JP2650317B2 - 無線通信システムにおける同報通信制御方法 - Google Patents

無線通信システムにおける同報通信制御方法

Info

Publication number
JP2650317B2
JP2650317B2 JP63129959A JP12995988A JP2650317B2 JP 2650317 B2 JP2650317 B2 JP 2650317B2 JP 63129959 A JP63129959 A JP 63129959A JP 12995988 A JP12995988 A JP 12995988A JP 2650317 B2 JP2650317 B2 JP 2650317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
broadcast
data
frame
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63129959A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01300632A (ja
Inventor
信之 藤倉
浩史 森田
博之 和田
正人 林
良一 佐々木
康夫 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Seibu Software Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Seibu Software Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Microcomputer System Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Seibu Software Co Ltd filed Critical Hitachi Microcomputer System Ltd
Priority to JP63129959A priority Critical patent/JP2650317B2/ja
Publication of JPH01300632A publication Critical patent/JPH01300632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2650317B2 publication Critical patent/JP2650317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無線通信による同報通信の制御技術に係
り、特に、子局間での情報の通信を親局を介して行う無
線通信システムにおける同報通信制御方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
無線通信の分野における従来の同報通信制御方式は、
例えば、特開昭60−85631号公報に開示されている如
く、同報情報を送信局から受信局に向けて一方的に送信
するのみで、受信局から送信局への応答情報を送信しな
い方式を採るのが一般的である。この方式は、十分な回
線品質が確保でき、情報の誤り率を十分に小さくできる
場合、情報の誤りが運用上問題にならない場合に適用で
きる。TV放送の如く、情報の冗長度が高い画面伝送の場
合等がその例である。ディジタル通信の場合も同様であ
るが、更に誤り制御情報を付加し、情報の誤り検出,訂
正機構を設け、情報の誤り率を低下させる方式が採用さ
れる。
有線通信の分野における従来の同報通信制御方式は、
上記無線通信の場合と同様の方式の他に、特開昭60−17
3993号公報に開示されている如く、同報情報の受信局か
ら送信局への応答情報を、時分割通信を使用して送信す
る方式を採る場合がある。また、特開昭61−84140号公
報に開示されている如く、同報通信専用の送信局を設
け、この同報通信専用送信局が他の局(同報通信依頼
局)の代わりに、同報通信の制御を行う方式がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の如く、従来の同報通信システムでは、同報情報
フレームを送信する局(すなわち、親局)に対して、同
報情報フレームを受信するすべての局(すなわち、子
局)が、上記親局に対して、 (1)応答フレームを送信しないか、 (2)同報情報フレームの受信毎に応答フレームを送信
していた。
上記(1)の応答フレームを送信しない場合は、各子
局における受信情報の信頼性は、到達の確認をとらない
ので、必ずしも確保できないことは自明である。一方、
(2)の同報情報フレームの受信毎に応答フレームを送
信する方式では、ある子局の異常受信によって再送が発
生すると、親局はその再送処理が完了するまで、次の
(連続送信可能な制御方式では許容される連続送信フレ
ームの次の)同報情報フレームを送信することができ
ず、同報通信システム全体のスループットを低下させる
という問題があった。この問題は、子局数が多くなるに
つれ、再送処理の発生頻度も高くなるので、親局におけ
る応答フレームに対する受信処理オーバーヘッドが大き
くなり、ますます同報通信システム全体のスループット
を低下させることになる。
これに対しては、前述の特開昭61−84140号公報に開
示されている、同報通信専用の送信局を設けて、この同
報通信専用送信局が同報通信の制御を行う方式がある。
しかしながら、この方式においては、同報通信に係わる
処理を代行する同報通信専用の送信局を新たに設けるこ
とによるシステムコストの高騰という問題がある。
本発明の第1の目的は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の同報通信システム
における上述の如き問題を解消し、同報通信制御を簡単
化し、かつ、同報通信サービスに伴うシステムコストの
高騰を招かない、無線通信システムにおける同報通信制
御方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、親局による無駄な再送を少な
くし、同報通信に係るスループットを確保することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の無線通信システム
における同報通信制御方法は、子局間での情報の双方向
での通信を、無線により親局を介してフレーム単位で行
う無線通信システムにおいて、同報通信を依頼する子局
は、フレームのヘッダのアドレスフィールドに同報通信
を示す宛先情報(A)を設定すると共に、ヘッダに、こ
のフレームがデータ用か応答データ用かを示すデータ種
別情報(R)と自局の識別に用いるサブアドレス情報
(SA)とを付加して送信し、親局は、子局から受信した
フレームのヘッダの宛先情報(A)とデータ種別情報
(R)に基づき同報通信対象の情報フレームを認識する
と、このフレームをそのままのフォーマットで送信し、
同報通信を依頼した子局は、親局から受信したフレーム
のヘッダを解析し、宛先情報(A)とサブアドレス情報
(SA)に基づき、そのフレームが自依頼の同報通信対象
のフレームであることを判別することにより、このフレ
ームに対する親局による同報通信の完了を検出すること
を特徴とする。
〔作用〕
本発明に係る無線通信システムにおける同報通信制御
方法においては、同報情報を有する子局は、該同報情報
を親局に向けて送信し、親局は、フレームのヘッダ解析
手段により全子局へ該同報情報フレームを同報送信し、
該同報情報フレームの親局による送信完了を、前記同報
