JP2665867B2 - 輸送採便容器 - Google Patents
輸送採便容器Info
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- JP2665867B2 JP2665867B2 JP4355816A JP35581692A JP2665867B2 JP 2665867 B2 JP2665867 B2 JP 2665867B2 JP 4355816 A JP4355816 A JP 4355816A JP 35581692 A JP35581692 A JP 35581692A JP 2665867 B2 JP2665867 B2 JP 2665867B2
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B10/00—Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
- A61B10/0038—Devices for taking faeces samples; Faecal examination devices
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
くは郵便封筒(定型)の手段によって送付及び/又は返
送し得る採便容器に関するものである。
て好適であり、それ故、幾つかの検査において試料とし
て汎用されている。
は、消化器疾患、特に消化管出血のスクリーニング法と
して知られており、消化管の潰瘍並びに癌等の出血性疾
患の診断上非常に重要なものである。
された免疫学的な反応原理に基づく検出法(例えば特開
昭59−125064号公報参照)が、従来のグアヤッ
ク試薬を利用した所謂試験紙による検出法に比べて特異
性や感度の点で優れており、前記疾患の新しいスクリー
ニング法として注目されている。
便中の潜血の検出法を実施するためには、前もってある
程度定量的に糞便を採取し、これを適当な液体に懸濁さ
せて所定の糞便懸濁液を調整しておく必要が有る。
る検体すなわち糞便の量に応じた感度を得られるように
予め設定されているため、被検糞便量が少なすぎると感
度の低下を招く。反対に被検糞便量が多すぎると輸送例
えば郵送に不便であり、又、多すぎる被検糞便は悪臭の
もとになる。更に、検査終了後に余分な検体(被検糞
便)を処分する際にも問題を生じる。
して、従来、種々の糞便採取容器が提案されている。例
えば、実開昭62−69160号公報には、先端付近に
切欠部、凹部、或いは貫通孔が形成された採便棒を備え
た糞便採取容器が記載されている。
た糞便採取容器を使用すると、糞便試料採取時に糞便を
採便棒で突き刺す際に採便棒の先端付近に形成された切
欠部、凹部、或いは貫通孔にほぼ一定の量の糞便試料が
保持されるので、糞便の採取量をある程度制限すること
が可能となる。しかしながら、採便棒の先端構造だけで
糞便採取量を制御することは限界があり、例えば糞便の
物理的性状によっては、その採取量に過不足が生じる場
合もある。
た糞便採取容器の不具合を解消した糞便採取容器として
は、例えば実開昭64−42454号公報に記載された
図10に示す糞便採取容器が挙げられる。この糞便採取
容器は、糞便を懸濁させるための液体1を収納し得る容
器本体2、先端付近に切欠部、凹部、又は貫通孔の少な
くとも1つを有する採便棒3を備え且つ前記容器本体2
に密封可能な手段を介して連結できる蓋体4、及び内部
にフィルタ5を備えた滴下部6からなり、蓋体4、容器
内部を少なくとも2室に区画する分離壁7、並びにこの
分離壁7を貫通する採便棒3とで形成されたストッカー
部8を有している。図中、他に、9は孔、10は切欠部
を表わす。
便棒3を被検体である糞便に突き刺して先端部にある程
度の量の糞便を採取した後、採便棒3を分離壁7の孔9
を貫通させて容器本体2の内部に挿入する際、余分な糞
便を孔9によって擦りきることができ、その結果、切欠
部10に一定量の糞便試料を容易に採取することができ
る。
は、郵便封筒(定型)の手段によって送付及び/又は返
送することができれば実用上好都合であるが、郵便封筒
