JP2667642B2 - 四輪駆動型作業車の走行用伝動構造 - Google Patents

四輪駆動型作業車の走行用伝動構造

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JP2667642B2
JP2667642B2 JP6272394A JP27239494A JP2667642B2 JP 2667642 B2 JP2667642 B2 JP 2667642B2 JP 6272394 A JP6272394 A JP 6272394A JP 27239494 A JP27239494 A JP 27239494A JP 2667642 B2 JP2667642 B2 JP 2667642B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、農用トラクタ等の四輪
駆動型作業車における走行用伝動構造に関する。 【0002】 【従来の技術】四輪駆動型作業車の一例である農用トラ
クタの走行用伝動構造としては、例えば特開昭53‐1
19530号公報及び実開昭60‐102133号公報
に開示されているように、操向車輪の平均周速度を非操
向車輪の平均周速度と略同一にする標準伝動状態、及び
非操向車輪の平均周速度よりも大にする増速伝動状態に
切換可能な操向車輪変速装置を備えているものがあり、
操向車輪を操向操作した際に操向車輪変速装置を増速伝
動状態に切換操作することにより、小回り旋回できるよ
うに構成したものがある。この場合、操向車輪変速装置
は非操向車輪を支持したミッションケースに装備されて
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】農用トラクタにおいて
は、ロータリ耕耘装置等の各種の作業装置を、非操向車
輪側の車体の端部に連結することが多い。このように非
操向車輪側に作業装置を連結すると作業装置の非連結時
よりも、作業装置の重量によって操向車輪に掛かる荷重
が小さくなり操向車輪の推進力が低下して、操向車輪変
速装置の増速伝動状態時における小回り旋回作用が低下
する。 【0004】これにより、操向車輪変速装置の増速伝動
状態時における小回り旋回作用の低下を防止するため
に、操向車輪側にバランスウェイトを取り付けることに
なるのであるが、この場合に操向車輪変速装置の重量が
非操向車輪側に掛かっているので、これとは反対側の操
向車輪側に重量の大きなバランスウェイトを取り付ける
必要がある。従って、操向車輪変速装置を装備したもの
は、操向車輪変速装置を装備しないものより車体の重量
が大きくなり、地面に操向及び非操向車輪の跡が深く付
き易い傾向にあった。本発明は四輪駆動型作業車の走行
用伝動構造において、合理的に操向車輪変速装置を設置
することにより、バランスウェイトの軽量化を可能にす
ることを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな四輪駆動型作業車の走行用伝動構造において、次の
ように構成することにある。車体の前後方向の一端に左
右一対の操向車輪、他端に左右一対の非操向車輪を備
え、非操向車輪側の車体の端部に、作業装置を着脱自在
に連結する連結部を備えて、操向車輪の平均周速度と非
操向車輪の平均周速度とを同一又は略同一にする標準伝
動状態、及び、操向車輪の平均周速度を非操向車輪の平
均周速度よりも大にする増速伝動状態に選択切換自在な
操向車輪変速装置を備えると共に、操向車輪を支持する
操向車輪支持部材における非操向車輪側の端部に、操向
車輪変速装置を内装する変速装置ケースを連結し、操向
車輪に動力を分配する差動機構に動力を伝達する操向車
輪支持部材側の入力軸と、操向車輪変速装置の出力軸と
を連結してある。 【0006】 【作用】〔I〕 本発明によると、操向車輪変速装置が操向車輪支持部材
に連結されるので、操向車輪変速装置の重量が操向車輪
に掛かることになる。これにより、操向車輪変速装置と
は反対側の非操向車輪側の車体の端部に作業装置を連結
した場合、操向車輪変速装置自身が操向車輪側のバラン
スウェイトになるので、特に大きな重量のバランスウェ
イトを操向車輪側に取り付ける必要はない。 【0007】〔II〕 本発明によると、操向車輪変速装置を操向車輪支持部材
に連結した場合に、操向車輪に動力を分配する差動機構
に動力を伝達する操向車輪支持部材側の入力軸と、操向
