JP2650439B2 - 金属張積層板用接着剤組成物 - Google Patents

金属張積層板用接着剤組成物

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JP2650439B2
JP2650439B2 JP1262511A JP26251189A JP2650439B2 JP 2650439 B2 JP2650439 B2 JP 2650439B2 JP 1262511 A JP1262511 A JP 1262511A JP 26251189 A JP26251189 A JP 26251189A JP 2650439 B2 JP2650439 B2 JP 2650439B2
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俊寿 熊倉
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良一 池沢
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属張積層板を製造する際に、金属箔と積層
板を接着するのに用いられる金属張積層板用接着剤組成
物に関する。
〔従来の技術〕
民生用電子機器の小型高機能化が進み、それに用いら
れる印刷配線板は高密度、微細配線化する傾向にある。
これに伴って印刷配線板に用いられる金属張積層板には
高密度実装が可能であることが要求されている。このた
め、はんだ耐熱性や金属箔引き剥がし強さに対する要求
レベルがより厳しいものになった。またテレビのように
高電圧が印加されることがあるものには安全性を確保す
る立場から耐トラッキング性が要求されるようになって
きた。トラッキングとは絶縁物表面上の電位差のある部
分に炭化導電路を形成する現象である。
従来は、はんだ耐熱性および金属箔引き剥がし強さの
点で優れているポリビニルブチラール樹脂にフェノール
樹脂を配合した接着剤が用いられてきた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながらポリビニルブチラールにフェノール樹脂
を配合した接着剤では、はんだ耐熱性等は優れているも
のの、フェノール樹脂が炭化し易いために導通し易くな
り、耐トラッキング性に劣るものであった。
そこでこのフェノール樹脂に代わる材料として炭化し
にくい材料であるエポキシ樹脂やメラミン樹脂を用いる
ことが特開昭62−116682号公報などで提案されている。
しかしこれらの方法では耐トラッキング性は向上するも
のの、はんだ耐熱性のレベルを維持することが困難であ
った。
また、高電圧が印加されると、回路上に発熱が生じる
ことから、高温における回路、すなわち金属箔の引き剥
がし強さも要求されるようになってきた。しかしなが
ら、耐トラッキング性と高温における金属箔の引き剥が
し強さの両方を満足する接着剤は、これまでにないもの
であった。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであっては
んだ耐熱性を低下させることなく耐トラッキング性に優
れた金属張積層板用接着剤を提供することを第1の目的
とし、さらには高温における金属箔の接着強度に優れた
金属張積層板用接着剤を提供することを第2の目的とす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的は本発明によれば、(イ)平均重合度が50
0〜3000でありブチラール化度が60mol%以上であるポリ
ビニルブチラール樹脂と、(ロ)数平均分子量(Mn)が
1000〜10000であり、エポキシ当量が200〜2000のエポキ
シ化ポリブタジエン樹脂並びに(ハ)エポキシ化ポリブ
タジエン樹脂の硬化剤として三フッ化ホウ素(BF3)の
錯体とを必須成分とする接着剤により達成される。
さらに上記組成物に充填剤として粒径が0.1〜10μm
の水酸化アルミニウムを配合することにより高温におけ
る金属箔の引き剥がし強度がさらに改善される。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられるポリビニルブチラール樹脂の重合
度、ブチラール化度は、上記の範囲であれば、特に制限
されるものではない。平均重合度が500未満では、接着
剤の耐熱性が十分ではなくまた、3000を超えると接着剤
の粘度が高くなりすぎ、金属箔に塗布することが困難に
なる。また、ブチラール化度は上記の範囲であれば特に
制限されるものではないが、60mol%未満では樹脂の柔
軟性が十分ではなく、接着強度に劣る。
ポリビニルブチラール樹脂の具体例な例としては、エ
スレックBX−1(平均重合度1700,ブチラール化度65mol
%)、BX−2(同1700,65mol%)、BX−55(同1700,70m
ol%)〔積水化学工業(株)社製、商品名〕、電化ブチ
ラール4000−2(同1000,75mol%)、5000−A(同200
0,80mol%)、6000C(同2400,80mol%)(電気化学工業
(株)社製、商品名〕などが挙げられる。これらの樹脂
は単独または2種以上混合して用いられる。
本発明で用いられるエポキシ化ポリブタジエン樹脂の
エポキシ当量、数平均分子量は、上記の範囲にあれば特
に制限されるものてはない。数平均分子量が1000未満で
は接着剤の耐熱性が十分ではなく、また10000を超える
と、樹脂混合物の相溶性に劣り均一に金属箔に塗布でき
ない。またエポキシ当量が200未満では硬化樹脂の架橋
密度が高くなりすぎ、樹脂の柔軟性が十分でなく接着強
度に劣る、また2000を超えると硬化樹脂の架橋密度が小
さく耐熱性に劣る。エポキシ化ポリブタジエン樹脂の具
体的な例としては、R−45EPI(分子量3200,エポキシ当
量200)、R−45EPT(同3200,1350)〔いずれも出光石
油化学(株)社製、商品名〕、BF−1000(同1300,200)
〔日本曹達(株)社製、商品名〕などが挙げられる。こ
のエポキシ化ポリブタジエン樹脂の1種以上をポリビニ
ルブチラール樹脂100重量部に対して10〜200重量部配合
