JP2648365B2 - ワイパの制御方法 - Google Patents

ワイパの制御方法

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JP2648365B2 JP1143848A JP14384889A JP2648365B2 JP 2648365 B2 JP2648365 B2 JP 2648365B2 JP 1143848 A JP1143848 A JP 1143848A JP 14384889 A JP14384889 A JP 14384889A JP 2648365 B2 JP2648365 B2 JP 2648365B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、いわゆるオートワイパモードによつてワイ
パブレードの駆動を制御するワイパの制御方法に関し、
特に詳しくは既存の手動ワイパモードによるワイパブレ
ードの駆動が並行して要求されたときの初期動作におけ
るワイパの制御方法に関する。
従来の技術 ワイパ装置は、自動車のフロントあるいはリアガラス
上に付着する水滴などを除去し、自動車の前方あるいは
後方の視界を良好にさせるための装置である。運転者
は、前方または後方の視界が不良となると、予め設けら
れる操作スイツチを操作し、ワイパブレードを動作させ
る。前記ワイパブレードの駆動方式には、手動ワイパモ
ードによる方式とオートワイパモードによる方式とがあ
る。
手動ワイパモードとは、既存の手動ワイパスイツチを
操作することによつて、ワイパブレードが予め設定され
る周期(第1の払拭動作の終了から続く第2の払拭動作
の開始までの時間間隔)すなわち、間欠時間で払拭動作
を行うモードである。具体的には、連続動作と間欠動作
とがあり、降雨状態によつて、運転者が前記いずれか一
方の動作を選択し、選択する動作に対応させてスイツチ
を操作することによつて、前記ワイパブレードが駆動す
る。
一方、オートワイパモードとは、オートワイパスイツ
チを操作することによつて、降雨状態に基づいて自動的
にワイパブレードを駆動するための前記周期を設定し、
前記設定された値に基づいて払拭動作が行われるモード
である。前記降雨状態、すなわちたとえばフロントガラ
ス上の雨滴量は雨滴センサによつて検出され、前記雨滴
センサからの出力を積算することによつて、前記フロン
トガラス上に付着した雨滴の総量を示す値が算出され
る。したがつて、前記積算された積算値の時間変化に対
応して、時々刻々と前記周期が設定され、前記設定され
た値に基づいてワイパブレードの払拭動作が行われる。
近年では、前記手動ワイパモードによるワイパ動作と
ともに、オートワイパモードによるワイパ動作を行うこ
とができるワイパ制御装置が普及される傾向にある。し
たがつて、運転者は手動ワイパスイツチを操作すること
によつて予め定められるワイパ動作を行わせることがで
き、またオートワイパスイツチを操作することによつて
降雨状態に基づくワイパ動作を行わせることができ、前
記各動作は任意に選択される。
発明が解決しようとする課題 たとえば、オートワイパスイツチを操作した場合につ
いて想定する。前述のようにワイパブレードは雨滴セン
サからの出力に基づいて設定される周期毎に払拭動作を
行う。降雨量が徐々に減少する場合には、前記積算値の
時間変化量が低下する。なお、前記時間変化量とは、積
算のための経過時間に対する積算値の増加量の割合であ
る。前記時間変化量の低下が検出されると、降雨量の減
少と判断し、ワイパブレードの払拭動作の周期が長くな
るように設定する。一方、降雨量が増加する場合には、
同様に積算値の時間変化量の増加が検出され、前記周期
を短くするように設定する。
ところで、実際には、フロントガラスと雨滴センサの
配置位置とには予め間隔が設けられており、その結果雨
滴によつて視界の妨げとなるフロントガラス上の領域
と、前記雨滴センサが検知できる領域とには誤差が生じ
る。すなわち、前記雨滴センサはフロントガラス上に付
着する雨滴を必ずしも捕らえているとは限らない。ま
た、前記雨滴センサからの出力に基づいて設定されるワ
イパブレードの払拭動作の周期は最適であるとか遅いと
か感じる感覚には運転者毎に個人差がある。
したがつて、前記雨滴センサの誤差のために検知され
ない雨滴が運転者にとつては視界の妨げとなる場合が生
じる。すなわちワイパブレードによる払拭動作の周期が
遅いと感じることになる。オートワイパモードでは、前
記雨滴センサの出力に基づいて設定される周期が経過し
ない限り、ワイパブレードによる払拭動作を行わないの
で、その結果、運転者は手動ワイパスイツチを操作し、
直ちに払拭動作を行わせ、視界を確保しようとする。
すなわち、オートワイパモードによるワイパ動作中に
手動ワイパモードによるワイパ動作が要求される場合と
は、前記雨滴センサの誤差や感覚の個人差などから、ワ
イパブレードの一回毎の払拭動作の周期が運転者にとつ
ては長いものであり、不適当であると判断することがで
きる。したがつて、前記オートワイパモードによるワイ
パ動作中に手動ワイパモードのワイパ動作が要求された
場合には、前記周期をより短く設定することが望まし
い。従来から、オートワイパモードにおいて、雨滴セン
サからの出力に基づいて設定可能な周期は定められてい
るか、もしくは調整可能であるかのいずれかであるけれ
ども、いずれであつても、前記積算値の時間変化量に基
づくことによつてのみ切換られ、運転者の感覚に応じて
切換えることはできない。
本発明の目的は、運転者の感覚に応じてオートワイパ
