JP2659467B2 - 擦れ音を低減した自動車内装部品 - Google Patents
擦れ音を低減した自動車内装部品Info
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- rubbing noise
- interior parts
- rubbing
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車内装部品に関す
る。さらに詳しくは、他の部材と接触し、擦れ合うこと
により発生する擦れ音を大幅に低減させたABS樹脂組成
物製自動車内装部品に関する。
る。さらに詳しくは、他の部材と接触し、擦れ合うこと
により発生する擦れ音を大幅に低減させたABS樹脂組成
物製自動車内装部品に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ABS
樹脂は、その優れた機械的性質、耐熱性、成形性により
自動車内装部品の製造に広範囲に使用されている。
樹脂は、その優れた機械的性質、耐熱性、成形性により
自動車内装部品の製造に広範囲に使用されている。
【０００３】しかし、自動車走行時の振動に伴い、ABS
樹脂製自動車内装部品同士や該部品と塩化ビニル、クロ
ロプレン、ウレタン、天然ゴム、ポリエステルまたはポ
リエチレン製の内張りシート、フォームなどの他の部材
とが接触して擦れ合うようなばあいにおいて、擦れ音を
発生することがある。また、たとえばABS 樹脂製のベン
チレーターには風量を調整するためにクロロプレン製フ
ォームなどをシール材として使用したバルブシャッター
が内部に装着されており、風量調整のためにバルブシャ
ッターを回動させるとシール材とベンチレーターのケー
スとが互いに擦れ合う。このようにABS 樹脂製自動車内
装部品が機能上他の部材と擦れ合う使用状況でも擦れ音
が発生するばあいがある。
樹脂製自動車内装部品同士や該部品と塩化ビニル、クロ
ロプレン、ウレタン、天然ゴム、ポリエステルまたはポ
リエチレン製の内張りシート、フォームなどの他の部材
とが接触して擦れ合うようなばあいにおいて、擦れ音を
発生することがある。また、たとえばABS 樹脂製のベン
チレーターには風量を調整するためにクロロプレン製フ
ォームなどをシール材として使用したバルブシャッター
が内部に装着されており、風量調整のためにバルブシャ
ッターを回動させるとシール材とベンチレーターのケー
スとが互いに擦れ合う。このようにABS 樹脂製自動車内
装部品が機能上他の部材と擦れ合う使用状況でも擦れ音
が発生するばあいがある。
【０００４】これらの擦れ音が乗車時の快適性、静粛性
を損ねる大きな原因となっており、擦れ音の低減が強く
要求されている。
を損ねる大きな原因となっており、擦れ音の低減が強く
要求されている。
【０００５】従来これらの擦れ音を防止するため、部材
表面にテフロンコーティングを施す方法、テフロンテー
プを装着する方法、シリコーンオイルを塗布する方法な
どが行なわれてきたが、装着、塗布といった工程は非常
に煩雑で手間がかかるばかりでなく、高温下に長時間置
かれたばあいは効果が持続しない。
表面にテフロンコーティングを施す方法、テフロンテー
プを装着する方法、シリコーンオイルを塗布する方法な
どが行なわれてきたが、装着、塗布といった工程は非常
に煩雑で手間がかかるばかりでなく、高温下に長時間置
かれたばあいは効果が持続しない。
【０００６】また、自動車内装部品に用いられる材料自
体を改質する方法として、ABS 樹脂にシリコーンオイル
を配合する方法、ABS 樹脂にエポキシ含有オレフィン共
重合体を配合する方法などが提案されている。しかし、
これらの方法による擦れ音の低減効果は、はなはだ不充
分である。また、成形直後にはある程度の擦れ音防止効
果を示すばあいでも効果の持続性に乏しく、高温下に長
時間置かれたばあいにはその効果が大幅に低下する。
体を改質する方法として、ABS 樹脂にシリコーンオイル
を配合する方法、ABS 樹脂にエポキシ含有オレフィン共
重合体を配合する方法などが提案されている。しかし、
これらの方法による擦れ音の低減効果は、はなはだ不充
分である。また、成形直後にはある程度の擦れ音防止効
果を示すばあいでも効果の持続性に乏しく、高温下に長
時間置かれたばあいにはその効果が大幅に低下する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
に鑑み、ABS 樹脂の機械的性質、耐熱性、表面性を損な
うことなく、部材が擦れ合うとき発生する擦れ音が著し
