JP2649267B2 - 変速機のクラッチ制御装置 - Google Patents

変速機のクラッチ制御装置

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JP2649267B2
JP2649267B2 JP63283400A JP28340088A JP2649267B2 JP 2649267 B2 JP2649267 B2 JP 2649267B2 JP 63283400 A JP63283400 A JP 63283400A JP 28340088 A JP28340088 A JP 28340088A JP 2649267 B2 JP2649267 B2 JP 2649267B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、変速機のおいて動力伝達を断続制御するク
ラッチに関し、さらに詳しくは、このクラッチの作動を
制御する装置に関する。
(従来の技術) このようなクラッチとしては、変速機のタイプに応じ
て種々の形式のものがあり、例えば、ギヤ式変速機にお
ける摩擦クラッチ板を用いるタイプのもの、油圧式変速
機における短絡路の開度制御をするクラッチ弁タイプの
ものなどがある。
油圧式変速機におけるものとしては、例えば、特開昭
56−95722号公報に開示のクラッチ装置がある。この装
置においては、油圧ポンプと油圧モータとを結んで油圧
閉回路を形成する2本の油路間に短絡路を形成するとと
もに、この短絡路にその開度を調整し得るクラッチ弁を
配している。このクラッチ弁の作動制御は油圧作動ユニ
ット(シリンダ)により行われるようになっており、こ
の油圧作動ユニットは、クラッチ弁を閉じ方向(クラッ
チを接続させる方向)に作動させるためのエンジン回転
に対応した制御力と、クラッチ弁を開き方向(クラッチ
を切断する方向)に作動させるためのスロットル開度に
対応した制御力とを発揮するように構成されている。
このようなクラッチ装置を備えた変速機が搭載された
車両においては、車両発進のため、アクセルペダルが踏
み込まれてスロットル開度が大きくなると、これに伴っ
てエンジン回転が所定以上に上昇するのに応じてクラッ
チ弁が閉じられてクラッチの接続がなされ、スムーズな
車両の発進を行わせることができるようになっている。
このような場合で、サーボユニットを用いてクラッチ
弁の作動を制御して、上記のようなクラッチ弁の閉じ方
向の制御を行わせる場合には、サーボユニットにおける
クラッチ弁閉じ方向の作動を付与するシリンダ室に所定
油圧の作動油を供給し、これとは逆側のシリンダ室から
作動油をドレンに排出する必要がある。
この場合に、作動油の排出を何の制限もなしに行った
のではこのサーボユニットによるクラッチ弁の閉止が早
過ぎてクラッチの接続が急激となり、ショックが発生す
るという問題がある。このため、作動油の排出路中に作
動油の流れを制限するオリフィスを設け、サーボユニッ
トによるクラッチ弁の閉止速度を適正にするという手段
が考えられる。
また、このような変速機におけるクラッチ制御の方法
として、シフトレバーが走行レンジ(例えば、Dレン
ジ)に位置しているときには、クラッチをある程度接続
させ(クラッチ弁をある程度閉じ方向に作動させ)、出
力軸にある程度の動力を伝達し、この変速機を搭載した
車両をクリープ状態にするということがよく行われる。
このため、アクセルペダルの踏み込みがなくエンジンが
アイドル状態であるときで、走行レンジが選定されてい
るときには、サーボユニットはクラッチ弁を若干閉じる
(クラッチを若干接続させる)ように設定される。
(発明が解決しようとする課題) この場合で、シフトレバー操作によりシフトレンジが
例えば、N(ニュートラル)レンジからDレンジに変更
された場合には、エンジンがアイドル状態であるならば
Nレンジで全開状態であったクラッチ弁はDレンジでク
リープ状態となるようにある程度閉止される。ところ
が、上述のようにクラッチ弁を閉止させるときに、サー
ボユニットからの作動油の排出をオリフィスにより制限
していると、このクリープ位置までの閉止に時間がかか
り、この間にアクセルペダルが踏み込まれると、クラッ
チ弁の閉止が遅れてエンジン回転が吹き上がってしまう
という問題がある。この問題は、とくに、低温時のよう
に作動油温が低くて作動油の粘度が高いときに顕著とな
る。
なお、以上においては、油圧式変速機におけるクラッ
チ弁の作動を行う油圧サーボユニットを例にしたが、例
えば、摩擦クラッチ板タイプのクラッチ作動制御を油圧
サーボユニットにより行う場合にも同様な問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みたもので、シフトレン
ジが、クラッチを完全に解放させた状態にするNレンジ
もしくはPレンジから、クラッチをクリープ状態にする
走行レンジ(Dレンジ、Rレンジ等)に切換られたとき
に、スラッチを全開状態からクリープ状態まで急速に移
動させることができるような構成のクラッチ制御装置を
提供することを目的とする。
ロ.発明の構成 (課題を解決するための手段) このような目的達成のため、本発明においては、変速
機構を介して駆動側に伝達されるエンジン出力の伝達制
御を行うためのクラッチ手段の作動制御を行うサーボユ
ニットを有し、レンジ切換手段により中立レンジが設定
されているときには、クラッチ手段はサーボユニットに
より常時全開位置に保持され、一方、レンジ切換手段に
より走行レンジが設定されているときには、クリープ力
の伝達が可能なクリープ位置と全閉位置との間におい
て、エンジンのスロットル開度と回転数とに応じたクラ
ッチ位置となるようにサーボユニットが作動されるよう
に構成されている。
その上で、クラッチ手段を全開位置とクリープ位置と
の間で移動させるときのサーボユニットの作動速度ゲイ
ンが、クラッチ手段をクリープ位置と全閉位置との間で
移動させるときのサーボユニットの作動速度ゲインより
大きいことを特徴とする。
なお、サーボユニットを油圧シリンダから構成し、こ
の油圧シリンダの油室に繋がってこの油室への作動油の
給排を行う油路を、オリフィスを有して流路面積が絞ら
れた第1油路と絞りのない第2油路とを並列に設けて構
成し、且つ第2油路の開閉を行う油路開閉手段を設けて
構成することができる。この場合には、クラッチ手段を
全開位置と前記クリープ位置との間で移動させるときに
は、油路開閉手段により第2油路を開放した状態でサー
ボユニットを作動させ、クラッチ手段をクリープ位置と
全閉位置との間で移動させるときには、油路開閉手段に
より第2油路を閉止した状態でサーボユニットを作動さ
せる。
また、サーボユニットを油圧シリンダから構成し、ク
ラッチ手段を全開位置からクリープ位置を通って全閉位
置に移動させるときに、この油圧シリンダの油室から作
動油の排出を行う排出油路と、この排出油路内に配設さ
れてこの排出油路を通って排出される作動油の流れを制
限するオリフィスと、排出油路から分岐して前記オリフ
ィスを介さずに作動油の排出が可能な分岐排出油路と、
この分岐排出油路内に配設されこの分岐排出油路の開閉
を行う油路開閉手段とを設けても良く、この場合には、
クラッチ手段を全開位置とクリープ位置との間で移動さ
