JP2662332B2 - 金属製外装面板の接続部構造 - Google Patents

金属製外装面板の接続部構造

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JP2662332B2 JP4016858A JP1685892A JP2662332B2 JP 2662332 B2 JP2662332 B2 JP 2662332B2 JP 4016858 A JP4016858 A JP 4016858A JP 1685892 A JP1685892 A JP 1685892A JP 2662332 B2 JP2662332 B2 JP 2662332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は建物における屋根や外壁等の金属
製外装面板における接続部構造に関し、ハゼ組の接続部
構造におけるところの組み立て施工が容易である利点を
有しながら、金属製部材の熱伸縮による摺擦音が発生
ず、雨仕舞も優れている有用なものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ボルト等を用いて折版屋根板
を直接接続して形成する屋根(ボルト式折版)がある
が、ボルトによって位置決めと接続の双方を行うもので
あるため、温度変化による屋根板の伸縮がボルトで規制
されて、ボルト部分において伸縮による「音」が発生
し、施工後、問題とされていた。
【0003】業界内でも有名な前記のボルト式折版の伸
縮による「音」の問題を解決するために考え出されたの
が、現在一般化しているハゼ嵌合による接続構造のハゼ
式折版である。
【0004】そして、前記のハゼ嵌合により接続するも
のに、金属製屋根板の側縁部を組み合わせ可能に折曲し
て係合するものや(図6のA参照)、屋根板同士は直接
係合せずに、双方の側縁部にそれぞれ係合する接続カバ
ーを用いるものがある(図6のC参照)。
【0005】このハゼ嵌合による金属製外装面板の接続
部構造のものは「音」の問題が解決されているはずにも
かかわらず、施工後に、依然として外装面板の伸縮によ
る「音」が発生していることを確認した。また、屋外側
に臨いているのにともない雨仕舞の面でも問題を残して
いる。
【0006】ところで、金属製の部材は、それぞれが熱
膨脹係数・線膨脹係数を固有し、温度変化によって、各
々の金属製部材が固有する膨脹係数に応じて伸縮する。
この点に関して、ハゼ嵌合のものの温度変化による熱伸
縮は、たとえば図6のCに例示したものでは、屋根材50
を吊子51によって下地52へ固定する場合の取付強度(下
地へ完全に固定されるか、係合部に余裕ができてしまう
かによって、取付強度の弱い方に向かって伸縮する。主
に下地の不陸。)により伸縮する方向が矢印のように変
わってくる(縦葺き、横葺き共通)ものであり、また、
図6のAに例示した横葺き屋根の場合、長手方向に沿っ
てほぼ中心から外側に向かって伸縮し、軒棟方向に隣接
する屋根材60同士が矢印で示すように逆方向(図6のB
参照)に伸縮して擦れ合うことを確認した。
【0007】この音の問題を解決するために鋭意、実験
・研究を重ねた結果、ハゼ組した接続部構造における金
属製外装面板の熱伸縮による「音」は、屋根材60同士の
接触部61、または屋根材50と丸桟カバー53の接触部54、
または横葺き屋根のような継ぎ部材62を介した接触部63
から発生していることを確認し、そして、この「音」の
大部分は外装面板同士の接続部における金属製外装面板
の擦れ合いから発生していることを知見した。また、雨
仕舞の面からも、金属部材同士が直に接触しているだけ
であるから、雨仕舞はあまり期待できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、屋外側に臨いていて、係合乃至嵌合されて接続状の
外装面板同士または外装面板と金属製接続カバーにおけ
るハゼ組状の接触部から発生する摺擦音を解消できない
でいる点である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
めに、下地にそれぞれ長手方向に熱伸縮自由に取り付け
られて隣り合う金属製外装面板同士または該外装面板と
金属製接続カバーとを係合乃至嵌合により接続し且つ該
接続部が屋外側に臨んでなる金属製外装面板の接続部構
造において、上記外装面板同士または該外装面板と金属
製接続カバーとの接触部における少なくとも一方に、摺
音を低減する性質の部材からなる保護層を配して介在
せしめたことを特徴とする。
