JP2652327B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JP2652327B2 JP17491793A JP17491793A JP2652327B2 JP 2652327 B2 JP2652327 B2 JP 2652327B2 JP 17491793 A JP17491793 A JP 17491793A JP 17491793 A JP17491793 A JP 17491793A JP 2652327 B2 JP2652327 B2 JP 2652327B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】産業上の利用分野 本発明は硬化性樹脂組成物に関し、特に、耐候性及び物
理的諸特性に優れた硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】従来技術および課題 従来、コーティング分野に応用されている硬化性樹脂組
成物としてはアクリル樹脂やポリエステル樹脂に代表さ
れる水酸基含有樹脂にメラミン樹脂や多官能イソシアネ
ート化合物を硬化剤として配合したものが知られてい
る。しかし、メラミン硬化系では低級アルコールが脱離
して体積減少する上、トリアジン骨格に起因して耐候性
および近年問題として生じている酸性雨に対する耐久性
に劣るという欠点があり、またイソシアネート硬化系で
は毒性や主に塗膜の黄変に起因して耐候性低下の問題が
あった。
【0003】耐候性向上方法として、分子内にアルコキ
シシリル基を導入したアクリル樹脂を常温で縮合反応さ
せる方法(例えば特開昭57−36109号、特開昭5
8−155666号公報等)が報告されているが、熱硬
化時の反応速度が遅い上、残存アルコキシシリル基の加
水分解による汚染が発生し、かつ防錆性にも劣るという
欠点があった。また、アルコキシシリル基と有機樹脂の
水酸基との反応性を利用した硬化系(例えば特公昭63
−33512号公報)も報告されているが、熱硬化時の
反応速度が遅く、耐塩水性に乏しいという欠点があっ
た。さらに、いずれの硬化系とも官能基を有する樹脂と
その硬化触媒との2液型として構成されており、作業性
において優れる1液型硬化系への応用は困難である。
【0004】一方、ビニルポリシロキサンとオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンを白金触媒存在下で硬化さ
せる技術(ヒドロシリル化反応の応用)は古くから知ら
れているが、この硬化物は溶剤で膨潤するので耐溶剤性
に乏しい上、耐アルカリ性にも乏しく、更に重ね塗り性
が劣っているため塗料分野での展開は殆んどなされてい
ない。
【0005】機械的物性や耐溶剤性に優れた有機樹脂の
硬化系に前記のヒドロシリル化反応を応用した例として
は、ヒドロシリル基を有する重合体もしくは重合体でな
い有機硬化剤、アルケニル基を有する有機重合体および
ヒドロシリル化触媒により構成される、主に硬化してゴ
ム状物質を生成する硬化性樹脂組成物(特開平3−95
266、特開平3−200807等)や、アルケニル基
含有ポリエーテル,ヒドロシリル基含有ポリエーテルお
よび白金触媒より構成される、ゴム弾性を有する硬化性
組成物(特開平1−138230等)が報告されている
が、これらは液体ゴム等の弾性体であり、機械的強度が
必須のコーティング分野への応用展開は困難である。ま
た、アルケニル基を有する有機樹脂(アクリル、ポリエ
ステル、エポキシ樹脂),オルガノハイドロジェンポリ
シロキサンおよび白金触媒により構成される諸物性(耐
候性、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性、機械的強度
等)に優れた硬化性樹脂組成物(特開平3−27764
5)が報告されている。しかしながらこの系の硬化剤で
あるオルガノハイドロジェンポリシロキサンはアルケニ
ル基を有する有機樹脂との相溶性が低く、十分な機械的
強度を有する硬化塗膜を得るため高い架橋密度を有する
組成物を設計するのが困難であった。
【0006】本発明は、鎖中に(メタ)アクロイルオキ
シプロピル基を有するヘテロファンクショナルなオルガ
ノハイドロジェンマクロモノマーのホモもしくはコポリ
マーを硬化剤として使用し、アルケニル基を有する有機
樹脂をヒドロシリル化反応によって架橋することによっ
てこの問題を解決することに成功した。
【0007】このようにして得られる硬化塗膜はまた、
耐候性、耐溶剤性、耐アルカリ性、耐酸性、耐水性、耐
塩水性、防錆性、耐汚染性等の物性にもすぐれている。
また塗料としての使用に際し、無溶剤化またはハイソリ
