JP2663397B2 - 電圧制御発振回路及びこれを用いた信号検出器 - Google Patents

電圧制御発振回路及びこれを用いた信号検出器

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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
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    • H03L7/0995Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator comprising a ring oscillator
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速度・高精度のタイ
ミング制御を必要とする高速信号処理回路において重要
な役割を果たしている位相同期ループ(PLL)回路に
使用する電圧制御発振回路に関し、特に、偶数分の1周
期のタイミング信号を取出し得るようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高速度・高精度のタイミング信号制御技
術は、従来、各種エレクトロニクス装置の最重要技術の
一つであり、特に、検出器からの高頻度の出力信号を処
理する必要がある高エネルギー物理実験においては、加
速器および検出器の双方において高速度・高精度信号を
制御し、計測する必要がある。
【0003】一方、電子機器産業の技術分野において
は、ビデオ機器の広帯域化およびコンピュータや情報伝
送ネットワーク等の高速化が著しく促進され、従来より
一層高速度のディジタル信号処理が求められている。
【0004】かかる高速信号処理において重要な役割を
果たしている位相同期ループ(PLL)回路は、従来、
図1に示すように、電圧制御発振器VOの発振出力信号
を位相比較器PCに供給して入力信号IPと周波数・位
相を比較し、その比較出力として検出した位相差をルー
プフィルタLFに供給して取出した位相差電圧を電圧制
御発振器VOに帰還してその発振動作を制御し、入力信
号IPに位相同期した発振出力(OP)が得られるよう
にしたものであり、必要に応じ入力信号IPの周波数を
逓倍した整数M倍の周波数、あるいは、入力信号の繰返
し周期を分割した整数M分の1の繰返し周期を有する出
力信号OPを取出すこともできる。
【0005】特に、電圧制御発振器VOとして、例え
ば、図2に示すように、位相反転遅延時間を印加電圧に
より制御可能の位相反転素子、いわゆるインバータU
1,U2,U3,----U5を複数段縦続接続した多段位
相反転回路の出力を入力側に帰還したいわゆるリングオ
シレータ1を用いた場合には、各段のインバータUから
出力信号を取出すことにより、発振出力周期Tより短い
時間間隔のタイミング信号が得られる。例えば、図2に
示したように、5段のインバータU1〜U5を縦続接続
したリングオシレータ1においては、周期Tで双安定位
相反転を繰返す発振信号A,B,C,D,Eが発生し、
順次のインバータU1〜U5の位相反転出力A〜Eは、
図示のように、順次に等間隔で遅延しており、たとえ
ば、位相反転出力AとCとにおいて相隣る信号波形の立
上がりは、発振周期Tの5分の1の時間間隔を有してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、リングオシ
レータ1を発振させるためには、インバータの多段縦続
接続における最終段出力2を初段入力3に帰還したとき
の位相が反転している、という発振条件を満たす必要が
ある。したがって、このリングオシレータ1を発振させ
るためには奇数段のインバータを縦続接続する必要があ
り、発振周期の奇数分の1のタイミング信号しか得られ
ないことになる。一方、各種の制御回路あるいは計測回
路では、偶数分の1周期のタイミング信号を必要とする
場合があり、特に2n 分の1周期のタイミング信号は、
ディジタル信号処理に際して屡々必要とされるものであ
るが、上述したように奇数段のインバータの縦続接続に
頼らざるを得なかった従来のこの種電圧制御発振回路で
はかかる必要性に対応し得なかった。
【0007】また、ワイヤーチェンバーなど、高エネル
ギービーム粒子の検出器から得られる検出出力信号は、
1ns以下の精度で測定する必要があるが、かかる高精
度の測定を直接的な測定方法によって行なおうとする
と、1GHz以上の高い周波数のクロック信号が必要と
なるので、技術的に実現が困難であるばかりでなく、経
費が嵩むことになる。
【0008】なお、CMOS集積回路に位相同期ループ
