JP2650993B2 - 新規顔料およびそれらの使用方法 - Google Patents
新規顔料およびそれらの使用方法Info
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Description
する新規な顔料ならびにそれらを高分子材料の着色(Pi
gmenting)に使用する方法に関する。
題が生ずることがある。強く凝集しそして分散し難い顔
料の場合には、分散は不完全であり、そして最良の分散
度および着色力が得られない。
の後の加工を妨げることがあり、特に低粘度系(塗料お
よび印刷インキ)において沈降の問題を生ずることがあ
る。更に、分散、貯蔵または更に加工する際の凝集は、
系の望ましくない流動学的変化および塗膜上の表面のき
ず、そして着色力および光沢の消失の原因となる。
−145,762号、特開昭58−225,159号および特開昭58−22
5,160号には、塗料系において改善された凝集安定性お
よびより好ましい流動特性を示す顔料組成が開示されて
いる。しかしながら、この目的に使用される顔料誘導体
は、多段階法で製造しなければならない。そこに記載さ
れた手法はいくつかの場合には、不満足な収量および結
果に導き、そしてある種類の顔料には適用できない。更
に、そこに挙げられた化合物は、それらの製造に芳香族
アミンではなく脂肪族アミンが使用されるという点にお
いて異なった構造を有する。メチレン基は、例えば、一
方ではCOおよびSO2基を介して、そして他方では脂肪族
アミン上の窒素に結合している。
基は、1端において着色性顔料基に直接結合している。
更に、前記の日本公開公報によれば、顔料は、化学的に
類似しない顔料誘導体に結合している。
性を有し、そして高分子材料の着色に適した顔料を提供
することである。
硫黄よりなる群から選択された1ないし3個のヘテロ原
子を有しそして1個の炭素原子を介してメチレン基に結
合している5員または6員の芳香族の縮合または非縮合
複素環を表わし、R1およびR2はそれぞれ水素、C1−C4−
アルキル、C2−アルキレンまたはアリール、例えばフェ
ニルを意味し、R3は水素、C1−C4−アルキル、C1−C3−
ヒドロキシアルキルまたはC2−アルキレンを意味し、そ
してその際、アルキル基は直鎖状または分枝鎖状であり
得、Pは多環式顔料または多環式顔料の混晶の残基を表
わし、そしてnは0.001ないし0.2の数を表す) で表わされる新規な顔料である。
ノン−、アンスラピリミジン−、アンサンスロン−、キ
ナクリドン−、キノフタロン−、ジケトピロロピロール
−、ジオキサジン−、フラバンスロン−、インダンスロ
ン−、イソインドリン−、イソインドリノン−、イソビ
オランスロン−、ペリノン−、ペリレン−、フタロシア
ニン−、ピランスロン−、またはチオインジゴー残基を
表わす。Pはまた多環式顔料、特に上記の顔料群に属す
るものの混晶の残基であってもよい。
チオフエン、ピロール、ピラゾール、チアゾール、オキ
サゾール、トリアゾールおよび特にイミダゾールが重要
である。
ゾール、ベンズチアゾール、ベンズイミダゾール、ベン
ズトリアゾールおよび特にインドールである。上記の式
(I)においてnは一般に0.001ないし0.2であるが、好
ましい顔料は、n=0.01ないし0.1であり、そして特に
n=0.02ないし0.08であるものである。
特性および適用媒体の性質に依存し、そして顔料と適用
媒体とのすべての組合せについて個別的に実験的に決定
されなければならない。nの低すぎる値または高すぎる
値は、最良の可能な顔料特性に導かない。
≦0.2である生成物を意味するものとし、そして「顔料
誘導体」という用語は、式(I)においてnが>0.2で
ある生成物を意味するものとする。
換された前記の一般式(I)で表される顔料誘導体は、
以下のように製造されうる: ヒドロキシメチル複素環から、あるいは複素環から、
ホルムアルデヒド付与物質、例えばパラホルムアルデヒ
ドまたはトリオキサンの存在下に酸性反応媒質、例えば
硫酸、発煙硫酸またはポリリン酸中で、上記の顔料の存
在下に公知の方法に従って製造することができ、その
際、特定の顔料を溶解する酸を選択することが有利であ
る。
合には、スルホン酸基が僅かに組込まれてもよい。複素
環が1個以上のヒドロキシメチル基を有するかまたは過
剰量のホルムアルデヒドが存在する場合には、複素環上