ッド化が可能となる。
【0008】従って本発明の第1の目的は、機械的強度
に優れ、かつ耐候性に優れた硬化性樹脂組成物を提供す
ることにある。
【0009】本発明の第2の目的は、硬化後の体積減少
が生ぜず、成型用樹脂としても使用することのできる硬
化性樹脂組成物を提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、耐湿性、耐水性、
耐塩水性等に優れた硬化性樹脂組成物を提供することに
ある。
【0011】本発明の第4の目的は、耐溶剤性、耐アル
カリ性、耐酸性及び塗り重ね性に優れた硬化性樹脂組成
物を提供することにある。
【0012】更に、本発明の第5の目的は、有機溶剤に
よる大気汚染を引き起こすことのない無溶剤、もしく
は、ハイソリッド型の硬化性樹脂組成物を提供すること
にある。
【0013】本発明の開示 前記課題は、本発明によって解決される。本発明は、
(a)分子内にケイ素−水素結合およびケイ素原子へ結
合した3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル基を有
するハイドロジェンポリシロキサンマクロモノマーの単
独もしくはエチレン性不飽和モノマーとの共重合体、
(b)分子内に複数個のアルケニル基を有し、数平均分
子量300〜20,000、ヨウ素価50〜250の樹
脂、(c)ヒドロシリル化触媒とを含む硬化性樹脂組成
物を提供する。
【0014】好ましくは前記ハイドロジェンマクロモノ
マーが、平均組成式(1)
【化4】 (但し、式中Rは炭素数1〜6のアルキル基またはフェ
ニル基、R’は水素原子またはメチル基、a、b、cは
0≦a≦20、0.5≦b≦3、0≦c≦10の実数を
表わす。)、または平均組成式(2)
【化5】 (但し、式中R、R’、aおよびbは前記と同じ意味を
有し、dは1≦d≦10の実数を表わす。)または平均
組成式(3)
【化6】 (但し、式中R、R’およびcは前記と同じ意味を有
し、R”はRに同じかまたは−OSi(R)2 Hを意味
し、R'"はR" がRに同じ場合水素原子を他の場合は−
OSi(R)2 Hを意味する。を有する。
【0015】詳細な議論 (a)成分 分子内にケイ素−水素結合およびケイ素原子へ結合した
3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル基を有するハ
イドロジェンポリシロキサンマクロモノマーは公知であ
る。例えば特開平4−169589号には下記平均組成
式(1),(2)および(3)を有するハイドロジェン
ポリシロキサンが開示されている。
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】 (式中、記号は前記に同じ。)
【0019】しかしながらこれらマクロモノマーのホモ
ポリマーおよび他のエチレン性不飽和モノマーとの共重
合体は知られていない。
【0020】該マクロモノマー自体の設計を変えること
により、および/または共重合すべきモノマーの種類お
よび比率の選択によって硬化塗膜に種々の性能を持たせ
ることが可能になった。この目的に使用し得る(メタ)
アクロイル基含有ハイドロジェンポリシロキサンマクロ
モノマーとしては、特にフェニル置換シロキサン単位を
含むものが好ましく、平均組成式(1)に該当するもの
として以下の化合物を例示し得る。
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】
【化14】
【0026】
【化15】
【0027】
【化16】
【0028】平均組成式(2)に該当するものとして以
下の化合物を例示し得る。
【0029】
【化17】
【0030】
【化18】
【0031】
【化19】
【0032】
【化20】
【0033】
【化21】
【0034】平均組成式(3)に該当するものとして以
下の化合物を例示し得る。
【0035】
【化22】
【0036】
【化23】
【0037】
【化24】
【0038】
【化25】
【0039】
【化26】
【0040】前記(メタ)アクロイル基含有ハイドロジ
ェンポリシロキサンマクロモノマーと共重合可能なモノ
マーとしては、アクリル系モノマーとして、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベン
ジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシエチルとポリ−ε−カプロラクトンとの付加
物(例えばダイセル化学工業(株)製プラクセルFM
1)、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリ
ル酸3−トリメトキシシリルプロピル、(メタ)アクリ
ル酸3−トリエトキシシリルプロピル、(メタ)アクリ
ル酸3−ジメトキシメチルシリルプロピル、(メタ)ア
クリル酸2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸、アシッドホスホキシプロピルメタクリレート、
(メタ)アクリル酸トリブチル錫、(メタ)アクリルア
ミド、(メタ)アクリロイルイソシアネート、(メタ)
アクリル酸2−イソシアネートエチル、シリコーンマク
ロモノマー(例えば、サイラプレーンFM−0711,
チッソ社製)などがある。
【0041】また、アクリル系モノマー以外ではスチレ
ン、α−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢
酸ビニル、酢酸アリル、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラ
ン、ビニルメチルジエトキシシラン、N−シクロヘキシ
ルマレイミド、N−フェニルマレイミド等が例示され
る。
【0042】ハイドロジェンポリシロキサンマクロモノ
マーの単独重合または共重合は公知の溶液重合法によっ
て実施することができる。アルケニル基含有樹脂(b)
溶液中の現場重合を行ってもよい。
【0043】SiH基を有する重合体(a)は、平均組
成式(1)および/または平均組成式(2)および/ま
たは平均組成式(3)で示されるシリコーン化合物20
〜100wt%と前記のエチレン性不飽和モノマー80
〜0wt%との共重合体である。シリコーン化合物の共
重合量が20wt%未満になると硬化組成物の架橋密度
が低下し、充分な塗膜の機械的物性を示さない。平均組
成式(1)および/または平均組成式(2)および/ま
たは平均組成式(3)で示されるシリコーン化合物40
〜100wt%とエチレン性不飽和モノマー60〜0w
t%との共重合が好ましい。共重合体の数平均分子量
は、1000〜30000が好ましい。さらに、硬化塗
膜の硬化性を考慮すると、共重合体のSiH基濃度は1
×10-3mol/g以上が望ましい。
【0044】(b)成分 アルケニル基を有する重合体(b)は、ヨウ素価50〜
250のアルケニル基を有する、数平均分子量が300
〜20000の重合体である。具体的に示すと、例えば
アルケニル基含有ポリエーテル樹脂、アルケニル基含有
アクリル樹脂、アルケニル基含有ポリエステル樹脂およ
びアルケニル基含有エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0045】アルケニル基含有ポリエーテルの樹脂の例
としては、アルケニル基を有する1,2−エポキシ化合
物を活性水素化合物(水,モノもしくは多価アルコー
ル)を開始剤として開環重合して得られるポリエーテル
がある。例えば、エチレングリコールを開始剤としてア
リルグリシジルエーテルを開環重合して得られるポリエ
ーテルはSANTLINK XI−100(数平均分子
量1200,ヨウ素価212)として市販されている。
また、ブタノール、アリルアルコールまたはプロパルギ
ルアルコールを開始剤としてビニルシクロヘキサン−
1,2−エポキサイドを開環重合して得られる下記の平
均組成と特性を有するポリエーテルが、ダイセル化学
(株)より提供される(例えば、特開平4−2382
9)。
【0046】HPE−1030(数平均分子量450,
ヨウ素価170)
【化27】
【0047】HPE−1060(数平均分子量820,
ヨウ素価185)
【化28】
【0048】HPE−10601A(数平均分子量89
0,ヨウ素価170)
【化29】
【0049】HPE−10602A(数平均分子量98
0,ヨウ素価130)
【化30】
【0050】HPE−10601C(数平均分子量78
0,ヨウ素価196)
【化31】
【0051】HPE−10602C(数平均分子量75
0,ヨウ素価170)
【化32】
【0052】HPE−Pr3(数平均分子量430,ヨ
ウ素価236)
【化33】
【0053】アルケニル基含有アクリル樹脂は、例えば
(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸2−ブ
テニル、(メタ)アクリル酸3−メチル−3−ブテニ
ル、(メタ)アクリル酸3−メチル−2−ブテニル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキセニルメチル、(メタ)
アクリル酸2−メチル−2−プロペニル、(メタ)アク
リル酸3−ヘプテニル、(メタ)アクリル酸4−ヘキセ