モードにおいて設定される周期を切換えることができる
ワイパの制御方法を提供することにある。
また、再度、前述のようにオートワイパモードのワイ
パ制御中に手動ワイパモードのワイパ動作を要求された
場合を想定する。前記雨滴センサからの出力に基づく積
算値はオートワイパモードによる払拭動作毎に初期化さ
れる。すなわち一回の払拭動作後にフロントガラス上に
付着する雨滴総量を検出するために初期化される。一
方、手動ワイパモードによつて払拭動作が行われたとき
には、前記積算値の初期化は行われない。したがつて、
前述のような要求が生じた場合、手動ワイパモードによ
る払拭動作前に付着していた雨滴は、手動ワイパモード
による払拭動作によつて除去されるので、前記払拭動作
以後も初期化されることなく積算される積算値は全くフ
ロントガラス上に付着した雨滴量に対応していない。そ
の結果、手動ワイパモードの払拭動作直後、前記積算が
継続された積算値に基づいてオートワイパモードによる
払拭動作が行われる傾向があり、フロントガラス上に付
着する雨滴量に対応した払拭動作ということができず、
また運転者に対しても不快感を与えることになる。
本発明の他の目的は、雨滴検出手段の検出精度を向上
し、除去すべき雨滴量に基づいて適切に払拭動作を行う
ことができるワイパの制御方法を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、降雨状態とは関係なく所定の周期でワイパ
ブレードを駆動する手動ワイパモードと、降雨状態を検
出する雨滴検出手段からの出力に基づいて設定される設
定周期毎に、ワイパブレードを駆動するオートワイパモ
ードとを有するワイパの制御方法において、 操作することで前記手動ワイパモードとなる操作手段
を設けて、前記オートワイパモードによるワイパ制御中
であつて、前記操作手段により前記手動ワイパモードに
よつてのワイパブレードの駆動が要求されたときには、
前記設定周期を短くするようにしたことを特徴とするワ
イパの制御方法である。
また本発明は、降雨状態とは関係なく所定の周期でワ
イパブレードを駆動する手動ワイパモードと、降雨状態
を検出する雨滴検出手段からの出力を積算し、該積算値
が所定値以上となつたときに、ワイパブレードを駆動す
るとともに前記積算値を初期化するオートワイパモード
とを有するワイパの制御方法において、 前記オートワイパモードによるワイパ制御中に前記手
動ワイパモードによつてのワイパブレードの駆動が要求
され、該手動ワイパモードによるワイパブレードの駆動
が行われたときには、前記積算値を初期化するようにし
たことを特徴とするワイパの制御方法である。
作 用 請求項第1項の発明のワイパ制御方法によれば、降雨
状態を検出する雨滴検出手段からの出力に基づいて設定
される周期毎に、ワイパブレードは駆動される。操作手
段が設けられており、前記操作手段から予め定められる
手動ワイパモードイが要求されると、前記ワイパブレー
ドは手動ワイパモードによつて制御される。
さらに、オートワイパモードによるワイパ制御中であ
つて前記操作手段から手動ワイパモードが要求されたと
きには、オートワイパモードにて設定される周期は短く
なるように設定され、短くなつた前記設定周期に基づい
てワイパブレードは駆動される。
したがつて、オートワイパモードのワイパ制御中にお
ける手動ワイパモードのワイパ動作の要求によつて、運
転者にとつてはワイパブレードの払拭動作の周期が長い
と判断され、運転者の感覚に応じて前記周期を自動的に
切換えることができ、操作性に優れている。
また、請求項第2項の発明によれば、前記オートワイ
パモードによるワイパ制御中に手動ワイパモードによる
ワイパ動作が要求されたときには、雨滴検出手段からの
出力に基づく積算値を初期化する。
したがつて、手動ワイパモードによるワイパ動作によ
つて除去された雨滴に対応して前記積算値が初期化され
るので、再びオートワイパモードによる次回の払拭動作
までの周期を計時することができる。すなわち手動ワイ
パモードによるワイパ動作直後のオートワイパモードに
よるワイパ動作を最適な時間後に行うことができ、操作
性に優れているとともに、運転者に不快感を与えること
がない。
実施例 第1図は、本発明の一実施例であるオートワイパ制御
方式を実施するための回路構成を示す電気回路図であ
る。大略的に説明すると、ワイパ制御装置1は、オート
ワイパ制御手段2とモータ駆動手段3とから構成され
る。前記ワイパ制御装置1は、たとえば一体の配線基板
上に形成される。モータ駆動手段3へはオートワイパ制
御手段2および手動ワイパ制御手段4からの駆動信号が
与えられ、前記駆動信号に基づいてワイパモータ5を駆
動制御し、前記ワイパモータ5へ図示しないリンク機構
などを介して連結されるワイパブレードによる払拭動作
が行われる。
以下、第1図を参照してワイパ制御装置1の回路構成
について説明する。
オートワイパ制御手段2は、たとえばマイクロコンピ
ユータなどから構成され、制御回路6および複数の処理
回路7〜9を含んでいる。たとえばフロントガラスの下
方側位置に配置される雨滴センサ10からの出力は、処理
回路7によつて雨滴量に比例したパルス幅を有する検出
信号に変換され、制御回路6へ与えられ、順次積算され
る。前記雨滴センサ10は、たとえば発光素子と受光素子
と対向させた間隙を通過する雨滴の通過量を計数するこ
とによつて雨滴量を検出することができる。
オートワイパスイツチ11は、たとえば自動車のダツシ
ユボードあるいはハンドル近傍に設けられているコンビ