することによって目的とする樹脂組成物を得ることがで
きる。エポキシ化ポリブタジエン樹脂が10重量部未満で
は接着剤の硬化が十分に行われないために、はんだ耐熱
性が劣り、また200重量部を超えると、樹脂の相溶性が
劣り硬化樹脂が脆いために、はんだ耐熱性を満足するこ
とができない。
これらの樹脂組成物に、エポキシ化ポリブタジエン樹
脂の硬化剤を添加し接着剤とする。硬化剤として特に効
果的なのはBF3(三フッ化ホウ素)の錯体である。具体
的には、BF3−モノエチルアミン錯体、BF3−ピペリジン
錯体、BF3−トリエタノールアミン錯体、BF3ジエチルエ
ーテル錯体、BF3−メタノール錯体などがある。これら
のBF3−錯体の1種類以上を上記の樹脂組成物に配合す
ることによって、金属張積層板用接着剤とする。配合量
に関しては特に限定するものではないが、エポキシ化ポ
リブタジエン樹脂100重量部に対し1〜10重量部であ
る。
さらに場合によっては、上記配合の接着剤にアルキル
化メラミン樹脂、アルキルエーテル化メラミン樹脂等の
メラミン樹脂や、ベンゾグアナミン樹脂などを配合して
も良い。種類や配合量は特に限定するものではないが、
メラミン樹脂や、ベンゾグアナミン樹脂の1種類以上を
上記の接着剤に配合することによって、耐トラッキング
性はやや劣るものの、はんだ耐熱性の向上が期待でき
る。
またさらに充填剤として粒径が0.1〜10μmの水酸化
アルミニウムを10〜200重量部配合することにより高温
時における金属箔の接着強度が大巾に改善することが判
明した。
水酸化アルミニウムの粒径、および配合量は特に限定
するものではないが、0.1μm以下の水酸化アルミニウ
ムは入手するのが困難であり、10μm以上では積層板の
はんだ耐熱性、水酸化アルミニウムの沈降性の点で劣
る。また10重量部未満の配合量では高温時の金属箔引き
剥がし強さに対する効果が小さく、また200重量部を超
えると、常温における金属箔引き剥がし強さやはんだ耐
熱性に劣る。
本発明の接着剤は、上記配合材料に必要に応じて有機
溶剤を加え、混合することにより得られる。有機溶剤と
しては、上記材料を溶解するものであれば特に限定する
ものではないが、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブタノール、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ヘキサ
メチルホスホルアミド、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブ、セロソルブアセテートなどが具体的には挙げら
れる。
その他の充填剤、カップリング剤など必要に応じ添加
することも可能である。
上記の材料で配合した接着剤を金属箔上に塗布して接
着剤付金属箔とする。金属箔には銅箔、アルミ箔等が挙
げられるが特に限定するものではなく、また塗布方法に
ついても、キスコート、ロールコート、スピンコート等
を挙げることができるが、特に限定するものではない。
上記の接着剤付金属箔にフェノール樹脂を含浸させた
紙基材またはガラス基材のプリプレグを複数重ねて、加
熱加圧成形することにより、金属張積層板を得る。加熱
加圧成形条件については、特に限定するものではない
が、50〜20kg/cm2の圧力で150〜180℃、60〜120分成形
することが望ましい。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜5、比較例1〜2 表1に示す樹脂配合でメタノール−メチルエチルケト
ンの混合溶剤に均一に溶解させて積層板用接着剤を得
た。この接着剤をロールコータで厚さ35μmの銅箔に塗
布し乾燥硬化させて、接着剤厚み40μmの接着剤付銅箔
を得た。この銅箔の接着剤側にフェノール樹脂含浸基材
8枚重ねて積層体とし、ステンレス鏡板に挟んで160
℃、100kg/cm2で60分間加熱加圧成形して銅張積層板を
得た。この銅張積層板の特性を表1に示す。
エピコート815:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化
シェルエポキシ製、商品名) 水酸化アルミニウム:平均粒径8μm はんだ耐熱性及び銅箔引き剥がし強さの測定はJIS C6
481に準拠 耐トラッキング性の測定はIEC法で測定、印加電圧600
V いずれの実施例も比較例に比べて耐トラッキング性の
向上が認められ、はんだ耐熱性、銅箔引き剥がし強さの
低下も見られない。
また充填剤として水酸化アルミニウムを配合した実施
例4〜5は高温時における銅箔引き剥がし強さが改善さ
れている。
[発明の効果] 本発明の金属張積層板用接着剤は金属張積層板のはん
だ耐熱性を低下させずに耐トラッキング性を向上させる
ことができ、その工業的価値は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江里口 秀紀 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化 成工業株式会社下館工場内 (56)参考文献 特開 昭61−126187(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均重合度が500〜3000であり、ブチラー
    ル化度が60mol%以上であるポリビニルブチラール樹脂1
    00重量部に対し、数平均分子量が1000〜10000であり、
    エポキシ当量が200〜2000のエポキシ化ポリブタジエン
    樹脂10〜200重量部およびエポキシ化ポリブタジエン樹
    脂の硬化剤として三フッ化ホウ素(BF3)の錯体1〜10
    重量部を配合してなる金属張積層板用接着剤組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の接着剤組成物に、さらに充
    填剤として粒径が0.1〜10μmの水酸化アルミニウムを1
    0〜200重量部配合してなる金属張積層板用接着剤組成
    物。
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