ニル、CyclomerMF−401(メタクリル酸2
−ヒドロキシエチルとビニルシクロヘキセンモノエポキ
シドとの1:1の付加物;ダイセル化学工業社製)等の
アルケニル基含有アクリル系モノマーの単独重合もしく
はアルケニル基含有アクリル系モノマーとその他のアク
リル系モノマーとの共重合により得られる。
【0054】アルケニル基含有アクリル系モノマーは、
例えば(メタ)アクリル酸クロライドとアルケニルアル
コールとの反応、(メタ)アクリル酸アルキルとアルケ
ニルアルコールとのエステル交換反応、イソシアネート
含有アクリル系モノマーとアルケニルアルコールとの付
加反応などによって合成することができる。
【0055】アルケニル基含有アクリル系モノマーと共
重合し得る他のアクリル系モノマーとしては、例えば
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)ア
クリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチルとポリ−ε−カプロラク
トンとの付加物(例えばダイセル化学工業(株)製プラ
クセルFM1)、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸3−トリメトキシシリルプロピル、(メ
タ)アクリル酸3−トリエトキシシリルプロピル、(メ
タ)アクリル酸3−ジメトキシメチルシリルプロピル、
(メタ)アクリル酸2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、アシッドホスホキシプロピルメタク
リレート、(メタ)アクリル酸トリブチル錫、(メタ)
アクリルアミド、(メタ)アクリロイルイソシアネー
ト、(メタ)アクリル酸2−イソシアネートエチル、シ
リコーンマクロモノマー(例えば、サイラプレーンFM
−0711,チッソ社製)などがある。
【0056】また、50重量%以内の範囲でスチレン、
α−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢酸ビ
ニル、酢酸アリル、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、
ビニルメチルジエトキシシラン、N−シクロヘキシルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド等で例示されるアク
リル系モノマー以外のエチレン性不飽和モノマーも共重
合することができる。
【0057】更に他のアルケニル基含有アクリル系樹脂
の合成方法として、水酸基含有アクリル系樹脂とアルケ
ニルイソシアネート化合物及び/又はアルケニル基含有
カルボン酸の無水物との付加反応、イソシアネート含有
アクリル系樹脂とアルケニルアルコール類との付加反
応、カルボキシル基含有アクリル系樹脂とアルケニル基
含有エポキシ化合物との付加反応、エポキシ基含有アク
リル樹脂とアルケニル基含有カルボン酸類との付加反応
等を挙げることができる。
【0058】水酸基含有アクリル系樹脂は(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキ
シブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルと
ポリ−ε−カプロラクトンとの付加物(例えばプラクセ
ルFMシリーズ)等の水酸基含有アクリル系モノマーと
それ以外の前記のアクリル系モノマー及び50重量%以
内の範囲でエチレン性不飽和モノマーとを共重合する
か、若しくは、水酸基含有アクリル系モノマー単独で重
合する事によって得られる。
【0059】アルケニルイソシアネートとしては、例え
ばイソシアン酸アリル、(メタ)アクリロイルイソシア
ネート、(メタ)アクリル酸2−イソシアネートエチル
等が挙げられる。
【0060】アルケニル基含有カルボン酸の無水物とし
ては、無水イタコン酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ
無水フタル酸等が挙げられる。
【0061】イソシアネート含有アクリル樹脂は(メ
タ)アクリロイルイソシアネート、(メタ)アクリル酸
2−イソシアネートエチル等のイソシアネート含有アク
リル系モノマーとそれ以外の前記アクリル系モノマー及
び50重量%以内の範囲でエチレン性不飽和モノマーと
を共重合するか若しくはイソシアネート含有アクリル系
モノマー単独で重合する事によって得られる。
【0062】アルケニルアルコール類としては、アリル
アルコール、ビニルアルコール、3−ブテン−1−オー
ル、2−(アリルオキシ)エタノール、グリセリンジア