せるときには、油路開閉手段により分岐排出油路を開放
した状態でサーボユニットを作動させ、クラッチ手段を
クリープ位置と全閉位置との間で移動させるときには、
油路開閉手段により分岐排出油路を閉止した状態でサー
ボユニットを作動させる。
上記変速機構として、吐出、吸入口間を2本の油路に
より接続して油圧閉回路が構成された油圧ポンプおよび
油圧モータからなる無段変速機構を用いることが可能で
あり、この場合には、クラッチ手段はこれら2本の油路
を直接繋ぐ短絡路に配設されてこの短絡路の開度を調整
するクラッチ弁から構成される。
(作用) 上記構成のクラッチ制御装置を用いると、レンジ切換
手段(シフトレバー)が操作され、シフトレンジが中立
レンジ(NレンジもしくはPレンジ)から走行レンジ
(Dレンジ、Rレンジ等)に切り換えられると、その時
のエンジンスロットル開度と回転数とに応じたクラッチ
位置となるようにサーボユニットによるクラッチ手段の
作動制御が行われるのであるが、このとき、クラッチ手
段は全開位置からクリープ位置までは急速に移動され、
クリープ位置からは緩やかに移動される。このように、
クリープ位置からの移動が緩やかであるので、発進時等
のクラッチ接続が滑らかとなる。一方、走行レンジへの
切換が、アクセルペダルの踏み込みがなくアイドリング
状態で行われるような場合には、クラッチ手段はクリー
プ位置に位置するように制御されるのであるが、このと
き、全閉位置からクリープ位置までは急速に移動される
ため、走行レンジへの切換からすぐにアクセルペダルが
踏み込まれたような場合でも、クラッチ手段の閉止が遅
れることがなく、エンジン回転が吹きあがることがな
い。
(実施例) 以下、図面に基づいて、本発明の好ましい実施例につ
いて説明する。
第1図は本発明に係るクラッチ制御装置を備えた無段
変速機の油圧回路図であり、この図において、無段変速
機Tは、入力軸1を介してエンジンEにより駆動される
定吐出量型斜板アキシャルプランジャ式油圧ポンプP
と、前後進切換装置20を介して車輪(図示せず)を駆動
する可変容量型斜板アキシャルプランジャ式油圧モータ
Mとを有している。これら油圧ポンプPおよび油圧モー
タMは、ポンプPの吐出口およびモータMの吸入口を連
通させる第1回路油路LaとポンプPの吸入口およびモー
タMの吐出口を連通させる第2回路油路Laとの2本の油
路により油圧閉回路を構成して連結されている。これら
2本の油路LaおよびLbのうち第1回路油路Laは、エンジ
ンEによりポンプPが駆動されこのポンプPからの油圧
によりモータMが回転駆動されて車輪の駆動がなされる
とき、すなわちエンジンEにより無段変速機Tを介して
車輪が駆動されるときに、高圧となり(なおこのとき第
2回路油路Lbは低圧である)、一方、第2回路油路Lbは
車両の減速時等のように車輪から駆動力を受けてエンジ
ンブレーキが作用する状態のときに高圧となる(このと
き、第1回路油路Laは低圧である)。
この第1回路油路La内には、この油路Laを断続可能な
直結クラッチ弁DCが配設されている。
一対のギヤ組9a,9bを介してエンジンEにより駆動さ
れるチャージポンプ(補給ポンプ)10の吐出口が、ポン
プ吐出油路Ljを介してレギュレータバルブ12に繋がって
おり、さらに、この吐出油路Ljから第1制御油路L1が分
岐している。レギュレータバルブ12は吐出油路Ljの油圧
に応じて作動し、この吐出油路Ljおよび第1制御油路L1
内の油圧を所定の制御用ライン圧PLに設定し、このライ
ン圧PLを有した作動油を第1制御油路L1から後述する制
御バルブ等に供給するようになっている。
この第1制御油路L1から制御バルブ等への供給油量は
チャージポンプ10の吐出量に比べて小さく、このため、
残りの油はレギュレータバルブ12の作動により第1チャ
ージ油路Lkに送られる。なお、第1チャージ油路Lkに送
ってもなお余分な油量があるときは、ドレン油路Lmから
サンプ17に戻される。このようにして第1チャージ油路
Lkに送られてきた油は、遠心式油フィルタ4を通って浄
化された後、第2チャージ油路Lnを通って、一対のチェ
ックバルブ3,3を有する第3回路油路Lcに送られ、この
チェックバルブ3,3の作用により、上記第1および第2
回路油路La,Lbのうちの低圧側の油路に供給される。
なお、第2チャージ油路Lnからはポンプケースを構成
するモータシリンダ70の内部空間に繋がる第1潤滑油路
Lpが分岐しており、第2チャージ油路Lnに供給された油
の一部は第1潤滑油路Lpに配設されたチェックバルブ6a
を通過するとともにこの油路Lpを介して上記内部空間内
に供給される。この内部空間に供給された油はポンプ部
品の潤滑を行い、第2潤滑油路Lqから外部へ潤滑用とし
て送られる。なお、この内部空間内の作動油は、モータ
シリンダ70の回転が極く小さい時、すなわち、エンジン
停止時等には、チェックバルブ6bが開放して直接サンプ
17に排出される。
上記チャージポンプ10と同軸上にガバナバルブ8が取
り付けられている。このガバナバルブ8には図示しない
制御バルブから所定圧の作動油が供給され、ガバナバル
ブ8はこの作動油の圧をエンジンEの回転速度に対応し
たガバナ油圧に変換する。なお、ガバナバルブ8に繋が
る入出力油路については後述する。
シャトルバルブ110を有する第4回路油路Ldが上記閉
回路に接続されている。このシャトルバルブ110には、
低圧リリーフバルブ7を有してオイルサンプ17に繋がる
第5回路油路Leが接続されている。シャトルバルブ110
は、第1および第2回路油路La,Lbの油圧差に応じて作
動し、第1および第2回路油路La,Lbのうち低圧側の油
路を第5回路油路Leに連通させる。これにより低圧側の
油路のリリーフ油圧は低圧リリーフバルブ7により調圧
される。
第1および第2回路油路La,Lb間には、両油路を短絡
する第6回路油路Lfも設けられており、この第6回路油
路Lfにはこの油路の開度を制御する可変絞り弁からなる
メインクラッチ弁CLが配設されている。
さらに、エンジンブレーキコントロールバルブ120を
有した第7回路油路Laが第1および第2回路油路La,Lb
間に配設されている。
また、第1および第2回路油路La,Lbからそれぞれ第
1および第2分岐油路Lai,Lbiが分岐している。これら
両分岐油路Lai,Lbiはチェックバルブ5a,5bを介して高圧
油路Lhに接続されており、第1および第2回路油路La,L
bのうちの高い方の油圧PHがこの高圧油路Lhに供給され
る。
油圧モータMの回転軸2と平行に出力軸28が配置され
ており、両軸2,28間に前後進切換装置20が設けられる。
この装置20は回転軸2上に軸方向に間隔を有して配され
た第1および第2駆動ギヤ21,22と、出力軸28に回転自
在に支承されるとともに第1駆動ギヤ21に噛合する第1
被動ギヤ23と、中間ギヤ24を介して第2駆動ギヤ22に噛
合するとともに出力軸28に回転自在に支承された第2被
動ギヤ25と、第1および第2被動ギヤ23,25間で出力軸2
8に固設されるクラッチハブ26と、軸方向に滑動可能で
ありクラッチハブ26と前記両被動ギヤ23,25の側面にそ
れぞれ形成されたクラッチギヤ23aもしくは25aとを選択
的に連結するスリーブ27とを備え、このスリーブ27はシ
