JP2668078B2 - バケット付クレーンのバケット支持用ワイヤーロープの乱巻防止方法 - Google Patents

バケット付クレーンのバケット支持用ワイヤーロープの乱巻防止方法

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JP2668078B2 JP63123252A JP12325288A JP2668078B2 JP 2668078 B2 JP2668078 B2 JP 2668078B2 JP 63123252 A JP63123252 A JP 63123252A JP 12325288 A JP12325288 A JP 12325288A JP 2668078 B2 JP2668078 B2 JP 2668078B2
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昌男 山口
稔 吉竹
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日立機電工業 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はバケット付クレーンにおいて、バケットを昇
降吊垂する支持用ワイヤーロープの傾動を検出してバケ
ットの傾き方向を判断し、バケット支持用ワイヤーロー
プの乱巻を防止する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
バケット付クレーンにおいては、バケット支持用ワイ
ヤーロープとバケット開閉操作用ワイヤーロープにてバ
ケットの昇降及び開閉操作を行うようにしている。そし
てこの支持用ワイヤーロープを巻取ドラムにて巻回し、
このドラムの正転、逆転を選択的に切り換えてバケット
を昇降させている。特にこの支持用ワイヤーロープが複
数本ある場合、各ワイヤーロープを同一の巻取ドラムの
外周面上に刻設したワイヤーロープ巻取溝内に正確に巻
き込みその乱巻を防止し、バケットを水平に保持しつつ
昇降させるようになしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、クレーンの操作時、第7図(a)に示すよ
うに、バケットBが起伏を有する土砂、塵芥等の移送対
象物G上に片側だけが乗り上げ、クレーンに対してバケ
ットが傾くことにより、バケット支持用ワイヤーロープ
W1が傾動し、支持用ワイヤーロープW1が巻取ドラム2の
ワイヤーロープ巻取溝より外れ、この状態で巻取ドラム
に巻取られること(以下「乱巻」という。)がある。
このようにワイヤーロープに乱巻が生じるとワイヤー
ロープの損傷及び左右のワイヤーロープの長さのアンバ
ランスによりバケットが片吊状態となるおそれがある。
このためワイヤーロープに乱巻が生じるとそれを自動
的に検出する装置が提案されている。これは巻取ドラム
の外周面にしかも該ドラムの長手軸心に平行な一本の乱
巻検出ロッドを配設し、乱巻が生じたとき、このロッド
を押し上げ乱巻を検出するものである。
しかし、この方式では支持用ワイヤーロープが2本あ
る場合いずれのワイヤーロープに乱巻が生じたかを検出
できず、単なる乱巻発生のみを検出するものでバケット
の傾き方向が判別できず、またこの場合乱巻を解消する
には乱巻部分を巻き戻して再び巻き上げる必要がある。
このためバケット作業が一時停止することになり、バケ
ット作業の能率を低下させることになる。
上記問題点に鑑み、本発明は、簡単な機構を使用し
て、バケット作業の能率を低下させることなく、バケッ
ト支持用ワイヤーロープの乱巻を防止する方法を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のバケット付クレー
ンのバケット支持用ワイヤーロープの乱巻防止方法は、
バケットの傾きによる巻取ドラムの軸方向へのバケット
支持用ワイヤーロープの傾動を、該バケット支持用ワイ
ヤーロープを挿通した重錘を備えた角度検出器により検
出し、この検出値に基づいてバケットの傾きを解消する
方向にクレーンを移動して支持用ワイヤーロープの傾き
を解消した後、バケット支持用ワイヤーロープを巻き上
げることを特徴とする。
〔作用〕
バケットが起伏を有する土砂、塵芥等の移送対象物上
に片側だけが乗り上げ、クレーンに対してバケットが傾
いた時、バケット支持用ワイヤーロープも巻取ドラムの
軸方向に傾動する。この支持用ワイヤーロープの傾動に
追従して重錘が動き、これにより角度検出器によりその
傾き方向と角度を検出する。この検出値からバケットの
傾きを解消する方向にクレーンを移動して支持用ワイヤ
ーロープの傾きを解消した後、バケット支持用ワイヤー
ロープを巻き上げることにより支持用ワイヤーロープの
乱巻が防止できる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