リルエーテル、シクロヘキセンメタノール、3−メチル
−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3−ブテン−
1−オール、2−メチル−3−ブテン−2−オール、オ
レイルアルコール、クロチルアルコールなどがある。
【0063】カルボキシル基含有アクリル系樹脂は(メ
タ)アクリル酸等のカルボキシル基含有アクリル系モノ
マー及び/又は50重量%以内の範囲でイタコン酸、マ
レイン酸等の如きカルボキシル基含有エチレン性不飽和
モノマーとそれ以外の前記アクリル系モノマー及び/又
は50重量%以内の範囲でエチレン性不飽和モノマーと
を共重合するか若しくはカルボキシル基含有アクリル系
モノマーを単独で重合することによって得られる。
【0064】アルケニル基含有エポキシ化合物として
は、例えばアリルグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0065】エポキシ基含有アクリル系樹脂としては、
例えば(メタ)アクリル酸グリシジル等エポキシ基含有
アクリル系モノマーとそれ以外の前記アクリル系モノマ
ー及び50重量%以内の範囲でエチレン性不飽和モノマ
ーとを共重合するか若しくはエポキシ基含有アクリル系
モノマー単独で重合することにより得られる。
【0066】アルケニル基含有カルボン酸類としては、
アリル酢酸、(メタ)アクリル酸、2−ブテノン酸、3
−ブテノン酸、クロトン酸、ウンデシレン酸、リノール
酸などがある。
【0067】アルケニル基含有ポリエステル樹脂は、前
述のアルケニルアルコール類及び多価アルコールと多塩
基酸との重縮合反応によって容易に製造される。
【0068】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステ
ル、トリメチロールプロパン、両末端アルコール性水酸
基含有ジメチルシロキサン等が例示される。多塩基酸と
しては、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
アジピン酸、アゼライン酸、トリメリット酸等が例示さ
れる。必要により一価のアルコール或いは一塩基酸を一
部用いても良い。
【0069】更に他のアルケニル基含有ポリエステル樹
脂の合成方法として、例えば前述の多価アルコール類と
多塩基酸との重縮合反応により得られたポリエステル樹
脂のカルボキシル基と前述のアルケニル基含有エポキシ
化合物との付加反応、及び/又は、多価アルコール類と
多塩基酸との重縮合反応により得られたポリエステル樹
脂の水酸基と前述のアルケニルイソシアネート及び/又
はアルケニル基含有カルボン酸の無水物との付加反応等
を挙げることができる。
【0070】アルケニル基含有エポキシ樹脂は、前述の
エポキシ基含有アクリル系樹脂を除けば、例えばビスフ
ェノールAジグリシジルエーテルと前述のアルケニル基
含有カルボン酸類との付加反応、エピ−ビス型エポキシ
樹脂中の水酸基と前述のアルケニルイソシアネート及び
/又はアルケニル基含有カルボン酸の無水物との付加反
応等により容易に製造することができる。
【0071】これらのアルケニル基含有ポリエーテル樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびポリエステル樹
脂のヨウ素価は50〜250であり、50未満では硬化
物の架橋密度が低下し充分な機械的強度が生じず、25
0を越えると塗膜の可撓性が低下する。好ましくは、7
0〜200の範囲である。数平均分子量は300〜20
000であり、300未満であると機械的強度が低下
し、20000以上になると塗膜形成上の作業性が低下
する。好ましくは、400〜10000である。
【0072】さらに、アルケニル基含有ポリエーテル樹
脂およびアルケニル基含有アクリル樹脂が好ましい。
【0073】(a)成分の添加量は、(b)成分のアル
ケニル基1個に対してケイ素原子に結合した水素原子が
0.4〜4個に相当する量が好ましい。このように
(a)成分の添加量を調節する事により、耐候性、光沢
値および可撓性に優れた硬化物を得ることが可能とな
る。水素原子が0.5個未満であっても4個を超えて
も、残存したアルケニル基や水素原子が湿分や汚染物質
等と反応することにより、あるいは紫外線によって樹脂
や塗膜が劣化するので好ましくない。
【0074】(c)成分 (c)成分は、(a)成分と(b)成分を硬化させるた
めのヒドロシリル化触媒であり、VIII族遷移金属ま
たはその化合物、例えば白金、パラジウム、ロジウム、
ルテニウムの各錯体を用いることができ、具体的にはP
tCl4 ,H2PtCl6 ・6H2 O,Pt−ビニルシ