フトフォーク29により左右に移動される。なお、この前
後進切換装置20の具体的構造は第2図に示す。この前後
進切換装置20においては、スリーブ27がシフトフォーク
29により図中左方向に滑動されて図示の如く第1被動ギ
ヤ23のクラッチギヤ23aとクラッチハブ26とが連結され
ている状態では、出力軸28が回転軸2と逆方向に回転さ
れ、車輪が無段変速機Tの駆動に伴い前進方向に回転さ
れる。一方、スリーブ27がシフトフォーク29により右に
滑動されて第2被動ギヤ25のクラッチギヤ25aとクラッ
チハブ26とが連結されている状態では、出力軸28は回転
軸2と同方向に回転され、車輪は後進方向に回転され
る。
次に、上記無段変速機Tの具体的な構造を第2図を用
いて簡単に説明する。
この無段変速機Tは、第1〜第4ケース15a〜15dによ
り囲まれた空間内に油圧ポンプPおよび油圧モータMが
同芯に配設されて構成されている。油圧ポンプPの入力
軸1はフライホイール1aを介してエンジンEのクランク
軸Esと結合されている。このフライホイール1aの内周側
凹部内に遠心フィルタ4が配設されている。
また、上記入力軸1上には駆動ギヤ9aがスプラインに
より結合配設され、この駆動ギヤ9aに被動ギヤ9bが噛合
している。被動ギヤ9bはチャージポンプ10の駆動軸11と
同軸に結合しており、エンジンEの回転は上記一対のギ
ヤ9a,9bを介してチャージポンプ10の駆動軸11に伝達さ
れ、チャージポンプ10が駆動される。この駆動軸11はチ
ャージポンプ10を貫通してギヤ9bと反対側に突出し、ガ
バナバルブ8にも連結されている。このため、エンジン
Eの回転はこのガバナバルブ8にも伝達され、ガバナバ
ルブ8により、エンジンEの回転に対応したガバナ油圧
PGが作られる。
油圧ポンプPは、入力軸1にスプライン結合されたポ
ンプシリンダ60と、このポンプシリンダ60に円周上等間
隔に形成された複数のシリンダ孔61に摺合した複数のポ
ンププランジャ62とを有してなり、入力軸1を介して伝
達されるエンジンEの動力により回転駆動される。
油圧モータMは、ポンプシリンダ60を外囲して設けら
れたモータシリンダ70と、モータシリンダ70に円周上等
間隔に形成された複数のシリンダ孔71に摺合した複数の
モータプランジャ72とから構成されており、ポンプシリ
ンダ60と同芯上にて相対回転可能なようになっている。
モータシリンダ70は、軸方向に並んで一体に結合され
た第1〜第4の部分70a〜70dにより構成される。第1の
部分70aはその左端外周においてベアリング79aを介して
ケース15bにより回転自在に支持されるとともに、右側
内側面は入力軸1に対して傾斜してポンプ斜板部材を構
成しており、このポンプ斜板部材上にポンプ斜板リング
63が設けられている。第2の部分70bには前記複数のシ
リンダ孔71が形成され、第3の部分70cは各シリンダ孔6
1,71への油路が形成された分配盤80を有する。第4の部
分70dには、前記第1および第2駆動ギヤ21,22を有する
ギヤ部材が圧入されるとともに、ベアリング79bを介し
てケース15cにより回転自在に支持されている。
上記ポンプ斜板リング63上には、円環状のポンプシュ
ー64が回転滑動自在に取り付けられ、このポンプシュー
64とポンププランジャ62とが連接桿65を介してある程度
首振り自在に連結されている。ポンプシュー64とポンプ
シリンダ60には互いに噛合する傘歯車68a,68bが形成さ
れている。このため、入力軸1からポンプシリンダ60を
回転駆動するとポンプシュー64も同一回転駆動され、ポ
ンプ斜板リング63の傾斜に応じてポンププランジャ62は
往復動され、吸入口からのオイルの吸入および吐出口へ
のオイルの吐出がなされる。
また、各モータプランジャ72に対向する斜板部材73
が、その両外端から紙面に直角な方向に突出する一対の
トラニオン軸(揺動軸)73aを介して第2ケース15bによ
り揺動自在に支承されている。この斜板部材のモータプ
ランジャ72に対向する面上にはモータ斜板リング73bが
配設され、このモータ斜板リング73b上に滑接してモー
タシュー74が取り付けられている。モータシュー74は、
各モータプランジャ73の端部に首振り自在に連結されて
いる。この斜板部材73は、そのトラニオン軸73aから離
れた位置で、リンク部材39を介して第1変速用サーボユ
ニット30のピストンロッド32と連結されており、第1変
速用サーボユニット30により、ピストンロッド32が軸方
向に移動されると、斜板部材73はトラニオン軸73aを中
心に揺動されるようになっている。
モータシリンダ70の第4の部分70dは中空に形成され
ており、その中心部に、配圧盤18に固定された固定軸91
が挿入されている。この固定軸91の左端には分配環92が
液密に嵌着されており、この分配環92の軸線方向左端面
が偏心して分配盤80に摺接し得るようにされている。こ
の分配環92により、第4の部分70d内に形成された中空
部が、内側油室と外側油室とに区画され、内側油室が第
1回路油路Laを構成し、外側油室が第2回路油路Lbを構
成する。なお、上記配圧盤18は、シャトルバルブ110、
低圧リリーフバルブ7等を有しており、第3ケース15c
の右側面に取り付けられるとともに、第4ケース15dに
より覆われている。
分配盤80には、ポンプ吐出ポートおよびポンプ吸入ポ
ートが穿設されており、その吐出ポートおよびこれに繋
がる吐出路を介して、吐出行程にあるポンププランジャ
62のシリンダ孔61と内側油室からなる第1回路油路Laと
が連通され、また、ポンプ吸入ポートおよびこれに繋が
る吸入路を介して、吸入行程にあるポンププランジャ62
のシリンダ孔61と外側油室からなる第2回路油路Lbが連
通される。さらに、分配盤80には各モータプランジャ72
のシリンダ孔(シリンダ室)71に連通する連絡路が形成
されており、この連絡路の開口が、分配環92の作用によ
り、モータシリンダ70の回転に応じて第1回路油路Laも
しくは第2回路油路Lbと連通される。このため、膨張行
程にあるモータプランジャ72のシリンダ孔71と第1回路
油路Laとが、収縮行程にあるモータプランジャ72のシリ
ンダ孔71と第2回路油路Lbとがそれぞれ連絡路を介して
連通される。
このようにして、油圧ポンプPと油圧モータMとの間
には、分配盤80および分配環92を介して油圧閉回路が形
成されている。したがって、入力軸1よりポンプシリン
ダ60を駆動すると、ポンププランジャ62の吐出行程によ
り生成された高圧の作動油が、ポンプ吐出ポートからポ
ンプ吐出路、第1回路油路La(内側油室)およびこれと
連通状態にある第1連絡路を経て膨張行程にあるモータ
プランジャ72のシリンダ孔71に流入して、そのモータプ
ランジャ72に推力を与える。一方、収縮行程にあるモー
タプランジャ72により排出される作動油は、第2回路油
路Lb(外側油室)に連通する第2連絡路、ポンプ吸入路
およびポンプ吸入ポートを介して吸入行程にあるポンプ
プランジャ62のシリンダ孔61に流入する。
このような作動油の循環により、吐出行程のポンププ
ランジャ62がポンプ斜板リング63を介してモータシリン
ダ70に与える反動トルクと、膨張行程のモータプランジ
ャ72がモータ斜板部材73から受ける反動トルクとの和に