ネーシヨンスイツチに設けられており、オートワイパス
イツチ11を導通状態にすると、後述するオートワイパモ
ードによるワイパ動作が開始する。前記オートワイパス
イツチ11の出力は、処理回路8によつて、いわゆるチヤ
タリングなどの雑音成分を除去し、オートワイパスイツ
チ信号として制御回路6へ与えられる。さらに、処理回
路9へは、前記ワイパモータ5と協働するカムスイツチ
からのカム信号Kが与えられ、チヤタリングなどの雑音
成分を除去して制御回路6へ与える。前記カム信号Kは
ワイパブレートの初期位置を判断する信号であるととも
に、本実施例においては、オートワイパモードによるワ
イパ制御中に手動ワイパモードによるワイパ動作が要求
されたか否かを判断するために利用される。
制御回路6では、前記オートワイパスイツチ11が導通
状態に設定されると、前記雨滴センサ10からの出力が変
換されたパルス信号を予め定められる初期値から順次積
算し、予め設定される積算時間と積算値とから、ワイパ
ブレードによる払拭動作毎の周期を設定する。
第2図は、積算値マツプを示す図である。第2図の積
算値マツプを参照して、払拭動作の周期の判断手順を説
明する。積算時間Tの開始時刻は、積算値Iが初期値で
ある時刻t0である。前記時刻t0から雨滴量に基づいて、
積算値Iは第2図のラインl1のように上昇する。前記積
算値Iは積算時間Tの経過中において随時予め固定して
設定される閾値Iu,Idと比較され、さらに前記経過する
積算時間Tが各周期毎に設定される閾値Ts,Tuと比較さ
れることによつて、次回の払拭動作のための最適な周期
を設定する。なお、積算時間Tの一方の閾値Tsは、現時
点における周期に相当する。また、積算値Iに対する閾
値において、ダウン閾値Idは、たとえばアツプ閾値Iuの
1/2に選ばれる。さらに、積算時間Tに対する閾値にお
いて、アツプ閾値Tuは、たとえば周期Tsの0.8倍に選ば
れる。
前記オートワイパモードのワイパ動作による各ワイパ
ブレードの払拭動作の終了は、一例として第1表のよう
に切換えられる。なお、前記払拭動作の周期とは、払拭
動作が終了してから次回の払拭動作が開始するまでの時
間であつて、払拭動作間の間欠時間をいう。
(なお、周期0.5秒とは手動ワイパモードにおける連続
動作のHIモードの周期と同一であり、周期1秒とは手動
ワイパモードにおける連続動作のLOモードの周期と同一
である。) 前記積算時間Tの単位時間毎における各閾値との比較
によつて、積算値Iがアツプ閾値Iu以上であつて、前記
アツプ閾値Iuを越えた時点での積算時間Tがアツプ閾値
Tu未満である場合(第2図において判定領域A)には、
現在の周期では長いと判断し、次回のオートワイパモー
ドにおける周期を一段階短く、すなわち1ステツプアツ
プして設定する。
また前記比較判断において、積算時間Tが周期Ts経過
後であつて、積算値Iがダウン閾値Id未満である場合
(第2図において判定領域B)には、周期が短いと判断
し、前記周期を一段階長くする。
さらに、前記積算値Iがアツプ閾値Iuを越えた時点で
の積算時間Tがアツプ閾値Tuと周期Tsとの間であり、も
しくは積算時間Tが周期Tsを経過した際に、積算値Iは
ダウン閾値Id以上であつてアツプ閾値Iu未満である場合
(第2図において判定領域C)には、ほぼ適切な周期で
あると判断し、その時点における周期を維持する。
なお、第2図においてハツチングが施されていない領
域Dは、周期Tsを経過するまで、アツプ閾値Iuを越える
まで、もしくは手動ワイパモードによるワイパ動作の要
求によつて初期化されるまで、積算値Iが順次的に積算
される領域である。
第3図は、オートワイパモードにおける周期の設定動
作の具体例を示す図である。まず第3図(1)におい
て、周期Tsが20秒に設定され、ラインl2で示される積算
値Iに対応する雨量である場合を想定する。第3図
(1)より、積算値Iは時刻t1において積算値のアツプ
閾値Iuを越えている。前記時刻t1は積算時間のアツプ閾
値Tu(20)未満であるので、積算値Iは前記判定領域A
に属しており、したがつて雨量に対して払拭動作の周期
が長いと判断される。したがつて、積算値Iを初期化
し、ワイパブレードによる払拭動作を経た後、次に設定
される周期Tsを1ステツプアツプする。たとえば前記周
期Tsは10秒に設定される。
その後、同様な降雨状態であれば、再び第3図(2)
のラインl2のように積算値Iは上昇し、時刻t1において
積算値のアツプ閾値Iuを越える。前記時刻t1は積算時間
のアツプ閾値Tu(10)未満であるので、前述と同様に雨
量に対して周期が長いと判断し、積算値を初期化し、ワ
イパブレードによる払拭動作を行うとともに、周期Tsを
再度1ステツプアツプする。その結果、周期Tsは5秒に
設定される。その後、第3図(3)のように積算値Iが
閾値Iuを越える時刻t1は積算時間のアツプ閾値Tu(5)
と周期Ts(5)に収まり、積算値Iが判定領域Cに属す
るので、ほぼ最適な周期であると判断され、以後降雨状
態が変化するまで周期Tsを5秒に維持し、オートワイパ
モードによるワイパ動作が行われる。こうして、最適な
周期Tsが設定される。
同様に、第3図の図面において第3図(3)から、第
3図(2)を経て第3図(1)へ坂昇つて見た場合にお
いては、ラインl3で示される積算値Iの時間変化量を有
する雨量の場合に、最適な周期Tsの設定される状態が示
されている。すなわち、雨量に対して周期が短いと判断
される場合であつて、積算値Iが判定領域Bに属する状
態から判定領域Cへ属する状態で順次的に周期Tsを切換
