JP2649064B2 - パン種の製造方法 - Google Patents

パン種の製造方法

Info

Publication number
JP2649064B2
JP2649064B2 JP16348788A JP16348788A JP2649064B2 JP 2649064 B2 JP2649064 B2 JP 2649064B2 JP 16348788 A JP16348788 A JP 16348788A JP 16348788 A JP16348788 A JP 16348788A JP 2649064 B2 JP2649064 B2 JP 2649064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bread
flour
culture
seeds
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16348788A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0213342A (ja
Inventor
信司 増田
秀樹 大楠
俊治 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SEIFUN KK
Original Assignee
NIPPON SEIFUN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SEIFUN KK filed Critical NIPPON SEIFUN KK
Priority to JP16348788A priority Critical patent/JP2649064B2/ja
Publication of JPH0213342A publication Critical patent/JPH0213342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2649064B2 publication Critical patent/JP2649064B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、パン類の製造に際して使用するパン種の
製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、製パンにおいて使用するパン種は伝統的な植え
継ぎにより製造されている。このパン種を広範囲へ安定
して供給する場合には、水分の多い条件では保存、流通
が困難であるため、パン種を乾燥化する手段が提案され
て実用に供されている。
この乾燥パン種は、乾燥化によりパン種の特性が失わ
れたり、活性を低下する現象が見られるので、宵種等の
戻しを行う必要がある。すなわち、使用に先立ち、パン
種へ加水したり、さらには加水に加えて穀粉を混合して
培養し、活性を回復させる手段が採られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の乾燥パン種の戻し方法では、戻
しに長時間が必要とされ、即応性に欠け、継代化した場
合に粉末種の特徴である安定した種の品質にバラツキが
生じてしまうという問題点がある。
また、前記戻し方法では、植え継ぎして種起こしを行
なうので、常時使用の場合、種起しを複数回行わなけれ
ばならず、広いスペースが必要になるという問題点もあ
る。
この発明は上記問題点を解決することを基本的な目的
とし、安定した品質のパン種を即応性をもって提供する
ことができ、しかも必要な種起こしが一度ですみ、スペ
ース、時間ともに節約できるパン種の製造方法を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため本願発明のパン種の製造方法
は、乾燥パン種、穀粉および水からなる混合物を常法に
より培養した後、この培養物1に対し、重量比で乾燥パ
ン種を0.05〜0.20,穀粉を0.2〜1.0、水を0.2〜1.0の範
囲内で混合して培養し、この培養物の一部を用いて上記
混合比で培養を繰返して継代することを特徴とするもの
である。
上記混合比により混合して培養された培養物は、適
宜、戻しパン種としてパン類の製造に使用される。
上記における乾燥パン種は、穀粉と水を主原料とする
生地に天然または人為的に乳酸菌等を生育させ、これを
培養して得られる培養物を各種方法で乾燥させたもので
ある。この乾燥パン種を用いた培養、および培養物に乾
燥パン種を混合した培養では、良好な培養がなされるよ
うに、その温度は20〜38℃程度とするのが望ましい。
また、穀粉としては、小麦粉、大麦粉、ハト麦粉、ラ
イ麦粉などの麦粉や米粉、そば粉などを用いる。
なお、培養物に加える乾燥パン種、穀粉、水の混合量
は、下限未満では効果がなく、また上限を越えても混合
の効果が飽和してしまう。したがって、それぞれの混合
量を上記範囲内に定めた。
(作用) すなわちこの発明によれば、乾燥パン種により種起こ
しがなされて培養物が得られ、後の種起こしは不要とな
る。上記培養物に乾燥パン種、穀粉、水を所定量混合し
て、さらに培養することにより、最適な条件下での培養
がなされる。しかも、培養物に加え、乾燥パン種を加え
て培養するので、継代の際にパン種の品質の安定性が得
られ、例えば、その品質の一部である乳酸量、酸度が安
定する。得られた培養物は、その一部を用いて、上記混
合比で培養するので、繰返し培養が行なわれ、即応性を
もってパン種を提供できる。
(実施例1) 以下に、この発明の一実施例を説明する。
乳酸菌の入った乾燥種100gと、強力小麦粉100gと水20
0mlとを混合し、この混合物を28℃で48時間培養する。
この培養物に上記と同質の乾燥種40gと、強力小麦粉200
gと、水200mlとを加えて攪拌し、28℃で24時間培養し
た。さらに、この培養物400gに上記と同質の乾燥種40g
と、強力小麦粉200gと、水200mlとを加えて攪拌し、28
℃で24時間培養し、戻しパン種を得た。
(実施例2) 乳酸菌の入った乾燥種160gと、ライ麦粉400gと、水44
0mlとを混合し、この混合物を28℃で48時間培養した
後、この培養物400gに上記乾燥種50g、ライ麦粉250g、
水200mlを加えて攪拌し、28℃で24時間培養した。さら
に、この培養物400gに上記乾燥種50g、ライ麦粉250g、
水200mlを加えて攪拌し、28℃で24時間培養した。この
継代を更に3回行って(総計7日間培養)、戻しパン種
を得た。
次に、上記実施例1、2により得たパン種に対する比
較評価を行うため、下記の比較例1および比較例2によ
りパン種を製造して用意した。
(比較例1) 乳酸菌の入った乾燥種100gと、強力小麦粉100gと、水
200mlの混合物を28℃で48時間培養した後、この培養物
に強力小麦粉240gと、水200mlを加えて攪拌し、28℃で2
4時間培養した。この培養物400gに強力小麦粉240gと、
水200mlを加え撹拌し、28℃で24時間培養し、戻しパン
種を得た。
(比較例2) 乳酸菌の入った乾燥種160gと、ライ麦粉400gと、水44