情報を有する子局が検出することにより、親局が同報情
報の送信完了を子局に通知することなく制御できるもの
である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。以下の説明においては、特にシステムのトータルコ
ストの低減が図れるVSAT(Very Small Aparture Termin
al)システムにおいて、同報通信サービスを実現する場
合を例として説明する。
なお、本発明はVSATシステム等の衛星通信システムに
おいてのみ実現されるものではなく、VSATのように、子
局間での情報の通信を、無線により、かつ、親局を介し
て行う無線通信システムにおいて実現できるものであ
る。
具体的な実施例を説明する前に、VSATシステムの概要
を第2図に基づいて説明する。図において、1は衛星、
2はVSATシステムにおける親局(以下、「Hub局」とい
う)、3i(i=a〜n)はVSATシステムにおける子局
(以下、「VSAT局」という)である。上記Hub局2およ
びVSAT局3iには、データや音声あるいは画像等に係わる
情報処理装置が接続されるが、ここでは省略する。
一般に、Hub局2は直径数メートル、各VSAT局3iは直
径1〜2メートルのパラボラアンテナを有する。このよ
うなVSATシステムにおいては、各VSAT局3iのアンテナサ
イズが小さいことから、その利得が小さく、各VSAT局3i
間では、直接通信ができない。当然のことながら、衛星
1の中継器利得が大きくなれば、直径1〜2メートルの
パラボラアンテナを有する各VSAT局3i間の通信が可能に
なるが、その場合はシステムコストの低減,設置の容易
化を図るためにアンテナサイズを更に小さくすることが
必然であり、各VSAT局3i間では直接通信ができないこと
に変わりはない。従って、各VSAT局3i間の通信はHub局
2を経由して実現する。この場合、各VSAT局3iから衛星
1を介したHub局2への回線4(以下、「インバンド」
という)は、TDMA(Time Division Multiple Access)
方式により、また、Hub局2から衛星1を介した各VSAT
局3iへの回線5(以下、「アウトバンド」という)はTD
M(Time Division Multiplexer)方式によることが一般
的であり、それらの方式変換に係わる処理機能は、Hub
局2の後述する回線制御装置8に持たせる。
このようにして、各VSAT局3i間で相手局を指定するこ
とにより、n:nの通信が実現できる。以上が、VSATシス
テムの概要である。
上記VSATシステムにおいて実現する、本発明の実施例
を以下に説明する。
第1図は、同報通信サービスを実現するVSATシステム
の概要を示す構成図である。図において、第2図と同一
の符号は同一の手段を示している。第1図に示すHub局
2および各VSAT局3iにおいて、6および7iは送受信装
置、8および9iは回線制御装置、10および11iは同報通
信制御装置、12および13iはそれぞれ、Hub局2および各
VSAT局3iに接続されている計算機,端末等の情報処理装
置(以下、「処理装置」という)を示している。
次に、第1図に示したシステムの動作を、(1)通常
の通信動作,(2)同報通信動作に分けて説明する。
(1)通常の通信動作 通常の通信動作を、VSAT局3iと3j間の通信、すなわ
ち、VSAT局3iに接続される処理装置13iにあるデータ
を、VSAT局3jに接続される処理装置13jに転送する場合
を例に説明する。
処理装置13iは、双方向のデータ線を含む信号線15iを
介して、VSAT局3iの回線制御装置9iに送信相手アドレス
(ここではj)等を付したデータを送ると、回線制御装
置9iは、該データを更に送受信装置7iに送り、送受信装
置7iは前述のインバンド4のVSAT局3iに割当てられたタ
イムスロットを使用して、衛星1を介してHub局2に向
けて該データを送信する。
Hub局2においては、送受信装置6を介して該データ
を受信した回線制御装置8は、アドレスjを付したま
ま、該データをアウトバンド5を使用して送信するため
に、送受信装置6へ送る。各VSAT局の送受信装置は、ア
ウトバンド5のデータを連続的に受信しており、VSAT局
3jの回線制御装置9jは、連続的に受信しているデータの
中から、アドレスがjであるデータを選択的に取出す。
回線制御装置9jは、取出したデータを信号線15jを介し
て処理装置13jに送る。多くの通信手順規約において、
処理装置13jから処理装置13iに向けて応答を返すのが一
般的であるが、伝送経路がデータと逆順になるだけで、
他のシーケンスはデータの場合と同様であるので、説明
は省略する。
以上が、VSATシステムにおける通常の通信動作の概要
である。
(2)同報通信動作 VSAT局3iに接続される処理装置13iが同報データを有
し、この同報データを他のVSAT局3a〜3n(3iを除く)お
よびHub局2へ一斉に伝送する場合について説明する。
処理装置13iは、双方向のデータ線を含む信号線17iを
介して、同報通信制御装置11iへ同報データを送る。な
お、同報通信制御装置11iの構成および動作について
は、後に詳述する。同報通信制御装置11iは、送信相手
のアドレスとして、同報データである旨の符号(ここで
は“0"とする)を付し、双方向のデータ線を含む信号線
19iを介し、回線制御装置9iを経由して、該同報データ
を送受信装置7iへ送る。
送受信装置7iは、インバンド4のVSAT局3iに割当てら
れたタイムスロットを使用して、衛星1を介してHub局
2に向けて該同報データを送信する。Hub局2におい
て、送受信装置6を介して該同報データを受信した回線
制御装置8は、アドレスが“0"であることから、該デー
タが同報データであることを認識し、同報通信制御装置
10(この詳細な構成と動作は後述する)へ、信号線18を
介して該同報データを送ると同時に、該同報データをア
ウトバンド5を使用して送信するために送受信装置6へ
送る。
各VSAT局の送受信装置7iは、アウトバンド5のデータ
を連続的に受信しており、VSAT局3j(j=a〜n、iも
含む)の回線制御装置9jは、連続して受信しているデー
タの中から、アドレスが“0"であるデータを同報データ
として認識し選択的に取出す。回線制御装置9jは、取出
した該同報データを信号線19jを介して同報通信制御装
置11jに送る。同報通信制御装置11jは、該同報データを
信号線17jを介して処理装置13jに送ると同時に、該同報
データに対する応答データを作成して、信号線19jを介
して回線制御装置9jへ、そして、更に送受信装置7jへ送
る。
送受信装置7jは、インバンド4のVSAT局3jに割当てら
れたタイムスロットを使用して、衛星1を介してHub局
2に向けて該応答データを送信する。該応答データを送
受信装置6を介して受信した回線制御装置8は、該デー
タが応答データであると認識すると、同報通信制御装置
10へ、信号線18を介して該応答データを送る。同報通信
制御装置10は、各VSAT局3j(j=a〜n)からの応答デ
ータを解析し、再送の必要があれば、先に送信した同報
データを再送する。再送に伴なう伝送シーケンスは、1
回目に同報データを伝送する場合と同様である。同報デ
ータの再送が必要でないと、同報通信制御装置10が判断
したときに一連の制御シーケンスが終了する。
概要として、同報データの長さに関係する制御の繰返
しに関することおよび制御の終了シーケンス、すなわ
ち、処理装置13iが制御シーケンスの完結を認識する方
法等については省略したが、この点については、同報通