(定型)によって輸送する場合には封筒の厚さが10m
mを越えてはならないという制約がある。しかしなが
ら、例えば図10に一例を示す実開昭64−42454
号公報に記載された糞便採取容器においては容器本体2
の形状は細長い形状ではなく、直径が10mm以上であ
るため、郵便封筒(定型)の手段によって送付及び/又
は返送することができないという不具合があった。
た糞便採取容器の不具合を解消した糞便採取容器として
は、例えば実開平2−140468号公報に記載された
図11に示す輸送採便容器が挙げられる。この輸送採便
容器は、液体11を入れた容器本体12の先端に滴下部
13を設け、容器本体12の後端を蓋体14で密閉し、
蓋体14には、容器本体12内に挿入する採便棒15を
取り付けてなる輸送採便容器において、容器本体12を
細長く成形し、容器本体12の内部には、容器本体12
内を2分割し、且つ採便棒15をその外周に摺擦するよ
うに挿通する孔16を有するゴム栓17を固定し、蓋体
14を容器本体12にOリング18を介して押し込むよ
うに成形し、採便棒15の先端には、螺旋状の溝19を
設け、滴下部13の内部には、モルトフィルタ20とフ
ィルタ21とを設けたものである。
8号公報に記載された糞便採取容器は、容器本体12の
外径が9mm程度であるため郵便封筒(定型)の手段に
よって送付及び/又は返送することができる。しかしな
がら、容器本体12が細長く成形されているため滴下部
13の先端部の外径は更に小さくなり、モルトフィルタ
20及びフィルタ21の濾過面積(有効直径)を充分に
大きく取ることができない。
やムチン質と呼ばれる粘液状のものを含む糞便があり、
これらの糞便は前記容器中のその懸濁液からフィルタを
通して検査のための試料を所定量取り出す際に、フィル
タで濾過し難いので難出便又は難透便と呼ばれる。
液からフィルタを通して検査のための試料を4滴取り出
す必要がある。又、液滴試料の採取に失敗したり、再検
査をする場合等も考えられるので、取り出し得る液滴試
料にはある程度余裕がある方が好ましい。然して、前記
の実開昭64−42454号公報及び実開平2−140
468号公報に記載された糞便採取容器によっては、検
体が難出便又は難透便である場合には、検査のための試
料を充分な量取り出すことが困難であった。
るためのものであり、その目的とするところは、簡便な
使用性を備え、適量の糞便試料を容易に採取可能であ
り、又、郵便封筒(定型)の手段によって送付及び/又
は返送することができ、且つ如何なる性状の糞便におい
てもその懸濁液からフィルタを通して検査のための液滴
試料を充分な量容易に取り出すことができる輸送採便容
器を提供することにある。
便容器〔i)と称する〕は、糞便を懸濁させるための液
体を内部に収納し得る直径10mm以下の円筒状の容器
本体と、先端付近に糞便を採取するための糞便採取手段
が設けられ前記容器本体内に挿入される採便棒を備え且
つ前記容器本体の一端部を密閉し得る蓋体と、前記容器
本体の内部に設けられ容器本体内部を区画するとともに
前記採便棒を挿通させる際に余分な糞便を除去し得る分
離壁と、糞便を懸濁させた液を濾過するためのフィルタ
と、前記容器本体の他端部に嵌挿され前記フィルタによ
って濾過された液体を滴下し得る滴下部と、からなる輸
送採便容器であって、前記容器本体の他端部は、容器本
体の内径よりも大きい寸法を有する前記フィルタを収納
し得る拡径端部であり、前記容器本体の他端部の内壁面
には前記フィルタを係止するための段差部が設けられ、
前記フィルタは、前記段差部と前記滴下部の端面とによ
ってフィルタの両面の外周部が挟持されることにより固
定されていることを特徴とする。
ものが挙げられる。 ii)前記段差部が、前記容器本体の内径を拡大する拡
径部であるi)記載の輸送採便容器。 iii)前記段差部が、前記容器本体の内径を縮小する
縮径部であるi)記載の輸送採便容器。 iv)前記縮径部が、ストッパーリングからなるii
i)記載の輸送採便容器。 v)前記フィルタが、無菌濾過用フィルタからなるi)
ないしiv)のうちの何れか1つに記載の輸送採便容
器。 vi)前記フィルタが、2種類以上のフィルタを積層す