(PLL)回路を組込めば、その集積回路の内部では1
00MHz程度の周波数のクロック信号を直接的に形成
することが可能であるが、1GHzの周波数のクロック
信号を直接的に得ることは矢張り困難であり、又このよ
うな構成によって1GHzのクロック信号が得られたと
しても、CMOS集積回路の消費電力が増大するので、
実用には適しない。
【0009】1GHzの周波数のクロック信号を直接的
に形成するのは困難であっても、1nsの時間間隔のク
ロックパルスが得られればよいのであるから、周波数が
遙かに低いクロック信号形成回路を多数用意し、1ns
の間隔でそれらの回路を順次に作動させればよいのであ
るから、リングオシレータの各段からクロックパルスを
順次に取出すことが考えられたのであるが、前述したよ
うに、偶数分の1周期のタイミング信号を取出すのは困
難であった。一方、ディジタル回路による信号処理で
は、2n 分の1周期のタイミングで信号処理を行なうの
が好適であるから、従来取出しが容易な奇数分の1周期
のタイミング、すなわち、2n 分の1周期以外のタイミ
ングで信号処理を行なった場合には、処理結果のデータ
に適切な係数をかけて補正することが必要となり、信号
処理の精度が著しく低下し複雑な構成となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上述し
た従来の課題を解決し、従来は奇数分の1周期のタイミ
ング信号しか取出し得なかったリングオシレータから偶
数分の1周期のタイミング信号を、従来と同様の高精度
で取出し得るようにした電圧制御発振回路及びこれを用
いた信号検出器を提供することにある。
【0011】すなわち、本発明電圧制御発振回路は、偶
数N段のインバータの縦続接続回路の入力信号の低論理
レベルの時間をN+1段の遅延時間とし、高論理レベル
の時間を、N−1段分の遅延時間となるように、スイッ
チ回路により制御し、従来と同様の発振条件を満たした
リングオシレータとして動作するようにしたものであ
り、本発明の電圧制御発振回路は、印加電圧により位相
反転遅延時間を制御可能に構成した位相反転素子を4以
上の偶数N段縦続接続した多段位相反転回路と、その多
段位相反転回路と同様な遅延時間特性をもち前記多段位
相反転回路の最終段および最終段より2段前の前記位相
反転素子の出力がともに低論理レベルのときにスイッチ
出力が高論理レベルとなるとともに、前記最終段より2
段前の位相反転素子の出力が高論理レベルのときにスイ
ッチ出力が低論理レベルとなるスイッチ回路とを備え、
そのスイッチ回路の出力を前記多段位相反転回路の入力
に帰還して発振回路を構成することにより、前記多段位
相反転回路における各段の位相反転素子および前記スイ
ッチ回路から前記発振回路における発振周期の前記偶数
N分の1の時間間隔を有するタイミング信号をそれぞれ
取出し得るようにしたことを特徴とするものである。又
本発明の他の目的とする所は、印加電圧により位相反転
遅延時間を制御可能に構成した位相反転素子を4以上の
偶数N段縦続接続した多段位相反転回路と、その多段位
相反転回路と同様な遅延時間特性をもち前記多段位相反
転回路の最終段および最終段より2段前の前記位相反転
素子の出力がともに低論理レベルのときにスイッチ出力
が高論理レベルとなるとともに、前記最終段より2段前
の位相反転素子の出力が高論理レベルのときにスイッチ
出力が低論理レベルとなるスイッチ回路とを備え、その
スイッチ回路の出力を前記多段位相反転回路の入力に帰
還して発振回路を構成すると共に、前記多段位相反転回
路における各段の位相反転素子および前記スイッチ回路
からそれぞれ取出した前記偶数N分の1の時間間隔を有
するタイミング信号をそれぞれラッチ回路に接続し、前
記多段位相反転回路における各段の位相反転素子および
前記スイッチ回路から前記発振回路における発振周期の
前記偶数N分の1の時間間隔を有するタイミング信号の
変化をそれぞれ取出し得るよう構成し、これにより外部
信号を順次に検出することを特徴とする電圧制御発振回
路を用いた信号検出器を提供するにある。
【0012】
【作用】したがって、本発明によれば、位相同期ループ
(PLL)回路によるクロック周波数の逓倍において、
従来は困難であった偶数分の1周期のタイミング信号を
容易に形成することが可能となり、特に、2n 分の1周
期のタイミング信号が容易に得られるので、ディジタル
信号の高速処理が容易になり、ディジタル・ビデオ機器
からコンピュータネットワークに到る広い技術分野に亘
って本発明を適用することが可能となる。
【0013】すなわち、例えば、検出器からの高頻度の
出力信号を処理する高エネルギー物理実験あるいは高品
位テレビジョン(HDTV)などの高解像度画像表示装
