JP2649173B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2649173B2 JP63145417A JP14541788A JP2649173B2 JP 2649173 B2 JP2649173 B2 JP 2649173B2 JP 63145417 A JP63145417 A JP 63145417A JP 14541788 A JP14541788 A JP 14541788A JP 2649173 B2 JP2649173 B2 JP 2649173B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、乗心地性を損なうことなく限界性能を向上
させた空気入りタイヤに関する。
〔従来技術〕
従来、空気入りタイヤの限界性能を向上させるには、
タイヤ横剛性を増加させる必要があることが一般に知ら
れている。このために、タイヤサイド部のゲージ厚を増
加させたりタイヤサイド部に補強材を入れたりする等の
手段がとられている。しかし、この場合、限界性能が向
上する反面、縦バネ定数の増加により乗心地性が低下し
てしまうという欠点がある。ここで、限界性能とは、操
縦安定性の内で特に旋回性能をいう。
〔発明の目的〕
本発明は、タイヤサイド部のプロファイル(サイド部
の外面形状)を工夫することにより、乗心地性を殆ど低
下させることなく限界性能を向上させた空気入りタイヤ
を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
このため、本発明は、正規内圧を充填し、正規リムに
組み込んだタイヤの子午線方向断面において、ショルダ
ーポイントPからリムチェックラインRまでのペリフェ
リー長さをlとし、ショルダーポイントPからリムチェ
ックラインRの方向にペリフェリー長さT=0.25×lだ
け離れた点をQとし、このQ点からリムチェックライン
Rの方向にペリフェリー長さSまでに亘って凹部をタイ
ヤ周方向に環状に形成し、この凹部は底部がほぼ直線で
両側がこの直線に連通した滑らかな凹曲線で構成され、
この凹部の深さをGとした場合に、下記式を満足するこ
とを特徴とする空気入りタイヤを要旨とする。
(S/l)=0.11〜0.22 G≧1mm このようにタイヤサイド部の上端領域に凹部を形成し
たために、凹部の箇所のゲージ厚がタイヤサイド部にお
ける他の箇所に比して減少するので、タイヤ横剛性向上
のためにサイド部〜ビード部のボリュームを増加させて
も縦バネ定数が殆ど増加しないため乗心地性を殆ど低下
させることがない。また、このように凹部を形成するこ
とによりタイヤサイド部とトレッドショルダー部との境
に剛性の低い柔軟な部位が構成されるため、旋回時にお
けるタイヤサイド部の撓みおよび変形を、凹部を境にし
てビード部側に集中させることができ、ショルダー部の
表面の接地形状がタイヤサイド部の撓みにより変化して
しまうのが抑制されるため旋回時の操縦安定性、すなわ
ち限界性能を向上ささせることが可能となる。
さらに、凹部は、タイヤ子午線方向断面において、底
部がほぼ直線で両側でこの直線に連通した滑らかな凹曲
線で構成されるため、凹部にはタイヤ回転時において応
力が集中する箇所がないので、クラックが発生するなど
の故障の原因となるものはない。
以下、図を参照して本発明の構成につき詳しく説明す
る。
第1図は、本発明の空気入りタイヤの一例の子午線方
向半断面説明図である。第1図において、タイヤ1は、
正規内圧が充填され、正規リムに組み込まれた状態にあ
る。“正規内圧が充填され”とは、内部が正規内圧とな
るように空気が充填されることをいう。
タイヤ1では、左右一対のビート部5,5間に1層のカ
ーカス層4が装架されており、トレッド部2においては
カーカス層4の上に2層のベルト層6がタイヤ周方向に
環状に配置されている。7は、サイドウオール部3の表
面に形成された文字である。8はリムを表わす。
本発明では、タイヤ1において、ショルダーポイント
PからリムチェックラインRまでのペリフェリー長さを
lとする。ショルダーポイントPとは、トレッド部2の
表面を形付ける円弧の延長線とショルダー部の表面を形
付ける円弧の延長線との交差点をいう。チェックライン
Rとは、リム8との接触から解放されるビード部外側箇
所におけるタイヤ周方向環状ラインをいう。ペリフェリ
ー長さとは、タイヤ外面上の長さをいう。
また、ショルダーポイントPからリムチェックライン
Rの方向にペリフェリー長さT=0.25×lだけ離れた点
をQとする。この点Qは、ショルダー部の表面を形付け
る円弧の延長線との交差点に相当する。
このQ点からリムチェックラインRの方向にペリフェ
リー長さSまでに亘って凹部Aをタイヤ周方向に環状に
形成する。凹部Aは、第1図に示されるように、タイヤ
子午線方向断面において底部がほぼ直線で両側がこの直
線に連通した滑らかな凹曲線で構成されている。このよ
うに凹部Aを形成するのは、この箇所のゲージ厚を減少
させて縦バネ定数の低減をはかり、乗心地性の低下を防
止するためである。
凹部Aの深さGは、凹部Aを設けないと仮定した場合
における相当箇所のタイヤ表面(この表面には文字7等
のパターンは形成されていないとする)からの凹部Aの
底部までの距離である。
このように凹部Aを形成した場合において、本発明で
は、下記式を満足する。