よって、モータシリンダ70が回転駆動される。
ポンプシリンダ60に対するモータシリンダ70の変速比
は次式によってあたえられる。
上式からわかるように、変速用サーボユニット30によ
り斜板部材73を揺動させ、油圧モータMの容量を0から
ある値に変えれば、変速比を1(最小値)からある必要
な値(最大値)にまで変えることができる。
一方、前述のように、モータシリンダ70の第4の部分
70dには、第1および第2駆動ギヤを有するギヤ部材が
圧入固設されている。このため、モータシリンダ70の回
転駆動力は、前後進切換装置20を介して出力軸28に伝達
される。この出力軸28は、ファィナルギヤ組28a,28bを
介してディファレンシャル装置100に繋がっており、出
力軸28の回転駆動力はディファレンシャル装置100に伝
達される。そして、ディファレンシャル装置100により
左右のドライブシャフト105,106に分割された回転駆動
力は、左右の車輪(図示せず)に伝達され、車両の駆動
がなされる。
なお、第4の部分70dの中空部内に挿入された固定軸9
1内には、第1回路油路Laと第2回路油路Lbとの短絡路
を形成するとともにこの短絡路を全閉から全開まで制御
可能なメインクラッチ弁CL、および第1回路油路Laを断
続制御可能な直結クラッチ弁DCが配設される。
まず、メインクラッチ弁CLについて説明する。固定軸
91の周壁には、第1回路油路Laと第2回路油路Lbとを連
通し得る短絡ポートが穿設されており、この固定軸91の
中空部に円筒状のメインクラッチ弁体95が挿入されてい
る。この弁体95は固定軸91に対して相対回転自在であ
り、上記短絡ポートに整合し得る短絡孔が穿設されてい
る。この弁体95の右端に形成されたアーム95aを回動操
作することにより、弁体95を回動させて短絡ポートと短
絡孔との整合(重なり)量を調整できるようになってい
る。この整合部の大きさが第1回路油路Laと第2回路油
路Lbとの短絡通路の開度となり、このため、弁体95の回
動制御により、上記短絡通路の開度を全開から全閉まで
制御することができる。短絡通路の開度が全開であれ
ば、ポンプ吐出ポートから第1回路油路Laに吐出された
作動油は、短絡ポートおよび短絡孔から直接第2回路油
路Lbに流入するとともにポンプ吸入ポートに流入するの
で、油圧モータMが不作動となり、クラッチOFFの状態
となる。当然ながら、逆に、短絡通路の開度が全閉であ
れば、油圧モータMが作動するクラッチON状態が実現す
る。
このメインクラッチ弁体95の中空部内に、直結クラッ
チ弁DCが配設される。この直結クラッチ弁DCは、上記弁
体95内に軸方向に移動自在に桿入されたピストン軸85
と、このピストン軸85の先端に取り付けられたシュー86
と、ピストン軸85内に挿入されたパイロットスプール84
とから構成され、パイロットスプール84を軸方向に移動
させることにより、ピストン軸85をこれに追従させて軸
方向に移動させることができるようになっている。この
ため、パイロットスプール84を左動させて、ピストン軸
85を左動させ、その先端のシュー86により分配盤80の端
面に開口するポンプの吐出路を塞ぎ、第1回路油路Laを
遮断することができるようになっている。このようにポ
ンプ吐出路を閉塞した状態では、ポンププランジャ62が
油圧的にロックされ、油圧ポンプPと油圧モータMとが
直結状態となる。
次に、上記構成の無段変速機Tの制御装置について、
第3図および第4図の回路図を用いて説明する。
制御装置としては、メインクラッチCLの制御を行うク
ラッチサーボユニット130、前後進切換装置20の作動制
御を行う前後進用サーボユニット140、および斜板部材7
3を揺動させて変速比の制御を行う第1および第2変速
用サーボユニット30,50があり、これらを図示の油圧バ
ルブの作動により適宜作動させて、各種の制御がなされ
る。
そこでまず、各装置の構成および作動について説明す
る。
クラッチサーボユニット130は、固定シリンダ131と、
このシリンダ131内に軸方向に摺動自在に嵌入されたピ
ストン部材132と、ピストン部材132を図中右方に付勢す
るばね133とから構成される。ピストン部材132のピスト
ンにより2分割されてシリンダ131内に形成される左右
シリンダ室134,135には、クラッチコントロールバルブ2
20に繋がる2本の第6および第7制御油路L6,L7がそれ
ぞれ連通している。このため、クラッチコントロールバ
ルブ220により選択的に左右シリンダ室134,135に給排さ
れる作動油の油圧力によりピストン部材132が図中左右
に移動される。
ピストン部材132の左端はリンク96aを介してカム部材
97に連結される。カム部材97はそのカム面97aがクラッ
チコントロールバルブ220の右スプール223端面と当接し
ており、一端において軸98aに固設されている。軸98aに
はリンクアーム98bも固設されている。このリンクアー
ム98bの先端はリンク96bを介して前述のメインクラッチ
弁体95に一体形成されたアーム95aと連結されている。
このため、ピストン部材132が左右に移動されると、カ
ム部材97およびリンクアーム98bが軸98aを中心に一体と
なって回動され、これに応じてメインクラッチ弁体95
は、図示のOFF位置(開放位置)からON位置(閉止位
置)までの間で回動される。なお、このとき、カム面97
aはカム部材97の回動に応じて右スプール223を右方向に
押すようになっている。
クラッチコントロールバルブ220は、軸方向に移動自
在な左スプール221および右スプール223と、両スプール
221,223の間に配設されたばね222と、左スプール221を
右方に付勢するばね224とから構成される。さらに、こ
のばね224が配設された空間(左スプール221の左側空
間)内には、ガバナスバルブ8の吐出ポートに連通する
第16制御油路L16にクラッチオンバルブ230を介して連通
する第17制御油路L17が連通しており、この左側空間内
にはエンジンEの回転数に対応するガバナ圧PGが供給さ
れる。また、ばね222が配設された空間(左および右ス
プール221,223の間の空間)内には、スロットルバルブ2
40から第22制御油路L22、第23制御油路L23、クラッチオ
フバルブ235および第24制御油路L24を介して、スロット
ル開度に対応したスロットル圧PTHが供給される。
このため、左スプール221は、ガバナ圧PGとばね224に
よる右方向への押力およびスロットル圧PTHとばね222に
よる左方向への押力を受けて右動もしくは左動される。
この動きに応じて第1制御油路L1から第5制御油路L5
送られてくるライン圧PLを、第6および第7制御油路
L6,L7の一方に供給するとともに、他方から作動油をド
レンに排出させる。これにより、クラッチサーボユニッ
ト130のピストン部材132が作動され、メインクラッチCL
の作動制御がなされる。但し、このときピストン部材13
2の移動に応じてカム部材97により右スプール223が押さ
れ、ばね222の押力が変えられるようになっており、メ
インクラッチの開閉が所望の特性に沿って行われるよう
になっている。
なお、クラッチCLをOFFからONに作動させるため、左
シリンダ室134内の作動油を第6制御油路L6から排出す
る場合には、クラッチコントロールバルブ220から第