ロキサン錯体(例えば、Ptn (ViMe2 SiOSi
Me2 m ),Pt−ホスフィン錯体(例えば、Pt
(PPh)4 ),Pt−オレフィン錯体(例えば、Pt
Cl2 (cod)),Pt(acac)2 ,trans
−またはcis−〔PtCl2 (NH2 Pr)2 〕,P
dCl2 (PPh3 2 ,PdCl2 (PhCN)2
RhCl2 (PPh3 3 ,〔RhClcod〕2 ,R
u(cpd)2 (式中、Meはメチル基,Viはビニル
基,Phはフェニル基,Prはプロピル基,codはシ
クロオクタジエン,acacはアセチルアセトナート,
cpdはシクロオクタジエンを表し、n,mは整数を表
す)やその他公知のヒドロシリル化触媒およびこれらの
混合物が例示される。なお、これらの触媒は必要により
アルコール類、芳香族または脂肪族、炭化水素類、ケト
ン類、塩基性溶媒などの溶媒で希釈して用いることがで
きる。白金触媒、例えば塩化白金酸が一般的である。
【0075】(c)の配合量は、(a)成分と(b)成
分の混合物の固形分100重量部に対して5〜1000
0ppmが好ましく、特に20〜1000ppmが好ま
しい。5ppm未満では硬化性に乏しく、10000p
pmを超えると触媒の色で硬化塗膜が着色する場合があ
る。
【0076】以下、製造例および実施例によって本発明
を詳しく説明する。これらにおいて「部」および「%」
は重量基準による。
【0077】製造例1 攪拌機、温度計、還流冷却機、窒素ガス導入管および滴
下ロートを備えた反応容器にソルベッソ100(エッソ
スタンダード石油製)90部を仕込み、窒素ガスを導入
しながら130℃に昇温した後、下記混合液(a)を滴
下ロートを用いて3時間で等速滴下した。
【0078】混合液(a) 下記平均組成式の化合物 50部
【化34】 メタクリル酸ターシャルブチル 50部 2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート) 6部
【0079】混合液(a)の滴下終了後、130℃で1
時間熟成した後、ついでソルベッソ100を10部と
2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート)0.5部
を30分かけて滴下し130℃で2時間熟成した後冷却
し、樹脂溶液Aを得た。得られた樹脂の数平均分子量
(GPCのポリスチレン換算値)3500、樹脂溶液特
性は不揮発分49.5重量%、ガードナー粘度C−Dで
あった。
【0080】製造例2 製造例1と同様の反応容器にキシロール90部を仕込
み、窒素ガスを導入しながら120℃に昇温した後、下
記混合液(b)を滴下ロートを用いて3時間で等速滴下
した。
【0081】混合液(b) 下記平均組成式の化合物 100部
【化35】 2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート) 3部
【0082】混合液(b)の滴下終了後、120℃で1
時間熟成した後、ついでキシロール10部と2,2’−
アゾビス(メチルイソブチレート)0.5部を30分か
けて滴下し120℃で2時間熟成、冷却した。得られた
樹脂溶液をメタノールを沈澱剤としてポリマー精製を行
った。得られたポリマー回収率は75重量%であり、そ
れを濾過・乾燥後キシロールにより不揮発分60重量%
となるように溶解し、樹脂溶液Bを得た。得られた樹脂
の数平均分子量は8550、樹脂溶液特性は不揮発分6
0.2重量%、ガードナー粘度Zであった。
【0083】製造例3 製造例1と同様の反応容器にキシロール60部を仕込
み、窒素ガスを導入しながら120℃に昇温した後、下
記混合液(c)を滴下ロートを用いて3時間で等速滴下
した。
【0084】混合液(c) 下記平均組成式の化合物 70部
【化36】 メタクリル酸シクロヘキシル 30部 2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート) 3部
【0085】混合液(c)の滴下終了後、120℃で1
時間熟成した後、ついでキシロール6.7部と2,2’
−アゾビス(メチルイソブチレート)0.5部を30分
かけて滴下し120℃で2時間熟成した後冷却し、樹脂
溶液Cを得た。得られた樹脂の数平均分子量は553
0、樹脂溶液特性は不揮発分58.6重量%、ガードナ
ー粘度Vであった。
【0086】製造例4 製造例1と同様の反応容器にソルベッソ100を90部
を仕込み、窒素ガスを導入しながら130℃に昇温した
後、下記混合液(d)を滴下ロートを用いて3時間で等
速滴下した。
【0087】混合液(d) 下記平均組成式の化合物 30部