信制御装置10および11iの構成および動作を説明する際
に説明する。
第3図に、本システムで使用する伝送フレームフォー
マットを示す。第3図に示す伝送フレームフォーマット
は、HDLC手順のフレームフォーマット(JIS C−6363)
にR,SAフィールドを除いて準拠している。第3図におい
て、Fはフラグフィールド、Aはアドレスフィールド、
Cは制御フィールド、Rはデータ/応答識別フィール
ド、また、SAはサブアドレスフィールド、Dは情報フィ
ールド、FCSはフレームチェックシーケンスフィールド
である。
上記各フィールドの中で、RおよびSAはHDLC手順には
なく、新たに追加したフィールドである。フィールドF,
C,FCSの使用法は、HDLC手順(JIS C−6364および同636
5)と同一であるので、説明は省略する。なお、説明の
都合上、フィールドA〜SAをヘッダと呼ぶことにする。
第4図に、第3図に示した伝送フレームフォーマット
の各フィールドの使用方法を示す。図において、「N
o.」は、説明の都合上付した伝送フレームフォーマット
の種別番号である。「種別」は、通信形態種別を表わ
し、1対1通信と同報通信を表わす。「ケース」は各通
信形態におけるデータの伝送方向等を表わす。「データ
・応答種別」は、各ケースにおいて伝送されるのがデー
タであるか応答であるかを表わす。「回線」は、データ
・応答種別で示す情報がインバンド4で伝送されるか、
アウトバンド5で伝送されるかを表わす。以上の各項目
は、説明の都合上示したものである。
次に、項目A,R,SAおよびDは、第3図に示した伝送フ
レームフォーマットの同一符号の各フィールドを表わ
す。項目AおよびSA欄の¥記号は、引続く文字列が16進
数であることを示す。例えば、「¥FE」は(11111110)
のビット列を示す。以下の説明では、各局のアドレス付
けを次のようにする。すなわち、Hub局2のアドレスを
¥FFとし、VSAT局3i(i=a〜n)のアドレスを1〜¥
FEに、それぞれ1対1対応をなすように(各局のアドレ
スが異なるように)設定する。前述の如く、アドレス
“0"は、該伝送フレームが同報通信に係わるときに使用
する。項目Rは、“0"のときデータを表わし、“1"のと
き応答データを表わす。項目Dは、情報フィールドの内
容、すなわちデータか応答データかを表わす。
以上の取決めの下で、幾つかの伝送フレームフォーマ
ットについて述べる。
まず、No.1の伝送フレームフォーマットについて述べ
る。本伝送フレームフォーマットは、Hub局2がある特
定のVSAT局3i(アドレス:i)にデータを送信する場合の
伝送フレームフォーマットである。このとき、フィール
ドAには、送信相手であるVSAT局3iのアドレスiをセッ
トする。フィールドRには、送信する内容がデータであ
るので“0"をセットする。フィールドSAには、Hub局2
の自局アドレス(¥FF)をセットする。更に、フィール
ドDには、送信すべきデータをセットする。このとき、
送信すべきデータの長さがフィールドDの長さに比べて
長いならば、長い分に相当するデータを送信するために
新たな伝送フレームを構成する。すなわち、送信すべき
データが長い場合は、複数フレームによって該データを
送信する。この場合に、一連の複数フレームは送信順序
番号により管理するが、本システムにおいても、HDLC手
順の標準的な手続き(JIS C−6364および6365)に従う
ので、説明は省略する。
次に、No.2の伝送フレームフォーマットについて述べ
る。本伝送フレームフォーマットは、Hub局2がある特
定のVSAT局3iにデータを送信する場合において、データ
を受信したVSAT局3iが該データの受信状態を、応答デー
タとしてHub局2に向けて送信する場合の伝送フレーム
フォーマットである。No.2の伝送フレームフォーマット
と、No.1の伝送フレームフォーマットとの違いは、フィ
ールドRの設定値のみであるが、VSAT局3iの送信フレー
ムであるので、Hub局2だけが受信可能であり、Hub局2
は他の伝送フレームフォーマットと識別可能である。
次に、同報通信関連の伝送フレームフォーマットにつ
いて説明する。No.7の伝送フレームフォーマットは、あ
るVSAT局3iが同報データを持っており、それを送信する
場合の伝送フレームフォーマットである。フィールドA
には、該データが同報データである旨を示す“0"をセッ
トする。フィールドRには、送信する内容がデータであ
るので“0"をセットする。フィールドSAには、VSAT局3i
の自局アドレスiをセットする。更に、フィールドDに
は、送信すべき同報データをセットする。このとき、送
信すべき同報データの長さがフィールドDの長さに比べ
て長いならば、No.1の伝送フレームフォーマットの説明
に記した方法による。
次に、No.7の伝送フレームを受信したHub局2が、更
に、全VSAT局3i(i=1,2,…,n)に向けて送信する場合
に使用する伝送フレームフォーマットNo.8について説明
する。No.8の伝送フレームフォーマットは、No.7の伝送
フレームフォーマットと全く同じであるが、伝送される
回線にインバンド4とアウドバンド5の違いがあり、各
々の回線に対して、受信局がHub局2またはVSAT局3iに
限定されるので、その識別は可能である。
最後に、No.9の伝送フレームフォーマットについて説
明する。これは、No.8の伝送フレームフォーマットに対
して、各VSAT局3iが応答する場合の伝送フレームフォー
マットであり、No.7およびNo.8の伝送フレームフォーマ
ットと、フィールドRの設定値のみが異なる。従って、
No.7およびNo.9の伝送フレームを受信するHub局2は、
フィールドRの違いにより、伝送フレームの識別を行
う。
No.3〜No.6の伝送フレームフォーマットに関しては、
以上の各伝送フレームフォーマットの説明および第4図
中の記載により十分理解できると思われるので、説明を
省略する。なお、第4図に示す伝送フレームフォーマッ
トの他にも、例えば、回線の設定コマンド,切断コマン
ドあるいはこれらに対する応答コマンドを使用するが、
これらのコマンドはHDLC手順(JIS C−6364および636
5)に従うので、説明は省略する。
第5図に、Hub局2内の回線制御装置8の構成を示
す。図において、80はアウトバンド5の搬送波の送出,
インバンド4に対する時間基準の設定,タイムスロット
の管理等の制御を行う制御部、81は受信バッファ、82は
送信バッファ、83はヘッダ解析部、84および85はインタ
フェイス部である。インタフェイス部84は信号線14を介
して前記処理装置12に接続し、インタフェイス部85は信
号線18を介して前記同報通信制御装置10に接続する。
上記回線制御装置8の動作を説明するために、ヘッダ
解析部83の処理の流れを第6図に示す。第6図におい
て、ヘッダ解析部83はステップ83aで受信バッファ81に
伝送フレーム(前記No.2,3,4,6,7,9の受信フレーム)が
有るか否かを判定する。受信バッファ81に伝送フレーム
が無い場合は、ステップ83aを繰返す。受信バッファ81
に伝送フレームが有る場合は、ステップ83bで受信バッ
ファ81から1フレーム取出す。次に、ステップ83cで取
出した伝送フレームのフィールドAが“0"であるか否か
を判定する。フィールドAが“0"である場合は、ステッ
プ83hへ進む。また、フィールドAが“0"でない場合
は、ステップ83dでフィールドAが“¥FF"であるか否か
を判定する。フィールドAが“¥FF"である場合は、ス
テップ83gへ進む。フィールドAが“¥FF"でない場合