えて、最適な周期として20秒が設定される状態が示され
ている。
こうして制御回路6内において、オートワイパモード
でのワイパ動作において雨量に対応する適切な払拭動作
の周期が設定され、前記周期に基づいて出力端子P1,P2
から駆動信号が送出される。
出力端子P1からの駆動信号は、3入力端子を有する第
1オアゲート20へ与えられる。前記オアゲート20の他の
入力端子には、端子+2bの信号と、端子+1bの信号とが
それぞれ与えられる。第1オアゲート20では、前記3入
力の少なくとも一つがハイレベルの信号であるときに、
ハイレベルの信号を出力する。前記第1オアゲート20の
出力は抵抗21を介してトランジスタ22のベースに与えら
れる。また、前記ベースは抵抗23を介してエミツタとと
もに、接地電位に接続される。また、前記トランジスタ
22のコレクタはバツテリ16との間に第1リレーコイル24
を介在する。
前記第1オアゲート20からハイレベルの信号が出力さ
れると、第1リレーコイル24は励磁され、第1リレース
イツチ25において共通接点25aと個別接点25bとの導通状
態から共通接点25aと個別接点25cとの導通状態へ切換え
られる。個別接点25cはバッテリ16に接続されており、
また共通接点25aからは第2リレースイツチ18の共通接
点18aへバッテリ16の起電圧Bを導出する。
前記出力端子P2からの出力は、第2オアゲート12の一
方の入力端子で与えられ、他方の入力端子には、端子+
2bの信号が与えられる。第2オアゲート12は前記各信号
のレベルを判断し、少なくともいずれか一方の信号のレ
ベルがハイレベルであるならば、ハイレベルの信号を出
力する。第2オアゲート12からは抵抗13を介してトラン
ジスタ14のベースに接続されている。前記トランジスタ
14のベースは抵抗15を介してエミツタとともに、接地電
位に接続される。トランジスタ14へはバツテリ16との間
に第2リレーコイル17が介在される。したがつて第2オ
アゲート12からハイレベルの信号が出力されると、トラ
ンジスタ14が導通し、第2リレーコイル17が電力付勢さ
れる。
第2リレーコイル17が励磁されると、第2リレースイ
ツチ18では共通接点18aと個別接点18bとの導通状態か
ら、共通接点18aと個別接点18bとの導通状態へ切換えら
れる。前記切換えによつて、第1リレースイツチ25から
供給されるバツテリの起電圧Bが入力されるワイパモー
タ5の入力端子が切換えられる。すなわち総称すると第
2オアゲート12からローレベルの信号が出力されると、
ワイパモータ5の低速動作用入力端子へ電力が供給さ
れ、一方、前記第1オアゲート12からハイレベルの信号
が出力されるとワイパモータ5の高速動作用入力端子5b
へ電力が供給される。
ワイパモータ5の回転軸には、カムスイツチ26が設け
られている。前記カムスイツチ26はワイパモータ5の回
転角(実際にはワイパモータ5の回転軸に連結されるウ
オームギアによつて回転されるウオームホイールの回転
角)に応じて切換え動作が行われる。初期位置は共通接
点26aと個別接点26bとの導通状態である。なお、前記個
別接点26bは接地電位に接続されている。ワイパモータ
5の駆動が開始し、ウオームホイールがある角度(たと
えば30゜)を越えると、カムの作用によつてカムスイツ
チ26は共通接点26aと個別接点26cとの導通状態に切換わ
る。なお前記個別接点26cはバツテリ16と接続されてい
る。
その後ワイパモータ5の回転に基づき、ワイパブレー
ドの払拭動作が終了し、前記ワイパブレードが初期位置
へ復帰すると、再度カムの作用によつて、カムスイツチ
26は共通接点26aと個別接点26bとの導通状態に切換わ
る。すなわち、大略的には、ワイパブレードが初期位置
にある状態では、カムスイツチ26の共通接点26aからは
ローレベルのカム信号Kが出力され、ワイパブレードが
払拭動作を行つている際には、ハイレベルのカム信号K
が出力される。前記カムスイツチ26からのカム信号Kは
前記第1リレースイツチ25の一方の個別接点25b、さら
に前記オートワイパ制御手段2の処理回路9へ与えられ
る。
以下、前記回路構成によるオートワイパモードのワイ
パ動作を説明する。前記制御回路6によつて予め定めら
れた周期毎、あるいは雨滴積算値が閾値Iuを越える毎
に、一方の出力端子P1からはハイレベルの信号が出力さ
れる。したがつて第1リレースイツチ25は共通接点25a
と25cとが導通状態となり、ワイパモータ5の低速動作
用入力端子5aにはバツテリ16から第1リレースイツチ25
および第2リレースイツチ18を介して電力が供給され、
駆動を開始し、ワイパブレードによる払拭動作が開始す
る。なお、前記開始において、カム信号Kはローレベル
である。
予め定められる角度だけワイパブレードが動作した
後、前記カムスイツチ26が切換えられ、カム信号Kはハ
イレベルとなる。前記カム信号Kは処理回路9を経て制
御回路6へ与えられ、前記ローレベルからハイレベルへ
の変位を検出し、その後ワイパブレードによる払拭動作
が終了し、ワイパブレードが初期位置に復帰すると、カ
ムスイツチ26は前述のように切換えられ、ローベレルが
出力される。前記ローレベルを検出すると前記出力端子
P1からのハイレベルの信号の送出を停止する。その停止
に伴つて第1リレースイツチ25は共通接点25aと個別接
点25bとの導通状態に切換わり、その結果、ワイパモー
タ5への電力が遮断され、ワイパブレードは停止する。
以後、周期経過毎、あるいは雨滴積算値が閾値Iuを越え
る毎に制御回路6の出力端子P1からハイレベルの信号が