8、第9および第10制御油路L8,L9,L10を介して行われ
る。この第10制御油路L10は、第1オリフィス274を介し
てドレンに繋がるとともにオリフィスチェンジバルブ27
0および第2オリフィス272を介してドレンに繋がってお
り、これらオリフィス272,274により作動油の排出速度
が制限され、クラッチCLの接続速度(OFFからONへの速
度)が調整される。
このクラッチCLの接続速度は、エンジンEのスロット
ル開度が小さいときには、これが大きいときより早くす
ることが要求される。このため、オリフィスチェンジバ
ルブ270の右端部に第25制御油路L25を介してスロットル
バルブ240からスロットル圧PTHを導入しており、スロッ
トル開度が大きくなりスロットル圧PTHが所定圧以上と
なると、この油圧力によりオリフィスチェンジバルブ27
0が左動されて、このバルブ270が閉止されるようにして
いる。このようにすると、スロットル開度が小さくてオ
リフィスチェンジバルブ270が開放されている状態で
は、上述の作動油の排出が2個のオリフィス272,274を
介してなされるのであるが、スロットル開度が大きくて
オリフィスチェンジバルブ270が閉止されると、片方の
オリフィス274を介してのみ上記排出がなされ、スロッ
トル開度が大きい場合にはメインクラッチCLの接続速度
が緩やかになる。
以上のように、クラッチサーボユニット130の左シリ
ンダ室134からの作動油の排出速度をスロットル開度に
対応して変更してクラッチCLの接続速度が所望の値とな
るように調整される。しかし、この調整は固定オリフィ
ス272,274により行っているため、排出速度は作動油の
粘度変化の影響を受け、例えば、低温始動時のように、
作動油温が低い場合には、この排出速度が極くゆっくり
となり、クラッチCLの接続速度が非常に遅くなってしま
うという問題がある。
この問題を解決するため、本例においては、第10制御
油路L10からリリーフバルブ260を有する第11制御油路L
11を分岐させている。これは、低温時において上記固定
オリフィス272,274からの作動油の排出が遅いときには
これより上流側の油路内の油圧が通常より高くなること
に鑑みたものである。このため、リリーフバルブ260
は、油路L11内の油圧が通常作動温度(例えば、80℃)
のときに発生する油圧より高圧となった場合に開放する
ように設定されている。このため、作動油温が低温でオ
リフィス272,274を通って流れる抵抗が大きく、油路L11
内の油圧が高くなるとこのリリーフバルブ260が開放さ
れ、固定オリフィス272,274からの排出油量が少なくて
もリリーフバルブ260からの排出によりこれを補い、ク
ラッチCLの接続をスムーズに行わせる。これにより、低
温始動時においても、クラッチCLの接続を遅れることな
く行わせ、スムーズな車両の発進を可能にする。
前後進用サーボユニット140は、固定シリンダ141と、
このシリンダ141内に軸方向(図中上下方向)に移動自
在に嵌入されたピストン部材142と、ピストン部材142を
下方に付勢するばね143とからなる。カバー146により覆
われたシリンダ141内の空間は、この空間に嵌入された
ピストン部材142のピストンにより上および下シリンダ
室144,145に2分割されており、両シリンダ室144,145に
は、それぞれ第31および第33制御油路L31,L33が連通し
ている。
両油路L31およびL33はそれぞれ、直接もしくはクラッ
チオンバルブ230および第32制御油路L32を介してマニュ
アルバルブ210に繋がっている。マニュアルバルブ210が
D,L2,L1ポジション(図におけるD,2,1ポジション)にあ
るときには、第31制御油路L31に制御油路L2からのライ
ン圧PLが供給されるとともに第33制御油路L33がドレン
に連通し、Rポジションにあるときには第33制御油路L
33にライン圧PLが供給されるとともに第31制御油路L31
がドレンに連通される。このため、マニュアルバルブ21
0によりD,L2,L1ポジションが選択されると、ピストン部
材142は図示のように下動され、ピストン部材142の先端
に固定されたシフトフォーク29は前進位置に位置する。
一方、Rポジションが選択された場合には、ピストン部
材142が上動され、シフトフォーク29は後進位置に位置
する。なお、これ以外のポジション、すなわち、Nおよ
びPポジションにおいては、上記両制御油路L31およびL
33はともにドレンに連通されるのであるが、この場合に
は、ばね143の付勢によりピストン部材142は下動位置に
保持され、シフトフォーク29は前進位置に位置せしめら
れる。
さらに、上シリンダ室144にライン圧PLが供給されピ
ストン部材142が下動されているときには、ピストン部
材142の外周溝142aを介してこのライン圧PLが第15制御
油路L15に導入され、下シリンダ室145にライン圧PLが供
給されピストン部材142が上動されているときは、ピス
トン部材142内の通孔142bを介してこのライン圧PLが第1
5制御油路L15に導入される。
次に、第4図に示す変速用サーボユニット30,50につ
いて説明する。両ユニット30,50はリンク機構40を介し
て連結されている。
第1変速用サーボユニット30は、固定シリンダ31と、
このシリンダ31内に図中上下に移動自在に嵌入されたピ
ストンロッド32と、このロッド32内に固定保持されたバ
ルブ部材33と、このバルブ部材33内に図中上下に移動自
在に挿入されたスプール部材34とから構成される。シリ
ンダ31の内部空間は図中上部において図示しないカバー
により覆われるとともに、ピストンロッド32のピストン
部32aにより2分割されて上および下シリンダ室35,36が
形成されている。また、ピストンロッド32はその下端が
シリンダ31の外方に突出しており、第2図に示すように
リンク部材39を介してモータMを斜板部材73に連結され
ている。
シリンダ31には、高圧油路Lhが接続されるとともにこ
れを下シリンダ室36に連通させる高圧導入孔31aが形成
されており、下シリンダ室36には、変速機Tの油圧閉回
路における高圧側の油圧PHを有した作動油が導入され
る。この高圧PHを有した作動油は、さらに、ピストンロ
ッド32の連通孔32bを介してバルブ部材33の溝33aにも導
かれるとともにこの溝33aから連通孔33bを介してバルブ
部材33内のスプール部材挿入孔(図示せず)に導かれ
る。
この挿入孔に挿入されるスプール部材34は、バルブ部
材33に対して図において上方に相対移動されると、バル
ブ部材33の連通孔33bを閉止するとともに、上シリンダ
室35をピストンロッド32内の通孔32cを介してドレンに
排出させ、逆に下方に相対移動されると、バルブ部材33
の連通孔33bを上シリンダ室35に連通させるようになっ
ている。このため、スプール部材34を上動させると、下
シリンダ室36に作用する高圧PHの油圧力によりピストン
ロッド32がスプール部材34に追従して上動される。ま
た、スプール部材34を下動させると、上および下シリン
ダ室35,36に高圧PHが加わり、ピストン部32aでの受圧面
積の差(上シリンダ室35側の受圧面積の方が大きい)に
よりピストンロッド32がスプール部材に追従して下動さ