は、ステップ83eでフィールドSAが“¥FF"であるか否か
を判定する。フィールドSAが“¥FF"である場合は、ス
テップ83gへ進む。フィールドSAが“¥FF"でない場合は
ステップ83fに進み、該伝送フレームを送信バッファ82
へ書込み、ステップ83aに戻る。このステップ83fに至る
伝送フレームは、第4図に示したNo.3またはNo.4の伝送
フレームである。
次に、ステップ83dまたは83eから分岐するステップ83
gにおいては、該伝送フレームをインタフェイス部84を
介して信号線14に出力し、ステップ83aに戻る。このス
テップ83gに至る伝送フレームは、第4図に示したNo.2
またはNo.3の伝送フレームである。同一伝送フレーム種
別のNo.3の伝送フレームが、ステップ83fに至る場合と
ステップ83gに至る場合とがあるのは、該フレームのフ
ィールドAのアドレスが、VSAT局3iのアドレスかHub局
2のアドレスかによるものである。
次に、ステップ83cでフィールドAが“0"であると判
定した場合、すなわち、該フレームが同報通信関連の伝
送フレームである場合について、ステップ83hから説明
する。ステップ83hで該伝送フレームのフィールドRが
“0"であるか否かを判定する。フィールドRが“0"であ
る場合には、ステップ83で該伝送フレームを送信バッフ
ァ82に書込む。送信バッファ82に書込まれた伝送フレー
ムは、第4図のNo.7の伝送フレームである。このNo.7の
伝送フレームは送信バッファ82に書き込まれた時点で、
第4図のNo.8の伝送フレームと見なされる。続いてステ
ップ83jでは、該伝送フレームをインタフェイス部85を
介して信号線18へ出力し、ステップ83aに戻る。一方、
ステップ83iを経由しないでステップ83jに至るフレーム
は、第4図のNo.6またはNo.9の伝送フレームである。以
上で、第5図に示したヘッダ解析部83の説明を終わり、
以下、ヘッダ解析部83を経由しない伝送フレームについ
て説明する。
ヘッダ解析部83を経由しない伝送フレームは、第4図
のNo.1およびNo.5の伝送フレームである。No.1の伝送フ
レームは、第5図において信号線14からインタフェイス
部84を介して回線制御装置8へ入力され、直接送信バッ
ファ82に書込まれる。No.5の伝送フレームは、同様に、
信号線18からインタフェイス部85を介して回線制御装置
8へ入力され、直接送信バッファ82に書込まれる。
第7図に、VSAT局3iの回線制御装置9iの構成を示す。
図において、90はインバンド4でVSAT局3iに割当てられ
たタイムスロットへの搬送波の送出等の制御を行う制御
部、91は受信バッファ、92は送信バッファ、93はヘッダ
解析部を示している。また、94および95はインタフェイ
ス部であり、インタフェイス部94が信号線15iを介して
処理装置13iに接続し、インタフェイス部95が信号線19i
を介して同報通信制御装置11iに接続する。
回線制御装置9iの動作を説明するために、ヘッダ解析
部93の処理の流れを第8図に示す。第8図において、ヘ
ッダ解析部93は、ステップ93aで受信バッファ91に伝送
フレーム(前記No.1,3,4,5,8の受信フレーム)が有るか
否かを判定する。受信バッファ91に伝送フレームが無い
場合は、ステップ93aを繰返す。受信バッファ91に伝送
フレームが有る場合、ステップ93bで受信バッファ91か
ら1フレーム取出す。次に、ステップ93cで取出した伝
送フレームのフィールドAが“0"であるか否かを判定す
る。フィールドAが“0"である場合は、ステップ93iに
進む。また、フィールドAが“0"でない場合は、ステッ
プ93dで、フィールドAが自局のアドレスiであるか否
かを判定する。フィールドAが自局のアドレスiである
場合は、ステップ93hに進む。フィールドAが自局のア
ドレスiでない場合は、フィールドSAが自局のアドレス
iであるか否かを、ステップ93eで判定する。
フィールドSAが自局のアドレスiでない場合は、ステ
ップ93gに進む。フィールドSAが自局のアドレスiであ
る場合は、ステップ93fで、フィールドRが“1"である
か否かを判定する。フィールドRが“1"である場合は、
ステップ93hに進む。フィールドRが“1"でない場合
は、ステップ93gに進み、該伝送フレームを読捨てた
後、ステップ93aに戻る。ステップ93hに至る伝送フレー
ムは、第4図のNo.1,No.3またはNo.4の伝送フレームで
ある。但し、No.1およびNo.3の伝送フレームは自局宛て
のデータであり、No.4の伝送フレームは、No.3のデータ
に対する応答データである。
次に、ステップ93cでフィールドAが“0"である場
合、すなわち、該伝送フレームが同報通信関連の伝送フ
レームである場合は、ステップ93iで該伝送フレームを
インタフェイス部95を介して信号線19iに出力し、ステ
ップ93aに戻る。このステップ93iに至る伝送フレーム
は、第4図のNo.5またはNo.8の伝送フレームである。以
上で、第7図に示したヘッダ解析部93の処理についての
説明を終わり、以下、ヘッダ解析部を経由しない伝送フ
レームについて説明する。
ヘッダ解析部を経由しない伝送フレームは、第4図の
No.2,No.3,No.4,No.6,No.7およびNo.9である。このう
ち、No.2,No.3およびNo.4の伝送フレームは、第7図に
おいて、信号線15iからインタフェイス部94を介して回
線制御装置9iに入力され、直接送信バッファ92に書込ま
れる。ただし、No.3は自局i発信のデータであり、No.4
はNo.3のデータに対する応答データである。No.6,No.7
およびNo.9の伝送フレームは、信号線19iからインタフ
ェイス部95を介して回線制御装置9iへ入力され、直接送
信バッファ92に書込まれる。
第9図に、Hub局2の同報通信制御装置10の構成を示
す。第9図において、101は前記回線制御装置8と信号
線18を介して接続するインタフェイス部、102,103およ
び106はバッファで、102は受信バッファ、103は送信バ
ッファ、106はインタフェイス部、105から入力されるフ
レームの受信バッファ、104は制御部、105は上記インタ
フェイス部であり、信号線16を介して処理装置12に接続
している。なお、受信バッファ106に格納されるのは、H
ub局2発信の同報データ等、また、受信バッファ102に
格納されるのは、上記Hub局2発信の同報データに対す
る応答データ,VSAT局3iからの同報要求データ(第4図
のNo.7の伝送フレームに相当するデータ),または、そ
れに対する応答データ等である。
上記同報通信制御装置10の動作を説明するために、制
御部104の処理の流れを第10図に示す。第10図におい
て、制御部104は、ステップ40aで受信バッファ106に伝
送フレームが有るか否かを判定する。受信バッファ106
に伝送フレームが無い場合は、ステップ40dに進む。受
信バッファ106に伝送フレームが有る場合は、ステップ4
0bで受信バッファ106から1フレーム取出す。次に、ス
テップ40cで取出した伝送フレームに対する応答管理テ
ーブル(詳細は後述する)を作成する。この処理、すな
わち、ステップ40cに至る伝送フレームは、自局,Hub局
2発信の同報データ、第4図のNo.5に限られる。なお、
上述のNo.5の伝送フレームは、受信バッファ106に書込
まれる際に、同時にインタフェイス部105により、送信
バッファ103にも書込まれる。
続いて、ステップ40dで、受信バッファ102に伝送フレ
ームが有るか否かを判定する。受信バッファ102に伝送
フレームが無い場合は、ステップ40aに戻る。受信バッ