出力され、前述の払拭動作が繰り返され、オートワイパ
モードによるワイパ動作が繰り返さられる。
また、前記オートワイパモードによるワイパ動作にお
いて、手動ワイパモードにおけるHIモードと同一周期に
よる払拭動作を行う場合には、制御回路6の出力端子P
1,P2からハイレベルの信号が出力される。前記ハイレベ
ルの信号によつて、第1リレースイツチ25が共通接点25
aと個別接点25cとの導通状態に切換わり、また第2リレ
ースイツチ18が共通接点18bと個別接点18cとの導通状態
に切換わり、電力の供給されるワイパモータ5の入力端
子が高速動作用入力端子5bへ切換わり、前述と同様の経
路によつて電力が供給され、高速連続動作による払拭動
作が繰返される。
次に、前記ワイパ制御装置1と接続される手動ワイパ
制御手段4の構成について説明する。前記手動ワイパ制
御手段4は、操作手段である手動ワイパスイツチ30と、
前記手動ワイパスイツチ30へ接続される抵抗やコンデン
サなどの回路部品によつて構成されている。なお、第1
図には洗浄液を噴射するための洗浄液噴射用モータ31
と、前記洗浄液噴射用モータ31を駆動するための洗浄ス
イツチ32もまた示されている。
手動ワイパ制御手段は4通りの動作モードを選択する
ことができ、手動ワイパスイツチ30には、選択可能な各
モードOFF,INT,LO,HIでの各接点の接続状態が示されて
いる。以下、順に各モードにおける動作を説明する。
まず、OFFモードとは、手動ワイパモードにおけるワ
イパブレードを常時停止状態に設定するモードである。
前記OFFモードでは、接点+1と接点+Sとが接続され
る。接点+1は端子+1aを介して前記ワイパ制御装置1
の端子+1bへ接続されており、したがつて第1オアゲー
ト20の一方の入力端子に接続されている。また接点+S
からは、リレースイツチ33の共通接点33aに接続されて
いる。前記リレースイツチ33は対応するリレーコイル34
が励磁されていないときには、前記共通接点33aと個別
接点33bとが導通状態であり、前記個別接点33bは端子+
Saに接続されている。前記端子+Saはワイパ制御装置1
においてカム信号Kが導出されるラインへ接続される端
子+Sbと接続されている。したがつて、前記OFFモード
では、カムスイツチ26からのカム信号Kがワイパスイツ
チ30を経て第1オアゲート20の一方の入力端子へ与えら
れることになる。前記OFFモードでは、前記リレーコイ
ル34は励磁されることがなく、オートワイパモードにお
けるワイパ動作中のカム信号Kが直接第1オアゲート20
へ与えられ、手動ワイパモードによる他の予め定められ
た動作モードが実行されない。
またINTモードとは、手動ワイパモードのワイパ動作
において予め定められる間欠時間毎にワイパブレードの
払拭動作を行うモードである。前記INTモードでは、接
点+1と接点+Sとが接続され、さらに接点INT1と接点
INT2が接続される。ワイパブレードが初期位置に配置さ
れる際には、前述のように端子+Saはローレベルであ
る。したがつて、端子+Baへバツテリ16から与えられた
起電圧Bは、可変抵抗35および抵抗36を介してコンデン
サ37へ与えられ、充電が行われる。さらに、接点INT1,I
NT2を介して抵抗38、ダイオード39、さらに抵抗40へ電
流が供給され、前記抵抗40の両端に電位差が生じる。前
記電位差によつてトランジスタ41が導通状態となり、定
電圧ダイオード42の両端が短絡される。したがつて、バ
ツテリ16の起電圧によつてリレーコイル34が励磁され、
リレースイツチ33が共通接点33aと個別接点33cとの導通
状態に切換える。その結果、接点+1,+Sへはバツテリ
16の起電圧が与えられ、第1オアゲートへハイレベルの
信号が与えられ、前記ワイパモータ5への電力供給が開
始し、ワイパブレードによる払拭動作が開始する。その
後カムスイツチ26からのカム信号Kはハイレベルに上昇
し、その後ワイパブレードが初期位置に達したときカム
スイツチ26からのカム信号Kはローレベルになる。その
結果、前記コンデンサ37は、前記抵抗38、40などを介し
て放電を開始する。前記放電に伴つて前記抵抗40の両端
間の電位差は徐々に低下し、トランジスタ41が遮断状態
となり、リレーコイル34が消磁される。したがつて、リ
レースイツチ33は初期の導通状態へ復帰する。以後前述
のコンデンサ37と抵抗35,36との充放電の時定数に基づ
いて間欠時間毎のワイパ動作が行われる。
また、LOモードとは、ワイパブレードが停止すること
なく低速で連続動作を行うモードである。前記LOモード
においては、手動ワイパスイツチ30では接点+Bと接点
+1とが接続される。したがつて、第1オアゲート20へ
は随時ハイレベルが供給され、前述のようにワイパブレ
ードの払拭動作が行われる。また前記ハイレベルは随時
第1オアゲート20へ供給されるので、ワイパブレードは
停止することなく連続動作する。
さらにHIモードでは、高速で連続動作を行うモードで
ある。前記HIモードでは、手動ワイパスイツチ30におい
て接点+Bと接点+2とが接続される。前記接点+2
は、端子+2aを介してワイパ制御装置1の端子+2bに接
続されている。したがつて、バツテリ16からのハイレベ
ルの信号は、随時第1オアゲート20および第2オアゲー
ト12へそれぞれ与えられる。したがつて前述のようにワ
イパモータ5の高速動作用入力端子5bへ随時バツテリ16
の起電圧Bが供給され、高速かつ連続でワイパブレード
の払拭動作が行われる。
