JP2668307B2 - 自動車用前照灯のエイミング調整装置 - Google Patents

自動車用前照灯のエイミング調整装置

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JP2668307B2
JP2668307B2 JP4085010A JP8501092A JP2668307B2 JP 2668307 B2 JP2668307 B2 JP 2668307B2 JP 4085010 A JP4085010 A JP 4085010A JP 8501092 A JP8501092 A JP 8501092A JP 2668307 B2 JP2668307 B2 JP 2668307B2
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雄之 藤野
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な自動車用前照灯の
エイミング調整装置に関する。詳しくは、照射方向を規
定する傾動部材の下端寄りに位置するエイミング調整点
と連結された調整軸及び該調整軸にギヤ伝達機構を介し
て連係された操作軸を備え、該操作軸を回すことにより
調整軸が回転されて傾動部材が傾動される自動車用前照
灯のエイミング調整装置、特に、調整軸が略水平な方向
に延び、操作軸は調整軸の後端部付近から上前方へ向か
ってて延びるように配置され、調整軸と操作軸とが傘歯
車を有するギヤ伝達機構により連係された自動車用前照
灯のエイミング調整装置に関するものであり、ギヤ伝達
機構を工夫することにより、操作軸の回転出力と調整軸
の回転入力部との連係部を操作軸及び調整軸の各軸心の
交点よりかなり前側に位置させることができて前照灯装
置全体の前後方向における寸法を小さくすることができ
、特に調整軸の長さをできるだけ短くして調整軸の後
方空間をできるだけ大きく生み出せるとともに、操作軸
と調整軸との交点より前方の限られた狭い空間内にギヤ
伝達機構を収納することができる新規な自動車用前照灯
のエイミング調整装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用の前照灯においては、その照射
方向を随時調整し得るようにされていることが必要であ
り、そのために、照射方向を規定する傾動部材、例え
ば、前照灯ユニット、即ち、ランプボディとその前面開
口を覆うレンズとにより画成された灯具空間内に光源を
配置して成る前照灯ユニットや反射鏡等の傾動部材を車
体に対して上下及び左右方向へ傾動自在に支持すると共
に、該傾動部材を傾動するためのエイミング調整装置が
設けられる。
【0003】そして、該エイミング調整装置は、一般
に、前端部が傾動部材の上下エイミング調整点及び左右
エイミング調整点と各別に連結された2本の調整軸を略
水平に延びる状態で軸回り方向へ回転自在に支持すると
共に、該調整軸を回転させるための操作軸を設け、調整
軸と操作軸とを前照灯本体の背後においてギヤ伝達機構
を介して連係させ、操作軸を回すことにより調整軸が回
転されて当該エイミング調整点が前後方向へ変位し、そ
れによって傾動部材が傾動されるように構成される。
【0004】また、このようなエイミング調整装置にお
いて、操作軸を車体の前方から操作することができるよ
うにするために、該操作軸を上斜め前方に傾斜した状態
で設けることがあり、かかる場合、操作軸と調整軸との
連係は操作軸の後端部に固定された傘歯車と調整軸の後
端部にそれと一体的に回転するように結合された傘歯車
とを噛合させることによって行うことが多く、従って、
操作軸と調整軸との連係点は該操作軸と調整軸の各軸心
の交点近傍に位置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エイミング
調整点と傾動支点との距離が長いほど操作軸を回す力の
エイミング調整に作用する力を多くすることができるの
で、上下エイミング調整点はできるだけ低い位置に設け
るにが望ましい。
【0006】ところが、操作軸が上記したように傾斜し
ている場合は、エイミング調整点が低い位置にあるほど