く低減された自動車内装部品を製造すべく鋭意研究を進
めた結果、ABS 樹脂にアルカンスルホン酸のアルカリ
（土類）金属塩を配合した組成物を自動車用内装部品の
素材として用いると、部材が擦れ合うときに発生する擦
れ音が著しく低減され、かつ高温下に長時間置かれたば
あいにおいても擦れ音防止効果が低下しないことを見出
し、本発明に到達した。
に鑑み、ABS 樹脂の機械的性質、耐熱性、表面性を損な
うことなく、部材が擦れ合うとき発生する擦れ音が著し
く低減された自動車内装部品を製造すべく鋭意研究を進
めた結果、ABS 樹脂にアルカンスルホン酸のアルカリ
（土類）金属塩を配合した組成物を自動車用内装部品の
素材として用いると、部材が擦れ合うときに発生する擦
れ音が著しく低減され、かつ高温下に長時間置かれたば
あいにおいても擦れ音防止効果が低下しないことを見出
し、本発明に到達した。
【０００８】すなわち本発明は、ABS 樹脂にアルカンス
ルホン酸のアルカリ（土類）金属塩を配合してなるABS
樹脂組成物から製造されたことを特徴とする擦れ音を低
減した自動車内装部品に関する。
ルホン酸のアルカリ（土類）金属塩を配合してなるABS
樹脂組成物から製造されたことを特徴とする擦れ音を低
減した自動車内装部品に関する。
【０００９】
【作用および実施例】本発明の自動車内装部品は、ABS
樹脂にアルカンスルホン酸のアルカリ（土類）金属塩を
配合した組成物を素材として使用する点に特徴があり、
この特徴により、部材が擦れ合うときに発生する擦れ音
を低減させるのに著しい効果があり、かつ高温下に長時
間置かれたばあい擦れ音防止効果が向上する。
樹脂にアルカンスルホン酸のアルカリ（土類）金属塩を
配合した組成物を素材として使用する点に特徴があり、
この特徴により、部材が擦れ合うときに発生する擦れ音
を低減させるのに著しい効果があり、かつ高温下に長時
間置かれたばあい擦れ音防止効果が向上する。
【００１０】自動車内装部品とは、一般にドアトリム、
ドアライニング、ピラーガーニッシュ、コンソール、ド
アポケット、ベンチレーター、メーターバイザー、イン
パネアッパーガーニッシュ、インパネロアガーニッシ
ュ、A/T インジケーター、オンオフスイッチ類（スライ
ド部、スライドプレート）、グリルフロントデフロスタ
ー、グリルサイドデフロスター、リッドクラスター、カ
バーインストロアー、マスク類（マスクスイッチ、マス
クラジオなど）、グローブボックス、ポケット類（ポケ
ットデッキ、ポケットカードなど）、ステアリングホイ
ールホーンパッドなどと称されるものである。
ドアライニング、ピラーガーニッシュ、コンソール、ド
アポケット、ベンチレーター、メーターバイザー、イン
パネアッパーガーニッシュ、インパネロアガーニッシ
ュ、A/T インジケーター、オンオフスイッチ類（スライ
ド部、スライドプレート）、グリルフロントデフロスタ
ー、グリルサイドデフロスター、リッドクラスター、カ
バーインストロアー、マスク類（マスクスイッチ、マス
クラジオなど）、グローブボックス、ポケット類（ポケ
ットデッキ、ポケットカードなど）、ステアリングホイ
ールホーンパッドなどと称されるものである。
【００１１】本発明の自動車内装部品の成形原料となる
ABS 樹脂は、共役ジエン系ゴムの存在下、芳香族ビニル
化合物、シアン化ビニル化合物および不飽和カルボン酸
アルキルエステル化合物から選ばれた少なくとも２種の
重合用化合物を重合してなる重合体（以下、重合体(1)
ともいう）である。なお、本発明に用いるABS 樹脂に
は、成形性、剛性などの付与のために別途製造された芳
香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物および不飽和
カルボン酸アルキルエステル化合物から選ばれた少なく
とも２種からなる共重合体（以下、重合体(2) ともい
う）が含まれていてもよい。ABS 樹脂中の重合体(1) お
よび重合体(2) の含有量は、重合体(1) 10〜100 ％（重
量％、以下同様）、重合体(2) 90〜０％であるのが好ま
しい。重合体(1) が10％未満では耐衝撃性が低下する。
ABS 樹脂は、共役ジエン系ゴムの存在下、芳香族ビニル
化合物、シアン化ビニル化合物および不飽和カルボン酸
アルキルエステル化合物から選ばれた少なくとも２種の
重合用化合物を重合してなる重合体（以下、重合体(1)
ともいう）である。なお、本発明に用いるABS 樹脂に
は、成形性、剛性などの付与のために別途製造された芳
