較例6 粒状銅粉 1.0Kg ミネラルスピリット 1.2 トリデシルホスフェート 50.0g をボールミル中で8時間粉砕した。粉砕終了後、スラリ
ーをミネラルスピリット10で洗い出し、325メッシュ
のスクリーンを通した。その後、フィルタープレスにて
濾過し、金属分85重量%からなるフィルターケーキ
(I)を得た。 次いで、このフィルターケーキ(I)を金属分で100
重量部とミネラルスピリット400重量部を三っ口フラス
コの中に入れ、窒素ガスを導入しながら撹拌し、系内の
温度を80℃に昇温した。次いで、アクリル酸(試薬)を
0.5重量部添加し、80℃で30分撹拌を続けた。その後、
トリメチロールプロパントリメタクリレート(試薬)と
アゾビスイソブチロニトリル(試薬)を、第5表に示す
所定量添加し、80℃で5時間重合した。 重合終了後、常温まで放冷し、このスラリーを濾過
し、樹脂被覆顔料フィルターケーキ(III)を得た。こ
のフィルターケーキ(III)の金属分100重量部に対する
被覆樹脂量は、第4表に示す。 このフィルターケーキ(III)100重量部に対して、第
4表に示すように所定の非イオン界面活性剤を所定量加
え、加熱残分が65%になるように水を加えた後混練し、
水分散性銅ペーストを調製した。 得られた水分散性銅ペーストについて、ペースト特性
として、水分散性、水安定性、及び長期貯蔵安定性を調
べ、更に水性塗料に用いた時の塗料のガス発生、塗膜に
した時の外観、付着性、耐温水性を調べ、その結果を第
4表に示す。 本発明と比較するために、試料No.28として、トリデ
シルホスフェートで粉砕して得られたフィルターケーキ
(I)に非イオン性界面活性剤を所定量加え、加熱残分
が65%になるように水を加えた後、混練し、水分散性銅
ペーストを調製し、更に、試料No.29として、トリデシ
ルホシフェートの代わりにオレイン酸を用いた以外実施
例6と全く同様の操作を行い、加熱残分が65%の水分散
性銅ペーストを調製した。 実施例7、比較例7 粒状亜鉛末 1.0Kg ミネラルスピリット 1.2 トリデシルホスフェート 50.0g をボールミル中で8時間粉砕した。粉砕終了後、スラリ
ーをミネラルスピリット10で洗い出し、325メッシュ
のスクリーンを通した。その後、フィルタープレスにて
濾過し、金属分90重量%からなるフィルターケーキ
(I)を得た。 次いで、このフィルターケーキ(I)を金属分で100
重量部とミネラルスピリット400重量部を三っ口フラス
コの中に入れ、窒素ガスを導入しながら、撹拌し、系内
の温度を80℃に昇温した。次いで、アクリル酸(試薬)
0.5重量部を添加し、80℃で30分撹拌を続けた。その
後、トリメチロールプロパントリメタクリレート(試
薬)とアゾビスイソブチロニトリル(試薬)を、第4表
に示す所定量添加し、80℃で5時間重合した。 重合終了後、常温まで放冷し、このスラリーを濾過
し、樹脂被覆亜鉛顔料フィルターケーキ(III)を得
た。このフィルターケーキ(III)の金属分100重量部に
対する被覆樹脂量は、第4表に示す。 このフィルターケーキ(III)100重量部に対して、第
4表に示すように所定の非イオン界面活性剤を所定量加
え、加熱残分が65%になるように水を加えた後混練し、
水分散性亜鉛ペーストを調製した。 得られた水分散性亜鉛ペーストについて、ペースト特
性として、水分散性、水安定性、及び長期貯蔵安定性を
調べ、更に水性塗料に用いた時の塗料のガス発生、塗膜
にした時の外観、付着性、耐温水性を調べ、その結果を
第4表に示す。 本発明と比較するために、試料No.31として、 トリデシルホスフェートで粉砕して得られたフィルター
ケーキ(I)に非イオン性界面活性剤を所定量加え、加
熱残分が65%になるように水を加えた後、混練し、水分
散性亜鉛ペーストを調製し、更に、試料No.32として、
トリデシルホスフェートの代わりにオレイン酸を用いた
以外実施例6と全く同様の操作を行い、加熱残分が65%
の水分散性亜鉛ペーストを調製した。 〔発明の効果〕 本発明の金属粉顔料は、それ自体の貯蔵安定性が優
れ、それを含む塗料の貯蔵安定性が優れ、極めて優れた
付着性、耐水性、耐温水性、耐薬品性を有する塗料及び
それから得られる塗膜を与える顔料であり、その工業的
価値は大である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.表面被覆層を有する粒子からなる金属粉であり、該
    表面被覆層が、正燐酸又は有機燐酸化合物が吸着された
    吸着層と該吸着層を被覆する樹脂被覆層からなり、該樹
    脂被覆層が、1分子中にラジカル重合性二重結合を2個
    以上有する単量体(a)とラジカル重合性不飽和カルボ
    ン酸(b)及び/又は1分子中に少なくとも1個のラジ
    カル重合性二重結合を有する燐酸エステル単量体
    (c)、更に、前記単量体(a)、(b)、(c)と共
    重合可能なラジカル重合性不飽和単量体(d)とから得
    られる重合体[(a)+(b)、(a)+(c)、
    (a)+(b)+(c)、(a)+(b)+(d)、
    (a)+(c)+(d)、(a)+(b)+(c)+
    (d)の重合体]の被覆層であることを特徴とする新規
    な金属粉顔料。 2.金属粉が、アルミニウム、銅、亜鉛、真ちゆう、そ
    の他の展性を備えた金属又はそれらの合金の粉末である
    特許請求の範囲第1項記載の新規な金属粉顔料。
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