JP2649668B2 - 緑化工法 - Google Patents

緑化工法

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JP2649668B2
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奉文 松本
正一 杉本
三千兵 坂手
二郎 杉山
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば道路建設や土地造成などに伴って
形成される山腹などの法面は、草などの植物が生えず、
また、そのような植物も生えにくい所謂裸地法面であ
る。このような裸地法面をそのまま放置しておくこと
は、防災上問題があるとともに、周囲の景観ともマッチ
ングせず、美観上の問題もある。
【0003】そこで、従来においては、上述の裸地法面
の防災上の不安解消と景観を保持するために植物を植生
して緑化することが行われている。この緑化工法のう
ち、一般的な方法としては、施工対象である法面に金網
などのネットを敷設し、その上に、植物の種子、土壌、
バーク、ピートモス、バーミキュライト、土壌改良剤、
肥料などを適宜攪拌混合してなる植生材料を、吹付け機
械を用いて厚層に吹付けする所謂厚層有機客土吹付け工
法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の緑化工法
は、牧草などの生育旺盛な植物を生育させることができ
るので、防災的見地からは優れた工法であるが、在来の
植物を生育させることが困難なため、周囲の植生とマッ
チしないことなどより、景観を乱すといった不都合があ
り、景観上の問題があった。
【0005】これに対して、単に牧草だけでなく、周囲
の景観にマッチした在来植物である野草類、木本類ある
いは草花類などの植物を、牧草に混播して生育させよう
とする試みがなされているが、生育の旺盛な牧草に、野
草類、木本類あるいは草花類などの植物が被圧されてし
まって生育できず、結局、牧草だけの緑化に終わってし
まうという問題があった。
【0006】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、裸地法面を積極的に緑化し、周辺の景観とあ
いまって緑豊かな法面を形成することができる緑化工法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の緑化工法は、袋内に植物種子を含む植生
材料を収容した植生袋を裸地法面に点在するように配設
し、前記植生袋を除く裸地法面にネットを敷設するよう
にしている。
【0008】また、この発明は別の観点から、袋内に植
物種子を含む植生材料を収容した植生袋を裸地法面に点
在するように配設し、前記植生袋を除く裸地法面に前記
植物種子とは異なる種類の植物種子を付設したネットを
敷設することを特徴とする緑化工法を提供する。
【0009】
【作用】上記緑化工法においては、ネットによって植生
袋を除く裸地法面が覆われているので、降雨、融雪、風
食、凍上などによる前記裸地法面におけるエロージョン
(浸食)が防止される。その上、裸地法面上に点在配置
された植生袋が植物の植生基盤となるので、植生袋内の
植物種子が発芽したとき、この植生袋に含まれる肥料な
どを吸収して生育することができる。すなわち、植生袋
の上面にネットを敷設しておらず、植生袋内の植物種子
から発芽した植物の茎・葉の伸長を阻害するものが皆無
であることから、前記植生袋に収容する植物種子とし
て、例えば、幼芽が左右に展開するものが多い木本類や
草花類の種子を採用しても、幼芽の発芽位置の直上にネ
ットがある場合に比して、正常な生育が可能であり、裸
地法面をより積極的に緑化することができる。
【0010】また、植生袋を除く裸地法面に前記植物種
子とは異なる種類の植物種子を付設した前記ネットを敷
設してあるので、植生袋側の植物とネット側の植物とが
法面上に混在し、より豊かな緑が形成される。
【0011】
【実施例】図1、図2において、1は、この発明の緑化
工法で用いる植生袋の一例を示し、この植生袋1は、例
えばポリビニルアルコール(PVA)など水溶性の袋2
内に、植生材料3を収容してなる。そして、この植生材
料3は、生育させたい植物の種子4に対して、土壌、バ
ーク、ピートモス、バーミキュライト、土壌改良剤、肥
料などを適宜混合してなるものである。この植生袋1
は、例えば直径が10cm、長さが50cm程度で、例
えばポリエチレンなどよりなり、発芽した植物の生育を
妨げないように、目合いの大きさが例えば1〜3cm×
2〜7cmのネット状の袋5内に、例えば5本ずつ収容
されてなる。したがって、ひとつの植生袋1の大きさ
は、およそ10cm×50cm×50cmである。
【0012】そして、前記種子4としては、例えばはん
のき、やしゃぶし、めどはぎ、松、椎などの木本類、あ
るいは、カリフォルニアポピー、キンギョソウ、カスミ
ソウ、コスモス、ムシトリナデシコ、ヤグルマソウ、サ
ルビア、ヒナゲシ、カワラナデシコ、セキチク、テンニ
ンギク、マツカサギク、オオキンケイギク、フランスギ
ク、ノコギリソウ、キキョウ、ツキミソウなどの草花類
のうちから適宜選択することができる。
【0013】また、前記肥料としては、窒素肥料を少な
くすることが好ましく、例えば本願出願人に係る特願平
4−355599号に開示しているところの、粉状また
は粒状の微生物分解型の尿素系縮合ポリマーを主体とす
る遅効性あるいは超遅効性の肥料を用いるのが好まし
い。
【0014】上述のように構成された植生袋1を、例え
ば、「田」の字を形成する(図示せず)ように纏めた状
態で、よく整地された裸地法面6上に複数個適宜点在配
置する。つまり、裸地法面6上には、面積が1mの複
数の田の字状の植生袋群7が適宜の間隔をおいて、例え
ば5m当たり1つの割合で設けられる。
【0015】上記植生袋群7を設置した後、植生袋群7
を除く裸地法面6に種子付きのネット10を敷設する。
このネット10の素材としては、ポリエチレンやポリプ
ロピレンなどのように耐腐食性に優れたものや、麻やジ
ュートなどの植物性繊維あるいは紙やビスコースレーヨ
ンなどのように比較的短期間で腐蝕されるようなものな
ど従来からの素材の他に、次のようなものを用いること
ができる。