れる。なお、スプール部材34が静止すると、上および下
シリンダ室35,36からピストン部32aに加わる力がバラン
スする位置でピストンロッド32も静止保持される。すな
わち、スプール部材34を上下動させると、ピストンロッ
ド32はこれに追従して上下動される。このとき、ピスト
ンロッド32はモータMの斜板部材73に連結されているの
で、スプール部材34の移動により斜板角の制御すなわ
ち、変速機Tの変速比の制御を行うことができる。
スプール部材34の上端は第1リンク41を介して第2リ
ンク42の一端に連結させている。第2リンク42は軸43に
一体結合されており、軸43を中心に回動自在となってい
る。軸43には第3リンク44も一体結合され、第3リンク
44は第4リンク45を介して第2変速用サーボユニット50
のピストン部材52に連結されている。このため、ピスト
ン部材52を図中上下に移動させると、上記各リンク41〜
45により構成されるリンク機構40を介して、第1変速用
サーボユニット30のスプール部材34が上下に移動され
る。
第2変速用サーボユニット50は、固定シリンダ51内に
軸方向(図において上下方向)に移動自在に上記ピスト
ン部材52が嵌入されて構成されている。固定シリンダ51
内部空間はプラグ部材53により覆われるとともに、ピス
トン部材52のピストン部により2分割されて上および下
シリンダ室54,55が形成される。上シリンダ室54には、
オリフィス57aを有した第44制御油路L44およびチェック
バルブ57bを有した第45制御油路L45を介して第42制御油
路L42が連通し、下シリンダ室55に第40制御油路L40が連
通している。第42制御油路L42はクラッチオフバルブ235
および第41制御油路L41を介して、また第40制御油路L40
はそのままシフトコントロールバルブ250に連通する。
このため、シフトコントロールバルブ250の作用によ
り、上シリンダ室54および下シリンダ室55に第15制御油
路L15からのライン圧PLの供給もしくは、シリンダ室内
の作動油の排出がなされる。このような作動油の供給・
排出に応じてピストン部材52が上下動され、これがリン
ク機構40を介して第1変速用サーボユニット30に伝達さ
れ変速制御がなされる。具体的には、第2変速用サーボ
ユニット50のピストン部材52を上動させて第1変速用サ
ーボユニット30のピストン部材32を下動させることによ
り、変速比を大きく(LOW側に変速)させ、これとは逆
に、ピストン部材52を下動させてピストン部材32を上動
させることにより、変速比を小さく(TOP側に変速)さ
せることができる。
この場合、上シリンダ室54へのライン圧PLの供給はオ
リフィス57aの作用により緩やかになされるが、上シリ
ンダ室54からの作動油の排出はチェックバルブ57bが開
放されて急速になされる。このため、ピストン部材52を
上動させて変速比を大きくする場合(LOW側に変速する
場合)には、これが急速になされるが、ピストン部材52
を下動させて変速比を小さくする場合(TOP側に変速す
る場合)には、これが緩やかになされる。但し、ピスト
ン部材52にはピストン部近傍に第1溝52aが形成されて
おり、シリンダ51に形成された孔に連通する第43制御油
路L43が、変速比が大きいときに(ピストン部材52が所
定以上上動しているときに)この溝を介して上シリンダ
室54に連通するようになっている。このため、ピストン
部材が所定以上下動して変速比がある値以下になるまで
は、この第43制御油路L43を介してライン圧PLの供給が
なされ、この間は急速な変速がなされる。
なお、ピストン部材52の下端部はテーパ面52dが形成
されており、このテーパ面52dの上にスロットルカム機
構150のスプール151の端面が当接しており、スロットル
カム機構150を変速比に対応して作動できるような構成
にしている。
さらに、シリンダ51の上部には、ピストン部材52の挿
入孔に繋がる通孔56a,56bが形成され、両通孔56a,56bに
はそれぞれ第46および第47制御油路L46,L47が連通す
る。ピストン部材52の上部にはこれが所定以上上動され
たときに通孔56a,56bをドレンに連通させる溝52b,52cが
形成されている。このため、ピストン部材52が上動さ
れ、変速比が小さくなる(TOP側に近ずく)と、まず、
溝52cおよび通孔56bを介して第47制御油路L47がドレン
に連通され、さらにピストン部材52が上動されると、溝
52bおよび通孔56aを介して第46制御油路L46がドレンに
連通される。
以下に、第3図および第4図に図示された各バルブに
ついて簡単に説明する。
マニュアルバルブ210は、運転席のシフトレバー操作
に応じてそのスプール211が作動され、前述のように前
後進用サーボユニット140の作動制御がなされる。な
お、スプール211が“2"ポジション(L2ポジション)に
位置するときには、ガバナ圧を有する第48制御油路L48
を第46制御油路L46に連通させ、“1"ポジション(L1
ジション)に位置するときには、第48制御油路L48を第4
7制御油路L47に連通させる。このため、スプール211が
“2"もしくは“1"ポジションである場合には、変速比が
所定値以下になると、第48制御油路L48内のガバナ圧が
ドレンされ、後述のようにシフトコントロールバルブ25
0に作用するガバナ圧が零になり変速比がこれより小さ
く(TOP側に)なることが阻止される。
クラッチオンバルブ230は、通常はそのスプール231が
スプリング232の押力により図示のように左動された状
態になっている。ところが、コントローラ100において
車速が所定車速以上になったことが検出されると、常時
開タイプの第1ソレノイドバルブ280が作動されてこれ
が閉止され、第51制御油路L51内に第3制御油路L3から
のライン圧PLが発生し、この油圧力によりスプール232
が右動される。これにより、第17制御油路L17に第34制
御油路L34からのライン圧PLが供給され、クラッチコン
トロールバルブ220の左スプール221が右動されて、メイ
ンクラッチCLはその状態の如何に拘らずON状態(接続状
態)にされる。同時に、第60制御油路L60から第1図に
示したエンジンブレーキコントロールバルブ120にもラ
イン圧PLが供給される。なおこのときには、前後進用サ
ーボユニット140の下シリンダ室144に繋がる第33制御油
路L33はドレンに連通しており、この状態で走行中にマ
ニュアルバルブ210がリバース(R)に切り換えられて
も、このサーボユニット140が作動しないようにして安
全性を向上させている。
クラッチオフバルブ235は、マニュアルバルブ210がN,
Pポジションの場合以外の場合では、スプール236はその
右端に作用する第15制御油路L15からのライン圧PLによ
り図示のように左動されており、マニュアルバルブ210
がN(もしくはP)ポジションに切り換えられると、ば
ね237により右動される。スプール236が右動されると、
第24制御油路L24に第4制御油路L4からのライン圧PL
供給され、クラッチコントロールバルブ220の左スプー
ル221が左動されて、メインクラッチCLがOFFにされる。
同時に、第42制御油路L42が閉止され、第2変速用サー