ることによって形成されているi)ないしv)のうちの
何れか1つに記載の輸送採便容器。 vii)前記フィルタの前記段差部と当接する面が、前
記段差部から更に前記蓋体方向に凸状に突出している
i)ないしvi)のうちの何れか1つに記載の輸送採便
容器。 viii)前記滴下部の内部の前記濾過された液体の流
路に、更に別のフィルタが設けられているi)ないしv
ii)のうちの何れか1つに記載の輸送採便容器。ix )前記分離壁が、前記容器本体の内壁面を内側に突
出させ且つ中央部に前記採便棒を挿入する貫通孔を設け
て形成された筒状部からなるi)ないしviii)のう
ちの何れか1つに記載の輸送採便容器。x )前記貫通孔の内壁面に該内壁面の一部を内側に突出
させて凸リング形状が形成され、且つ前記採便棒の該凸
リング形状に対応する部分に凹リング形状が形成されて
いるix)記載の輸送採便容器。
形状は、糞便を所望の濃度で懸濁させるために必要とさ
れる量の液体を収納し得る体積と、蓋体を取り付けたと
き、これに固定された採便棒が支えない程度の長さを有
するものであれば、円筒状、角筒状等、特に限定される
ものではない。又、容器本体の大きさは、郵便封筒(定
型)の手段によって送付及び/又は返送し得るように、
最大径10mm以下とする。更に、容器本体の材質はポ
リエチレン、、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等を利
用することができる。特に、ポリエチレンやポリプロピ
レン等の柔軟な材質は、容器本体内の糞便懸濁液を押し
出し易いので好都合である。
理食塩水や各種緩衝液等、本発明の目的を達することが
できる範囲内で任意のものを用いればよい。又、分析結
果に影響を及ぼすものでなければ、必要に応じて色素、
防腐剤、消臭剤等の添加剤を添加しておくことも可能で
ある。
ために容器本体及び/又は蓋体に設ける手段としては、
ネジ合わせ式や嵌合式等の慣用の手段が挙げられる。
近に糞便を採取するための糞便採取手段、具体的には例
えば切欠部、凹部又は貫通孔のうちの少なくとも1つ、
を設けたものであれば特に限定されるものではない。
又、その材質も合成樹脂、ガラス、金属、セラミック
等、糞便中に容易に突き入れられる程度の硬さを有する
ものであれば任意のものを使用することができる。
に突出させて形成してもよいし、又は別の部材例えば所
定性状のゴム栓などを用いてもよい。
端部に穿孔するか又はその先端部を切断する、等によっ
て滴下口を設けたときに糞便懸濁液をフィルタを通して
滴下することができるという条件を満足させるものを適
宜選択する。それ故、滴下部の先端の端面は穿孔し易い
ように薄肉に成形しておくと便利である。前記の如く、
滴下口は穿孔の他、突出させた部分に傷を付けておき、
この傷の部分から折ることによって設けることもでき
る。
止するために設ける段差部が拡径部の場合とは、この部
分で容器本体の内径が拡大していることを意味する。容
器本体の内径を拡大するための具体的な方法としては、
例えば容器本体の肉厚を薄くすることによる方法や容器
本体の肉厚はそのままで外径を拡大することによる方法
がある。
止するために設ける段差部が縮径部の場合とは、この部
分で容器本体の内径が縮小していることを意味する。容
器本体の内径を縮小するための具体的な方法としては、
例えば容器本体の肉厚を部分的に厚くする(例えば凸部
を設ける)ことによる方法や容器本体の肉厚はそのまま
で容器本体内に別の部材例えばストッパーリングを嵌着
させることによる方法がある。
は、検査の際に障害となる未消化固形分の濾過を目的と
して設けたものであるから、分析対象物質に対して不活
性なものであればよく、素材が特に限定されるものでは
ない。具体的には、ポリウレタンスポンジや濾紙等の多
孔性物質、或いはグラスウールや脱脂綿等の繊維性物質
等が挙げられる。所定の細孔径を有するグラスウールフ
ィルタ、メンブレンフィルタなどの無菌濾過用フィルタ
を用いるとなお好ましい。
あってもよいし、又は2種類以上のフィルタを積層する
ことによって形成されていてもよい。
記段差部と外周部が当接する面は、平面であってもよい