調整軸と操作軸との交点が後方になってしまうため、前
照灯本体の大きさの割には前照灯装置全体の前後方向に
おける寸法、即ち、奥行が大きくなってしまうという問
題が生じる。
【0007】尚、傘歯車の径を大きくすれば、その分、
操作軸と調整軸との連係点を前寄りに位置させることが
できるが、そのようにすると、当該エイミング調整点の
位置如何によっては調整軸上の傘歯車が前照灯本体より
下方及び/又は側方に突出してしまうことがあり、結
局、前照灯本体の大きさの割には前照灯装置全体の上下
方向及び/又は左右方向における寸法が大きくなってし
まうという問題、また、傘歯車の径が大きいと、操作軸
と調整軸との交点より前方の狭い空間内に傘歯車がスッ
ポリ収まるかという問題が生じる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明自動車用
前照灯のエイミング調整装置は、上記した課題を解決す
るため、照射方向を規定する傾動部材と、略水平な方向
へ延びかつ軸回り方向に回転自在に支持されると共に前
端部が傾動部材の下端寄りに位置するエイミング調整点
と連結された調整軸と、調整軸の後端部付近からランプ
ボディの周辺部付近に向かって上斜め前方へ延びるよう
に配置された操作軸と、操作軸の回転を調整軸に伝達す
るギヤ伝達機構とを備えた自動車用前照灯のエイミング
調整装置において、調整軸の後端部に従動平歯車を調整
軸と一体的に回転するように結合するとともに、操作軸
の後端部に駆動傘歯車を固定し、調整軸の上方において
駆動傘歯車と噛合する中間傘歯車と中間傘歯車の前側に
位置していて中間傘歯車と一体的に回転し、かつ従動平
歯車と噛合する中間平歯車を配置したものである。
【0009】
【作用】従って、本発明自動車用前照灯のエイミング装
置にあっては、調整軸の後端部付近からランプボディの
周辺部付近に向かって上斜め前方へ延びる操作軸はこれ
に固定された駆動傘歯車と中間傘歯車及び該中間傘歯車
の前側に位置した中間平歯車と調整軸に結合された従動
平歯車とから成るギヤ伝達系を介して調整軸と連係さ
れ、そして、上記中間傘歯車及び中間平歯車を調整軸の
上方に配置したことにより、調整軸と操作軸との連係部
を操作軸と調整軸の各軸芯の交点よりかなり前側に位置
させることができ、それにより、前照灯装置全体の前後
方向における寸法、即ち、奥行を小さくすることができ
る。特に、中間歯車を調整軸の上方に配置するととも
に、中間歯車を平歯車と傘歯車に分け、調整軸の後端部
に結合されている従動平歯車と噛合する平歯車は傘歯車
よりも前側に配置したので、調整軸の長さが短くて済む
ぶんだけ、調整軸の後方空間を広く確保することができ
るようになる。また、中間歯車を中間傘歯車と中間平歯
車に分けたので各歯車の径を大きくしなくて済み、従っ
て、操作軸と調整軸との交点より前方の限られた狭い空
間内に収納することができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明自動車用前照灯のエイミング
調整装置の詳細を添付図面に示した実施例に従って説明
する。
【0011】尚、図面に示した実施例は、本発明を、反
射鏡可動タイプの前照灯装置におけるエイミング調整装
置に適用したものである。
【0012】図中1が前照灯装置である。
【0013】2は前照灯装置1の本体であり、車体3に
固定されたランプボディ4と、その前面開口を覆うレン
ズ5と、ランプボディ4とレンズ5とにより画成された
灯具空間6内に傾動自在に配置された反射鏡7とから成
る。
【0014】ランプボディ4は、前方から見て左右方向
(図1における左方へ向かう方向を右側とし、右方へ向
かう方向を左側とする。)に長い略長方形状の前面開口
4aを有する容器状をしており、その背面壁8の中央部
に円形の孔9が形成されると共に、該中央部を含んでそ
こから左側の部分10は厚み方向が前後方向を向いた平
坦な形状を為すように、その余の部分は水平断面で左前
に傾斜し垂直断面で略球面状を為すように形成されてい
る。
【0015】また、上記前面開口4aの開口縁部には前
方に向かって開口したレンズ据付溝11が形成されてい
る。
【0016】そして、このような、ランプボディ4はレ