【0016】すなわち、強力レーヨンや、防腐処理ある
いは抗菌処理を施した腐食性素材(これらの素材を用い
たネットの例としては、本願出願人に係る特願平3−3
40167号に示されるものがある)や、腐食性繊維と
合成繊維とからなる混紡繊維や、高分子エマルジョンま
たは水溶性ポリマーのうち少なくとも一方をビスコース
溶液に内添した混繊レーヨン(これらの素材を用いたネ
ットの例としては、本願出願人に係る特願平4−116
854号に示されるものがある)を用いてネット10を
形成し、ネット10の腐食時期を調整できるようにして
もよい。
【0017】そして、図1に示すように、ネット10の
一方の面に、植物種子の発芽成育の妨げにならず、しか
も、水分により溶解するところの例えば薄綿ラップ11
を貼り合わせ、この薄綿ラップ11に植物種子12およ
び肥料材13を例えばPVAによって止着するととも
に、ネット10の適宜の箇所に収容部14を形成し、こ
の収容部14内に肥料袋15を収容した、種子および肥
料付きネット16を植生袋群7を除く裸地法面6に敷設
するのである。
【0018】この実施例では、前記植物種子12として
は、植生袋1内に収容される植物種子4とは異なる種類
の植物種子(例えば野草種子など)を用いている。
【0019】また、前記肥料袋15としては、不織布か
ら構成され、例えばスフ、パルプ系不織布、可溶性紙ま
たは生分解性プラスチックフィルムなどの腐食性素材か
らなる袋17内に、肥料、保水剤、土壌改良剤など植物
の成育に必要な肥料材18を収容したものが好適であ
る。
【0020】このように構成された種子および肥料付き
ネット16を、図1に示すように、薄綿ラップ11側が
下方になるようにして裸地法面6に敷設する。ネット1
0が裸地法面6を保護し、裸地法面6におけるエロージ
ョンを防止することにより、植物の植生基盤が確保され
る。その上、植生袋1の上面にネット10を敷設してお
らず、植生袋1内の植物種子4から発芽した植物の茎・
葉の伸長を阻害するものが皆無であることから、植生袋
1側の植物が正常に生育する。つまり、植生袋1側の植
物とネット16側の植物の両方が裸地法面6に生育し、
美麗な景観が得られる。
【0021】すなわち、裸地法面6上には植物の植生基
盤が複数個点在した状態で確保されるから、植生袋群7
からは、生育目的とする植物が出芽し、日を経るにした
がって群落として生育する。
【0022】なお、図1において、符号19はアンカー
である。また、この実施例において、ネット10には肥
料袋15を収容するための収容部14を必ずしも設ける
必要はない。
【0023】さらに、上記植生袋1として、一般に市販
されている植生用の土のうや、種子付きの土のうなどを
用いてもよい。
【0024】なお、植生袋側の植物種子として、例えば
周囲の景観にマッチした在来植物である野草類、木本類
あるいは草花類などの植物の種子を適宜選択し、かつ、
ネット側の植物種子として、牧草種子を用いるとすれ
ば、植生袋側の植物種子と牧草種子とが混播されること
なく明確に区分けされるので、生育の旺盛な牧草に、野
草類、木本類あるいは草花類などの植物が被圧されるこ
とはない。よって、牧草だけの緑化に終わってしまうこ
とはなく、植生袋側の在来植物とネット側の牧草の両方
が裸地法面に生育し、美麗な景観が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、袋内に植物種子を含む植生材料を収容した植生袋を
裸地法面に点在するように配設し、前記植生袋を除く裸
地法面にネットを敷設したので、このネットによって裸
地法面が保護され、そのエロージョンが防止される。
た、これらの植生袋が植物の植生基盤となり、裸地法面
をより積極的に緑化することができ、防災上好ましく、
しかも周辺の景観とあいまって緑豊かな法面を形成する
ことができる。すなわち、裸地法面上に点在配置された
前記植生袋が植物の植生基盤として機能するために、植
生袋内の植物種子から発芽した植物を正常な状態で生育
させる必要があるが、この発明では植生袋の上面にネッ
トを敷設していないので、植生袋内の植物種子から発芽
した植物の茎・葉の伸長を阻害するものが皆無である。
つまり、前記植生袋に収容する植物種子として、例え
ば、幼芽が左右に展開するものが多い木本類や草花類の
種子を採用しても、幼芽の発芽位置の直上にネットがあ
る場合に比して、茎・葉の伸長を阻害するものがないの
で、正常な生育が可能であり、裸地法面をより積極的に
緑化することができる。
【0026】また、植生袋を除く裸地法面に前記植物種
子とは異なる種類の植物種子を付設したネットを敷設し
てあるので、植生袋側の植物とネット側の植物とが法面
上に混在し、裸地法面をより彩りよく緑豊かに緑化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の緑化工法の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】前記緑化工法で用いる植生袋の一例を示す一部
を破断した斜視図である。
【符号の説明】
1…植生袋、2…袋、3…植生材料、4,12…植物種
子、6…裸地法面、7…植生袋群、10,16…ネッ
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 二郎 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植 生株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−51708(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋内に植物種子を含む植生材料を収容し
    た植生袋を裸地法面に点在するように配設し、前記植生
    袋を除く裸地法面にネットを敷設することを特徴とする
    緑化工法。
  2. 【請求項2】 袋内に植物種子を含む植生材料を収容し
    た植生袋を裸地法面に点在するように配設し、前記植生
    袋を除く裸地法面に前記植物種子とは異なる種類の植物
    種子を付設したネットを敷設することを特徴とする緑化
    工法。
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