【化37】 メタクリル酸シクロヘキシル 30部 メタクリル酸ターシャルブチル 40部 2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート) 3部
【0088】混合液(d)の滴下終了後、130℃で1
時間熟成した後、ついでソルベッソ100を10部と
2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート)0.5部
を30分かけて滴下し130℃で2時間熟成した後冷却
し、樹脂溶液Dを得た。得られた樹脂の数平均分子量は
4320、樹脂溶液特性は不揮発分50.2重量%、ガ
ードナー粘度Fであった。
【0089】製造例5 製造例1と同様の反応容器にアルケニル基含有ポリエー
テル樹脂HPE−1030(ダイセル化学製)を100
部を仕込み、窒素ガスを導入しながら120℃に昇温し
た後、下記混合液(e)を滴下ロートを用いて3時間で
等速滴下した。
【0090】混合液(e) 下記平均組成式の化合物 70部
【化38】 アクリル酸2−エチルヘキシル 20部 2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン 10部 2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート) 5部
【0091】混合液(e)の滴下終了後、130℃で1
時間熟成した後、ついで2,2’−アゾビス(メチルイ
ソブチレート)0.5部を30分で分割して仕込み、1
30℃で2時間熟成した後冷却し、樹脂溶液Eを得た。
得られた樹脂溶液特性は不揮発分98.2重量%、ガー
ドナー粘度Z1−Z2であった。
【0092】製造例6 製造例1と同様の反応容器にソルベッソ100を90部
を仕込み、窒素ガスを導入しながら120℃に昇温した
後、下記混合液(f)を滴下ロートを用いて3時間で等
速滴下した。
【0093】混合液(f) 3−メチル−3−ブテニルメタクリレート 50部 スチレン 30部 メタクリル酸ターシャリブチル 20部 2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル) 5部
【0094】混合液(f)の滴下終了後、120℃で1
時間熟成した後、ついでソルベッソ100を4.5部と
2,2’−アゾビス(メチルブチロニトリル)0.5部
を30分かけて滴下し120℃で2時間熟成した後冷却
し、樹脂溶液Fを得た。得られた樹脂の数平均分子量は
5000、樹脂溶液特性は不揮発分51.9重量%、ガ
ードナー粘度Hであった。
【0095】製造例7 製造例1と同様な反応容器にソルベッソ100を90部
仕込み、窒素ガスを導入しながら120℃に昇温した
後、下記混合液(g)を滴下ロートを用いて3時間で等
速滴下した。
【0096】混合液(g) 下記平均組成式の化合物 40部
【化39】 メタクリル酸シクロヘキシル 30部 メタクリル酸ターシャリブチル 20部 2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート) 3部
【0097】混合液(g)の滴下終了後、120℃で1
時間熟成した後、ついでソルベッソ100を10部およ
び2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート)0.5
部を30分かけて滴下し、120℃で2時間熟成した後
冷却し、樹脂溶液Gを得た。得られた樹脂の数平均分子
量は6500,樹脂液特性は不揮発分50.5重量%、
ガードナー粘度Hであった。
【0098】実施例1 樹脂溶液Aを122部、HPE−1030(ダイセル化
学製)39部および塩化白金酸(H2 PtCl6 ・6H
2 O)の2%エタノール溶液1.5部を良く混合し、鉄
板に乾燥膜厚が20μになるように塗布し、2時間のセ
ッティングの後、140℃で25分間焼き付けた。硬化
塗膜の物性を表1に示した。尚、各物性値の測定は次の
ようにして行った。
【0099】鉛筆硬度:JIS K 5400 第6−
14項に準じて測定。 塗膜Tg:動的粘弾性試験(11Hz/昇温速度2℃/
min)におけるtanδの温度分散において極大値を
示す温度。 キシロールラピングテスト:キシロールを含浸させた1
cmx1cm大の脱脂綿で、塗膜を100往復こすった
後の外観を目視にて判定。 耐酸性:0.1N硫酸溶液を0.2cc塗布し、20℃
・湿度75%の状態で1昼夜静置した後、60℃で10
分間乾燥を行い、塗膜の劣化状態を目視にて判定した。 ◎:極めて良好,○:良好,△:痕跡あり,×:塗膜白
濁 初期光沢:酸化チタン(タイペークR−820:石原産
業製)を各樹脂固形分100重量%に対して40部加