し、又は、前記段差部から更に前記蓋体方向に凸状に突
出していると有効濾過面積が増大するので更に好まし
い。この場合のフィルタの凸状部の形状は、例えば1個
又は複数個の半球状、半楕円体状、円錐状、角錐状等か
らなるものであってよい。
流路に、更に別のフィルタを設けてもよい。このフィル
タは、滴下部の先端に穿孔等により滴下口を設けて糞便
懸濁液を滴下するときに、糞便懸濁液が確実に濾過され
る位置に設ける。又、このフィルタは、濾過機能以外に
容器本体内に設ける前記フィルタの支持体として機能さ
せることもできる。
は円筒状とすることが好ましいが、そうすると輸送採便
容器が転がり易くなる。それ故、輸送採便容器の転がり
を防止するために、前記滴下部に容器本体の外周面より
も外側に突出しているフランジを形成してもよい。フラ
ンジの形状は輸送採便容器の転がりを防止できる形状で
あればよく、特に限定されないが例えば四角形状、五角
形状、六角形状、星型状等、又はこれらの変形例えば角
を取った形状などであってよい。
を前記蓋体に設けてもよい。更に前記滴下部と前記蓋体
の両方に転がり防止形状を設けてもよい。
で、内壁面が撥水性であると糞便を懸濁させるための液
体が内壁面全体をぬらさず、部分的に滞留し全体を良く
攪拌できない。このため、内壁面の水ぬれ性を向上させ
るために内壁面に物理・化学的処理を施すか又は容器本
体材質が防曇剤を含有することが好ましい。
化学的処理に分けられ、通常、何方か一方の処理を行う
が、両方の処理を併用してもよい。
電処理が挙げられる。コロナ放電処理の条件は、最適な
水ぬれ性が得られるように適宜選択する。
による処理例えば水酸化リチウム処理が挙げられる。水
酸化リチウム処理の条件は、最適な水ぬれ性が得られる
ように適宜選択する。
ては、モノグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪
酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、高
級アルコール脂肪酸エステル等の脂肪酸エステル;ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル等のエチレンオキサイド付加
物;或いはこれらの混合物からなる界面活性剤が挙げら
れる。又、必要であれば、前記界面活性剤に更にアミド
系滑剤やシリカ系滑剤を添加した混合物を使用してもよ
い。防曇剤と容器本体材料とは、容器本体成形前に予め
ドライブレンド、溶融ブレンド、或いはマスターバッチ
ブレンド等、任意の方法により混合することができる。
つ中央部に前記採便棒を挿入する貫通孔を設けて前記分
離壁を筒状に形成すると、容器本体と分離壁とを一体に
形成できて都合が良い。
の一部を内側に突出させて凸リング形状を形成し、且つ
前記採便棒の該凸リング形状に対応する部分に凹リング
形状を形成し、凸リング形状と凹リング形状とが当接す
るようにすると、採便棒の擦り切り部である貫通孔と採
便棒との間に設ける締め代を充分に確保でき且つ経時変
化による締め代の喪失を防止することができる。
するための段差部が設けられ、フィルタは、段差部と滴
下部の端面とによってフィルタの両面の外周部が挾持さ
れることにより固定されているため、容器本体の内径と
直径がほぼ等しい有効濾過面積の大きなフィルタを使用
することが可能となった。
明する。
22は液体、23は容器本体、24は採便棒、25は蓋
体、26は分離壁、27はモルトフィルタ、28はグラ
スウールフィルタ、29はポリウレタンスポンジフィル
タ、30は滴下部、31は凹部、32はフランジ、3
2′は蓋体フランジ、32″は蓋体ローレットを表わ
す。本例ではフランジ32は六角形状である。又、蓋体
25にも蓋体フランジ32′(六角形状)若しくは蓋体
ローレット32″(凸状,全部で3本)を設けた。容器
本体23の内壁面をコロナ放電処理又は水酸化リチウム
処理すると、内壁面の水ぬれ性が向上するので、被検体
である糞便を液体22に懸濁させ易くなって好ましい。
見た端面を示す。すなわち、図2(a)は図1をA方向
から見た平面図であり、図2(b)は図1をB方向から