のヒドロキシメチル基は顔料基と数回反応することが可
能である。
し、そして次にそれから本発明による顔料を製造するこ
ともできる。
ることができる。しかしながら式Iの顔料誘導体を製造
しそして次の工程で最終的置換度nまで調整することも
できる。置換度nへのこの調整は、後続する工程(微細
分割、仕上げ、湿式または乾式粉砕、最終的混合)にお
いて実施されうる。
細分割工程の前またはその後、あるいは微細分割工程の
最中に行うことができる。微細分割は、機械的方法、例
えば、湿式または乾式粉砕により、あるいは化学的方
法、例えば強酸または強アルカリ中に溶解し、次いで沈
澱またはリヴァティング(revatting)することによっ
て実施されうる。
仕上げ工程において行なわれうる。式Iで表わされる顔
料誘導体の添加は、遊離塩機の形で、または塩の形で、
例えば適当な溶媒中に溶解された形で、pHを適当に調整
しながら行われる。
のpH値において行うことが好ましい。
行うこともできる。
は、それらは、工程中において強力な機械的応力(衝
撃、衝突または剪断応力)にかけられなければならな
い。この処理は、微細分割工程の際、仕上げの際または
適用媒質中への分散の際に行なわれ、その場合、決定的
な性質は、この機械的処理の際に漸く付与される。
に適している。上記の式Iの生成物で着色されうる高分
子量の有機物質は、例えば、エチルセルロース、ニトロ
セルロース、セルロースアセテートまたはセルロースブ
チレートのようなセルロースエーテルおよびセルロース
エステル、重合樹脂または縮合樹脂、例えばアミノ樹
脂、特に尿素−およびメラミン−ホルムアルデヒド、ア
ルキド樹脂、アクリル樹脂、フエノール樹脂、ポリカー
ボネート、ポリオレフィン、例えばポリスチレン、ポリ
ビニルクロリド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
アクリルニトリル、ポリアクリル酸エステル、ポリアミ
ド、ポリウレタンまたはポリエステル、ゴム、カゼイ
ン、シリコーンおよびケイ素樹脂のような天然樹脂また
は合成樹脂あるいはそれらの混合物である。
融物または紡糸液の形で、被覆物、塗料または印刷イン
キとして存在するか否かということは、この際重要なこ
とではない。意図する用途に応じて、本発明による顔料
をトナーの形でまたは調合物もしくは分散物の形で使用
するのが有利であることが判った。上記の式Iで表わさ
れる化合物は、着色されるべき高分子量の有機物質を基
準にして、好ましくは0.1ないし10重量%の量で使用さ
れる。
oating systems)は、アルキドメラミン樹脂塗料または
アクリルメラミン樹脂塗料からなる群から選択された焼
付け塗料(Einbrennlacke)(baking finishes)ならび
にポリイソシアネートで架橋されうるアクリル樹脂を基
材としたアクリル樹脂と架橋可能イソシアネートとから
なる2成分系塗料(Zweikomponentenlacke)(two−com
ponent finishes)である。多数の印刷インキのうちか
ら、特にニトロセルロースを基材とした印刷インキが特
に適している。
多くの使用媒質中に容易に分散されうる。これらの分散
物は、高い凝集安定性を有し、そして高いピグメンテー
ション度(Pigmentation)においてさえも卓越した流動
特性を有する。それらを使用することにより、高い着色
力、高い光沢および高い透明度を有する表面被覆物を、
卓越した堅牢度を伴ないつつ得ることができる。
または有機酸に可溶性のイミダゾール基含有染料とは異
なって、本発明による顔料は、そのような媒質中に溶解
せず、単一相中に存在し、そして通常の有機溶剤中にさ
えも溶解せず、従って卓越した堅牢度を有する。これら
の性質を試験するために、公知の多数の系のうちから、
中油(medium−oil)、合成脂肪酸および無水フタル酸
から製造された不乾性アルキド樹脂、およびブタノール
によりエータル化されたメラミン樹脂を基材としそして
リシネン酸(短油(short−oil))を基材とした不乾性
アルキド樹脂部分を有するアルキドメラミン樹脂ワニス
(AM)ならびに非水性分散物を基材としたアクリル樹脂
焼付け仕上げ剤(TSA−NAD)が選択された。
評価点に基づいて評価した: 5 高度に流動性 2 僅かに凝固した 4 流動性 1 凝固した 3 ねばねばした ミルベース(Mahlgut)(mill base)を更に特性づけ