ボユニット50のピストン部材52がそのままの状態で保持
され、変速比がそのままホールドされる。
スロットルモジュレータバルブ245は、第20制御油路L
20に供給されるライン圧PLを減圧して所定のモジュレー
タ圧PMをを作り出し、これを第21制御油路L21を介して
スロットバルブ240に供給する。
スロットバルブ240は、アクセルペダルもしくはスロ
ットルバルブ開度に対応して作動されるスロットルカム
機構150の第1カム161の押圧に応じて作動され、第22制
御油路L22にスロットル開度(もしくはアクセル開度)
に対応したスロットル圧PTHを供給する。
シフトコントロールバルブ250は、ばね252を介して伝
達されるスロットルカム機構150の第2カム171の押圧力
と、第49制御油路L49からのガバナ圧PGによる押圧力と
を受けるスプール251の左右の移動により、第2変速用
サーボユニット50の上および下シリンダ室54,55へのラ
イン圧PLの供給・排出を制御するバルブである。これに
より、スロットル開度(もしくはアクセルペダルの踏み
込み)と、エンジン回転数に応じて変速比の制御がなさ
れる。
キックダウンコントロールバルブ258は、走行中にア
クセルペダルが急激に踏み込まれた場合に、第42制御油
路L42から作動油を排出させて変速比を大きく(LOW側
に)するためのバルブである。
エンジン回転インヒビターバルブ265は、エンジン回
転が所定回転以上となりガバナ圧PGが所定以上となると
作動され、第48制御油路L48と第49制御油路L49との連通
を遮断させるバルブである。
第2ソレノイドバルブ285は、常時閉タイプのバルブ
であり、コントローラ100により急ブレーキ作動が検出
されると開放されるようになっている。このため、通常
では、シフトコントロールバルブ250の右端にライン圧P
Lが供給されているのであるが、急ブレーキ時にはこれ
が解除され、シフトコントロールバルブ250のスプール2
51が右動され、変速比がLOW側になるように制御され
る。
以上のように構成された制御装置を有する変速機Tに
おけるクラッチサーボユニット130およびクラッチコン
トロールバルブ220によるメインクラッチCLの作動制御
について、以下に詳細に説明する。
メインクラッチCLは、弁体95を回動させることにより
短絡ポートと短絡孔との整合量(これがクラッチの開口
面積となる)を可変制御するものである。この回動角
(クラッチ角)と開口面積との関係は第5図に示すよう
に、クラッチ角が0度のとき(弁体95が第3図のOFF位
置のとき)は、開口面積が最大であり、80度のとき(ON
位置のとき)は、零である。
クラッチ角は、クラッチコントロールバルブ220から
クラッチサーボユニット130の左右シリンダ室134,135へ
の作動油の給排により設定され、この給排は左スプール
221への押力バランスにより制御される。この押力は、
前述のように、右方向に作用するガバナ圧PG(これはエ
ンジン回転に対応する)とばね224による押力と、左方
向に作用するスロットル圧PTH(これはスロットル開度
に対応する)とばね222による押力である。このため、
クラッチ角度は第6図に示すように、エンジン回転数Ne
(rpm)に対応して示すことができる。なお、この図に
おいて、各線A,B,Cはそれぞれスロットル開度が全閉、
半開、全開の場合の特性を示す。
この図から分かるように、クラッチ開度は約25度以上
にしか設定されないようになっている。これは、シフト
レンジが走行レンジである場合には、クラッチをこの角
度(25度)まで閉じてエンジンから車輪にクリープ力を
伝達させるようにするもので、この点について説明す
る。
クラッチコントロールバルブ220の右スプール223の外
周には、2箇所の凹部223a,223bが形成されている。こ
の凹部223a,223bにはそれぞれ、第8制御油路L8から分
岐した第12制御油路L12および第23制御油路L23に繋がる
第25制御油路L25が連通している。さらに、この凹部は
ともにその右端部において、メインクラッチ角が零のと
きには外部に開放されており、この開放は、クラッチサ
ーボユニット130のピストン部材132が左動してカム部材
97により右スプール223が左動するに応じて減少し、ク
ラッチ角が約25度になるまでピストン部材132が左動し
たときに零となる。
上記凹部223aに連通する第12制御油路L12は第8制御
油路L8に繋がっているので、この凹部223aが外部に連通
しているときには、第8制御油路L8に排出される左シリ
ンダ室134からの作動油はこの凹部223aを介して急速に
排出される。一方、凹部223bに連通する第25制御油路L
25は、マニュアルバルブ210により走行レンジ(R,D,2も
しくは1レンジ)が選択されている場合には、第23制御
油路L23、クラッチオフバルブ235および第24制御油路L
24を介して、クラッチコントロールバルブ220の左右ス
プール221,223の間の空間に連通する。なお、ニュート
ラルレンジ(PもしくはNレンジ)の場合には、クラッ
チオフバルブ235により第23制御油路L23は閉止される。
ここで、シフトレバー操作によりマニュアルバルブ21
0がニュートラルレンジ(PもしくはNレンジ)から走
行レンジ(RもしくはDレンジ)に切換えられた場合を
考える。ニュートラルレンジの場合には、第15制御油路
L15の油圧が零であるので、クラッチオフバルブ235のス
プール236はばね237の付勢により右動しており、クラッ
チコントロールバルブ220の左右スプール231,233の間の
空間には第24制御油路L24を介して第4制御油路L4から
ライン圧PLが供給される。このため、左スプール221は
左動され、第4制御油路L4から第6制御油路L6を通って
クラッチサーボユニット130の左シリンダ室134内にライ
ン圧PLを有した作動油が供給され、ピストン部材132が
完全に右動し、クラッチ角は零、すなわち、メインクラ
ッチCLがOFFの状態にある。
この状態から、マニュアルバルブ210により走行レン
ジに切り換えられると、第15制御油路L15にライン圧PL
が供給され、クラッチオフバルブ235のスプール236が図
示のように左動される。このため、クラッチコントロー
ルバルブ220の左右スプール221,223の間の空間は、第24
制御油路L24、クラッチオフバルブ235および第25制御油
路L25を介して、上記凹部223bに連通する。
この切換直後においてはメインクラッチCLはOFFであ
り、上述のように右スプール223は右動されており、凹
部223bは外部に開放されている。このため、左右スプー
ル221,223の間の空間の油圧は零となり、左スプール221
が左動されてクラッチサーボユニット130の右シリンダ
室135にライン圧PLが供給され、ピストン部材132は左動
される。これによりクラッチ角は大きくなりメインクラ
ッチCLがON方向に作動されるのであるが、上記ピストン
部材132の左動は凹部223bが閉止されるまで、すなわ
ち、クラッチ角が約25度のクリープ状態となるまでなさ
れる。なお、凹部223bが開放されているときは、凹部22
3aも開放されており、このため、上記ピストン部材132
の左動に際して左シリンダ室134内の作動油は第6制御