香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物および不飽和
カルボン酸アルキルエステル化合物から選ばれた少なく
とも２種からなる共重合体（以下、重合体(2) ともい
う）が含まれていてもよい。ABS 樹脂中の重合体(1) お
よび重合体(2) の含有量は、重合体(1) 10〜100 ％（重
量％、以下同様）、重合体(2) 90〜０％であるのが好ま
しい。重合体(1) が10％未満では耐衝撃性が低下する。
【００１２】前記共役ジエン系ゴムとしては、たとえば
ポリブタジエン、ブタジエン- スチレン共重合体、ブタ
ジエン- アクリロニトリル共重合体などがあげられる。
芳香族ビニル化合物としては、たとえばスチレン、α-
メチルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルトルエンな
どがあげられる。シアン化ビニル化合物としては、たと
えばアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどがあげ
られる。不飽和カルボン酸アルキルエステル化合物とし
ては、たとえばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメ
タクリレートなどがあげられる。
ポリブタジエン、ブタジエン- スチレン共重合体、ブタ
ジエン- アクリロニトリル共重合体などがあげられる。
芳香族ビニル化合物としては、たとえばスチレン、α-
メチルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルトルエンな
どがあげられる。シアン化ビニル化合物としては、たと
えばアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどがあげ
られる。不飽和カルボン酸アルキルエステル化合物とし
ては、たとえばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメ
タクリレートなどがあげられる。
【００１３】重合体(1) における共役ジエン系ゴムと重
合用化合物との比率にとくに制限はないが、共役ジエン
系ゴム５〜70％および重合用化合物95〜30％であるのが
成形性、耐衝撃性、剛性、伸びなどの特性のバランスの
点から好ましい。また、重合用化合物における組成比に
はとくに制限はないが、芳香族ビニル化合物50〜80％、
ならびにシアン化ビニル化合物および（または）不飽和
カルボン酸アルキルエステル化合物50〜20％であるのが
成形性、耐衝撃性などの点から好ましい。
合用化合物との比率にとくに制限はないが、共役ジエン
系ゴム５〜70％および重合用化合物95〜30％であるのが
成形性、耐衝撃性、剛性、伸びなどの特性のバランスの
点から好ましい。また、重合用化合物における組成比に
はとくに制限はないが、芳香族ビニル化合物50〜80％、
ならびにシアン化ビニル化合物および（または）不飽和
カルボン酸アルキルエステル化合物50〜20％であるのが
成形性、耐衝撃性などの点から好ましい。
【００１４】共重合体(2) における前述の化合物の組成
比にはとくに制限はないが、芳香族ビニル化合物50〜90
％、シアン化ビニル化合物および（または）不飽和カル
ボン酸アルキルエステル化合物50〜10％であるのが成形
性、耐衝撃性などの点から好ましい。
比にはとくに制限はないが、芳香族ビニル化合物50〜90
％、シアン化ビニル化合物および（または）不飽和カル
ボン酸アルキルエステル化合物50〜10％であるのが成形
性、耐衝撃性などの点から好ましい。
【００１５】前記のごときABS 樹脂は、乳化重合法、懸
濁重合法、塊状重合法、溶液重合法、乳化- 懸濁重合
法、塊状- 懸濁重合法などにより製造しうる。
濁重合法、塊状重合法、溶液重合法、乳化- 懸濁重合
法、塊状- 懸濁重合法などにより製造しうる。
【００１６】本発明に使用されるアルカンスルホン酸の
アルカリ（土類）金属塩のアルカンの炭素数にとくに制
限はないが、８〜28、さらには10〜20であることが自動
車内装部品成形体の表面へのアルカンスルホン酸アルカ
リ（土類）金属塩のブリード性（表面における濃度）の
点から好ましい。また、１分子当りのスルホン酸基の数
にもとくに制限はないが、１〜３であることがABS 樹脂
との相溶性の点から好ましい。アルカリ（土類）金属と
はアルカリ金属および（または）アルカリ土類金属のこ
とであり、たとえばナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム、マグネシウムなどである。