置の同期回路など本発明を適用するに好適な機器は広い
分野に亘っており、つぎのような機器を例示することが
できる。 高精度時間−ディジタル変換素子 ビデオ信号の同期回路 高速シリアル通信装置 半導体試験装置 車間距離測定装置
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して実施例につき本発明を
詳細に説明する。まず、本発明電圧制御発振回路の構成
例を図3に示す。図3において、(a)は、4以上の任
意の偶数N段の位相反転素子、すなわち、いわゆるイン
バータU1〜UNを縦続接続するとともに、最終段に接
続したスイッチ回路USの出力を縦続接続の入力側に帰
還して構成したリングオシレータの概略構成を示すもの
であり、各段のインバータU1〜UNおよびスイッチ回
路USに印加している電圧VGNは、各インバータおよ
びスイッチ回路における位相反転遅延時間を可変制御す
るための制御電圧である。
【0015】図3(a)に標記した電圧制御位相反転素
子U1〜UNは、実際には、スイッチ回路USが4個の
MOS型トランジスタM1〜M4の直列接続からなって
いるのと同様に、図3の(b),(c)に示すように、
4個のMOS型トランジスタM5〜M8の直列接続から
なっているが、中央部の2個のMOSトランジスタにつ
いては、スイッチ回路USにおいては2個のMOSトラ
ンジスタM2,M3のゲート電極を別個に制御している
のに対し、インバータU1〜UNにおいては2個のMO
SトランジスタM6,M7のゲート電極を並列に接続し
て共通に制御している点が相違している。後述するよう
に、リングオシレータの発振周期Tに対して正確にその
N分の1の位相反転周期を有するタイミング信号を取出
すためには、各段のインバータU1〜UNとスイッチ回
路USとが、上述したように相似の回路構成を有すると
ともに、各段出力の負荷が等しくなるようにすることが
重要である。したがって、インバータU1〜UNにおけ
るPMOSトランジスタM5は、スイッチ回路USにお
けるPMOSトランジスタM1に対応させて、PMOS
側のドライブ能力を等しくするためのダミーとして使用
している。なお、MOSトランジスタM1,M2のゲー
ト接続は入れ替えても同様な動作を行なわせることがで
きる。
【0016】しかして、各段のインバータU1〜UNに
おいては、MOSトランジスタのゲート電極に供給した
入力信号の論理レベルとは逆の論理レベルの出力信号が
得られて位相反転が行なわれるのに対して、スイッチ回
路USにおいては、NOR回路に類似した回路動作が行
なわれ、最終段より2段前のインバータUN2および最
終段のインバータUNの出力ノードFおよびHがともに
低論理レベルL0 となったときにスイッチ出力ノードS
が高論理レベルHi となり、最終段より2段前のインバ
ータUN2の出力ノードFが高論理レベルHi となった
ときにスイッチ出力ノードSが低論理レベルL0 とな
り、偶数段のインバータの縦続接続の入力側に帰還する
出力側の位相が、従来の奇数段のインバータの縦続接続
における出力側の位相と同じになってリングオシレータ
の発振条件が満たされるように作用する。
【0017】なお、各段のインバータU1〜UNおよび
スイッチ回路USにおけるNMOSトランジスタM8お
よびM4は、いずれも、それぞれの位相反転遅延時間を
制御する制御用トランジスタであり、位相反転出力の立
下がりのタイミングしか制御していないが、順次の各段
毎に信号の極性が反転するのであるから、4以上の偶数
N段のインバータU1〜UNおよびスイッチ回路USよ
りなる位相反転回路全体としては、位相反転における立
上がりおよび立下がりのタイミングが交互に制御される
ことになる。
【0018】つぎに、縦続接続するインバータの段数N
=8とした場合の例について、図4の(a)に回路構成
を示し、(b)に各段信号位相反転のタイミングを順次
に示す。なお、以下の説明においては、位相反転信号の
立上がりエッジのタイミングについて述べるが、立下が
りエッジのタイミングについてもほぼ同様である。図4
の(b)に示すタイミング図において、時点t0でイン
バータU1の出力ノードAが高論理レベルHi になった
とすると、この立上がりエッジが発振周期Tの8分の1
の時間間隔T/8で図中矢印で示すように縦続接続中を
一つ置きの段ごとに伝搬していくことになる。
【0019】そこで、スイッチ回路USの回路動作を説
明すると、図4の(b)に示すタイミング図において、
時点t1でインバータU6の出力ノードFが低論理レベ
ルL0 になったときに、スイッチ回路USのMOSトラ
ンジスタM1はON状態になりMOSトランジスタM3
はOFF状態となるが、インバータU8の出力ノードH