るために、ハーケ社(Haake)製の回転式粘度計ロータ
ビスコ(Rotavisko)RV3を使用し、若干の試料について
流動曲線を記録した。
に、エリクセン社(Erichsen)製のロスマン(Rossman
n)タイプ301粘度計を使用して評価しうる。
allinckrodt)製の“マルチグロス(multigloss)”−
光沢測定装置を使用し、DIN 67530(ASTMD 523)に従っ
て20゜の角度において実施された。
部を硫酸一水和物250部に0℃において添加する。次い
で4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール塩酸
塩を3.7部を少量宛添加する。次いでこの反応溶液を105
℃において4時間攪拌し、冷却後に氷水に添加する。水
酸化ナトリウム溶液を用いてpHを10に調整する。沈澱し
た生成物を吸引濾過し、塩が含まれなくなるまで洗滌し
そして乾燥する。次式 で表わされる生成物22.6部が得られる。上記の式は、D2
SO4のH1−NMRスペクトルの脂肪族および芳香族のプロト
ンの位置および強さから導かれる。C.I.ピグメントオレ
ンジ43 9.5部および上式で表わされる化合物0.5部を一
緒に粉砕する。
れる。
添加(ピグメンテーション)する。直径3mmのガラスビ
ーズを用いて45分間分散した後、ミルベースのレオロジ
ー値4と評価され、一方置換されていない顔料を用いて
同様にして調製されたミルベースは、レオロジー値1を
示す。
6.2秒に比較して3.6秒の粘度を有する。この純色ワニス
をn−ブタノール−キシレン混合物(1:1)を添加する
ことによって、22秒のフオードカップ(ノズル直径4m
m)流下時間に相対する粘度に調製する。その後で、こ
のワニスをシートの上に注加し、そして溶剤を排出せし
めた後140℃において30分間焼付けする。光沢値は、未
置換の顔料の42に比較して86である。
ニスを25%の白色ワニスで希釈する。
て白色アートボード上に注ぐ。凝集安定性を試験するた
めに、短時間の乾燥時間の後にフィルムの一部を刷毛ま
たは指で擦り取る。もし攪拌中に凝集が起った場合に
は、凝集した顔料は、フィルム上に加えられた剪断力に
よって少なくとも部分的に脱凝集する。擦り取られた面
は後処理されなかった面に比較してより強く着色されて
いる。
置換の顔料の場合には凝集の強い微候が認められる。
乾燥生成物20部)の湿潤フィルターケーキ60部を、例1
に記載された式の化合物(=乾燥生成物0.8部)の湿潤
フィルターケーキ9.8部およびイソブタノール327部と共
に90℃に3時間加熱し、混合物を次に水酸化ナトリウム
溶液を用いてpH9に調製する。イソブタノールを蒸留に
より除去した後、蒸留残留物を吸引濾過し、フィルター
ケーキを中性になるまで洗滌し、そして60℃において乾
燥する。n〜0.02である例1に記載された式の生成物2
0.1部が得られる。
下記の数値が得られる: 2つの被覆物は、満足すべき上塗り塗装性(overpain
tability)を示す。両方の顔料は、希薄酢酸に不溶性で
ある。それに反して、nが1または2である生成物は、
希薄酢酸中に容易に溶解する。
部、C.I.ピグメントオレンジ43(ペリノン)1.0部およ
び例1に記載された式で表わされる化合物0.3部よりな
る混晶を粉砕する。
と、次のような結果が得られる: 塗装物は、比較例よりもより透明でありしかもより着
色力がよい。
ロキシメチルイミダゾール塩酸塩13.4部と硫酸一水和物
中で反応せしめることにより、次式で表される化合物が
得られる: ジケトピロロピロール顔料9.5部および上記の式で表
わされる化合物0.5部を粉砕する。このようにしてn〜
0.013を有する上記式の化合物が得られる。
と、未置換の顔料を用いた場合に得られるものより透明
でかつより着色力のよい塗装物が得られる。
トラカルボン酸二無水物50部を水1,441部中に懸濁せし
める。次いで次式 で表わされる化合物の湿潤したプレスケーキ27.6部(乾
燥物5部に相当)を添加する。この化合物は、ペリレン
−3,4,9,10−テトラカルボン酸無水物をH2SO4中でパラ
ホルムアルデヒドおよびイミダゾールと反応せしめるこ
とによって製造されたものである。次いで50%の市販の
樹脂石ケン15部を添加し、そして0ないし5℃まで冷却
する。この混合物に31.9%のモノメチルアミン溶液158.