アルカリ（土類）金属塩のアルカンの炭素数にとくに制
限はないが、８〜28、さらには10〜20であることが自動
車内装部品成形体の表面へのアルカンスルホン酸アルカ
リ（土類）金属塩のブリード性（表面における濃度）の
点から好ましい。また、１分子当りのスルホン酸基の数
にもとくに制限はないが、１〜３であることがABS 樹脂
との相溶性の点から好ましい。アルカリ（土類）金属と
はアルカリ金属および（または）アルカリ土類金属のこ
とであり、たとえばナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム、マグネシウムなどである。
【００１７】前記アルカンスルホン酸のアルカリ（土
類）金属塩の具体例としては、たとえばソディウム 1-
プロピルペンチルスルホネート、ソディウム1-ブチルヘ
キシルスルホネート、ソディウム 1-ヘキシルデシルス
ルホネート、ソディウム 1-オクチルドデシルスルホネ
ート、ソディウム1-ドデシルヘキサデシルスルホネート
などがあげられる。市販品では、TB-160（松本油脂製薬
（株）製）やエレクトロストリッパーPC（花王（株）
製）などがあげられる。
類）金属塩の具体例としては、たとえばソディウム 1-
プロピルペンチルスルホネート、ソディウム1-ブチルヘ
キシルスルホネート、ソディウム 1-ヘキシルデシルス
ルホネート、ソディウム 1-オクチルドデシルスルホネ
ート、ソディウム1-ドデシルヘキサデシルスルホネート
などがあげられる。市販品では、TB-160（松本油脂製薬
（株）製）やエレクトロストリッパーPC（花王（株）
製）などがあげられる。
【００１８】ABS 樹脂に対するアルカンスルホン酸のア
ルカリ（土類）金属塩の配合量は、ABS 樹脂100 部（重
量部、以下同様）あたり、0.5 〜12部、さらには２〜６
部であるのが好ましい。該配合量が0.5 部未満では擦れ
音の低減に対する効果が不充分になりやすく、12部をこ
えると擦れ音防止に対する効果は優れるものの、成形品
に剥離が生じたり、機械的性質や耐熱性が低下する傾向
がある。またコストアップにもなる。
ルカリ（土類）金属塩の配合量は、ABS 樹脂100 部（重
量部、以下同様）あたり、0.5 〜12部、さらには２〜６
部であるのが好ましい。該配合量が0.5 部未満では擦れ
音の低減に対する効果が不充分になりやすく、12部をこ
えると擦れ音防止に対する効果は優れるものの、成形品
に剥離が生じたり、機械的性質や耐熱性が低下する傾向
がある。またコストアップにもなる。
【００１９】ABS 樹脂とアルカンスルホン酸のアルカリ
（土類）金属塩との混合方法には何等制限はなく、バン
バリーミキサー、１軸または２軸混練機による混練など
一般的な方法が使用される。
（土類）金属塩との混合方法には何等制限はなく、バン
バリーミキサー、１軸または２軸混練機による混練など
一般的な方法が使用される。
【００２０】また、混練に際しては、着色剤、滑剤、可
塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、無機充
填剤（ガラスファイバー、マイカ、タルクなど）など通
常の添加剤を配合してもよい。また、必要に応じて他の
熱可塑性樹脂（PC、PA、PBT、PET など）を添加しても
よい。
塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、無機充
填剤（ガラスファイバー、マイカ、タルクなど）など通
常の添加剤を配合してもよい。また、必要に応じて他の
熱可塑性樹脂（PC、PA、PBT、PET など）を添加しても
よい。
【００２１】前記ABS 樹脂組成物から本発明の自動車内
装部品を製造する方法には何等制限はなく、射出成形、
押出成形、ブロー成形、圧縮成形などの一般的な方法が
用いられる。
装部品を製造する方法には何等制限はなく、射出成形、
押出成形、ブロー成形、圧縮成形などの一般的な方法が
用いられる。
【００２２】以下実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はそれらによって何等制限されるも
のではない。
説明するが、本発明はそれらによって何等制限されるも
のではない。
【００２３】実施例１〜５および比較例１〜６ 表１に示すABS 樹脂、アルカンスルホン酸ナトリウムな
どを表１に示す配合比率で１軸押出機にて混練し、成形
材料をえた。
どを表１に示す配合比率で１軸押出機にて混練し、成形
材料をえた。
【００２４】えられた成形材料を用いて射出成形し、自