見た平面図である。なお、図2(a)は蓋体25に蓋体
フランジ32′を設けた場合と蓋体25に蓋体ローレッ
ト32″を設けた場合の二つを合わせて示す。
傍の拡大図を示す。使用時に隔壁33に孔を開けて容器
本体23を指で押すと、糞便を懸濁した液体22はモル
トフィルタ27、グラスウールフィルタ28及びポリウ
レタンスポンジフィルタ29を順次通過して隔壁33に
開けた孔から液滴の形で取り出すことができる。
拡大図を示す。本例は、モルトフィルタ27の上部にス
トッパーリング34を設けたこと以外は実施例1の輸送
採便容器と同じである。ストッパーリング34は、例え
ば容器本体23の材料とは異なる更に剛性のある材料を
用いて容器本体23の段差部に嵌合するように所定形状
に成形することにより、使用時に容器本体23を指で押
した場合、モルトフィルタ27及びグラスウールフィル
タ28の変形を防止することができる。
拡大図を示す。本例では平均細孔形0.3μmのグラス
ウールフィルタ35の前にプレフィルタとして(黒色)
モルトフィルタ36を配置した。グラスウールフィルタ
35及びモルトフィルタ36は、容器本体37の段差部
と滴下部38(六角形状のフランジ39及び隔壁40を
有する)とによって、両面の外周部が挾持されている。
る。モルトフィルタ36は凸部を除く部分の厚さ5.5
mmのものを容器本体37の段差部と滴下部38の端面
とによって両面の外周部を挟持し押圧することにより、
厚さ3.3mmに圧縮されている。この場合、凸部及び
それに続く部分である部分Iに比べて部分IIの方がよ
り緻密に圧縮される。それ故、使用時に隔壁40に孔を
開けて容器本体37を指で押すと、糞便を懸濁した液体
41はモルトフィルタ36の部分Iで粗濾過され、次い
でモルトフィルタ36の部分IIで中程度に濾過され、
更にグラスウールフィルタ35で高度に濾過されて、隔
壁40に開けた孔から液滴の形で取り出すことができ
る。
拡大図を示す。本例は、滴下部38の内部にポリウレタ
ンスポンジフィルタ42を充填したこと以外は実施例3
の輸送採便容器と同じである。ポリウレタンスポンジフ
ィルタ42によって、使用時に容器本体37を指で押し
た場合のグラスウールフィルタ35の変形による濾過精
度のバラツキやグラスウールフィルタ35の所定位置か
らの脱落を防止することができる。
〔図8(b)〕の各輸送採便容器の滴下部を、図7のC
方向から見た図を示す。実施例5及び6の輸送採便容器
は、フランジの形状が異なること以外は実施例4の輸送
採便容器と同じである。すなわち、実施例5の輸送採便
容器では図8(a)に示す如く、滴下部43は角を取っ
た四角形状のフランジ44を有している。又、実施例6
の輸送採便容器では図8(b)に示す如く、滴下部45
は五角形状のフランジ46を有している。
拡大図を示す。本例では、分離壁47に凸部48を形成
し、又、採便棒49に凹部50を形成したこと以外は実
施例1の輸送採便容器と同じである。本例の輸送採便容
器においては、凹部50に凸部48が入り込むため、分
離壁47の締め代を充分に確保することができ、又、経
時変化による締め代の減少がない。
(図1に示す実施例1の輸送採便容器;本発明品)と従
来の輸送採便容器(図11に示す実開平2−14046
8号公報に記載された輸送採便容器;従来品)とを用い
て、難出便での滴下試験を行った。結果を表1に要約す
る。
に比べてフィルタの濾過面積が大きいため、濾過効率が
非常に向上している。
容器本体の他端部の内壁面にはフィルタを係止するため
の段差部が設けられ、フィルタは、段差部と滴下部の端
面とによってフィルタの両面の外周部が挾持されること
により固定されているため、容器本体の内径と直径がほ
ぼ等しい有効濾過面積の大きなフィルタを使用すること
が可能となり、従来の輸送採便容器に比べてフィルタの
濾過面積が大きいため、濾過効率が非常に向上した。
に対して用いた場合においても、その懸濁液からフィル
タを通して検査のための試料を充分な量容易に取り出す
ことができる。
可能であり、糞便の性状に応じた細かな設計変更ができ
るので、設計の自由度が高く、実用上好都合である。