油路L6から第8および第12制御油路L8,L12ならびに凹部
223aを介してドレンされる。このため、ピストン部材13
2の左動が急速になされる。
このように、本例の場合には、マニュアルバルブ210
がニュートラルレンジから走行レンジに切り換えられる
と、クラッチは全開位置(クラッチ角が零の位置)から
クリープ位置(クラッチ角が約25度の位置)まで急速に
移動される。
なお、クリープ位置まで移動された後は、両凹部223
a,223bが閉止されるので、クラッチコントロールバルブ
220はエンジン回転とスロットル開度に対応して作動
し、メインクラッチCLは第6図のような特性カーブに沿
って開閉制御される。この場合の特性カーブは、クラッ
チ角が小さいときはその傾きが大きく、クラッチ角が大
きくなるにつれてその傾きが小さくなるが、これは、ク
ラッチ角が大きくなるとカム部材97による右スプール22
3への押力が大きくなるためである。
以上においては、油圧式無段変速機のクラッチ弁(メ
インクラッチ)の制御を行う例を示したが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば、摩擦板タイプのクラッ
チの制御をサーボユニットにより行う場合も同様であ
る。
ハ.発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、シフトレンジ
がニュートラルレンジ(NレンジもしくはPレンジ)か
ら走行レンジ(Dレンジ、Rレンジ等)に切換えられる
と、クラッチは全開位置からクリープ位置まで移動され
るのであるが、このときの移動を行わせるサーボユニッ
トの作動速度ゲインは大きいため、クラッチを急速にク
リープ位置まで移動させることができる。このため、走
行レンジへの切換時にもしくは切換後すぐにアクセルペ
ダルが踏み込まれたような場合でもエンジン回転が吹き
あがるのを防止することができる。さらに、本発明で
は、クリープ位置から全閉位置までの移動についてのサ
ーボユニットの作動速度ゲインは小さいため、クラッチ
の接続は滑らかにショックなく行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るクラッチ制御装置を備えた無段変
速機の油圧回路図、 第2図は上記無段変速機の断面図、 第3図および第4図は上記無段変速機の制御回路図、 第5図はクラッチ角に対するクラッチ弁の開口面積を示
すグラフ、 第6図はクラッチ角とエンジン回転数およびスロットル
開度との関係を示すグラフである。 1……入力軸、8……ガバナバルブ 10……チャージポンプ、20……前後進切換装置 30,50……変速用サーボユニット 95……クラッチ弁体、100……コントローラ 110……シャトルバルブ 130……クラッチサーボユニット 140……前後進用サーボユニット 210……マニュアルバルブ 220……クラッチコントロールバルブ 272,274……オリフィスチェンジバルブ 260……リリーフバルブ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力を変速して伝達する変速機
    構と、この変速機構を介して駆動側に伝達されるエンジ
    ン出力の伝達制御を行うクラッチ手段と、このクラッチ
    手段の作動制御を行うサーボユニットと、前記変速機構
    および前記クラッチ手段を介しての動力伝達を許容する
    走行レンジとこの動力伝達を遮断する中立レンジとが設
    定可能なレンジ切換手段とからなる変速機のクラッチ制
    御装置において、 前記レンジ切換手段により中立レンジが設定されている
    ときには、前記クラッチ手段は前記サーボユニットによ
    り常時全開状態に保持され、 前記レンジ切換手段により走行レンジが設定されている
    ときには、クリープ力の伝達が可能なクリープ位置と全
    閉位置との間において、前記エンジンのスロットル開度
    と回転数とに応じたクラッチ位置となるように前記サー
    ボユニットが作動されるように構成されており、 前記クラッチ手段を前記全開位置と前記クリープ位置と
    の間で移動させるときの前記サーボユニットの作動速度
    ゲインが、前記クラッチ手段を前記クリープ位置と前記
    全閉位置との間で移動させるときの前記サーボユニット
    の作動速度ゲインより大きいことを特徴とする変速機の
    クラッチ制御装置。
  2. 【請求項2】前記サーボユニットが油圧シリンダからな
    り、この油圧シリンダの油室に繋がってこの油室への作
    動油の給排を行う油路が、オリフィスを有して油路面積
    が絞られた第1油路と絞りのない第2油路とを並列に有
    して構成されるとともに、第2油路の開閉を行う油路開
    閉手段が設けられており、 前記クラッチ手段を前記全開位置と前記クリープ位置と
    の間で移動させるときには、前記油路開閉手段により第
    2油路を開放した状態で前記サーボユニットを作動さ
    せ、 前記クラッチ手段を前記クリープ位置と前記全閉位置と
    の間で移動させるときには、前記油路開閉手段により第
    2油路を閉止した状態で前記サーボユニットを作動させ
    るようになっていることを特徴とする請求項1に記載の
    変速機のクラッチ制御装置。
  3. 【請求項3】前記サーボユニットが油圧シリンダからな
    り、前記クラッチ手段を前記全開位置から前記クリープ
    位置を通って前記全閉位置に移動させるときに、この油
    圧シリンダの油室から作動油の排出を行う排出油路と、
    この排出油路内に配設されてこの排出油路を通って排出
    される作動油の流れを制限するオリフィスと、前記排出
    油路から分岐して前記オリフィスを介さずに作動油の排
    出が可能な分岐排出油路と、この分岐排出油路内に配設
    されこの分岐排出油路の開閉を行う油路開閉手段とから
    なり、 前記クラッチ手段を前記全開位置と前記クリープ位置と
    の間で移動させるときには、前記油路開閉手段により前
    記分岐排出油路を開放した状態で前記サーボユニットを
    作動させ、 前記クラッチ手段を前記クリープ位置と前記全閉位置と
    の間で移動させるときには、前記油路開閉手段により前
    記分岐排出油路を閉止した状態で前記サーボユニットを
    作動させるようになっていることを特徴とする請求項1
    に記載の変速機のクラッチ制御装置。
  4. 【請求項4】前記変速機構が、吐出、吸入口間を2本の
    油路により接続して油圧閉回路が構成された油圧ポンプ
    および油圧モータからなる無段変速機構であり、 前記クラッチ手段が、これら2本の油路を直接繋ぐ短絡
    路に配設されてこの短絡路の開度を調整するクラッチ弁
    から構成され、このクラッチ弁が前記サーボユニットに
    より全開開度からクリープ開度を経て全閉開度まで作動
    制御されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の変速機のクラッチ制御装置。
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