動車内装部品であるベンチレーターを製造したのち、10
0mm ×100mm ×３mmの試験片を切り出し、擦れ音発生に
対する評価を下記方法にて行なった。結果を表１に示
す。
動車内装部品であるベンチレーターを製造したのち、10
0mm ×100mm ×３mmの試験片を切り出し、擦れ音発生に
対する評価を下記方法にて行なった。結果を表１に示
す。
【００２５】（試験方法）固定した試験片（切り出し片
(A) ）上に、厚さ２mm、直径50mmの円状のクロロプレン
フォームからなる自動車内装用シート切り出し片（切り
出し片(B) ）を置き、押し付け面圧20 g／cm2 、30mm振
幅、１往復／秒で擦り合わせる。このとき発生する擦れ
音の音圧を切り出し片(A) の中心から10cm離れた位置に
設置した騒音計（リオン（株）製の精密騒音計NA-25 、
A レンジ）で測定する。このとき、暗騒音は49.0dBであ
った。また、同時に試験片を擦り合わせたときに発生す
る擦れ音を聴き取り、擦れ音が小さいと感じられたもの
を○、大きいと感じられたものを×と評価した。なお、
実施例５および比較例５〜６では切り出し片(A) を80
℃、300 時間オープン中で加熱したのち、同様の測定を
行なった。
(A) ）上に、厚さ２mm、直径50mmの円状のクロロプレン
フォームからなる自動車内装用シート切り出し片（切り
出し片(B) ）を置き、押し付け面圧20 g／cm2 、30mm振
幅、１往復／秒で擦り合わせる。このとき発生する擦れ
音の音圧を切り出し片(A) の中心から10cm離れた位置に
設置した騒音計（リオン（株）製の精密騒音計NA-25 、
A レンジ）で測定する。このとき、暗騒音は49.0dBであ
った。また、同時に試験片を擦り合わせたときに発生す
る擦れ音を聴き取り、擦れ音が小さいと感じられたもの
を○、大きいと感じられたものを×と評価した。なお、
実施例５および比較例５〜６では切り出し片(A) を80
℃、300 時間オープン中で加熱したのち、同様の測定を
行なった。
【００２６】つぎに23℃における 1/4″ノッチ付アイゾ
ット衝撃試験、18.6kg荷重での加熱変形温度および試験
片の外観を調べた。結果を表１に示す。なお、外観は良
好なものを○、剥離のあるものを×と評価した。
ット衝撃試験、18.6kg荷重での加熱変形温度および試験
片の外観を調べた。結果を表１に示す。なお、外観は良
好なものを○、剥離のあるものを×と評価した。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【発明の効果】アルカンスルホン酸のアルカリ（土類）
金属塩を配合したABS 樹脂組成物を用いて製造される本
発明の自動車内装部品は擦れ音低減効果が顕著であり、
また高温下に置いたのちは擦れ音低減効果が向上すると
いう効果を奏する。
金属塩を配合したABS 樹脂組成物を用いて製造される本
発明の自動車内装部品は擦れ音低減効果が顕著であり、
また高温下に置いたのちは擦れ音低減効果が向上すると
いう効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 登朔 埼玉県与野市桜丘２−10−15 Ａ102 (72)発明者 花田 秀一 静岡県庵原郡富士川町岩渕855−19 (72)発明者 長田 秀彦 静岡県富士市鮫島531 (56)参考文献 特開 平２−272052（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】 ABS 樹脂にアルカンスルホン酸のアルカ
リ（土類）金属塩を配合してなるABS 樹脂組成物から製
造されたことを特徴とする擦れ音を低減した自動車内装
部品。 - 【請求項２】 前記ABS 樹脂組成物がABS 樹脂100 重量
部にアルカンスルホン酸のアルカリ（土類）金属塩0.5
〜12重量部を配合してなる組成物である請求項１記載の
自動車内装部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5917991A JP2659467B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 擦れ音を低減した自動車内装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5917991A JP2659467B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 擦れ音を低減した自動車内装部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04293934A JPH04293934A (ja) | 1992-10-19 |