【0010】本発明における保護層はテープ部材であっ
たり、塗膜層であっても良く、また保護層は接触部に沿
い適宜間隔状に介在させて配設しても良い。この保護層
の素材としては、低摩擦で耐磨耗性に富む部材、たとえ
ばフッ素樹脂等の部材が望ましい。
【0011】
【作用】接続状の金属製外装面板同士または外装面板と
金属製接続カバーのハゼ組状接触部において、温度変化
により外装面板や接続カバーが熱伸縮しても、接触部に
介在している保護層が、外装面板同士あるいは外装面板
と接続カバーが直接に接触するのを阻止して働いている
ことにより、外装面板と接続カバーは摺擦音を低減する
性質の部材からなる保護層に対して擦れ合う。
【0012】また、接触部に介在した保護層は、外装面
板同士または外装面板と接続カバーの不完全なハゼ組を
妨げて働くことにより、外装面板同士または外装面板と
接続カバーは保護層を介して密接して強固な接続部構造
となる。
【0013】それにより、接触部における摺擦音の発生
を阻止し得ると共に、接続部強度を向上し得る。また、
雨仕舞も向上する。
【0014】
【実施例】図1乃至図3には横葺き屋根における屋根板
の接続部構造を例示しており、金属製屋根板1は棟側の
上縁を上側に折り返して係合部2を、軒側の下縁を下側
に折り返して係合鍔部3をそれぞれ形成しており、この
上下各段の屋根板1は、上縁の係合部2を上段側の屋根
板1における下縁の係合鍔部3と、下縁の係合鍔部3を
下段側の屋根板1における上縁の係合部2と、それぞれ
の接触部4間に保護層5を介在させて係合して接続して
いる。
【0015】上下各段の屋根板1の接続部分である係合
部2と係合鍔部3の係合部6は、吊子7で垂木等の下地
8に固定してあり、各段の屋根板1裏側にはバックアッ
プ材9を配設してある。
【0016】そして、接触部4間に介在した保護層5
は、伸縮音を低減する性質の部材たとえば低摩擦で耐磨
耗性に富むフッ素樹脂等の部材であり、この保護層5は
フッ素樹脂製テープ材を、図3の(A)に示す通り、係
合部2における係合鍔部3が当接・係合する内面側部分
2a側に沿い貼設して形成するか、図3の(B)に示す通
り、係合鍔部3における係合部2が当接・係合する外面
側部分3a側に沿い貼設して形成するか、図3の(C)に
示す通り、接触部4(図面上では係合鍔部3の外面側部
分3a)に沿い適宜間隔状に貼設して形成してある。
【0017】この保護層5は、係合部2と係合鍔部3が
直接に接触することのないように両者の接触部4間に介
在していて、保護層5面と係合部2あるいは係合鍔部3
が擦り合うようにしている。
【0018】これにより、上下各段の屋根板1が温度変
化により矢印で示す長手方向に熱伸縮した際、接触部4
における係合部2と係合鍔部3は直接に接触することな
く、低摩擦で耐磨耗性に富むフッ素樹脂製テープ材から
なる保護層5と擦れ合うため、接触部4から金属同士の
摺擦音が発生するようなことはなくなり、しかも、その
擦れ合い抵抗が少なく滑らかであるから、摺擦音はほと
んど発生せず、発音があっても音量レベルが低く聞き取
れない程度である。
【0019】しかも、接触部4における保護層5が、適
宜間隔状に間欠的に配設されている態様のものである場
合には、擦れ合う面が減少して、発音をほとんど無くす
ことができる。
【0020】また、保護層5が、接触部4における係合
部2と係合鍔部3を密接した係合状態に仕上げているの
で、接続部強度を向上することができる。
【0021】さらに、保護層5を低摩擦で耐磨耗性に富
むテープ材により形成するようにしたので、保護層5の
厚さを所望の一定の値に確保でき、接触部4への配設も
貼り付けるだけの作業で効率良く行える。
【0022】図4には瓦棒屋根における屋根板1と断面
略3/4 円状の金属製丸桟カバー10の接続部構造を例示し
ており、軒棟方向に長尺状の金属製屋根板1は左右側縁
を立ち上がらせて係合部2を形成すると共に、この係合
部2の上方に係止部11をそれぞれ形成している。この左
右に隣り合う屋根板1は、下地8に固定具12で固定され
た吊子13に対して、下部吊子14の左右側部の係止鍔部14
a に係止部11をそれぞれ係止させると共に、この係止部
11と下部吊子14の係止状態を上部吊子15で保持して一体
に固定してある。
【0023】そして、左右の屋根板1の隣り合う係合部
2には丸桟カバー10両端の係合鍔部3を、それぞれの接
触部4間に保護層5を介在させて係合して覆設してあ
る。
【0024】保護層5の素材や配設等の構成および他の
構成は、前記屋根板の接続部構造のものと基本的に同じ
