JP2650372B2 - セラミックス部材と金属部材の結合方法 - Google Patents

セラミックス部材と金属部材の結合方法

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JP2650372B2 JP30474088A JP30474088A JP2650372B2 JP 2650372 B2 JP2650372 B2 JP 2650372B2 JP 30474088 A JP30474088 A JP 30474088A JP 30474088 A JP30474088 A JP 30474088A JP 2650372 B2 JP2650372 B2 JP 2650372B2
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は例えばセラミックス製ターボロータに適用で
きる、セラミックス部材と金属部材の結合方法に関す
る。
<従来の技術> 内燃機関のターボ過給器は排気エネルギーでターボロ
ータを回し、その動力でコンプレッサーを駆動すること
により吸入空気又は混合気を予圧する装置であり、その
タービンホイールはかなりの高熱にさらされる。またタ
ーボ過給器付エンジンの欠点としてターボ回転の立ち上
がり遅れが指摘されているが、このターボビンホイール
の重量の重いことが一因とされている。
以上のことからターボロータのタービンホイールを金
属に比べて軽量で耐熱性に優れ、しかも金属なみの強さ
を有しているセラミックスで形成するのは有利である。
そのためのセラミックス部材と金属部材の結合方法と
して、ロウ材を用いた焼ばめによる方法が特開昭63−82
73号に開示されている。この方法は第4図(a)に示す
ようにセラミックス部材の回転中心部に軸突起部(凸部
13)を設ける一方、金属軸14の先端部に凹部15を設け、
この凹部15の底にロウ材16を配した状態で金属軸14を加
熱膨張させた後、第4図(b)に示すように金属軸14の
凹部15にセラミックス部材の凸部13を嵌込むとともに溶
融したロウ材16を両者間に充填し、冷却することによ
り、焼ばめ力で結合させる方法である。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、主として熱膨張差を利用した金属の焼
ばめの締め付け力で結合させる従来の結合方法には以下
のような問題点があった。
即ち、両部材の結合強度は低温において高いものの、
実用に供され結合部が高温になると、セラミックス部材
の凸部よりも、それを外側から掴んでいる金属軸の凹部
の方がより大きく膨張しようとするため、たとえ充填金
属(ロウ材)が存在するにしても結合強度が低下してし
まうという問題があった。しかもターボロータの場合、
10万rpmを越える高回転で使用されるため、第5図に示
すようにタービンホイール1の微小なアンバランス量に
起因する遠心力により曲げモーメントMが加わり、金属
軸14の凹部15を広げようとする力が作用し、実用時の結
合強度は更に弱められることになる。また、コンパクト
エンジンの小型ターボ過給器では、セラミックス製ター
ボロータにおけるセラミックス部材の凸部と金属軸の凹
部との結合部を細径化しなければならず、それを従来の
結合方法で適用しようとすると充分な結合力が得られ
ず、排気温度900℃の高速回転試験では、12万rpm以下の
回転数で破損する虞れのあることが分かった。
本発明は上記問題点を解決する目的でなされたもので
あり、その解決しようとする課題は、高温にさらされて
も強固な結合力を失わず、曲げモーメントに充分に耐
え、しかも結合部が細径化されても破損を生じる虞れの
ないセラミックス部材と金属部材の結合方法を提供する
ことである。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決するための本発明のセラミックス部材
と金属軸の結合方法は、セラミックス部材に設けたリン
グ溝の底部にロウ材を配置しておき、このリング溝内
に、金属部材の端部に形設された筒状部を収縮ばめ(焼
ばめ又は冷やしばめ)により挿入嵌合させ、次にそれら
を上記ロウ材が溶融する温度以上に加熱保持してロウ材
を上記リング溝の内面と上記筒状部の内周面との隙間に
充填し、その後冷却することを特徴とする。
即ち本発明は、セラミックス部材及び金属部材の結合
すべき部分に夫々リング溝及び筒状部を設け、それらを
結合するに際し、その結合工程を次のように二段階とす
るものである。まず第1段階でセラミックス部材のリン
グ溝に低融点金属(ロウ材)を配置した状態で、上記リ
ング溝の大径側面(溝壁面であってリング中心から遠い
側の面)に金属部材の筒状部の外側面を、セラミックス
部材を加熱して焼ばめるか又は金属部材を冷却して冷や
しばめする。続く第2段階で、セラミックス部材のリン
グ溝の小径側面(溝壁面であってリング中心寄り側の
面)と金属部材の筒状部の内側面との隙間に、予め配置
してあった上記低融点金属を加熱により溶融充填し、そ
の後の常温までの冷却で両者の熱膨張差による締め付け
力を得て、セラミックス部材と金属部材を結合させるこ
とからなる。
上記リング溝の底部の形状は、応力集中防止のためR
形状とするのが好ましい。また金属部材の筒状部の内周
面及び外周面に応力緩和のために軟質金属を被覆してお
くのが好ましい。
<作用> 以上のように構成すると、セラミックス部材と金属部
材は二つの接合面(リング溝内面の大径側面−筒状部
の外周面、リング溝内面の小径側面−筒状部の内周
面)によって結合することとなり、熱膨張差や曲げモー
メントによって一方の接合面での結合力が弱まると他方
の接合面では結合力が強まる。従って高温、高回転で使
用されても全体として結合力の低下は見られない。セラ
ミックス部材に、より熱膨張係数の大きな金属部材を嵌
入する構造を取るため、むしろ高温になるにつれて結合
強度が高まる。