ンズ据付溝11の背面部から後方へ向けて突出した略L
字形の取付片12、12、12及び背面壁8の右下隅角
部から後方へ向けて突出した取付突部13(図5参照)
等が車体に3にネジ止めされることにより車体3に固定
される。
【0017】レンズ5は前面部5aとその周縁部から後
方へ向けて突出した周壁部5bとから成り、周壁部5b
の後端部がランプボディ4のレンズ据付溝11内に着座
した状態でランプボディ4に固定される。これにより、
ランプボディ4の前面開口4aがレンズ5によって覆わ
れて、灯具空間6が画成される。
【0018】反射鏡7はランプボディ4の前面開口4a
より略一回り小さい開口を有し、その大部分が回転放物
面体状をしており、その内面7aは高い光反射性を有す
るように処理された反射面とされ、また、その後端部に
は電球14の口金部が支持されている。
【0019】そして、このような反射鏡7は、傾動支点
Aと、その右側に位置した左右エイミング調整点Bと、
上記傾動支点Aの真下に位置しレベリング調整点を兼ね
た上下エイミング調整点Cの3つの点(図1参照)にお
いてランプボディ4に回動自在に支持された状態で上記
灯具空間6内に配置される。
【0020】15は上記傾動支点Aを有する傾動支点部
(図1、図4及び図6参照)、16は左右エイミング調
整点Bを有するエイミング調整部(図1、図2及び図5
参照)、17は上下エイミング調整点Cを有する上下エ
イミング調整部(図1乃至図4、図6、図7参照)、1
8は該エイミング調整部17の調整軸を構成要素の一部
として成るレベリング機構である。
【0021】傾動支点部15は反射鏡7の左上隅角部の
背後に配置されている。19は反射鏡7の背面7bの左
上隅角部から後方へ向かって突出した略筒状の突部、2
0は該突部19の後端部に支持された合成樹脂製の受
体、21はランプボディ4の背面壁8の前記平坦部10
のうち反射鏡7の上記突部19に対向した位置に前方へ
向かって突設された突部、22はその後端部が上記突部
21に固定された支持軸であり、該支持軸22の前端部
を為す球体22aが上記受体20の球状凹部20aに回
動自在に嵌合されている。この球体22aが球状凹部2
0aに嵌合された位置が傾動支点Aであり、反射鏡7は
この傾動支点Aにおいてランプボディ4に上下及び左右
方向へ傾動自在に支持される。
【0022】左右エイミング調整部16は反射鏡7の右
上隅角部の背後に配置されている。23は反射鏡7の背
面7bの右上隅角部から後方へ向かって突出した略筒状
の突部、24は該突部23の後端部に支持された合成樹
脂製のナット、25は左右用のエイミング調整軸であ
り、該エイミング調整軸25はその螺軸状に形成された
前部25aが上記ナット24の螺孔24aに螺合される
と共にその後端部25bがランプボディ4の背面壁8の
右上隅角部の厚肉部に形成された支持孔26を前後方向
へ移動を阻止された状態で回転自在に挿通され、かつ、
該支持孔26から後方へ突出した端部には傘歯車様の従
動ギヤ27が固定されている。上記エイミング調整軸2
5がナット24に螺合している点が左右エイミング調整
点Bである。
【0023】28はランプボディ4の背面に上記従動ギ
ヤ27を覆うように固定されたギヤケーシング、29は
上記エイミング調整軸25を回転させるための操作軸で
あり、該操作軸29は前上がりに略45゜の角度で傾斜
し、かつ、その後半部が上記ギヤケーシング28を貫通
するように位置した状態でギヤケーシング28に回転自
在に支持されると共に、ギヤケーシング28内に位置し
た部分に固定された平歯車状の駆動ギヤ30が上記従動
ギヤ27と噛合されている。
【0024】従って、操作軸29を回すと、エイミング
調整軸25が回転され、それにより、ナット24が前後
方向へ送られて左右エイミング調整点Bが同方向へ変位
する。
【0025】上下エイミング調整部17及びレベリング
機構18は反射鏡7の左下隅角部寄りの位置の背後に配
置されており、1本の調整軸を共有している。
【0026】31は上下エイミング調整とレベリング調
整を行うための調整軸(以下、「上下エイミング調整
軸」と言う。)であり、前後方向に長い略円柱状をして