8部をこの温度において10分間に亘って滴加する。0な
いし5℃において15分間攪拌を続けそして無水塩化カル
シウム28.5部および水94.5部よりなる溶液を15分間に亘
って滴加する。0ないし5℃において1時間攪拌を続け
る。次いで80℃に加熱し、この温度において2時間攪拌
する。次いで混合物を50℃において吸引濾過し、中性と
なりそして塩化物を含有しなくなるまで洗滌し、そして
80℃において乾燥する。上記式においてn=0.04である
化合物66部が得られ、このものは、AMワニスにおいて未
置換の顔料に比較してより暗色の着色を与える。レオロ
ジー値は、比較例の1に対して5である。
トラカルボン酸二無水物50部を水1,444部中に懸濁せし
める。次いで、次式 で表わされる化合物のプレスケーキ(乾燥物5部に相
当)34.5部を添加する。この化合物は、ペリレン−3,4,
9,10−テトラカルボン酸−N,N′−ジメチルイミドをH2S
O4中においてパラホルムアルデヒドおよびイミダゾール
と反応せしめることにより製造されたものである。
て0ないし5℃まで冷す。この混合物に31.9%のモノメ
チルアミン溶液158.8部を上記の温度において10分間に
わたって滴加する。0ないし5℃において15分間攪拌
し、そして無水塩化カルシウム28.5部および水94.5部の
溶液を15分間にわたって滴加する。0ないし5℃におい
て1時間攪拌する。次いで80℃まで加熱し、そしてこの
温度において2時間攪拌を続ける。次に50℃において吸
引濾過し、中性になるなでそして塩化物を含有しなくな
るまで洗滌しそして80℃において乾燥する。
得られる。このものは、TSA−NAD仕上げ剤において、未
置換の顔料に比較してより暗色の着色を与える。レオロ
ジー値は、比較例の場合の1に対して5である。
メチルイミドを2−イソプロピル−4,5−ジヒドロキシ
メチルイミダゾールと反応させることによって製造され
た次の理想化式(idearized formula) で表わされる化合物1部をピグメントレッド1799部と実
験室用ミルで混合する。
のは、TSA−NAD仕上げ剤において比較例よりもより暗色
の色相を与える。レオロジー値は、比較例の場合の1に
対して5である。
200部に添加する。次に5−ヒドロキシメチル−4−メ
チルイミダゾール塩酸塩3.4部を0℃において少量宛攪
拌混入させる。30ないし35℃において1時間そして100
℃において24時間攪拌する。冷えた後に氷水に注入しそ
して吸引濾過する。フィルターケーキを水中でスラリー
化しそしてこのスラリーを水酸化ナトリウム溶液を用い
てpH10に調整する。吸引濾過し、中性となり塩を含有し
なくなるまで洗滌しそして乾燥する。
表わされる化合物2.0部を実験室用ミルで粉砕する。n
〜0.18である前記の式の化合物が得られる。
ると、下記の結果が得られる: 例9 C.I.ピグメントブルー15:3 8.0部および製造例8に
記載された式で表わされる化合物2.0部を実験室用ミル
で粉砕する。次式で表わされる化合物が得られる: AMワニスに15%まで顔料添加したものについて試験す
ると、次のような結果が得られる: 例10 製造: ポリリン酸(P2O5 83.5%)157部に2,5−ジフエニル
アミノテレフタル酸17.4部を80℃において1時間にわた
って添加し、そして30分間攪拌する。次いで2−メチル
イミダゾール3.7部を20分間にわたって添加し、そして2
0分間攪拌する。次いでp−ホルムアルデヒド2.1部を添
加しそして80ないし85℃において3時間攪拌を続ける。
そしてこの温度において2時間攪拌する。次に、この溶
液を加水分解のために氷水に注ぎ、吸引濾過しそして中
性になるまで洗滌する。
タル酸をポリリン酸中で環化し、水中で加水分解しそし
て濾過することによって得られる湿潤した粗キナクリド
ン(24%)183.3部をイソブタノール270部中に懸濁しそ
して33%のNaOH5gを添加した後、125℃において3時間
攪拌する。次いで、60℃に冷却し、そして前記の式で表
わされる顔料誘導体の34.5%の水性ペースト10.2部を添
加する。その後で、攪拌下に水蒸気を用いてイソブタノ
ールを2時間にわたって留去し、そして顔料を濾過によ
って単離し、中性になるまで洗滌しそして乾燥する。
るい色相を有する透明な純色の塗装物が得られる。
の代りに、2,9−ジメチルキナクリドン3部およびキナ