なお、前述のように設けられる洗浄スイツチ32につい
て説明する。洗浄スイツチ32を導通状態に設定すると、
接点Wと接点Ewとが接続され、洗浄噴射用モータ31には
バツテリ16の起電圧Bが供給され、その結果前記モータ
31が駆動し、ポンプがまわり、洗浄液が噴射される。バ
ツテリ16の起電圧Bは、接点+Bから抵抗43,44および
コンデンサ45を介して分圧され、トランジスタ46を導通
状態に切換える。その結果、コンデンサ47が充電され
る。前記コンデンサ47の両端間に設定される電圧は抵抗
40,48によつて分圧され、トランジスタ41を導通状態に
切換える。その結果、リレーコイル34が励磁され、リレ
ースイツチ33において共通接点33aと個別接点33cとが導
通状態となる。したがつて第1オアゲート20へは、OFF
モードもしくはINTモードの際にハイレベルの信号が与
えられる。すなわち洗浄スイツチ32を導通状態に設定す
ると、洗浄液を噴射するとともに、少なくとも一度ワイ
パブレードによる払拭動作が行われる。
本実施例においては、前記手動ワイパスイツチによる
INTモード、LOモード、もしくはHIモードがオートワイ
パモードによるワイパ制御中に選択されると、前記制御
回路6内においては以下のモードアツプ制御または積算
値初期化制御が行われる。
(1)モードアツプ制御 まず、オートワイパモードによつて設定される周期毎
にワイパ制御を行つている際に、前記手動ワイパモード
によるワイパ動作が要求される場合とは、前記オートワ
イパモードによるワイパブレードの払拭動作が、運転者
にとつては、雨量に適切ではないなどから遅いと感じら
れている場合であると判断することができる。したがつ
て、制御回路6内では、前記設定された周期Tsを1ステ
ツプアツプする、すなわちより短い周期に再設定し直す
モードアツプ制御を行い、以後のオートワイパモードに
よるワイパ制御を行う。すなわち、前記手動ワイパモー
ドによるワイパ動作以後は、より短い周期によつてオー
トワイパモードによるワイパ動作が行われるので、運転
者にとつてはより適した周期でワイパ動作が行われてい
ると認識することができ、操作性に優れている。
第4図は、モードアツプ制御を説明するためのフロー
チヤートである。このプログラムは、オートワイパスイ
ツチ11が導通状態に設定されると開始する。
まずステツプm1では、制御回路6内においてイニシヤ
ライズ処理が行われる。前記イニシヤライズ処理では、
制御回路6内のランダムアクセスメモリ(RAM)のクリ
ア、出力端子P1,P2の初期化、および以下説明するフロ
ーチヤートにおいて使用されるワイパフラグFのクリア
などが行われる。その後ステツプm2へ進み、雨滴センサ
10からの出力が変換されたパルス幅の積算を行い、その
積算値Iを以後の閾値と比較する。
ステツプm3では、前記積算値Iが積算値のアツプ閾値
Iu以上となつたか否かが判断される。前記アツプ閾値Iu
以上であると判断すると、ステツプm4において、前記ア
ツプ閾値Iu以上になつた積算時間Tが積算時間のアツプ
閾値Tu未満であるか否かが判断される。前記アツプ閾値
Tu未満であると判断されると、処理はステツプm5で積算
値Iが積算値マツプにおいて判定領域Aに属すると判定
し、オートワイパモードにおける周期を1ステツプアツ
プ、すなわち一段階短い値に設定し、ステツプm10aへ進
む。一方、前記ステツプm4において、前記積算時間Tが
アツプ閾値Tu以上であると判断されると、処理はステツ
プm6へ進み、積算値Iが積算マツプにおいて判定領域C
に属すると判定し、次回のワイパ動作の周期を同一に維
持し、ステツプm10aへ進む。
またステツプm3において積算値Iが積算値のアツプ閾
値Iu未満であると判断されると、処理はステツプm7へ進
み、前記ステツプm3においてその判断が行われた積算時
間Tが周期Ts以上であるか否かが判断される。周期Ts以
上であると判断されると、処理はステツプm8へ進み、前
記積算値Iが積算値のダウン閾値Id未満であるか否かが
判断される。前記ダウン閾値Id以上であると判断される
と、処理はステツプm6へ進み、前述と同様に積算値Iが
積算値マツプにおいて判定領域Cに属すると判定され、
次回の周期の制御モードを同一に維持し、処理はステツ
プm10aへ進む。一方、前記ステツプm8において積算値I
がダウン閾値Id未満であると判断されると、処理はステ
ツプm9へ進み、前記積算値Iが積算値マツプにおいて判
定領域Bに属すると判定され、次回の周期を1ステツプ
ダウン、すなわち一段階長い値に設定し、処理はステツ
プm10aへ進む。
こうして前記ステツプm5,m6,m9において次回の周期Ts
が設定されると、ステツプm10aにて積算値Iをクリア
し、ステツプm10においてワイパフラグFをセツト状態
に設定し、ステツプm11においてワイパモータ5を駆動
し、ワイパブレードによる払拭動作を開始し、その後、
再度ステツプm2へ復帰し、以後積算値Iの計数が再開さ
れる。また前記ステツプm7において積算時間Tが周期Ts
未満であると判断されると、まだ積算値Iは積算値マツ
プにおいて判定領域Dで示す積算経過中の領域であると
判定され、処理はステツプm12へ進む。
ステツプm12ではワイパフラグFがセツト状態にセツ
トされているか否かが判断される。セツト状態に設定さ
れていれば処理はステツプm13へ進み、カムスイツチ26
がオン状態、すなわち共通接点16aと、個別接点26cの導
通状態であるか否かが判断される。前記カムスイツチ26
がオン状態であれば、ワイパブレードの払拭動作中であ
るので、処理は再度ステツプm2へ再度復帰し、前述の動