図において1はクレーンガーダ上を横行するクラブ
で、このクラブ1にはバケットBの昇降支持用ワイヤー
ロープW1の巻取ドラム2と、バケット開閉用ワイヤーロ
ープW2の巻取ドラム3とを対向してかつ回動自在に配設
するとともにこの各巻取ドラム2,3は支持用モータ4と
開閉用モータ5にて駆動されるようになっている。この
巻取ドラム2,3の駆動方法、装置は従来のバケットクレ
ーンと同じである。
この支持用、開閉用のワイヤーロープW1,W2にて昇降
並びに開閉自在に支持されるバケットBはその用途に応
じた形状を有する。そしてこのバケットBが起伏を有す
る土砂、塵芥等の移送対象物上に片側だけが乗り上げ、
クレーンに対してバケットが傾いたとき、これを検出し
て乱巻を防止するための乱巻防止装置を対向する両巻取
ドラム2,3間の上部に設ける。
この乱巻防止装置は第1図乃至第3図に詳示するよう
にクラブ1上にフレーム6を突設し、このフレーム6に
角度検出器7を固定し、この角度検出器7の回転軸71に
検出レバー8を固定し、この検出レバー8の両端部に傾
き検出用のワイヤー91,92の上端を連結し、このワイヤ
ー91,92の下端を重錘10に連結するとともに重錘10には
支持用のワイヤーロープW1が挿通されるようになってい
る。なお、図中11は傾き検出用のワイヤー91,92をガイ
ドするガイドロッドでバケットBが傾いて傾き検出用の
ワイヤー91,92がそれに追従しても支持ドラムあるいは
支持用ワイヤーロープW1と接触しないようになす。この
ガイドロッド11はクラブ1にブラケット12を突設し、こ
のブラケット12に横架されるものである。
上述の如く構成される乱巻防止装置を備えたバケット
Bを昇降開閉操作をするとき、従来のバケットクレーン
と同様にバケット支持用、開閉用ワイヤーロープW1,W2
を巻上・巻下げして行う。
そして、第7図(a)に示すように、バケットBが起
伏を有する土砂、塵芥等の移送対象物G上に片側だけが
乗り上げ、クレーンに対してバケットBが傾くことによ
り、バケット支持用ワイヤーロープW1が巻取ドラムの軸
方向に傾動したとき、ワイヤーロープW1の傾動により重
錘10も傾くので、この重錘10に連結した傾き検出用のワ
イヤー91,92を介して検出レバー8が支持用ワイヤーロ
ープW1の傾き方向に追従して傾く。この検出レバー8が
動くとその回転軸71に接続された抵抗発振器等よりなる
角度検出器7によりその傾き方向と角度を検出する。
そして、この検出値に基づいて、第5図(b)に示す
ように、バケットの傾きを解消する方向にクレーンを移
動して支持用ワイヤーロープW1の傾きを解消し、ワイヤ
ーロープW1の乱巻が生じない状態にする。その後、バケ
ット支持用ワイヤーロープW1を巻き上げることによりバ
ケット支持用ワイヤーロープW1の乱巻が防止できるもの
である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、バケットの傾きによるバケット支持
用ワイヤーロープの巻取ドラムの軸方向の傾動を該バケ
ット支持用ワイヤーロープを挿通した重錘を備えた角度
検出器により検出するという簡単な機構を使用する方法
により、バケット作業の能率を低下させることなく、バ
ケット支持用ワイヤーロープの乱巻を防止することがで
き、ワイヤーロープの切断等不測の事故を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明乱巻防止装置の正面図、第2図は側面
図、第3図は角度検出器の説明図、第4図はクラブの平
面図、第5図は同正面図、第6図は同側面図、第7図
(a),(b)は本発明方法の説明図である。 1はクラブ、2は支持用の巻取ドラム、W1は支持用ワイ
ヤーロープ、Bはバケット、7は角度検出器、8は検出
レバー、91,92は検出用ワイヤー、10は重錘

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バケットの傾きによる巻取ドラムの軸方向
    へのバケット支持用ワイヤーロープの傾動を、該バケッ
    ト支持用ワイヤーロープを挿通した重錘を備えた角度検
    出器により検出し、この検出値に基づいてバケットの傾
    きを解消する方向にクレーンを移動して支持用ワイヤー
    ロープの傾きを解消した後、バケット支持用ワイヤーロ
    ープを巻き上げることを特徴とするバケット付クレーン
    のバケット支持用ワイヤーロープの乱巻防止方法。
JP63123252A 1988-05-19 1988-05-19 バケット付クレーンのバケット支持用ワイヤーロープの乱巻防止方法 Expired - Fee Related JP2668078B2 (ja)

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