クリドン1部のキナクリドン混晶の同量を粗キナクリド
ンとして使用しそしてその他は例10に記載された手法を
用いた場合には、n〜0.055を有する例10に記載された
式のマゼンタ顔料が得られ、このものはAMワニスから非
常に透明な塗装物をもたらす。
8.8%水性顔料懸濁液500部に、H2SO4中で縮合すること
によって製造された、未置換のキナクリドン1モルと4
−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール0.95モル
とよりなる、次式 で表わされる縮合生成物の13.3%水性懸濁液26.4部を50
ないし60℃において攪拌下に添加し、そして混合物を2
時間攪拌する。その後この顔料を濾過しそして乾燥す
る。
る。このようにして製造された青味がかった赤色顔料
は、AMワニスにおいて比較例に比較してより着色のよい
そして多少青味の強い塗装物を与える。
ジメチルキナクリドン1モル、2−メチルイミダゾール
0.9モルおよびp−ホルムアルデヒドよりなる、次式 で表わされる縮合生成物27.84部を70ないし80℃におい
て8%の水性懸濁液の形で、顔料化2,9−ジメチルキナ
クリドン348部およびNaOH15gを含有する懸濁液3,000部
に添加する。1時間攪拌した後に、上記顔料を濾過によ
り単離し、中性になるまで洗滌しそして乾燥する。
る。
成物に比較してよりすぐれた流動特性および着色特性を
示す。
オレット23(塩不含)20部を添加する。1時間の攪拌後
に、2−ヒドロキシメチルピロール3部を徐々に添加す
る。次いで120℃において5時間攪拌する。反応溶液を
次に氷水上に注ぎ、濃カセイソーダ液を用いてpH10に調
整し、そして一夜放置する。その後、沈澱物を吸引濾過
し、中性になりそして塩を含まなくなるまで水で洗滌し
そして50℃において乾燥する。次式 で表わされる顔料誘導体21.8部が得られる。テトラクロ
ロ−p−ベンゾキノンを3−アミノ−9−エチルカルバ
ゾール2モルと反応せしめて2,5−ジ−(9−エチルカ
ルバゾール−3−イルアミノ)−3,6−ジクロロ−1,4−
ベンゾキノンを得、そして次いで粗C.I.ピグメントバイ
オレット23、C.I.51319〔“フエンカタラマン(Venkata
raman)”第II巻(1952年)第786および787頁〕へと環
化することによって得られた塩含有生成物(〜80%)18
0部を上記の式で表わされる化合物14.4部と混合し、そ
してドイツ特許第2,742,575号(=米国特許第4,253,839
号)の例3に従って振動粉砕(調合剤)および溶剤調節
処理にかけられる。
なるまで水で洗滌し、そして生成物を50℃において乾燥
する。
は、未処理の顔料に比較してAMワニスにおいて著しく低
いレオロジー値およびより低い粘度を有する。
含)20部および2−ヒドロキシメチルチオフエン 3.5
部を反応せしめる。次式 で表わされ顔料誘導体22.3部が得られる。粗C.I.ピグメ
ントバイオレット23 180部を上記の式で表わされる化
合物14.4部と混合し、そして例14に従って処理する。次
式 で表わされる顔料138部が得られる。
たレオロジー値およびより低い粘度を有する。
含)20部および2,5−ビスヒドロキシメチルフラン3.9部
を反応せしめる。次の理想化式 で表わされる顔料誘導体23.4部が得られる。
で表わされる化合物14.4部と混合しそして例14に従って
処理する。
実質的に改善されたレオロジー値およびより低い粘度を
有する。
バイオレット23(塩不含)60部および5−ヒドロキシメ
チル−4−メチルイミダゾール塩酸塩13.6部を反応せし
める。次の式(A) で表わされる顔料誘導体65部が得られる。
化度を示す。計算の基礎は、N−CH2−CH3:イミダゾリ
ル−CH3の総合比であった。
で表わされる化合物14.4部と混合しそして例14により処
理される。次の式(B) で表わされる顔料138部が得られる。
ニスおよびTSA−NAD仕上げ剤における卓越したレオロジ
ー特性によって特徴づけられる。更に、それは同じ条件
下に顔料誘導体を用いることなく製造された顔料に比較
して、実質的により高い着色力、色相の高い純度、高い
透明度、すぐれた分散度、凝集安定性、低い粘度および
卓越した光沢を有する。
製造された顔料誘導体12.8部と混合し、そしてドイツ特
許第2,742,575号の例3に従って溶剤調整処理にかけ