作が繰り返される。一方、前記カムスイツチ26がオフ状
態すなわち共通接点26aと個別接点26bとが導通状態であ
る場合には、ワイパブレードが初期位置へ復帰したもの
と判断し、処理はステツプm14へ進み、ワイパフラグF
をセツト状態からリセツト状態へ切換えて、ステツプm2
へ再度進み、以後の処理が行われる。
すなわち大略的に説明すると、積算値Iの各閾値との
判断によつて、1回のオートワイパモードによるワイパ
動作での周期を設定し、ワイパフラグFをセツト状態に
設定した後にワイパブレードによる払拭動作を開始す
る。前記ワイパブレードによる払拭動作の継続はカムス
イツチ26からのカム信号Kによつて判断され、前記カム
信号Kによつてワイパブレードが初期位置に復帰したも
のと判断されると、前記ワイパフラグFをリセツト状態
にして再度同様の処理が繰り返される。
ところで、ステツプm12においてワイパフラグFがリ
セツト状態であると判断される、すなわちオートワイパ
モードによるワイパブレードの払拭動作が行われていな
いものと判断されると、処理はステツプm15へ進み、カ
ムスイツチ26のオン状態か否かを判断する。前記カムス
イツチ26がオフ状態であるならば、ワイパブレードは初
期位置に配置されているものと判断され、処理はステツ
プm2へ復帰し、同様の処理が繰り返される。
一方、ステツプm15においてカムスイツチ26がオン状
態と判断された場合には、手動ワイパモードによるワイ
パブレードの払拭動作が開始しているものと判断するこ
とができる。すなわち前記ステツプm2〜m14までの処理
より、オートワイパモードによるワイパ動作が行われて
いるときには、カムスイツチ26がオン状態であるととも
に、ワイパフラグFはセツト状態に設定されている。と
ころが、前記判断においてカムスイツチ26はオン状態に
設定されているけれども、ワイパフラグFはリセツト状
態に設定されているということは、オートワイパモード
によるワイパ動作ではなく、他のワイパ動作、すなわち
手動ワイパモードによるワイパ動作であると判断するこ
とができる。したがつて、ステツプm16では、前記手動
ワイパモードによるワイパ動作が行われるので、次回の
オートワイパモードにおける周期を1ステツプアツプ
し、以後処理はステツプm2へ進み、前述と同様の処理が
繰り返される。
(2)積算値初期化制御 また、前記オートワイパモードによるワイパ動作中に
手動ワイパモードにおけるINTモード、LOモード、もし
くはHIモードのワイパ動作が選択されると、前記手動ワ
イパモードによるワイパブレードの払拭動作までに積算
されていた雨滴センサ10からの出力に基づく積算値Iは
オートワイパモードに依存せず初期化される。すなわ
ち、前記手動ワイパモードのワイパ動作によつてフロン
トガラス上の雨滴は払拭されるので、以後の雨滴センサ
10からの出力に基づく積算値Iの精度および信頼性が格
段に向上する。すなわち確実にフロントガラス上の雨滴
量に対応することになる。その結果、再度初期値から積
算される積算値Iに基づいてオートワイパモードにおけ
る周期の計数が再開され、前記周期経過後にオートワイ
パモードによるワイパ動作が行われる。したがつて、手
動ワイパモードによるワイパ動作後に直ちに周期の経過
に基づいて行われるオートワイパモードによるワイパ動
作が行われることがなく、すなわち雨滴量に対応せずに
払拭動作が行われるようなことがなく、操作性が優れて
おり、運転者へ不快感を与えることがない。
第5図は、積算値初期化制御を説明するためのフロー
チヤートである。このプログラムは、オートワイパスイ
ツチ11が導通状態に設定されると開始する。
まずイニシヤライズ処理が行われ、処理はステツプn1
において雨滴センサからの出力が変換されたパルス幅の
積算を行い、ステツプn2へ進む。ステツプn2では、ステ
ツプn1において積算された積算値Iが積算値のアツプ閾
値Iu以上となつたか否かが判断される。前述アツプ閾値
Iu以上であると、周期経過後ステツプn3において出力端
子P1,P2から駆動信号を出力し、ワイパブレードによる
払拭動作を開始する。またステツプn4では、前記ステツ
プn3までに積算されていた積算値Iをクリアし、ステツ
プn5へ進む。
ステツプn5では、カムスイツチ26がオン状態であるか
否かが判断される。オン状態でないならば、ワイパブレ
ードは予め定められる角度を越えて払拭動作を行つてい
ないと判断され、オン状態に切換わった後に、処理はス
テツプn6へ進み、カムスイツチ26がオフ状態であるか否
かが判断される。前記オフ状態はワイパブレードが払拭
動作を終了して初期位置へ復帰したものと判断すること
ができ、処理は再度ステツプn1へ復帰し、前述の処理が
繰り返される。
一方、前記ステツプn2において、積算値Iがアツプ閾
値Iu未満であると判断されると、処理はステツプn7へ進
み、前記ステツプn2においての判断が行われた際のカム
スイツチ26がオン状態であるか否かを判断する。オン状
態でなければ、ワイパブレードは停止状態であり、処理
はステツプn1へ復帰し、前述の動作が繰り返される。一
方、前記ステツプn7においてカムスイツチ26がオン状態
であると判断されると、オートワイパモードによるワイ
パ動作ではなく、手動ワイパモードであるワイパ動作で
あると判断され、処理はステツプn8は進み、経過中であ
つた積算値Iをクリアし、処理はステツプn9へ進み、カ
ムスイツチ26のオフ状態を待機する。その後カムスイツ
チ26がオフ状態となると、手動ワイパモードによるワイ