おりその前端部31aは螺軸状に形成され、後端部31
bは横断面が略小判形を為すように形成されている。
【0027】32は筒状をしたロッド支持体であり、上
下エイミング調整軸31の略中央部に軸方向へ移動を阻
止された状態で回転自在に外嵌されており、その外周面
には螺溝が形成されている。
【0028】33はレベリング機構18のケーシングで
あり、該ケーシング33は前後方向から見て縦長の矩形
をした箱形に形成され、その上面及び左右両側面の下端
部から突出した被取付片34、34、34とその前面壁
の下端部にそこから前後に突出するように位置した円筒
状のガイド部35等を有し、上記被取付片34、34、
34がランプボディ4の背面壁8の平坦部10に後方へ
向かって突設された取付座部36、36、・・・(図面
には1個のみ示してある。)にネジ37、37、37に
よって固定され、そして、ガイド部35の前部は上記平
坦部10に形成された挿通孔38を通して灯具空間6内
に突出している。
【0029】39は上記ケーシング33内の下部に収納
されたレベリング駆動体であり、互いに同軸状に位置し
た円筒部40及びウォームホィール部41が一体に形成
され、円筒部40がケーシング33のガイド部35内に
挿入された状態で回転自在に、かつ、軸方向への移動が
不能な状態で支持されている。また、円筒部40の孔4
0aは螺孔になっている。
【0030】そして、前記ロッド支持体32は上記ガイ
ド部35に軸回り方向への回転を不能にされた状態で軸
方向へ摺動自在に挿通されると共に、その後部がレベリ
ング駆動体39の円筒部40の螺孔40aに螺合されて
おり、これにより、上下エイミング調整軸31は、前後
方向に延びる向きで、ロッド支持体32及びレベリング
駆動体39を介してケーシング33に支持される。
【0031】尚、上下エイミング調整軸31の後端部3
1bはケーシング33の後面壁に形成された挿通孔33
a(図6参照)を通して後方へ突出されている。
【0032】また、ケーシング33内にはモータ42と
該モータ42によって回転される減速ギヤ43が収納さ
れ該減速ギヤ43と一体に形成されたウォームギヤ44
がレベリング駆動体39のウォームホィール部41と噛
合されている。従って、モータ42が回転すると、レベ
リング駆動体39が回転してロッド支持体32を前後方
向へ送るので、それにより、上下エイミング調整軸31
が同方向へ移動される。
【0033】45は反射鏡7の背面7bの左下隅角部か
ら後方へ向かって突出した略筒状の突部、46は該突部
45の後端部に支持された合成樹脂製のナットであり、
該ナット46の孔46aに上下エイミング調整軸31の
前端部31aが螺合されている。この上下エイミング調
整軸31がナット46と螺合した位置が上下エイミング
調整点Cである。
【0034】47は上下エイミング調整部15のギヤケ
ースであり、前後方向から見た形状は縦長の略小判形を
しており、その下部47aは上下方向における中央部4
7bの前半部から下方へ突出し、上部47cは上記中央
部47bの後半部から上後方へ向かって突出しており、
従って、このギヤケース47の左右方向からみた形状は
略クランク形をしている。48、48、はギヤケース4
7の左右両側から突出した被取付片である。
【0035】そして、このようなギヤケース47は、そ
の前面が上記レベリング機構18のケーシング33の後
面に重なった状態で、その被取付片48、48がネジ4
9、49によりケーシング33に固定される。
【0036】50はギヤケース47の下部47a内に収
納された平歯車(以下、「従動平歯車」と言う。)であ
り、その中心部から前後へ突出した筒状のボス51が一
体に形成され、該ボス51のうち従動平歯車50の両脇
の位置がギヤケース47の下部47aの前後両側壁に形
成された挿通孔52、52に各別に挿通されることによ
りギヤケース47に回転自在に支持されている。
【0037】そして、上記ボス51の中心を貫通して横
断面が略小判形をした孔51aが形成されており、この
孔51aに上下エイミング調整軸31の後端部31bが
軸方向へ摺動自在に挿通される。これによって、上下エ
イミング調整軸31と従動平歯車50は一体的に回転す
るように結合される。