0mlの混合物を28℃で48時間培養した後、この培養物400
gにライ麦粉300g、水200mlを加え攪拌し、28℃で24時間
培養し、継代を行った。この継代を更に4回行って(総
計7日間培養)、戻しパン種を得た。(評価1、2、
3) 実施例1および比較例1により得たパン種を用いて、
それぞれ以下に示す『食パン70%中種法』『ハードロー
ル配合』『ピザ配合と工程』にてパン類を製造し、その
製品の評価を行った。
(評価4) 実施例2および比較例2により得たパン種を用いて、
後述の『ライブレッドの配合と工程』にてパン類を製造
し、その製品の評価を行った。
以下に、評価1〜4による結果を示す。
以上に示されるように、実施例1および実施例2の戻
しパン種を添加して製造したパン類は、食感、風味とも
に良好であり、乳酸量、酸度ともに安定していた。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、乾燥パン
種、穀粉および水からなる混合物を常法により培養し、
この培養物1に対し、重量比で乾燥パン種を0.05〜0.2
0、穀粉を0.2〜1.0,水を0.2〜1.0の範囲内で混合して培
養し、この培養物の一部を用いて上記の培養を繰返して
継代するので、種起こしが一度で済み、種起こしの手間
が省けるとともに、種起こしスペースも少なくなる。ま
た得られた戻しパン種も、乾燥パン種を用いつつ培養し
て継代するので品質の安定性が得られる。また以上の繰
返し培養により、パン種を即応性をもって供給すること
ができ、不規則的に使用される状況にも容易に対応する
ことができるという効果がある。
しかも、このパン種を添加してパン類を製造すれば、
品質の安定したパン種を用いることになるので食感、風
味ともに優れたパン類が得られるという効果がある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥パン種、穀粉および水からなる混合物
    を常法により培養した後、この培養物1に対し、重量比
    で、乾燥パン種を0.05〜0.20、穀粉を0.2〜1.0、水を0.
    2〜1.0の範囲内で混合して培養し、この培養物の一部を
    用いて上記混合比で培養を繰返して継代することを特徴
    とするパン種の製造方法。
JP16348788A 1988-06-30 1988-06-30 パン種の製造方法 Expired - Fee Related JP2649064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16348788A JP2649064B2 (ja) 1988-06-30 1988-06-30 パン種の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16348788A JP2649064B2 (ja) 1988-06-30 1988-06-30 パン種の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0213342A JPH0213342A (ja) 1990-01-17
JP2649064B2 true JP2649064B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=15774799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16348788A Expired - Fee Related JP2649064B2 (ja) 1988-06-30 1988-06-30 パン種の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2649064B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5239868B2 (ja) 2006-12-13 2013-07-17 日本電気株式会社 光受信装置および光受信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0213342A (ja) 1990-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108034623B (zh) 一种复合微生物发酵剂及其应用
CN101508948B (zh) 一种利用浓香型大曲酒丢糟富集微生物生产大曲的方法
CN104446698B (zh) 一种富硅生物炭有机肥
DE69002572T2 (de) Verfahren zur Verlangsamung des Altbackenwerdens von Bäckereiprodukten.
TWI330665B (en) Baker's yeast and bread made by using the same
JP4749341B2 (ja) 生地中の高糖度および弱有機酸の存在に耐性のある新規なパン酵母
JP2649064B2 (ja) パン種の製造方法
JPS63273414A (ja) 培地
CN109370960A (zh) 一种蛋鸡用复合微生物发酵剂及其应用
JPH11155559A (ja) 冷凍生地製パン用インスタント乾燥酵母
JP2004357631A (ja) 穀粉発酵物及びこれを用いた発酵風味菓子の製造方法
DE68911908T2 (de) Methode zur verzögerung des altbackenwerdens von backprodukten.
JP3066587B2 (ja) サワーブレッドの製造方法
CN108178711A (zh) 一种烟草有机肥及其制备方法
JP2725186B2 (ja) 乾燥サワードーの製造方法
Flynn et al. The effect of copper deficiency on the baking quality and dough properties of wheat flour
US2060264A (en) Souring material
JP2649065B2 (ja) パン種の製造方法
EP1258526A1 (de) Verfahren zur Herstellung eines Sauerteiges unter Verwendung von Hefe und homo- und heterofermentativen Laktobazillen
CN109618854B (zh) 一种炭上培养苔藓的方法
TWI667958B (zh) 硬種麵糰的製造方法及烘焙產品的製造方法
CN113233936A (zh) 一种促进作物生根的叶面肥的制备方法
CN112457138A (zh) 一种提高盐碱地土壤地力的微生物制剂及其制备方法
JP3263689B2 (ja) キノコの栽培用培地とキノコの栽培方法ならびにキノコ栽培用栄養添加剤
CN109588270A (zh) 一种利用木耳菌糠与鸡粪发酵制作水稻育苗基质的方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees