JP2652460B2 - トイレ装置 - Google Patents

トイレ装置

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JP2652460B2
JP2652460B2 JP17278190A JP17278190A JP2652460B2 JP 2652460 B2 JP2652460 B2 JP 2652460B2 JP 17278190 A JP17278190 A JP 17278190A JP 17278190 A JP17278190 A JP 17278190A JP 2652460 B2 JP2652460 B2 JP 2652460B2
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正仁 上村
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トイレの洋式便器に設置されて使用するト
イレ装置に関するものである。
(従来の技術) 従来この種のトイレ装置について、第3図および第4
図により説明する。第3図は、従来のトイレ装置の斜視
図、第4図は、その丁番部の断面図である。第3図にお
いて、トイレ装置は、2点鎖線で描いた便器1の上に設
置された装置本体2と、それにそれぞれ回動自在に軸支
された便座3および便蓋4から構成されている。
上記の装置本体2と、これに軸支される便座3および
便蓋4との丁番部の構造は同じなので、便座3を例とし
て説明する。
第4図において、上記の丁番部は、便座3に植設した
丁番軸5と、装置本体2に固定した、上記の丁番軸5が
回動自在に嵌合するブッシュ6とから構成されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の構成では、小用をたすために、
便座3および便蓋4を第3図の矢印Aの方向に持ち上げ
て立てかけ、小用後、便座3および便蓋4を矢印Bの方
向に戻すと、丁番軸5はブッシュ6の中で軽く回動する
ため、便座3が便器1に衝突し、大きな音を発生し、不
快感を与えるという問題があった、また、便座3および
便蓋4は充分な耐衝撃性を与えるため、コスト的に高価
になるという問題もあった。
本発明は上記の問題を解消するもので、大きな衝突音
をたてないトイレ装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するため、本発明は、丁番軸を装置
本体側と便座側(便蓋の場合は便蓋側となる)に分け、
その継手部分はそれぞれ断面を半月形および扇形として
合わせて円筒形にし、その外周に、両端を装置本体側お
よび便座側に固定したねじりコイルばねを嵌合し常に持
上げ側に付勢するように自在継手で接続する。便座側丁
番軸は、持ち上げる方向に自在なワンウェイクラッチを
介して便座に取り付け、装置本体側丁番軸は、締付け金
具で摩擦トルクを調整したブッシュを介して装置本体に
取り付けるものである。
(作 用) 上記の構成により、便座3および便蓋4は軽く持ち上
げることができ、便座3および便蓋4を戻す時は、ダン
パ機能が働きでゆっくり戻り、大きな衝突音をたてるこ
とがない。また、便座3および便蓋4は、耐衝撃性が要
求されない。
(実施例) 本発明の一実施例を第1図および第2図により説明す
る。
第1図は本発明によるトイレ装置の斜視図、第2図は
その丁番部の断面図である。
第1図において、本発明によるトイレ装置は、外観上
では第3図に示す従来例と変りがない。第2図(a),
(b)および(c)は、丁番部の側面断面図、正面断面
図および自在継手部の丁番軸の断面図であるが、従来例
と同様に便座3の場合を例として説明する。
丁番軸5は、便座3に形成した有底円筒状の軸受部3a
にワンウェイクラッチ7を介して取り付けた便座側丁番
軸5aと、装置本体2に形成したブラケット部2aに締付け
金具8と調整ねじ9で固定したブッシュ10に嵌合した装
置本体側丁番軸5bとから構成し、両者の突合せ部分を図
中に寸法線Lにわたり、第2図(c)に示すように、そ
れぞれ扇形および半月形にし、これを合わせた円筒部に
嵌合し、さらに突合せ部近傍にそれぞれ設けた固定用孔
5cおよび5dに両端のフック部を嵌合固定して便座側丁番
軸5aに常に持上げ方向に付勢するようにねじりコイルば
ね11を取り付ける自在継手を構成するものである。
このように構成されたトイレ装置の動作を説明する。
便座3又は便蓋4を持ち上げると、便座3又は便蓋4
は矢印Aで示したワンウェイクラッチ7の自由方向なの
で、便座側丁番軸5aの周りを空転し軽く持ち上げられ
る。
次に、便座3又は便蓋4を倒すと、ワンウェイクラッ
チ7が噛み合い、便座側丁番軸5aを便座3又は便蓋4と
一緒に矢印Bの方向に回転させる。まず、便座側丁番軸
5aがねじりコイルばね11を撓ませ、扇形部の遊びを埋め
て衝撃を吸収した後装置本体側丁番軸5bを駆動する。装
置本体側丁番軸5bは、ブッシュ10との摩擦抵抗が調整さ
れているので、ゆっくり回転し、静かに便器1又は便座
3の上に下りる。
(発明の効果) 以上の説明により明らかなように、本発明によれば、
便座又は便蓋は軽い力で持ち上げ立てかけることがで
き、しかも便座又は便蓋を元に戻す時は、ゆっくりと下
降し、大きな衝突音をたてることがないトイレ装置が得
られる。また、便座および便蓋に耐衝撃性を考慮する必
要がなくなるので安価なトイレ装置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるトレイ装置の外観を示す斜視図、
第2図はその丁番部の断面図、第3図は従来のトイレ装
置の外観を示す斜視図、第4図はその丁番部の断面図で
ある。 1……便器、2……装置本体、2a……ブラケット部、3
……便座、3a……軸受部、4……便蓋、5……丁番軸、
5a……便座側丁番軸、5b……装置本体側丁番軸、5c,5d
……固定用孔、6,10……ブッシュ、7……ワンウェイク
ラッチ、8……締付け金具、9……調整ねじ、11……ね
じりコイルばね。
フロントページの続き (72)発明者 小野 圭介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−86891(JP,U) 実開 昭64−39091(JP,U) 実開 昭62−95698(JP,U) 実開 平1−133494(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器上に設置された装置本体と、装置本体
    に回動自在に枢着された便座および便蓋とからなるトイ
    レ装置において、便座又は便蓋を装置本体に枢着する丁
    番軸を、便座又は便蓋に構成した軸受部に、持上げ方向
    に自由のように取り付けた便座側丁番軸又は便蓋側丁番
    軸と、装置本体に締付け金具によって回転摩擦を調整し
    て固定したブッシュに嵌合する装置本体側丁番軸で構成
    し、その接合部をそれぞれ扇形および半月形断面として
    円筒部とし、その外周に嵌合したねじりコイルばねで常
    に持上げ方向に付勢する自在継手で接続したことを特徴
    とするトイレ装置。
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