が高論理レベルHi であるのでMOSトランジスタM2
はOFF状態にあり、その結果、スイッチ回路USの出
力ノードSはフローティングの状態にあり、直前の低論
理レベルL0 を維持している。しかしながら、時点t2
でインバータU8の出力ノードHが低論理レベルL0
なったときには、インバータU6の出力ノードFも低論
理レベルL0 であるので、MOSトランジスタM1,M
2がすべてON状態になり、したがって、スイッチ回路
USの出力ノードSは位相反転を生じて時点t3で高論
理レベルHi になる。
【0020】一方、時点t4 でインバータU6の出力ノ
ードFが高論理レベルHi になったときには、MOSト
ランジスタM1がOFF状態になり、MOSトランジス
タM3がON状態になるのでインバータU8の出力ノー
ドHが高論理レベルHi になるのを待たずに、スイッチ
回路USの出力ノードSが位相反転を生じて時点t5
低論理レベルL0 になる。
【0021】上述したように、本発明電圧制御発振回路
においてノードSの信号は、低論理レベルL0 の信号に
対しては、インバータU1〜U8およびスイッチ回路U
Sにおける位相反転にそれぞれ生ずる計9段分の時間遅
れが生じており、一方、高論理レベルHi の信号に対し
ては、インバータU1〜U6およびスイッチ回路USに
おける位相反転にそれぞれ生ずる計7段分の時間遅れが
生じている。これにより位相反転信号の1周期Tにおけ
る時間遅れは総計9+7=16段の偶数段分であるにも
拘らず、位相反転信号の高論理レベルおよび低論理レベ
ルがそれぞれ奇数段の位相反転を受けるので、位相反転
の反復による発振を持続し得ることになる。しかして、
位相反転信号の極性は、順次の位相反転素子を2段通過
する毎にもとの極性に復するのであるから、位相反転発
振周期Tの8分の1の時間間隔でタイミング信号を取出
すことが可能となる。
【0022】図5及び図7において、f(t) は外部信
号、CKは基準クロック信号、PCは位相比較器、LF
はループフィルター、VGNはループフィルターの出力
電圧信号、D1,D2,D3,----D8はフリップフロ
ップ回路FF1〜FF8よりのデータ出力信号を示す。
【0023】すなわち、例えば図5,図7に示すよう
に、本発明電圧制御発振回路における各段のインバータ
U1〜U8にフリップフロップ回路FF1〜FF8をそ
れぞれ組合わせて、各段インバータの出力信号により外
部信号f(t) を順次にラッチするように構成すれば、本
発明発振回路を用いたPLL回路により位相同期させた
基準クロック信号CKの周期の8分の1の時間間隔で外
部信号f(t) の変化を刻々に検出することが可能とな
る。
【0024】この回路の動作を説明すると、本発明電圧
制御発振回路1の出力4と基準クロック(CK)を位相
比較器PCの入力に接続し、ループフィルターLFを通
して制御電圧VGNを制御するように位相同期ループ回
路(PLL)を構成することにより、本発振回路1は一
定の条件の元で基準クロック信号CKと同じ周期の発振
を起こす。ここで各インバータU1〜U8及びスイッチ
回路USの出力信号は図4(a)で説明したように一つ
置きの段ごとに発振周期Tの8分の1の間隔を持って立
上がるので、フリップフロップFF1〜FF8は図6に
示すように、外部信号f(t) の論理レベルをT/8の間
隔でD1,D2,----,D8,D1,----の順で1段置
きに順次ラッチしていく。ここでデータ出力D1は時刻
t1の時の外部信号のレベルf(t1)を、データ出力D2
は時刻t2の時の外部信号のレベルf(t2)を持ち、以下
データ出力D3,--- ,D8と続く。これにより外部信
号f(t) がどの時点で変化したかがT/8の精度で、デ
ータ出力D1〜D8を調べることにより知ることができ
る。
【0025】図7は同様に各段の立下がりエッジを使用
した場合の構成例を示す図面である。フリップフロップ
の接続されている位置が図5と異なっており、また各フ
リップフロップFF1〜FF8は信号の立下がりエッジ
でラッチするものとする。図5及び図7において、各ラ
ッチの時間間隔を一様に保つためには、各段の負荷はダ
ミーの容量を負荷するなどして等しくしておくことが重
要である。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、PLL回路に従来用いられていた電圧制御発
振器が入力信号に位相同期した発振出力信号を利用する
ことのみを主目的として使用されて来たのに対し、さら
に、発振周期の偶数N分の1の時間間隔でタイミング信
号を取出すことが可能となり、特に、発振周期の2n
の1の時間間隔を有するタイミング信号が得られるの
で、本発明発振回路の発振出力を入力とするカウンタと