車輪変速装置の出力軸とが連結されている。これによ
り、操向車輪変速装置からの動力が、操向車輪変速装置
の出力軸から操向車輪支持部材側の入力軸を介して、操
向車輪支持部材の差動機構に伝達されて、差動機構から
操向車輪に動力が分配される状態となっている。言い換
えると操向車輪支持部材側の入力軸の伝動上手側に、操
向車輪変速装置が位置する状態となっている。そして、
操向車輪支持部材側の入力軸までは、操向車輪支持部材
の差動機構や減速機構等により減速される以前の比較的
高回転低トルクの動力が伝達されてくる。従って、本発
明によると前述の比較的高回転低トルクの動力が操向車
輪変速装置に伝達されてくるので、操向車輪変速装置を
比較的低伝動容量に構成できることになり、操向車輪変
速装置の小型化が容易なものとなる。 【0008】〔III〕 本発明では、操向車輪を支持する操向車輪支持部材にお
ける非操向車輪側の端部に、操向車輪変速装置を内装す
る変速装置ケースを連結している。これによって、操向
車輪変速装置を内装する変速装置ケースを、操向車輪支
持部材における非操向車輪側の端部に連結しなければ、
動力がそのまま操向車輪支持部材側の入力軸に伝達され
る型式の四輪駆動型作業車(操向車輪変速装置を装備し
ない型式の四輪駆動型作業車)を得ることができる。こ
の場合、操向車輪変速装置を内装する変速装置ケース
を、操向車輪支持部材における非操向車輪側の端部に連
結するか否かの程度の構造の変更により、操向車輪支持
部材において特に大きな構造の変更を行わなくても、操
向車輪変速装置を装備する型式及び装備しない型式と言
う2種類の型式の四輪駆動型作業車を得ることができ
る。 【0009】 【発明の効果】以上のように、四輪駆動型作業車におい
て操向車輪側にバランスウェイトを取り付けるにして
も、特に大きな重量のバランスウェイトを取り付ける必
要がなくなるので、車体の全体の重量増大を抑えると言
う面で有効であり、バランスウェイトの着脱の労力も軽
減できるようになる。これにより、地面に操向及び非操
向車輪の跡が深く付いてしまうようなことが未然に防止
できるので、四輪駆動型作業車の走行性能を向上させる
ことができた。 【0010】操向車輪支持部材側の入力軸の伝動上手側
に操向車輪変速装置を配置することにより、比較的高回
転低トルクの動力が操向車輪変速装置に伝達されるよう
になって、操向車輪変速装置の小型化が容易になり、全
体の構造の簡素化及び小型化の面でも有利なものとな
る。 【0011】操向車輪変速装置を内装する変速装置ケー
スを、操向車輪支持部材における非操向車輪側の端部に
連結するか否かの程度の構造の変更により、2種類の型
式の四輪駆動型作業車を容易に得ることができるように
なって、複数の型式の四輪駆動型作業車を生産する際の
生産性を向上させることができた。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、左右一対の前車輪1a,1b
(操向車輪に相当)、及び左右一対の後車輪2a,2b
(非操向車輪に相当)を駆動可能に有した車体の後部
に、ロータリ耕耘装置等の各種の作業装置を昇降操作可
能に連結するリフトアーム3(連結部に相当)、連結さ
れた作業装置に動力を伝達する動力取出し軸4を備え
て、四輪駆動型作業車の一例である農用トラクタを構成
している。 【0013】左右一対の前車輪1a,1bは、この前車
輪1a,1bが両端側に各別に支持された前輪用伝動ケ
ース5(操向車輪支持部材に相当)を介して、機体フレ
ーム6に取り付けられている。前輪用伝動ケース5は左
右中間箇所に配置した車体の前後方向軸芯P1周りに揺
動するように機体フレーム6に連結されており、地面の
凹凸に関係なく左右一対の前車輪1a,1bが、前輪用
伝動ケース5の揺動により車体に対して反背的に昇降し
て、車体が前後方向視で水平またはこれに近い姿勢に維
持されるように構成している。 【0014】次に前車輪1a,1b及び後車輪2a,2
bへの伝動構造について説明する。図1に示すように、
車体の後部を形成するミッションケース8に走行用トラ
ンスミッション9を内装し、エンジン10の動力をクラ
ッチ11及び回転軸12を介して走行用トランスミッシ
ョン9に伝達するように構成しており、走行用トランス
ミッション9の動力を、ミッションケース8に内装され
た後輪用差動機構13に伝達するように構成している。 【0015】図1及び図2に示すように、走行用トラン