パ動作が終了したと判断され、以後ステツプn1へ復帰
し、前述の処理が繰り返される。
(3)モードアツプ制御と積算値初期化制御との共用化 第6図は、前記モードアツプ制御と積算値初期化制御
との共用化した制御動作を説明するためのフローチヤー
トである。前記モードアツプ制御動作と積算値初期化制
御動作はともにオートワイパモードによるワイパ動作中
に手動ワイパモードによるワイパ動作が要求された場合
に行われるので、ほぼ同様の時点においてそれぞれ制御
動作が行われることになる。したがつて前記各動作を共
用化した制御動作が第6図に示されている。なお、第6
図において第4図と同様もしくは対応する部分には同一
の参照符を示す。
すなわち、前記モードアツプ制御と積算値初期化制御
とを同時に行う場合には、第6図に示されるように、ス
テツプm15の処理の後であつてステツプm16の処理の前に
ステツプm16aとして、その時点までの積算値Iをクリア
し、初期化する処理を挿入すればよい。したがつてオー
トワイパモードによるワイパ動作中に手動ワイパモード
によるワイパ動作が要求され実行されると、その時点ま
で積算された積算値Iがクリアされ、次回のオートワイ
パモードによる周期を1ステツプアツプする。したがつ
て、以後のオートワイパモードによるワイパ動作を雨滴
量に対応して行うことができ、さらに運転者の感覚に基
づき遅いと感じ始めていた払拭動作を周期の短縮によつ
て速めることができ、操作性が格段に向上するととも
に、運転者に不快感を与えることがない。
また本実施例においては、オートワイパモードによる
ワイパ動作中に要求された手動ワイパモードのワイパ動
作を制御回路6内のワイパフラグFとカムスイツチ26か
らのカム信号Kに基づいて判断しているけれども、たと
えば手動ワイパスイツチ30から前記手動ワイパスイツチ
30での操作状態を示す信号を制御回路6へ入力するよう
な構成であつてもよい。ただしこの場合には、さらに信
号ラインの数が増加することになる。一方、本実施例に
おいては前記点においてもライン数を増やすことがない
ので精度が高い。
発明の効果 請求項第1項の発明に従えば、運転者の感覚に応じて
オートワイパモードによる周期を短く設定することがで
きるので操作性が優れているとともに、運転者に不快感
を与えることがない。
また請求項第2項の発明に従えば、手動ワイパモード
によるワイパ動作が行われると、オートワイパモードに
よる制御のために必要である雨滴検出手段からの出力に
基づく積算値を初期化するので、前記手動ワイパモード
によるワイパ動作以後のオートワイパモードによるワイ
パ動作を雨滴量に確実に対応する適切な積算値に基づい
て制御することができるので、操作性が格段に向上す
る。またオートワイパモードによるワイパ動作直後にオ
ートワイパモードによるワイパ動作が行われるようなこ
とはなく、運転者へ不快感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例であるオートワイパ制御方式
を実施するための回路構成を示す電気回路図、第2図は
積算値マツプを示す図、第3図はオートワイパモードに
おける周期の設定動作の具体例を示す図、第4図はモー
ドアツプ制御を説明するためのフローチヤート、第5図
は積算値初期化制御を説明するためのフローチヤート、
第6図はモードアツプ制御と積算値初期化制御との共用
化した制御動作を説明するためのフローチヤートであ
る。 1……ワイパ制御装置、2……オートワイパ制御手段、
3……モータ駆動手段、4……手動ワイパ制御手段、5
……ワイパモータ、6……制御回路、10……雨滴セン
サ、11……オートワイパスイツチ、12……第2オアゲー
ト、20……第1オアゲート、26……カムスイツチ、30…
…手動ワイパスイツチ、F……ワイパフラグ、I……積
算値、T……積算時間、Ts……周期

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】降雨状態とは関係なく所定の周期でワイパ
    ブレードを駆動する手動ワイパモードと、降雨状態を検
    出する雨滴検出手段からの出力に基づいて設定される設
    定周期毎に、ワイパブレードを駆動するオートワイパモ
    ードとを有するワイパの制御方法において、 操作することで前記手動ワイパモードとなる操作手段を
    設けて、前記オートワイパモードによるワイパ制御中で
    あつて、前記操作手段により前記手動ワイパモードによ
    つてのワイパブレードの駆動が要求されたときには、前
    記設定周期を短くするようにしたことを特徴とするワイ
    パの制御方法。
  2. 【請求項2】降雨状態とは関係なく所定の周期でワイパ
    ブレードを駆動する手動ワイパモードと、降雨状態を検
    出する雨滴検出手段からの出力を積算し、該積算値が所
    定値以上となつたときに、ワイパブレードを駆動すると
    ともに前記積算値を初期化するオートワイパモードとを
    有するワイパの制御方法において、 前記オートワイパモードによるワイパ制御中に前記手動
    ワイパモードによつてのワイパブレードの駆動が要求さ
    れ、該手動ワイパモードによるワイパブレードの駆動が
    行われたときには、前記積算値を初期化するようにした
    ことを特徴とするワイパの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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