上記構成の結合方法ではリング溝底部をR形状とした
り筒状部に金属皮膜を形成したりするなど、結合部の破
損防止策を構ずることが容易となる。
<実施例> 以下、本発明の結合方法の実施例を説明するが、これ
により本発明は何ら限定されるものではない。
実施例1 本実施例に係るセラミックス製ターボロータを製作す
るためのセラミックス製タービンホイール1と金属軸6
の結合方法を、第1図ないし第3図により説明する。
セラミックス(Si3N4)製タービンホイール1は第1
図に示すように端面中央に凸部4が形成されるようにリ
ング溝3が設けられており、溝内面2の大径側面2aは研
磨加工されている。このリング溝3の底部の形状は、結
合時に加わる応力の集中を避けるためR形状としてあ
り、そのR形状底部に予め銀ロウ材(Bag−8a)5がセ
ットされている。
低熱膨張性合金(インコロイ903)製の金属軸6は第
2図に示すように、その結合すべき端部に筒状部7が形
成されており、筒状部7の内周面8bと外周面8a及び端面
9には、軟質金属の銅を50〜500μmの厚に溶融メッキ
することにより銅被覆層10が形成されている。
第2図はセラミックス製タービンホイール1と金属軸
6を結合した時の状態を示すものであり、結合工程は二
段階に分けられる。まず第1段階として、セラミックス
製タービンホイール1側を加熱するか金属軸6側を冷却
して、或はその両方の処理を行なって、リング溝3の大
径側面2aと筒状部7の外周面8aとを収縮ばめにより接合
する。なお常温での両者2a、8aの径寸法差は、縮め代が
5〜35μmになるように設定されている。また、溝内面
2の小径側面2bと筒状部7の内周面8bとの間には、上記
収縮ばめ後に10〜100μmの隙間12が形成されるよう
に、夫々の径寸法が設定されている。
次の第2段階では、収縮ばめにより嵌合されたセラミ
ックス製タービンホイール1と金属軸6の嵌合体を、真
空炉内で銀ロウ材(BAg−8a)5の融点770℃以上に加熱
する。すると銀ロウ材16が溶融し、毛細管作用と重力G
の作用によって隙間12に充填される。
この加熱中、溝内面2の大径側面2aには、金属軸6の
筒状部7の外周面8aから膨張による押圧力を受けるが、
その力が過大となってセラミックス製タービンホイール
1を破損させることを、予め筒状部7の外周面8aに形成
しておいた銅被覆層10が防いでいる。
充填後の冷却過程において、セラミックス製タービン
ホイール1のリング溝3の小径側面2bと金属軸6の内周
面8bとの間には、セラミックス(Si3N4)と金属(イン
コロイ903)の熱膨張差による締め付け力が、銅被覆層1
0と隙間12に充填された銀ロウ材16を介して作用するこ
とになる。
このようにしてセラミックス製タービンホイール1と
金属軸6を結合して得られるセラミックス製ターボロー
タは、エンジン搭載のホットスピン時において、結合部
が高温となっても、金属軸6の筒状部7から銅被覆層10
を介して熱膨張差による押圧力が溝外周部11に作用する
ため、従来のように高温になるに従い結合強度が低下す
るという問題は無い。また微小なアンバランス量からく
る高回転時の遠心力Fによって従来みられた金属軸凹部
15(第5図参照)の広がり、それによる結合強度の低下
という問題も起こらない。これは金属軸6の筒状部7
が、タービンホイール1の溝外周部11から締め付け力を
うけることによる。
そして本結合方法によれば、結合部位が金属軸6の筒
状部7の内周面と外周面の両側に設定してあるため、結
合面積が大きく増加し、結合強度が従来に比べ常温から
500℃で3〜6kg・m向上している。従って、セラミック
ス製ターボロータの小型化の要請に応えるため、結合軸
部を細径化しても、充分な結合強度を確保することがで
きる。
<発明の効果> 本発明のセラミックス部材と金属軸の結合方法によれ
ば、上述したように高温にさらされても強固な結合強度
を失わず、曲げモーメントに充分に耐え、しかも結合部
が細径化されても破損を生じる恐れのないセラミックス
−金属結合製品を提供することができる。
また、セラミックス部材の背面部よりセラミックス側
で金属軸と結合が可能となり、従来のセラミックス部材
の背面部より金属軸側に向けて軸突起部(凸部)を設け
る構造のものに比べ、セラミックス材料費を低下するこ
とができる。
加えて金属軸の設計に自由度が広がり、軸径の細径化
も容易となる。従って、本発明方法をセラミックス製タ
ーボロータに適用すれば、排気ガスによる回転性を高め
るべく一段とターボロータの軽量化を進めることが可能
となり、エンジンのレスポンス性能を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々本発明の一実施例により結合さ
れるセラミックス製タービンホイール及び金属軸を示す
断面図、 第3図はその実施例により得られたセラミックス製ター
ボロータの結合構造を示す断面図、 第4図(a)及び(b)は従来の結合方法を連続して示
す説明図、 第5図は従来の結合方法の問題点の説明図である。 図中: 1……セラミックス製タービンホイール 2……溝内面、2a……大径側面 2b……小径側面、3……リング溝 5……ロウ材、6……金属軸 7……筒状部、8a……外周面 8b……内周面、10……銅被覆層 12……隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス部材に設けたリング溝の底部
    にロウ材を配置しておき、このリング溝内に、金属部材
    の端部に形設された筒状部を収縮ばめにより挿入嵌合さ
    せ、次にそれらを上記ロウ材が溶融する温度以上に加熱
    保持してロウ材を上記リング溝の内面と上記筒状部の内
    周面との隙間に充填し、その後冷却することを特徴とす
    るセラミックス部材と金属部材の結合方法。
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