ファ102に伝送フレームが有る場合は、ステップ40eで受
信バッファ102から1フレーム取出す。次に、ステップ4
0fで該伝送フレームのフィールドRが“0"であるか否か
を判定する。フィールドRが“0"である場合はステップ
40gに進み、該伝送フレームに対する応答管理テーブル
を作成する。
続いて、ステップ40hで該伝送フレームをインタフェ
イス部105を介して信号線16に出力すると共に、後述す
る応答管理テーブルの該伝送フレームの応答確認領域の
¥FFの領域に“1"をセットし、ステップ40aに戻る。こ
の処理、すなわち、ステップ40hに至る伝送フレーム
は、第4図のNo.7に限られる。一方、ステップ40fで該
伝送フレームのフィールドRが“0"でないと判定したと
きは、ステップ40iで応答処理(後に詳述する)を行
い、ステップ40aに戻る。この処理、すなわち、ステッ
プ40iに至る伝送フレームは、第4図のNo.6およびNo.9
に限られる。第4図の同報通信関連の伝送フレームで、
制御部104を経由しないのはNo.8であり、No.8の伝送フ
レームは前述の如く、回線制御装置8で、No.7の伝送フ
レームから複写されて既に送受信装置6に渡されてい
る。
次に、第11図に基づいて、同報通信制御装置10の制御
部104に擁する応答管理テーブルおよび第10図のステッ
プ40iの応答処理について説明する。応答管理テーブル
は、伝送フレーム格納領域,応答確認領域(a,b,…,i,
j,…,n,¥FF)およびタイマ管理領域(T)から構成さ
れる。これらの領域から成るエリアはm個存在する。前
記制御部104は、新たな同報データが発生する毎に、応
答管理テーブルの空きエリア(伝送フレーム格納領域が
クリアされているエリア)を捜して、該データをフレー
ム単位で伝送フレーム格納領域に格納し、同時に、上記
応答確認領域a,b,…,i,j,…,n,¥FFをクリアし、タイマ
管理領域Tにタイムアウト時間をセットする。また、該
伝送フレームに対する応答フレームを受信する毎に、そ
の応答フレームのフィールドSAの値に相当する前記応答
確認領域に、“1"をセットする。タイマ管理領域Tにセ
ットしたタイムアウト時間に達したならば、上記応答確
認領域a,b,…,i,j,…,n,¥FFの状態を調べ、再送が必要
ならば、該当する伝送フレームを再送する。再送が不必
要ならば、該エリアの伝送フレーム格納領域をクリアす
る。このとき該伝送フレームが自局、すなわち、Hub局
2発信の同報データであるならば、送信完了信号をイン
タフェイス105を介して信号線16へ出力し、接続する処
理装置12へ送る。なお、上記m個のエリアの使用方法に
ついては、サイクリックバッファ等の一般的な使用方法
に従う。
また前記タイムアウトの制御は以下の方法による。制
御部104内に一定周期のタイマ割込で動作するタイムア
ウト制御プログラムを設け、該プログラムで前記タイマ
管理領域Tの値が正であるならば、その値よりタイマ割
込の周期に相当する時間だけ減算する。該プログラムは
以上の処理をm個のタイマ管理領域Tに関して繰り返
す。したがってタイマ管理領域Tの値が0以下であれ
ば、タイムアウト時間に達したと判定できる。
さらに、再送の必要の有無の判定は次のような方法に
よる。
(1)本出願人が先に、特願昭62−114276号「同報通信
システム」に提案した方法 (2)前記応答確認領域a,b,…,i,j,…,¥FFの内、1
つでも“0"である領域が存在するならば、相当するデー
タを再送する方法 なお、同報データの発信局に関する応答処理を省略す
る場合、すなわち応答確認領域の発信局対応エリアには
“1"がセットされない場合もあり、対応して再送の必要
の有無判定においても、発信局に関する処理を除かなけ
ればならないが、本実施例においては、このような例外
処理がない方が処理が簡単であるので、同報データの発
信局に関しても同一の処理としている。また、同報デー
タの発信局に関する応答を確認することは、発信局が、
接続する処理装置に送る送信完了信号出力の確認をとる
ことに等価になり、システムの信頼性を向上させること
になる。
第12図に、VSAT局3iの同報通信制御装置11iの構成を
示す。図において、111は回線制御装置9iと信号線19iを
介して接続するインタフェイス部、112,113および116は
バッファであり、112は受信バッファ、113は送信バッフ
ァ、更に116はインタフェイス部115から入力される伝送
フレームの受信バッファ、114は制御部、115は上記イン
タフェイス部であり、信号線17iを介して処理装置13iに
接続している。なお、受信バッファ116に格納されるの
は、自局、VSAT局3i発信の同報データ等、また、受信バ
ッファ112に格納されるのは、上記Hub局2からの同報デ
ータ,自局を含めたVSAT局3i(i=a,b,…,n)からの同
報データ(第4図のNo.8の伝送フレームに相当するデー
タ),または、それに対する応答データ等である。
上記同報通信制御装置11iの動作を説明するために、
制御部114の処理の流れを第13図に示す。第13図におい
て、制御部114は、ステップ50aで受信バッファ116に伝
送フレームが有るか否かを判定する。受信バッファ116
に伝送フレームが無い場合は、ステップ50dに進む。ま
た、受信バッファ116に伝送フレームが有る場合は、ス
テップ50bで受信バッファ116から1フレーム取出す。次
に、ステップ50cで、制御部114に内蔵するフラグエリア
の該伝送フレームに対応するフラグをオンする。この処
理、すなわち、ステップ50cに至る伝送フレームは、自
局,VSAT局3i発信の同報データ、第4図のNo.7に限られ
る。なお、上述のNo.7の伝送フレームは、受信バッファ
116に書込まれる際に、同時にインタフェイス部115によ
り、受信バッファ113にも書込まれる。
続いて、ステップ50dで、受信バッファ112に伝送フレ
ームが有るか否かを判定する。受信バッファ112に伝送
フレームが無い場合は、ステップ50aに戻る。受信バッ
ファ112に伝送フレームが有る場合は、ステップ50eで1
フレーム取出し、該伝送フレームのフィールドSAが“¥
FF"であるか否かを判定する。フィールドSAが“¥FF"で
ある場合はステップ50jに進む。フィールドSAが“¥FF"
でない場合はステップ50fに進み、フィールドSAが他局
のアドレスであるか否かを判定する。フィールドSAが他
局のアドレスである場合はステップ50jに進む。フィー
ルドSAが他局のアドレスでない、すなわち、自局アドレ
スである場合にはステップ50gに進み、制御部114に内蔵
する前記フラグエリアの該伝送フレームに対応するフラ
グをオフする。
次に、ステップ50hで、送信完了信号をインタフェイ
ス部115を介して信号線17iに出力し、ステップ50iに進
む。この処理、すなわち、ステップ50hに至る伝送フレ
ームは、第4図の自局発信のNo.8に限られる。なお、送
信完了信号を信号線17iを介して入力することにより、
処理装置13iが制御シーケンスを完結する。ステップ50i
では,応答フレームを作成し、バッファ113に書込む。
この応答フレームのフィールドSAには、自局のアドレス
をセットする。また、バッファ113に書込んだ応答フレ
ームが、第4図のNo.6またはNo.9である。一方、ステッ
プ50eおよび50fから分岐したステップ50jでは、該受信
フレームをインタフェイス部115を介して信号線17iに出
力し、ステップ50iに進む。この処理、すなわち、ステ
ップ50jに至る伝送フレームは、第4図のNo.5および他
局発信のNo.8に限られる。