組合わせれば、長時間に亘り継続して高速度・高精度の
計測を行なうことが容易になる、という格別顕著な効果
を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は位相同期ループ(PLL)回路の構成を
示すブロック線図である。
【図2】図2は従来の電圧制御発振回路の構成および各
部信号波形を示す線図である。
【図3】図3(a)は本発明電圧制御発振回路の概略構
成を示す回路図、 図3(b)はその発振回路における各段インバータの構
成を示す回路図、 図3(c)は各段のインバータの詳細を示す回路図であ
る。
【図4】図4(a)は本発明電圧制御発振回路の構成例
を示す回路図、 図4(b)はその各部信号波形を示す波形図である。
【図5】図5は各段のインバータの立上がりエッジを利
用した場合の本発明発振回路を用いた信号検出器を示す
図面である。
【図6】図6は図5の各部信号波形図である。
【図7】図7は各段のインバータの立下がりエッジを利
用した場合の本発明発振回路を用いた信号検出器を示す
図面である。
【符号の説明】
PLL 位相同期ループ VO 電圧制御発振器 PC 位相比較器 LF ループフィルター IP 入力信号 OP 発振出力 f(t) 外部信号 CK 基準クロック信号 f(t1),f(t2),--- ,f(t8) 外部信号f(t) の時刻
t1 ,t2,--- ,t8におけるレベル D1,D2,D3,---, D8 データ出力信号 FF1,FF2,FF3,---,FF8 フリップフロッ
プ回路 U1,U2,U3,----,UN インバータ M1,M2,M3,----,M8 MOS型トランジスタ F,H 出力ノード US スイッチ回路 VDD ドレーン電圧 IN インバータの入力端子 OUT インバータの出力端子 VGN スイッチ回路に印加している制御電圧 1 リングオシレータ 2 リングオシレータの最終段出力 3 リングオシレータの初段入力

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加電圧により位相反転遅延時間を制御
    可能に構成した位相反転素子を4以上の偶数N段縦続接
    続した多段位相反転回路と、その多段位相反転回路と同
    様な遅延時間特性をもち前記多段位相反転回路の最終段
    および最終段より2段前の前記位相反転素子の出力がと
    もに低論理レベルのときにスイッチ出力が高論理レベル
    となるとともに、前記最終段より2段前の位相反転素子
    の出力が高論理レベルのときにスイッチ出力が低論理レ
    ベルとなるスイッチ回路とを備え、そのスイッチ回路の
    出力を前記多段位相反転回路の入力に帰還して発振回路
    を構成することにより、前記多段位相反転回路における
    各段の位相反転素子および前記スイッチ回路から前記発
    振回路における発振周期の前記偶数N分の1の時間間隔
    を有するタイミング信号をそれぞれ取出し得るようにし
    たことを特徴とする電圧制御発振回路。
  2. 【請求項2】 印加電圧により位相反転遅延時間を制御
    可能に構成した位相反転素子を4以上の偶数N段縦続接
    続した多段位相反転回路と、その多段位相反転回路と同
    様な遅延時間特性をもち前記多段位相反転回路の最終段
    および最終段より2段前の前記位相反転素子の出力がと
    もに低論理レベルのときにスイッチ出力が高論理レベル
    となるとともに、前記最終段より2段前の位相反転素子
    の出力が高論理レベルのときにスイッチ出力が低論理レ
    ベルとなるスイッチ回路とを備え、そのスイッチ回路の
    出力を前記多段位相反転回路の入力に帰還して発振回路
    を構成すると共に、前記多段位相反転回路における各段
    の位相反転素子および前記スイッチ回路からそれぞれ取
    出した前記偶数N分の1の時間間隔を有するタイミング
    信号をそれぞれラッチ回路に接続し、前記多段位相反転
    回路における各段の位相反転素子および前記スイッチ回
    路から前記発振回路における発振周期の前記偶数N分の
    1の時間間隔を有するタイミング信号の変化をそれぞれ
    取出し得るよう構成し、これにより外部信号を順次に検
    出することを特徴とする電圧制御発振回路を用いた信号
    検出器。
JP6069507A 1994-04-07 1994-04-07 電圧制御発振回路及びこれを用いた信号検出器 Expired - Lifetime JP2663397B2 (ja)

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