【0038】53はギヤケース47の中央部47b内に
収納された中間回転体であり、互いに同軸上に位置した
傘歯車54(以下、「中間傘歯車」と言う。)及び平歯
車55(以下、「中間平歯車」と言う。)と、中間平歯
車54と中間平歯車55とを連結すると共に中間平歯車
55の前面と中間傘歯車54の後面とから突出した軸部
56とが一体に形成されて成り、中間平歯車55が中間
傘歯車54の前側に位置した状態でギヤケース47に回
転自在に支持され、その支持は軸部56の両端部がギヤ
ケース47の中央部47bの前後両側に形成された支持
孔57、57に各別に挿通されることにより行われる。
【0039】従って、中間回転体53は上下エイミング
調整軸31の後端部31bの上方近傍に配置され、そし
て、その中間平歯車53が前記従動平歯車50と噛合さ
れる。
【0040】58は後述する操作軸に固定された状態で
ギヤケース47の上部47c内に収納された傘歯車(以
下、「駆動傘歯車」と言う。)であり、その中心部に軸
方向へ貫通した結合孔58aが形成されると共に、該結
合孔58aに開口周縁から突出した環状突部58b、5
8bが一体に形成されており、該環状突部58b、58
bがギヤケース47の上部47cの前後両側壁に形成さ
れた支持孔59、59に各別に挿通されることによって
回転自在に支持されると共に、上記中間傘歯車54と噛
合さていれる。
【0041】60は上下エイミング調整を行うときに上
下エイミング調整軸31を回転させるための操作軸であ
り、その後端部60aは上記駆動傘歯車58の結合孔5
8aに回転不能に圧入され、それにより、該操作軸60
の後端部60aに駆動傘歯車58が固定される。
【0042】そして、このような操作軸60はその略中
央部がランプボディ4の背面壁8の上端部から後ろ上方
へ向かって突出したブラケット61に回転自在に支持さ
れ、かつ、駆動傘歯車58がギヤケース47に支持され
ることにより、上斜め前方に略45゜の角度で傾斜した
姿勢で設けられている。
【0043】しかして、操作軸60はこれに固定された
駆動傘歯車58と中間回転体53の中間傘歯車54及び
中間平歯車55と従動平歯車50を介して上下エイミン
グ調整軸31と連係される。従って、この操作軸60を
回すことによって上下エイミング調整軸31が回転さ
れ、この回転により前記ナット46が上下エイミング調
整軸31に沿って前後方向へ移動され、これにより、上
下エイミング調整点Cが同方向へ変位される。
【0044】そして、操作軸60と上下エイミング調整
軸31との連係は上記したように為されるので、その連
係点は操作軸60及びエイミング調整軸31の各軸芯の
交点よりある程度前側に寄ったところに位置される。即
ち、操作軸60の回転出力部である駆動傘歯車58に直
接噛合する中間傘歯車54はエイミング調整軸31より
ある程度上方に離間して位置するので、この離間距離を
操作軸60の軸芯と上下エイミング調整軸31の軸芯と
が為す角度の正接関数で除した長さ(この実施例におい
ては上記2つの軸芯の為す角度が45゜であるため、上
記距離と略同じ長さになる。)だけ連係点が上記交点よ
り前側に位置するからである。
【0045】これにより、上記長さの分、前照灯1の前
後方向における寸法を小さくすることができる。特に、
中間歯車を調整軸31の上方に配置するとともに、中間
歯車を平歯車55と傘歯車54に分け、調整軸31の後
端部に結合されている従動平歯車50と噛合する平歯車
55は傘歯車54よりも前側に配置したので、調整軸3
1の長さが短くて済むぶんだけ、調整軸31の後方空間
を広く確保することができるようになる。また、中間歯
車を中間傘歯車54と中間平歯車55に分けたので各歯
車の径を小さくできる分だけ収納スペースが小さくても
足りる。
【0046】そこで、前記したように、左右エイミング
調整部16の操作軸29を回すと、左右エイミング調整
点Bが前後方向へ変位するので、反射鏡7は傾動支点A
と上下エイミング調整点Cを結ぶ直線を傾動軸として傾
動され、それによって、照射方向が左右方向に調整され
る。また、上下エイミング調整部17の操作軸60を回
すと、上下エイミング調整点Cが前後方向へ変位するの