上記実施例によれば、VSAT局からの同報データの送信
は、Hub局の回線制御装置でインバンドからアウトバン
ドへ折り返すので、Hub局の処理に伴なう遅れ時間が少
なく、また、各VSAT局は、自局データの同報通信に伴な
う応答処理を行う必要がないため、構成が簡単になると
いう利点がある。更に、Hub局は、同報通信の完了を、
同報データを発信したVSAT局に通知する必要がなく、処
理が容易になるという効果もある。
ところで、前述の課題を解決する方式として、本出願
人が先に、特願昭62−114276号「同報通信システム」に
提案した方式がある。
この方式は、同報情報を送信する親局と、前記同報情
報を受信する複数の子局から構成される同報通信システ
ムにおいて、前記親局に、同報送信フレームにすべての
子局に共通な(グローバル)アドレスと、前記子局をグ
ループ化するグループアドレスとを選択可能な書込み手
段を設け、全子局一斉同報,グループ宛て同報を行う如
く構成し、親局は、前記複数の子局からの応答フレーム
のうち、子局が親局からの同一送信順序番号の同報情報
フレームを異常受信したことを示す情報を含むフレーム
の数が、予め定めた値以上であることを検出する手段を
有し、該検出手段の出力があった場合に、該同報情報フ
レームを前記グループ単位に再送するようにしたもので
ある。
上記方式については、複数の子局グループのうち、異
常受信の頻度が高い子局グループを切離して、同報デー
タ送信の一連のシーケンス完了後に、前記切離した子局
グループへの同報データの再送を行うわけであるが、こ
の再送のタイミングは、次のように制御することが望ま
しい。
すなわち、同報データを送信する親局と、その同報デ
ータを受信する1局以上の子局から構成される子局グル
ープを有する同報通信システムにおいて、前記親局の同
報通信制御装置が、前記子局グループのうち応答不良の
子局グループを対象から切離す手段と、切離した子局グ
ループをアプリケーション(同報通信制御装置に接続す
る計算機,端末等の情報処理装置若しくは該装置で動作
するアプリケーションプログラム)に知らせる手段とを
有する如く構成するとともに、親局のアプリケーション
が切離された子局グループを記憶する手段を有する如く
構成して、前記親局の同報通信制御装置は、同報データ
を各子局グループ宛てに送信し、各子局からの応答フレ
ームにより各子局グループの応答不良を監視し、応答不
良を検出した場合にはその子局グループを同報通信制御
の対象から切離す。そして、一連の同報データ送信のシ
ーケンスが終了したときに途中で切離した子局グループ
の中に、応答不良が回復したグループがある場合には、
親局の同報通信制御装置は切離した全子局グループを対
象として該同報データを再送するようにするものであ
る。
親局の同報通信制御装置は、上述の処理を切離した子
局グループがなくなるまで、あるいは、切離した子局グ
ループの応答不良が回復しなくなるまで繰返し、終了時
に切離し子局グループに関する情報を、親局のアプリケ
ーションに渡す。親局のアプリケーションは、受取った
切離し子局に関する情報から応答不良の子局グループを
知り、その状況に応じて次に同報送信(再送を含む)す
る同報データを決める。このように、親局のアプリケー
ションと同報通信制御装置で同報データ再送のタイミン
グを監視することにより、より的確に再送タイミングを
捕えることができる。
以下、具体的に例を挙げて説明する。
第14図は上記同報通信システムの構成を示す図であ
り、1は衛星、20は親局、30は複数の子局を示してい
る。また、4(i)(i=1,2,…n)は、子局で構成さ
れたグループを示している。
ここで、親局20から各子局30へ同報データを送信する
場合を考える。親局20は、同報データをある一定の大き
さの同報フレームに分割し、該同報データを受信すべき
1つ、または、それ以上のグループのグループアドレス
を付加して、各子局へ送信する(第14図の実線)。一
方、該同報フレームを受信した子局30は、それが自局が
属するグループ宛てのものであるか否かを、同報フレー
ムに付加されているグループアドレスから判断する。自
局が属するグループ宛てであるならば、親局20に対して
応答フレームを返す(第14図の破線)。この各子局から
の応答フレームにより、親局20は各グループの同報フレ
ームの受信状況を把握する。
次に親局20の動作について説明する。
第15図は、親局20の構成図であり、送受信装置21,同
報通信制御装置22,アプリケーション23から構成され
る。同報データは、アプリケーション23から同報通信制
御装置22に、同報対象グループアドレスとともに渡され
る。同報通信制御装置22は、アプリケーション23から受
取った同報データから同報フレームを作成し、送受信装
置21を介して各子局へ同報送信する。また、各子局から
の応答フレームは送受信装置21を介して同報通信制御装
置22に渡される。
第16図に、上記同報通信制御装置22の構成を示す。構
成的には、前記同報通信制御装置10,同11iと同様であ
る。
第17図を用いて、上記同報通信制御装置22の動作を説
明する。ステップ60aで、アプリケーション23から同報
データと同報対象グループアドレスを受取る。ステップ
60bでは、受取った同報データをある一定の大きさの1
つ以上の同報フレームに分割し、送信順序番号を各同報
フレームに付ける。そして、ステップ60cで、頭の送信
順序番号の同報フレームから送信するように、イニシャ
ライズする。ステップ60dでは、送信すべき同報情報フ
レーム(再送含む)を同報対象グループアドレスを付加
して送信し、ステップ60eで、送信した同報フレームに
対応させてタイマをセットする。
ステップ60fでは、子局からの応答フレームを受信し
ているか否かを判定し、受信していればステップ60gで
該応答フレームを解析し、子局のグループ毎に同報フレ
ームの送信順序番号対応に受信済み,未受信の累計をと
る。累計の結果、受信状況が設定した基準に達した同報
フレームのタイマはリセットする。ステップ60hでは、
同報データ送信のシーケンス、すなわち、ステップ60b
で分割した一連の同報フレームの送信シーケンスが終了
したか否かを判定する。ステップ60fで応答フレームを
受信していない場合、あるいは、ステップ60hで同報デ
ータ送信のシーケンスが終了していない場合は、ステッ
プ60pに進み、ステップ60eでセットしたタイマがタイム
アウトを発生しているか否かを調べる。タイムアウトを
発生していない場合はステップ60dに戻り、次の同報フ
レームの送信を行う。タイムアウトを発生している場合
はステップ60qに進み、タイムアウトに対応する同報フ
レームの再送回数がある一定の回数に達したか否かを調
べ、達していない場合はステップ60rで、ステップ60gに
よる累計結果から応答不良のグループの切離しを行い、
ステップ60dに戻る。
ここで、切離しとは、子局のグループを同報通信の対
象から外し、そのグループに属する子局からの応答に基
づいた制御を行わないようにすることをいう。但し、切
離したグループの応答不良の回復を検知するために、切
離したグループでも応答フレームの累計処理は継続す
る。
同報データの送信のシーケンスが終了したときは、ス
テップ60iでシーケンス途中で切離されたグループがあ
るか否かを判定し、なければステップ60mで正常終了情
報をアプリケーションに渡して処理を終了する。切離さ
れたグループがある場合には、ステップ60jで切離した
グループの中に応答不良の回復したものがあるか否かを
判定し、1グループでもあれば、ステップ60kで、切離