であるため、説明を省略する。
【0025】これにより、前記した屋根板の接続部構造
のものと同様の作用・効果を有し、さらに金属製丸桟カ
バー10の熱伸縮による摺擦音の発音を防止できる。
【0026】図5には瓦棒屋根における屋根板1と断面
略門形状の金属製角桟カバー10の接続部構造を例示して
おり、軒棟方向に長尺状の金属製屋根板1は左右側縁を
立ち上がらせて係合鍔部3を形成している。この左右に
隣り合う屋根板1は、下地8に固定具12で固定された吊
子13に対して、下部吊子14の左右側部の係止鍔部14aに
係合鍔部3内側をそれぞれ係止させると共に、この係合
鍔部3と下部吊子14の係止状態を上部吊子15で保持して
一体に固定してある。
【0027】そして、左右の屋根板1の隣り合う係合鍔
部3には角桟カバー10両端の係合部2を、それぞれの接
触部4間に保護層5を介在させて係合して覆設してあ
る。
【0028】保護層5の素材や配設等の構成および他の
構成は、前記屋根板の接続部構造のものと基本的に同じ
であるため、説明を省略する。
【0029】この接続部構造のものも、前記瓦棒屋根に
おける屋根板と丸桟カバーの接続部構造のものと同様の
作用・効果がある。
【0030】
【発明の効果】A.請求項1により、係合乃至嵌合によ
り接続状の外装面板同士または外装面板と接続カバーが
温度変化によって熱伸縮しても、接触部に介在している
保護層が外装面板や接続カバーの直接的な接触を防止す
るので、金属同士の摺擦音が発生することがなくなると
共に、保護層は摺擦音を低減する性質の部材からなるた
め、その擦れ合い抵抗が少なく滑らかで、摺擦音の発生
を極減することができる。
【0031】B.同項により、保護層が、接触部におけ
る外装面板同士または外装面板と接続カバーとの不完全
な接合を防ぎ、接続部強度を向上することができると共
に雨仕舞を向上でき、しかも係合や嵌合によるハゼ組の
接続部構造におけるところの組み立て施工が容易である
利点を有するものである。
【0032】C.請求項3により、係合乃至嵌合により
接続状の接触部における外装面板同士または外装面板と
接続カバーとの擦れ合う面が減少して、擦れによる発音
をほとんど無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例として横葺き屋根における
屋根板の接続部構造を示す斜視図で一部切欠している。
【図2】 要部の部分拡大縦断面図。
【図3】 (A)乃至(C)は保護層の配設例を示す部
分拡大斜視図。
【図4】 本発明の他の実施例として瓦棒屋根における
屋根板と丸桟カバーの接続部構造を示す斜視図で一部切
欠している。
【図5】 本発明の他の実施例として瓦棒屋根における
屋根板と角桟カバーの接続部構造を示す斜視図で一部切
欠している。
【図6】 (A)は従来の横葺き屋根における屋根板の
接続部構造を示す斜視図で一部切欠している。(B)は
(A)の横葺き屋根における屋根板の熱伸縮方向を示す
概略図。(C)は従来の瓦棒屋根における屋根板と丸桟
カバーの接続部構造を示す斜視図で一部切欠している。
【符号の説明】
1 外装面板(屋根板) 2 外装面板の係合部 2a 係合部の内面側部分2a 3 係合鍔部 3a 係合鍔部の外面側部分 4 接触部 5 保護層 6 係合部 7,13 吊子 8 下地 9 バックアップ材 10 接続カバー(丸桟
カバー、角桟カバー) 11 外装面板の係止部 12 固定具 14 下部吊子 14a 下部吊子の係止
鍔部 15 上部吊子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地にそれぞれ長手方向に熱伸縮自由に
    取り付けられて隣り合う金属製外装面板同士または該外
    装面板と金属製接続カバーとを係合乃至嵌合により接続
    し且つ該接続部が屋外側に臨んでなる金属製外装面板の
    接続部構造において、上記外装面板同士または該外装面
    板と金属製接続カバーとの接触部における少なくとも一
    方に、摺擦音を低減する性質の部材からなる保護層を配
    して介在せしめたことを特徴とする金属製外装面板の接
    続部構造。
  2. 【請求項2】 保護層が塗膜層であることを特徴とする
    請求項1記載の金属製外装面板の接続部構造。
  3. 【請求項3】 保護層を接触部に沿い適宜間隔状に介在
    してあることを特徴とする請求項1または2に記載の金
    属製外装面板の接続部構造。
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