で、反射鏡7は傾動支点Aと左右エイミング調整点Bと
を結ぶ線を傾動軸として傾動され、それによって、照射
方向が上下方向に調整される。更に、レベリング機構1
8のモータ42が回転すると、ナット46が上下エイミ
ング調整軸31と一体的に前後方向へ移動され、それに
より、照射方向が上下方向で調整される。尚、このと
き、上下エイミング調整軸31の後端部31bは従道平
歯車50の孔51a内をスライドする。
【0047】62はレベリング機構18の制御用コード
であり、前記レベリング機構18のケーシング33内に
配置された図示しない検出手段、即ち、レベリング駆動
体39の回転方向及び回転量を検出することで調整レベ
ルを検出する検出手段と図示しないレベリング操作部と
の間を接続するための多数の信号用コードやモータ42
への給電コード等が結束されて成り、その一端部にはコ
ネクタプラグ63(図6参照)が接続されており、該コ
ネクタプラグ63が上記ケーシング33の背面壁の上端
部に固定されたコネクタソケット64(図6参照)に結
合される。
【0048】65は上記コード62を保持し、かつ、ラ
ンプボディ4に対する位置を安定に保持するためのコー
ドプロテクタである。該コードプロテクタ65は上方か
ら見て前後方向に長い長方形をした主部66と、該主部
66の左右両側縁からたち上げられた背の低い側壁6
7、67と主部66の後端部から上方へ突出したクラン
プ片68と、該クランプ片68の左下部を切り起こすこ
とにより主部66の後端から後方へ突出した支持片69
等が金属板により一体に形成され、主部66はその後端
部66aが後ろ上がりに傾斜しており、その余の部分6
6bは水平になっており、該水平な部分66bの後端寄
りの位置及びクランプ片68の下部にコード挿通孔7
0、70が形成されておりこれらコード挿通孔70、7
0は切欠70a、70aによって左方に開口されてい
る。
【0049】71はクランプ片68の上端部に形成され
たネジ挿通孔、72は主部66の前端部中央に形成され
た係合切溝である。
【0050】このようなコードプロテクタ65は上記係
合切溝72にランプボディ4の開口縁部下端から後方へ
向けて突出した係合片73(図4参照)が係合され、か
つ、ネジ挿通孔71に前記レベリング機構18のケーシ
ング33の右下に位置した被取付片34を固定するネジ
37が挿通される(図2参照)ことによりランプボディ
4及び上記ギヤケース33に固定され、それにより、コ
ードプロテクタ65はランプボディ4の下面に沿うよう
に配置される。
【0051】そして、上記コード62のコネクタプラグ
63寄りの部分はコードプロテクタ65のコード挿通孔
70、70を順次挿通されることによって、ランプボデ
ィ4の下面に沿って這うように保持され、従って、組立
時にこのコード62が邪魔になったり、あるいは車体3
の振動によって擦れたりすることがない。
【0052】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明自動車用前照灯のエイミング調整装置は、
射方向を規定する傾動部材と、略水平な方向へ延びかつ
軸回り方向に回転自在に支持されると共に前端部が上記
傾動部材の下端寄りに位置するエイミング調整点と連結
された調整軸と、該調整軸の後端部付近からランプボデ
ィの周辺部付近に向かって上斜め前方へ延びるように配
置された操作軸と、該操作軸の回転を上記調整軸に伝達
するギヤ伝達機構とを備えた自動車用前照灯のエイミン
グ調整装置であって、上記調整軸の後端部に従動平歯車
を該調整軸と一体的に回転するように結合するととも
に、上記操作軸の後端部に駆動傘歯車を固定し、上記調
整軸の上方において上記駆動傘歯車と噛合する中間傘歯
車と該中間傘歯車の前側に位置していて中間傘歯車と一
体的に回転し、かつ上記従動平歯車と噛合する中間平歯
車を配置したことを特徴とする。
【0053】従って、本発明自動車用前照灯のエイミン
グ装置にあっては、調整軸の後端部付近からランプボデ
ィの周辺部付近に向かって上斜め前方へ延びる操作軸は
これに固定された駆動傘歯車と中間傘歯車及び該中間傘
歯車の前側に位置した中間平歯車と調整軸に結合された
従動平歯車とから成るギヤ伝達系を介して調整軸と連係