スミッション9にミッションケース8から前向きに突出
する状態で備えてある前輪用出力軸14を、回転軸15
を介して前輪用伝動ケース5に連結されている操向車輪
変速装置18の入力軸34に連動連結し、入力軸34の
動力を操向車輪変速装置18及び前輪用伝動ケース5の
内部に取り付けてある減速ベベルギア17を介して、前
輪用差動機構(図示せず)に伝達するように構成してい
る。 【0016】次に操向車輪変速装置18について説明す
る。図2及び図1に示すように、走行用トランスミッシ
ョン9からの動力をそのままの回転速度で伝達する標準
伝動状態、及び走行用トランスミッション9からの動力
を増速して前輪用伝動ケース5の入力軸16に伝達する
増速伝動状態の2状態に、選択切換自在な操向車輪変速
装置18が構成されている。操向車輪変速装置18が前
輪用伝動ケース5における後車輪2a,2b側に位置す
るように、前輪用伝動ケース5の入力軸16の部分の外
面部5a(操向車輪支持部材における非操向車輪側の端
部に相当)に、操向車輪変速装置18を内装する変速装
置ケース41が連結されており、操向車輪変速装置18
の出力筒軸35(出力軸に相当)と、前輪用伝動ケース
5の入力軸16とが連結されている。 【0017】入力軸34と出力筒軸35の間に遊星歯車
式の増速伝動機構36が設けられており、増速伝動機構
36の遊星ギア支持部材37の筒部37aに、スプライ
ン係合によって一体回転自在、且つ摺動自在にクラッチ
部材38が取り付けられている。これにより、入力軸3
4に回転体39を介して支持されている爪部40にクラ
ッチ部材38を係合させると、入力軸34と遊星ギア支
持部材37とが一体回転するように連動連結されて、入
力軸34の動力がそのままの回転速度で出力筒軸35に
伝達される標準伝動状態になる。クラッチ部材38を変
速装置ケース41に固定されたストッパー42に係合さ
せると、遊星ギア支持部材37が回転しないように固定
されて、入力軸34の動力が増速されて出力筒軸35に
伝達される増速伝動状態になる。 【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】農用トラクタの全体側面図 【図2】操向車輪変速装置の断面図 【符号の説明】 1a,1b 操向車輪 2a,2b 非操向車輪 3 連結部 5 操向車輪支持部材 5a 操向車輪支持部材における非操向車輪側の
端部 16 操向車輪支持部材側の入力軸 18 操向車輪変速装置 35 操向車輪変速装置の出力軸 41 変速装置ケース

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 車体の前後方向の一端に左右一対の操向車輪(1a),
    (1b)、他端に左右一対の非操向車輪(2a),(2
    b)を備え、前記非操向車輪(2a),(2b)側の車
    体の端部に、作業装置を着脱自在に連結する連結部
    (3)を備えて、 前記操向車輪(1a),(1b)の平均周速度と前記非
    操向車輪(2a),(2b)の平均周速度とを同一又は
    略同一にする標準伝動状態、及び、前記操向車輪(1
    a),(1b)の平均周速度を前記非操向車輪(2
    a),(2b)の平均周速度よりも大にする増速伝動状
    態に選択切換自在な操向車輪変速装置(18)を備える
    と共に、前記操向車輪(1a),(1b)を支持する操向車輪支
    持部材(5)における前記非操向車輪(2a),(2
    b)側の端部(5a)に、前記操向車輪変速装置(1
    8)を内装する変速装置ケース(41)を連結し、 前記操向車輪(1a),(1b)に動力を分配する差動
    機構に動力を伝達する前記操向車輪支持部材(5)側の
    入力軸(16)と、前記操向車輪変速装置(18)の出
    力軸(35)とを連結してある 四輪駆動型作業車の走行
    用伝動構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58194794A (ja) * 1982-05-04 1983-11-12 Nec Corp 単結晶引き上げ方法
JPS59154143A (ja) * 1983-02-19 1984-09-03 セイレイ工業株式会社 円筒型回転選別籾摺機

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