性を備え、適量の糞便試料を容易に採取可能であり、
又、郵便封筒(定型)の手段によって送付及び/又は返
送することができるので、糞便検査の精度及び効率を向
上させることができる。
る。
の平面図である。
る。
の拡大図である。
部近傍の拡大図である。
の拡大図である。
〔図8(b)〕の各輸送採便容器の滴下部を、図7のC
方向から見た図である。
の拡大図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 糞便を懸濁させるための液体を内部に収
納し得る最大径10mm以下の筒状の容器本体と、先端
付近に糞便を採取するための糞便採取手段が設けられ前
記容器本体内に挿入される採便棒を備え且つ前記容器本
体の一端部を密閉し得る蓋体と、前記容器本体の内部に
設けられ容器本体内部を区画するとともに前記採便棒を
挿通させる際に余分な糞便を除去し得る分離壁と、糞便
を懸濁させた液を濾過するためのフィルタと、前記容器
本体の他端部に嵌挿され前記フィルタによって濾過され
た液体を滴下し得る滴下部と、からなる輸送採便容器で
あって、前記容器本体の他端部は、容器本体の内径よりも大きい
寸法を有する前記フィルタを収納し得る拡径端部であ
り、 前記容器本体の他端部の内壁面には前記フィルタを係止
するための段差部が設けられ、前記フィルタは、前記段
差部と前記滴下部の端面とによってフィルタの両面の外
周部が挾持されることにより固定されていることを特徴
とする輸送採便容器。 - 【請求項2】 前記段差部が、前記容器本体の内径を拡
大する拡径部であることを特徴とする請求項1記載の輸
送採便容器。 - 【請求項3】 前記段差部が、前記容器本体の内径を縮
小する縮径部であることを特徴とする請求項1記載の輸
送採便容器。 - 【請求項4】 前記縮径部が、ストッパーリングからな
ることを特徴とする請求項3記載の輸送採便容器。 - 【請求項5】 前記フィルタが、無菌濾過用フィルタか
らなることを特徴とする請求項1ないし4のうちの何れ
か1つに記載の輸送採便容器。 - 【請求項6】 前記フィルタが、2種類以上のフィルタ
を積層することによって形成されていることを特徴とす
る請求項1ないし5のうちの何れか1つに記載の輸送採
便容器。 - 【請求項7】 前記フィルタの前記段差部と当接する面
が、前記段差部から更に前記蓋体方向に凸状に突出して
いることを特徴とする請求項1ないし6のうちの何れか
1つに記載の輸送採便容器。 - 【請求項8】 前記滴下部の内部の前記濾過された液体
の流路に、更に別のフィルタが設けられていることを特
徴とする請求項1ないし7のうちの何れか1つに記載の
輸送採便容器。 - 【請求項9】 前記分離壁が、前記容器本体の内壁面を
内側に突出させ且つ中央部に前記採便棒を挿入する貫通
孔を設けて形成された筒状部からなることを特徴とする
請求項1ないし8のうちの何れか1つに記載の輸送採便
容器。 - 【請求項10】 前記貫通孔の内壁面に該内壁面の一部
を内側に突出させて凸リング形状が形成され、且つ前記
採便棒の該凸リング形状に対応する部分に凹リング形状
が形成されていることを特徴とする請求項9記載の輸送
採便容器。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4355816A JP2665867B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 輸送採便容器 |
TW082110592A TW235237B (ja) | 1992-12-18 | 1993-12-14 | |
US08/290,892 US5514341A (en) | 1992-12-18 | 1993-12-17 | Feces-sampling transport container |
EP94903018A EP0638803B1 (en) | 1992-12-18 | 1993-12-17 | Feces pick-up container for transportation |
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