され、そして、上記中間傘歯車及び中間平歯車を調整軸
の上方に配置したことにより、調整軸と操作軸との連係
部を操作軸と調整軸の各軸芯の交点よりかなり前側に位
置させることができ、それにより、前照灯装置全体の前
後方向における寸法、即ち、奥行を小さくすることがで
きる。特に、中間歯車を調整軸の上方に配置するととも
に、中間歯車を平歯車と傘歯車に分け、調整軸の後端部
に結合されている従動平歯車と噛合する平歯車は傘歯車
よりも前側に配置したので、調整軸の長さが短くて済む
ぶんだけ、調整軸の後方空間を広く確保することができ
るようになる。また、中間歯車を中間傘歯車と中間平歯
車に分けたので各歯車の径を大きくしなくて済み、従っ
て、操作軸と調整軸との交点より前方の限られた狭い空
間内に収納することができる。
【0054】尚、上記実施例においては、中間傘歯車と
中間平歯車を一体に形成したが、これら2つの歯車は各
別に形成して1つの軸を介して一体的に回転するように
結合しても良い。
【0055】また、上記実施例においては、エイミング
調整軸がレベリング調整軸を兼ねるようにしたので、従
動平歯車を調整軸に対して軸方向へ摺動自在になるよう
に結合したが、レベリング機構を有しない前照灯装置又
はレベリング調整軸をエイミング調整軸と別に設ける前
照灯装置にあっては、従動平歯車をエイミング調整軸に
固定しても良い。
【0056】この他、上記実施例に示した各部の構造な
いし形状等は本発明を実施するに当たっての具体化のほ
んの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明
の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
【0057】また、上記実施例は、本発明を反射鏡可動
タイプの前照灯装置におけるエイミング調整装置に適用
したものを示したが、本発明はユニット可動タイプの前
照灯装置におけるエイミング調整装置にも適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自動車用前照灯のエイミング調整装置の
実施例の一例を示す前照灯装置全体の正面図である。
【図2】前照灯装置全体の背面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】前照灯本体の一部と上下エイミング調整部及び
レベリング機構を拡大して示す断面図である。
【図7】上下エイミング調整部の要部を拡大して示す斜
視図である。
【図8】コードプロテクターを拡大して示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 自動車用前照灯4 ランプボディ 7 傾動部材 17 エイミング調整装置 31 調整軸 50 従動平歯車 50、53、58 ギヤ伝達機構 54 中間傘歯車 55 中間平歯車 58 駆動傘歯車 60 操作軸 C エイミング調整点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射方向を規定する傾動部材と、略水平
    な方向へ延びかつ軸回り方向に回転自在に支持されると
    共に前端部が上記傾動部材の下端寄りに位置するエイミ
    ング調整点と連結された調整軸と、該調整軸の後端部付
    近からランプボディの周辺部付近に向かって上斜め前方
    延びるように配置された操作軸と、該操作軸の回転を
    上記調整軸に伝達するギヤ伝達機構とを備えた自動車用
    前照灯のエイミング調整装置であって、上記調整軸の後
    端部に従動平歯車を該調整軸と一体的に回転するように
    結合するとともに、上記操作軸の後端部に駆動傘歯車を
    固定し、上記調整軸の上方において上記駆動傘歯車と噛
    合する中間傘歯車該中間傘歯車の前側に位置していて
    中間傘歯車と一体的に回転し、かつ上記従動平歯車と噛
    合する中間平歯車を配置したことを特徴とする自動車用
    前照灯のエイミング調整装置。
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