え、ボールミル分散した白色塗料を、実施例、比較例の
各塗膜と同様にして硬化させ、60℃鏡面光沢を測定し
た。 耐候性:サンシャインウエザオメーター2000時間照
射後の60°鏡面光沢の保持率と塗膜外観を目視判定す
ることにより耐候性を測定した。
【0100】実施例2 樹脂溶液Bを71部、樹脂溶液Fを114部および塩化
白金酸の2%エタノール溶液1.5部を良く混合し、以
下実施例1と同様の方法で硬化塗膜を作成した。硬化塗
膜の物性を表1に示した。
【0101】実施例3 樹脂溶液Cを100部、HPE−1060(ダイセル化
学製)を40部および塩化白金酸の2%エタノール溶液
1.0部を良く混合し、実施例1と同様の方法で硬化塗
膜を作成した。硬化塗膜の物性を表1に示した。
【0102】実施例4 樹脂溶液Dを67部、HPE−10601C(ダイセル
化学製)を67部および塩化白金酸の2%エタノール溶
液3.0部を良く混合し、鉄板に乾燥膜厚が20μにな
るように塗布し、室温条件下で1週間乾燥させ、常乾塗
膜を得た。硬化塗膜の物性を表1に示した。
【0103】実施例5 樹脂溶液Eを100部および塩化白金酸の2%エタノー
ル溶液1.5部を良く混合し、鉄板に乾燥膜厚が20μ
になるように塗布し、実施例1と同様の方法で硬化塗膜
を作成した。硬化塗膜の物性を表1に示した。
【0104】実施例6 樹脂溶液Gを100部、HPE−1030を25部およ
び塩化白金酸の2%エタノール溶液1.0部をよく混合
し、実施例1と同様の方法で硬化塗膜を作成した。硬化
塗膜の物性を表1に示した。
【0105】比較例 平均組成式
【化40】 のメチルハイドロジエンポリシロキサン16部、樹脂溶
液Fを100部および塩化白金酸の2%エタノール溶液
1部を良く混合し、実施例1と同様の方法で硬化塗膜を
作成した。硬化塗膜の物性を表1に示した。
【0106】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 151/08 PGX C09D 151/08 PGX 183/07 PMU 183/07 PMU // C08F 299/08 MRY C08F 299/08 MRY C09D 183/05 PMS C09D 183/05 PMS (72)発明者 田辺 久記 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本 ペイント株式会社内 (72)発明者 宝田 充弘 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 吉川 裕司 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)分子内にケイ素−水素結合およびケ
    イ素原子へ結合した3−(メタ)アクリロイルオキシプ
    ロピル基を有するハイドロジェンポリシロキサンマクロ
    モノマーの単独もしくはエチレン性不飽和モノマーとの
    共重合体、 (b)分子内に複数個のアルケニル基を有し、数平均分
    子量300〜20,000、ヨウ素価50〜250の樹
    脂、 (c)ヒドロシリル化触媒とを含む硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記ハイドロジェンマクロモノマーが、平
    均組成式(1) 【化1】 (但し、式中Rは炭素数1〜6のアルキル基またはフェ
    ニル基、R’は水素原子またはメチル基、a、b、cは
    0≦a≦20、0.5≦b≦3、0≦c≦10の実数を
    表わす。)、または平均組成式(2) 【化2】 (但し、式中R、R’、aおよびbは前記と同じ意味を
    有し、dは1≦d≦10の実数を表わす。)または平均
    組成式(3) 【化3】 (但し、式中R、R’およびcは前記と同じ意味を有
    し、R”はRに同じかまたは−OSi(R)2 Hを意味
    し、R'"はR”がRに同じ場合水素原子を他の場合は−
    OSi(R)2 Hを意味する。)を有する請求項1の硬
    化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(b)成分が分子内に複数個のアルケニル
    基を有するポリエーテル樹脂またはポリエステル樹脂ま
    たはエポキシ樹脂またはアクリル樹脂である請求項1ま
    たは2の硬化樹脂組成物。
  4. 【請求項4】(c)成分が白金触媒である請求項1ない
    し3のいずれかの硬化性樹脂組成物。
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