る。顔料135部が得られ、このものは同様に例17におい
ても記載された利点を有する。
7に従って製造された顔料誘導体5部に添加し、そして
ミル内で機械的に混合する。
スおよびTSA/NAD仕上げ剤において、未処理のピグメン
トバイオレット23に比較して例17において記載された利
点を有する。
含)20部を4−ヒドロキシメチルインドール4.5部と反
応せしめる。次式 で表わされる顔料誘導体23.8部が得られる。
で表わされる化合物14.4部と混合しそして例14に従って
処理する。次式 で表わされる顔料138部が得られる。
ト23に比較してAMワニスにおいてより低いレオロジー
値、より低い粘度およびより高い光沢値を示す。
のプレスケーキ137部を予め仕込む。次に水312部および
イソブタノール21部を添加しそしてこの混合物を、直径
1ないし1.5mmの酸化ジルコニウムビーズを充填した攪
拌式ボールミル内で40分間粉砕する。その後で、例17に
よる誘導体のプレスケーキ29g(乾燥物5部に相当)を
添加し、そして更に20分間粉砕する。次いでミルベース
をふるい分けし、酸化ジルコニウムビーズを水で洗滌
し、そしてイソブタノールを蒸留橋において100℃まで
留去する。次に、吸引濾過し、水で洗滌しそして顔料を
80℃において乾燥する。
る。このものは、グラビア印刷におけるニトロセルロー
スに使用した場合に高い着色力、色相の高い純度、すぐ
れた分散度および低い粘度を示す点において卓越してい
る。更に、本発明によるこの顔料は、比較例が強い凝集
傾向を示したにもかかわらず、凝集する傾向を全く示さ
ない。
けている: TSA/NAD仕上げ剤において、この顔料は、次のような
評価を受けている: 本発明は、特許請求の範囲の記載を発明の要旨とする
ものであるが、その実施態様として下記の事項をも包含
する。
ンサンスロン−、キナクリドン−、キノフタロン−、ジ
ケトピロロピロール−、ジオキサジン−、フラバンスロ
ン−、インダンスロン−、イソインドリン−、イソイン
ドリノン−、イソビオランスロン−、ペリノン−、ペリ
レン−、フタロシアニン−、ピランスロン−、またはチ
オインジゴー−残基を表わすかまたは上記の多環式顔料
よりなる混晶の残基を表す請求項1記載の式(I)で表
わされる顔料。
チアゾール、オキサゾール、トリアゾールおよびイミダ
ゾールよりなる群から選択された5員の芳香族複素環の
残基を表わす請求項1記載の式(I)で表わされる顔
料。
アゾール、ベンズイミダゾール、ベンズトリアゾールお
よびインドールよりなる群から選択された縮合複素環の
残基を表わす請求項1記載の式(I)で表わされる顔
料。
で表わされる顔料。
顔料のそれぞれの流動曲線を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】一般式I (上式中、Aは窒素および/または酸素および/または
硫黄よりなる群から選択された1ないし3個のヘテロ原
子を有しそして1個の炭素原子を介してメチレン基に結
合している5員または6員の芳香族の縮合または非縮合
複素環を表わし、R1およびR2はそれぞれ水素、C1−C4−
アルキル、C2−アルキレンまたはアリールを意味し、R3
は水素、C1−C4−アルキル、C1−C3−ヒドロキシアルキ
ルまたはC2−アルキレンを意味し、そしてその際、アル
キル基は直鎖状または分枝鎖状であり得、Pは多環式顔
料または多環式顔料の混晶の残基を表わし、そしてnは
0.001ないし0.2の数を表わす) で表わされる顔料。 - 【請求項2】請求項1に記載の顔料を高分子物質の着色
に使用する方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の顔料を可塑性の材料、溶
融物、紡糸用溶液、表面被覆材、塗料または印刷インキ
の形の高分子物質の着色に使用する方法。 - 【請求項4】請求項1に記載の顔料を用いて、アルキド
メラミン樹脂塗料またはアクリルメラミン樹脂塗料より
なる群から選択された焼付け塗料を着色し、またはポリ
イソシアネート架橋可能なアクリル樹脂を基材にした、
アクリル樹脂と架橋可能イソシアネートとからなる2成
分系塗料を着色する方法。 - 【請求項5】請求項1に記載の顔料を用いてニトロセル
ロースを基材とした印刷インキを着色する方法。
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