した全グループを同報対象にして、ステップ60cに戻
り、同報データの再送を行う。切離したグループの中に
応答不良の回復(前記したように、切離したグループで
も応答フレームの累計処理は継続しているので、その累
計結果より応答不良の回復を検出する。)したものが1
つもなければ、ステップ60nで、切離したグループのグ
ループアドレスをアプリケーションに渡して処理を終了
する。
アプリケーション23の動作を説明する前に、アプリケ
ーション23で持つテーブルの説明を行う。テーブルの構
成を第18図に示す。アプリケーション23は、同報送信す
べきns個の同報データ(i=1,2,…,ns)を持ち、ng
のグループj(j=1,2,…,ng)を同報対象の子局グル
ープとする。図においてrijは、同報データiに対する
グループjの受信状況を表わし、「未受信」,「受信済
み」,「受信対象外」の3つの状態をとる。ここで、
「受信対象外」とは、該同報メッセージを送信しなくて
も良いグループを指している。またsjは、時刻tjにおけ
るグループjの通信状態を表わし、「通信可」,「通信
不可」の2つの状態をとる。
次に、第19図を用いて、アプリケーション23の動作を
説明する。ステップ70aで、次のようにテーブルのイニ
シャライズをする。同報データとそれに対応する同報対
象の子局グループに従って、受信状況rijに「未受信」
または「受信対象外」をセットし、ns個のすべての同報
データiについて、「受信対象外」であるグループjに
ついては通信状態sjに「通信不可」を、それ以外のグル
ープについては「通信可」をセットし、tjには現在時刻
をセットする。ステップ70bでは、通信状況sjが「通信
可」であるグループの数が最大である同報データiを1
つ捜す。ステップ70cでは、ステップ70bで捜した同報デ
ータiと、同報データiについて受信状況rijが「未受
信」であるすべてのグループjのグループアドレスを、
同報通信制御装置22へ渡す。
ステップ70dでは、同報通信制御装置22から同報終了
情報を受取り(同報通信制御装置22が同報送信中、すな
わち同報終了情報をアプリケーションへ渡すまでは、ア
プリケーション23はステップ70dで待ちの状態にあ
る。)、正常終了の場合(第17図においてステップ60cm
を経由して終了した場合)ステップ70cで渡した同報デ
ータiとグループアドレスに対応するすべてのグループ
jに関して、受信状況rijに「受信済み」を、通信状態s
jに「通信可」を、tjに現在時刻をセットする。ステッ
プ70dで受取った同報終了情報が、第17図の説明に記し
た切離しグループアドレスの場合には、ステップ70cで
渡した同報データiとグループアドレスに対応するグル
ープjに関する受信状況rijと通信状態sjのうち、切離
されたグループアドレスに対応するものについては、受
信状況rijは「未受信」のままで通信状態sjに「通信不
可」を、それ以外のものについては受信状況rijに「受
信済み」、通信状態sjに「通信可」をセットし、tjに現
在時刻をセットする。
続いて、ステップ70eでは、すべての同報メッセージ
i,すべてのグループjについて受信状況rijを調べて、
「未受信」のものがあるか否かを判定し、1つも「未受
信」であるものがなければ処理を終了し、1つでも「未
受信」であるものがあればステップ70fに進む。ステッ
プ70fでは、ある同報データiについて、受信状況rij
「未受信」で、かつ、現在時刻とtjとの差がある一定の
時間以上であるグループjについて、通信状態sjに「通
信可」を、tjに現在時刻をセットし、該グループに対す
る最新の通信状態を得るために、該グループに対する同
報送信が行えるようにする。
ステップ70gでは、ある同報データiについて、受信
状況rijが「未受信」であるグループjの通信状態s
jが、すべて「通信不可」であるか否かを判定し、すべ
て「通信不可」であるならば、ステップ70hに進み、そ
うでなければ、ステップ70bへ戻り、処理を続ける。ス
テップ70hでは、「未受信」の同報対象のグループがす
べて「通信不可」であるので、異常終了するか、ステッ
プ70iに進んで再試行を行うかの判定を行う。この再試
行の判定基準は該同報データの価値,重要性などより決
める。ステップ70iでは、通信不可が回復するようなあ
る程度の時間をおいて、ある同報データiについて、受
信状況rijが「未受信」であるすべてのグループjにつ
いて、通信状態sjに「通信可」を、tjに現在時刻をセッ
トし、再試行するためにステップ70bに戻る。
以上説明した如く、回線品質の一時的な低下により同
報データの受信ができなくなり同報対象から切離された
子局のグループの回復を、同報通信制御装置22では同報
フレームレベルで、アプリケーション23では同報データ
で監視することにより、的確に同報データの再送タイミ
ングを把握することができ、同報データの無駄な再送を
少なくする効果がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、無線通信システムにおける同報通信
制御を簡単化でき、同報通信サービスに伴うシステムコ
ストの高騰を回避でき、さらに、同報通信時のスループ
ットを確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づく同報通信サービスを実現するVS
ATシステムの概略構成を示す図、第2図はVSATシステム
の概要を説明する図、第3図は本システムで使用する伝
送フレームフォーマットを示す図、第4図は本システム
における伝送フレームフォーマットの使用説明図、第5
図はHub局の回線制御装置の構成を示す図、第6図はHub
局の回線制御装置のヘッダ解析部の処理の流れを示す
図、第7図はVSAT局の回線制御装置の構成を示す図、第
8図はVSAT局の回線制御装置の処理の流れを示す図、第
9図はHub局の同報通信制御装置の構成を示す図、第10
図はHub局の同報通信制御装置の処理の流れを示す図、
第11図はHub局の同報通信制御装置の制御部に擁する応
答管理テーブルの構成図、第12図はVSAT局の同報通信制
御装置の構成を示す図、第13図はVSAT局の同報通信制御
装置の処理の流れを示す図、第14図は同報通信システム
の構成を示す図、第15図は親局の構成を示す図、第16図
は親局の同報通信制御装置の構成を示す図、第17図は親
局の同報通信制御装置の処理の流れを示す図、第18図は
親局のアプリケーションが持つテーブルの構成を示す
図、第19図は親局のアプリケーションの処理の流れを示
す図である。 1:衛星、2:Hub局、3i(i=a〜n):VSAT局、4:インバ
ンド、5:アウトバンド、6および7i:送受信装置、8お
よび9i:回線制御装置、10および11i:同報通信制御装
置、12および13i:処理装置、20:親局、30:子局。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 浩史 東京都小平市上水本町1479番地 日立マ イクロコンピュータエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 和田 博之 大阪府大阪市東区北浜4丁目6番地 日 立西部ソフトウェア株式会社内 (72)発明者 林 正人 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 佐々木 良一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 松井 康夫 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−84140(JP,A) 特開 昭63−278440(JP,A) IEEE COMMUNICATIO NS MAGAZINE,MAY 1988,Vol.26,No.5 P.10〜 24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】子局間での情報の双方向での通信を、無線