| JP2659467B2 true JP2659467B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13105917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5917991A Expired - Lifetime JP2659467B2 (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 擦れ音を低減した自動車内装部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2659467B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010117020A1 (ja) | 2009-04-08 | 2010-10-14 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音を低減した自動車内装部品 |
| WO2012026415A1 (ja) | 2010-08-27 | 2012-03-01 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音を低減した熱可塑性樹脂組成物製接触用部品 |
| WO2013031946A1 (ja) | 2011-09-02 | 2013-03-07 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音低減用熱可塑性樹脂組成物及び軋み音低減構造体 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5729914B2 (ja) * | 2009-04-08 | 2015-06-03 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音を低減した自動車内装部品 |
| JP5528142B2 (ja) * | 2010-02-05 | 2014-06-25 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音を低減した自動車内装部品 |
| JP5848867B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2016-01-27 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音を低減した自動車内装部品 |
| JP5797802B2 (ja) * | 2014-04-15 | 2015-10-21 | テクノポリマー株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 |
| JP6344749B2 (ja) * | 2017-03-01 | 2018-06-20 | テクノＵｍｇ株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物製接触用部品 |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP5917991A patent/JP2659467B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010117020A1 (ja) | 2009-04-08 | 2010-10-14 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音を低減した自動車内装部品 |
| US10487164B2 (en) | 2009-04-08 | 2019-11-26 | Techno Polymer Co., Ltd. | Automobile interior part with reduced squeaking noises |
| WO2012026415A1 (ja) | 2010-08-27 | 2012-03-01 | テクノポリマー株式会社 | 軋み音を低減した熱可塑性樹脂組成物製接触用部品 |
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