(S/l)=0.11〜0.22 G≧1mm (S/l)<0.11では、この箇所の縦バネ定数を十分に
低減できないので乗心地性の低下を防止し得ない。一
方、(S/l)>0.22では、サイド部のゲージ厚が減少し
てタイヤ横剛性が低減し、限界性能が向上しないからで
ある。また、G<1mmでは、凹部Aの深さが殆どなくな
るので、この箇所のゲージ厚の減少をはかることができ
なくなるからである。
以下に実施例を示す。
実施例1 下記の本発明タイヤおよび従来タイヤについて縦バネ
定数(SV)、横バネ定数(SL)、乗心地性、および限界
性能をそれぞれ評価した。この結果を表1に従来タイヤ
を100として指数で示す。
本発明タイヤ。
タイヤサイズ225/50 R16。第1図に示すプロファイル
形状を有する。(S/l)=0.13、G=1.5mm。
従来タイヤ。
タイヤサイズ225/50 R16。凹部Aを形成していないこ
とを除いて上記本発明タイヤと同じ。
縦バネ定数(SV)の評価方法: 縦バネ定数とは、サイド部のラジアル方向バネ定数で
ある。これは、タイヤをリムに装着し、タイヤトレッド
面を固定してリムを上下に移動させたときのサイド部の
力と変位量を測定し、バネ定数を算出することによって
評価した。
横バネ定数(SL)の評価方法: 横バネ定数とは、サイド部横方向のバネ定数である。
これは、タイヤをリムに装着し、タイヤトレッド面を固
定してリムを前後に移動させたときのサイド部の力と変
位量を測定し、バネ定数を算出することによって評価し
た。
乗心地性の評価方法: 一般路における実車官能評価による。
限界性能の評価方法: サーキット場における実車官能評価による。
表1から明らかなように、本発明タイヤは従来タイヤ
に比し乗心地性を殆ど低下させることなしに限界性能を
向上させることができる。
実施例2 本発明タイヤ1〜4、比較タイヤ1〜3、および従来
タイヤについて実施例1におけると同様にして縦バネ定
数(SV)、横バネ定数(SL)、乗心地性、および限界性
能をそれぞれ評価した。この結果を表2および表3に従
来タイヤを100とする指数で示す(数値が大きいほど優
れる)。
ここで、本発明タイヤ1〜4および比較タイヤ1〜3
はそれぞれタイヤサイズ225/50 R16で第1図に示すプロ
ファイルを有している。また、本発明タイヤ1〜3およ
び比較タイヤ1〜2は、表2に示すように、G=1.5mm
(一定)にしてS/lを変化させた場合であり、本発明タ
イヤ4および比較タイヤ3は、表3に示すように、S/l
=0.13(一定)にしてGを変化させた場合である。従来
タイヤは実施例1におけると同じである。
試験条件を下記に示す。
タイヤサイズ:225/50 R16 試験空気圧:200KPa 試験リム:8JJ×16 試験車両:国産3.0車 表2および表3から判るように、G≧1mm、(S/l)=
0.11〜0.22の場合には(本発明タイヤ1〜4)、この範
囲外の場合(比較タイヤ1〜3)に比して乗心地性を殆
ど低下させることなしに限界性能を向上させることが可
能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、タイヤサイド部
の上端領域のゲージ厚を部分的に減少させたので、乗心
地性を殆ど低下させることなく限界性能を向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の空気入りタイヤの一例の子午線方向半
断面説明図である。 1……タイヤ、2……トレッド部、3……サイド部、4
……カーカス層、5……ビード部、6……ベルト層、7
……文字、8……リム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正規内圧を充填し、正規リムに組み込んだ
    タイヤの子午線方向断面において、ショルダーポイント
    PからリムチェックラインRまでのペリフェリー長さを
    lとし、ショルダーポイントPからリムチェックライン
    Rの方向にペリフェリー長さT=0.25×lだけ離れた点
    をQとし、このQ点からリムチェックラインRの方向に
    ペリフェリー長さSまでに亘って凹部をタイヤ周方向に
    環状に形成し、この凹部は底部がほぼ直線で両側がこの
    直線に連通した滑らかな凹曲線で構成され、この凹部の
    深さをGとした場合に、下記式を満足することを特徴と
    する空気入りタイヤ。 (S/l)=0.11〜0.22 G≧1mm
JP63145417A 1988-06-13 1988-06-13 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP2649173B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3242700B2 (ja) * 1992-07-08 2001-12-25 横浜ゴム株式会社 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
DE69629005T2 (de) * 1995-09-08 2004-06-03 Bridgestone Corp. Radialer luftreifen

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