    により親局を介してフレーム単位で行う無線通信システ
    ムにおける同報通信制御方法であって、 同報通信を依頼する上記子局は、 同報通信対象の情報フレームのヘッダのアドレスフィー
    ルドに該情報フレームが同報通信対象のものであること
    を示す宛先情報を設定すると共に、上記ヘッダに上記情
    報フレームが上記親局に送信依頼するデータ用か上記親
    局への応答データ用かを示すデータ種別情報と自局に固
    有な局識別情報とを付加して送信し、 上記親局は、 受信した上記子局からの情報フレームのヘッダを解析
    し、上記宛先情報と上記データ種別情報に基づき上記同
    報通信対象の情報フレームを認識すると、該同報通信対
    象の情報フレームを上記ヘッダを含め同じフォーマット
    で送信し、 上記同報通信を依頼した子局は、 受信した上記親局からの情報フレームのヘッダを解析
    し、上記宛先情報と上記局識別情報に基づき上記受信し
    た情報フレームが自局から送信した同報通信対象の情報
    フレームであることを判別することにより、上記自局か
    ら送信した同報通信対象の情報フレームに対する上記親
    局による送信完了を検出する ことを特徴とする無線通信システムにおける同報通信制
    御方法。
JP63129959A 1988-05-27 1988-05-27 無線通信システムにおける同報通信制御方法 Expired - Fee Related JP2650317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63129959A JP2650317B2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27 無線通信システムにおける同報通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63129959A JP2650317B2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27 無線通信システムにおける同報通信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01300632A JPH01300632A (ja) 1989-12-05
JP2650317B2 true JP2650317B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=15022667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63129959A Expired - Fee Related JP2650317B2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27 無線通信システムにおける同報通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2650317B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07327008A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Nec Corp グループ同報通信方式

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6184140A (ja) * 1984-10-02 1986-04-28 Nec Corp 同報通信方式

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
IEEE COMMUNICATIONS MAGAZINE,MAY 1988,Vol.26,No.5 P.10〜24

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01300632A (ja) 1989-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4751510A (en) Method and system for controlling a network of modems
US5247380A (en) Infrared communications network
US5099346A (en) Infrared communications network
US4750109A (en) Method and system for expediting multi-packet messages in a computer network
US4896151A (en) Simultaneous communication method and system
EP0246428B1 (en) Method and system for addressing and controlling a network of modems
US5165020A (en) Terminal device session management protocol
WO1987001253A1 (en) Bandwidth efficient multipoint date communication system
JPH05204804A (ja) 高速伝送ライン・インターフェース
JP2595965B2 (ja) 同報通信システム
JPH09214526A (ja) 伝送制御システム
JPH06326713A (ja) データ伝送制御方法
JPH09130408A (ja) ネットワークインタフェース装置
JP2650317B2 (ja) 無線通信システムにおける同報通信制御方法
JP2702031B2 (ja) 衛星通信制御装置
EP0276468B1 (en) Data transmission control method
EP1005199B1 (en) Method of data transmission, system for data transmission, control device for data transmission, and program recording medium
JPH07297884A (ja) 通信管理方法
KR100226781B1 (ko) 노드(node)인식(recognition)방법
JP2000049886A (ja) メッセージ分割通信方法及び通信システム
EP1353468B1 (en) ARQ method with isochronous and asynchronous transmission
JP3301590B2 (ja) プロトコル状態同期化システム
JPH0923245A (ja) ネットワーク間接続装置
JP3109809B2 (ja) 赤外線通信ネットワーク
JPS59210751A (ja) ネツトワ−クのノ−ド障害回復方式

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees